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ロシア海軍太平洋艦隊の艦載ヘリコプターの新人パイロットは救助船アラゲズで発着艦訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年6月22日3時48分配信
【太平洋艦隊のKa-27ヘリコプターの若い飛行士は初めて航空艦の甲板への着艦を行なった】

カムチャツカアバチャ湾海域で、ロシア北東軍集団独立混成航空連隊ヘリコプター飛行隊の若い乗員は、初めて救助船「アラゲズ」の甲板での発艦及び着艦へ取り組んだ。

対潜及び捜索救助ヘリコプターKa-27の乗員は、この2日間、着艦への最適なアプローチコース、正しい方向の選択及び正確な着艦の実地技量を向上させる。

更に飛行士は、救助船「アラゲズ」に居る飛行管理グループとの連携へ取り組み、船からの燃料給油を行なった。

合計で約30回の航空艦の甲板での発艦及び着艦が実行された。

飛行訓練コースの次の段階では、ヘリコプター飛行隊の飛行士は、夜間の艦の甲板への着艦へ取り組む。



『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【救助船「アラゲズ」】

プロジェクト537「オシミノーグ」(蛸)救助船の2番船「アラゲズ」は、ウクライナニコラエフ市に在る『61コムーナ記念造船工場』で1979年11月29日に起工され、1984年7月28日に進水しました。
1989年1月28日にソ連海軍へ就役し、当初は黒海艦隊へ配備されていましたが、ソ連邦解体後の1993年9月20日に太平洋艦隊へ転属し、極東に回航されました。

「アラゲズ」は、1988年11月12日に就役したプロジェクト1855深海救助装置(バチスカーフ)AS-30の母船となりました。

「アラゲズ」AS-30は、2009年11月上旬から12月末まで、タタール海峡で消息を絶ったロシア太平洋艦隊対潜哨戒機Tu-142M3の捜索に参加しました。
[Tu-142墜落事故]

2016年2月から、最新鋭バチスカーフAS-40の一時的な母船となりました。
(本来の母船である最新鋭救助船「イーゴリ・ベロウソフ」が同年9月にウラジオストクへ到着するまでの間)
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

2016年から2018年初頭までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールが行なわれました。


2017年4月の「アラゲズ」(『ダーリザヴォート』乾ドックへ入渠中)
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修理完了後、ペトロパブロフスク・カムチャツキー港へ回航され、AS-30の母船として活動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船アラゲズとバチスカーフAS-30はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を行なった]

「アラゲズ」は、ロシア北東軍集団第438独立救助船大隊(「アラゲズ」プロジェクト05360救助船「ゲオルギー・コジミン」)に所属しています。

「アラゲズ」に搭載されているバチスカーフAS-30は、2011年から2013年まで近代化改装を実施し、プロジェクト18551へアップグレードされています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30は深海試験を完了した]

2020年4月中旬には、カムチャツカ沖で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と小型対潜艦はカムチャツカ半島沖で対潜演習を行なった]

2020年6月下旬には、エリゾヴォ飛行場に駐留する第175独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊所属のヘリコプターKa-27PL(対潜型)Ka-27PS(捜索救助型)の発着艦訓練を行ないました。
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プロジェクト537救助船の1番船「エリブルス」は1975年4月20日に起工され、1976年8月21日に進水、1980年12月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されましたが、1997年12月1日に除籍されています。
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ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフはピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年5月19日3時18分配信
【太平洋艦隊のヘリコプターKa-27PS乗員は複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」の甲板での発艦及び着艦へ取り組んだ】

沿海地方太平洋艦隊海上航空隊飛行場の1つのヘリコプターKa-27PS乗員は、ピョートル大帝湾において複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」の甲板での組織的な発艦及び着艦へ取り組んだ。

実地行動中に飛行士は複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」乗組員と協同で、航行中及び停止中の「マルシャル・クルイロフ」の甲板からの10回の発艦及び着艦を行なった。

