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ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で対空戦闘演習を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月25日21時29分配信
【駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員はバレンツ海で対空防衛演習を実施した】

テスト戦術演習の枠組みにおける海上での単艦行動は、バレンツ海の戦闘訓練射爆場で戦隊水雷艦(駆逐艦)「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員により行なわれた。
5月25日に北方艦隊広報サービスはロシア国防省の公式インターネットポータルで発表した。

演習中、空中攻撃手段の打撃の脅威からの艦の組織的対空防衛の要素へ取り組んだ。
砲複合体AK-130及びAK-630の要員は、実地エピソードへ取り組んだ。
彼らは模擬空中目標へ練習戦闘射撃を実行した。

テスト演習は北方艦隊混成航空連隊航空機Su-24の飛行士と連携して実施された。
軍飛行士は、次に海上目標を攻撃するエピソードへ取り組んだ。

海上への出航の枠組みにおいて、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員は更に操艦の様々な要素へ取り組み、ダメージコントロールの艦上演習を行なった。

前日、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」の乗組員は、ロシア連邦軍参謀本部アカデミーの学生の年次実地研修の枠組みで行なわれたバレンツ海での北方艦隊の多種部隊の実地行動へ参加した。

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駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」は、23キロメートル以上離れた敵へ射撃速度毎分90発で射撃できる2基の連装砲塔で武装している事が想い起こされる。



[ソブレメンヌイ級17番艦アドミラル・ウシャコーフ(旧ベッストラーシヌイ)]
ソ連/ロシア海軍向けのプロジェクト956駆逐艦の最終艦(17番艦)となった「ベッストラーシヌイ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)のジダーノフ記念造船工場(現『北方造船所』)で1988年4月16日に起工され、1991年12月28日に進水、1994年4月17日に就役、北方艦隊第7大西洋作戦戦隊第56駆逐艦旅団へ編入されました。
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1995年5月6日から9日までノルウェーオスロを訪問しました。

1995年12月21日から翌1996年3月22日まで行なわれた重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第1次地中海遠征(1995年12月-1996年3月)]
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1997年9月下旬にイギリスポーツマスを訪問しました。
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1998年5月1日には第43ロケット艦師団へ転属しました。

1998年夏に荒天下の海上を航行中、蒸気タービン機関ボイラーが故障しました。

2000年から2004年までセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』でオーバーホールが行なわれました。
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2004年6月29日付で「アドミラル・ウシャコーフ」と改名されました。

2004年10月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」北東大西洋遠征へ同行しました。



以後は遠距離航海には参加していませんが、時々バレンツ海へ出て演習を行なっていました。

2015年7月初頭にバレンツ海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃演習を行なう]

2016年6月8日からバレンツ海で砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

2016年8月15日にも砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦と大型対潜艦はバレンツ海で砲撃訓練を行なった]


2017年8月24日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海130mm砲による対空射撃及び機雷掃討訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm砲の射撃訓練を行なった]

2017年8月26日には沿岸目標への対地砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは対地砲撃訓練を実施した]

2017年9月14日から始まった北方艦隊の演習にも参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年9月15日には、北方艦隊艦上戦闘機Su-33「敵役」となり、Su-33の航空攻撃を撃退する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で艦上戦闘機Su-33の攻撃を撃退した]

2017年9月18日、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にルイバチー半島近辺で海上標的と沿岸目標へ130mm砲による砲撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはルイバチー半島付近で130mm砲の砲撃訓練を行なった]

2017年9月19日にはバレンツ海の海上標的へ対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]

2017年9月20日には高射ミサイル及び艦砲によりミサイル標的を撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]


2018年5月26日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海へ出航し、AK-130 130mm連装砲による対空砲撃及び機雷掃討訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]

2018年5月28日にはバレンツ海の沿岸目標へ2基のAK-130 130mm連装砲(合計4門)を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは地上目標へ130mm連装砲を発射した]

その後、2018年6月13日から始まった北方艦隊の大演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大演習がバレンツ海で始まった]
[ロシア海軍北方艦隊の大演習はバレンツ海で続けられている]

2018年6月22日、小型ロケット艦から発射されたミサイル標的高射ミサイル複合体「ウラガーン」により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で高射ミサイルを発射した]

2018年6月23日、「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、セヴェロモルスクの観艦式へ参加しました。

