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ロシア海軍北方艦隊の掃海艦ウラジーミル・グマネンコはバレンツ海で実弾射撃演習を実施する

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『PortNews』より
2023年6月30日15時32分配信
【北方艦隊の掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」は砲射撃の為にバレンツ海へ出航した】

北方艦隊コラ多種戦力小艦隊掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」は、戦闘演習任務を遂行する為、2023年6月30日に戦闘訓練射爆場へ入った。
乗組員は一連の砲射撃へ取り組み、その戦術的背景は空中及び海上からの仮想敵の攻撃の撃退となる。
ロシア国防省広報サービスは発表した。

掃海艦の戦闘要員は海上目標及び模擬空中目標、そして更には浮遊機雷を模した標的へ一連の砲射撃を行なう。
これに加え、航行中の艦の兵器や設備への仮想戦闘による損傷を取り除き、海上での総合的なダメージコントロールの組織化の課題へ取り組む。

海上での戦闘演習任務を遂行した後、掃海艦は恒久駐留所~ポリャールヌイ市へ戻る。

海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」北方艦隊最大の機雷掃海艦である。
その乗組員は、北極海を含む近海及び遠海ゾーンで任務を遂行する。
艦は、カラ海オビ湾大祖国戦争機雷物体の捜索へ参加した。
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プロジェクト12660「ルビーン」海洋掃海艦(ゴーリャ級)の2番艦「ウラジーミル・グマネンコ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『中部ネヴァ川造船工場』で1985年9月15日に起工され、1991年3月4日に進水しました。
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1994年1月9日には一応ロシア海軍へ引き渡されましたが、実質的な就役は2000年であり、同年11月にバルト海から北方艦隊基地ポリャールヌイへ回航されました。
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2003年と2004年にはコラ多種戦力小艦隊で最良の艦と認定されました。

2011年10月末の演習の際に損傷し、艦船修理工場『ネルパ』で修理されました。
[2012年の艦船修理工場「ネルパ」への国家発注は大幅に増加する]
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2012年9月の北方艦隊北極海演習へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2016年8月頃から2017年7月26日まで艦船修理工場『ネルパ』でオーバーホールが行なわれました。

2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2018年7月中旬にバレンツ海で各種訓練を行ない、7月13日にポリャールヌイ基地へ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の海洋掃海艦ウラジミール・グマネンコはバレンツ海で砲撃訓練を行なった]

2018年8月上旬~10月上旬の北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第7次北極圏遠征(2018年8月-10月)]

2020年8月初頭~10月下旬の北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]

2021年6月上旬の北方艦隊の演習へ参加しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]

2022年4月にバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の掃海艦ウラジーミル・グマネンコとエリニヤはバレンツ海で演習を開始した]

2023年6月30日にバレンツ海へ出航し、実弾射撃演習を開始しました。
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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはフィンランド湾で洋上訓練を開始した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年6月9日15時39分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は錬成任務へ着手した】

第2錬成任務の要素(海上における単艦での意図された行動)は、バルト艦隊練習艦「ペレコプ」の乗組員によりフィンランド湾で実施された。
6月9日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省の公式インターネットポータルで発表した。

海上への出航に先立ち、船員は駐留所で特殊錬成任務K-1の様々な活動へ参加した。
基地における航行の為の艦の準備、戦闘及び日常活動の組織化へ取り組んだ。

海上で乗組員は、ダメージコントロール、そして更に無防備の泊地へ停泊中の対破壊工作防衛の艦内演習及び訓練を実施する。
練習艦の乗組員は更に、模擬海上および空中目標への実際の砲射撃を行なう。

バルト艦隊練習艦「ペレコプ」には、特殊クラス及び航海士を含む訓練複合体が作成された事が注目される。
艦はは天文学甲板、艦のダメージコントロール区画、6本オール漕ぎボートを有する。

同時に300名までの将来の航海士、機関士、操縦士が「ペレコプ」で海上実習を行なえる。

2016年の練習艦「ペレコプ」の修理中、ロシア国防省第51艦船修理中央設計-技術研究所の専門家は、航海士クラスの更新と自動化、練習用シミュレーター、無電池電話の導入を含め、一連の様々な技術的解決策を開発し、導入した事が想い起こされる。
設備の更新には、ロシアの企業『海上技術』、『クリゾ』、『フォルス・テクノロジー』、『特殊船舶修理』、『計器科学研究所』が参加した。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]

