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新型海洋曳船カピタン・ナイデンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された

2022年8月31日、プロジェクト23470海洋曳船の3番船「カピタン・ナイデン」はロシア連邦海軍へ就役しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月1日8時55分配信
【黒海艦隊へ新たなプロジェクト23470海洋曳船が補充された】

黒海艦隊主要基地~セヴァストーポリでは、新たなプロジェクト23470海洋曳船「カピタン・ナイデン」が補助艦隊の支援船支隊へ受け入れられた。
8月31日・水曜日、ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


南方軍管区及び黒海艦隊司令部、製造工場の代表、曳船の乗組員、黒海艦隊の退役将兵、他が参加するアンドレイ旗掲揚が始まる前、それは清められた。

艦隊へ含まれた後、船の乗組員には海上出航の準備状態の点検が待っており、その後、曳船は計画戦闘訓練任務を遂行する。

海洋曳船「カピタン・ナイデン」プロジェクト23470の3番船である。
国家試験は8月21日に完了した。

曳船は、氷上及び澄んだ水上での船、浮揚物体及び建造物の海上曳航、港湾海域での艦船の先導、海上での護衛作戦実施の為に意図されている。
船上に在る特殊機器のお陰により、水上物体の様々な種類の火災を消火する為の操作を実行できる。

曳船の長さは69.75メートル、幅15メートル、満載排水量3401トン。



プロジェクト23470海洋曳船の3番船「カピタン・ナイデン」は、2016年11月9日にロシア内陸部『ヤロスラヴリ造船工場』で起工され、2019年11月28日に進水しました。
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2021年12月下旬にヤロスラヴリから内陸水路経由でセヴァストーポリへ回航され、最終艤装が行なわれました。
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2022年2月18日から黒海で洋上試験を開始しました。
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洋上試験は8月21日に完了しました。
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そして2022年8月31日にセヴァストーポリ聖アンドレイ旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。



プロジェクト23470海洋曳船は、現在までに『ヤロスラヴリ造船工場』で5隻が起工され、3隻が就役しています。
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1番船「セルゲイ・バルク」は、2014年10月30日に起工され、2016年12月27日に進水、2020年2月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[新型海洋曳船セルゲイ・バルクはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
2022年1月下旬から地中海に滞在しています。
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2番船「アンドレイ・ステパノフ」は2015年7月23日に起工され、2017年6月29日に進水し、2020年10月末に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
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[新型曳船アンドレイ・ステパノフはペトロパヴロフスク・カムチャツキーでロシア海軍への就役の為の準備を進めている]


4番船「カピタン・セルゲーエフ」は2021年5月14日に進水し、現在艤装中です。
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5番船「カピタン・ウシャコーフ」は2022年6月14日に進水しました。
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国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』でロシア海軍の将来病院船が発表された

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『タス通信』より
2022年8月19日14時33分配信
【『ネヴァ川計画設計局』は現在の脅威へ対応する為のラインの艦を開発した】
愛国者公園/モスクワ州/、8月19日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)はフォーラム『アルミヤ-2022』で、感染や災害に対応する為の単一統合プラットフォームに基づく将来艦のラインを発表した。
計画設計局副総取締役(造船・軍事技術協力担当)アレクセイ・ユフニン『タス通信』へ伝えた。

「『ネヴァ川計画設計局』は、コロナウイルス感染が始まった際、『統合造船業営団』首脳部の指示により様々な用途:自然災害或いは人為的災害の後に援助を与え、そして更に衛生検疫~大勢の感染者の輸送、医療援助及び隔離の為の2つの病院船の開発へ着手しました」
ユフニン
は話した。

彼は、現代的な病院船の建造がロシア連邦の新たな海洋ドクトリンで提示されている事を想い起こした。
加えて、海軍の海上行動における医療-衛生支援の為の病院船の需要は、その戦闘活動の上昇に関連して著しく増加している。
艦は、海域への出口を持つ世界のあらゆる地域で質の高い医療援助を提供する人道的活動の為に適したものになる。

