ウラジオストクで近代化改装中のロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフで火災が発生した


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月16日8時47分配信
【ウラジオストクでの軍艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の火災は(機関)室の機器の取り外しの際に発生した】
モスクワ、2月16日、インタファクス-AVN

太平洋艦隊軍艦「マルシャル・シャーポシニコフ」への引火は、機関室への重要な機器の1つの設置の際の溶接作業時に引き起こされた。
金曜日、『インタファクス』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は2015年から修理されている。
それは、艦船修理工場『ダーリザヴォート』(ウラジオストク)で進行中である。

「溶接作業時に木製の足場が燃え出しました。
火気作業の実施は、基礎設備の下で準備されました。
機関室への設置の際に引火しましたが、そこは空であり、機器は取り外されていました」

彼は話した。

情報提供者によると、他の設置された火気には燃え移っていない。

金曜日の以前、太平洋艦隊広報サービス部長ニコライ・ヴォスクレセンスキーは、火災は消し止められ、被害者は居ないと発表した。
火災により、設備は著しい損害を被っていない。

大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、遠距離航海において、インド洋での船舶航行の安全を保障する作戦へ一度ならず参加している。
2010年5月、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」乗組員は、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施した。

「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年に沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工された。
1986年2月に太平洋艦隊の戦闘編制へ加入した。

修理後、同艦は、新たなミサイル及び砲兵装、更には現代的な電波電子戦闘システムと通信システムの取得が見込まれている。



プロジェクト1155大型対潜艦の8番艦「マルシャル・シャーポシニコフ」は、1983年5月25日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、1984年12月27日に進水し、1985年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1986年2月2日に太平洋艦隊へ編入され、正式に就役しました。


「マルシャル・シャーポシニコフ」は、これまでに3度に渡りアデン湾海賊対処任務へ就いており、1度目は2010年2月25日に出港しています。
アデン湾到着後の5月6日には、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアタンカー「モスクワ大学」を解放しました。
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【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
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『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】

この時のロシア海軍海賊対処部隊指揮官は、第44対潜艦旅団司令官イリダル・アフメロフ1等海佐でした。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]

タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
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しかし、拘束された10名も、ボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
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結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
[アデン湾における大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフの活躍を描いた映画が撮影される]


2012年11月2日から2013年4月21日まで遠距離航海を行ない、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊はウラジオストクへ戻った]

2014年3月中旬から7月初頭までインド洋への遠距離航海を行ない、この間に3度目のアデン湾海賊対処任務を遂行しました。
[ロシア太平洋艦隊インド洋遠征(2014年3月-7月)]


2015年10月26日に宗谷海峡を東進し、11月16日に同海峡を西進したのを最後に、洋上での活動は見られなくなりました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年10月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2015年11月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】


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2016年春からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』で近代化改装工事が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する]

6隻のプロジェクト1155大型対潜艦が、2022年までに近代化改装を行ないます。
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ型)5隻は2022年までに近代化改装される]


現地時間2018年2月16日10時4分(モスクワ時間で3時4分)、『ダーリザヴォート』で修理中の「マルシャル・シャーポシニコフ」で火災が発生しました。
『タス通信』より
2018年2月16日4時29分配信
【ウラジオストク港で太平洋艦隊の大型対潜艦が燃え出した】
現地時間10時10分には11台の消防車と約50名の消防隊員が現場に到着し、消火作業が始まりました。
10時30分には艦に乗っていた106名が避難しました。

モスクワ時間で6時頃までに火災は鎮火しました。
『タス通信』より
2018年2月16日6時6分配信
【ウラジオストクにおける太平洋艦隊の軍艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の火災は消し止められた】

火災の原因は、溶接作業中に木製の足場へ引火した事によるもののようです。
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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日16時21分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」の修理は2019年に完了する】

プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』での修理後、2019年初頭に海軍へ引き渡される。
『Mil.Press FlotProm』は、海軍の消息筋より伝えられた。


彼は、2月14日・水曜日に発生した同艦の火災が、海軍への引き渡し時期に如何なる影響を及ぼしたのかについては明らかにしなかった。

「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で2014年から修理されている。
それは、2016年末の復帰が計画されていたが、問題点の洗い出しにより、大量の追加作業が必要となった為、警備艦の引き渡しは2017年11月に延期された。