飛行中、飛行装置の有視界着艦を保障する手段の動作、通信システム、艦内遭難救助班の準備態勢が点検された。

複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」は、太平洋艦隊で最も大きな水上艦である。
それは約24000トンの排水量を有し、全長は211メートル、速力22ノット。乗組員300名以上。



プロジェクト1914複合測定艦の2番艦「マルシャル・クルイロフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『アドミラルティ造船所』で1982年7月22日に起工され、1987年7月24日に進水し、1989年12月30日にソ連海軍へ納入されました。
1990年2月23日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式に就役しました。
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1990年7月9日にカムチャツカ半島クラシェニーンニコフ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。20-0519c.jpg
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1992年にはアメリカ西海岸シアトルを訪問しました。


1996年6月末にはクリル諸島シムシル島を訪れました。


その後はカムチャツカ半島を拠点として弾道ミサイルの追尾などに従事しました。


2004年4月には大陸間弾道ミサイル「トーポリ-M」の最大射程での発射試験のモニタリング、2011年8月には戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの弾道ミサイル「ブラヴァー」の最大射程での発射試験のモニタリングに従事しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]

2011年~2012年10月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で修理を行ない、一旦カムチャツカ半島へ戻りました。
[複合測定艦マルシャル・クルイロフは修理を終えて艦隊に復帰した]

2014年9月8日の「マルシャル・クルイロフ」
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2014年10月17日に再びウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』へ到着し、近代化改装が始まりました。
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近代化改装が完了したのは2018年秋でした。
[ロシア海軍太平洋艦隊の複合測定艦マルシャル・クルイロフは近代化改装を終える]


近代化改装完了後、「マルシャル・クルイロフ」沿海地方多種戦力小艦隊へ転属し、ウラジオストクへ配備されました。


2018年9月に実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加し、その中で行なわれた沿海地方での上陸演習では、上陸作戦の指揮統制艦として行動しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

2019年8月末からオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月末から4月上旬までオホーツク海で行なわれた太平洋艦隊の戦術演習へ参加し、2020年5月初頭にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

5月19日、「マルシャル・クルイロフ」ピョートル大帝湾へ出航し、艦載ヘリコプターKa-27PS(第7062航空基地所属、普段は沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)の発着艦訓練を行ないました。
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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは2020年5月に復帰する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年4月22日12時1分配信
【メディアは警備艦「ラードヌイ」の海上への復帰の時期についての情報を得た】

黒海艦隊の警備艦「ラードヌイ」は修理の後、5月中旬には再び海へ出なければならない。
『イズベスチヤ』はロシア連邦国防省の情報提供者より伝えられた。


対談者によると、修理中、そのリソースを使い果たした艦の航行用エンジンが変更された。
現在、主動力装置の調整は完了し、航行準備の完全な回復の為の最終作業が進められている。
これに加え、船体の構造には幾つかの変更が加えられた。

警備艦は、2016年からドックに在った。
修理完了後、「ラードヌイ」黒海艦隊第30水上艦師団へ復帰する。

「ラードヌイ」は、プロジェクト1135(コード名「ブレヴェストニク」)であり、1981年に就役した。
排水量3200トン、船体長123メートル、幅14.2メートル。
速力32ノット、航続距離5000海里、乗組員197名。

警備艦は、汎用ミサイル複合体URPK-5「ラストルブ」、2基の76.2mm連装砲AK-726、2基の高射ミサイル複合体「オサー-MA-2」発射装置、2基の4連装533mm魚雷発射管、2基の反応爆雷RBU-6000で武装する。



プロジェクト1135警備艦(NATOコード名「クリヴァクI」)「ラードヌイ」は、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水、1980年12月29日にソ連海軍へ納入され、1981年2月25日に海軍旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、黒海艦隊へ編入されました。
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現在、ロシア海軍に在籍する唯一のプロジェクト1135です。