2019年の遠洋実習航海では、先ず地中海へ行った後、大西洋へ戻って北極海を横断して極東へ行き、その後、インド洋を通過して再び地中海へ入りました。
(2019年7月5日出航、同年12月30日帰港)
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは黒海で対潜戦闘演習を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月15日9時41分配信
【警備艦「ラードヌイ」と小型対潜艦「カシモフ」は海上で任務を遂行する準備が整っている事を確認した】

黒海エリアにおいて、海上で任務を遂行する準備状態のテスト点検の枠組みで警備艦「ラードヌイ」と小型対潜艦「カシモフ」が仮想敵潜水艦を捜索、探知する演習を実施した。
ロシア連邦国防省広報サービスが明らかにしたように、「敵」潜水艦の役割は黒海艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦の1隻が演じた。

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軍当局によると、演習中、潜水艦の継続的な追跡と、魚雷兵器及び噴射推進爆弾でそれを破壊する戦術動作へ取り組んだ。

対潜任務に加えて、艦の乗組員は対空防衛システムにより空中標的を破壊する海上戦闘の要素へ取り組み、そして更に高射ミサイルで小型海上目標を撃破した。

演習の最終段階で、乗組員は複合破壊工作防衛訓練を実施し、様々なヴァージョンの擲弾射撃へ取り組み、水中音響ステーション(ソナー)のデータに基づき水中破壊工作員を擲弾で撃滅した。

「ラードヌイ」プロジェクト1135(コード名「ブレヴェストニク」)警備艦であり、1981年に就役した。
排水量-3200トン、全長-123メートル、幅-14.2メートル、速力-32ノット、航続距離-5000海里、乗組員-197名。

警備艦は、汎用ミサイル複合体URPK-5「ラストルブ」、2基の76.2mm連装砲AK-726、2基の高射ミサイル複合体「オサー-MA-2」発射装置、 2基の4連装533mm 魚雷発射管、2基の噴射推進爆雷RBU-6000で武装している。

プロジェクト1124M小型対潜艦「カシモフ」は1986年から勤務に就いている。
潜水艦の捜索、探知、分類、破壊の為に意図されている。
2基の533mm2連装魚雷発射管、12連装噴射推進爆撃装置RBU-6000、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、AK-176砲塔及びAK-630で武装している。
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プロジェクト1135警備艦(NATOコード名「クリヴァクI」)「ラードヌイ」は、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水、1980年12月29日にソ連海軍へ納入され、1981年2月25日に海軍旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、黒海艦隊へ編入されました。
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現在、ロシア海軍に在籍する唯一のプロジェクト1135です。

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就役後は、度々地中海へ派遣されています。

2009年10月、バルト海で実施される演習へ参加する為に同海域へ向かう途中、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」の捜索を命じられ、カーボベルデ沖でハイジャックされていた同船を救出しました。

[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ参加しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリの艦船修理工場でオーバーホールが実施され、2014年12月下旬、修理後の試験航海を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた]

2015年2月初頭から5月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはクリミアへ帰ってきた]
この間、2015年5月下旬には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年9月下旬から10月初頭まで地中海東部へ派遣され、同海域での演習に参加しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2016年2月上旬には黒海艦隊の抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]

2016年5月5日、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは地中海東部へ向かった]

2016年6月初頭まで地中海東部に滞在し、6月10日にセヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはシリア沖からセヴァストーポリへ戻った]

その後は海上へ出る事は無く、セヴァストーポリでオーバーホールが行なわれていました。
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「ラードヌイ」のオーバーホールは2020年5月中旬の完了が予定されていましたが、結局、完了しませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは2020年5月に復帰する]
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そして2021年4月7日、今度こそオーバーホールを完了した「ラードヌイ」は海上へ出航し、修理後の洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはオーバーホールを完了した]

2021年5月31日から最終洋上試験を行ない、艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはオーバーホール後の最終洋上試験を行なう]
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2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として黒海で実施された黒海艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]

