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ロシア海軍北方艦隊は北大西洋及びノルウェー海でNATO海軍演習『ダイナミック・マングース-2020』を監視する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年7月1日17時20分配信
【北方艦隊の部隊はノルウェー海でNATOの演習を監視下に置いている】

ロシア軍は、北大西洋及びノルウェー海のNATO(北大西洋条約機構)海軍演習の監視を行なっている。
7月1日・水曜日、『インタファクス』はロシア連邦国家防衛管理センター広報サービスを引用して報じた。


「北方艦隊の戦力及び手段は、NATO統合海軍部隊の演習『ダイナミック・マングース-2020』を監視する複合活動を実施しています」
『インタファクス』
が受け取った声明では、こう述べられた。

NATOの演習は6月29日・月曜日にアイスランド沿岸でスタートした。
それは7月10日まで続く。
それには、5隻の潜水艦、5隻の戦闘艦、更には5機の哨戒対潜航空機が参加する。
NATO加盟国の内の6ヶ国の部隊が関わる:アメリカ合衆国、グレートブリテン、フランス、カナダ、ドイツ、ノルウェー、アイスランド。

演習でアメリカ合衆国海軍を代表するのは、駆逐艦「ルーズベルト」、多目的原子力潜水艦「インディアナ」、2機の哨戒航空機P-8A「ポセイドン」である。

演習の目的は、潜水艦の戦闘任務及び水上艦の対潜戦闘への取り組みに在る。
哨戒航空機は、海域監視、集団防衛及び危機的状況への対応の準備の為に海軍の活動を阻止するの技量を向上させる為の訓練飛行を行なう。
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近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年7月中旬にロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年7月2日10時29分配信
【情報筋は原子力潜水艦「ヴェプリ」の新たな復帰時期を告げた】

プロジェクト971(コード名「シチューカ-B」)多目的原子力潜水艦「ヴェプリ」は修理及び近代化の後の試験を完了し、そのロシア海軍への引き渡しは、7月中旬に予定されている。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。


「原子力潜水艦の受領-引渡証書への署名は、造船工場『ネルパ』で7月中旬に行なわれます」
彼は話した。

彼によると、原子力潜水艦「ヴェプリ」は試験プログラムを完全に終了し、問題点を除去する為、『ネルパ』に居る。

以前、「ヴェプリ」は6月末に海軍へ引き渡されると報じられた。

造船工場『ネルパ』を支所に持つ艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスは、『タス通信』の情報筋からの情報にコメントしなかった。

『Mil.Press FlotProm』によると、当初、原子力潜水艦「ヴェプリ」の修理完了は2016年に計画されていた。
その後、海軍の高位の情報提供者は、潜水艦海軍への復帰は2019年末になる事を認めた。

原子力潜水艦「ヴェプリ」『セヴマシュ』で建造され、1995年に海軍へ補充された。
プロジェクト971潜水艦の兵装は、魚雷、機雷、対艦ミサイル対潜ミサイルで構成される。
これらは、4門の533mm魚雷発射管及び4門の650mm魚雷発射管から発射できる。
プロジェクト971潜水艦は深度600メートルに到達し、水中位置を30ノットで移動できる。

この数年間、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』及び工場『ネルパ』の領域には、8隻までのプロジェクト971多目的原子力潜水艦が在り、修理及び近代化を行なわなければならない。



プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。
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1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。
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1994年12月10日に進水しました。

1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。

1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。
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1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。

2003年7月5日~11日には、ノルウェー海フランス海軍との合同演習へ参加しました。

2004年9月には北東大西洋フランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスブレスト港を訪問しました。
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2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。

2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]
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2020年3月19日(ロシア海軍潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した]

航行試験は3月26日に完了しました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリの航行試験は完了し、2020年4月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

しかし、航行試験中に何らかの不具合が発覚したらしく、それを修正する必要が生じた為、ロシア海軍への引き渡しは2020年6月末になりました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月末にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

そして6月中に不具合の修正は完了せず、ロシア海軍への引き渡しは2020年7月中旬に延期されました。

ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船ぺガスはクリル諸島(千島列島)海域の測量と調査を終えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年6月30日4時6分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「ぺガス」はクリル諸島海域への航海を完了した】