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就役後は、度々地中海へ派遣されています。

2009年10月、バルト海で実施される演習へ参加する為に同海域へ向かう途中、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」の捜索を命じられ、カーボベルデ沖でハイジャックされていた同船を救出しました。

[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ参加しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリの艦船修理工場でオーバーホールが実施され、2014年12月下旬、修理後の試験航海を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた]

2015年2月初頭から5月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはクリミアへ帰ってきた]
この間、2015年5月下旬には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年9月下旬から10月初頭まで地中海東部へ派遣され、同海域での演習に参加しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2016年2月上旬には黒海艦隊の抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]

2016年5月5日、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは地中海東部へ向かった]

2016年6月初頭まで地中海東部に滞在し、6月10日にセヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはシリア沖からセヴァストーポリへ戻った]

その後は海上へ出る事は無く、セヴァストーポリでオーバーホールが行なわれていました。
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「ラードヌイ」のオーバーホールは間もなく完了し、2020年5月中旬には艦隊へ復帰するようです。

ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰投した


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年4月13日15時12分配信
【太平洋艦隊の病院船「イルティシュ」はウラジオストクへ到着した】
モスクワ、4月13日、インタファクス

太平洋艦隊病院船「イルティシュ」ウラジオストクへ到着し、患者の受け入れを準備する。
艦隊広報サービスは発表した。

「2020年4月13日、太平洋艦隊の病院船イルティシュは、ウラジオストク地域のバサルギナ岬海域の泊地へ入りました
広報サービスは伝えた。
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「ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将の指示に沿って、イルティシュは沿海地方のロシア国防省の医療施設の負担を軽減する目的で、必要なら非感染患者を配置する可能性の為の準備を行ないます」
広報サービスは付け加えた。

広報サービスによると、船には「最新の検査室、手術室、人工呼吸の為の装置を含む蘇生の為の機器」が在る。
「イルティシュ」船内には患者の為の100席が配置され、必要に応じて追加の席を配置できる。

ショイグは4月7日、東方軍管区及び太平洋艦隊の司令官へ、10日以内に船の収容数を450席へ増加させるように指示を出した。

太平洋艦隊病院船「イルティシュ」は1991年に建造され、専門的な医療を提供し、沿岸と海上から負傷者と病人を受け入れる為に意図されている。
数年前、船は完全に近代化され、今や最新の医療機器を備えている。

今日(4月13日)、沿海地方では、4件のコロナウイルス感染が記録された。




プロジェクト320病院船「イルティシュ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1988年11月25日に起工され、1989年7月6日に進水し、1990年7月31日に竣工し、1990年8月10日にソ連海軍へ就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されました。

2013年秋から約1年間かけてナホトカ艦船修理工場で近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のオビ級病院船は復帰する]


2016年5月にはクリル諸島マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]

2016年8月から9月まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、この間にASEAN諸国国際演習『ADMMプラス』へ参加しました。

[ASEAN諸国の国際演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰港した]


2017年前半には地中海東部(シリア)へ派遣されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは地中海東部からウラジオストクへ帰投した]


2018年9月のロシア連邦軍大演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]

2019年8月下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

最近では、2020年3月末~4月初頭の太平洋艦隊戦術演習へ参加し、オホーツク海へ進出しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊は演習を終えて基地へ戻る]

演習完了後、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、ウラジオストクへ帰投する「イルティシュ」の収容患者数の増加を命じました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは新型コロナウィルスに関連して患者の収容人数を増やす]
ロシア国内でも新型コロナウイルス感染者は増加しており、今後の極東地域での増加に対処する為、極東地域軍病院へ入院しているコロナウイルス感染者以外の患者を「イルティシュ」へ移し、軍病院のベッド数に空きを作るのが目的です。

4月13日、「イルティシュ」ウラジオストクへ帰投しました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艦ブイストルイはカムチャツカ沖で砲撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年4月11日6時41分配信
【太平洋艦隊の戦隊水雷艦「ブイストルイ」は太平洋で砲射撃を実施した】