ユフニンによると、設計中の船の貨物スペースには3000名まで収容できる標準的な移動病院を配置でき、更には艦の船倉あるいは沿岸へ5000名までを収容する固定式病院を迅速に配備できる。
このような艦は、飛行甲板へ2機までの多目的ヘリコプターMi-8を同時に受け入れる事ができ、機械化された昇降機及び上昇機構と共に、負傷者を水上病院へ出来る限り迅速に送り届ける事を保障する。

彼は、揚陸艦航空機搭載艦の設計を専門とする『ネヴァ川計画設計局』が自身の主導により、航空母艦汎用揚陸艦、輸送-病院プラットフォームを作成する問題へ取り組み、この作業は成功裏に結果が出ている事を指摘した。
計画設計局からの将来艦のラインのモデルは、フォーラム『アルミヤ-2022』『統合造船業営団』展示ブースで発表された。
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『ネヴァ川計画設計局』副総取締役は、汎用海上複合体の寸法により、ロシアの主要造船工場~バルト工場、北方造船所、セヴマシュ、造船複合体『ズヴェズダー』、ケルチ造船工場『ザリフ』において、提示された艦のラインの何れかの建造の展開が可能になる事を指摘した。



ソ連/ロシアの一連の「航空母艦」揚陸艦の設計を手掛けてきた『ネヴァ川計画設計局』は、2021年1月18日の同社の創立90周年記念日に軽航空母艦「ヴァラーン」を公表しました。
[ネヴァ川計画設計局はプロジェクト"ヴァラーン"汎用海上艦(軽空母)を開発する]
[ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン]

「ヴァラーン」のベースは単一統合海上プラットフォームであり、これを基にして航空母艦ヘリコプター揚陸艦、病院船などを作る事が出来ます。
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[国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦ヴァラーンが発表された]
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この単一統合海上プラットフォームを基にした汎用ヘリコプター揚陸艦は、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて発表されました。
[国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で将来汎用揚陸艦が初めて発表された]

この他、単一統合海上プラットフォームを基にした将来病院船(輸送-病院プラットフォーム)も発表されました。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で将来汎用揚陸艦が初めて発表された

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『タス通信』より
2022年8月17日14時34分配信
【ロシア将来揚陸艦の模型はフォーラム『アルミヤ-2022』で初めて示された】
愛国者公園/モスクワ州、8月16日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)はフォーラム『アルミヤ-2022』の枠組みで初めて統合プラットフォームロシア将来汎用揚陸艦の模型を展示した。
『タス通信』特派員は水曜日に現地から伝えた。

将来汎用揚陸艦の模型は、『愛国者』会議-展示センター『統合造船業営団』デモンストレーションパビリオンに配置されている。
それによると、この艦はヘリコプター及び装甲輸送車の為の2階建ての内部格納庫、そして更に3隻までの「ズーブル」型エアクッション揚陸艇を輸送及び進水させる為の注水ドックを持っている。

飛行装置の離艦は汎用揚陸艦の最上甲板から行なわれ、模型から判断すると15機までのヘリコプターを同時に配置できる。

[プロジェクトについて]
2021年、『タス通信』は、汎用揚陸艦の排水量は約3万トンになるとの『ネヴァ川計画設計局』の談話を引用して伝えた。
艦の全長-220メートル、幅-42メートル、構造喫水線上の吃水-7メートル。
新たな汎用揚陸艦は24ノットの速力を発揮できる。

現在、ロシア海軍の利益の為にケルチ工場『ザリフ』で2020年に起工されたプロジェクト23900汎用揚陸艦「イワン・ロゴフ」及び「ミトロファン・モスカレンコ」の建造が進められている。
これらの汎用揚陸艦は、海上揚陸部隊を受け入れ、移送し、設備のある海岸及び無設備の海岸へ上陸させる為に意図されている。
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プロジェクト23900は、フランスから供給される筈だった汎用揚陸艦「ミストラル」型の代わりに受け入れる為、『ゼレノドリスク計画設計局』により開発された。
ロシアヘリコプター母艦は様々な用途の重ヘリコプターグループを搭載し、数百名から1000名の海軍歩兵隊員の輸送が可能である。
それは揚陸部隊の上陸を保障し、装甲車両を運ぶ艇の為のドック室を装備する。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。
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行事はロシア国防省が主催する。