2018年8月18日にバレンツ海で砲撃訓練を行ない、AK-130 130mm連装砲及びAK-630M 30mmガトリング砲を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130mm連装砲と30mm機関砲の実弾射撃を行なった]


その後は海上へ出る事は無く、2019年春には、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の傘下に在るムルマンスク『第35艦船修理工場』の岸壁へ回航されました。
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しかし、『第35艦船修理工場』では重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事が優先された為か、「アドミラル・ウシャコーフ」の修理は棚上げされました。

2020年12月下旬になって、ようやく「アドミラル・ウシャコーフ」を修理後に現役復帰させる事が決まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはオーバーホールを行ない、2021年末に復帰する]

オーバーホールの後、セヴェロモルスク基地で基礎訓練を行ない、2021年6月24日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはオーバーホールを終えてバレンツ海へ出航した]

6月27日にはAK-130 130mm連装砲による対空、対地、対艦砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で130㎜連装砲の実弾射撃訓練を実施した]

2022年7月22日にバレンツ海へ出航して砲撃戦闘訓練を行ない、その後も数日間に渡り各種の洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦隊水雷艦(駆逐艦)アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で砲撃戦訓練を実施した]

8月17日から始まった北方艦隊バレンツ海(北極圏)演習へ北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)を始めとする10隻以上の水上艦潜水艦航空部隊と共に参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北極圏の演習へ参加する]

8月20日には「ピョートル・ヴェリキー」と共に対空防衛演習で艦対空ミサイル130mm連装砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を実施した]

8月22日にバレンツ海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]


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大祖国戦争(第2次世界大戦におけるソヴィエト連邦ナチスドイツの戦争のロシア側名称)戦勝記念日(5月9日)を前にした2023年5月7日にムルマンスク港へ到着し、5月7日から9日までムルマンスク港で一般公開されました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは2023年5月7日~9日にムルマンスクで一般公開される]

5月15日にバレンツ海へ出航し、ルイバチー半島沿岸で艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で沿岸目標への艦砲射撃訓練を実施した]

2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

5月25日にバレンツ海で対空戦闘訓練などの演習を行ないました。
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜魚雷と対潜ミサイルを発射した

『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月29日23時44分配信
【北方艦隊の艦は海上で対潜兵器を使用した】

北方艦隊コラ多種戦力小艦隊対潜艦連合部隊は、バレンツ海対潜兵器複合体を使用した。
5月29日に艦隊広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。


艦は、計画テスト戦術演習を実施する為にバレンツ海に居た。
それらは、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」が加わる捜索-打撃艦グループを構成して行動していた。

演習は双務形式で行なわれた。
捜索-打撃艦グループには原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦が対抗した。

各々の対潜艦の乗組員は、敵潜水艦の捜索及び追跡の任務へ取り組んだ。
戦闘班は、模擬水中目標への(練習用)魚雷の実地射撃を行なった。

成功裏の射撃の結果、水中の敵は仮想破壊された。
演習の実施を支援する魚雷回収艇の乗組員は、射撃後の魚雷を発見し、水上へ引き揚げた。

それに加え、演習の実地段階中に大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の乗組員は、対潜ミサイル複合体「ラストルブ-B」の射撃を実施した。
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演習中に軍事船員は更に、海上条件で様々なモードでの戦術行動へ取り組み、水中音響兵装(ソナー)の動作を点検した。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した]

5月29日、3隻の大型対潜艦バレンツ海対潜魚雷対潜ミサイルを発射しました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡とシンガポール海峡を通過する新造砕氷船エヴパチー・コロヴラトをエスコートした

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年5月29日8時30分配信
【太平洋艦隊のコルベットはマラッカ海峡とシンガポール海峡で新たな軍用砕氷船の先導を保障した】
ウラジオストク、5月29日、インテルファクス-極東

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太平洋艦隊の新たな軍用砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」太平洋艦隊コルベットが同行してマラッカ海峡シンガポール海峡を通行した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。
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アジア-太平洋地域で割り当てられた任務を遂行中の太平洋艦隊コルベット「グロームキー」は、太平洋艦隊の為に建造された新たな軍用砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」マラッカ海峡及びシンガポール海峡通行の際の安全を保障した。

