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ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ユーリー・イワノフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った

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『SeverPost』より
2023年5月5日22時49分配信
【北方艦隊の偵察艦は地中海から大西洋へ向かった】

北方艦隊電波電子偵察艦「ユーリー・イワノフ」ジブラルタルを通過し、大西洋に居る。

地中海で艦は海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行した。

今、「ユーリー・イワノフ」は母港セヴェロモルスクへ向かっているかもしれない。

「NATO統合海軍部隊の計画演習『フォーミダブル・シールド 2023』におけるノルウェー海での活動を道すがら監視しながら母港へ戻るか、或いはバルト海へ向かい、『北方造船所』で短期間の修理を行なうかもしれない」
テレグラムチャンネル『オペレーション・ライン』は伝えた。

フィンランドウクライナへの新たな支援パッケージを用意している事が想い起こされる。



プロジェクト18280中型偵察艦の1番艦「ユーリー・イワノフ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2004年12月27日に起工され、2013年9月30日に進水しました。
[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは進水した]

その後、『北方造船所』岸壁で艤装工事が進められていましたが、これも完了し、2014年11月27日から航海試験を開始しました。
[ロシア海軍の新型偵察艦ユーリー・イワノフは航海試験を開始した]


2014年末(12月末)、ロシア海軍へ納入されました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフはロシア海軍へ納入された]

2015年6月23日には洋上試験の為に出航しています。


「ロシア海軍の日」(7月の最終日曜日)の2015年7月26日、バルト艦隊基地バルチースクでの海軍記念日観艦式へ参加し、その最中に聖アンドレイ旗の初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
[新型偵察艦ユーリー・イワノフは2015年7月26日にロシア海軍へ正式に就役する]

就役後も暫くの間はバルチースクに留まっていましたが、2015年11月中旬に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。
[ロシア海軍最新鋭偵察艦ユーリー・イワノフは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、「ユーリー・イワノフ」の動向がロシア海軍(ロシア国防省)から公表される事は有りませんでしたが、2019年2月5日、遠距離航海任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投したと発表されました。

「ユーリー・イワノフ」は、2018年4月にはセヴェロモルスクに居た事は確かですが、その後、大西洋及び地中海への遠距離航海へ出発したようです。
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2018年9月以降は、バルト海に居たようです。

クロンシュタット「ユーリー・イワノフ」(2018年9月初頭)
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2019年1月中旬には、バルト海中型海洋給油船「アカデミック・パシン」の航行試験に協力しました。
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[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはヘリコプターによる船上への貨物移送試験を行なった]

その後にバルト海を離れ、2月5日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新偵察艦ユーリー・イワノフは長期任務を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

セヴェロモルスク基地に停泊する「ユーリー・イワノフ」(2019年9月7日)
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その後の動向も公表されていませんが、2022年12月初頭頃にセヴェロモルスク基地から出航し、2023年12月末頃に地中海へ入りました。
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地中海で行動した後、2023年5月4日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

今後、「ユーリー・イワノフ」は母港セヴェロモルスクへ戻るようです。


2番艦「イワン・フルス」は2018年6月25日に就役して黒海艦隊へ編入され、同年12月末には黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しています。
[プロジェクト18280偵察艦の2番艦イワン・フルスはロシア海軍へ就役した]
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ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦(科学研究船)の3番艦と4番艦は2023年7月に起工される

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『タス通信』より
2023年4月24日9時36分配信
【プロジェクト03182R偵察艦の第2のペアの起工は7月に行なわれるだろう】
モスクワ、4月24日/タス通信