ソ連/ロシアの一連の「航空母艦」揚陸艦の設計を手掛けてきた『ネヴァ川計画設計局』は、2021年1月18日の同社の創立90周年記念日に軽航空母艦「ヴァラーン」を公表しました。
[ネヴァ川計画設計局はプロジェクト"ヴァラーン"汎用海上艦(軽空母)を開発する]
[ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン]

「ヴァラーン」のベースは単一統合海上プラットフォームであり、これを基にして航空母艦ヘリコプター揚陸艦、病院船などを作る事が出来ます。
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[国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦ヴァラーンが発表された]
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この単一統合海上プラットフォームを基にした汎用ヘリコプター揚陸艦国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて発表されました。


なお、現在ロシア海軍向けに2隻が建造されているプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦「イワン・ロゴフ」型は、フランス「ミストラル」型をタイプシップにした『ゼレノドリスク設計局』の設計案が採用されたものです。
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ロシア海軍の将来トリマラン艦プラットフォーム概念設計案「コクテベリ」

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『タス通信』より
2022年8月16日20時59分配信
【ロシア連邦海軍は『アルミヤ-2022』で超復元性船体の艦プロジェクトを初めて発表した】
愛国者公園/モスクワ州、8月16日/タス通信

ロシア連邦海軍造船・兵器科学研究所は、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で、トリマラン型船体の革新的な概念設計であるコード名「コクテベリ」を初めて発表した。
『タス通信』特派員は伝えた。

船体のデモンストレーション用見本は、ロシア海軍総司令部の展示台で提示された。
提供された情報によると、科学研究所は、最新のトリマラン概念~いわゆる平面船体に基づく将来輸送積載プラットフォーム航空母艦、汎用揚陸艦の外観の形成と立証の作業を進めている。
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概念の作者である科学研究所の上級研究員・科学技術準博士ピョートル・テニシェフが主張するように、提示された建造方式の長所は、強い波の条件でさえ安定したプラットフォームを得る事を可能にする。
追加の使用場所の存在は、カタパルトと独立した着艦ラインの数を増やし、航空母艦プラットフォームの戦闘効率を高める。

「私共は、3つの船体を1つに結合したトリマラン型の独自の水中部分によって革新的なアプローチを提供いたします。
航空母艦から艇までのあらゆる機能複合体をそこへ配置する事が出来ます。
船体の全ての面は三角形であり、構造の高い強度と製造可能性を保障します。
このような船体を持つ艦は超復元性を獲得し、その結果、近海ゾーン艦でさえ大洋クラスを得ます」
テニシェフ
は説明した。

これらに加え開発者の評価では、複数の船体の存在、更に三角形の外皮板を考慮に入れれば魚雷機雷への戦闘抵抗性を増加させる。

科学者によると、海軍は提示された建造方式の新しさを考慮に入れ、検証計算とモデル試験、そして更に科学研究所が開発した将来知能システム「エクスペルト」に基づく非伝統的な流体力学図式の船体の数学的モデリングの実行が予定されている。

ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦の供給契約書が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で手交された

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『タス通信』より
2022年8月16日20時38分配信
【ロシア連邦国防省はフォーラム『アルミヤ-2022』でプロジェクト03182R艦の供給契約を手渡した】
クビンカ、8月16日/タス通信

ロシア連邦国防省は、フォーラム『アルミヤ-2022』プロジェクト03182R艦の供給契約を手渡した。

「プロジェクト03182R艦の製造と供給に関する国家契約が手交されました」
式典は火曜日に発表された。

ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』総取締役アレクサンドル・フィリッポフへ文書を手渡した。



プロジェクト03182R科学研究船「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」は、2022年6月12日にロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されました。
ただし、「科学研究船」というのは表向きで、実際には「中型偵察艦」のようです。

この2隻の中型偵察艦2隻を建造する契約は2021年8月25日に締結されています。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した]

