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ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はジャワ海で消火訓練を実施した

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年6月2日4時38分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はジャワ海でダメージコントロール訓練を実施した】
ウラジオストク、6月2日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊艦船支隊は、アジア-太平洋地域への遠距離航海中にジャワ海でダメージコントロール訓練を実施した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

支隊の構成には、コルベット「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、中型海洋給油船「ペチェンガ」が含まれる。
ジャワ海へ入る前に艦船は南シナ海を越えた。
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「訓練の筋書きの下、海上においてコルベットの1隻で模擬火災が発生しました。
緊急事態班の要員は火災元を排除し、艦のダメージコントロールの絶えの行動への取り組みへ着手しました」

声明では、こう述べられた。

この時、第2のコルベットの乗組員は「損害を受けた」艦を警備し、危機的状況が解消されるまで空中と水上から艦をカバーした。
給油船「ペチェンガ」の乗組員は消火システムを起動し、火災監視装置を使用して模擬火災を消化した。



ロシア太平洋艦隊コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2017年7月20日就役)と「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)は、2023年5月10日にピョートル大帝湾艦載ヘリコプターKa-27の着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾でヘリコプターの着艦訓練を実施した]

その後、中型海洋給油船「ペチェンガ」と共に日本海を南下し、5月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入り、5月14日には与那国島西表島の間の海域を通過しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はアジア・太平洋地域への遠距離航海へ出発した]

その後、南シナ海へ移動し、5月16日には戦闘演習を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」は南シナ海で戦闘演習を実施した]

「グロームキー」は5月下旬にシンガポール海峡を通過し、5月24日にマラッカ海峡へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡へ入った]

「グロームキー」インド洋新造砕氷船「エヴパチー・コロヴラト」と合流し、同船をエスコートしてマラッカ海峡シンガポール海峡を通過しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」はマラッカ海峡とシンガポール海峡を通過する新造砕氷船エヴパチー・コロヴラトをエスコートした]

その後、「ソヴェルシェーンヌイ」及び「ペチェンガ」と合流してジャワ海へ入り、6月2日には消火(ダメージコントロール)訓練を行ないました。
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退役したロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はセヴェロドヴィンスクで保管される

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『タス通信』より
2023年6月2日9時35分配信
【情報筋は原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」の不沈性と生存性は保障されていると述べた】
モスクワ、6月2日/タス通信

重原子力水中ロケット巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の不沈性と生存性は、削減された技術要員により保障されている。
『タス通信』ロシア海軍に近い情報筋より伝えられた。

「巡洋艦は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』に在ります。
その不沈性と生存性は、艦に乗っている削減された技術要員により保障されています」

彼は話した。

彼によると、巡洋艦では如何なる作業も行なわれておらず、活性領域(炉心)は取り出されていない。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』の情報筋は、「ドミトリー・ドンスコイ」の戦闘勤務の終了は、その原子炉の活性領域(炉心)の劣化により引き起こされたと述べた。

『北方艦隊の日』(6月1日)の木曜日、『ロシースカヤ・ガゼータ』編集部は、世界で最も強力なプロジェクト941原子力潜水艦の戦闘勤務完了へ捧げるドキュメンタリー映画『ドミトリー・ドンスコイ:夢をありがとう』の先行上映会を主催した。

[「ドミトリー・ドンスコイ」について]
「ドミトリー・ドンスコイ」
は、中央海洋工学設計局『ルビーン』が設計し、造船所『セヴマシュ』(現在は『統合造船業営団』へ加入)が建造した6隻の重原子力水中ロケット巡洋艦(TAPRK)シリーズのトップである。

原子力艦は1980年9月29日に進水し、1981年12月29日に海軍へ加入した。
当初、巡洋艦の主要兵装は大陸間弾道ミサイル複合体D-19だった。
2002年に巡洋艦プロジェクト941UMの下での近代化が行なわれ、その後、ミサイル複合体「ブラヴァー」の試験に関わった。
2017年夏、巡洋艦バルト海への艦隊間移動を行ない、主要海軍パレードへ参加した。

海軍の為の合計6隻のプロジェクト941潜水艦が建造された。
全ての艦は、北方艦隊ザーパドナヤ・リツァ(ニェールピチャ湾)に駐留していた。
現在までに、この内の3隻はアメリカ合衆国の資金で解体された。
2隻~「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」海軍から除籍され、処分を待っている。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
プロジェクト941重戦略用途原子力水中巡洋艦(タイフーン級)は、1981年~1989年に6隻が就役しましたが、既に3隻が解体されています。

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プロジェクト941巡洋原子力潜水艦の1番艦TK-208は、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で1976年6月30日に起工されました。
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1980年9月27日に進水し、1981年6月から8月まで工場航行試験を行ない、1981年11月から12月末まで国家試験を行ないました。
1981年12月27日には、初めて弾道ミサイルR-39の発射に成功しました。

1977年7月25日付でプロジェクト941「重戦略用途ロケット水中巡洋艦」に類別変更されました。

1981年12月29日に受領証書へ署名されてソ連海軍へ納入されましたが、翌1982年10月までは弾道ミサイルR-39(SS-N-20)の発射試験に従事し、総計で18回の発射に成功しました。
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R-39の戦力化の目途が立った事を受け、1982年12月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にソ連海軍へ就役し、北方艦隊第18潜水艦師団へ編入されました。
同年12月21日に母港となるザーパドナヤ・リツァニェールピチャ基地へ到着しました。
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その後は戦闘勤務(戦略核パトロール任務)や弾道ミサイルR-39の発射試験に従事しました。