2022年10月30日にはセヴァストーポリ港へ接近していたウクライナ軍の無人機を破壊しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した]

2023年5月17日には小型対潜艦「カシモフ」(1986年11月5日就役)と共に黒海で対潜戦闘演習を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋・インド洋遠征を終えてセヴェロモルスクへ帰投した


『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月11日19時52分配信
【中型海洋給油船「カーマ」は遠距離航海からセヴェロモルスクへ戻った】

中型海洋給油船「カーマ」は遠距離航海任務を遂行した後、北方艦隊主要基地へ到着した。
艦隊広報サービスは5月11日に公式インターネットポータルで発表した。

セヴェロモルスクの桟橋で、給油船の乗組員を北方艦隊副司令官(物資-装備供給担当)ドミトリー・ウクライネツ少将と軍司令部の代表が出迎えた。
会合は軍楽隊が参加して行なわれた。
艦隊の伝統により、ウクライネツ給油船の船長ヴィクトール・オシポフ子豚の丸焼きを贈った。
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中型海洋給油船「カーマ」は、2023年1月初頭にフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」支隊の一員として航海へ向かった。
船は北氷洋、大西洋、インド洋の様々な海域で行動し、25000海里以上を航行した。

北方船員の航海は120日以上続いた。
この間に給油船の乗組員は15回以上の艦への給油を行なった。
給油船「カーマ」は、ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍が参加した国際3ヶ国海軍演習『海上安全帯-2023』北方艦隊艦船支隊の一員として行動した。

大西洋中央部で、給油船の乗組員は単独航海中だったフランス民間人を遭難したヨットから救出した。
ヨットは嵐の際に舵が故障し、浸水が始まった。
フランス市民ルーカス・モンテウは無事にケープタウン港へ送り届けられた。



『Marine Traffic』より
【給油船「カーマ」】

プロジェクトREF-675中型海洋給油船の1番船「アルグン」は、フィンランドラウマ造船所で1981年11月に起工され、1982年3月19日に進水し、1982年9月29日に就役しました。

ソ連邦解体後、1996年4月から2002年まで民間へ移籍し、2003年に北方艦隊へ復帰して「カーマ」と改名されました。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも何度か随伴しています。
(2011年12月~2012年2月、2016年10月~2017年2月)
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「カーマ」は、2018年8月以降に大西洋、地中海、紅海、アラビア海、アデン湾への遠距離航海を行なった大型対潜艦「セヴェロモルスク」に随伴した後、2019年2月8日にムルマンスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船(補給艦)カーマは遠距離航海を終えてムルマンスクへ帰投した]

それから約1ヶ月後の2019年3月初頭、「カーマ」は、2019年2月26日に遠距離航海へ出発した北方艦隊1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)、多機能後方支援船「エリブルス」(2018年4月9日就役)、救助曳船「ニコライ・チケル」(1989年4月12日就役)へ随伴する為に大西洋へ向かいました。

その後、地中海、紅海、インド洋、南シナ海、東シナ海、日本海へ行き、ウラジオストクに寄港してから太平洋を横断してパナマ運河を通過、カリブ海、大西洋を経て、2019年7月25日にムルマンスクへ帰投しました。
「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]


2023年1月4日に遠距離航海へ出発したフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ同行しました。

1月31日には大西洋中部で遭難したフランスヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]
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その後は「アドミラル・ゴルシコフ」と共に南アフリカを訪れ、インド洋へ行き、イランを訪問した後に紅海へ向かい、サウジアラビアを訪れた後、2023年4月中旬にに地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は地中海へ入った]

その後、「アドミラル・ゴルシコフ」と別れ、2023年4月22日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

5月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。

なお、「アドミラル・ゴルシコフ」は、当面の間は地中海に留まります。
[フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア海軍地中海常設作戦連合部隊の旗艦を務めている]

ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦オネガは白海で対潜演習を実施する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月12日8時5分配信
【小型対潜艦「オネガ」は「敵」潜水艦捜索の為に白海へ出航した】

白海海軍基地の小型対潜艦「オネガ」は、計画戦闘訓練活動を行なう為に白海へ出航した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、小型対潜艦の乗組員は、主な用途~潜水艦の捜索及び対潜兵器の使用~の為の一連の演習を行なう。