プロジェクト03182は元々は小型海洋給油船であり、その1番船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は2021年5月29日に就役し、黒海艦隊へ編入されています。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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プロジェクト03182小型海洋給油船は、ウラジオストク『東方造船所』で2隻、ニジニ・ノヴゴロド造船工場『ヴォルガ』で2隻が建造されており、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」『ヴォルガ』で建造された1番船です。

プロジェクト03182R中型偵察艦は、03182小型海洋給油船の船体をベースにして偵察艦に改設計された艦のようです。
満載排水量は4000トン(03182給油船は3500トン)、全長100メートル(03182は78.8メートル)、幅16メートル(03182は15.4メートル)と、ベースの03182小型海洋給油船よりは大きくなっています。


2022年8月16日にも03182Rの供給契約が締結されたので、「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の他にも何隻か建造されるようです。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で近代化されたロシア海軍の哨戒艇ラプトルが展示される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月14日3時17分配信
【フォーラム『アルミヤ-2022』で近代化された「ラプトル」艇が提示される】
モスクワ、8月14日-ロシア通信社ノーボスチ

特殊軍事作戦中の使用結果に基づいて近代化されたプロジェクト03160「ラプトル」艇は、フォーラム『アルミヤ-2022』海軍総司令部の展示場所で提示される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は同プロジェクト艇を製造した造船工場『ペラ』広報サービスより伝えられた。

「プロジェクト01360艇の近代化ヴァージョンは、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の開催期間中に海軍総司令部の展示場所で提示されます」
造船所
は伝えた。

以前に『ロシア通信社ノーボスチ』は、特殊作戦での「ラプトル」の戦闘使用の結果に基づき、艇を近代化する決定が下されたと報じた。
特に、戦闘特性を高め、より効果的な防護システムを設置し、エンジンの輸入代替に関する作業が行なわれる。

プロジェクト03160「ラプトル」高速艇は、ロシア海軍の為に『ペラ』が建造した。
これは、駐留所から100海里離れた海上、海峡、河口の沿岸ゾーンでの哨戒、揚陸部隊の移送と上陸の為に意図されている。
これに加え、艇は、大型揚陸艦及び汎用揚陸艦の艦上或いはドック室へ配置される揚陸手段の構成へ加わる事が出来る。
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艇の基礎ヴァージョンは、14.5mm機関銃戦闘モジュール「ウプラヴァ-コルド」及び側面に配置される2丁の7.62mm機関銃「ペチェネグ」で武装する。
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今日までに17隻の艇がロシア海軍へ引き渡されている。



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プロジェクト03160「ラプトル」哨戒艇は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦などを建造しているサンクトペテルブルク郊外の造船工場『ペラ』で18隻が建造され、黒海艦隊へ7隻、バルト艦隊へ9隻、カスピ小艦隊へ2隻が配備されています。

[第1次契約]
P-274(工場番号701)
2013年起工/2013年8月15日進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-275(工場番号702)
2013年起工/2014年6月17日進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-276(工場番号703)
2014年起工/2014年進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-281(工場番号704)
2014年起工/2014年進水/2015年3月25日就役、バルト艦隊へ配備

P-342「ユナルメーツ・バルチーク」(工場番号705)
2014年起工/2015年5月進水/2015年8月19日就役、バルト艦隊へ配備

P-344(工場番号706)
2014年起工/2015年5月進水/2015年8月10日就役、バルト艦隊へ配備
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P-345「ブレヴリャニン」(工場番号707)
2015年起工/2015年進水/2015年12月29日就役、黒海艦隊へ配備

