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近代化されたフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"と新造コルベット"グレミャーシチー"及び"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される

『タス通信』より
2019年12月6日配信
【太平洋艦隊は近代化されたフリゲートと2隻のコルベットを2020年に受け取る】
モスクワ、12月6日/タス通信

太平洋艦隊は2020年に、現在近代化を行なっているフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と、更に2隻のコルベット:「グレミャーシチー」「ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」を受け入れる。
金曜日に公開された新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューで太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ大将は発言した。

「高度に近代化されたフリゲート(「マルシャル・シャーポシニコフ」)の艦隊への引き渡しは2020年に予定しております。
更に来年、我々は、最新コルベット"ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"と"グレミャーシチー"の受け入れを準備します」

新聞はアヴァキャンツの談話を引用した。

太平洋艦隊司令官は、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」は、船底外部部品及び船体構造の修理、更には新たな兵装システムの為のものを含む電気機器の据え付けを行なった事を指摘した。
アヴァキャンツは、12月にはフリゲートの主動力装置の試験が計画されていると付け加えた。

[艦について]
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」
は1980年代半ばに建造され、1986年2月に太平洋艦隊へ加入した。
2013年には太平洋艦隊艦船支隊の一員としてアデン湾で対海賊当直に就き、2014年には4ヶ月以上に渡り太平洋及びインド洋で勤務に就いた。
現在は修理及び近代化を行なっている。
以前、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、フリゲートは近代化中に汎用発射装置を受け取り、将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」の使用も可能になると述べた。

「グレミャーシチー」プロジェクト20385のトップ艦であり、2012年2月1日に起工され、2017年6月に進水した。
このプロジェクトのコルベットは、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
これは、敵の潜水艦及び水上艦の探知と破壊、揚陸部隊の上陸支援、更には近海ゾーンにおける様々な課題を解決する為に意図されている。
コルベット「グレミャーシチー」は、太平洋艦隊ミサイル「カリブル」を搭載する最初の艦となる。

「アルダル・ツィジェンジャポフ」は、『アムール造船工場』で建造されるプロジェクト20380コルベットシリーズの3隻目であり、2015年夏に起工された。
艦は、2010年9月に、自身を犠牲にして太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」の機械区画の火災の拡大を防いだ水兵アルダル・ツィジェンジャポフに敬意を表して命名された。
ツィジェンジャポフは死後にロシア英雄称号が授与された。



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太平洋艦隊に所属するプロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」(1986年2月2日就役)は、2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装工事が始まりました。

2019年11月13日までに乾ドックから再進水しました。
[近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート(大型対潜艦)マルシャル・シャーポシニコフはウラジオストクの乾ドックを出た]
「マルシャル・シャーポシニコフ」の再就役は、2020年末頃になるようです。

近代化改装後の「マルシャル・シャーポシニコフ」は、大型対潜艦からフリゲートへ類別変更されます。
[近代化改装されるプロジェクト1155大型対潜艦はフリゲートへ艦種変更される]


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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2019年4月下旬から洋上試験を開始しました。

最初の洋上試験はバルト海で実施されていましたが、11月13日には白海沿岸のセヴェロドヴィンスクへ回航されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着した]

「グレミャーシチー」白海で最終洋上試験を行ない、2019年12月末にロシア海軍への引き渡しを予定しておりましたが、今回の太平洋艦隊司令官アヴァキャンツ提督の発言によると、引き渡しは2020年に延期されたようです。


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太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの3番艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に造船台を出渠(進水)しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は造船台を出た]

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の就役は2020年に予定されています。
[最新コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年、"リェーズキー"は2021年にロシア海軍へ就役する]
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ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月5日12時16分配信
【新たなロシアの原子力潜水艦「カザン」は試験で魚雷射撃を実施した】
モスクワ、12月5日、インタファクス

プロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦のトップ「カザン」は、白海北方艦隊戦闘訓練射爆場で試験魚雷射撃を実施した。
北方艦隊の公式代理人ワジム・セルガは発表した。

「射撃は、白海海軍基地部隊の支援の下、艦の工場航行試験の枠組みで実施されました。
原子力潜水艦カザン乗組員は、水中位置から水中目標へ2基の魚雷の斉射を行ないました」
セルガ
は話した。

彼は、事前評価によると、試験魚雷射撃は成功裏に実施されたと述べた。
近い内に原子力潜水艦は、兵器複合体に関連するものを含め、白海で更に数回の試験エピソードを遂行する。