コルベットの乗組員は、船舶移動が集中する海峡を通過する砕氷船を先導し、狭い場所を越える際の安全を保障した。

前日、砕氷船へ同行するコルベットは、海上の破壊工作員の攻撃を撃退する訓練を実施した。

コルベット「グロームキー」は、太平洋艦隊の承認された計画に沿ってアジア太平洋地域で任務を遂行している。
更に遠海航海では、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」中型海洋給油船「ペチェンガ」も行動している。

砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」は、サンクトペテルブルクからカムチャツカの恒久駐留所ペトロパヴロフスク・カムチャツキーへの艦隊間移動を行なっている。
移動航路上で地中海インド洋を通過した。

カムチャツカへ到着した「エヴパチー・コロヴラト」太平洋艦隊の艦船構成へ加わり、ロシア北東軍集団の担当ゾーンで勤務に就く。

砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」は、近代化プロジェクト21180Mにより、サンクトペテルブルク工場『アルマーズ』で建造された。
その任務は、遠隔地の守備隊へ貨物を届ける事に加え、結氷条件下での戦闘艦の先導、乗組員の輸送、水路作業である。

船の排水量は4000トン以上、全長82メートル、幅19メートル。
それは厚さ1.5メートルまでの結氷を突破でき、船首部分にはヘリコプター発着場が有る。
必要に応じて、砕氷船高射砲装置を設置できる。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335)は2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年4月1日から6月20日まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)も含め、20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には20380コルベット3隻がピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』には「グロームキー」及び同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

「グロームキー」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などと共に、2021年12月末にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型ミサイル(対潜ミサイル「オトヴェート」)発射試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」と同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2022年8月中旬にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

一方、「グロームキー」は8月中旬に中国青島基地及び黄海で開催された国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、太平洋艦隊20380コルベットが揃ってウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

20380コルベット3隻は日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共に、2023年12月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加しました。
(12月19日出航、12月30日帰投)
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


「ソヴェルシェーンヌイ」は2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月6日にピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月24日に艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した]

「グロームキー」は2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

4月13日には太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って出航し、日本海で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で演習を開始した]

2023年4月中旬に行なわれたロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)には20380コルベット3隻が揃って参加しました。
4月18日に「グロームキー」と3隻の小型対潜艦(このうち1隻は「コレーエツ」)が日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベットと小型対潜艦は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

一方、「ソヴェルシェーンヌイ」は同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海へ入り、4月21日には宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船は宗谷海峡を西進した]

4月22日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した]


5月10日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾艦載ヘリコプターKa-27の着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

その後、中型海洋給油船「ペチェンガ」と共に日本海を南下し、5月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入り、5月14日には与那国島西表島の間の海域を通過しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はアジア・太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

その後、南シナ海へ移動し、5月16日には戦闘演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

「グロームキー」は5月下旬にシンガポール海峡を通過し、5月24日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡へ入った]

「グロームキー」インド洋新造砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」と合流し、同船をエスコートしてマラッカ海峡シンガポール海峡を通過しました。

今後、「エヴパチー・コロヴラト」カムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ向かいます。

ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクから出航した

『インテルファクス極東ニュース』より
2023年5月29日5時23分配信
【艦船支隊は演習を実施する為に公海へ出航した】
ウラジオストク、5月29日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊艦船支隊は、演習、訓練、アジア-太平洋地域での任務遂行の為に海上へ出航した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

艦船支隊は、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、そして更に支援船で構成される。

「ウラジオストクの駐留所からの出航の枠組みで、艦及び船の乗組員は、戦闘及び航海の緊急準備と仮想敵による打撃という条件下での部隊の出航へ取り組みました。
艦の指定海域への出航は、部隊の展開計画に沿って様々な時間帯に行なわれました」

声明では、こう述べられた。

太平洋艦隊の艦は、幾つかの戦術グループを構成し、ピョートル大帝湾海域で様々なモデルのヘリコプターKa-27を艦上へ受け入れた。

航海中に艦の乗組員は、更に幾つかの艦上演習及び訓練へ参加する。



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ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、プロジェクト1164、1990年1月7日就役)は、最近では2023年5月19日にピョートル大帝湾で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で実弾射撃演習を実施した]

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プロジェクト1155Mフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)は、最近では2023年5月11日に日本海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は日本海で対潜演習を開始した]

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プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(377、2020年12月29日就役)はカムチャツカ半島に駐留していますが、最近では2023年5月15日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、その後にウラジオストクへ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」は宗谷海峡を西進して日本海へ入った]