P-352(工場番号708)
2015年起工/2015年11月14日進水/2016年2月22日就役、黒海艦隊へ配備

[第2次契約]
P-413「アンドレイ・パリイ」(工場番号709)
2016年起工/2016年12月14日進水/2017年5月8日就役、黒海艦隊へ配備

P-415「ゲオルギー・ポテヒン」(工場番号710)
2016年起工/2016年12月14日進水/2017年5月就役、バルト艦隊へ配備

P-425「チャパエフスク」(工場番号711)
2016年起工/2017年進水/2017年5月8日就役、黒海艦隊へ配備

P-426「エフゲニー・コレスニコフ」(工場番号712)
2016年起工/2017年5月30日進水/2017年10月7日就役、バルト艦隊へ配備

P-437「グリゴリー・ダヴィデンコ」(工場番号713)
2017年起工/2017年8月24日進水/2018年9月1日就役、バルト艦隊へ配備

P-434(工場番号714)
2017年起工/2018年4月11日進水/2018年9月8日就役、カスピ小艦隊へ配備

[第3次契約]
P-461(工場番号715)
2019年起工/2020年4月15日進水/2020年7月15日就役、バルト艦隊へ配備

P-462(工場番号716)
2019年起工/2020年4月15日進水/2020年7月15日就役、バルト艦隊へ配備

P-456「ユナルメーツ・モスクヴィ」(工場番号717)
2020年起工/2020年進水/2020年11月14日就役、バルト艦隊へ配備

P-436(工場番号718)
2020年起工/2021年進水/2021年就役、カスピ小艦隊へ配備



バルト艦隊P-426「エフゲニー・コレスニコフ」は2022年夏から女性乗組員のみとなりました。
[女性乗組員で構成されたバルト艦隊の哨戒艇エフゲニー・コレスニコフは7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクの観艦式へ参加する]

バルト艦隊P-342、P-461、P-462は、ウクライナ特殊軍事作戦開始後、黒海へ派遣されています。

現在の所、これ以上の建造予定は無い「ラプトル」ですが、2022年2月下旬以降のウクライナ特殊軍事作戦での戦訓を取り入れた近代化が計画されています。
[ロシア海軍の哨戒艇ラプトルは近代化される]

「ラプトル」『キャタピラー』社C18 ACERTディーゼルエンジンを搭載していますが、今後はロシア製エンジンへ換装されるようです。


2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』(メイン会場の『愛国者公園』以外にもロシア各地で開催される)には、「ラプトル」艇の近代化型が出展されます。
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なお、7月31日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式には、船尾に対戦車ミサイル「コルネート」4連装発射機を2基装備した「ラプトル」艇(P-436)が参加していますが、或いは、この艇が出展されるかもしれません。
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ロシア海軍の哨戒艇ラプトルは近代化される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月10日3時20分配信
【『ペラ』は「ラプトル」艇の近代化計画を発表した】
モスクワ、8月10日-ロシア通信社ノーボスチ

造船工場『ペラ』は、ウクライナ特殊軍事作戦における使用経験を考慮に入れ、プロジェクト03160「ラプトル」艇を近代化する。
『ロシア通信社ノーボスチ』は造船所より伝えられた。

「今年の特殊軍事作戦中のこれらの艇の使用結果に基づき、より効果的な防護システムを設置し、艇の戦闘特性を高める為にプロジェクトを近代化する提案を提出しました」
対談者は言った。

彼によると、プロジェクトの近代化では、完全なローカリゼーション(ロシア化)が提供される。
「造船所は、外国側による制限措置という条件下で推進複合体の輸入代替に関する作業を行ないます」
『ペラ』
は説明した。

プロジェクト03160「ラプトル」高速艇は、ロシア海軍の為に『ペラ』が建造した。
これは、駐留所から100海里離れた海上、海峡、河口の沿岸ゾーンでの哨戒、揚陸部隊の移送と上陸の為に意図されている。
これに加え、艇は、大型揚陸艦及び汎用揚陸艦の艦上或いはドック室へ配置される揚陸手段の構成へ加わる事が出来る。
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艇の基礎ヴァージョンは、14.5mm機関銃戦闘モジュール「ウプラヴァ-コルド」及び側面に配置される2丁の7.62mm機関銃「ペチェネグ」で武装する。
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今日までに17隻の艇がロシア海軍へ引き渡されている。



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プロジェクト03160「ラプトル」哨戒艇は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦などを建造しているサンクトペテルブルク郊外の造船工場『ペラ』で18隻が建造され、黒海艦隊へ7隻、バルト艦隊へ9隻、カスピ小艦隊へ2隻が配備されています。

[第1次契約]
P-274(工場番号701)
2013年起工/2013年8月15日進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-275(工場番号702)
2013年起工/2014年6月17日進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-276(工場番号703)
2014年起工/2014年進水/2015年3月5日就役、黒海艦隊へ配備