10月、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、新たな潜水艦の試験で問題が発生し、海軍への引き渡し時期の延期を余儀なくされたと述べた。
「同艦は既に12回以上の試験出航を行なっており、作業は進められています。
生じた問題は明確化されており、我々は、来年一杯は、それに従事する事になるでしょう」
ラフマノフ
は10月17日に報道陣へ話した。

プロジェクト885M「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦は、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」を搭載する。
トップ艦となる潜水艦「カザン」は試験を行なっている。
それは、2019年末までに海軍へ引き渡されなければならなかった。
以前、ロシア連邦海軍司令部及び『統合造船業営団』幹部は、「カザン」は2019年に戦闘編制への受け入れを計画していると発言した。



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「カザン」は2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。


当初、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」ロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]

一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられており、12月5日には魚雷発射試験を行ない、2基の魚雷を一斉に発射しました。


当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でした。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]
[ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される]

しかし、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この2隻は、2020年~2021年の起工が予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦2隻は2020~2021年に起工される]

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年12月4日10時21分配信
【黒海艦隊の潜水艦「ノヴォロシースク」は艦船修理企業への移動の枠組みで黒海海峡を通行する】"

黒海艦隊潜水艦「ノヴォロシースク」は、今度の計画修理の為のロシア北西の艦船修理企業への移動実行の枠組みで、黒海海峡を通行する。

現在、潜水艦は、地中海へ向けてボスポラス及びダーダネルス海峡の通過を行なっている。

黒海艦隊潜水艦、水上艦及び支援船の海峡ゾーンの通行は、国際法規に厳格に沿って行動している。



黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]

その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]


最近では、2019年11月18日に深度240メートル以上の潜航試験を行なっています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年11月18日11時15分配信
【黒海艦隊の潜水艦「ノヴォロシースク」は深度240メートル以上の潜航を実施した】

11月26日には同型艦「コルピノ」(2016年11月24日就役)と共に魚雷発射などの訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年11月26日11時31分配信
【潜水艦「ノヴォロシースク」と「コルピノ」乗組員は黒海で演習を実施した】

2019年11月27日の潜水艦「ノヴォロシースク」
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「ノヴォロシースク」は12月初頭にセヴァストーポリを出航し、12月4日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ出ます。

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年12月4日10時29分配信
【黒海艦隊の艦の乗組員は、艦の戦闘及び航海の組織的な緊急準備の演習を行なった】

黒海艦隊の艦は、駐留所セヴァストーポリ及びノヴォロシースクで、特殊艦上演習「戦闘当直へ就く艦」を実施した。

演習の目的は、戦闘警報が発令された艦の戦闘監視所及び指揮所の要員の行動への取り組み、駐留所からの緊急出航の実行、敵の空中攻撃手段に対する戦闘実施、更には戦闘当直へ就く艦の組織的準備態勢の点検に在った。

演習には、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」、R-60など、艦隊の計15隻の水上艦艇が参加した。

演習中、艦の乗組員は、戦闘及び航海の緊急準備、兵器の使用、駐留所からの出航の実地行動へ取り組んだ。



黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年までは何度も長期航海を行なっていました。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]

2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。
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2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

ただし、「モスクワ」の近代化改装自体は断念されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念される?]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念されていない]

結局、まずセヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]

その後、セヴェロドヴィンスクへ移動して近代化改装を行なう事も考慮されているようですが、未だ最終決定は下されていません。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの今後に関する最終決定は下されていない]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は2020年代初頭に延期される]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

そして2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。


「モスクワ」以外にも、以下の艦艇を含め、計15隻が訓練に参加しました。

プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2016年3月11日就役
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はセヴァストーポリへ帰投した]

プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・エッセン」:2016年6月7日就役
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

プロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」:2018年6月1日就役
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

プロジェクト21631小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2018年12月10日就役
[ロシア海軍黒海艦隊の最新小型ロケット艦オレホヴォ・ズエヴォは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

プロジェクト12411大型ロケット艇R-60:1987年12月12日就役
[新型CIWS「パラシ」試験艇R-60]

プロジェクト12411大型ロケット艇R-239「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」:1992年3月23日就役

ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年12月4日8時51分配信
【大洋調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は南極へ進路を取った】

12月3日・火曜日、大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はクロンシュタットを去り、南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へ捧げられるロシア海軍の大規模な世界一周探検を開始した。
ロシア連邦国防省広報サービスが述べたように、2020年6月まで続く「アドミラル・ウラジーミルスキー」の探検中、そのルート上で様々な参加者~測量船「マルシャル・ゲロヴァーニ」と大洋研究調査船「ヤンターリ」が合流する。