1988年9月20日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』へ到着し、新型弾道ミサイル「バルク」を搭載するプロジェクト941U改装が行なわれる事になり、翌1989年1月20日には予備役に編入されました。

しかし、1991年12月のソ連邦解体により資金供給は止まり、TK-208の工事はストップしました。

1992年6月3日付で「重戦略用途原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。

その後、弾道ミサイル「バルク」の開発は中止され、新たにモスクワ熱技術研究所が開発する「ブラヴァー」を搭載する事になった為、今度はプロジェクト941UM改装を受ける事になりました。
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2000年10月7日に「ドミトリー・ドンスコイ」と命名されました。

2002年6月26日に再進水し、6月30日から係留試験を開始し、翌2003年に洋上試験を行ないました。
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洋上試験は2004年12月初頭に完了し、ロシア海軍へ再就役しました。
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2005年から2010年まで潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験に従事しました。
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2010年10月29日の発射試験を最後に「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

その後は洋上試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]
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2013年には新造原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」「セヴェロドヴィンスク」の洋上試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新造原子力潜水艦の洋上試験の支援任務の為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

2015年6月26日から7月16日まで白海へ出航しました。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは3週間の航海を終えて帰港した]

2015年9月3日から10日まで、再び白海へ出航しました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出た]
[ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]


その後、暫く動向が報じられなかった「ドミトリー·ドンスコイ」ですが、2017年5月27日にセヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動した]

2017年7月中旬、「ドミトリー・ドンスコイ」は、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはバルト海へ向かった]


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、2017年7月25日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットへ到着する]

2017年7月30日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルククロンシュタットで観艦式(主要海軍パレード)が行なわれました。
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[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

北方艦隊からは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の他に、潜水艦「ウラジカフカス」クロンシュタットの観艦式へ参加しました。


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、主要海軍パレード終了後の翌7月31日にクロンシュタットを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットを去った]

北方艦隊艦船部隊は、8月7日までに北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船は北海へ入った]

その後、北方艦隊艦船部隊バレンツ海で演習を行なった後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、暫くの間セヴェロモルスクに留まっていましたが、9月初頭に出航し、9月4日に母港セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ帰港しました。
[重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

2017年9月には北方艦隊の演習へ参加しました。
[タイフーン級戦略原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年12月15日には就役35周年記念式典が開催されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月15日10時4分配信
【世界最大の潜水艦は35周年を迎えた】

2018年~2019年にはオーバーホールを行ない(2018年初頭から6月までロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠)、2019年6月20日から白海で航行試験を行ない、深度200メートルまで潜航しました。
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セヴェロドヴィンスクへ帰投する「ドミトリー・ドンスコイ」(2019年7月23日)
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2021年6月20日、白海セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)に駐留する小型対潜艦の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海で対潜戦闘訓練へ参加した]

7月15日にも白海海軍基地小型対潜艦2隻の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海で小型対潜艦の訓練の敵役を務めた]


2021年8月23日に起工されたプロジェクト955A(ボレイ-A)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の内の1隻は、「ドミトリー・ドンスコイ」と命名されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

これに伴い、今の「ドミトリー・ドンスコイ」は、「名無し」のTK-208として現役に留まる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は2020年代半ばまで現役に留まる]
(2022年7月下旬に一部メディアで同艦が退役すると報じられたが、8月中旬にロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督が否定した)

TK-208は2022年6月末~7月初頭頃に出航し、約1ヶ月間の海上行動を終えて7月26日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ帰投しました。
TK-208は、新造潜水艦2隻~「クラスノヤルスク」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」白海での洋上試験の支援任務に就いていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は約1ヶ月間の洋上行動を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

8月1日、TK-208白海海軍基地から出航しました。
目的は「戦闘演習任務」としか言われていませんが、おそらくは新造原子力潜水艦の洋上試験の支援でしょう。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海へ出航した]

9月中旬も「クラスノヤルスク」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」バレンツ海で洋上試験を続けており、TK-208アメリカ原子力潜水艦がこの2隻に近付かないように監視していたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]

ロシア連邦軍の新年度は12月1日から始まりますが、その2022年12月上旬、『全ロシア海軍支援運動』会長ウラジーミル・マリツェフ氏は、TK-208は乗組員を削減し、退役を準備していると述べました。

2022年12月14日には就役40周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は就役40周年を迎えた]

TK-208は2023年2月初頭にロシア海軍の戦闘編制から除外され、退役しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役した]

その直接の原因は、原子炉炉心、つまり核燃料の寿命が尽きて交換時期に差し掛かったが、その交換はコスト的に割に合わないと判断された事でした。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は原子炉の炉心の寿命の為に退役した]

退役後、TK-208セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で保管され、残された保守要員が艦を維持します。