太平洋艦隊水路調査船「ぺガス」は、クリル諸島海域への航海を完了した。

軍事水路調査隊は、この1ヶ月間、諸島の沿岸ゾーンと海の水文学的特徴の複合研究を実施した。
航路地図に変更を加える為のデータが正確化され、重力測量、海底地形測量、気象調査が行なわれた。

航海期間に設定された全ての任務を、専門家は完全に遂行した。



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プロジェクト862水路調査船の7番船「ぺガス」は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1979年4月10日に就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。

2016年からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、最近に艦隊へ復帰しました。
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現役復帰後の「ぺガス」の最初の任務は、クリル諸島(千島列島)海域での調査と測量でした。

「ぺガス」は1ヶ月間に渡りクリル諸島海域で行動し、2020年6月30日にウラジオストクへ帰投しました。

同型船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、2020年3月~6月まで南極調査航海を行なっています。

[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査を終えてウラジオストクへ帰投した]

ロシア海軍太平洋艦隊の第82号小型対潜艦と第107号小型対潜艦はオホーツク海及び太平洋への1ヶ月間の航海を終えてカムチャツカへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年7月1日6時24分配信
【太平洋艦隊の捜索打撃艦グループは太平洋海域で任務を遂行した後にカムチャツカへ戻った】

ロシア北東軍集団水域保護連合部隊捜索打撃艦グループは、遠海ゾーンで戦闘演習任務を成功裏に遂行した後にカムチャツカの駐留所へ戻った。

30日間に渡った航海で、第82号小型対潜艦(MPK-82)第107号小型対潜艦(MPK-107)は指定海域のパトロールを実施し、ロシア連邦旗のデモンストレーションを行ない、自身で、そして海上航空隊の対潜機と連携し、太平洋及びオホーツク海で仮想敵潜水艦を捜索する演習任務へ取り組んだ。
乗組員は、対潜兵器の実地使用、敵の空中攻撃手段からの攻撃の撃退の技量を向上させ、駐留場所から離れた航海海域を調査した。

1ヶ月間で捜索打撃艦グループの艦は2300海里を航行し、40回の戦闘訓練を実施した。

支隊の歓迎式典の枠組みで、練兵場で連合部隊の艦の乗組員の隊列更新が行なわれた。
2隻の小型対潜艦の艦長は、伝統により子豚の丸焼きを贈られた。
更に、航海の結果により、多くの将兵が昇進した。



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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦第82号小型対潜艦(MPK-82)は、ウクライナ『キエフ造船工場』で1989年4月20日に起工され、1991年4月20日に進水し、同年10月6日に就役しました。
1992年2月11日に太平洋艦隊へ編入され、同年10月1日にセヴァストーポリを出航し、12月20日にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着しました。


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦第107号小型対潜艦(MPK-107)は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1988年2月22日に起工され、1990年6月5日に進水し、1991年3月14日に就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ編入され、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港に駐留しています。

2隻の小型対潜艦は、第114水域防護艦旅団第117水域防護艦大隊に所属しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ方面に2個対潜打撃群を形成する]


第82号小型対潜艦(MPK-82)第107号小型対潜艦(MPK-107)は、2020年春からカムチャツカ方面の演習へ何度も参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊の小型対潜艦4隻と小型ロケット艦4隻は演習を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と小型対潜艦はカムチャツカ半島沖で対潜演習を行なった]

2隻の小型対潜艦は2020年6月1日にペトロパヴロフスク・カムチャツキーを出航し、オホーツク海及び太平洋で1ヶ月間に渡り演習を行なった後、7月1日に帰投しました。

航海期間と行動海域から見て、太平洋艦隊の2隻のコルベット(「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」)と一緒に行動していた事も有るようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

ロシア海軍北方艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは常駐基地ガジエヴォへ向かった

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年6月29日17時26分配信
【「クニャージ・ウラジーミル」はガジエヴォへ進路を取った】

6月29日・月曜日、プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)戦略用途水中巡洋艦はセヴェロドヴィンスクから白海へ出航した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、週末に原子力潜水艦は、北方艦隊潜水部隊の主要基地~ガジエヴォへ到着する。


軍当局によると、この数日間、巡洋艦の乗組員は、白海及びバレンツ海での一連の計画戦闘訓練錬成任務へ取り組み、更には様々なモードでの潜水艦のシステム及びメカニズムの動作を点検した。