P-281(工場番号704)
2014年起工/2014年進水/2015年3月25日就役、バルト艦隊へ配備

P-342「ユナルメーツ・バルチーク」(工場番号705)
2014年起工/2015年5月進水/2015年8月19日就役、バルト艦隊へ配備

P-344(工場番号706)
2014年起工/2015年5月進水/2015年8月10日就役、バルト艦隊へ配備
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P-345「ブレヴリャニン」(工場番号707)
2015年起工/2015年進水/2015年12月29日就役、黒海艦隊へ配備

P-352(工場番号708)
2015年起工/2015年11月14日進水/2016年2月22日就役、黒海艦隊へ配備

[第2次契約]
P-413「アンドレイ・パリイ」(工場番号709)
2016年起工/2016年12月14日進水/2017年5月8日就役、黒海艦隊へ配備

P-415「ゲオルギー・ポテヒン」(工場番号710)
2016年起工/2016年12月14日進水/2017年5月就役、バルト艦隊へ配備

P-425「チャパエフスク」(工場番号711)
2016年起工/2017年進水/2017年5月8日就役、黒海艦隊へ配備

P-426「エフゲニー・コレスニコフ」(工場番号712)
2016年起工/2017年5月30日進水/2017年10月7日就役、バルト艦隊へ配備

P-437「グリゴリー・ダヴィデンコ」(工場番号713)
2017年起工/2017年8月24日進水/2018年9月1日就役、バルト艦隊へ配備

P-434(工場番号714)
2017年起工/2018年4月11日進水/2018年9月8日就役、カスピ小艦隊へ配備

[第3次契約]
P-461(工場番号715)
2019年起工/2020年4月15日進水/2020年7月15日就役、バルト艦隊へ配備

P-462(工場番号716)
2019年起工/2020年4月15日進水/2020年7月15日就役、バルト艦隊へ配備

P-456「ユナルメーツ・モスクヴィ」(工場番号717)
2020年起工/2020年進水/2020年11月14日就役、バルト艦隊へ配備

P-436(工場番号718)
2020年起工/2021年進水/2021年就役、カスピ小艦隊へ配備



バルト艦隊P-426「エフゲニー・コレスニコフ」は2022年夏から女性乗組員のみとなりました。
[女性乗組員で構成されたバルト艦隊の哨戒艇エフゲニー・コレスニコフは7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクの観艦式へ参加する]

バルト艦隊P-342、P-461、P-462は、ウクライナ特殊軍事作戦開始後、黒海へ派遣されています。

現在の所、これ以上の建造予定は無い「ラプトル」ですが、2022年2月下旬以降のウクライナ特殊軍事作戦での戦訓を取り入れた近代化が計画されています。

「ラプトル」『キャタピラー』社C18 ACERTディーゼルエンジンを搭載していますが、今後はロシア製エンジンへ換装されるようです。


7月31日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた観艦式には、船尾に対戦車ミサイル「コルネート」4連装発射機を2基装備した「ラプトル」艇(P-436)が参加しています。
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大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年9月下旬にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2022年7月12日9時4分配信
【情報筋:国防省は9月に「エフゲニー・ゴリグレジャン」を受領できるだろう】
モスクワ、7月12日/タス通信

沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)がロシア連邦国防省の為に建造している大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、9月末に発注者へ引き渡されるだろう。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。

「大洋調査研究船の作業(試験)の仕上げには、追加の時間が必要でした。
今の所、船の引き渡しは9月下旬に計画されております」

対談者は話した。
以前には、この行事は6月に計画されていた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

3月14日、造船所広報サービスは、工場航行試験プログラムの枠組みにおいて、船が初めてバルト海へ出航したと発表した。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、2016年3月19日に起工され、2020年12月25日に進水した。
プロジェクト02670中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
船の名は、海洋工学中央設計局『ルビーン』特殊用途原子力潜水艦の設計主任エフゲニー・アレクセーヴィチ・ゴリグレジャンに因んで命名された。
船は、水中技術作業、海洋での環境モニタリング、最下層の調査、海上での捜索救助部隊への援助の為に意図されている。
それは船上への水中救助装置の受け入れが可能である。
船の排水量は4000トン、全長-81メートル、幅-16メートル、自立航行期間-30日、乗組員-32名と探検隊員25名。