プロジェクト03182R中型偵察艦の第2のペアは、『ゼレノドリスク造船工場』で7月に起工されるだろう。
『タス通信』は造船分野の情報筋より伝えられた。

「7月後半に、業界の企業で伝統的な単一艦起工日が予定されております。
2隻のプロジェクト03182R『偵察艦』は、この日に合わせる事になるでしょう」

彼は話した。

『タス通信』はこの件を公式に確認していない。

2隻のプロジェクト03182R中型偵察艦の建造契約は、フォーラム『アルミヤ-2022』で署名された。
中型偵察艦の最初のペアはフォーラム『アルミヤ-2021』で契約された。
科学調査船或いは通信船とも呼ばれる「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の起工は、『ゼレノドリスク造船工場』(ホールディングス『アク・バルス』に基づいて設立された造船営団へ加入)で2022年6月12日に行なわれた。

[艦について」
ロシア海軍
の為の新たな科学研究船は、『ゼレノドリスク計画設計局』が開発したプロジェクト03182小型海洋給油/補給船の改正プロジェクトの下で建造される。

『ゼレノドリスク工場』広報サービスは、2隻の科学研究船の起工の際、プロジェクト03182Rは、科学研究船であり、世界の大洋及び大陸棚の複合海洋学研究を行なう為に意図されていると述べた。

公開情報源によると、プロジェクト03182給油船の全長は78.8メートル、幅-15.4メートル。最大吃水-5メートル、排水量-3500トン、航続距離-1500海里、自立航行期間-30日。
船はArc4砕氷クラスを有しており、乗組員は24名で構成され、船尾部分にはヘリコプターKa-27クラスの為のヘリコプター発着場が提供される。

科学研究船の最初のペアは、違う時期にソヴィエト社会主義共和国海軍の海軍偵察部長のポストに従事した2名の提督に敬意を表して命名された。



プロジェクト03182R科学研究船「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」は、2022年6月12日にロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されました。
ただし、「科学研究船」というのは表向きで、実際には「中型偵察艦」のようです。

なお、2022年6月12日には、2隻の偵察艦の他に、サンクトペテルブルク市『アドミラルティ造船所』プロジェクト677潜水艦「ヴォログダ」「ヤロスラヴリ」『中部ネヴァ川造船工場』ではプロジェクト12700対機雷防衛艦の10番艦「ポリャールヌイ」コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』ではプロジェクト20385コルベットの4番艦「ラズムヌイ」の合計6隻のロシア海軍向けの艦が起工されました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年6月12日12時45分配信
【海軍総司令官エフメノフはロシアの3ヶ所の造船所の戦闘艦の起工に参加した】


「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の建造契約は、起工から10ヶ月ほど前の2021年8月25日に締結されました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した]

プロジェクト03182は元々は小型海洋給油船であり、その1番船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は2021年5月29日に就役し、黒海艦隊へ編入されています。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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プロジェクト03182小型海洋給油船は、ウラジオストク『東方造船所』で2隻、ニジニ・ノヴゴロド造船工場『ヴォルガ』で2隻が建造されており、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」『ヴォルガ』で建造された1番船です。

プロジェクト03182R中型偵察艦は、03182小型海洋給油船の船体をベースにして偵察艦に改設計された艦です。
満載排水量は4000トン(03182給油船は3500トン)、全長100メートル(03182は78.8メートル)、幅16メートル(03182は15.4メートル)と、ベースの03182小型海洋給油船よりは大きくなっています。


「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」に続き、2022年8月16日に国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の会場で03182R2隻の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦の供給契約書が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で手交された]

この2隻は、2023年7月に起工されるようです。

ロシア海軍の為の様々なタイプの新たな支援船(補助船)が建造される

『イズベスチヤ』より
2023年3月6日0時1分配信
【船と業務:ロシア海軍は「軍用曳航」艦隊を更新する】

様々な用途の新たなシリーズ艦船は完全に国内コンポーネントから建造される
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ロシア海軍は新たな補助船のラインを受け取る。
主な要件~全ての新たな「船」は国内コンポーネントからのみ建造されなければならない。
新たなシリーズには、曳船、軽給油船、補助船、サルベージ船が含まれる。
軍当局の情報筋によると、基本的な戦術-技術特性、そして更に艦隊の新たな部隊の予備的な概要は既に形成され、承認されている。
専門家は、ロシアのコンポーネントからのみで船を作成しようとする事は簡単な課題では無いが、その実現は、将来の為の重要な貯蓄を提供できると指摘した。