『Mil.Press FlotProm』の海軍の情報提供者によれば、警備艦の船体及び船体構造は既に修復されており、動力装置の作業の完了が残されている。
それ(動力装置の作業)は『メタリスト-サマーラ』が実行している。
同社の技術ディレクター、アレクサンドル・カルプヒンによると、工場は、合意に正確に沿って同艦のガスタービンエンジンの作業を遂行している。

同プロジェクトの警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の元乗組員の1人によると、このタイプの艦は、充分に信頼できる。
同時に、ウクライナ製ガスタービンの輸入代替問題及びニコラエフ企業『ゾーリャ機械設計』との契約破棄が故の困難さが確定した。
工場製造者によるガスタービンエンジンの技術的サービスに伴って行なわれている事について言えば、対談した士官は報道紙へ、仕上げは公文書に対応していると付け加えた。

2月14日、『Mil.Press FlotProm』は、工場『ヤンターリ』での警備艦の明確な修理完了時期に関し、同社広報サービスから対する質問への答えを得られなかった。

「ネウストラシムイ」は、プロジェクト11540警備艦のトップであり、1993年に『ヤンターリ』で建造された。
それは、敵潜水艦の捜索、探知、追尾及び破壊、海上における戦闘艦及び船舶の対艦及び対潜防衛の為、海上および基地で水中及び水上目標へ打撃を与え、陸軍の戦闘行動の支援、上陸支援、更には、海上揚陸部隊のカバーの為に意図されている。
バルト艦隊に加入している。



プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。

就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)
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就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。

2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。

警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]

2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート
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そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]

2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]

2012年7月から9月に掛けて北方艦隊大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]

「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]

その後はカリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装が行なわれています。
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ガスタービン機関は、サマーラ工場で修理されています。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]

当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]

そして2017年11月の復帰も実現せず、未だに『ヤンターリ』で修理中です。


モスクワ時間で2018年2月14日14時30分頃、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日6時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】

「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年初頭と、更に延期される事になりました。

なお、以前に『ヤンターリ』総取締役エドゥアルト・エフィモフ氏も、『インタファクス』のインタビューに対し、「ネウストラシムイ」は2019年には海軍へ復帰できると話しています。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
【沿バルト造船工場『ヤンターリ』総取締役:警備艦「ネウストラシムイ」は2019年に復帰できる】
このインタビューは火災発生前のものですから、どのみち、同艦の修理完了予定は2019年となっているようです。

ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)は近代化改装される?

『イズベスチヤ』より
2017年12月21日0時1分配信
【「オヴォード」は「ウラン」で武装する】

国産コルベットの火力は強化される。
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2018年にロシア海軍は一度に3隻の近代化された伝説のプロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦を受け取る。
これは、現代的な動力装置と高精度兵器複合体を有する新たな艦は、海上のみならず、地上目標の攻撃が可能という事実によるものである。
専門家の評価では、近代化された後、海軍の沿岸部隊の能力は著しく増大する。
刷新された小型ロケット艦は、汎用戦闘ユニットへ変身する。

『イズベスチヤ』(ロシア)海軍総司令部より伝えられたように、軍当局は、最も多い国産小型ロケット艦(西側の分類ではコルベットと見なされている)プロジェクト1234「オヴォード」の高度な近代化プログラムを大規模に実行する。
来年に船員は最初の3隻の刷新された艦を受け取る:2隻は太平洋艦隊、そして1隻は黒海艦隊
更に、在籍する全ての「オヴォード」の近代化が実施される。

更新は、小型ロケット艦の最も重要なシステムの殆ど全てに及ぶ。
これらが新たに得る物は、より経済的で強力なエンジン、現代的な射撃管制手段と、より効果的な兵器である。
「オヴォード」の主砲は交換される~対艦ミサイルKh-35を有する複合体「ウラン」が、古くて重いP-120「マラヒート」に代わり設置される。
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Kh-35は、中程度の排水量の艦の破壊の為に意図されている。
その優れた特徴は、小さな寸法と低い価格と高い戦闘能力の組み合わせにある。
近代化の結果、コルベットの火力は著しく増大する。
更新された「オヴォード」は、以前の6基に代わり、16基の対艦ミサイルを搭載する~各々の艦上には2基の4連装発射装置が有る。
その一斉射撃力は、新たなプロジェクト20380コルベットさえ超える。