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プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)は、最近では2023年5月25日にピョートル大帝湾で新造コルベット「リェーズキー」(343、2023年7月末就役予定)の多機能レーダーの試験へ協力しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564、1986年2月15日就役/2016年7月再就役)と「アドミラル・パンテレーエフ」(548、1992年5月1日就役)は、最近では2023年4月27日に日本海で対潜演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフは日本海で対潜演習を実施した]


2023年5月29日、6隻の水上戦闘艦支援船は海上で演習を行なう為にウラジオストクから出航しました。

アジア-太平洋地域での任務遂行」との事ですから、このまま遠距離航海へ向かうようです。

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した

『PortNews』より
2023年5月28日14時0分配信
【北方艦隊の艦は対潜任務へ取り組む為にバレンツ海へ出航した】

計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」で構成される捜索-打撃艦グループは、対潜任務へ取り組む為に北方艦隊の戦闘訓練射爆場へ出航した。
北方艦隊広報サービスは発表した。

駐留所からバレンツ海へ出航する艦の対機雷保護は、基地掃海艦「ソロヴェツキー・ユンガ」により保障された。
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艦の乗組員は、北方艦隊の戦闘訓練射爆場で潜水艦の捜索を行なう。
大型対潜艦の為の仮想敵として、原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦が行動する。

更に艦の乗組員は、捜索-打撃艦グループの一員としての合同操艦へ取り組む。

演習の最終段階で、対潜兵器複合体を使用する戦闘訓練が行なわれる。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。

ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスの乗組員は勲章を授与された


『タス通信』より
2023年5月27日17時49分配信
【軍艦「イワン・フルス」乗組員の軍人は軍表彰を授与された】
モスクワ、5月27日/タス通信

ボスポラス海域無人水上装置の攻撃を撃退した「イワン・フルス」の乗組員の軍人は、軍表彰を授与された。
ロシア国防省は土曜日に報道機関へ伝えた。

「偵察艦イワン・クルスへのテロ攻撃へ参加した無人艇を破壊した黒海艦隊の軍人は、軍事国家勲表彰を授与されました」
軍当局の声明では、こう述べられた。
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ロシア国防省が説明したように、高速目標が艦への攻撃を試みた時、任務遂行海域の水上状況を監視する当直には、砲術チーム長エフゲニー・シチェルバ准尉、マキシム・パネージン化学軍曹、ダニール・ネステロフ放射線測定上等兵、ワレンチン・ネイマン上級信号上等水兵が就いていた。
彼らは、ロシア連邦の艦へ接近する目標を適時に発見した。
「艦長イーゴリ・タラン3等海佐の命令により、ウクライナ軍の無人艇は安全距離で標準兵装からの射撃により破壊されました。
軍務の遂行で示された勇気と勇敢さに対して、軍人には『海軍功労勲章』と『ウシャコーフ勲章』が授与されました」

当局は話した。

5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルで「イワン・フルス」ウクライナの3隻の無人高速艇に攻撃され、艦の標準兵装~14.5mm機関銃塔からの射撃により破壊した。



プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

起工から3年半後の2017年5月16日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

「イワン・フルス」は2017年5月末から造船所の岸壁で係留試験を開始し、2018年2月7日に工場航行試験へと出発しました。

[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは洋上試験を開始した]

それから2ヶ月以上経った4月20日の時点で、工場航行試験は80パーセントが完了していました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスはバルト海で洋上試験を行なっている]

「イワン・フルス」は4月27日までにサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは工場航行試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

その後、5月中旬から最終試験となる国家受領試験が始まり、6月18日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは全ての試験を完了した]

そして6月25日、「イワン・フルス」は、『北方造船所』で正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

「イワン・フルス」は、2017年4月27日にトルコ沖で民間船と衝突して沈没した偵察艦「リマン」の代わりとして、黒海艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

「イワン・フルス」は就役後も暫くはバルト海に留まっていましたが、2018年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航されました。
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2019年初頭からは、黒海へ進入するアメリカ海軍の軍艦の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスと哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ進入したNATOのフリゲートを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]


その後も黒海でのみ活動していた「イワン・フルス」でしたが、2019年11月28日にセヴァストーポリを出航し、11月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭偵察艦イワン・フルスは地中海へ入った]