この10年間ほどTK-208は、新造原子力潜水艦の洋上試験の各種支援任務に従事していましたが、その任務は北方艦隊プロジェクト671RTMK原子力潜水艦(「オブニンスク」「タンボフ」が現役)へ引き継がれます。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦タンボフは近代化改装後の洋上試験を開始した]


ただし、TK-208の処分・解体の時期は未だ決まっていません。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)の処分・解体の時期は決まっていない]
解体される場合、『ロスアトム』社が公開入札を行ない、それを落札した企業と契約を締結し、実行に移される事になりますが、そのような具体的な動きは今の所全く有りません。

ロシア海軍のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイは船体の形成を進めている

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『タス通信』より
2023年6月2日1時22分配信
【プロジェクト955A原子力潜水艦「ドミトリー・ドンスコイ」はもうすぐ進水する】
モスクワ、6月1日/タス通信

近代化プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略原子力水中ロケット巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の建造は計画通りに進んでおり、艦はもうすぐ進水する。
重原子力水中ロケット巡洋艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」艦長オレグ・ツィビン1等海佐は述べた。
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「計画によると、巡洋艦はもうすぐ進水し、試験が始まります。
我々の艦はその役目を果たしましたが、ドミトリー・ドンスコイという輝かしい名前は残ります。
誇り高いドミトリー・ドンスコイの名の下で艦は海上へ出て海軍旗を掲げます」

木曜日に『ロシースカヤ・ガゼータ』メディアセンターで行われたドキュメンタリー映画『ドミトリー・ドンスコイ、夢をありがとう』の先行上映会でツィビンは話した。

次に、『セヴマシュ』社の軍事造船管理部副部長エフゲニー・スロボディアンも、プロジェクト955A「ボレイ-A」原子力艦「ドミトリー・ドンスコイ」の建造はスケジュール通りに進んでいる事を指摘した。
「今日においては良い状況であり、ドミトリー・ドンスコイは新たな姿で船台に在ります。
既に主船体は形成されており、大型設備はほぼ準備が整っております。
近い将来には御引き渡しし、我々の祖国を護ります。
これは良い事であり、この艦の名前は、我々と共に永遠に残るでしょう」
スロボディアン
は話した。

近代化プロジェクト955A「ボレイ-A」原子力巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、2021年8月23日に『セヴマシュ』社で起工された。
その建造契約は2020年に署名された。
北方艦隊で勤務する事になる巡洋艦の引き渡しは、2026年末に予定されている。



プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦シリーズは、計10隻が起工され、この内の5隻が就役しています。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。

[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは就役10周年を迎えた]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは長期洋上任務を終えてヴィリュチンスクへ帰投した]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてカムチャツカ半島の基地へ帰投した]


4番艦からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、その1番艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工され、2017年11月17日に進水、2020年6月12日に就役し、、北方艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは常駐基地ガジエヴォへ到着した]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工され、2020年7月17日に進水、2021年12月21日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工され、2022年1月11日に進水し、2022年12月29日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはカムチャツカ半島への移動準備を進めている]

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工され、2022年12月29日に進水しました。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]
就役は2023年に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2024年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

955「ボレイ」955A「ボレイ-A」は、セイルや艦尾の形状が異なっています。
(上が「ボレイ」、下が「ボレイ-A」)
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当初は「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了する筈でしたが、その後に追加建造が決まり、「ボレイ-A」2隻の建造契約が2020年8月にモスクワ州愛国者公園で開催される軍事機器展示会『アルミヤ-2020』の会場で締結されました。
[ロシア海軍の為の新たなボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の建造契約は2020年8月に締結される]

9番艦「ドミトリー・ドンスコイ」と10番艦「クニャージ・ポチョムキン」は2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

9番艦の艦名は、プロジェクト941重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(2023年2月に退役)から引き継がれました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は原子炉の炉心の寿命の為に退役した]

「ドミトリー・ドンスコイ」は2026年、「クニャージ・ポチョムキン」は2027年の就役が予定されています。

ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は原子炉の炉心の寿命の為に退役した

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『タス通信』より
2023年6月1日21時42分配信
【情報筋は巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」の戦闘勤務の終了について説明した】
モスクワ、6月1日/タス通信

重原子力水中ロケット巡洋艦(TAPRK)「ドミトリー・ドンスコイ」の戦闘勤務の終了は、その原子炉の活性領域(炉心)の劣化により引き起こされた。
『タス通信』は木曜日にロシア海軍に近い情報筋より伝えられた。

「ドミトリー・ドンスコイは、原子炉の活性領域の劣化に関連して、これ以上戦闘勤務へ就く事が出来なくなりました」
対談者は話した。

彼によると、劣化した活性領域を新しいものと交換する事は「作業コストが非常に高額となるが故に、不適当であると認識されました」
これに加え、北方艦隊における巡洋艦の40年間の勤務も考慮された。

情報筋は、近年に「ドミトリー・ドンスコイ」が新たな「ボレイ」、「ボレイ-A」、「ヤーセン」、「ヤーセン-M」級原子力潜水艦の試験を支援していた事を想い起こした。
「今後、この機能はプロジェクト671RTM原子力潜水艦が遂行します」
彼は付け加えた。
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『北方艦隊の日』(6月1日)の木曜日、『ロシースカヤ・ガゼータ』編集部は、世界で最も強力なプロジェクト941原子力潜水艦の戦闘勤務完了へ捧げるドキュメンタリー映画『ドミトリー・ドンスコイ:夢をありがとう』の先行上映会を主催した。