船は、ロシア連邦国防省深海研究総局の為に建造された。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。


2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは2022年7月末に予定されていましたが、9月下旬に延期されたようです。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する]

大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年6月9日8時18分配信
【情報筋は大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の新たな引き渡し時期を告げた】

ロシア連邦国防省深海研究総局の為に沿バルト造船工場『ヤンターリ』が建造したプロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、7月末に発注者へ引き渡される。
『タス通信』は造船分野の情報提供者より伝えられた。


「エフゲニー・ゴリグレジャンは、バルト海での国家試験プログラムを成功裏に完了しました。
『海軍の日』(2022年は7月31日に祝われる)までに大洋調査船は御客様へ御引き渡し致します」

対談者は話した。

以前、同社広報サービスは、「エフゲニー・ゴリグレジャン」は6月20日までに就航すると言っていた。

船の航行試験は今年3月に始まった。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、プロジェクトB-92海洋曳船MB-305をベースにして2016年に再起工された。
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それは2017年に発注者への引き渡しが計画されていた。
2018年、『Mil.Press FlotProm』の情報筋は、『ヤンターリ』への製品の供給社に問題が有ると述べた。

2020年2月、セルゲイ・ミハイロフは、2018年11月に作業は公式に停止し、2019年中に交渉が行なわれ、2019年に、更なる国家契約の履行に関する発注者との問題が解決した事を認めた。

2020年12月末、船は進水した。

2021年10月、航行試験は11月中旬に始まると報じられた。

大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の主な任務は、水中での技術的作業、海洋での環境モニタリング、海底での海洋調査、海上で捜索・救助部隊へ支援を与える事に在る。
船は水中救助装置を受け入れる事が出来る。
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大洋調査船の排水量は4000トン、自立航行期間30日、乗組員32名+探検要員25名。
船は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。

情報分析サービスによると、株式会社沿バルト造船工場『ヤンターリ』カリーニングラードに登録されている。
規定資本は426300ルーブルである。
『統合造船業営団』は56.81パーセントの株式を所有し、更に33.26パーセントは株式会社『西方造船センター』が所有している。
残りの部分は少数株主である。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。
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2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

航行試験は6月には完了しました。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されています。

新たな北極支援艦プロジェクト15550ハスキーはロシア海軍へ提案された

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年3月23日8時16分配信
【『統合造船業営団』のトップは北極の為の新たなプロジェクトの支援船について話した】

ロシア海軍の為の新たな保障・支援艦プロジェクト15550「ハスキー」は『ネヴァ川計画設計局』により開発され、海軍司令部へ提案された。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

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プロジェクト15550「ハスキー」艦のモデルは、3月22日・火曜日に国家院の造船を専門とする専門家会議で初めて提示された。

「私共は、艦隊司令部にこれを提案し、回答を待っております」
ラフマノフ
は話した。
彼によると、艦は北方海上航路の防護の為に意図されている。

彼は、「ハスキー」軍用補給船として、輸送船として、揚陸艦として、フェリーとして使用できると付け加えた。
「私共は、この艦や、そのあらゆる同類が、改良と新たな技術的課題を考慮に入れた需要がある事を艦隊へ提案できる事を願っております」
ラフマノフ
は強調した。

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プロジェクト15550艦の排水量は14000トン、速力-15ノット、自立航行期間-60日、乗組員-120名。
「ハスキー」には、2基の30mm機関砲AK-630が兵装として提示される。
艦上には2機の多目的ヘリコプターと4機の無人機が配置できる。
艦の収容量は、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」1個大隊或いは1個自動車化射撃旅団の輸送を可能にする。

『アドミラルティ造船所』ではロシア海軍の為に2隻のプロジェクト23500砕氷哨戒艦が建造されている事が想い起こされる。
トップ艦「イワン・パパーニン」は2019年に海軍への引き渡しが計画されていたが、輸入代替問題が故に引き渡しは2023年に延期された。
最新情報によると、係留試験は今年末に始まる。