太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊戦隊水雷艦「ブイストルイ」は、戦闘訓練計画に沿って遠海ゾーンで任務を果たしている。

カムチャツカ沿岸から近い太平洋エリアで、戦隊水雷艦は、海上および空中目標への複合砲射撃を実施した。

仮想敵の空中攻撃手段の攻撃を撃退する演習中、太平洋艦隊海上航空隊対潜航空機Il-38による模擬攻撃が提供され、乗組員は、単艦での組織的対空防衛へ取り組んだ。
演習中、戦隊水雷艦130mm砲装置AK-13030mm6銃身自動艦載砲AK-630による砲撃で、航空機から投下された落下傘標的を成功裏に撃破した。
更に戦隊水雷艦は、電波電子妨害の設置を行なった。

本日(4月11日)、対機雷任務を果たす為、艦は砲装置Ak-630を使用して海上浮遊機雷の模型を撃った。



プロジェクト956「サルイチ」戦隊水雷艦(駆逐艦)の11番艦「ブイストルイ」Быстрыйは、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1985年10月29日に起工され、1987年11月28日に進水し、1989年9月30日に受領-引渡証書へ署名され、1989年10月28日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入され、1990年11月3日にウラジオストクへ到着しました。

以後、1990年代末~2000年代初頭に予備役へ編入された以外は稼働状態に維持されており、現在では、太平洋艦隊で唯一稼働状態に在るプロジェクト956駆逐艦となっています。

「ブイストルイ」は、2015年8月下旬に日本海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年8月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールを行ないました。
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2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

2017年3月9日にも日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]

2017年3月18日には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

2017年3月28日にも「ワリャーグ」と一緒に出航し、各種防空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった]

2017年6月25日には他の太平洋艦隊の水上艦と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、、7月3日に対空防衛演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊主力水上部隊は対空戦闘演習を行なった]

2017年7月4日には超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

2017年7月5日に再び宗谷海峡を通過して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]

その後の動向は明らかにされていませんが、ウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールが行なわれていたようです。
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2018年6月4日、「ブイストルイ」は出航し、ウラジオストク南方のジェルトゥヒナ島で地上砲撃訓練を実施しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは地上目標へ130mm連装砲を発射した]

2018年6月19日、「ブイストルイ」は、基地掃海艦の支援下でウラジオストクを出航し、対空防衛などの演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは日本海で演習を行なった]

2018年6月21日には、対空、対水上、対地砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは日本海で砲撃演習を行なった]

2018年7月後半にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2018年7月20日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2018年8月下旬にはオホーツク海の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の40隻以上の艦船は日本海及びオホーツク海で演習を行なう]

2018年9月1日にはオホーツク海対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇とクナシル島(国後島)の地対艦ミサイル部隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイと2隻のロケット艇はオホーツク海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]

2018年10月1日から6日までフィリピン海軍ドック型揚陸艦「タルラック」ウラジオストクを訪問した際、ホストシップを務めました。
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2019年4月18日、「ブイストルイ」ピョートル大帝湾で演習を行ない、130mm連装砲AK-130による地上砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは130mm連装砲による艦砲射撃訓練を行なった]

5月23日にはピョートル大帝湾で対空防衛訓練を行ない、130mm連装砲AK-13030mm6連装機関砲AK-630による実弾射撃を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは130mm連装砲と30mm機関砲による対空射撃訓練を行なった]

7月15日にはプロジェクト12411ロケット艇R-24(1994年12月27日就役)と共に日本海超音速ミサイル「モスキート」を水上標的へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはロケット艇R-24と共に日本海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

2019年8月末から10月末までオホーツク海に滞在し、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月26日に他の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艦ブイストルイはオホーツク海南部で地上への艦砲射撃訓練を行なった]

