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ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年8月30日19時52分配信
【(ロシア)海軍は近代化される対潜機Tu-142を受け取る】
タガンログ、8月30日-ロシア通信社ノーボスチ

海軍将兵は最初の近代化された後の対潜航空機Tu-142を今年(2018年)に受け取る。
木曜日、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは報道陣へ話した。

「契約は締結され、設定されたスケジュールの下で作業は実行されています。
最初の近代化された機体は、今年に受け取ります」

彼は、G.M.べリエフ記念タガンログ航空科学技術複合体への訪問中に話した。

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工場の訪問中に国防次官は、試験中の新たな電波位置測定巡視-誘導航空機A-100、航空機Tu-95MS及びTu-142の修復過程、更には航空機Be-200の製造ラインを視察した。


Tu-142は、ソヴィエト時代に製造されたターボプロップ対潜航空機である。
現在、太平洋艦隊及び北方艦隊で運用されている。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。

インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ
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カーメニ・ルチェイ
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]



Tu-142は、2015年4月に近代化改修の話が初めて出てきました。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]

以後、Tu-142の近代化改修に関する情報は出ていませんでしたが、今回の記事の通り、水面下では計画が進められていたようであり、今年中に最初の近代化改修機がロシア海軍へ引き渡されるとの事です。


Tu-142以外のロシア海軍の現用対潜哨戒機も近代化改修が行なわれます。

対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

対潜水陸両用機Be-12も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-12チャイカは近代化改修される]

現用機の近代化改修と並行して新たな対潜哨戒機の開発も進められています。
[ロシア海軍航空隊の為の新世代対潜哨戒機の開発は進められている]
[イリューシンはロシア海軍の対潜哨戒機Il-38の後継機を開発している]
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ロシア海軍北方艦隊へオーバーホールを終えた対潜哨戒機Tu-142MKウラジーミル・ドゥビンスキー号が引き渡された

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『タス通信』より
2018年5月3日20時53分配信
【タガンロク航空機工場は(ロシア)海軍へ修理を終えた対潜航空機Tu-142MKを引き渡した】
ロストフ・ナ・ドヌー、5月3日/タス通信

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』(『統合航空機製造営団』へ加入)は、木曜日にロシア海軍へ大規模修理を終えた遠距離対潜航空機Tu-142MKを引き渡した。
営団の広報サービスは発表した。

「5月3日、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』は、海軍航空隊へ、同社で大規模修理された次の遠距離対潜航空機Tu-142MK(機上番号54)を引き渡しました。
航空機は、北方艦隊航空軍の第76独立対潜航空連隊の最初の指揮官ウラジーミル・イワノヴィチ・ドゥビンスキー大佐に因んで、ウラジーミル・ドゥビンスキーと命名されました」

声明では、こう述べられた。

『統合航空機製造営団』が伝えたように、全ての必要な試験を行なった後、Tu-142MK北方艦隊海軍航空隊の乗員へ引き渡された。
航空機は、恒常駐留場所への移動飛行を無事に行った。

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』ロストフ州に在る。
同社は、新たな航空機器の開発、試験モデルの製造、様々な用途の飛行装置の量産に従事している。
工場は、水陸両用機Be-200ChS及びロシア連邦国防省の為の特殊航空複合体の製造者である。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ
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カーメニ・ルチェイ
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


今回、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』でオーバーホールを終えて北方艦隊へ引き渡されたTu-142MK(ウラジーミル・ドゥビンスキー)は、Tu-142初期生産機の改良型です。
(Tu-142MKを更に改良したのがTu-142M3)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修の計画も有りますが、現在の所は、Il-38Ka-27の近代化改修が優先されており、未だ着手されていません。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]

ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38Nは北極圏で潜水艦捜索訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年3月30日9時48分配信
【太平洋艦隊の対潜航空隊の飛行士は初めて北極地域で潜水艦の捜索を実行した】