[初の輸入代替]
『イズベスチヤ』
が軍当局の情報筋から伝えられたように、補助艦隊の新たな船の為の主な要目と外観は既に合意されている。
主な要件~これらは完全にロシア製コンポーネントで造られなければならない。
現在、設計作業が進められている。
ロシア海軍の艦隊及び小艦隊に必要な船の隻数とタイプを定めなければならない。

合計で2つのラインの補助船の建造が計画されている。
第1は汎用船体であり、これをベースに様々な船、特に水上修理所(工作船)病院船が建造される。
第2のラインには様々な船の船体が含まれており、その中には小型給油船、曳船、サルベージ船、そして物理的干渉と磁力を除去する汎用艦が在る。

「ソビエト連邦は大規模な補助艦隊を有していました」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』に想い起こさせた。
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「ソヴィエト社会主義共和国連邦の為の特殊船は、特にドイツ民主共和国、ポーランド、フィンランドで建造されていました。
今や、このような機会はロシアには有りませんので、自身で部隊を管理する必要が有ります。
多くの補助船は、交換する時期に来ています。
更新プロセスは、現在、我々が望んでいるような速さでは進行していません。
その為、艦隊は新たな大洋クラスの給油船1隻のみ~アカデミック・パシンのみを受け取り、このような船が更に数隻建造されます」


最も重要なのは、メカニズムの輸入代替プログラムであると専門家は指摘した。

「実際には、艦船の中身~これが最も重要です」
彼は話した。
「とあるコンポーネントは既に開発されており、幾つかは作成を待っています。
輸入代替艦隊の作成は難しい課題です。
ですが、艦船が完全に開発された時、これは将来へ向けて大いなる有利なスタートとなります。
特に、将来的には、独自の漁船の建造が可能となります」


[まさしく、そこに在る]
ロシア補助艦隊
は様々な用途の船で構成されている。
水中積載作業の為のプロジェクト419及び141サルベージ船ロシアで勤務に就いている。
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プロジェクト535潜水夫船は1970年代から勤務に就いている。
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海洋曳船は長期に渡り在籍している。

パンデミック中にその能力が使用された病院船「イルティシュ」は、1980年代にポーランドで建造された。
病院は、外科、蘇生、治療、救急部門、集中治療室、回復病棟、レントゲン室、診断センター、薬局、医療倉庫で構成されている。
総合体力トレーニングの為、競技型スポーツ(テニス、バレーボール、ミニサッカー)のジムとホールが船内に用意されている。
診断センターには、ジム、プール、サウナ付き浴場、射撃場、リラクゼーションサロンが含まれる。
船は沿岸と海上からの犠牲者の受け入れが可能である:両舷には2つの梯子があり、プラットフォーム上へ一度に6名を引き揚げる為の電動クレーンが在る。
医療船室が在る。
これらに加え、船上にはヘリコプターKa-27PSが駐留できる。

2014年から艦隊はプロジェクト02690海上クレーンを受け入れている。
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クレーンは、あらゆる種類の吊り上げ作業を実行し、水上艦、潜水艦、船へ、核弾頭や弾道ミサイルを含む貨物(弾薬、爆発物)を積載できる。

ロシア海軍救助船も、殆どはソヴィエト時代に建造されたものである。
しかし近年、21300「デリフィン」シリーズの建造が始まっている。
トップ船「イーゴリ・ベロウソフ」は2005年に起工され、2012年に進水した。
現在、それは太平洋艦隊で勤務に就いている。
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救助船は、緊急事態の潜水艦の乗組員の避難のみならず、潜水艦への空気、電気、そして救助手段の供給を用意できる。
有人・無人水中装置「デリフィン」の助力により、緊急事態の物体を捜索し、調査できる。
船の救助装備の基本は、深海潜航複合体GVK-450である。
それは深度450メートルまで潜航し、緊急事態の潜水艦から船員を水上へ引き上げ、圧力チャンバーは同時に60名の潜水夫の減圧を提供する。

