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ミグは第5世代艦上戦闘機プラス艦上無人機を開発する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年7月26日2時7分配信
【情報筋:『ミグ』は第5世代艦上戦闘機の開発を始めた】
モスクワ、7月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア航空機製造団体(RSK)『ミグ』第5世代艦上戦闘機の開発を始めた。
それは「ステルス」技術を使用して作られ、今後数年で試験用見本航空機の作成が計画されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「同社は、ステルス技術を使用して作られる第5世代将来艦上戦闘機の作業を進めています。
現在、コンピュータモデリング段階が進行しており、今後数年で最初の試験用見本航空機のロールアウトが計画されています」

情報提供者は話した。

彼は付け加えた「プロジェクトの枠組みにおいて、垂直離着陸戦闘機ヴァージョンの作成の可能性も検討されています。
航空機は、MiG-35の寸法で作られるものと見られています」

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対談者は、この機体が複合体艦上航空機プラス重量10トン以上の無人飛行装置~の枠組みで作成され、「全翼機」の空力形状概略の下で作られる事を明らかにした

「装置は『忠実な僚機』の概念の枠組みで戦闘機と一緒に使用されなければなりません。
その機能は、給油もしくは合同で打撃を与える事になります」

情報提供者は付け加えた。
対談者は、装置は、無人機「スカート」の開発成果の使用も含むと説明した。
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航空サロン『MAKS-2021』『ミグ』は、大型模型の形で将来艦上航空隊多機能複合体を提示した。
提示されたものには、第5世代艦上戦闘機の大型模型も含まれる。
模型によると、航空機は電波位置測定視認性を低減した双発機である。
機体は空力形状概略「アヒル」、即ち前部水平尾翼である~航空機の後ろには、水平尾翼の無い2つの垂直安定舵が有る。
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更に、複合体を構成する無人飛行装置の模型も示された。
将来装置の独特な特徴は、ひっくり返った「V」の形の尾翼である。
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ロシア航空機製造団体『ミグ』(旧ミグ試作設計局)は、1980年代にソヴィエト連邦海軍向けの艦上戦闘機MiG-29K(9-31)を開発しましたが、試作機のテスト中にソヴィエト連邦が崩壊し、結局不採用となりました。


その後、第4++世代として再設計されたMiG-29M2艦上戦闘機型となるMiG-29KUB(9-47)MiG-29K(9-41)が新たに開発され、2000年代後半に初飛行しました。

MiG-29Kは単座型、MiG-29KUBは複座型ですが、他の第4++世代MiG-29シリーズと同様、単座型と複座型で機体フレームとキャノピーは全く同一です。
[艦上戦闘機MiG-29K(9-41)]
[艦上戦闘機MiG-29KUB(9-47)]

MiG-29K/KUBは、先ず初めにインド海軍へ採用され、第1バッチ(16機)と第2バッチ(29機)合わせて45機が2016年末までに引き渡されました。

更なる追加購入の可能性も有ります。
[インドは艦上戦闘機MiG-29K/KUBの追加購入についてロシアへ問い合わせた]

その後、ロシア海軍向けにも24機が発注され、2015年12月末までに契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

ロシア海軍MiG-29K/MiG-29KUBは、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機として、シリア領内のテロ組織への空爆にも参加しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33とMiG-29K/KUBは2016年11月~2017年1月にシリア領内のテロ組織を空爆した]



『ミグ』は、2010年代前半頃から自主開発という形で第5世代軽戦闘機の開発を進めていました。

『タス通信』より
2015年6月18日16時58分配信
【ロシア航空機製造団体『ミグ』は発注が無いのにも関わらず第5世代軽戦闘機へ取り組んでいる】

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この第5世代戦闘機は、かつて『ミグ』が試作した戦闘機1.44をベースにした「1.44の空力形状概略を基にして、それを発展させたもの」になります。
『タス通信』より
2015年9月29日20時45分配信
【情報筋:ミグはMiG-1.44をベースにして第2のロシア第5世代航空機を開発している】

『ミグ』第5世代軽戦闘機は、単発機と双発機の2つのタイプが検討されています。
『タス通信』より
2017年7月18日22時32分配信
【ロシア航空機製造団体『ミグ』は、第5世代航空機の単発及び双発エンジンのヴァージョンへ取り組んでいる】



しかし、2021年7月20日~25日にモスクワ郊外のジュコーフスキー飛行場で開催された国際航空宇宙サロンMAKS-2021において、スホーイ新世代軽単発戦闘機「シャフ・イ・マト」(王手詰み、チェックメイト)のモックアップが公表され、こちらがロシア第5世代軽戦闘機「本命」となる事が明らかにされました。
『タス通信』より
2021年7月21日2時30分配信
【「王手詰み」設計者ストリェリェーツ】
スホーイ新世代軽単発戦闘機チェックメイト設計主任ミハイル・ストリェリェーツ氏へのインタビュー記事。
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一方、『ミグ』MAKS-2021において2種類の新型戦闘機無人機の模型を公開しました。

双発ヴァージョン(1.44ベース?)
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単発ヴァージョン(軽多機能航空機)
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無人機
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この双発ヴァージョン無人機が、今回の記事に登場する「第5世代艦上戦闘機」と、同機とペアで運用される無人機になるようです。