[「ドミトリー・ドンスコイ」について]
「ドミトリー・ドンスコイ」
は、中央海洋工学設計局『ルビーン』が設計し、造船所『セヴマシュ』(現在は『統合造船業営団』へ加入)が建造した6隻の重原子力水中ロケット巡洋艦(TAPRK)シリーズのトップである。

原子力艦は1980年9月29日に進水し、1981年12月29日に海軍へ加入した。
当初、巡洋艦の主要兵装は大陸間弾道ミサイル複合体D-19だった。
2002年に巡洋艦プロジェクト941UMの下での近代化が行なわれ、その後、ミサイル複合体「ブラヴァー」の試験に関わった。
2017年夏、巡洋艦バルト海への艦隊間移動を行ない、主要海軍パレードへ参加した。

海軍の為の合計6隻のプロジェクト941潜水艦が建造された。
全ての艦は、北方艦隊ザーパドナヤ・リツァ(ニェールピチャ湾)に駐留していた。
現在までに、この内の3隻はアメリカ合衆国の資金で解体された。
2隻~「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」海軍から除籍され、処分を待っている。
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ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト941「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)】
プロジェクト941重戦略用途原子力水中巡洋艦(タイフーン級)は、1981年~1989年に6隻が就役しましたが、既に3隻が解体されています。

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プロジェクト941巡洋原子力潜水艦の1番艦TK-208は、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ造船所で1976年6月30日に起工されました。
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1980年9月27日に進水し、1981年6月から8月まで工場航行試験を行ない、1981年11月から12月末まで国家試験を行ないました。
1981年12月27日には、初めて弾道ミサイルR-39の発射に成功しました。

1977年7月25日付でプロジェクト941「重戦略用途ロケット水中巡洋艦」に類別変更されました。

1981年12月29日に受領証書へ署名されてソ連海軍へ納入されましたが、翌1982年10月までは弾道ミサイルR-39(SS-N-20)の発射試験に従事し、総計で18回の発射に成功しました。
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R-39の戦力化の目途が立った事を受け、1982年12月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にソ連海軍へ就役し、北方艦隊第18潜水艦師団へ編入されました。
同年12月21日に母港となるザーパドナヤ・リツァニェールピチャ基地へ到着しました。
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その後は戦闘勤務(戦略核パトロール任務)や弾道ミサイルR-39の発射試験に従事しました。

1988年9月20日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』へ到着し、新型弾道ミサイル「バルク」を搭載するプロジェクト941U改装が行なわれる事になり、翌1989年1月20日には予備役に編入されました。

しかし、1991年12月のソ連邦解体により資金供給は止まり、TK-208の工事はストップしました。

1992年6月3日付で「重戦略用途原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。

その後、弾道ミサイル「バルク」の開発は中止され、新たにモスクワ熱技術研究所が開発する「ブラヴァー」を搭載する事になった為、今度はプロジェクト941UM改装を受ける事になりました。
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2000年10月7日に「ドミトリー・ドンスコイ」と命名されました。

2002年6月26日に再進水し、6月30日から係留試験を開始し、翌2003年に洋上試験を行ないました。
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洋上試験は2004年12月初頭に完了し、ロシア海軍へ再就役しました。
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2005年から2010年まで潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験に従事しました。
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2010年10月29日の発射試験を最後に「ブラヴァー」発射試験艦としての任務を解かれました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

その後は洋上試験を行なう新型潜水艦のサポート(試験のモニタリング)を行なう事になりました。
[タイフーン級原潜「ドミトリー・ドンスコイ」は試験艦として現役に留まる]
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2013年には新造原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」「セヴェロドヴィンスク」の洋上試験をサポートしました。
[タイフーン級原潜はロシア新世代原潜の海洋試験をサポートする]

2014年にも、新造原子力潜水艦の洋上試験の支援任務の為に何度か出航しています。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは出航した]
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは帰港した]
[ロシア海軍最新鋭原潜セヴェロドヴィンスクはタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイと共に出航した]

2015年6月26日から7月16日まで白海へ出航しました。
[ロシア海軍のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出航した]
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは3週間の航海を終えて帰港した]

2015年9月3日から10日まで、再び白海へ出航しました。
[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは白海へ出た]
[ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]


その後、暫く動向が報じられなかった「ドミトリー·ドンスコイ」ですが、2017年5月27日にセヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最後のタイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動した]

2017年7月中旬、「ドミトリー・ドンスコイ」は、クロンシュタット『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にバルト海へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはバルト海へ向かった]


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、2017年7月25日にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットへ到着する]

2017年7月30日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルククロンシュタットで観艦式(主要海軍パレード)が行なわれました。
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[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

北方艦隊からは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の他に、潜水艦「ウラジカフカス」クロンシュタットの観艦式へ参加しました。


「ドミトリー・ドンスコイ」「ピョートル・ヴェリキー」は、主要海軍パレード終了後の翌7月31日にクロンシュタットを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはクロンシュタットを去った]

北方艦隊艦船部隊は、8月7日までに北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船は北海へ入った]