その後もオホーツク海に留まり、4月11日にはカムチャツカ半島沖で130mm連装砲AK-13030mm6連装機関砲AK-630による実弾射撃を実施しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは新型コロナウィルスに関連して患者の収容人数を増やす

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『タス通信』より
2020年4月7日19時44分配信
【海上病院「イルティシュ」の収容人数はロシア連邦東方の国防省病院の負担軽減の為に増加する】
モスクワ、4月7日/タス通信

ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、多くのコロナウィルス感染者を受け入れる可能性が有る極東の軍当局の病院の負担軽減の為、病院船「イルティシュ」の患者数の増加を命じた。

「私は、東方軍管区及び太平洋艦隊の司令官へ、軍病院管理総局と共に、10日以内に病院船イルティシュの収容数を450席に増加させるように指示を出しました」
ショイグ
は、火曜日の軍当局のテレビ電話会議で話した。

国防相によると、これは、極東の国防省の医療施設の負担を軽減し、コロナウィルス感染の兆候が有る者をより多く受け入れる可能性の為に準備され、この為に非感染者をより多くへ割り当てる為に必要な事である。

ロシアでは、4月7日に7497件のコロナウィルス感染が記録され、494人が回復した。
大部分の感染は、モスクワで発生している(5181件)。
連邦実施本部によると、モスクワ時間10時30分、58名が死亡している。
政府は、国の状況を知らせる為、ストップコロナウィルス・ロシア連邦リソースを開設した。




プロジェクト320病院船「イルティシュ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1988年11月25日に起工され、1989年7月6日に進水し、1990年7月31日に竣工し、1990年8月10日にソ連海軍へ就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されました。

2013年秋から約1年間かけてナホトカ艦船修理工場で近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のオビ級病院船は復帰する]


2016年5月にはクリル諸島マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]

2016年8月から9月まで東南アジアへの遠距離航海を行ない、この間にASEAN諸国国際演習『ADMMプラス』へ参加しました。

[ASEAN諸国の国際演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰港した]


2017年前半には地中海東部(シリア)へ派遣されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは地中海東部からウラジオストクへ帰投した]


2018年9月のロシア連邦軍大演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]

2019年8月下旬に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、太平洋艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

最近では、2020年3月末~4月初頭の太平洋艦隊戦術演習へ参加しており、現在はオホーツク海に居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊カムチャツカ方面部隊は演習を終えて基地へ戻る]

そして今回、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、間もなくウラジオストクへ帰投する「イルティシュ」の収容患者数の増加を命じました。

ロシア国内でも新型コロナウィルス感染者は増加しており、今後の極東地域での増加に対処する為、極東地域軍病院へ入院しているコロナウィルス感染者以外の患者を「イルティシュ」へ移し、軍病院のベッド数に空きを作るのが目的です。

「イルティシュ」へコロナウィルス感染者を受け入れるという話では有りません。

ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンはクロンシュタットでオーバーホールを行なう

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『タス通信』より
2020年3月18日配信
【サンクトペテルブルクで揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」が2021年に修復される】
サンクトペテルブルク、3月18日/タス通信

『クロンシュタット海洋工場』大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」の修理完了を2021年に計画している。
『タス通信』は同社広報サービスより伝えられた。

「私共は、今年に修理及びメンテナンスの為、約140隻の艦船の受け入れを計画しております。
その中でも、大規模修理の為に到着した大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは、現在ドックに在ります。
修理には、今年と来年を見込んでおります」

広報サービスの代表は指摘した。

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、グダニスク造船所(ポーランド)で建造され、1985年に進水し、1986年1月14日に艦はソヴィエト社会主義共和国連邦海軍旗を掲げ、BDK-60の名を受けてバルト艦隊へ加入した。
1986年、ソヴィエト連邦英雄を2回受賞したアレクサンドル・オシポヴィチ・シャバリン少将に敬意を表し「アレクサンドル・シャバリン」と命名された。
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『クロンシュタット工場』『統合造船業営団』へ加入しており、1858年に創業した。
毎年100隻以上の艦船の修理を行なっている。
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最も知られているプロジェクトの1つは、2016年の巡洋艦「アヴローラ」の修理である。