カムチャツカに駐屯する太平洋艦隊海軍航空隊の航空基地の飛行士は、北極圏において仮想敵潜水艦の捜索の任務へ取り組んだ。

対潜航空機Il-38Nの乗員は、初めて北極地域への飛行を行ない、最大持続時間で空中へ滞在した。

対潜任務飛行の遂行中に、自立して潜水艦の捜索及び分類の戦術動作へ取り組み、更には、電波位置測定手段及び水中音響手段を用いて追尾した。
Il-38Nの飛行士は、対潜兵器複合体のチェックを行ない、仮想爆撃を実行した。

初めての日という条件下で太平洋艦隊将兵は編隊飛行の技量をより完全なものとし、乗員は、地上電波航法及び方向指示手段が不在という状況で指定ルートを通過した。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2015年6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されています。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]

2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がイリューシン社からロシア海軍へ引き渡されました。
22号機「ヴィクトール・ポタポフ」11号機「ミハイル・ヴェロビツキー」と命名されました。
[ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

イリューシンはロシア海軍の対潜哨戒機Il-38の後継機を開発している

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年3月25日15時40分配信
【ロシアは新たな対潜航空機の設計に取り組んでいる】
モスクワ、3月25日、インタファクス-AVN

『イリューシン記念航空複合体』は、将来にIl-38を代替できる新たな対潜航空機の設計へ取り組んでいる。
『インタファクス』は同社広報サービスより伝えられた。


「現在、当社は自主的に、既に在るIl型航空機をプラットフォームとする対潜航空機の作成の可能性を研究しております。
更には、完全に新しい航空機の開発というテーマにも取り組んでおります」

広報サービスの協力者は話した。

彼は、このプロジェクトを現実化する競争入札の時期は何時になるのかという話は、未だ時期尚早である事を強調した。
「ですが、国防省が、この航空機の作成を求めた場合、公開株式会社イルは、これを開発し、軍当局へ、我が国の防衛力を確保する為に必要な機数を供給する用意があります」
同社の代理人は話した。

2018年初頭、『統合航空機製造営団』は、ロシア連邦海軍の為の新世代対潜航空機の作成作業は、完了に近付いていると発表した。
「ロシア海軍は新世代の対潜哨戒航空機の発注を計画しています。
『統合航空機製造営団』におけるロシア海軍航空隊の為の作成作業は、完了に近付いています」
『統合航空機製造営団』
の社内雑誌『ゴリゾント』では、こう述べられた。

以前、ロシア連邦海軍航空隊司令官イーゴリ・コジンは、海軍航空隊が有する全ての哨戒航空機の集団を代替する新たな開発が行なわれていると語った。
「これは、新たな汎用プラットフォームの作成と導入についての話です。
この最新の機体は多くの課題を解決し、外国の同類機を上回ります」
イーゴリ・コジン
は話した。

更に、新世代対潜航空機の為のプラットフォームIl-18を代替する為にも考慮されており、複合体「ノヴェッラ」の装備が可能な双発ターボプロップ機Il-114-300が検討されていると伝えられている。

現在、公開株式会社『イル』(『統合航空機製造営団』へ加入)は、古い航空機Il-38の近代化作業を遂行している。
これらには、航空機の電波電子偵察、哨戒、敵潜水艦の捜索及び破壊の能力の向上を実現する新たな捜索-照準システム「ノヴェッラ-P-38」が設置される。

ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフは、以前に、近代化されるIl-38へ設置される複合体「ノヴェッラ」は、潜水艦の捜索及び探知効率の4倍の増加を可能にすると語った。
「これの良い点は、偵察及び目標指示を行なう能力を有している事です。
これと同じ航空機は、新たな捜索-照準システムの助力を得て、潜水艦の位置を確実にし、破壊する事ができます。
基になったIl-38と比べ、兵器リストは広範囲に適用されます」
ウラジーミル・コロリョーフ
は話した。

Il-38は、Il-18を基にして作成された遠距離対潜航空機である。
それは、自身で、或いは対潜艦と合同で潜水艦を捜索及び破壊し、海上偵察及び捜索救助作戦の為に意図されている。
Il-38の最大離陸重量は68トン、戦闘行動半径2200キロメートル、上昇限度8000メートル。
航空機の動力装置は、出力4250馬力の4基のエンジンから成る。
戦闘積載量は8400キログラムまでであり、対潜爆弾、魚雷、海上機雷を搭載する。
航空機は、14時間連続でパトロールを実行できる。
航空機の巡航速度は400km/h、最大速度は610km/h。航続距離は6500km。