軍当局は、先週に「オネガ」の乗組員が錬成任務K-2~海上での単艦での用途上の行動~への取り組みの枠組みで、海上、沿岸、空中目標への砲射撃を行なった事を想い起こした。
兵器AK-176及びAK-630の要員は、集中した操艦中に仮想敵水上艦との戦闘の為の訓練へ成功裏に取り組み、様々な距離で沿岸標的を攻撃した。

更に小型対潜艦の乗組員は、海上で艦の対空防衛演習を実施し、の助力により様々な高度及び方向からの仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退した。
この演習には、北方艦隊航空・防空軍対潜航空機Il-38が関わり、模擬空中目標の設置を行なった。

プロジェクト1124M小型対潜艦「オネガ」は1991年から勤務に就いている。
潜水艦の捜索、探知、分類、破壊の為に意図されている。
2基の533mm2連装魚雷発射管、12連装噴射推進爆撃装置RBU-6000、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、AK-176砲塔及びAK-630で武装している。
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プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-7は、ロシア内陸部のゼレノドリスク造船工場で1989年4月20日に起工され、1990年6月30日に進水、1990年12月28日に就役しました。

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北方艦隊へ配備された後、当初はグレミハ(オストロノヴイ)基地に駐留していました。
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2003年6月に「オネガ」と命名されました。

グレミハ基地の閉鎖に伴い、白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ転属し、現在も同型艦「ナリヤン・マル」と共に同基地に駐留しています。
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2023年5月初頭には「ナリヤン・マル」と共に白海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦オネガとナリヤン・マルは白海で実弾射撃演習を実施した]


1124シリーズは、原型の1124が1970年~1985年に38隻、改型の1124Mが1982年~1995年に31隻就役しました。

現在、ロシア海軍で現役に留まっているのは、1124が2隻(「ホルムスク」「アレクサンドロヴェツ」)、1124Mが17隻です。

プロジェクト1124(アレクサンドロヴェツ)
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プロジェクト1124M(スーズダレツ)
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[北方艦隊]
・第270親衛小型対潜艦大隊(ポリャールヌイ)
小型対潜艦「ブレスト」、「ユンガ」、「モンチェゴルスク」、「スネシュノゴルスク」

・第43独立水域保護艦大隊(セヴェロドヴィンスク・白海海軍基地)
小型対潜艦「ナリヤン-マル」、「オネガ」

[太平洋艦隊]
・第11水域保護艦大隊(ウラジオストク・ウリス湾)
小型対潜艦MPK-221、「コレーエツ」、「メチェーリ」、「ウスチ-イリムスク」

・第117水域保護艦大隊(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)
小型対潜艦「ホルムスク」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-107、MPK-82

[黒海艦隊]
・第400対潜艦大隊(セヴァストーポリ)
小型対潜艦「アレクサンドロヴェツ」、「ムーロメツ」、「スーズダレツ」

・第181対潜艦大隊(ノヴォロシースク)
小型対潜艦「エイスク」、「カシモフ」


なお、バルト艦隊にはプロジェクト1124/1124Mは1隻も居ませんが、その代わりに旧東ドイツで建造されたプロジェクト1331M小型対潜艦が6隻在籍しています。

ロシア海軍バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード沖で太平洋艦隊の最新潜水艦ウファの救助訓練を実施した

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『PortNews』より
2023年4月30日13時28分配信
【バルト艦隊の救助隊は海底に横たわる潜水艦へ援助を与える演習を実施した】

戦闘訓練計画に沿って、バルト艦隊救助船SS-750の乗組員は、カリーニングラード州沖で演習を実施し、その間、海底に横たわる遭難潜水艦へ援助を与える実地技能へ取り組んだと西方軍管区広報サービスは発表した。
仮想遭難潜水艦役としてディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」が関わった。
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バルト海エリアでの課題を解決する為、深海救助装置AS-30が搭載船から進水した。
全てのシステムの点検後に進水した装置の乗組員は、深度約50メートルの海底で潜水艦の捜索を行なった。
救助隊は、遭難潜水艦のハッチコーミングの目視検査を実施し、沈泥を取り除き、ドッキングした後、深海装置の助力により潜水艦乗組員の仮想避難を実施した。