2016年、海軍の為に2隻のプロジェクト20360M海上兵器輸送船が発注された。
シリーズの最初の代表「ゲンナジー・ドミトリエフ」は、2021年に進水した。

その全長は77メートル、幅は15.8メートル。
船は2ヶ所の貨物倉、コンテナで貨物を移送する為のエリア、吊り上げ能力20トンのクレーン、ヘリコプター発着場を装備する。
船体は結氷時の作業の為に強化されると伝えられている。

更にロシアは、北方艦隊で勤務に就く給油船シリーズを建造する。
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2020年1月、中型海洋給油船「アカデミック・パシン」が艦隊へ加わった。
次の船は2024年に艦隊への受け入れが予定されており、6隻から成るシリーズ船は2028年の完成が計画されている。
これらの何隻かは北方艦隊支援船グループへ加わる。

給油船は海上で戦闘艦へ燃料を補給するのみならず、北極沿岸インフラのリソースを保障する。
プロジェクト23130中型海洋給油船の排水量は9000トン、全長130メートル、幅21メートル、最大速力16ノット。
船は2ヶ月間に渡り自立航行できる。
最大航続距離は8000海里。
船は船内へ3000トンの重油、2500トンのディーゼル燃料(軽油)、500トンの航空機用ケロシン、150トンの潤滑油、1000トンの真水、100トンの食糧と補給品を搭載できる。



現在、ロシア海軍には、ポーランドで建造されたプロジェクト320病院船3隻が在籍しています。
(1番船「オビ」は1997年8月16日に除籍)

「エニセイ」(黒海艦隊、1981年1月30日就役)
「シヴィーリ」(北方艦隊、1989年7月就役)
「イルティシュ」(太平洋艦隊、1990年8月10日就役)

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この内、稼働状態に在るのは、2013年~2014年に近代化改装を行なった太平洋艦隊「イルティシュ」のみです。

1969年~1988年にポーランドで28隻が建造されたプロジェクト304水上修理所(工作船)は、現在、6隻が在籍しています。
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PM-138(黒海艦隊、1969年10月31日就役)
PM-56(黒海艦隊、1973年11月23日就役)
PM-82(バルト艦隊、1978年9月30日就役)
PM-15(太平洋艦隊、1982年9月10日就役)
PM-86(バルト艦隊、1987年6月30日就役)


既に船齢は、一番新しい船でも30年を超えており、最も古い船は50年以上になります。

これらの船の後継として、将来的には船体を共通化した汎用プラットフォームが建造されます。


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プロジェクト02690海上クレーンは2014年から2020年に13隻がサンクトペテルブルク『アルマーズ』造船所で建造され、北方艦隊に4隻、太平洋艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻、バルト艦隊に2隻、カスピ小艦隊に1隻が配備されています。


ロシア海軍潜水艦救助船は、最古参の「コムーナ」(1915年7月14日就役)が船齢100年を超え、それ以外の各艦隊の船も1970年代末~1980年代に建造された船であり、こちらも船齢は30年を超えています。

ソヴィエト連邦解体後に建造されたのは、プロジェクト21300S救助船「イーゴリ・べロウソフ」(2015年12月25日就役)のみです。


プロジェクト20360M海上兵器輸送船は、ロシア内陸部ルイビンスク造船所で2隻が起工されています。

[ブラチエフ・ノベーリ造船所で建造]
「ウラジーミル・ピャロフ」
:2018年3月15日起工
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[ヴィンペル造船所で建造]
「ゲンナジー・ドミトリエフ」
:2017年5月5日起工/2021年6月1日進水/2022年7月15日にセヴァストーポリへ到着、艤装中
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ロシア海軍の現役の給油船(補給船)も殆どは船齢40年を超えており、その代替となるプロジェクト23130中型海洋給油船は1隻が就役、1隻が建造中であり、今年には3番船の起工が予定されています。