プロジェクト775大型揚陸艦BDK-60ポーランド『グダニスク造船所』で建造され、1985年6月11日に進水し、同年12月31日にソ連海軍へ納入されました。
翌1986年1月14日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

1986年11月12日、「アレクサンドル・シャバリン」と命名されました。

就役後、1980年代末に2回アンゴラ人民共和国への遠距離航海を行なった以外はバルト海で行動していました。
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2012年12月17日にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2013年1月のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

ノヴォロシースクで貨物を積み込む「アレクサンドル・シャバリン」(2013年8月)


ノヴォロシースクの埠頭を離れる「アレクサンドル・シャバリン」(2013年10月)


その後は黒海沿岸ノヴォロシースクシリアタルトゥースを往復する物資輸送任務に就き、2014年1月14日に帰投しました。

[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]

2014年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」




2015年に再び地中海東部へ派遣され、2015年5月中旬に中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月上旬に地中海東部エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加した後にバルチースクへ戻りました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2016年7月にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2016年8月末から同年12月末まで黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)へ6回従事した後、2017年1月29日に帰投しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海東部から帰投した]

2018年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2019年8月上旬にバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年12月に『クロンシュタット海洋工場』へ回航され、2020年3月にドックへ入り、本格的なオーバーホールが始まりました。
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「アレクサンドル・シャバリン」のオーバーホールは2021年末までに完了します。

現在、ロシア海軍には、ソヴィエト時代に建造された大型揚陸艦(プロジェクト1171プロジェクト775)が計19隻在籍しており、既に艦齢は30年を超える艦が大半ですが、この「アレクサンドル・シャバリン」のようにオーバーホールが行なわれ、維持されています。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

ロシア海軍最古参の潜水艦救助船コムーナは黒海で演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年3月11日10時0分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」及び有人水中装置AS-28乗組員は海上での実地連携へ取り組む】

黒海艦隊救助船「コムーナ」乗組員は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って、意図された任務の遂行へ着手した。

活動実施の枠組みで「コムーナ」は、戦闘訓練射爆場の1つへ出航し、この数日間、船は駐留する有人救助装置へ適応し、水中有人捜索救助装置AS-28チームとの実地連携へ取り組む。
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AS-28班は、装置を10メートルから40メートルまでの様々な深度へ潜航させ、その中で、水中位置からの通信を点検し、更には収容及び海底からの浮上の行動方式へ取り組む。

深度40メートルでの救助者の実地技量を向上させる為、海底には潜水艦の昇降口ハッチの模型が固定される。

「コムーナ」の専門家は装置AS-28の水中への発進、昇降口ハッチへの航行及びドッキング-分離を支援する。

実施される演習活動には、黒海艦隊潜水夫船及び支援船も加わる。




潜水艦救助船「コムーナ」は、サンクトペテルブルクプチロフスキー造船所(現『北方造船所』)で1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月1日にロシア帝国海軍へ引き渡されました。
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1915年7月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、バルト艦隊へ編入されました。
(1967年に黒海艦隊へ転属)
就役時の船名は「ヴォルホフ」でした。
(1922年に「コムーナ」と改名)

以後、ロシア帝国海軍、ソヴィエト連邦海軍、そしてロシア連邦海軍で100年以上に渡り活動しています。
(2015年7月14日に就役100周年を迎えた)
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[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」就役93周年]
[ロシア海軍最古参・救助船コムーナは起工から100周年を迎えた]

2014年3月にはセヴァストーポリ浮きドックでのオーバーホールを完了しました。
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[ロシア海軍最古参・救助船コムーナはオーバーホールを終えた]

その後は黒海で度々演習を行なっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう]