深海潜水者の行動は、遠隔操作水中複合体の助力により制御されており、救助作業の正確さの客観的な評価を可能にした。

仮想遭難潜水艦の救助演習には、更に潜水夫艇、救助曳船、小型対潜艦海上航空隊ヘリコプターKa-27も関わった。

以前、戦闘艦救助船の乗組員は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」の海上での錬成任務L-2の遂行を保障した。



プロジェクト141サルベージ船KIL-140は、旧東ドイツロストクネプチューン造船所で建造され、1990年6月30日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

ソ連邦解体後、救助船に改造され、1995年9月にSS-750として再就役しました。
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SS-750に搭載されるプロジェクト18551深海救助装置AS-26は、ロシア内陸部のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で建造され、1987年11月25日に就役し、2010年9月に近代化改装を完了して復帰しました。
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SS-750バルト艦隊唯一の潜水艦救助船として活動しており、新造潜水艦バルト海での試験の支援任務などに従事しています。
特に近年(2019年以降)は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造された潜水艦が毎年11月頃に1隻就役するというパターンが続いており、これらの潜水艦の就役前の洋上試験をサポートしています。

2022年には、9月初頭から新造潜水艦2隻~「ウファ」「クロンシュタット」バルト海での洋上試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]


最近の潜水艦救助訓練では、何時ものAS-26では無く、元々は太平洋艦隊所属のAS-30を搭載していますが、AS-30は2021年7月以降、サンクトペテルブルクで近代化改装を行なっているので、改装後の試験も兼ねているようです。
[ロシア海軍バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード沖で遭難潜水艦の救助訓練を実施した]

2023年4月29日には、昨年11月に就役した潜水艦「ウファ」が遭難潜水艦の役を務め、救助訓練を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜演習を実施する

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年4月24日20時32分配信
【北方艦隊の艦は潜水艦捜索演習へ着手した】

小型対潜艦による潜水艦捜索の計画演習はバレンツ海の戦闘訓練射爆場で始まった。
4月24日、ロシア国防省公式インターネットポータルで北方艦隊広報サービスは発表した。

北方艦隊コラ多種戦力小艦隊小型対潜艦「ブレスト」「スネシュノゴルスク」の乗組員は、捜索-打撃艦グループを構成して演習へ参加する。
バレンツ海の指定海域で、軍事船員は潜水艦の捜索活動へ着手した。

乗組員は、対潜操艦と水中物体の追跡の動作へ取り組む。
演習は双務形式で行われる:捜索-打撃艦グループには北方艦隊潜水艦が対抗する。

演習中、コラ多種戦力小艦隊の艦は、グループを構成し、主に意図された任務へ取り組む。

広報サービスは、小型対潜艦「スネシュノゴルスク」「ブレスト」は、近海及び沿岸ゾーンで潜水艦を捜索、追跡、破壊する為に意図されている事を想い起こした。
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これらは、高射砲複合体AK-176M及びAK-630M、そして更に噴射推進爆撃装置RBU-6000533mm魚雷発射管、現代的な水中音響複合体(ソナー)を武装として有する。



プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-194は、ロシア内陸部の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で1987年5月11日に起工され、1988年7月30日に進水し、1988年9月27日に海軍へ納入、1988年11月9日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1988年7月22日に「ブレストスキー・コムソモーレツ」と命名されましたが、1992年2月15日にはMPK-194へ戻され、2000年7月に「ブレスト」(199)と命名されました。

就役後はコラ半島原潜基地グレミハに駐留していましたが、同基地の廃止後はポリャールヌイ基地へ移転しました。
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2016年にはムルマンスク『第35艦船修理工場』でオーバーホールが行なわれました。


プロジェクト1124M「アリバトロース」小型対潜艦MPK-59は、『ゼレノドリスク造船工場』で1990年11月20日に起工され、1993年5月22日に進水し、1994年11月17日にロシア海軍へ就役しました。

1999年8月17日付で「スネシュノゴルスク」(196)と命名されました。

2003年には白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)へ移転しました。

その後、ポリャールヌイ第7水域保護艦旅団第270親衛小型対潜艦大隊へ転属し、現在に至っています。
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1124シリーズは、原型の1124が1970年~1985年に38隻、改型の1124Mが1982年~1995年に31隻就役しました。