その後、北方艦隊艦船部隊バレンツ海で演習を行なった後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

「ドミトリー·ドンスコイ」は、暫くの間セヴェロモルスクに留まっていましたが、9月初頭に出航し、9月4日に母港セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)へ帰港しました。
[重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]

2017年9月には北方艦隊の演習へ参加しました。
[タイフーン級戦略原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年12月15日には就役35周年記念式典が開催されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年12月15日10時4分配信
【世界最大の潜水艦は35周年を迎えた】

2018年~2019年にはオーバーホールを行ない(2018年初頭から6月までロスリャコヴォ大型浮きドックPD-50へ入渠)、2019年6月20日から白海で航行試験を行ない、深度200メートルまで潜航しました。
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セヴェロドヴィンスクへ帰投する「ドミトリー・ドンスコイ」(2019年7月23日)
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2021年6月20日、白海セヴェロドヴィンスク(白海海軍基地)に駐留する小型対潜艦の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海で対潜戦闘訓練へ参加した]

7月15日にも白海海軍基地小型対潜艦2隻の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海で小型対潜艦の訓練の敵役を務めた]


2021年8月23日に起工されたプロジェクト955A(ボレイ-A)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の内の1隻は、「ドミトリー・ドンスコイ」と命名されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]

これに伴い、今の「ドミトリー・ドンスコイ」は、「名無し」のTK-208として現役に留まる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は2020年代半ばまで現役に留まる]
(2022年7月下旬に一部メディアで同艦が退役すると報じられたが、8月中旬にロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督が否定した)

TK-208は2022年6月末~7月初頭頃に出航し、約1ヶ月間の海上行動を終えて7月26日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ帰投しました。
TK-208は、新造潜水艦2隻~「クラスノヤルスク」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」白海での洋上試験の支援任務に就いていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は約1ヶ月間の洋上行動を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

8月1日、TK-208白海海軍基地から出航しました。
目的は「戦闘演習任務」としか言われていませんが、おそらくは新造原子力潜水艦の洋上試験の支援でしょう。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は白海へ出航した]

9月中旬も「クラスノヤルスク」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」バレンツ海で洋上試験を続けており、TK-208アメリカ原子力潜水艦がこの2隻に近付かないように監視していたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]

ロシア連邦軍の新年度は12月1日から始まりますが、その2022年12月上旬、『全ロシア海軍支援運動』会長ウラジーミル・マリツェフ氏は、TK-208は乗組員を削減し、退役を準備していると述べました。

2022年12月14日には就役40周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は就役40周年を迎えた]

TK-208は2023年2月初頭にロシア海軍の戦闘編制から除外され、退役しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役した]

その直接の原因は、原子炉炉心、つまり核燃料の寿命が尽きて交換時期に差し掛かったが、その交換はコスト的に割に合わないと判断された事でした。


この10年間ほどTK-208は、新造原子力潜水艦の洋上試験の各種支援任務に従事していましたが、その任務は北方艦隊プロジェクト671RTMK原子力潜水艦(「オブニンスク」「タンボフ」が現役)へ引き継がれます。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力大型潜水艦タンボフは近代化改装後の洋上試験を開始した]


ただし、TK-208の処分・解体の時期は未だ決まっていません。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)の処分・解体の時期は決まっていない]
解体される場合、『ロスアトム』社が公開入札を行ない、それを落札した企業と契約を締結し、実行に移される事になりますが、そのような具体的な動きは今の所全く有りません。

2023年7月30日の『ロシア海軍の日』の総海軍パレード(サンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式)GVMP-2023には北方艦隊の5隻の水上艦及び原子力潜水艦が参加する

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『タス通信』より
2023年6月1日9時37分配信
【総海軍パレードには北方艦隊の5隻の艦と潜水艦が参加する】
モスクワ、6月1日/タス通信

北方艦隊の5隻の潜水艦が、7月30日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク及びクロンシュタットでの総海軍パレード(GVMP)へ関わる。
『タス通信』海軍に近い情報筋より伝えられた。

「7月30日に開催されるGVMPには、北方艦隊から5隻の艦と潜水艦が参加します。
参加が予定されているのは、特に大型揚陸艦イワン・グレン大型対潜艦セヴェロモルスク、原子力艦カザンと、パレード隊列への参加は3度目となるヴェプリです」

対談者は話し、パレード参加艦はの技術的状態により変更されるかもしれない事を指摘した。

『タス通信』は、この件に関する公式情報を持っていない。

以前に情報筋は『タス通信』へ、GVMP-2023は7月30日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク及びクロンシュタットで開催されると伝えた。

[パレードについて」
『海軍の日』
GVMPの実際の開催は、2017年から復活した。
艦のパレードは、サンクトペテルブルクネヴァ川水域と大クロンシュタット泊地水域で開催される。
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それには、4艦隊全てと、そして更にカスピ小艦隊の艦と潜水艦が参加する。
式典は、海上及び空中部門から構成される。
艦の隊列の通行後、サンクトペテルブルク上空を海軍航空隊航空機及びヘリコプターが飛行する。