その後、「イワン・フルス」スエズ運河を通過して紅海へ入り、アラビア海へ進出しました。

2020年1月9日、アラビア海で行動中の「イワン・フルス」は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ファラガット」と異常接近しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはアラビア海でアメリカ海軍駆逐艦と異常接近した]


その後もインド洋地中海アメリカNATOの軍艦を監視していたようですが、4月21日には黒海へ入り、4月30日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後の動向は明らかにされていませんが、度々黒海へ出航していたようです。
おそらくは、黒海で行動するNATO軍の艦艇を監視していたのでしょう。

2020年10月19日
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2020年11月16日
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2020年11月19日
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2021年1月初頭から浮きドックへ入渠し、2月下旬までに出渠しました。
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2021年3月30日、ボスポラス海峡を南下し、その後にダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスは地中海へ向かった]

2021年4月10日には紅海沿岸のポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年8月30日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
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以後は黒海で行動しています。
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2023年5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルの海域で行動していた「イワン・フルス」は、ウクライナ軍の3隻の小型無人艇の攻撃を受けましたが、撃退に成功しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退した]

しかしウクライナ側は、「イワン・フルス」小型無人艇の攻撃により大破し、修理には少なくとも6ヶ月掛かり、浸水の危険が有るなどというフェイクニュースを流布しました。
『クリミアニュース』より
2023年5月26日12時55分配信
【フェイク:ロシアの偵察艦イワン・フルスは無人機による攻撃の後に深刻な損傷を受けた】
しかも、2000年10月のアメリカ駆逐艦襲撃事件の際に損傷した「コール」の写真を、「ウクライナ軍の無人艇の攻撃で損傷したロシアの偵察艦イワン・フルス」などと偽って拡散させるという悪質さです。
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5月26日午前、「イワン・フルス」セヴァストーポリへ無事帰投しました。
当然ながら船体には損傷は全く無く、ウクライナ側のフェイクニュースがバレただけという結末に終わりました。
[ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で巡航ミサイルの仮想発射訓練を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月26日21時29分配信
【バルト艦隊のロケット艦はバルト海でミサイル射撃を実行した】

複合ミサイル射撃は、艦隊バルチースク海軍基地小型ロケット艦「オジンツォボ」「ソヴィェツク」で構成されるバルト艦隊打撃艦グループにより実行された。
5月26日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

計画グループ訓練はバルト海で実施された。
打撃艦グループは、海上発射有翼ミサイル複合体「カリブル」による仮想敵の艦支隊及び沿岸施設への打撃へ取り組んだ。

小型ロケット艦のミサイル-砲術戦闘部門の専門家は、仮想敵の地上目標、模擬戦闘艦支隊、ミサイル複合体発射装置、集中した戦闘車両及び兵員、輸送ジャンクション、飛行場、防護施設、指揮所への単一及び一斉の電子(仮想)発射を行なった。

任務を困難にする為、人為的に困難な妨害環境が作成された。
妨害の存在にも関わらず、電子発射の結果、全ての指定目標は撃破された。

艦の乗組員は更に、一連の艦上演習を実施した。
軍事船員はダメージコントロールと、基地へ停泊時の対破壊工作防衛の課題へ取り組んだ。



プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦2番艦「ソヴィェツク」(577)は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工され、2017年11月24日に進水し、2019年10月12日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦ソヴィェツクはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

2020年8月上旬には同型艦「ムィティシ」(2018年12月17日就役)と共にロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、北海へ進出してミサイル模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

2021年3月15日にも「ムィティシ」と共にバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ムィティシとソヴィェツクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年8月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ移動し、8月下旬に有翼ミサイル「カリブル」チジャ射爆場へ発射しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクは白海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後、再びロシア内陸水路経由でバルト海へ移動し、9月20日にはバルチースク基地へ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2021年9月20日12時20分配信
【バルト艦隊の小型ロケット艦「ソヴィェツク」は白海からバルト海へ戻った】

2022年2月中旬にバルチースク『第33艦船修理工場』浮きドックへ入り、オーバーホールを開始しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルチースクでオーバーホールを開始した]

オーバーホールは2022年3月中旬頃に完了し、3月21日にはバルト海へ出航して戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクはバルト海で対空砲撃訓練を実施した]


プロジェクト22800小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」(584)は、2016年7月29日に『ペラ』造船所で起工され、2018年5月5日に進水し、2020年11月21日に就役しました。

[カラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
バルト艦隊へ編入され、バルチースクに駐留する第36ロケット艇旅団第106小型ロケット艦大隊へ配属されました。

就役前の2020年8月にはロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ回航され、兵器の試験を行なっています。
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[ロシア海軍バルト艦隊の最新小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとオジンツォボは北方艦隊基地へ到着した]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは白海での試験を終えた]

「オジンツォボ」は、ロシア海軍で初めて高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」を装備しています。
(22800の1番艦と2番艦はAK-630M 6連装30mm機関砲2基を装備)
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2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2021で展示されました。
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[2021年6月23日~27日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2021でロシア海軍の最新艦が展示される]

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2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[2021年7月25日のクロンシュタット及びサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へインド、パキスタン、イランのフリゲートが参加する]

2021年7月末にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[インド海軍とロシア海軍バルト艦隊の艦はバルト海で合同演習を行なった]

2021年9月上旬に実施された戦略演習『ザーパド-2021』へ参加しました。
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2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で実施された演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦3隻はカリーニングラード州沖で対空射撃訓練を実施した]

3月上旬に対空戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボ、ゲイゼル、ロケット艇モルシャンスクはバルト海で対空戦闘訓練を実施した]

3月下旬には小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)と共に戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボとゼリョヌイ・ドルはバルト海で対空戦闘訓練と対艦攻撃訓練を実施した]


「ソヴィェツク」「オジンツォボ」は、2022年4月上旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』には、「ソヴィェツク」クロンシュタットの観艦式、「オジンツォボ」サンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式へ参加しました。


9月下旬にバルト海で実施された大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の15隻以上の艦船はバルト海で演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で演習を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空射撃訓練を実施した]

11月中旬と11月末にもバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で海上砲撃戦闘訓練を実施した]

12月5日~6日にはバルト艦隊「カリブル」搭載小型ロケット艦(2163122800)全てが参加した戦闘演習が行なわれました。
[ロシア海軍バルト艦隊の巡航ミサイル「カリブル」搭載小型ロケット艦5隻はバルト海で戦闘演習を実施する]
[ロシア海軍バルト艦隊の10隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

12月13日には「オジンツォボ」単独で対空射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦オジンツォボはバルト海で対空射撃訓練を実施した]

12月18日~19日に実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の5隻の小型ロケット艦及びロケット艇はバルト海で対空実弾射撃訓練を実施した]

2023年2月末にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦とロケット艇はバルト海で実弾射撃演習を開始した]

3月3日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル、ソヴィェツク、オジンツォボはバルト海で実弾射撃演習を実施した]

3月20日には小型海洋給油船「アレクサンドル・グレベンシコフ」(プロジェクト03180、2014年12月30日就役)とバルト海で洋上補給訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で洋上補給訓練を実施した]

3月23日にバルト海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボはバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

4月6日には2隻揃って大ベルト海峡を通過しました。
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その後にバルチースクへ帰投し、5月3日に再び2隻揃って大ベルト海峡を通過して北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型ロケット艦ソヴィェツクとオジンツォボは北海へ向かった]

5月6日に大ベルト海峡を南下してバルト海へ入り、その後にバルチースクへ帰投しました。
【WarshipCam氏の2023年5月7日1時39分のツイート】

5月26日にバルト海巡航ミサイル「カリブル」の仮想発射訓練を行ないました。

ボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退したロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した

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『クリミアニュース』より
2023年5月26日11時58分配信
【イワン・フルスはセヴァストーポリへ戻ってきた-ウクライナの情報心理作戦センターが悔しがっている艦は無事で無傷である】

中型偵察艦「イワン・フルス」セヴァストーポリへ戻る様子の映像が登場した。
如何なる損傷の影響も見えず、艦は自力で湾内へ入った。

艦はウクライナ海上無人機による攻撃を成功裏に撃退したが、この数日間、様々な中傷の標的となった。
しかし今や、フェイクニュースを拡散させようとしたウクライナ人の精神ヒステリーは沈静化するであろう。



プロジェクト18280中型偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

起工から3年半後の2017年5月16日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新世代偵察艦イワン・フルスはサンクトペテルブルクで進水した]

「イワン・フルス」は2017年5月末から造船所の岸壁で係留試験を開始し、2018年2月7日に工場航行試験へと出発しました。

[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは洋上試験を開始した]