現在の所、少なくとも4隻の建造が予定されています。
[ロシア海軍の為に4隻のアカデミック・パシン型給油船(補給艦)が建造される]

この他、プロジェクト03182小型海洋給油船が1隻就役、2隻建造中です。

大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2023年2月にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2023年1月19日9時19分配信
【調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は2月にロシア海軍へ引き渡される】
モスクワ、1月19日/タス通信

沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造された大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、2月にロシア海軍へ引き渡される。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報筋から伝えられた。

「国防省深海研究総局の為に建造されたエフゲニー・ゴリグレジャンの引き渡しは、検査の後、今年2月に計画されています」
彼は話した。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は2016年3月19日に起工された。
海洋工学中央設計局『ルビーン』特殊用途原子力潜水艦の主任設計者エフゲニー・アレクセイヴィチ・ゴリグレジャンに敬意を表して命名された。
プロジェクト02670中央海洋設計局『アルマーズ』により開発さtれた。
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船は、水中での技術的作業、海洋での環境モニタリング、海底での海洋調査、海上で捜索・救助部隊へ支援を与える為に意図されている。
それは水中装置及び救助装置を船上へ受け入れる事が出来る。
船の排水量は4000トン、全長-81メートル、幅-16 メートル、自立航行期間-30日、乗組員-32名と探検隊25名。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。


2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されていました。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する]

しかし洋上試験が完了せず、引き渡しは2022年9月下旬に延期されましたが、これも実現できませんでした。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年9月下旬にロシア海軍へ就役する]

2022年12月13日、ようやく工場航行試験の最終段階が始まりました。

[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験の最終段階は12月末に完了し、「エフゲニー・ゴリグレジャン」造船所へ戻りました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海での工場航行試験を完了し、国家試験を準備する]

今後は洋上試験の第2段階(最終洋上試験)となる国家試験が行なわれ、その後に造船所へ戻って最終検査を行ない、それが終わった後にロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、早くても2023年2月になるようです。

ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海での工場航行試験を完了し、国家試験を準備する

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『MASHNEWS』より
2022年12月28日12時26分配信
【大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は航行試験を完了した】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)の専門家は、プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験を完了した。
工場の広報サービスは発表した。


点検の結果に従い、全ての航行証明書へ署名された事が強調された。
船は国家試験を開始する準備が整っている。

「船の試験中、全てのシステムと機器の動作を確認しました」
声明では、こう述べられた。

2022年春、船は工場航行試験プログラムの枠組みで初めてバルト海へ出航した。

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[『MASHNEWS』参照]
プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」(中央海洋設計局『アルマーズ』
が開発)は、救助曳船MB-305の修理及び改造の結果により作成された。
2016年3月19日に起工された。
船はロシア連邦国防省深海研究総局の為に建造され、その主な任務は水中での技術的作業の実施である。

沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア連邦海軍の為の艦船の供給者の1つである。
1945年から2020年までの期間に工場『ヤンターリ』は161隻の戦闘艦、100隻以上の大型民間船と400隻以上の小型民間船を建造し、約500隻の艦船を修理した。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。


2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されていました。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する]

しかし洋上試験が完了せず、引き渡しは2022年9月下旬に延期されましたが、これも実現できませんでした。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年9月下旬にロシア海軍へ就役する]

2022年12月13日、ようやく工場航行試験の最終段階が始まりました。

[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験の最終段階は12月末に完了し、「エフゲニー・ゴリグレジャン」は造船所へ戻りました。

今後は洋上試験の第2段階(最終洋上試験)となる国家試験が始まります。

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の国家試験が始まるのは、おそらく2023年1月になり、それを完了してロシア海軍へ引き渡されるのは、2023年春以降になるでしょう。

ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年12月13日16時31分配信
【大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は航行試験を完了させる為に海上へ出た】