「第5世代艦上戦闘機」は、MiG-35と同サイズとの事ですから、現用のMiG-29Kとも同サイズという事になります。
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ミグ第5世代艦上戦闘機は、垂直離着陸戦闘機型も検討されているとの事ですが、以前に開発が始まったと伝えられたヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機と統合されるのでしょうか。
[ロシア航空機製造業界はロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業を進めている]
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ロシア航空機製造業界はロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業を進めている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年8月24日11時53分配信
【『統合航空機製造営団』は垂直離着陸航空機の作業を有している】
クビンカ(モスクワ州)、8月24日、インタファクス-AVN

艦上航空隊の為の将来垂直離着陸航空機の作業は既に存在している。
『統合航空機製造営団』総裁ユーリー・スリュサリは発表した。
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「我々には、垂直離着陸航空機に関する複数の作業が有ります~ソヴィエト時代と、その後の。
艦載ヴァージョンの作業は続けられております」
ユーリー・スリュサリ
は、『インタファクス』のインタビューに対し、こう語った。

「軍からは明瞭な課題を受け取っており、我々は、それを実行します」
彼は強調した。

8月21日、ユーリー・ボリソフ副首相は、ロシア連邦国防省は2017年から垂直離陸航空機の概念の作成作業を開始していると報道陣へ伝えた。
「この作業活動は、国家軍備プログラムに含まれており、それは、最高司令官の委託下で実行されます。
現在、概念モデル、プロトタイプの開発作業が行なわれています」
ユーリー・ボリソフ
フォーラム『アルミヤ-2018』において話した。

「この概念作業は、既に国防省で昨年から行なわれています。
技術的サイクルの作成が決まり、生産機が出てくるのには、正確には7~10年掛かるでしょう。
これは新たな航空機です」

副首相は指摘した。

「全ての航空艦の為に、新たな飛行装置グループが必要です。
この為、短距離離着陸、或いは垂直離陸の実施の保障を可能にする多種多様の技術が使用されます」
ユーリー・ボリソフ
は指摘した。

2017年12月、『統合航空機製造営団』副総裁(新技術担当)・設計主任セルゲイ・コロトコフは、営団は、将来航空母艦が装備する為の垂直離陸航空機の科学技術作業を進めていると『インタファクス』へ伝えた。

「実際に、この話は進められています(註:垂直離陸航空機の作成計画)。
我々は、ソヴィエト時代に、良い仕事を完成させました。
私は、ヤコブレフ試作設計局の仕事は、今でも最新水準にあると考えております。
国防省サイドの課題に沿って、このテーマへ戻る事は可能でしょう」
セルゲイ・コロトコフ
は語った。

彼は、ヤコブレフ記念設計局は、このような航空機のプロトタイプを開発し、飛行試験へ着手したが、この作業は1990年代に中止された事を想い起こした。

昨年8月のフォーラム『アルミヤ-2017』において、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは、2025年前後に当局は新たな航空母艦の建造へ着手し、その為に作成される飛行装置は、短距離滑走或いは垂直離陸になるかもしれないと述べた。

『ヤコブレフ記念試作設計局』は、ロシアで唯一の垂直離着陸戦闘航空機の作成経験を有する航空機開発者である。
1970年代半ば、設計局は、全天候多目的垂直/短距離離陸・着陸超音速艦上航空機Yak-141を開発した。
それは、1987年に初飛行を行ない、1991年に初めて航空艦の甲板へ着艦した。


Yak-141は、敵航空機からの航空母艦連合部隊のカバーの保障、空中支配権の獲得、近接機動及び遠距離戦闘の実施、更には地上及び水上目標へ打撃を与える為に意図されている。
航空機Yak-141の試験が中止された後、1992年のファーンボロー航空ショーで初めてデモンストレーションを行なった。




現在、ロシア海軍将来航空母艦の開発作業が進められています。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

この為の艦載機として、2017年7月下旬、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]

2017年7月末にはロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及しました。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]

ユーリー・ボリソフ氏は、2017年11月下旬にも新世代VSTOL艦上戦闘機を開発すると発言しています。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]

ロシア航空機エンジンメーカーは、第5世代重戦闘機Su-57の為の新型エンジン(製品30)をベースにして新世代VSTOL艦上戦闘機用のエンジンの開発を検討しています。
[ロシア航空業界はロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の為のエンジンを開発する用意がある]


2018年5月にロシア連邦副首相(ロシア軍事産業統括)に任命された(前任はドミトリー・ロゴージン)ボリソフ氏は、2018年8月下旬、改めて新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及し、既に開発作業は始まっている事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の開発作業は既に開始されている]

それから数日後、ロシア航空機製造業界の総元締である『統合航空機製造営団』総裁ユーリー・スリョサリ氏も、新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業が進められている事を認めました。


なお、以前からロシア第5世代重戦闘機Su-57(T-50、PAK FA)の艦上戦闘機型を開発するという話が何度も出ていましたが、VSTOL艦上戦闘機の新規開発が進められている以上、もはやSu-57艦上戦闘機型が実現する可能性はゼロに近いでしょう。
[ロシア航空機製造業界は第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型を開発する用意がある]

ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の開発作業は既に開始されている

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『タス通信』より
【ボリソフ:プーチンの委託下で垂直離陸航空機のプロトタイプが作成される】
クビンカ/モスクワ州、8月21日/タス通信

ロシアの最新の垂直離陸航空機のプロトタイプは、大統領の委託下で開発される。
火曜日、ロシア連邦副首相ユーリー・ボリソフは報道陣へ伝えた。

「この作業活動は、国家軍備プログラムに含まれており、それは、最高司令官の委託下で実行されます。
現在、概念モデル、プロトタイプの開発作業が行なわれています」

彼は話した。

ボリソフは、新たな航空機の作成は、如何なる既存の機体もベースにして開発する話では無い事を強調した。
「言うまでもなく、これは将来の全ての航空艦の為に必要であり、新たな飛行装置グループは、正に、短距離離着陸、或いは垂直離陸の実施の保障を可能にする多種多様の技術が使用されます」
ボリソフ
は話した。

彼によると「この概念作業は、既に国防省で昨年から行なわれています」
「技術的サイクルの作成が決まり、生産機が出てくるのには、正確には7~10年掛かるでしょう」
副首相
は指摘した。

昨年夏、ロシア連邦国防次官の職に在ったボリソフは、ロシア軍当局は、航空機製造者と共に将来航空巡洋艦の為の先進垂直離着陸航空機の作成を検討していると話した。
この時、戦闘機は、『ヤコブレフ』商会垂直離陸航空機のラインでの開発となると語った。


ヤコブレフ記念試作設計局は1970年代中期から垂直離着陸多目的超音速戦闘機Yak-141を開発し、航空機は1987年に初飛行を行なった。
Yak-141は、重航空巡洋艦「ノヴォロシースク」、「バクー」(その後の「アドミラル・ゴルシコフ」)、「トビリシ」(その後「アドミラル・クズネツォフ」)、「リガ」(その後「ワリャーグ」)、「ウリヤノフスク」の航空グループの一員として意図されていた。
航空艦の甲板へのYak-141の最初の着艦は1991年にのみ行なわれた。
最終的にプロジェクトは2003年に中止された。



現在、ロシア海軍将来航空母艦の開発作業が進められています。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

この為の艦載機として、2017年7月下旬、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]

2017年7月末にはロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及しました。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]

ユーリー・ボリソフ氏は、2017年11月下旬にも新世代VSTOL艦上戦闘機を開発すると発言しています。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]

ロシア航空機エンジンメーカーは、第5世代重戦闘機Su-57の為の新型エンジン(製品30)をベースにして新世代VSTOL艦上戦闘機用のエンジンの開発を検討しています。
[ロシア航空業界はロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の為のエンジンを開発する用意がある]


ユーリー・ボリソフ氏は、2018年5月にはロシア連邦副首相(ロシア軍事産業統括)に任命され(前任はドミトリー・ロゴージン)、当然ながら、国防次官の時よりも権限は強化されました。

副首相となったボリソフ氏は、2018年8月下旬、改めて新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及しました。

新世代VSTOL艦上戦闘機の開発は、最高司令官(大統領ウラジーミル・プーチン)の委託下で行なわれると言っていますので、開発計画は大統領の認可を受け、正式にスタートしているようです。

更に、新世代VSTOL艦上戦闘機は、既存の如何なる機体もベースにして開発するものではないとも言っていますので、Yak-141をベースにして開発するわけでは無く、全くゼロからの開発となるようです。
既に新世代VSTOL艦上戦闘機の試作モデルの開発作業は始まっています。

ボリソフ氏によると、新世代VSTOL艦上戦闘機の開発には7~10年掛かるとの事ですから、試作機の初飛行は、早くても2025年頃になるようです。

ロシア航空業界はロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の為のエンジンを開発する用意がある

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年4月5日18時46分配信
【『統合発動機製造営団』は艦上航空機の為の新たなエンジンを開発する用意がある】

艦上航空機の為の将来エンジンは、第5世代戦闘機Su-57の動力装置の作業の枠組みで作成された統一ガス発生器を基にして製造できる。
『Mil.Press FlotProm 』は、『統合発動機製造営団』設計主任ユーリー・シモチンより伝えられた。

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現在、艦上航空機の為に、AL-31エンジンのファミリー、更には、『統合発動機製造営団-クリモフ』により開発された航空艦へ駐留する為のMiG-29の派生型のRDエンジンのファミリーが広く使用されている。

「我々の前に、より野心的な課題~例えば垂直離陸航空機の為の新たなエンジンの開発とか~が与えられたのならば、無条件で、我々は、この問題の為の形成を提供する用意があります」
『統合発動機製造営団』
設計主任ユーリー・シモチンは話した。
「更に我々は、T-50(Su-57)の為の動力装置作成の枠組みで開発された統一ガス発生器を基にして将来の新たなエンジンを作成する事を検討しております」

第5世代将来戦闘機Su-57(PAK FA)の為のエンジンは、仮に「製品30号」の名を受けている。
第2段階エンジンによる戦闘機Su-57の初飛行は2017年12月に実施された。
試験は規定通りに行なわれた:様々なモードでエンジンは37分間作動し、この内の17分は飛行時だった。