現在、ロシア海軍で現役に留まっているのは、1124が2隻(「ホルムスク」「アレクサンドロヴェツ」)、1124Mが17隻です。

プロジェクト1124(アレクサンドロヴェツ)
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プロジェクト1124M(スーズダレツ)
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[北方艦隊]
・第270親衛小型対潜艦大隊(ポリャールヌイ)
小型対潜艦「ブレスト」、「ユンガ」、「モンチェゴルスク」、「スネシュノゴルスク」

・第43独立水域保護艦大隊(セヴェロドヴィンスク・白海海軍基地)
小型対潜艦「ナリヤン-マル」、「オネガ」

[太平洋艦隊]
・第11水域保護艦大隊(ウラジオストク・ウリス湾)
小型対潜艦MPK-221、「コレーエツ」、「メチェーリ」、「ウスチ-イリムスク」

・第117水域保護艦大隊(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)
小型対潜艦「ホルムスク」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」、MPK-107、MPK-82

[黒海艦隊]
・第400対潜艦大隊(セヴァストーポリ)
小型対潜艦「アレクサンドロヴェツ」、「ムーロメツ」、「スーズダレツ」

・第181対潜艦大隊(ノヴォロシースク)
小型対潜艦「エイスク」、「カシモフ」


なお、バルト艦隊にはプロジェクト1124/1124Mは1隻も居ませんが、その代わりに旧東ドイツで建造されたプロジェクト1331M小型対潜艦が6隻在籍しています。

ロシアの巡洋艦博物館ミハイル・クトゥーゾフは修理を必要とする


『タス通信』より
2023年4月22日9時36分配信
【巡洋艦博物館「ミハイル・クトゥーゾフ」は事故前の状態に在り、修理が必要である】
モスクワ、4月22日/タス通信

ノヴォロシースクに在る巡洋艦博物館「ミハイル・クトゥーゾフ」は緊急事態に近い状態にあり、緊急のドック入りと修理を必要としている。
海軍の退役軍人組織の1つの情報筋は『タス通信』へ伝えた。
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「巡洋艦の下部第2層は殆ど全てコンクリートが充填されておりますが、これは浸水を防ぐものではありません。
『クニャージ』の排水ポンプは常に作動しています。
従いまして、早急にドック入りする必要が有ります」

彼は話した。

以前、博物館となったプロジェクト68-bis砲巡洋艦「ミハイル・クトゥーゾフ」(1952年に進水)は、ノヴォロシースクからセヴァストーポリ『愛国者公園』支所への移転が計画されていると伝えられた。
しかし、対談者が指摘したように、技術的理由により、同艦は曳航に耐えられないかもしれない。

彼によると、巡洋艦の船体の技術的状態の検査を実施できる唯一の場所は、ノヴォロシースクに在る浮きドックPD-190である。
それは、かつて航空母艦のドック入りの為に建造された。
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しかし、艦の受け入れの為の技術的能力は限られており、老朽化(1985年建造)の故、常に低下している。
「ミハイル・クトゥーゾフ」の前回のドック入渠は、2000年にセヴァストーポリで行われた。

情報筋によると、艦をセヴァストーポリへ移転させる為、クリミア橋の建設に使用されたポンツーンを使用する問題は解決されているものの、何をさて置いても、その前に艦はドック修理を行なわなければならず、それを巡洋艦は20年以上も行なっていない。

以前に軍当局は、巡洋艦博物館「ミハイル・クトゥーゾフ」が2020年までにノヴォロシースクで修理されると述べた。

[艦について]
全長210メートル、排水量16000トンのプロジェクト68-bis砲巡洋艦「ミハイル・クトゥーゾフ」は1952年に進水した。
黒海艦隊の一員として、それは地中海及び大西洋で任務を遂行し、15回の遠距離航海を行なった。
同プロジェクト艦で最長の就役期間の記録を持っている(48年)。

1992年に戦闘編制から退役し、セヴァストーポリに在った。
2001年にノヴォロシースクへ送られ、2002年から皇帝ピョートル大帝記念中央海軍博物館の支所である艦博物館として動作している。
その後、必要に応じてダメージコントロールを可能にする為、削減編制の軍乗組員が置かれた。
このような乗組員は、例えば、サンクトペテルブルク巡洋艦博物館「アヴローラ」に居る。