現在、ロシア海軍航空隊の現用対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が進められています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]

更には、Il-38などの後継となる新世代対潜哨戒機の開発も進められています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38と電子偵察機Il-20の後継となる統一プラットフォームは2020年に初飛行する]
[ロシア海軍航空隊の為の新世代対潜哨戒機の開発は進められている]

当然ながら、以前にIl-38を設計した『イリューシン』も、新世代対潜哨戒機の開発に名乗りを上げています。

『イリューシン』が提案しているのは、旅客機Il-114-300をベースにした対潜哨戒機です。

[イリューシン、ロシア海軍用の新対潜哨戒機を提案]

『イリューシン記念航空複合体』公式サイトより
【Il-114-300】

ただ、現在の所は、まだロシア国防省から開発に正式なゴーサインが出たわけでは無いようですが・・・

ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142M3は対艦爆撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年1月22日6時42分配信
【太平洋艦隊の遠距離対潜航空隊の飛行士は海上目標への実習爆撃を行なった】

本日、太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘訓練計画に沿って、遠距離対潜航空機Tu-142M3の乗員は海上目標への実習爆撃を行なった。

フライト実施中に対潜航空機の乗員は意図された任務~仮想敵艦船の捜索、分類及び検出へ取り組んだ。

飛行中に太平洋艦隊海軍航空隊の飛行士は仮想敵の艦船を模した水上目標を発見し、それに対して実習爆撃を行なった。

仮想目標への攻撃は、演習用航空爆弾P-50Tにより行なわれた。
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加えて「対潜」訓練において、電波位置特定検出手段及び水中音響検出手段が複合使用され、ブイが設置され、転送される分析情報を受け取った。

任務遂行には太平洋艦隊対潜航空隊の6組の乗員が参加した。



ロシア太平洋艦隊航空隊対潜哨戒機Tu-142M3は、ハバロフスク地方カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留しています。
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本来は対潜任務が主体のTu-142M3ですが、今回の演習では、水上目標への爆撃を行ないました。

ロシア海軍航空隊Tu-142M3は近代化改修の計画も有りますが、現在の所は、Il-38Ka-27の近代化改修が優先されており、未だ着手されていません。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]

ロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-12チャイカは近代化改修される

『イズベスチヤ』より
2018年1月18日0時1分配信
【「チャイカ」は復活を待つ】

ユニークな水陸両用機Be-12は「第2の生命」を得る。
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(ロシア)海軍総司令部は、ユニークな航空機Be-12「チャイカ」の寿命を延長する決定を採択した。
この機体は水陸両用クラス(航空界の俗語では、またの名を「飛行艇」という)に属する。
それは、陸上の飛行場、そして水上から発進し、降りる事ができる。
近代化の際に「チャイカ」は、根本的に新しい捜索-照準システムと現代的な兵器を受け取る。
Be-12ロシア連邦軍の軍備として存在する最古参の航空機と見られている。
最初の「飛行艇」ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍が受領したのは1960年代半ばであった。

海軍総司令部『イズベスチヤ』へ話したように、Be-12を近代化する決定は原則的に採択されている。
現在、水陸両用機の機上兵装更新の科学-研究及び試験-設計作業の開始の為に必要な戦術-技術的課題及び文書一式は形成されている。

Be-12は、敵潜水艦の情報偵察の為に最も重要な3つの複合体の更新を計画している:水中音響(潜水艦の騒音検出)、電波位置特定及び磁気探知(潜水艦には船体から放出される磁気が存在する)。
更に、近代化される「飛行艇」の弾薬として現代的な対潜魚雷及び深海爆弾が補充される。

Be-12の初飛行は1960年に実施された。
航空機が水上から発進する際の利便性の為、曲がったV字翼が採用された。
胴体下部の設計には艦船の輪郭が取り入れられた。
そのお陰で「チャイカ」は、3バールの嵐でも滑らかな水面と同様に着水及び離水できる。