沿バルト造船工場『ヤンターリ』が建造したプロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、工場航行試験の最終段階を実施する為にバルト海へ出航した。
12月13日・火曜日、造船所が加入する『統合造船業営団』の広報サービスは発表した。

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操船特性、システム及びメカニズムの動作性能の点検は、12月20日まで海上射爆場で続けられる予定である。
その後、大洋調査研究船は、国家試験の準備の為に『ヤンターリ』へ戻る。

プロジェクト02670大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」は、プロジェクトB-92海洋曳船MB-305をベースにして2016年に再起工された。
それは2017年に発注者への引き渡しが計画されていた。
2018年、『Mil.Press FlotProm』の情報筋は、『ヤンターリ』への製品の供給社に問題が有ると述べた。

2020年2月、工場の代表は、2018年11月に作業は公式に停止し、2019年中に交渉が行なわれ、2019年に、更なる国家契約の履行に関する発注者との問題が解決した事を認めた。

2020年12月末、船は進水した。
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2021年10月、航行試験は11月中旬に始まると報じられた。
2022年1月、大洋調査研究船「エフゲニー・ゴリグレジャン」へ移動した。

船の航行試験は今年3月に始まった。

大洋調査船「エフゲニー・ゴリグレジャン」の主な任務は、水中での技術的作業、海洋での環境モニタリング、海底での海洋調査、海上で捜索・救助部隊へ支援を与える事に在る。
船は水中救助装置を受け入れる事が出来る。
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大洋調査船の排水量は4000トン、自立航行期間30日、乗組員32名+探検要員25名。
船は中央海洋設計局『アルマーズ』(『統合造船業営団』へ加入)により開発された。

『コメルサント・カルトテカ』情報分析サービスによると、株式会社沿バルト造船工場『ヤンターリ』カリーニングラードに登録されている。
規定資本は426300ルーブルである。
『統合造船業営団』は56.81パーセントの株式を所有し、更に33.26パーセントは株式会社『西方造船センター』が所有している。
残りの部分は少数株主である。



プロジェクトB92海上弾薬輸送船「イグラ」は、ポーランドシュチェチン造船社で1982年12月10日に起工され、1983年4月9日に進水し、1983年11月3日に就役し、北方艦隊へ配備されました。
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2008年に海洋曳船MB-305としてバルト艦隊へ転属しました。
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2016年3月19日、大洋調査研究船へ改造される事になり、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』においてプロジェクト02670「エフゲニー・ゴリグレジャン」として再起工されました。
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2020年12月25日に進水しました。


2021年6月4日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは係留試験を開始した]

「エフゲニー・ゴリグレジャン」の航行試験は2021年11月中旬に始まる予定でしたが、その航行試験を開始する為に『ヤンターリ』からバルチースク海軍基地へ移動したのは2021年1月末でした。
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[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは洋上試験の準備を進めている]

2022年3月11日、「エフゲニー・ゴリグレジャン」バルト海で航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンはバルト海で洋上試験を開始した]


「エフゲニー・ゴリグレジャン」ロシア海軍への引き渡しは、2022年7月末に予定されていました。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年7月末にロシア海軍へ就役する]

しかし洋上試験が完了せず、引き渡しは2022年9月下旬に延期されましたが、これも実現できませんでした。
[大洋調査船エフゲニー・ゴリグレジャンは2022年9月下旬にロシア海軍へ就役する]

2022年12月13日、ようやく工場航行試験の最終段階が始まりました。

工場航行試験の最終段階は12月20日の完了が予定されており、その後、「エフゲニー・ゴリグレジャン」は造船所へ戻り、洋上試験の第2段階(最終洋上試験)となる国家試験の準備を開始します。


「エフゲニー・ゴリグレジャン」の国家試験が始まるのは、おそらく2023年1月になり、それを完了してロシア海軍へ引き渡されるのは、2023年春以降になるでしょう。

最新大型水路調査艇アナトリー・クニャゼフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された

2022年11月24日、プロジェクト19920大型水路調査艇の12番艇「アナトリー・クニャゼフ」はロシア連邦海軍へ就役しました
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『MASHNEWS』より
2022年11月25日8時16分配信
【水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」はロシア連邦海軍へ加入した】