更に、標準装備の高射ミサイル複合体「オサー-M」も近代化される。
それは、高度5000メートルまでの飛行装置及びミサイルとの戦闘の為のみならず、小型水上目標へも使用される。

以前、『イズベスチヤ』は、「オヴォード」にユニークな砲撃管制システム「バギラ」が設置されると報じた。

強力な計算複合体と現代的な探知手段は、瞬時の目標への攻撃と殲滅の保障を自動的に解決し、消費する弾薬を最小限にする。

海軍の専門家ドミトリー・ボルテンコフの意見では、近代化は「オヴォード」の就役期間を延長し、正当かつ理にかなった解決と認められる。

「これは良い艦であり、船員に気に入られていますが、現代的な兵装が必要です」
専門家は指摘した。
「"マラヒート"ミサイルは、だいぶ以前から旧式化しており、ウランは現代的な遠距離戦闘システムです。
我々の業界は、既にアルジェリア海軍の為の小型ロケット艦の近代化の経験を有しています。
全体的に良い仕事でした。
近代化の結果、オヴォードの戦闘力は2.5倍に増加します」


ドミトリー・ボルテンコフの見立てでは、更新された「オヴォード」は、ロシア沿岸を保護し、そして地中海で活動する。

「これは、本質的に良好な兵装のロケット艇です。
近代化の後、それは重大な目的の作業が可能となります」

専門家は指摘した。
「当初、プロジェクト1234は、近海ゾーンでの作戦の為に意図されておりました。
ソヴィエト時代には、『航空母艦の為の捕獲者』といったように地中海で活発に使用されていました」


現在、ロシア海軍には10隻以上の小型ロケット艦「オヴォード」が数えられる。
黒海艦隊において、それは第41ロケット艦旅団に加わっている。
北方艦隊では、第7水域保護旅団に所属している。
より多くの「オヴォード」バルト艦隊太平洋艦隊に在る。



プロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦シリーズ(西側コード名「ナヌチュカ」)は、1970年から1991年までの長期間に渡り、計49隻が建造されました。

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・プロジェクト1234「オヴォード」:基本型
レニングラードアルマーズ造船工場で17隻建造
ウラジオストク造船工場で3隻建造

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・プロジェクト1234E「オヴォード-E」:輸出型(アルジェリアに3隻、インドに3隻、リビアに4隻)、対艦ミサイルを1世代前の「テルミート」にしたダウングレード版。
レニングラードアルマーズ造船工場で3隻建造
ルイビンスクヴィンペル造船工場で7隻建造

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・プロジェクト12341「オヴォード-1」57mm砲76mm砲に換装、30mm機関砲1基を追加
レニングラードアルマーズ造船工場で15隻建造、他に1隻未完成
ウラジオストク造船工場で4隻建造

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・プロジェクト12347超音速対艦ミサイル「オーニクス」試験艦へ改造
レニングラードアルマーズ造船工場で1隻建造


現在もロシア海軍で12隻(12341)、アルジェリア海軍で3隻が現役に留まっています。

ロシア海軍では、北方艦隊に2隻、太平洋艦隊に4隻、バルト艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻が在籍しています。

アルジェリア海軍の3隻の1234Eは、2012年までにロシアの造船所で順次近代化改装を行ない、対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒4基に換装し、これに伴い電子機器も換装されました。
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今回の『イズベスチヤ』の記事によると、ロシア海軍12341対艦ミサイル「ウラン」に換装するなどの近代化改装が実施されるとの事です。
ただ、公式筋の情報では無いので、真偽は定かではありませんが・・・
『イズベスチヤ』
の記事では「ロシア海軍総司令部」から伝えられたと記されていますが、より正確には「ロシア海軍総司令部の匿名の情報提供者」から伝えられた話でしょう。