海軍調査船は1万海里を航行する。
行程は、南極発見記念日の1月28日に「アドミラル・ウラジーミルスキー」「ヤンターリ」ロシア南極ステーション「ベリングスハウゼン」へ到着し、記念行事へ参加するように計画されている。
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探検指揮官であるロシア国防省航海・大洋調査管理副部長オレグ・オシポフ1等海佐は、探検参加者の訓練により、航海全期間に渡り、水路及び水文気象研究、航路の深度測定の総体の高度な専門レベルでの遂行が可能となった事を指摘した。

探検は、ロシア地理学協会との緊密な連携により実施される。

国際航海地図を現代の水準で作成し、保持するというロシア連邦の国際的義務に沿って、ベリングスハウゼン海での水路作業が計画されており、その資料により、1998年発行のロシア航海地図INT9172の改定が可能となる。
航路測定データは、全ての海と大洋の航海地図の情報を明確化する為に使用される。
デュルヴィル海で探検参加者は、南磁極の位置を明確にしなければならない。

ステーション「ベリングスハウゼン」への移動中、「アドミラル・ウラジーミルスキー」では、海軍軍事研修科学センターの14名の航海-水文学部の生徒は、水文学の専門分野で実習を行なう。

[Mil.Press Flot参照]
大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」
は、2018年夏から『クロンシュタット海洋工場』で計画修理を行なった。
2019年8月、は係留試験を開始し、11月に「アドミラル・ウラジーミルスキー」は工場航行試験プログラムを完了した。

「アドミラル・ウラジーミルスキー」プロジェクト852大洋研究調査船であり、建造された6隻の船から成るシリーズの中で唯一現役に留まっている。
水流観測、化学水文学分野の研究、海洋生物学観測、海洋気象学、光量測定、波動観測、高層気象学観測の為に意図されている。



プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドで1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。

2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年5月末にはシチリア島へ到着しました。


2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]

そして12月3日、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極航海へ出発しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]

記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)

今回の南極調査航海には、「アドミラル・ウラジーミルスキー」以外にも2隻の船が参加します。

太平洋艦隊測量船「マルシャル・ゲロヴァーニ」プロジェクト862の1隻であり、こちらもポーランドで建造された船です。
(1983年7月29日就役)
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北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」は、カリーニングラード造船所『ヤンターリ』で建造され、2015年5月23日に就役した最新船です。
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[ロシア海軍の最新海洋調査船ヤンターリは地中海へ入った]

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは遠距離航海へ出発した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月3日13時42分配信
【北方艦隊戦闘艦支隊は次の遠距離航海へ出発した】

本日(12月3日)、北方艦隊戦闘艦支隊は、主要基地セヴェロモルスク泊地を去り、次の遠距離航海へ出発した。

支隊の構成は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」大型揚陸艦「コンドポガ」である。
遠洋ゾーンで与えられた任務を良質に遂行する戦闘艦支隊の要員は、前日の12月2日、北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将に見送られた。
彼は指摘した。
「与えられた任務を遂行する大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガの出航は、北方艦隊の行動計画により提供される新演習年度の全ての遠距離航海シリーズの幕開けであります」

近い内に北方艦隊戦闘艦支隊は、バレンツ海を通過して大西洋への移動を行なう。
移動ルート上で艦の乗組員は、自身の海洋技量を高め、更には、海上移動中の艦支隊を防衛する様々な種類の一連の艦上演習を実施する。
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、艦載ヘリコプターKa-27の計画飛行を行なう。

北方艦隊戦闘艦支隊の海上への出航に先行して、艦の乗組員は長期かつ緊迫した訓練を行ない、現在、北方艦隊の駐留場所及びバレンツ海の戦闘訓練射爆場におけるサイクル訓練は完全に遂行されている。
乗組員は、空中攻撃手段を撃退する為に高射ミサイル複合体を使用する複合戦闘演習を行ない、艦のダメージコントロール、対水中工作防衛の訓練を行ない、艦載ヘリコプターとの連携、部下を管理する司令部の技量の確保へ取り組んだ。

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」大型揚陸艦「コンドポガ」の乗組員は、2019年に北極航海の課題を成功裏に果たし、北極圏北方海上航路のコース上のノヴァヤ・ゼムリャ列島、セヴェルナヤ・ゼムリャ諸島、フランツ・ヨシフ諸島、更にはタイミル半島地域で行動した。