「クニャージ・ウラジーミル」『セヴマシュ』で2012年に起工された。
それは原子力艦「ボレイ」シリーズの4隻目にして改善プロジェクト955Aを最初に代表するものである。

当初、水中巡洋艦海軍への引き渡しは2017年に計画されていたが、進水は2017年11月になってからだった。
2018年春、原子力潜水艦の引き渡しは2019年に延期された事が知られるようになったが、原子力艦の試験は2020年まで続いた。

「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への加入の公式式典は今年6月12日に開催された。

現在、『セヴマシュ』では、更に4隻のプロジェクト955Aが様々な建造段階に在る:「クニャージ・オレグ」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」「インペラートル・アレクサンドルIII」「クニャージ・ポジャールスキー」
このタイプの各潜水艦は、16基の固体燃料大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」で武装する。



[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]
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プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦シリーズの4番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]


「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されております。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」は、2018年11月28日から12月24日まで洋上試験(工場航行試験)の第1段階を実施しました。
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「クニャージ・ウラジーミル」は、初の試みとして、艦の洋上試験と並行して乗組員の慣熟訓練も行なっています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
これまでは、海軍へ引き渡された後に乗組員の慣熟訓練を開始し、それが終わった後でパトロールなどの洋上任務に就いていたのですが、引き渡される前に乗組員の慣熟訓練も済ませ、就役後、すぐに洋上任務へ就けるようにするのが狙いです。
これが上手く行けば、今後就役する他の新造艦でも実施される事になるでしょう。

「クニャージ・ウラジーミル」は、本格的な航行試験に先立ち、2019年6月10日にセヴェロドヴィンスクを出航しています。


「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月末から本格的に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年6月末に航行試験を再開する]

2019年10月30日未明、「クニャージ・ウラジーミル」は、弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海からカムチャツカ半島へ弾道ミサイル"ブラヴァー"を発射した]

その後、白海で水上目標への魚雷発射試験を実施しました。

11月8日には白海で水中目標への魚雷発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海で魚雷発射試験を行なった]

洋上試験を全て終えた「クニャージ・ウラジーミル」は、11月21日に白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験を完了した]


「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈でした。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、最終洋上試験中に不具合が発覚した為、ロシア海軍への引き渡しは2020年に延期される事になりました。
[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルのロシア海軍への引き渡しは2020年前半に延期される?]

造船所で不具合を修正した「クニャージ・ウラジーミル」は、それを確認、点検する為、2020年5月12日に白海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは検査の為に白海へ出航した]

まず最初に浮上状態で各種試験を行なった後、5月16日から水中での試験を開始しました。

[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海で水中試験を開始した]

試験は5月21日に完了し、「クニャージ・ウラジーミル」セヴェロドヴィンスクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは白海での試験を完了し、セヴェロドヴィンスクへ帰投した]

5月28日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。
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[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の1番艦クニャージ・ウラジーミルはロシア海軍へ納入された]
ただし、これだけでは正式にロシア海軍へ就役したとは見なされません。

正式なロシア海軍への就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典は、ロシア連邦の祝日『ロシアの日』の6月12日に開催されました。

[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルはロシア海軍へ就役した]

6月29日、「クニャージ・ウラジーミル」セヴェロドヴィンスクから出航し、母港となるガジエヴォ基地へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは常駐基地への移動を準備する]
[ロシア海軍北方艦隊の原潜基地のインフラ更新は進められている]
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ロシア海軍太平洋艦隊のディーゼル潜水艦と小型対潜艦は日本海で『対決』した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年6月29日7時23分配信
【太平洋艦隊のディーゼル潜水艦は日本海で仮想敵艦支隊への魚雷射撃を実施した】

戦闘訓練計画に沿った日本海エリアでの戦術演習の実施中、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊ディーゼル潜水艦の内の1隻は、仮想敵艦支隊への攻撃を実施した。

対潜部隊の活発な行動にも関わらず、潜水艦は隠密裏に海域へ進入し、揚陸支隊を模した艦を探知し、有利な位置から4発の実弾魚雷による戦術グループへの攻撃を成功させた。

午後、小型対潜艦「コレーエツ」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-221で構成され、対潜航空機Il-38の支援下で行動する対潜打撃艦グループは、仮想敵潜水艦を探知し、破壊する任務を与えられた。