ロシア第5世代重戦闘機スホーイSu-57(T-50)は、2010年1月29日に試作機の初飛行が行なわれました。


現在までに10機の飛行試験用試作機と3機の地上試験用試作機が製造され、各種試験が行なわれています。

2017年12月5日には、新たなエンジン(製品30号)を搭載したSu-57試作機の初飛行が行なわれました。



Su-57の第1次量産機12機(1個飛行隊分)の製造契約は2018年の署名が予定されており、最初の2機は2019年にロシア航空宇宙軍へ引き渡されます。
『タス通信』より
2018年2月8日6時0分配信
【(ロシア)国防省は2018年に12機の戦闘機Su-57の供給契約へ署名する】

Su-57は国家受領試験の第1段階を完了し、ロシア航空宇宙軍での「試験-戦闘運用」が始まっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年2月8日7時17分配信
【最新戦闘機Su-57は試験-戦闘運用へ採用された】


2018年2月下旬、シリアフマイミーン航空基地へ2機のSu-57が到着したと報じられました。
『インタファクス』より
2018年2月22日10時38分配信
【メディアはロシア第5世代戦闘機がシリアへ現れたと報じた】

Su-57シリアで兵装などの試験を行なったようです。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月23日8時58分配信
【シリアでSu-57の戦闘能力の試験が行なわれるかもしれない-情報筋】

その数日後、更に2機のSu-57フマイミーン航空基地へ到着しました。
(つまり、合計で4機)
『インタファクス』より
2018年2月24日10時57分配信
【シリアの活動家は更なる2機のロシアのSu-57がシリアに居ると伝えた】

約1週間後の3月1日、ロシア連邦国防長官セルゲイ・ショイグ上級大将は、シリアへのSu-57派遣を認めました。
『タス通信』より
2018年3月1日16時39分配信
【ショイグは2機の第5世代戦闘機Su-57のシリアにおける試験は成功したと言った】


今回、『統合発動機製造営団』設計主任ユーリー・シモチン氏は、営団(傘下の企業)がロシア海軍の新たな艦上機(艦上戦闘機)の為のエンジンを開発する用意があると述べました。

ユーリー・シモチン氏は、「垂直離陸機(VSTOL機)の為のエンジン」と言っていますが、現在、ロシアにおいて開発予定があるVSTOL機は、ロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機しか有りません。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]

新世代VSTOL艦上戦闘機のエンジンは、Su-57エンジン(製品30号)ガス発生器(コア)を基にして開発する事も検討されているようです。


Su-57は、ロシア海軍将来航空母艦へ搭載する為の艦上戦闘機型を開発する構想も有りますが、現在の所、まだロシア国防省(ロシア海軍)からの発注は有りません。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
[ロシア海軍将来正規空母は第5世代重戦闘機Su-57の艦上機型を搭載し、カタパルトとスキージャンプを並行装備する]
[ロシア第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型が開発される]
[ロシア航空機製造業界は第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型を開発する用意がある]

ロシア航空機製造業界は第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型を開発する用意がある

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月28日8時55分配信
【『統合航空機製造営団』は将来航空母艦の為の新たな艦上戦闘機を開発する用意がある-設計主任】
モスクワ、2月28日、インタファクス-AVN

『統合航空機製造営団』将来航空母艦へ装備する為の新たな艦上戦闘機を開発する用意があり、軍からの発注が有れば、未だ採用されていないSu-57の艦載ヴァージョンを作成する。
『統合航空機製造営団』設計主任セルゲイ・コロトコフ『インタファクス』へ伝えた。

「かなり大量の作業になります。
必要な場合、それは無条件に実行されます。
我々は、それを熟知しております」
セルゲイ・コロトコフ
は、新たな航空母艦の為の将来の艦上戦闘機の作成について『インタファクス』へ話した。

彼は、『統合航空機製造営団』は、軍からSu-57(PAK FA)航空母艦での使用の為に適応させる発注は受けていない事を指摘した。
「国防省が、その要求を提起した場合、それは実行されます。
それは未だ要求されていませんが、どの程度のものであるのかを私は理解しております」

設計主任は話した。

彼によると、航空母艦と、その航空団を作成する作業は並行して行なわれる。
「我々が作るのは航空構成のみであり、艦には従事しておらず、何も接合点は有りません。
複合体は全ての活動、発艦、着艦、運用、電磁適合と、その先に関連します。
これは共同で行なわれるべきです」

彼は話した。

「私は、これは新たな技術的解決により行なわれるべきであると信じています。
新たな航空母艦を建造する場合、それは最新の方法を有していなければなりません~例えば電磁カタパルトとか」
セルゲイ・コロトコフ
は強調した。

「今、非常に重要な作業は、最新レベルの課題を遂行する事が可能な新たな技術的アプローチです。
従いまして、古い技術的アプローチを行なう場合、我々は、それと同様のものを受け取るでしょう。それは我々が今、既に有しているものです。
それは、何の為にやるのでしょうか?」
セルゲイ・コロトコフ
は語った。