2018年春頃からセヴァストーポリでオーバーホールが行なわれ、2018年11月下旬に復帰しました。


その後も、何度か黒海で演習を行なっています。


既に就役から104年以上経っている「コムーナ」ですが(今年7月14日には就役105周年を迎える)、今後も暫くの間は現役に留まるようです。


「コムーナ」は、近代化改装により「パンテラ-プリュス」などの最新機器を備えています。

遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」
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2016年2月以降は、太平洋艦隊から黒海艦隊へ移管されたバチスカーフAS-28(2008年に近代化改装)を搭載しています。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で上陸演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年3月2日4時0分配信
【大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」乗組員は太平洋艦隊海軍歩兵と共に海洋揚陸訓練へ取り組んだ】

太平洋艦隊大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」乗組員は、太平洋艦隊独立海軍歩兵旅団の部隊と合同で、軍用車両の積載方法に重点を置く海洋揚陸訓練任務へ取り組んだ。
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車両及び人員の積載は、ウラジオストク近郊のデサントナヤ湾の無防備の道路で行なわれた。
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艦は、太平洋艦隊海軍歩兵の軍備として存在する40両以上の装輪車両及び装軌車両と、約200名の将兵を積載した。
合同訓練実施中、海軍歩兵の移動グループは、積載地域の防護と、その対空防衛を保障した。

海軍歩兵隊員の上陸は、本日(3月2日)にクレルカ岬地域の海洋揚陸射爆場で行なわれる。
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その後、海岸へ上陸した将兵は、指定地域への行進を行ない、野原の占領実行の枠組みで射撃陣地の準備を開始する。



プロジェクト1171「タピール」(獏)大型揚陸艦の13番艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1971年9月3日に起工され、1973年11月30日に進水し、1974年6月30日にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

就役前の「ニコライ・ヴィルコフ」
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1978年5月12日から1979年1月29日まで、初めてインド洋への遠距離航海を行ないました。
その後、1980年代末までに計7回のインド洋への遠距離航海を行ないました。

1984年頃の「ニコライ・ヴィルコフ」
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ウラジオストク艦船修理工場で修理中の「ニコライ・ヴィルコフ」(1990年9月)
左隣に停泊しているのは、同じく修理中のプロジェクト1134A大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」だが、こちらは修理を完了する事無く1993年6月30日に除籍された。
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1993年末~1994年初頭にもペルシャ湾への遠距離航海を行ない、グレートブリテン、フランス、アメリカ海軍の艦と合同演習を実施しました。
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以後は遠距離航海へ出る事は無く、日本海及びオホーツク海でのみ行動しています。

太平洋艦隊には、計5隻のプロジェクト1171大型揚陸艦が配備されましたが、「ニコライ・ヴィルコフ」以外の4隻は、1994年7月5日付で除籍されました。

「ニコライ・ヴィルコフ」は21世紀に入っても現役に留まり続け、2008年6月30日には就役34周年を迎えました。
[大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」就役34周年]

2018年9月上旬に極東で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2019年3月1日には沿海地方で上陸戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは上陸戦闘訓練を行なった]


そして2020年3月2日、「ニコライ・ヴィルコフ」は、「太平洋艦隊の独立海軍歩兵旅団」の上陸演習を行ないました。

この「独立海軍歩兵旅団」とは、沿海地方に駐留する第155独立海軍歩兵旅団を指しています。

[第155独立海軍歩兵旅団]
・第390海軍歩兵連隊
・第59独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・第59独立海軍歩兵大隊
・第84独立戦車大隊
・浮揚戦車大隊
・第263独立親衛偵察大隊
・第1484独立通信大隊
・本部・砲兵偵察大隊
・対空防衛大隊
・第287独立自走砲大隊
・揚陸工兵中隊
・警備中隊


元々は第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。

第155独立海軍歩兵旅団は、2019年9月からT-80BV戦車の配備が始まっています。
[沿海地方のロシア太平洋艦隊海軍歩兵旅団はT-80BV戦車を受け取った]