「飛行艇」は時速500キロメートルの速度を発揮する。
Be-12は機内搭載燃料により4000キロメートル以上の飛行と、数時間に渡る哨戒が可能である。
水陸両用機の弾薬には、機雷、魚雷、爆雷が含まれる。

雑誌『アヴィアポルト』編集長代行オレグ・パンテレーエフによると、現用のBe-12集団の点検により、この空中船は充分な飛行のリソースを残している事が示され、動力装置も同様であり、それは稼働の為の保守修理作業の実行を助ける。

「これにより、チャイカの戦闘効率性は著しく増大し、潜水艦検出の為の独特の兵装はより完全なものとなり、他のシステムも同様です」
専門家は指摘した。
「まず第一に、この通信システムは航空機の対潜作戦統制の総合回路とのインテグレートが可能です」

海軍専門家アレクサンドル・モズゴヴォイは、Be-12の近代化は海軍の能力、特に沿岸海域での対潜防衛を強化する事を指摘した。

「当時、これは極めて成功した航空機であり、そして今、兵装の更新により、沿岸海域での監視任務を完全に効率よく果たす事ができるようになります」
専門家は指摘した。
「Be-12は大きくない海域、例えば黒海やバルト海において独特の必要性が有ります。
それは、大洋における長時間の哨戒或いは強く波打つ海上での作業の為に意図されておりませんので」


1960年から1973年にかけて143機のBe-12が生産された。
この機体は、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の全ての艦隊が装備していた。
太平洋艦隊において「チャイカ」第289独立対潜航空連隊及び第317混成航空連隊が装備していた。
同様の「飛行艇」航空連隊は、黒海艦隊北方艦隊にも在った。
カリーニングラードには、バルト艦隊第49独立飛行隊Be-12が駐留していた。

1993年から1998年に、殆ど全ての「チャイカ」が退役した。
最後の6機の機体は黒海艦隊第318航空連隊に含まれている。
更に約10機がタガンロク航空工場及びオストロフ飛行場で保管状態に在る。



【株式会社「G.M.ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」公式サイト】

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水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」は、1959年から1973年に掛けて対潜型と捜索救助型が合計143機製造され、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊海軍航空隊に配備されました。
【ベリエフBe-12全機リスト】

[太平洋艦隊]
・第289独立対潜航空連隊(沿海地方、ニコラエフカ飛行場)
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・第317混成航空連隊(カムチャツカ半島、エリゾヴォ飛行場)
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[北方艦隊]
・第403独立対潜航空連隊(セヴェロモルスク飛行場)
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[黒海艦隊]
・第318独立対潜航空連隊(クリミア半島、ドヌズラフ飛行場)
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[バルト艦隊]
・第49独立対潜飛行隊(カリーニングラード、ノイチフ飛行場)

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1980年代にはBe-12の後継機としてA-40「アリバトロース」が開発されたのですが(1986年12月8日に初飛行)、1991年12月末のソ連邦解体後の極度の財政難により量産には至らず、試作のみで終わりました。
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1990年代末までには財政難により黒海艦隊以外のBe-12は全て退役しました。

ただ、黒海艦隊Be-12のみは、ウクライナとの黒海艦隊分割協定の絡みで退役せずに残されました。
1997年5月に締結された黒海艦隊分割協定では、セヴァストーポリ軍港の一部とクリミア半島の2ヶ所の飛行場を2017年5月まで使用できる事になりましたが、そこへ駐留する各種兵力は、この協定が成立した時点でクリミア半島に居た部隊に限られており、それ以外に新たな兵力~この場合は航空機をクリミアに配備しようとすれば、ウクライナとの事前協議を行ない、同国の同意を得る必要が有りました。

1997年5月の時点でクリミア半島に駐留していた固定翼対潜哨戒機Be-12のみであり、例えばロシア本土から他の対潜哨戒機Tu-142M3Il-38クリミアへ持ってこようとすればウクライナの同意を得なければならず、しかもウクライナは、これ以上ロシア海軍の兵力がクリミア半島へ増える事を望んでいませんでした。