数日前、ロシア連邦国防省の海軍造船兵器軍事研究センター所長ニコライ・マクシモフは、テレビ局『ズヴェズダー』の生放送で、ロシア連邦海軍の為の新たな航空複合体の作成が計画されていると述べた。
「予見される航空複合体の建造には、航空母艦自身、航空団、駐留システムが含まれます」
ニコライ・マクシモフ
は話した。

クルイロフ国立科学センターの水上艦設計部長ワレンチン・ベロネンコによると、航空母艦の艦上には、その海洋ヴァージョンの作成が決定された場合、ロシア第5世代戦闘機Su-57が駐留できる。

以前、『統合造船業営団』のトップは、新たな国家軍備プログラムにおいて、新たな航空母艦の為の「作業の定義」が規定されると述べた。

Su-57(T-50、前線航空隊将来航空複合体、PAK FA)は、ロシア第5世代多目的戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
それは、遠距離及び近距離戦闘における全ての種類の空中目標の破壊、敵の地上、水上目標の撃破、敵の対空防衛システムの突破、駐留場所から大きく離れた空中空間のモニタリングを行ない、敵の航空機の行動管制システムの破壊の為に意図されている。

PAK FAの初飛行は、2010年1月29日にコムソモリスク・ナ・アムーレで行なわれた。

一週間前、ロシアシリアへ4機のSu-57を試験の為に派遣した事が知られるようになった。

現在、ロシア海軍には、唯一の航空母艦重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が存在する。
その航空団は、シリアの軍事作戦へ参加した。
「アドミラル・クズネツォフ」は、間もなく近代化を始める予定である。



ロシア第5世代重戦闘機スホーイSu-57(T-50)は、2010年1月29日に試作機の初飛行が行なわれました。


現在までに10機の飛行試験用試作機と3機の地上試験用試作機が製造され、各種試験が行なわれています。

2017年12月5日には、新たなエンジン(製品30)を搭載したSu-57試作機の初飛行が行なわれました。


Su-57の第1次量産機12機(1個飛行隊分)の製造契約は2018年の署名が予定されており、最初の2機は2019年にロシア航空宇宙軍へ引き渡されます。
『タス通信』より
2018年2月8日6時0分配信
【(ロシア)国防省は2018年に12機の戦闘機Su-57の供給契約へ署名する】

Su-57は国家受領試験の第1段階を完了し、ロシア航空宇宙軍での「試験-戦闘運用」が始まっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年2月8日7時17分配信
【最新戦闘機Su-57は試験-戦闘運用へ採用された】

将来的には、ロシア海軍将来航空母艦艦上戦闘機としてSu-57の艦上戦闘機型が作られる事になります。
ただ、具体的な開発時期は未だ決まっていないようですが・・・
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
[ロシア海軍将来正規空母は第5世代重戦闘機Su-57の艦上機型を搭載し、カタパルトとスキージャンプを並行装備する]
[ロシア第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型が開発される]

これまでにSu-57の艦上戦闘機型の開発に関する話は、ロシア造船業界側或いはロシア海軍側からのみ出ていましたが、今回、初めてロシア航空機製造業界、つまり、実際にSu-57の艦上戦闘機型の開発を担当する事になる当事者の側から話が出てきました。



記事中で触れられていますが、2018年2月下旬、シリアフマイミーン航空基地へ2機のSu-57が到着しました。
『インタファクス』より
2018年2月22日10時38分配信
【メディアはロシア第5世代戦闘機がシリアへ現れたと報じた】

Su-57シリアで兵装などの試験を行なうようです。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月23日8時58分配信
【シリアでSu-57の戦闘能力の試験が行なわれるかもしれない-情報筋】

その数日後、更に2機のSu-57フマイミーン航空基地へ到着しました。
(つまり、合計で4機)
『インタファクス』より
2018年2月24日10時57分配信
【シリアの活動家は更なる2機のロシアのSu-57がシリアに居ると伝えた】

ロシア第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型が開発される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月25日12時40分配信
【ロシアの戦闘機Su-57は将来航空母艦の為に適応できる】
モスクワ、2月25日、インタファクス

ロシアは、第5世代戦闘機Su-57の艦載ヴァージョンを取得できる。
クルイロフ国立科学センターの水上艦設計部長ワレンチン・ベロネンコは述べた。
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「決定が下された場合、それ(Su-57)は、甲板(航空母艦)の為に適応します」
ワレンチン・ベロネンコ
テレビ局『ズヴェズダー』の生放送で話した。

ロシア連邦国防省の海軍兵器軍事研究センターの艦船将来計画部長ウラジーミル・ペペリャエフは、ロシア将来航空母艦プロジェクトには、トランポリン(スキージャンプ)加速装置(カタパルト)の並行装備が提供されると述べた。
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「トランポリンと加速装置を併用すれば、全ての航空機の発艦能力が増加します」
ウラジーミル・ペペリャエフ
は話した。

Su-57(T-50、前線航空隊将来航空複合体、PAK FA)は、ロシア第5世代多目的戦闘機であり、スホーイ試作設計局により開発された。
それは、遠距離及び近距離戦闘における全ての種類の空中目標の破壊、敵の地上、水上目標の撃破、敵の対空防衛システムの突破、駐留場所から大きく離れた空中空間のモニタリングを行ない、敵の航空機の行動管制システムの破壊の為に意図されている。