プロジェクト19920水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」は海軍水路調査サービスの旗を掲揚した。
式典は11月24日にサンクトペテルブルクで開催された。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


行事は、バルト艦隊司令官ヴィクトール・リーナ中将の主催下で開催された。
式典には更に、ロシア国防省の航法・大洋調査管理部長、(バルト)艦隊及びカスピ小艦隊の水路調査・航海士サービス、レニングラード海軍基地の司令部と将兵も参加した。

その結果、バルト艦隊レニングラード海軍基地の水路調査海域へ含まれた。

艇「アナトリー・クニャゼフ」は、2021年6月30日にニジニ・ノヴゴロド州『オクスカヤ造船所』で起工された。
プロジェクト19920ニジニ・ノヴゴロド設計局『ヴィンペル』により開発された。
同プロジェクト船は、近海ゾーンにおける水路作業(計測、海底地勢の研究、航行機器の保守整備など)の実施の為に意図されている。
はシリーズの12隻目となった。



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プロジェクト19920「バクラン」(鵜)大型水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」は、ナヴァシノ(ニジニ・ノヴゴロド州)『オクスカヤ造船所』で2021年6月30日に起工されました。
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2022年4月14日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事が行なわれました。
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2022年9月下旬にロシア内陸水路経由でバルト海へ回航されました。
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10月19日に洋上試験を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年10月20日8時47分配信
【バルト海で新たな大型水路調査艇の航行試験が始まった】

11月8日からは洋上試験の最終段階となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新大型水路調査艇アナトリー・クニャゼフはバルト海で最終洋上試験を開始した]

国家試験は11月中旬に完了し、11月24日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。

「アナトリー・クニャゼフ」は、レニングラード海軍基地(クロンシュタット軍港)へ配備されます。


プロジェクト19920大型水路調査艇は12隻が起工され、12隻がロシア海軍へ引き渡されています。
(太平洋艦隊向けのプロジェクト19920Bは船体が若干大きくなっている)

[造船工場『ヴィンペル』(ルイビンスク)建造艇]
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BGK-2090「ワシーリー・ピサチェンコ」:2004年6月27日起工/2008年5月15日進水/2008年12月27日就役
カスピ小艦隊
BGK-2148「ニコライ・ティモシェンコ」:2011年起工/2012年8月31日進水/2012年11月25日就役
北方艦隊
BGK-2149「エフゲニー・グニチェヴィチ」:2013年10月9日起工/2015年6月26日進水/2015年12月17日就役
バルト艦隊
BGK-2150「ユーリー・ベロフ」:2014年5月14日起工/2016年7月5日進水/2016年12月24日就役
黒海艦隊
BGK-2154「フセヴォロド・ヴォロビエフ」:2015年6月26日起工/2016年9月2日進水/2016年12月21日就役
北方艦隊

[『10月革命記念造船工場』(ブラゴヴェシチェンスク)建造艇(プロジェクト19920B)]
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BGK-797「ユーリー・トロフィモフ」:2006年10月17日起工/2008年7月17日進水/2009年6月17日就役
太平洋艦隊
BGK-2151「レオニード・ナスイリ」:2012年3月起工/2013年進水/2013年12月14日就役
太平洋艦隊
BGK-2152「イーゴリ・アヌチン」:2013年11月起工/2014年6月3日進水/2015年6月14日就役
太平洋艦隊
BGK-2153「アレクセイ・アナシキン」:2013年11月起工/2015年進水/2015年12月就役
太平洋艦隊
「アレクサンドル・アニシェンコ」:2019年2月28日起工/2020年8月27日進水/2021年4月19日就役
太平洋艦隊