北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)と大型揚陸艦「コンドポガ」(1976年就役)は、2019年8月初頭から9月末まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】
これは、今回の遠距離航海の為のリハーサルだったようです。

ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月3日3時14分配信
【情報筋はケルチでのロシア版「ミストラル」の起工時期について話した】
モスクワ、12月3日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」型ヘリコプター母艦と同類の2隻の汎用ドック艦は、ケルチで2020年に起工される。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「決定が採択されたのは、未だ2隻の艦に限られておりますが、更なるシリーズが続く事も有り得るでしょう」
対談者は付け加えた。

海軍への引き渡しは、2025年と2026年に計画されている。

以前、情報筋は『ロシア通信社ノーボスチ』へ、新たな汎用ドック艦は12~16機のヘリコプターを搭載できると話した。
このヘリコプター母艦は、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが何度も作成計画を表明した遠征探検艦に非ず、他の独自プロジェクトである事を強調した。


12億ユーロの価格の2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の供給契約は、フランスDCNS/STX『ロソボロネクスポルト』の間で2011年に締結された。
「ウラジオストク」と命名された1番艦をフランスは2014年11月に引き渡さなければならなかったが、ウクライナの出来事に関連し、ロシアに対する制裁が導入されたが故に、フランス大統領フランソワ・オランドは契約履行の停止を決定した。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、クリミア半島セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しています。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、最近(2019年9月)になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
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ただ、ロシア統合造船業営団総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、この情報を即座に否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日12時3分配信
【『統合造船業営団』はクリミアでのヘリコプター母艦建造計画の報道へ反論した】
この時、ラフマノフ氏は
「そのような話は未だ何も有りませんし、未だプロジェクトは有りません。
何処で建造するのかは、国が決める事です」

と言いました。

その後、再び2020年5月に造船工場『ザリフ』で2隻の汎用揚陸艦を起工するという話が出てきました。
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]

そして今回は、2隻の汎用揚陸艦が2020年にケルチ(つまり造船工場『ザリフ』)で起工され、2025年と2026年にロシア海軍へ引き渡されるという話が出てきました。


無論、これらは公式筋の情報では有りませんが、何度もケルチでの建造の話が出てくる事から、少なくとも「2020年中に造船工場『ザリフ』(ケルチ)で2隻の汎用揚陸艦を起工する」という事は確定しているようです。

ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年12月3日9時15分配信
【最新の小型ロケット艦「イングシェチア」は黒海での国家試験中に砲射撃を成功裏に実施した】

最新の小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海艦隊の海上射爆場において、砲射撃の実行を伴う砲複合体の試験を成功裏に実施した。

砲射撃は、艦が黒海艦隊の戦闘編制へ加わる前の国家試験の枠組みで実施された。

これに加え、現実の条件で艦砲を使用する射撃中に、艦内設備、艦制御システム、艦載兵装の同調及び調整が行なわれた。

更に小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海艦隊海上航空隊航空機Su-30SM乗員と合同で、艦の対空防衛システムの点検を実施した。

[参照]
小型ロケット艦「イングシェチア」
は、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する多目的艦である。

黒海艦隊の為に建造される小型ロケット艦「イングシェチア」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの8番艦である。
同プロジェクト艦は増大した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている長距離最新高精度ミサイル兵器汎用ミサイル複合体「カリブル」を装備する。
プロジェクト「ブヤン-M」の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。
艦の黒海艦隊への受け入れは、2019年12月末に計画されている。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。

「イングシェチア」は、2019年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。

ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはベトナムのカムランへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年12月2日12時58分配信
【太平洋艦隊の救助船「イーゴリ・べロウソフ」はロシア-ベトナム合同演習の為にベトナムへ到着した】

11月22日にウラジオストクから出航した太平洋艦隊救助船「イーゴリ・ベロウソフ」は、本日(12月2日)、ベトナムカムラン港へ業務寄港の為に到着した。
船は、12月3日から8日まで南シナ海エリアで実施される海底に横たわった事故潜水艦の乗組員を救助する為の初めてのロシア-ベトナム合同演習へ参加する。

「イーゴリ・ベロウソフ」には、演習へ関わるプロジェクト18271(べステル-1)深海有人装置AS-40が載せられている。

この3日間、カムラン基地で演習の第1段階が実施され、その中で双方は救助部隊の行動の為の戦術会議を開催する。
その後、2ヶ国の艦船は出航し、実地任務へ取り組む。

演習中、ロシア軍代表団海軍総参謀長兼第1副総司令官アンドレイ・ヴォロジンスキー中将が率いる。



プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]