既に艦齢は45年を超えている「ニコライ・ヴィルコフ」ですが(今年6月30日には就役46周年を迎える)、後継となる揚陸艦が就役するのは、まだまだ先の話なので、未だ暫くの間は現役に留まり続けるでしょう。
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ロシア海軍黒海艦隊から除籍された大型対潜艦ケルチは2021年に解体される

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『タス通信』より
2020年2月18日配信
【大型対潜艦「ケルチ」の解体の開始は2021年に計画されている】
モスクワ、2月18日/タス通信

以前には黒海艦隊の一員だったプロジェクト1134B/BF(コード名「ベルクト-B」)大型対潜艦「ケルチ」の解体は、2021年に開始できる。
『タス通信』は火曜日にクリミアの造船分野の情報提供者より伝えられた。

「主要な作業は2021年に計画されております」
対談者は話した。

以前、この前の土曜日に艦で海軍旗降納式典が行なわれた事が伝えられた。
これは、海軍からの除籍を意味する。

大型対潜艦「ケルチ」は、プロジェクト1134B/BFの最後の艦であった。
それは、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の修理期間中に黒海艦隊の旗艦の役割を準備していたが、2014年11月4日の機関区画の火災で艦尾を損傷した事により運命は変わった。
2015年に国防省委員会は、「ケルチ」を艦隊の戦闘編制から除外し、予備役にする事を決定した。
これは、黒海艦隊に在籍する最後の大型対潜艦であった。



プロジェクト1134B「ベルクト-B」大型対潜艦「ケルチ」は、1971年4月30日に黒海沿岸のニコラエフ市61コムーナ記念造船工場で起工され、1972年7月21日に進水し、1974年12月25日に就役しました。
[カーラ級ミサイル巡洋艦「ケルチ」就役35周年]
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就役後は、度々地中海へ進出しました。

1985年から1988年までセヴァストーポリで修理を行ない、この時に新開発の3次元レーダー「ポドべレゾヴィク」を試験的に装備しました。
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ソ連邦解体直後の1992年2月4日から16日まで地中海へ進出しました。
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1994年4月27日から1997年6月12日まで黒海艦隊旗艦を務めました。
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2005年1月~9月にノヴォロシースクでオーバーホールを行ないました。
[ノヴォロシースクのカーラ型ミサイル巡洋艦「ケルチ」(2005年)]

2009年11月25日にセヴァストーポリを出航する「ケルチ」


2011年6月、黒海へ入ってきたアメリカ合衆国海軍ミサイル巡洋艦CG-61「モンテレー」を約2週間に渡り追跡・監視したのが「ケルチ」の最後の外洋での活動となりました。
(その後も、セヴァストーポリで毎年実施される黒海艦隊の観艦式には参加していましたが)
[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチ近影(2012年6月)]

大型対潜艦「ケルチ」艦内(2011年7月)


しかし、ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」のオーバーホールに伴い、同艦の代わりの黒海艦隊旗艦として復帰する事になり、修理が開始されました。
[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチは2015年からロシア黒海艦隊旗艦となる]
[ロシア黒海艦隊の大型対潜艦ケルチは2015年末までに修理を終える]

その修理作業の最中の2014年11月4日に火災が発生しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の大型対潜艦ケルチで火災が発生した]

この火災により、機関室付近が燃えてしまいました。
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その後、修理を続けるのか、或いは修理を断念して除籍、解体するのかを決める為、浮きドックへ入渠して損傷個所の調査が行なわれました。
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その結果、機関室付近の損傷が激しく(機関室周辺のケーブル線などは全焼)、修理するのは高く付く事になり、艦齢40年の「ケルチ」には、そこまでする価値は無いという結論に達し、一転して解体される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチは解体される]

2020年2月15日、ロシア海軍旗降納式典が開催され、正式に除籍されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型対潜艦ケルチは除籍された]
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「ケルチ」の解体作業は2021年に行なわれる予定です。