2022年の総海軍パレードには、40隻以上の艦艇及び潜水艦、そして更に42機の飛行装置(航空機及びヘリコプター)、3500名以上の軍人が参加した。

『海軍の日』は、2006年5月31日のロシア連邦大統領令により、7月の最終日曜日に祝われる。



ロシア『海軍の日』は、毎年7月の最終日曜日と定められており、2023年は7月30日になります。

『海軍の日』には、各方面艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊、カスピ小艦隊)の基地で観艦式が開催されます。

2017年からは、これらに加え、サンクトペテルブルクネヴァ川及びクロンシュタット泊地で、各艦隊の観艦式とは別にロシア海軍全体の観艦式~総海軍パレード(GVMP)が開催されるようになりました。
当然ながら北方艦隊の艦も参加しています。
(ただし、サンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式は、2016年以前にはバルト艦隊のパレードとして開催されていた)


2017年7月30日の総海軍パレードには、には、北方艦隊から重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、潜水艦「ウラジカフカス」が参加しました。

[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

2018年7月29日の総海軍パレードには、北方艦隊から原子力水中巡洋艦「オリョール」、潜水艦「ウラジカフカス」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が参加しました。

[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

2019年7月28日の総海軍パレードには、北方艦隊から原子力水中巡洋艦「スモレンスク」、潜水艦「ウラジカフカス」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が参加しました。

[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

2020年7月26日の総海軍パレードには、北方艦隊から原子力水中巡洋艦「オリョール」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」が参加しました。


2021年の7月25日の総海軍パレードには、北方艦隊から戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・ウラジーミル」、原子力水中巡洋艦「オリョール」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」が参加しました。

[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]

2022年7月31日の総海軍パレードには、北方艦隊から原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型揚陸艦「イワン・グレン」が参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと大型揚陸艦イワン・グレンは2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加する]


そして2023年7月30日の総海軍パレードには、今の所、北方艦隊から原子力水中巡洋艦「カザン」、原子力巡洋潜水艦「ヴェプリ」、大型揚陸艦「イワン・グレン」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」など5隻の参加が予定されています。

「カザン」は、今回が総海軍パレードへの初参加となります。

ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはカムチャツカ半島への移動準備を進めている

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『インテルファクス』より
2023年6月1日0時12分配信
【新たなロシアの原子力潜水艦は太平洋艦隊への移動の準備を整える】
モスクワ、6月1日、インテルファクス

ロシア軍は、新たな戦略原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の北方艦隊から太平洋艦隊への移動の準備を完了すると伝えた。

「現在、プロジェクト"ボレイ-A"RPKSN(戦略用途ロケット水中巡洋艦)ゲネラリーシムス・スヴォーロフは、太平洋艦隊への移動準備の最終段階に在ります」
ロシア北方艦隊
広報サービスは木曜日に発表した。

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、2022年12月にロシア連邦海軍の一員へ加わった。
(2023年)1月19日、ロシア連邦国防省は、潜水艦北方艦隊への移動を行なったと発表した。

「北方艦隊で水中巡洋艦の乗組員はサイクル戦闘訓練を行ない、必要な錬成任務を完了します。
訓練コースの完了後、艦は太平洋艦隊の恒久駐留場所へ向かいます」
ロシア連邦国防省
は1月19日に発表した。

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、近代化プロジェクト「ボレイ-A」の下で『セヴマシュ』(セヴェロドヴィンスク)で建造された。
艦は第4世代原子力潜水艦に属する。
ロシア連邦国防省サイトによると、潜水艦の主要兵器は大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」である。

ロシア連邦国防省サイトによると、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は最新のミサイル及び魚雷兵器、電波技術複合体、水中音響兵装、航法複合体を装備する。
潜水艦は、低騒音と低い音響可視性に優れている。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日のセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)での起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」(ゲネラリーシムス)にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回のK-553「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]

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その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]

2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島クラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]

これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]

2022年12月21日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」ロシア海軍へ納入されました。
[最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはロシア海軍へ納入された]

2022年12月29日にセヴェロドヴィンスク聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]
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就役後もセヴェロドヴィンスクに留まっていましたが、2023年1月17日に出航し、北方艦隊の基地へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフはセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊基地へ向かった]

1月19日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、北方艦隊基地に暫く「仮住まい」して乗組員の慣熟訓練を行なった後、2023年8月以降にカムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2023年8月以降にカムチャツカ半島の基地へ向かう]

ウクライナ海軍の揚陸艦ユーリー・オレフィレンコはオデッサ港内で破壊された

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『ズヴェズダーテレビ』より
2023年5月31日12時32分配信
【ロシア国防省:ウクライナ海軍の最後の戦闘艦「ユーリー・オレフィレンコ」は破壊された】

ロシア国防省は、ウクライナの最後の戦闘艦を破壊した事を発表した。
ロシア連邦国防省の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは話した。

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「5月29日、オデッサ港の戦闘艦停泊場所へのロシア航空宇宙軍の高精度兵器による打撃の結果、ウクライナ海軍最後の戦闘艦ユーリー・オレフィレンコは破壊されました」
コナシェンコフ
は語った。

ロシア国防省の代理人は、アヴデーフカ地域で激しい戦闘が行なわれたと発表した。
これに加え、クラスノゴロフカ及びヤシノヴァタ地域の多くの地区でナショナリストを陣地から追い出す事に成功した。
更に航空隊は、アヴデーフカ及びヒミカ地域ウクライナ軍部隊を攻撃した。