合同捜索活動中に潜水艦は探知され、対潜打撃艦グループ反応深海爆弾魚雷で攻撃した。



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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-222は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1987年1月7日に起工され、1987年4月29日に進水し、1990年2月28日に就役しました。

2003年11月24日、ロシア-日本戦争時の砲艇「コレーエツ」に因んで「コレーエツ」と命名されました。
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現在はウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。



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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-214は、黒海沿岸の『キエフ造船工場』で1987年8月20日に起工され、1990年3月30日に進水し、同年12月29日に就役しました。

就役後は太平洋艦隊へ編入され、1991年6月30日にサハリン南部のコルサコフへ到着しました。

2005年12月23日に「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」と命名され、2006年7月31日には同名の都市と後援協定を締結しました。

2006年11月には大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、潜水艦B-345、救助曳船SB-522と共に日本の舞鶴を訪問しています。
訪問を終えた後、日本海上自衛隊護衛艦「しまかぜ」と合同演習を行ないました。

現在の駐留港は、艦名と同じソヴィエツカヤ・ガヴァニです。


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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-221は、極東『ソヴィエト社会主義共和国連邦60周年記念ハバロフスク造船工場』で1985年2月8日に起工され、1987年4月29日に進水し、1988年2月14日に就役しました。

就役後は太平洋艦隊へ編入され、現在はウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。


3隻の小型対潜艦は、6月28日に日本海潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦部隊と対潜哨戒機は日本海で潜水艦捜索演習を行なった]

沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38も演習へ参加しました。
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演習の「敵役」は、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の通常動力潜水艦(プロジェクト877)が務めました。
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翌6月29日、今度は潜水艦小型対潜艦グループを魚雷で攻撃し、小型対潜艦グループは反応深海爆弾対潜ロケットRBU-6000533mm魚雷潜水艦を攻撃しました。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年6月29日10時15分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海で艦上演習を実施した】

地中海海軍常設グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、対空防衛及び水中工作員の攻撃を撃退する計画演習を実施した。

演習中、フリゲートの対空防衛班は、接近する敵航空機をキャッチした。
ミサイル兵は目標を確認し、そのコースを追尾し、自衛ミサイル複合体「シチーリ-1」の電子発射により破壊した。

更に、演習計画下で、無防備の泊地へ停泊中の敵水中工作部隊及び手段の艦への攻撃の脅威の下での行動様式へ取り組んだ。

水中工作部隊及び手段への対処監視所の将兵が展開し、予防擲弾射撃を実施した。

演習は、潜在的脅威からの保護及び防衛の為の艦の乗組員の活動への取り組みの枠組みで実施された。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)は、同型艦((11356Rの1番艦)「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に2020年2月27日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

先に地中海東部へ入っていた同型艦(11356Rの2番艦)「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]

それから2ヶ月以上経過した6月下旬、「アドミラル・マカロフ」セヴァストーポリを出航し、6月24日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

地中海東部へ到着した「アドミラル・マカロフ」は、6月29日に対空防衛及び対水中破壊工作演習を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
潜水艦「クラスノダール」2019年3月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2020年4月末から地中海東部に滞在
対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」2020年1月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」2020年5月下旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「アゾフ」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「カデート」2020年5月下旬から地中海東部に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムール」:2020年6月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-362020年5月下旬から地中海東部に滞在
工作船PM-562020年3月下旬から地中海東部に滞在

重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2022年末に近代化改装を終えてロシア海軍北方艦隊へ復帰する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年6月29日13時30分配信
【巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は海軍へ2022年に引き渡される】
モスクワ、6月29日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(プロジェクト1144.2)は、ロシア海軍へ2022年に引き渡される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は月曜日に『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

5月初め、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、雑誌『国家防衛』へ、極超音速ミサイル「ツィルコン」は、フリゲート、潜水艦、そして巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の武装となると伝えた。

「艦の海軍への御引き渡しの時期は、艦が再装備されるにも関わらず変更されないままであり、それは2022年です」
ラフマノフ
は話した。

クリヴォルチコは更に、「アドミラル・ナヒーモフ」は遠距離高精度兵器で武装する海軍で最も強力な艦となると述べた。
艦の防護は、対空防衛複合体「フォルト-M」及び「パーンツィリ-M」と、更には対潜兵器「パケート-NK」及び「オトヴェート」により保障される。