2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]

その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。

8月10日、大西洋上で試験を行なう為、サンクトペテルブルクを抜錨しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは深海試験の為に大西洋へ向かった]


「イーゴリ・ベロウソフ」大西洋上で深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40、深海潜水複合体GVK-450、遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」の深海試験などを実施しました。

深海潜水複合体GVK-450


深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40
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遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」

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大西洋及びバルト海での各種試験を終えた「イーゴリ・ベロウソフ」は2015年10月末にサンクトペテルブルクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

その後、「イーゴリ・ベロウソフ」バルト海国家受領試験を行ない、2015年12月下旬に完了しました。

2015年12月25日、海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]



「イーゴリ・ベロウソフ」搭載艇AS-40は先にウラジオストクへ移送されました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

「イーゴリ・ベロウソフ」は、就役後もバルチースクに留まり、錬成訓練を行なっていましたが、2016年6月1日、ウラジオストクへ向け出港しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ向かった]

6月10日から13日までポルトガルリスボンへ寄港しました。
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6月16日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフは地中海へ入った]

地中海ではアルジェリアキプロスを訪問し、7月13日にはスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

7月18日にオマーンサラーラ港を訪れて燃料、水、食料を補給し、7月21日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはオマーンのサラーラ港を去り、極東へ向かった]

7月末にスリランカコロンボ港を訪れ、8月1日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはスリランカを去った]

8月3日にはインドヴィシャーカパトナム港を訪れました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはインドを訪れた]

その後、シンガポールチャンギ港を訪れ、8月17日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはシンガポールを去った]

ベトナムカムラン港へ寄港し、8月23日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはベトナムを去った]
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8月31日には久米島沖を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年9月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
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2016年9月5日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ到着した]

2017年8月にはクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)沖へ調査の為に派遣されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフはクリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)沖で沈没した潜水艦を調査する]

2017年9月と2019年5月には中国海軍との合同演習へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]


2019年11月22日、「イーゴリ・ベロウソフ」ウラジオストクを出航し、ベトナムへ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクを出航し、ベトナムへ向かった]

12月2日にベトナムカムランへ到着しました。

「イーゴリ・ベロウソフ」は、2019年12月初頭に実施されるベトナム海軍との合同演習へ参加します。

ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月2日14時47分配信
【ロシアの戦闘艦はアデン湾で民間船団を護送する】
モスクワ、12月2日、インタファクス

バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」アデン湾民間船団を護送し、安全の為にロシア海軍歩兵隊員が乗船している。
バルト艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは発表した。

「警備艦ヤロスラフ・ムードルイ乗組員は、給油船エリニヤ及び海洋曳船ヴィクトール・コネツキーと共に、紅海からアラビア海エリアへ行く民間船団の護送を開始しました」
マルトフ
は話した。

彼は、民間船団が3隻の船から成ると述べた。

「各船には、バルト艦隊の海軍歩兵護衛グループが乗っています」
バルト艦隊
の代理人は述べた。

数日後に船はアラビア海の指定ポイントへ到達し、ロシア船員は反対方向への新たな船団を形成する。

以前、紅海でバルト艦隊艦船支隊は水と燃料の在庫を補充し、対海賊演習の予備作業及びテストを実施した。

遠距離航海計画により、バルト艦隊艦船支隊は、ロシア-インド軍種間合同演習『インドラ-2019』海上部門へ参加する為、12月10日にマルマガオ港(インド)へ到着する。
バルト艦隊艦船支隊は、計画遠距離航海任務を遂行する為、10月1日にバルチースク軍港を去り、インド洋へ進路を取った。

アデン湾は、非戦闘船がアフリカからの海賊グループによる攻撃を受ける事で知られている。
数年前には、海賊は積極的に攻撃を行ない、その後、ロシアを含む複数の国は、民間船保護の為、戦闘艦の常時派遣を始めた。



バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]

これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]

「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。

プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)
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プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)
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「ヤロスラフ・ムードルイ」随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]

10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]

10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]

10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】

10月21日にキプロスリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]

10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]

10月28日にシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]

11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]

11月5日にギリシャピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]

11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]

その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]

11月16日に再びシリアタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]

その後、再びキプロスリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]

「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

12月2日には紅海からアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。


インド海軍との合同演習『インドラ-2019』は、2019年12月にインド洋で実施されます。
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月に実施されるインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する]
[ロシア海軍バルト艦隊の艦船は2019年12月10日にインドへ到着する]