[スヴェルドロフ(ジェルジンスキー)型巡洋艦リスト]
[スヴェルドロフ型各タイプ]

プロジェクト68bis/68A(「スヴェルドロフ」型)巡洋艦「ミハイル・クトゥーゾフ」は、ニコラエフ南造船所(第444工場)で1951年2月23日に起工され、1952年11月29日に進水し、1954年12月30日にソ連海軍へ納入され、1955年1月31日に黒海艦隊へ編入されました。

就役後は地中海で行動し、1986年~1989年には近代化改装が行なわれました。
[回想のソ連巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフ]

1968年9月24日にノヴォロシースクで一般公開された「ミハイル・クトゥーゾフ」
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地中海で行動中の「ミハイル・クトゥーゾフ」(1969年)
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「ミハイル・クトゥーゾフ」は1992年7月3日にロシア海軍から除籍されましたが、他の同型艦が解体される中、本艦だけはセヴァストーポリで保管され、2002年7月からノヴォロシースクで記念艦として公開されています。
[巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフ(その1)]
[巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフ(その2)]
[巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフ近影(2008年6月)]
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2018年10月末から船体の修理が行なわれました。
[ロシア海軍の巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフの修復作業が始まる]



その後、ドック入りして本格的な修復作業が始まる予定でしたが、資金難により先送りされています。
[ロシアの巡洋艦博物館ミハイル・クトゥーゾフの修理は資金難により先送りされている]

ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦アレクシンとカバルディノ・バルカリヤはバルト海で対潜戦闘演習を開始した

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『タス通信』より
2023年4月10日22時2分配信
【バルト艦隊は「敵」潜水艦を捜索、破壊する演習を開始した】
カリーニングラード、4月10日/タス通信

仮想敵潜水艦を捜索、破壊するバルト艦隊捜索-打撃艦グループの海上演習はバルト海で始まった。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「バルチースク海軍基地の小型対潜艦カバルディノ・バルカリヤとアレクシンは捜索-打撃艦グループを構成し、主に意図された複合任務~対潜兵器を用いた仮想敵潜水艦の捜索と破壊~へ取り組みます」
声明では、こう述べられた。

広報サービスは、対潜任務への取り組み加え、艦の乗組員は機雷敷設、海上及び空中目標への砲複合体からの射撃を行ない、合同操艦を行なう事を明らかにした。

更に、演習はバルト艦隊の戦闘訓練計画に従って実施される事が指摘された。

「アレクシン」「カバルディノ・バルカリヤ」プロジェクト1331M 小型対潜艦であり、敵の高速潜水艦の捜索及び破壊、水域(沿岸および近海域)の保護、戦闘艦船団の保護、そして更に巡視勤務の為に意図されている。



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プロジェクト1331M小型対潜艦の10番艦MPK-224は旧東ドイツヴォルガスト市ペーネ造船所で1987年2月28日に起工され、1988年3月30日に進水、1989年4月21日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
2005年3月5日付で「アレクシン」と命名されました。

プロジェクト1331M小型対潜艦の11番艦MPK-227ペーネ造船所で1987年9月2日に起工され、1988年8月16日に進水、1989年6月29日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
2015年5月25日付で「カバルディノ・バルカリヤ」と命名されました。


現在は2隻とも第64水域保護艦旅団第264対潜艦大隊に所属し、バルチースク基地に駐留しています。


「アレクシン」(318)と「カバルディノ・バルカリヤ」(322)は、2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバルト海で行なわれた演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦アレクシンとカバルディノ・バルカリヤはバルト海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

4月9日には他のバルト艦隊水上艦と共に砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊の水上艦はバルト海で砲撃戦訓練を実施した]

2022年9月下旬には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦アレクシンとカバルディノ・バルカリヤはバルト海で対潜戦闘訓練を実施した]


2023年3月17日にはバルト海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の小型対潜艦ゼレノドリスク、アレクシン、カバルディノ・バルカリヤはバルト海で実弾射撃訓練を実施した]