極超音速ミサイル「ツィルコン」はマッハ9の速度(音速の9倍)と1000km以上の飛翔距離を有する。
計画によると、複合体は2020年~2021年に軍備採用される。
海上ヴァージョンに加え、ウラジーミル・プーチン大統領は、地上配置「ツィルコン」の開発に言及した。



プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず(核燃料が撤去された程度)、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
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2014年10月24日からは『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

タービンエンジンはメーカー(サンクトペテルブルク『キーロフ・エネルゴマシュ』工場)へ送られ、修復されました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

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近代化される「アドミラル・ナヒーモフ」には、遠距離高射ミサイル複合体「フォルト-M」高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、そして超音速対艦ミサイル「オーニクス」及び打撃有翼ミサイル「カリブル」を発射できる汎用ミサイル垂直発射機3S-14対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」対潜ミサイル複合体「オトヴェート」などが装備されます。

2020年3月末からは、以前にメーカー修理へ出したタービンエンジンの取り付けが始まります。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは修復されたタービンエンジンを設置する]
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上記のように、「アドミラル・ナヒーモフ」『セヴマシュ』の屋外ドック(貯水池)へ入渠して改装作業を行なっていますが、貯水池から出て再進水するのは2021年になります。

兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末、2022年と何度も延期され、2023年という話も出てきました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022~2023年に完了する]

現在の所、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の完了は2022年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」に続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は限定的なものとなる]

ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年6月29日13時30分配信
【『統合造船業営団』はロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦を建造する為に必要な技術的能力と経験を有している-総取締役】
モスクワ、6月29日、インタファクス

『統合造船業営団』は、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の建造へと歩みだす準備を整えており、(造船)分野の企業は、このようなプロジェクトを実現する為に必要な全てのリソースと経験を持っている。
『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは述べた。

「これは海軍にとっては明確な問題です。
重要なのは、どのように戦うのかを理解する事です。
祖国が命じれば、我々は航空母艦を建造します」
ラフマノフ
は、月曜日の『インタファクス』のオンライン記者会見中、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の建造開始が可能な時期についての質問に答え、こう話した。

彼によると、『統合造船業営団』は、最新の航空母艦建造の為の全ての技術的能力を有している。
「私共は理解しております。これが、どのような技術で可能なのかを。
私共は理解しております。それに基づいた基礎的な技術的解決策は、どのようなものであるべきかを。
クズネツォフを修理し、本質的には再建-『新造』となったインド海軍の為の航空母艦ヴィクラマーディティヤの経験は、このような経験を、少なくとも『セヴマシュ』と呼ばれる1つの企業が持っている事を示しました」
ラフマノフ
は指摘した。

現時点でロシア海軍はただ1隻の航空母艦~現在修理中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を有している。
それは2022年に復帰しなければならない。

2017年11月、ロシア連邦国防次官(現在は副首相)ユーリー・ボリソフは発言した。
「航空巡洋艦について具体的に御話しいたしますと、それ(開発及び発注の予定)はプログラムの最後です。
私共は、現代的な航空母艦の開発と発注を計画しております」


2018年2月、ラフマノフは、『統合造船業営団』は新たな航空母艦プロジェクトの作業を主導していると『インタファクス』へ述べた。

『統合造船業営団』の最新の年次報告書では、ロシアは革新的な将来艦のコンセプトを開発しており、その中には新たな航空母艦のプロジェクトも含まれると指摘された。
「革新的な将来艦のコンセプト(概要)の開発:航空母艦、駆逐艦、フリゲート、非大気損発電装置付きの通常動力潜水艦、第5世代原子力潜水艦」
文書では、こう述べられている。

ロシア軍は、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の作成は、2018~2027年の国家軍備プログラムの第2プログラム時期(後半)に始まると表明した。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)


将来航空母艦を建造する造船所については、最近では、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』、或いはセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』の協同建造が有力視されています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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『セヴマシュ』
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ロシア造船業界はロシア海軍の為の新世代原子力駆逐艦リデルの建造を準備している

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年6月29日12時46分配信
【『統合造船業営団』は原子力駆逐艦「リデル」の建造を準備する-総取締役】
モスクワ、6月29日、インタファクス

『統合造船業営団』原子力駆逐艦「リデル」の建造を準備しているが、ロシア連邦国防省からの発注は未だ無い。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは述べた。