それから2ヶ月以上経った4月20日の時点で、工場航行試験は80パーセントが完了していました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスはバルト海で洋上試験を行なっている]

「イワン・フルス」は4月27日までにサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは工場航行試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]

その後、5月中旬から最終試験となる国家受領試験が始まり、6月18日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新偵察艦イワン・フルスは全ての試験を完了した]

そして6月25日、「イワン・フルス」は、『北方造船所』で正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]

「イワン・フルス」は、2017年4月27日にトルコ沖で民間船と衝突して沈没した偵察艦「リマン」の代わりとして、黒海艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦リマンはイスタンブール沖で民間船と衝突し沈没した]

「イワン・フルス」は就役後も暫くはバルト海に留まっていましたが、2018年12月末に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航されました。
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2019年初頭からは、黒海へ進入するアメリカ海軍の軍艦の監視任務に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスと哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ進入したNATOのフリゲートを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォと偵察艦イワン・フルスは黒海へ進入したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]


その後も黒海でのみ活動していた「イワン・フルス」でしたが、2019年11月28日にセヴァストーポリを出航し、11月30日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭偵察艦イワン・フルスは地中海へ入った]

その後、「イワン・フルス」スエズ運河を通過して紅海へ入り、アラビア海へ進出しました。

2020年1月9日、アラビア海で行動中の「イワン・フルス」は、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ファラガット」と異常接近しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはアラビア海でアメリカ海軍駆逐艦と異常接近した]


その後もインド洋地中海アメリカNATOの軍艦を監視していたようですが、4月21日には黒海へ入り、4月30日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスはセヴァストーポリへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後の動向は明らかにされていませんが、度々黒海へ出航していたようです。
おそらくは、黒海で行動するNATO軍の艦艇を監視していたのでしょう。

2020年10月19日
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2020年11月16日
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2020年11月19日
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2021年1月初頭から浮きドックへ入渠し、2月下旬までに出渠しました。
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2021年3月30日、ボスポラス海峡を南下し、その後にダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦イワン・フルスは地中海へ向かった]

2021年4月10日には紅海沿岸のポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年8月30日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
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以後は黒海で行動しています。
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2023年5月24日、ボスポラス海峡の北東140キロメートルの海域で行動していた「イワン・フルス」は、ウクライナ軍の3隻の小型無人艇の攻撃を受けましたが、撃退に成功しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦イワン・フルスはボスポラス海峡北方海域でウクライナ軍の小型無人艇の攻撃を撃退した]

しかしウクライナ側は、「イワン・フルス」小型無人艇の攻撃により大破し、修理には少なくとも6ヶ月掛かり、浸水の危険が有るなどというフェイクニュースを流布しました。
『クリミアニュース』より
2023年5月26日12時55分配信
【フェイク:ロシアの偵察艦イワン・フルスは無人機による攻撃の後に深刻な損傷を受けた】
しかも、2000年10月のアメリカ駆逐艦襲撃事件の際に損傷した「コール」の写真を、「ウクライナ軍の無人艇の攻撃で損傷したロシアの偵察艦イワン・フルス」などと偽って拡散させるという悪質さです。
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5月26日午前、「イワン・フルス」セヴァストーポリへ無事帰投しました。
当然ながら船体には損傷は全く無く、ウクライナ側のフェイクニュースがバレただけという結末に終わりました。

クリル群島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)のロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は交替した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年5月26日配信
【ロシア軍はクリル諸島のマトゥア島の「バスチオン」要員のローテーションを実施した】
モスクワ、5月26日、インテルファクス-AVN

ロシア太平洋艦隊は、マトゥア島(クリル諸島)で当直に就いているミサイル複合体「バスチオン」要員のローテーションを実施した。

部隊及び装備の計画ローテーションは、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」により支援されたと太平洋艦隊広報サービスは金曜日に発表した。
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「島への当直交代員の輸送活動中、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは太平洋艦隊のミサイル連合部隊の軍用装備と要員を送り届け、その後、艦上へ戦闘当直を完了した軍用装備と将兵が乗船しました」
艦隊は声明で述べた。

太平洋艦隊によると、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」大隊は、2021年12月1日にマトゥア島の隣接海域と海峡ゾーンを監視する24時間当直へ就き始めた。