更にアヴデーフカ地域では、ウクライナ襲撃大隊「スカラ」の指揮監視所が破壊された。



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プロジェクト773中型揚陸艦SDK-137は、ポーランドグダニスク造船所で1970年4月21日に起工され、同年12月31日に進水、1971年5月31日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1994年4月にウクライナへ引き渡され、U-401「キロヴォグラード」と命名されました。
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2014年3月のクリミア半島危機の際、ロシア海軍へ接収されましたが、4月19日にウクライナへ返還されました。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]

2016年には「ユーリー・オレフィレンコ」と改名されました。
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2023年5月29日、ロシア航空宇宙軍オデッサ港攻撃の際に港内で破壊されました。

ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット(ジェルズキー型)は再設計される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年5月31日3時6分配信
【情報筋:ロシア初の本格的な「ステルス」艦は再設計される】
モスクワ、5月31日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア最新の「ステルス」コルベット・プロジェクト20386は、この艦へ実装される革新的な(技術的)解決策の追加開発の為に再設計されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

プロジェクト20386コルベットは、モジュール兵装原理、そして更に無人機の駐留能力を実現する新世代艦である。
同プロジェクトのコルベットのトップは、2016年に『北方造船所』で起工された際に「ジェルズキー」と命名され、その後「メルクーリイ」と改名された。
その後、この名前はプロジェクト20380コルベットへ付けられ、2023年5月13日に海軍へ加入した。
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「プロジェクトは終わっておらず、プロジェクトは続いておりますが、再設計の為に必要な期間は先延ばしされます。
この艦へ実装される事になる一連の採用される革新的な(技術的)解決策の追加開発が必要となりますので」

対談者は説明した。

彼は、革新的なプロジェクト20386コルベットシリーズの建造の決定の為には、トップ艦の作業の有効性を評価する必要がある事を指摘した。

以前に『ロシア通信社ノーボスチ』は、最新のプロジェクト20386コルベットは、完全な「ステルス」概念の下で建造される初のロシア艦になると報じた。
以前には電波吸収コーティングを含む各個のステルス技術の要素が使用されていたのに対し、新たなコルベットでは本格的な「ステルス」艦の概念が実現する。

その当時に情報筋は、コルベット船体は完全に完成し、艦の上部構造物の形成が行われたと伝えた。



[プロジェクト20386コルベット]
[ロシア海軍の将来コルベット・プロジェクト20386]
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"]

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プロジェクト20380/20385コルベットの更なる改良発展型であるプロジェクト20386の1番艦「ジェルズキー」Дерзкий(建造番号1009)は、2016年10月28日にサンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"ジェルズキ―"は起工された]


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プロジェクト20386の満載排水量は3400トンになり、以前のプロジェクト20380/20385よりも1000トン以上増加しています。

航続距離も20380/20385より延びて5000海里となり、速力も30ノットに増加、乗員は80名に減少しています。
基本的な兵装は20380と同じ(100mm単装砲高射ミサイル「リドゥート」、対艦ミサイル「ウラン」、30mm機関砲対潜/対魚雷複合体「パケート」)であり、20385のような有翼ミサイル「カリブル」/「オーニクス」発射機は装備していません(モジュール兵装方式なので「リドゥート」発射機を降ろせば、代わりに装備できる)。

機関はガスタービン電気推進システムが採用されます。
[ロシア海軍の新世代コルベット・プロジェクト20386はガスタービン電気推進システムを装備する]

「ジェルズキー」の名で起工されたプロジェクト20386コルベット1番艦ですが、ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍のプロジェクト20386コルベット1番艦ジェルズキーはメルクーリイに改名される]

2019年4月23日、「ジェルズキー」改め「メルクーリイ」の船体は接合されました。


2020年3月末、「メルクーリイ」の船体は造船台から進水しました。
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ただし、これは正規の進水では無く、他の艦を建造する為に造船台を空ける為のようです。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の船体は進水した]

「メルクーリイ」の為のガスタービンエンジンM90FRは完成し、試験も完了しています。
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[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"のガスタービンエンジンは完成し、引き渡しを準備している]

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2021年7月20日、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造されたガラス繊維強化プラスチック製の「メルクーリイ」上部構造物が『北方造船所』へ到着しました。
[ロシア海軍の新世代コルベット"メルクーリイ"の上部構造物は北方造船所へ到着した]

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その後は上部構造物内部へ各種機器が設置され、船体と接合される筈でしたが、未だに接合されていません。

2021年10月中旬、同じく『北方造船所』で建造中のプロジェクト20380「リェチーヴイ」「メルクーリイ」と改名され、20386の方の「メルクーリイ」は旧名の「ジェルズキー」に戻されました。
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

建造工事が中断している「ジェルズキー」ですが、プロジェクト20386自体が再設計される事になったので、就役も無期限に延期される事になりました。

上:プロジェクト20380コルベット「ストローギー」(2015年2月20日起工)
下:プロジェクト20386コルベット「ジェルズキー」
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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘及び艦砲射撃の訓練を実施した

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国営テレビ・ラジオ放送社『ムルマン』より
2023年5月30日19時36分配信
【北方艦隊の船員はバレンツ海で戦術海上戦闘へ取り組んだ】