まず初めに、2018年に太平洋艦隊の2隻、黒海艦隊の1隻の近代化改装が実施され、その後、最終的にはロシア海軍に在籍する全ての12341が近代化されるとの事です。

全ての12341を近代化改装するというのは現実的な話とは言えませんが、ロシア海軍の現用艦の一部は近代化改装が実施されているので、12341も一部を近代化改装する可能性は完全に否定されないでしょう。

2018年に近代化改装される3隻が、どの艦になるのかは明らかにされていませんが、黒海艦隊の1隻は、2008年8月の南オセチア紛争で活躍した「ミラーシュ」になる可能性が高いでしょう。
[小型ロケット艦「ミラーシュ」]
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ロシア海軍の為のエアクッション揚陸艦ズーブル級の建造が再開される

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『イズベスチヤ』より
2017年6月15日0時1分配信
【船員は飛ぶ艦を造る】

ロシアは巨大な高速エアクッション揚陸艦の製造を再開する。
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ロシアは、比類無きエアクッション揚陸艦プロジェクト12322「ズーブル」型の製造再開を計画している。
それは、無防備の海岸へ計150トンまでの3両の戦車、或いは10両の装甲兵員輸送車と海軍歩兵隊員を送り届ける事が出来る。
新たな「ズーブル」は、積載量の少ない空気空洞揚陸艦プロジェクト21820「ジュゴン」を代替する。
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最初の完全なロシア製「ズーブル」の建造は、2018年に開始されなければならない。

『イズベスチヤ』(ロシア)海軍総司令部より伝えられたように、今、請負業者の問題は解決される。
競争入札には、サンクトペテルブルク造船工場『アルマーズ』フェオドシヤ『モーリェ』ハバロフスク『ハバロフスク造船工場』が招かれ、更には、カリーニングラード『ヤンターリ』も可能性が有る。
これらの企業は全て、様々な時期にエアクッション艦を建造或いは整備した。

このリストの中で『アルマーズ』は、最も気に入られているように見える。
同社は、ソヴィエト海軍の為に10隻の「ズーブル」を建造している。
工場は、ギリシャへのプロジェクト12322艦の供給へ参加した。
その一方、同社は海上クレーン境界線警備艦の建造で忙しい。

フェオドシヤ工場『モーリェ』は、クリミアロシアへ復帰する前、中国の為の『ウクロボンプロム』の契約下で2隻の「ズーブル」を建造した。
同社には、エアクッション艦の未完成の船体1隻が残された。
株式会社『ハバロフスク造船工場』は、2004~2006年に大韓民国の為にプロジェクト12061「ムレナ」艇を建造した。

カリーニングラード工場『ヤンターリ』も競争入札への参加者として招かれる。
同社は、バルト艦隊の2隻の「ズーブル」の内の1隻~「エフゲニー・コチェシコフ」の修理の経験が有る。
しかしながら、海軍本部が指摘したように、同社の入札への招待は、むしろ形式的なものである。
近い内に『ヤンターリ』は、3隻のプロジェクト11356フリゲートの完成へと集中する。
その建造は、以前にロシアが代金を支払い済みのニコラエフ企業『ゾーリャ機械設計』のエンジンの供給をウクライナが拒否したが故に中断していた。

「ズーブルの建造再開は、先ず初めに、工場『サトゥルン』でのガスタービン装置の生産開始に関連しています」
雑誌『兵器輸出』編集長アンドレイ・フロロフ『イズベスチヤ』へ説明した。
「これらは、常にニッチな需要が有る良い艦です。
このような高速揚陸艦は、黒海、バルト海、或いはカスピ海のような閉ざされた舞台で必要となります。
また、我々は、このような大規模なエアクッション艦の建造能力を保持しております」


専門家によると、現有の揚陸艦プロジェクト「ジュゴン」「ギュルザ」は、海軍と海軍歩兵が直面する課題の解決の為には不十分である。

「我々は、ジュゴンの問題で輸入されたような良いディーゼルを持っていません」
アンドレイ・フロロフ
は付け加えた。
「ズーブルは既に実績が有り、その良好さは示され、そして海外でも需要が有ります」