PAK FAの初飛行は、2010年1月29日にコムソモリスク・ナ・アムーレで行なわれた。

最近、非公式情報筋から、4機の戦闘機Su-57シリアロシアグループへ登場した事が知られるようになった。
「我々の数多くの兵器はシリアでの評価が行なわれており、Su-57も、そこへ向かいました。
これは、新たな戦闘機の他の気候条件での試験、そして更には防塵の試験を行なうための機会です」

情報筋は『インタファクス』へ話した。



ロシア第5世代重戦闘機スホーイSu-57(T-50)は、2010年1月29日に試作機の初飛行が行なわれました。


現在までに10機の飛行試験用試作機と3機の地上試験用試作機が製造され、各種試験が行なわれています。

2017年12月5日には、新たなエンジン(製品30)を搭載したSu-57試作機の初飛行が行なわれました。


Su-57の第1次量産機12機(1個飛行隊分)の製造契約は2018年の署名が予定されており、最初の2機は2019年にロシア航空宇宙軍へ引き渡されます。
『タス通信』より
2018年2月8日6時0分配信
【(ロシア)国防省は2018年に12機の戦闘機Su-57の供給契約へ署名する】

Su-57は国家受領試験の第1段階を完了し、ロシア航空宇宙軍での「試験-戦闘運用」が始まっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年2月8日7時17分配信
【最新戦闘機Su-57は試験-戦闘運用へ採用された】

将来的には、ロシア海軍将来航空母艦艦上戦闘機としてSu-57の艦上戦闘機型が作られる事になります。
ただ、具体的な開発時期は未だ決まっていないようですが・・・
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]
[ロシア海軍将来正規空母は第5世代重戦闘機Su-57の艦上機型を搭載し、カタパルトとスキージャンプを並行装備する]



記事中で触れられていますが、2018年2月下旬、シリアフマイミーン航空基地へ2機のSu-57が到着しました。
『インタファクス』より
2018年2月22日10時38分配信
【メディアはロシア第5世代戦闘機がシリアへ現れたと報じた】

Su-57シリアで兵装などの試験を行なうようです。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年2月23日8時58分配信
【シリアでSu-57の戦闘能力の試験が行なわれるかもしれない-情報筋】

その数日後、更に2機のSu-57フマイミーン航空基地へ到着しました。
(つまり、合計で4機)
『インタファクス』より
2018年2月24日10時57分配信
【シリアの活動家は更なる2機のロシアのSu-57がシリアに居ると伝えた】

ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年11月23日20時37分配信
【(ロシア)国防省は航空母艦の為の垂直離陸航空機を作る】
ボチャロフ・ルチェイ(ソチ)、11月23日-ロシア通信社ノーボスチ

航空母艦の為の垂直離陸航空機の作成作業が実行される。
ロシア連邦国防相代理(国防次官)ユーリー・ボリソフは述べた。

「もちろん、これは理にかなっております。
現在のモデル、MiG-29Su-33といった種類は、10年も経てば旧式化するであろうと予測できます。
言うまでもなく新たな飛行装置(航空機)の作成が必要となり、そのプランは存在します:それは短距離離着陸及び垂直離陸します」
ボリソフ
は報道陣へ話した。

彼はプランについての話で、国家軍備プログラムにおいてプロジェクト全般が進められ、実現の為の施策が計画されている事を指摘した。



[ロシア将来航空母艦]

ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

現在の所、将来航空母艦は、5万トンから8万5千トンまでの3種類のヴァリエーション(軽空母、中空母、重空母)が検討されています。

重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来航空母艦の最終設計案は2020年以降に固められます。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]
[新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている]

2016年11月~2017年1月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア軍事作戦へ参加していますが、この時の経験も将来航空母艦の設計に取り入れられます。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる]
[正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる]

現時点では将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ定められていませんが、2017年11月下旬にロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は、2023年~2028年の間に開始される予定であると述べています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年11月24日14時43分配信
【ロシア連邦海軍は新世代航空母艦の作成へ何時着手するのかを話した】

以前に将来空母概念設計(シトルム)を作成した『クルイロフ国立科学センター』は、今度は軽空母(30000~40000トン)の概念設計案を作成します。
[クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を作成する]

後述のようにロシア新型VSTOL艦上戦闘機を開発するので、将来空母VSTOL空母(軽空母)になる可能性が高いでしょう。


2017年7月、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、ロシア海軍の将来の「航空巡洋艦」は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の終わりに建造が開始され、更に、その搭載機として、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]

ボリソフ氏は「ヤコブレフの中止されたライン」と言いましたが、これは、旧ソ連時代に開発されたものの試作機どまりだったYak-141の発展型という事のようです。

[モニノ空軍博物館のYak-141]
[Yak-141墜落事故(1991年10月5日)]
[ファーンボローのYak-141]

『ヤコブレフ』社は、Yak-141の発展型としてYak-43を、更には第5世代VSTOL軽戦闘機Yak-201を計画していましたが、何れもペーパープランで終わりました。