北方艦隊の艦は、バレンツ海ルイバチー半島海域で砲及び高射複合射撃を実施した。
演習は戦闘訓練計画に沿って実施され、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「アドミラル・レフチェンコ」小型ロケット艦「ラッスヴェート」小型対潜艦「ブレスト」が艦グループを構成して行動した。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「大型対潜艦の戦闘部門の要員は、艦載砲兵器を使用して仮想敵水上艦との海上戦闘を行なう要素へ取り組みました。
空中方向からの攻撃を撃退するエピソードへの取り組み中、艦の対空防衛班の乗組員は、艦載高射兵器を使用しました。
高射ミサイル複合体キンジャールの戦闘要員は、模擬空中目標~艦上戦闘機Su-33から投下された発光航空爆弾~への射撃を行ないました」

声明では、こう述べられた。

艦隊は、演習中に大型対潜艦の乗組員は更に艦載ヘリコプターKa-27との協同行動へ取り組み、そしてミサイル-砲術戦闘部門の要員は、様々な視認及び隠蔽沿岸目標へ様々な種類の砲射撃を実施したと付け加えた。
演習期間中、バレンツ海の戦闘訓練実施海域は、民間船舶航行及び航空機の飛行の為に閉鎖された。



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現在、ロシア北方艦隊には3隻のプロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦(「ウダロイ」型)が配備されており、全てセヴェロモルスクに駐留する第14対潜艦旅団に所属しています。

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大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(626、1982年1月10日就役/2010年112月7日再就役)は、2023年5月19日~20日にバレンツ海で実施された北方艦隊の演習『クムジャ-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習『クムジャ-2023』を実施した]

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大型対潜艦「セヴェロモルスク」(619、1988年1月24日就役)は、2023年5月12日から数日間バレンツ海で戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海で戦闘演習を実施した]

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大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(605、1988年9月30日就役)は、2023年3月10日にコラ湾艦載ヘリコプターの発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾で艦載ヘリコプターの発着訓練を実施した]

2023年5月28日、3隻の大型対潜艦は対潜戦闘演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
演習の相手役として、北方艦隊原子力潜水艦ディーゼル潜水艦も参加します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜演習を開始した]

5月29日、3隻の大型対潜艦バレンツ海対潜魚雷対潜ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコはバレンツ海で対潜魚雷と対潜ミサイルを発射した]

5月30日にはバレンツ海で海上戦闘(対空・対水上戦闘)及び沿岸への艦砲射撃の訓練を行ないました。

近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2023年末に洋上試験を開始し、2024年末に再就役する

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『タス通信』より
2023年5月30日19時22分配信
【ショイグは巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の航行試験を2023年末に予定していると言った】
モスクワ、5月30日/タス通信

重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の航行試験は2023年末に予定されている。
火曜日にロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは言った。

「艦の航行試験は2023年末に予定されています。
運用へ移行した後も、巡洋艦は北方艦隊の一員として任務の遂行を続けます。
今日において、2024年末に巡洋艦の近代化の完了を可能にする措置を予定しております」
ショイグ
軍当局の電話会議で話した。

彼によると、『統合造船業営団』ロシア連邦海軍の為の62隻の艦船の建造及び修理を進めている。
5隻の潜水艦及び6隻の水上艦の作業は最終段階に在る事をショイグは明らかにした。

ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒモフ」の近代化では、極超音速ミサイル「ツィルコン」を含む最新の機器、高精度長距離兵器の装備が提供される。



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プロジェクト1144/11442重原子力ロケット巡洋艦の3番艦「カリーニン」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『バルト工場』で1983年5月17日に起工され、1986年4月25日に進水し、1988年12月30日にソヴィエト連邦海軍へ納入されました。
1989年4月25日に赤旗北方艦隊へ編入されました。

1989年と1991年に地中海へ派遣されました。
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1992年4月22日付で「アドミラル・ナヒーモフ」と改名されました。
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1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
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2014年10月24日に『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しました。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルク『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)も発注されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

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近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。
つまり、搭載兵器はロシア海軍の新世代水上艦と同等になります。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]

2020年3月末から、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]
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2020年8月18日、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)から再進水し、同社の艤装岸壁へ移動しました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは屋外ドックから再進水した]

その後、兵装の取り付け作業が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフへの兵装の取り付けが始まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな乗組員チームは、北方艦隊のみならず他の艦隊(バルト艦隊、黒海艦隊、太平洋艦隊)からも集められ、2022年末までには訓練が始まります。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員の形成が始まる]

2023年1月には「アドミラル・ナヒーモフ」への燃料(核燃料)の積載と艦内への電力供給が始まりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは核燃料を搭載する]

「アドミラル・ナヒーモフ」は2023年末から洋上試験を開始します。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは試験を準備する]
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2023年に洋上試験を開始する]

「アドミラル・ナヒーモフ」の乗組員は、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の乗組員を中核として編成されるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの乗組員は同型艦ピョートル・ヴェリキーの乗組員を中核として編成される]


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兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末、2022年、2023年と何度も延期されてきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の完了は2023年に延期される]

そして現在、「アドミラル・ナヒーモフ」ロシア海軍への復帰は2024年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2024年に完了する]

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]