軍艦プロジェクト12322「ズーブル」の全長は57メートル、幅20メートル。艦の排水量は535トン。吃水2メートル。
それは高温ガスタービンエンジンを有する。
4基の直径2.5メートルのファンは、艦のエアクッションを提供する。
そして、着水移動は可変迎角を有する直径5.5メートルの3枚のプロペラによる。
そのお蔭により、艦は、海上船としては未曽有の速力70ノット(時速約130km、通常の戦闘艦は35ノットよりも速くは動かない)を発揮する。

艦は、世界中の無防備の海岸の78パーセントへの揚陸部隊の上陸が可能である。
艦首開口部ランプを有する通常の揚陸艦が行なえるのは、14パーセントのみである。
「ズーブル」のもう1つの特徴は、電波位置特定ステーション(レーダー)から見えない事に有る。
このような効果は、艦の移動中に水しぶきが巨大な雲を発生させ、レーダー画面上で、その輪郭を「洗い流す」が故に達成される。

揚陸部隊の移送に加え、「ズーブル」は機雷源の設置を行ない、必要ならば揚陸の為の火力支援を与える事が出来る。
艦には、2基の一斉射撃反応火力システム「グラード-M」が設置されている。
1990年代初頭のソヴィエト海軍には、8隻の「ズーブル」が有った。
ソヴィエト社会主義共和国連邦の解体後、この内の5隻はウクライナへ、3隻はロシアへ行った。




『中央設計局アルマーズ』公式サイトより
【揚陸艦プロジェクト12322「ズーブル」】

プロジェクト12322「ズーブル」エアクッション小型揚陸艦は、サンクトペテルブルク『沿海造船工場』(現『造船商会アルマーズ』)で7隻(内3隻はギリシャ海軍向け)、クリミア半島フェオドシヤ『造船工場モーリェ』で7隻(この内の1隻はギリシャ海軍、2隻は中国海軍向け)が建造されました。

『造船商会アルマーズ』公式サイトより
【揚陸艦プロジェクト12322「ズーブル」】

『造船工場モーリェ』公式サイトより
【軍用艇及び軍用艦】
(ページの一番下にプロジェクト12322「ズーブル」エアクッション小型揚陸艦の解説が有る)

現在、ロシア海軍では、バルト艦隊に2隻が残っているのみです。

エアクッション揚陸艦「エフゲニー・コチェシコフ」
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エアクッション揚陸艦「モルダヴィヤ」
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その「ズーブル」の建造が、来年(2018年)から再開されることになるようです。

建造再開の理由の1つには、2010年代に5隻が就役した最新の揚陸艇プロジェクト21820「ジュゴン」への不満も有るようです。
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建造所の候補として挙げられているのは、『造船商会アルマーズ』(サンクトペテルブルク)、『造船工場モーリェ』(フェオドシヤ)、『ハバロフスク造船工場』(ハバロフスク)、そして『造船工場ヤンターリ』(カリーニングラード)ですが、最有力候補は『アルマーズ』『モーリェ』になるようです。

なお、2017年3月にはロシア国防次官ユーリー・ボリソフ氏が、『モーリェ』での「ズーブル」建造再開に言及しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月17日19時4分配信
【国防省はクリミアで「ズーブル」艇の建造再開を意図している】

バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する為にクロンシュタットでメンテナンスを行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年5月11日18時35分配信
【警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサンクトペテルブルクの海軍の日を前にクロンシュタットでドック修理を行なう】

プロジェクト11540警備艦(コード名「ヤストレブ」)「ヤロスラフ・ムードルイ」は、5月8日・月曜日に『クロンシュタット海洋工場』でドック修理を行なう為、クロンシュタットへ入った。
『海軍産業』(フロートプロム)は同社広報サービスより伝えられた。


「計画ドック修理は今週末までに始まり、6月中旬あたりに完了します」
『クロンシュタット海洋工場』
広報サービス部長グレブ・チュビンスキーは『海軍産業』へ話した。
修理は、フョードル・ミトロファノフ記念ドックで実施される。
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同社の専門技術者は、船体の水中部分、推進軸機構と船底外部機器を検査する。
必要な場合、工場は、これらの機構の修理を行なう。
最後の艦の水中部分が塗装される。