「このような発注が有る場合、我々は必ず、これを建造し、何処に居るのかさえ知る事になるでしょう」
ラフマノフ
『インタファクス』のオンライン記者会見中に言った。

2019年12月、ラフマノフは、営団原子力駆逐艦「リデル」のシリーズ建造開始の準備を進めていると述べた。
「国防省からの通知を待っております。
とは言え私共は準備しております。
これは、次の遠海ゾーン艦の長いシリーズの始まりとなります」
『統合造船業営団』
のトップは話した。

2018年8月、情報筋は、ロシアは誘導ロケット兵器を装備する数隻の原子力駆逐艦「リデル」を建造できると『インタファクス』へ伝えた。
「おそらくは、これは1隻の艦では有りません。
このような遠海ゾーン艦を海軍は必要としております。
シリーズは4隻~6隻の艦になるでしょう。
多くは、トップ艦を作成する為のプロジェクトの実現に依存します」

彼は話した。

2018年夏、ロシア連邦海軍司令部は、最初の駆逐艦の起工が行なわれるのは、2022年よりも前にはならないと表明した。

駆逐艦は、大射程有翼ミサイル「カリブル」及び極超音速ミサイル「ツィルコン」(「ツィルコン」は試験を行なっている)、最新の対空防衛システム電波電子戦闘システムの装備が予想されている。

株式会社『北方計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)の年次報告書によると、駆逐艦「リデル」の概略設計は完了している。
文書では、概略設計の為の作業は2015年4月に始まり、2016年末には技術的準備状態のステップは100パーセントになった。

駆逐艦の排水量は14000トンと予想されている。
原子力推進装置のお陰により、これは無制限の航行距離を得る。
自立行動期間は90日。

伝えられているように、駆逐艦の主要打撃力は、各々に8基の有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」、将来的には「ツィルコン」を配置できる8組の汎用発射装置であり、合計で64基となる。
(現代のロシアフリゲートの第1と第2のタイプは16基のミサイルで武装する)

専門家の評価によると、「ステルス」技術により建造される「リデル」は、遠海ゾーンでの任務遂行の際の海軍の能力を大幅に強化する。

2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、合計でロシア海軍は2027年までに遠海ゾーン作戦の為の21隻の艦を受け取ると述べた。



[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵します。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]

「リデル」級駆逐艦ロシア連邦『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]

「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]

「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦トルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】
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「リデル」級駆逐艦の技術設計、つまり、実際に艦を建造する為の細部の設計は、2019~2020年に開始されます。
この作業の完了は2022年に予定されており、当然ながら、艦の建造開始は、それよりも後になります。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの設計は2022年に完了する]

「リデル」級駆逐艦の建造の為のインフラ整備も進められています。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの建造の為のインフラ整備は進められている]
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「リデル」級を建造する予定のサンクトペテルブルク『北方造船所』は、以前から設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】
新たな船台の完成後、『北方造船所』「リデル」級駆逐艦の建造が可能となります。

「リデル」級駆逐艦が何隻建造されるのかは未だ決まっていませんが、現在の所、4~6隻程度の建造が想定されているようです。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルは4~6隻が建造される]

ただし、後述のように、かなり大型の艦となるので、『北方造船所』以外の造船所も建造へ参加する可能性も有るでしょう。
例えば、同じサンクトペテルブルク『バルト工場』とか。
[サンクトペテルブルクの『バルト工場』はロシア海軍の大型水上艦の建造へ参加する]

プロジェクト23560「リデル」原子力駆逐艦の全長は230メートル、(満載)排水量は2万トンとなり、2020年代に2隻の建造が始まります。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23560リデル原子力駆逐艦2隻の建造は2020年代に始まる]

「リデル」概念設計案「シクヴァル」を設計した『クルイロフ国立科学センター』は、「リデル」へのセラミック装甲の採用を提案しています。
(実際に採用されるかどうかはさて置き)
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルはセラミック装甲を採用するかもしれない]

しかし、2020年4月下旬の時点で、ロシア連邦国防省は、これ以上の「リデル」の作業の進行(本格的な細部の設計作業)に関する決定を下していない為、現在は設計作業が一時中断しています。
[ロシア海軍の次世代水上戦闘艦・原子力駆逐艦リデルとプロジェクト22350Mフリゲートの設計作業は一時中断されている]

これが西側では、「リデル」の建造計画は中止されたと誤解されていますが、今回の『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフ氏の発言を見ても、中止されていません。