第5世代VSTOL軽戦闘機Yak-201
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これらの「ライン」の開発が再開されるという事でしょう。

2017年7月下旬、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、2018年からスタートする新たなロシア国家軍備プログラムにおいて、将来空母の為のVSTOL戦闘機の開発が始まると述べました。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]

そして2017年11月下旬、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏も、新たなVSTOL戦闘機の開発計画が有ると述べました。

ボリソフ氏は、ロシア海軍現用艦上戦闘機Su-33MiG-29Kも10年後には旧式化するので、新たな機体の開発が必要であると述べていますが、或いは、この2機種を搭載する現用の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(2018年から近代化改装開始予定)も、将来的には新型VSTOL艦上戦闘機を搭載する事になるかもしれません。
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ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される

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『イズベスチヤ』より
2017年7月25日0時3分配信
【垂直離陸戦闘機の作成は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において始まる】

『2018-2025年の国家軍備プログラム』において、ロシア海軍将来航空母艦の為の垂直離陸戦闘機の作成が始まる。
海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は述べた。
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「試験設計作業は、『2018-2025年の国家軍備プログラム』において始まります。
我々は、このような航空機を必要としております」
コジン
は発言した。

以前、(ロシア)国防省は、垂直離陸航空機の作成の検討を行なっていると発表した。

ソヴィエト社会主義共和国連邦は、既に垂直離陸戦闘機~Yak-38を生産していた。
これらは航空巡洋艦に駐留し、230機以上が生産された。
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Yak-38を代替する為にYak-141の生産開始が計画されたが、プログラムは2004年に中断した。
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[ロシア将来航空母艦]

ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

現在の所、将来航空母艦は、5万トンから8万5千トンまでの3種類のヴァリエーション(軽空母、中空母、重空母)が検討されています。

重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来航空母艦の最終設計案は2020年以降に固められます。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]
[新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている]

2016年11月~2017年1月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア軍事作戦へ参加していますが、この時の経験も将来航空母艦の設計に取り入れられます。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる]
[正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる]

現時点では将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ定められておらず、この件に関する決定は2025年近くに下されます。
[ロシア海軍の新たな航空母艦の建造に関する決定は2025年近くに下される]
[ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない]

将来航空母艦の設計作業は「2018-2025年の国家軍備プログラム」に組み込まれています。
[ロシア連邦の『2018-2025年の国家軍備プログラム』でロシア海軍の為の将来航空母艦の設計作業が進められる]
[ロシア海軍の為の将来航空母艦は2024年に建造を開始する]


2017年7月、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、ロシア海軍の将来の「航空巡洋艦」は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の終わりに建造が開始され、更に、その搭載機として、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]

ボリソフ氏は「ヤコブレフの中止されたライン」と言いましたが、これは、旧ソ連時代に開発されたものの試作機どまりだったYak-141の発展型という事のようです。

[モニノ空軍博物館のYak-141]
[Yak-141墜落事故(1991年10月5日)]
[ファーンボローのYak-141]

『ヤコブレフ』社は、Yak-141の発展型としてYak-43を、更には第5世代VSTOL軽戦闘機Yak-201を計画していましたが、何れもペーパープランで終わりました。

[Yak-201計画値]
最大速度:低空で1250km/h、高空で1800km/h
戦闘行動半径:690km
航続距離:低空飛行で1250km、高度10000-12000mで2100km
実用上昇限度:15000m
全長:18.3m
全高:5.0m
全幅:通常時10.1m、折り畳み時5.9m
翼面積:63.4平方m
最大離陸重量:短距離陸時19500kg、垂直離陸時15800kg
兵装:Gsh-301 30mm機関砲×1(弾数120発)
R-77、R-73空対空ミサイル
Kh-31空対地ミサイル
Kh-35空対艦ミサイルなど



そして今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」においてロシア海軍将来空母の為のVSTOL戦闘機の開発が始まると述べました。

つまり、検討段階は終わり、開発が決定されたという事でしょう。

ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する

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『タス通信』より
2017年7月18日17時45分配信
【(ロシア)国防省は新たな航空母艦の為の垂直離陸航空機の作成を検討している】
ジュコーフスキー/モスクワ州/、7月18日/タス通信

ロシア連邦国防省は、将来航空巡洋艦の為の新たな垂直離陸航空機の作成を検討している。
戦闘機は、『ヤコブレフ』商会垂直離陸航空機のラインで開発される。
火曜日にロシア国防次官ユーリー・ボリソフは報道陣へ伝えた。

「国防省の計画では、遥か先の、『2018-2015年の国家軍備プログラム』の終わりに、新たな航空巡洋艦の建造を開始します。
無論、この時間内に新世代の航空機材へ取り掛かります。
今の航空機Su-33とMiG-29は航空艦、具体的にはアドミラル・クズネツォフの為の基礎であります。
国防省のプランといたしまして、私共は、我々の航空機製造事業において、短距離離着陸と、垂直離着陸が可能な将来航空機の作成を検討しております」

彼は、航空サロン『MAKS-2017』において話した。

「これの開発は、中止されたヤコブレフのラインになります。
航空巡洋艦の為の将来航空機の為の具現化への方向と、その可能性を含め、この計画を私共は検討しております」

彼は説明した。



[ロシア将来航空母艦]

ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

現在の所、将来航空母艦は、5万トンから8万5千トンまでの3種類のヴァリエーション(軽空母、中空母、重空母)が検討されています。

重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来航空母艦の最終設計案は2020年以降に固められます。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]
[新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている]

2016年11月~2017年1月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」シリア軍事作戦へ参加していますが、この時の経験も将来航空母艦の設計に取り入れられます。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験は同艦の近代化改装と新たな空母の建造へ生かされる]
[正規空母アドミラル・クズネツォフを中核とする空母機動部隊のシリア遠征の経験はロシア海軍の新型艦の設計と建造へフィードバックされる]

現時点では将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ定められておらず、この件に関する決定は2025年近くに下されます。
[ロシア海軍の新たな航空母艦の建造に関する決定は2025年近くに下される]
[ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない]

将来航空母艦の設計作業は「2018-2025年の国家軍備プログラム」に組み込まれています。
[ロシア連邦の『2018-2025年の国家軍備プログラム』でロシア海軍の為の将来航空母艦の設計作業が進められる]
[ロシア海軍の為の将来航空母艦は2024年に建造を開始する]


2017年7月18日からモスクワ市郊外のジュコーフスキー国際航空ショー『MAKS-2017』が始まりましたが、その会場でロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、ロシア海軍の将来の「航空巡洋艦」は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の終わりに建造が開始されると発言しました。

更に、「航空巡洋艦」の搭載機として、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されているとの事です。

ボリソフ氏は「ヤコブレフの中止されたライン」と言っていますが、これは、旧ソ連時代に開発されたものの試作機どまりだったYak-141の発展型という事のようです。

[モニノ空軍博物館のYak-141]
[Yak-141墜落事故(1991年10月5日)]
[ファーンボローのYak-141]

『ヤコブレフ』社は、Yak-141の発展型としてYak-43を、更には第5世代VSTOL軽戦闘機Yak-201を計画していましたが、何れもペーパープランで終わりました。

[Yak-201計画値]
最大速度:低空で1250km/h、高空で1800km/h
戦闘行動半径:690km
航続距離:低空飛行で1250km、高度10000-12000mで2100km
実用上昇限度:15000m
全長:18.3m
全高:5.0m
全幅:通常時10.1m、折り畳み時5.9m
翼面積:63.4平方m
最大離陸重量:短距離陸時19500kg、垂直離陸時15800kg
兵装:Gsh-301 30mm機関砲×1(弾数120発)
R-77、R-73空対空ミサイル
Kh-31空対地ミサイル
Kh-35空対艦ミサイルなど


Yak-201は1990年代末には中止されましたが、それから20年以上の時を経て、ヤコブレフVSTOL艦上戦闘機が復活するかもしれません。


ボリソフ氏は明言していませんが、2025年よりも前に建造が始まる「将来航空巡洋艦」は、いわゆるVSTOL空母になる可能性が高く、おそらくは、上記の将来空母の3つの設計案(重空母、中空母、軽空母)の内、「軽空母」案(50000t級)が採用される事になるでしょう。

2016年1月にも、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将は、将来空母「軽空母か、より大きな排水量となる」と述べており、「軽空母」を筆頭に挙げています。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

或いは、先ず初めにVSTOL戦闘機搭載の軽空母を建造し、その後に電磁カタパルトを備えた正規空母中空母重空母を建造するつもりなのかもしれません。
[ロシア海軍の為の将来正規空母はカタパルトを装備する]

ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月25日13時28分配信
【ロシア連邦海軍の為の戦闘機T-50艦上ヴァージョンの作成が計画されている】
モスクワ、10月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は、ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FAプロジェクト)将来の新たなロシア航空母艦の艦上ヴァージョンとして使用する計画である。
土曜日、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送でロシア連邦海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将は述べた。

「造船プログラムにおいては、航空機群の開発が提供されます。
それは、スホーイとミグの艦上戦闘機です。
そして、T-50の更なる発展型(艦上ヴァージョン)も計画されています」

少将は話した。

ブルスクによると、海軍は新たな航空母艦を2030年以降に受領する。

PAK FAは、ロシア第5世代多目的戦闘機である。
複合材料と革新的技術の使用、航空機の空力設計、エンジンの特性は、レーダー、光学的、赤外線の可視性の先例の無い程の低水準を提供する。

ロシア連邦空軍の計画によると、T-50の生産機の供給は2016年から開始される。
昨年冬、空軍は試験の為に最初のT-50を受領した。
これまでの所、第5世代戦闘機を装備する世界で唯一の国はアメリカ合衆国である-航空機F-22F-35


ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の試作1号機は2010年1月29日に初飛行し、現在、実用化に向けて試験中です。
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T-50(PAK FA)に関しては、以前から海軍版(艦上戦闘機型)を開発する話が出ていました。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の海軍版が開発される?]

そして今回、ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将から、T-50艦上戦闘機型の開発計画は実在する事が明らかにされました。
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T-50艦上戦闘機型は、2030年以降に就役するロシア海軍将来航空母艦の主力艦上機となります。
[ロシア海軍の将来空母は2030年以降に就役する]