同社は、クロンシュタットへの「ヤロスラフ・ムードルイ」の到着が、バルト艦隊の艦がサンクトペテルブルクから予定外に去った事と、バルト海での戦闘準備状態の抜き打ち査察とは何の関係も無い事を強調した。

修理中、乗組員の一部は艦に滞在する。

以前、「ヤロスラフ・ムードルイ」の修理はカリーニングラード造船所『ヤンターリ』で実施されており、この際に艦のタービンの1基はヴォルガ領域内の公開株式会社『メタリスト-サマーラ』で修復された。
『クロンシュタット海洋工場』沿バルト工場『ヤンターリ』は、『統合造船業営団』へ加入している。

海軍は、警備艦サンクトペテルブルク海軍の日のパレードへ参加させる為、クロンシュタットでの修理の為に艦を向かわせる事を決定した
「それはロジスティックの観点から便利です」
バルト艦隊
の情報提供者は『中央海軍ポータル』(フロートコム)へ話した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は2009年から海軍の一員として加わっている。
これは、第2のプロジェクト11540警備艦である。
このシリーズのフリゲートは、水中及び水上からの攻撃からの戦闘艦と船の防護、潜水艦の捜索、探知、追尾、艦船への攻撃、揚陸部隊の支援、その他の任務を果たす為に意図されている。

艦の兵装は、6門の533mm魚雷発射管、2基の対潜ロケット魚雷複合体「ヴォドパード-NK」、対潜ロケット爆雷装置RBU-6000、4基の高射ミサイル複合体「キンジャール」、2基のミサイル-砲複合体「コールチク」、更にはAK-100 100mm砲がある。
艦上には対潜ヘリコプターKa-27が駐留する。



バルト艦隊所属のプロジェクト11540警備艦の2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年6月19日竣工/7月24日就役)は、2014年8月から2015年2月まで長期遠洋航海を行ない、太平洋方面のインドネシアまで進出しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、ガスタービンエンジン(高速航行用)の1基が破損し、修理されることになりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイは2016年初頭に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイはガスタービンエンジン修理後の係留試験を行なった]

修理完了後にロシア海軍へ復帰し、2016年4月にはコルベット「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共にバルト艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に対潜戦闘訓練を行なった]


「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2016年6月1日にバルチースクを出航し、6月11日には地中海中部マルタ島を訪問、6月14日にマルタを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、マルタ島訪問(2016年6月11日)]
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]

その後、地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。

6月17日にはアメリカ海軍駆逐艦「ニアミス」を起こしました。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]

その後の動向は一切明らかにされていませんでしたが、地中海を出て紅海へ移動し、ジブチ港へ寄港していました。
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8月18日にジブチを出航し、アフリカの角(アデン湾)海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就いた]

9月初頭にオマーンサラーラ港へ寄港し、9月6日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務を続ける]

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、以前にも2014年9月~10月にアデン湾海賊対処任務に就いており、今回で2度目になります。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」海賊対処任務を終えて地中海東部へ戻り、9月20日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

10月7日に北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。


その後、大西洋を横断してカリブ海へ行き、10月26日にはキューバハバナ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキューバを訪れた]
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11月17日にはトリニダード・トバゴポイント・フォーティン港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはトリニダード・トバゴを訪れた]
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その後もカリブ海に居たようですが、12月初頭には母港(バルチースク)への帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはカリブ海を去り、母港への帰路に就いた]

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「ヤロスラフ・ムードルイ」大西洋を東へ進み、12月16日にはラマンシュ海峡)英仏海峡)を通過しました。
この時、ブリテン海軍フリゲート「サザーランド」が追尾しました。

12月19日に母港バルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは遠洋航海を終えて母港バルチースクへ戻った]


その後もバルチースクに居たようですが、2017年5月8日にクロンシュタット『クロンシュタット海洋工場』へ到着しました。
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「ヤロスラフ・ムードルイ」は、今年7月30日にサンクトペテルブルクで行なわれる「ロシア海軍の日」記念観艦式へ参加する予定であり、その為に『クロンシュタット海洋工場』でメンテナンスが行なわれます。


「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]