このような政治的理由により、ロシア海軍としてはクリミア半島に駐留できる唯一の固定翼対潜哨戒機としてBe-12を細々と維持せざるを得ず、これが既定路線となりました。

なお、黒海艦隊協定は2014年春に破棄されました。
[ロシア-ウクライナ間の黒海艦隊協定は廃止された]


現在、ロシア黒海艦隊Be-12は、セヴァストーポリの北にあるカーチャ飛行場に駐留しています。
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2013年10月12日には捜索救助型のBe-12PS(RF-12008)が墜落しました。
[ロシア黒海艦隊の水陸両用機Be-12墜落]

稼働機が残り少なくなってきた為、2014年にはBe-12のオーバーホールが行なわれました。
[ロシア海軍航空隊のチャイカは復活する]

2014年4月には北方艦隊基地で行なわれたロシア海軍全艦隊の対潜航空隊による初の対潜戦闘競技会へ参加しました。
[ロシア海軍航空隊の「対潜道」競技会が開催された]

黒海艦隊クリミア半島周辺で演習を行なう際も、たびたびBe-12は参加しています。
[バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海の「抜き打ち演習」に参加した]
[黒海艦隊のロケット艦部隊は対艦ミサイル発射演習を行なった]
[ロシア黒海艦隊のロケット艦は砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊は抜き打ち演習を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミアで上陸演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは黒海で対空戦闘訓練を行なった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、クロンシュタット「主要海軍パレード」に参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

最近では、2018年1月20日にクリミア半島沖でヘリコプターKa-27PLと共に対潜戦闘飛行訓練を行なっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年1月20日12時16分配信
【黒海艦隊のSu-24及びSu-30乗員は戦闘順応飛行演習へ着手した】


現在、ロシア海軍航空隊の現用対潜機~対潜哨戒機Il-38対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が進められています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを毎年10機受領する]

2017年12月末、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、今後の海軍航空隊の装備更新の話の中で対潜水陸両用機Be-12の近代化に言及しました。
ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2017年12月29日1時0分配信
【更新の道】
コジン少将「水陸両用機Be-12は新たな対潜複合体による近代化が計画されている」と述べています。

ロシア海軍航空隊の為の新世代対潜哨戒機の開発は進められている

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『タス通信』より
2017年7月17日0時24分配信
【ロシア連邦海軍航空隊の為の新世代哨戒航空機が作成される】
モスクワ、7月17日/タス通信

新世代対潜(哨戒)航空機ロシア海軍航空隊の為に作成される。
海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は報道陣へ伝えた。

「海軍総司令部及び海軍航空隊司令部は、将来多目的艦上及び地上配置ヘリコプターの作成作業を進めており、既存の対潜航空機の代替を計画している新たな哨戒航空機の開発は完成に近づいています」
彼は話した。

コジンは、既存の対潜航空機Il-38航空集団の60パーセントが高度な近代化を行なったと述べた。

艦上対潜ヘリコプター集団の半分以上が近代化された。

「輸送戦闘ヘリコプターKa-29の準備状態の回復と近代化の為の大量の作業が行なわれています。
既に、この機体は20機が在り、このヘリコプターの全ての集団の近代化の為の作業は続けられています」
コジン
は話した。

以前、ロシア連邦海軍の為、根本的に新たな海上配置ヘリコプター「ミノーガ」が作成されると伝えられた。
株式会社『カモフ』設計主任セルゲイ・ミヘーエフは、約10年後に量産が開始されるものと見ている。

[Su-33の近代化]
コジン
によると、ロシア海軍航空隊の全ての戦闘機Su-33は近代化され、最新航空機Su-30SMの水準へと至る。

「航空機Su-33集団の半分は、海上及び地上目標に対する新たな戦闘動作システムを受け取りました。
その能力はSu-30SMの水準へ高められました。海軍航空隊の軍備として在る全ての航空機Su-33は、この近代化を実施します」