4月10日からバルト海で対潜戦闘演習を開始しました。


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プロジェクト1331M小型対潜艦は1986年~1990年に掛けて合計12隻がソヴィエト連邦海軍へ就役しましたが、現在も現役に留まっているのは6隻です。

MPK-192(2011年1月28日から「ウレンゴイ」
1985年2月26日起工/1985年8月29日進水/1986年12月19日就役

MPK-205(1998年2月10日から「カザネツ」)
1985年1月4日起工/1985年12月28日進水/1986年4月28日就役

MPK-67
1985年3月28日起工/1986年4月19日進水/1987年6月30日就役
2005年6月22日除籍

MPK-99(2004年10月28日から「ゼレノドリスク」)
1985年6月25日起工/1986年8月12日進水/1987年12月28日就役

MPK-105
1985年12月30日起工/1986年11月20日進水/1988年3月16日就役
2014年除籍

MPK-213
1986年4月8日起工/1987年2月28日進水/1988年7月29日就役
2004年5月28日除籍

MPK-216
1986年6月22日起工/1987年6月25日進水/1988年9月30日就役
2005年6月22日除籍

MPK-219
1986年11月7日起工/1987年9月30日進水/1988年12月23日就役
2002年4月10日除籍

MPK-224(2005年3月5日から「アレクシン」)
1987年2月28日起工/1988年3月30日進水/1989年3月31日就役

MPK-227(2015年5月25日から「カバルディノ・バルカリヤ」)
1987年9月2日起工/1988年8月16日進水/1989年6月29日就役

MPK-228(1999年9月2日から「バシコルトスタン」)
1987年11月20日起工/1988年10月31日進水/1989年9月26日就役
2010年5月除籍

MPK-229(1996年4月19日から「カルムイキア」)
1988年2月23日起工/1989年1月30日進水/1990年4月6日就役

ロシア海軍バルト艦隊の救助船SS-750はカリーニングラード沖で遭難潜水艦の救助訓練を実施した

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『PortNews』より
2023年4月7日16時57分配信
【バルト艦隊の救助船は海底に横たわる遭難潜水艦の救助訓練を実施した】

戦闘訓練計画に従い、バルト艦隊救助船SS-750の乗組員はカリーニングラード州沖で演習を実施し、その最中、海底に横たわる遭難潜水艦を救助する為の実地技能へ取り組んだと西方軍管区広報サービスは発表した。
遭難潜水艦の役として、潜水艦の模型スタンドが関わった。

バルト海エリアでの課題を解決する為、深海救助装置AS-30が搭載船から進水した。
全てのシステムの点検後に進水した装置の乗組員は、深度約50メートルの海底で潜水艦の捜索を行なった。
救助隊は、遭難潜水艦のハッチコーミングの目視検査を実施し、沈泥を取り除き、ドッキングした後、深海装置の助力により潜水艦乗組員の仮想避難を実施した。

深海潜水者の行動は、遠隔操作水中複合体の助力により制御されており、救助作業の正確さの客観的な評価を可能にした。

仮想遭難潜水艦の救助演習には、更に潜水夫艇「ワレンチン・ゴルデーエフ」救助曳船SB-123も関わった。

以前、戦闘艦救助船の乗組員は、ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」の海上での錬成任務L-2の遂行を保障した。



プロジェクト141サルベージ船KIL-140は、旧東ドイツロストクネプチューン造船所で建造され、1990年6月30日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

ソ連邦解体後、救助船に改造され、1995年9月にSS-750として再就役しました。
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SS-750に搭載されるプロジェクト18551深海救助装置AS-26は、ロシア内陸部のクラースノエ・ソルモヴォ造船所で建造され、1987年11月25日に就役し、2010年9月に近代化改装を完了して復帰しました。
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SS-750バルト艦隊唯一の潜水艦救助船として活動しており、新造潜水艦バルト海での試験の支援任務などに従事しています。
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で潜航試験を行なった]


今回の潜水艦救助訓練では、何時ものAS-26では無く、太平洋艦隊所属のAS-30を搭載していますが、AS-30は2021年7月以降、サンクトペテルブルクで近代化改装を行なっているので、改装後の試験も兼ねているのかもしれません。
[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30はサンクトペテルブルクで近代化改装を行なう]