「太平洋艦隊の沿岸ミサイル複合体バスチオンの要員は、何度も演習や艦隊の抜き打ち査察へ参加し、海上目標への実際のミサイル射撃を成功裏に実施しました」
声明では、こう指摘された。

(2022年)9月6日、マトゥア「バスチオン」は、戦略演習『ヴォストーク-2022』の最中に有翼ミサイル「オーニクス」の発射を実行したとロシア連邦国防省は伝えた。

複合体「バスチオン」(科学生産合同『機械製造』、コーポレーション『戦術ミサイル兵器』)は、海岸を防護し、様々なクラス及びタイプの水上艦の撃破の為に意図されている。
この複合体ロシア海軍の全ての艦隊へ配備されている。

太平洋艦隊公式新聞『戦闘当直』は、2016年秋にクリル諸島イトゥルプ(択捉)島クナシル(国後)島沿岸対艦ミサイル複合体「バスチオン」「バル」が配置されたと報じた。

2020年12月1日、ロシア連邦国防省は、長距離対空防衛システムS-300V4(コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』)がクリル諸島で戦闘当直へ入ったと発表した。

日本は、1855年の貿易及び国境に関する条約を根拠に、クリル諸島南方の4島、イトゥルプ島、クナシル島、シコタン島、ハボマイ島の領有権を主張している。
モスクワの立場は、南クリル諸島第2次世界大戦後にソヴィエト社会主義共和国連邦へ加わり、国際的な法的枠組みを持つロシアの主権には疑いの余地が無いというものである。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島パラムシル島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエ)
第55独立沿岸ロケット大隊(クロンシュタット)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の沿岸ミサイル部隊はウクライナ軍の70の各施設を攻撃した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]

2022年12月初頭にはクリル諸島北部のパラムシル島(幌筵島)「バスチオン」が配備されました。
[クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された]

「バスチオン」(超音速対艦ミサイル「オーニクス」)の射程は300km以上であり、この配置でクリル群島は殆ど全て「バスチオン」の射程内に入りました。
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2023年5月26日、マトゥア島「バスチオン」部隊の将兵は交替しました。
ローテーションでカムチャツカ半島「バスチオン」部隊の将兵がマトゥア島へ派遣されているようです。

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した

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『世界兵器貿易分析センター』より
2023年5月25日14時50分配信
【太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はコルベット「リェーズキー」の工場航行試験実施を支援する】
世界兵器貿易分析センター、5月25日

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太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、太平洋艦隊の為に建造されたコルベット「リェーズキー」のピョートル大帝湾での多機能電波位置測定(レーダー)複合体の点検の実施を支援した。

海上への出航中、コルベット「リェーズキー」の試運転チームは乗組員と共に、艦載電波位置測定(レーダー)複合体の試験を成功裏に実施した。

コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」との訓練への取り組みを開始する前日、コルベット「リェーズキー」の乗組員は多機能電波位置測定複合体の調整、更には構造物の較正を仕上げた。

更に、戦闘訓練海上射爆場の1つで、コルベット「リェーズキー」の乗組員は、練習砲射撃を実行する汎用砲装置A-190の強度試験を実施した。

これらに加え、試運転チームは、水中音響ステーション(ソナー)「ミノタヴル-M」及び水中音響複合体「ザーリャ-2」の試験を実施した。

以前、太平洋艦隊海上航空隊Ka-27PS及びKa-27PLの乗員は、ピョートル大帝湾コルベットの甲板試験を実施し、その間に電波技術兵装、通信システム及び航空管制システムを点検する為に数回の艦の上空飛行を行なった。

[参照]
コルベット「リェーズキー」
は、プロジェクト20380多目的警備艦(コルベット)シリーズの4隻目である。
それは『アムール造船工場』で2016年に起工された。
2021年10月末、『アムール造船工場』の試運転基盤での艤装と追加装備の為、輸送ドック「ゼーヤ」ウラジオストクへ送り届けられたと東方軍管区広報サービスは発表した。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した]

5月25日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)が協力してピョートル大帝湾多機能レーダー「ザスロン」の試験を行ないました。

「ザスロン」は、太平洋艦隊向けの20380コルベットの3隻目「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」から装備されており(1隻目と2隻目は「フルケ-2」)、この為に同艦が同じレーダーを装備する「リェーズキー」の試験に協力したようです。


国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。