彼は話した。

コジンは、2017年末までに全航空集団の60パーセントが現代の海軍航空隊の航空技術の必要条件の水準に適応していると説明した。

彼は、この2年で海軍航空隊は20機以上の航空機Su-30SMを受領した事を想い起した。
戦闘機MiG-29を装備する新たな連隊が形成された。

7月17日、ロシア海軍航空隊は101年目の創設日を迎えた。




7月17日は「ロシア海軍航空隊の日」です。

第1次世界大戦中の1916年7月17日、バルト艦隊航空母船「オルリツァ」の4機の水上飛行機M-9バルト海上空で4機のドイツ機と交戦し、勝利を収めた事を記念し、この日が「海軍航空隊の日」となりました。


現在、ロシア海軍航空隊の現用対潜ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊の為、1年に8機のヘリコプターKa-27を近代化改修できる]

戦闘輸送ヘリコプターKa-29もオーバーホールを行なって現役復帰しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]

対潜哨戒機Il-38の近代化改修も進められています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]


既存の機体の近代化改修と並行して、新世代機の開発も進められています。

Ka-27Ka-29の後継機として艦上多目的ヘリコプター「ミノーガ」の開発作業が進められており、2025年頃から量産が始まる見込みです。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]

更に、現用の対潜哨戒機Il-38などの後継となる新世代哨戒機(旅客機Tu-214対潜哨戒機ヴァージョン?)も開発されています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38と電子偵察機Il-20の後継となる統一プラットフォームは2020年に初飛行する]
今回、ロシア海軍航空隊イーゴリ・コジン少将は、その開発は完了に近づいていると発言しました。


コジン少将は、艦上戦闘機Su-33の近代化にも言及していますが、これはおそらく、特殊計算サブシステムSVP-24-33の事でしょう。
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している]

ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月31日12時14分配信
【(ロシア)国防省はIl-38の近代化プログラムが何時完了するのかについて話した】
ジュコーフスキー(モスクワ州)、1月31日-ロシア通信社ノーボスチ

30機の対潜航空機Il-38Il-38Nレベルへの近代化プログラムは2025年に完遂する。
火曜日、ロシア連邦海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は報道陣へ伝えた。

火曜日、モスクワ州ジュコーフスキーで、1988年~1994年の海軍航空隊司令官ヴィクトール・パヴロヴィチ・ポタポフ大将の名を付けた近代化された対潜航空機Il-38Nの受領式典が開催された。
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「近代化プログラムは2025年までと見積もられています。
従いまして、この期間内に全ての近代化の実行が計画されています」
コジン
は、30機の航空機Il-38が全て近代化されるのは何時になるのかという質問に答え、こう話した。

彼は、モスクワ州ジュコーフスキーで軍備採用されたIl-38Nは、エイスク海軍航空隊地上試験複合体へ移管されると付け加えた。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

2015年6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されています。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]

2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がイリューシン社からロシア海軍へ引き渡されました。
22号機「ヴィクトール・ポタポフ」11号機「ミハイル・ヴェロビツキー」と命名されました。
[ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]


そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、2025年までに計30機のIl-38Il-38N仕様へ近代化改修される事を明らかにしました。

ロシア海軍航空隊は2機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月29日13時5分配信
【(ロシア)海軍は近代化された2機の対潜航空機Il-38Nを受領した】

イリューシン記念航空複合体は、ロシア海軍の為の2機の対潜航空機Il-38の修理と近代化を完了した。
12月29日・木曜日、同社広報サービスは発表した。


国家契約の条件下でロシア海軍航空隊対潜航空機Il-38Nへとアップグレードされる。

ロシア海軍へ引き渡された航空機は、海軍航空隊司令官ヴィクトール・ポタポフソ連邦英雄海洋飛行士ミハイル・ヴェロビツキーの名を受けた。

Il-38対潜航空機であり、旅客機Il-18Vをベースにして1961年に開発された。
自身で、或いは対潜艦と合同で潜水艦を探知、破壊する為、海洋偵察、捜索救助作戦、機雷源敷設の為に意図されている。

近代化されたIl-38N探索-照準複合体「ノヴェッラ」を装備し、距離90kmまでの空中目標、320kmまでの水上目標の発見が可能である。
このシステムは、水上及び水中の32個の目標を同時に追尾する。
対潜水艦戦闘に加え、Il-38Nは、電波電子偵察哨戒航空機としての任務の遂行が可能である。



『イリューシン』公式サイトより
【Il-38対潜航空機】

旅客機Il-18をベースに開発された対潜哨戒機Il-38は、1961年9月27日に初飛行し、1967年から1972年までに65機が生産されました。

現用のIl-38は、Il-38N仕様への近代化改修を受けます。

Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説、新規追加条項)の略です。
Il-38の上部に追加されたのが「ノヴェッラ-P-38」複合体です。
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北方艦隊は、2012年3月にIl-38N(15号機)を受領していますが、これはプロトタイプのようです。
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した]

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2014年7月15日、Il-38N「量産機」(機体番号19)ロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される]
[近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された]

その後、27号機、24号機、23号機が改修を終えてロシア海軍航空隊へ引き渡されています。

2015年3月30日には太平洋艦隊航空隊が初めてIl-38Nを受領しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

6月30日、5機目となる「フョードル・ゾロトゥヒン」号(機体番号78、RF-75338)モスクワ近郊のジュコーフスキー飛行場ロシア海軍航空隊へ引き渡され、7月20日にカムチャツカ半島航空基地(エリゾヴォ)へ到着しました。
[ロシア海軍航空隊は5機目の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカへ配備される]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]


Il-38Nの第1バッチ近代化改修機の5機は、以下の航空基地へ配備されます。

・19号機「ラジー・パンコフスキー」(RF-75355):エイスク(クラスノダール地方)
・27号機「ヤコフ・クテポフ」(RF-75320):エイスク(クラスノダール地方)

・23号機(RF-75322):ニコラエフカ(沿海地方)

・24号機(RF-75341):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)
・78号機「フョードル・ゾロトゥヒン」(RF-75338):エリゾヴォ(カムチャツカ半島)


Il-38Nの第1バッチ近代化改修(2012年契約締結)は5機で終了しますが、これに続く第2バッチの近代化改修の為の契約も2015年5月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為の対潜哨戒機Il-38近代化改修の第2バッチの契約が締結された]


そして2016年12月29日、第2バッチの第1陣2機がロシア海軍へ引き渡されました。
「ヴィクトール・ポタポフ」と命名されたのは22号機「ミハイル・ヴェロビツキー」11号機のようです。

ロシア海軍Il-38は、2020年までに合計28機がIl-38N仕様へ近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに計28機の近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領する]

ロシア海軍航空隊の対潜航空機はバレンツ海で『対潜道』を研究する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月27日14時53分配信
【ロシア連邦海軍の対潜航空隊はバレンツ海で演習を実施する】
モスクワ、4月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍対潜航空機および対潜ヘリコプターは、バレンツ海エリアで仮想敵潜水艦を探知、破壊する実地演習へ取り組む。
水曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。

バレンツ海上空で、北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の航空機及びヘリコプターの乗員は任務を遂行する。

「集会には、海軍航空隊の対潜航空機Il-38、Tu-142、対潜ヘリコプターKa-27PLの乗員が参加し、機上対潜複合体を使用した組織的な潜水艦の捜索、検出、追尾任務へ実地で取り組み、更には機雷敷設、爆雷及び魚雷発射の実地演習を行ないます」
セルガ
は話した。

彼は、集会の理論的部門の過程で参加者は機材や兵器の将来的な形態を研究し、対潜戦闘任務を果たす上での新たな戦術の使用経験を共有し、更には海軍航空隊が装備する対潜複合体の有効性の比較分析が行なわれたと付け加えた。


2014年4月、ロシア海軍対潜航空部隊北方艦隊基地へ集まり、初の対潜戦闘競技会が開催されました。
[ロシア海軍航空隊の「対潜道」競技会が開催された]
この時には、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊対潜航空隊対潜哨戒機Il-38Tu-142、対潜水陸両用機Be-12、対潜ヘリコプターKa-27PLが参加しました。


それから2年後、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊対潜航空隊が再び北方艦隊基地へ集まり、合同演習が実施されます。

おそらくは、北方艦隊及び太平洋艦隊対潜哨戒機Il-38Tu-142、バルト艦隊及び黒海艦隊対潜ヘリコプターKa-27PLが参加するようです。