[『オクスカヤ造船所』(ニジニ・ノヴゴロド)建造艇]
「アレクサンドル・マコルタ」:2018年5月31日起工/2020年6月16日進水/2020年11月21日就役
北方艦隊
「アナトリー・クニャゼフ」:2021年6月30日起工/2022年4月14日進水/2022年11月24日就役
バルト艦隊

ロシア海軍の最新大型水路調査艇アナトリー・クニャゼフはバルト海で最終洋上試験を開始した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年11月9日8時9分配信
【バルト海で大型水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」の国家試験が始まった】

バルト艦隊の為に『オクスカヤ造船所』で建造された最新のプロジェクト19920大型水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」は、バルト艦隊の海上射爆場で国家試験プログラムへ着手した。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


軍当局は、工場の試運転チームの代表は、大型水路調査艇の乗組員及び国家受領委員会のメンバーと共に機動性と速力の試験を行ない、全ての集合体、システムとユニット、航法手段及び電波技術手段を点検すると通知した。

国家試験の完了後、バルト艦隊の水路サービスのの一員として、用途に沿った任務の遂行を開始する。

は、1963年の原子力潜水艦北極への航海中、最初の高緯度航法複合体の北極試験を主宰し参加したアナトリー・クニャゼフに敬意を表して命名された。
は2021年6月に起工された。
航行試験は2022年10月中旬に始まった。

ニジニ・ノヴゴロド設計局『ヴィンペル』により開発されたプロジェクト19920大型水路調査艇は、航行の安全を保障する為に必要である:水先案内及び潜水艦の先導、沿岸及び海上の航行機器の保守及び修理、水路作業の実施、人員の移送、距離1000海里への特殊機器と貨物の移送。

艇は最新機器を装備し、水路調査及び水文作業の能力は大幅に拡大されている事を軍当局広報サービスは強調した。



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プロジェクト19920「バクラン」(鵜)大型水路調査艇「アナトリー・クニャゼフ」は、ナヴァシノ(ニジニ・ノヴゴロド州)『オクスカヤ造船所』で2021年6月30日に起工されました。
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2022年4月14日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事が行なわれました。
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2022年9月下旬にロシア内陸水路経由でバルト海へ回航されました。
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10月19日に洋上試験を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年10月20日8時47分配信
【バルト海で新たな大型水路調査艇の航行試験が始まった】

11月8日からは洋上試験の最終段階となる国家試験を開始しました。

「アナトリー・クニャゼフ」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月に予定されており、バルト艦隊へ配備されます。


プロジェクト19920大型水路調査艇は12隻が起工され、11隻がロシア海軍へ引き渡されています。
(太平洋艦隊向けのプロジェクト19920Bは船体が若干大きくなっている)

[造船工場『ヴィンペル』(ルイビンスク)建造艇]
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BGK-2090「ワシーリー・ピサチェンコ」:2004年6月27日起工/2008年5月15日進水/2008年12月27日就役
カスピ小艦隊
BGK-2148「ニコライ・ティモシェンコ」:2011年起工/2012年8月31日進水/2012年11月25日就役
北方艦隊
BGK-2149「エフゲニー・グニチェヴィチ」:2013年10月9日起工/2015年6月26日進水/2015年12月17日就役
バルト艦隊
BGK-2150「ユーリー・ベロフ」:2014年5月14日起工/2016年7月5日進水/2016年12月24日就役
黒海艦隊
BGK-2154「フセヴォロド・ヴォロビエフ」:2015年6月26日起工/2016年9月2日進水/2016年12月21日就役
北方艦隊

[『10月革命記念造船工場』(ブラゴヴェシチェンスク)建造艇(プロジェクト19920B)]
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BGK-797「ユーリー・トロフィモフ」:2006年10月17日起工/2008年7月17日進水/2009年6月17日就役
太平洋艦隊
BGK-2151「レオニード・ナスイリ」:2012年3月起工/2013年進水/2013年12月14日就役
太平洋艦隊
BGK-2152「イーゴリ・アヌチン」:2013年11月起工/2014年6月3日進水/2015年6月14日就役
太平洋艦隊
BGK-2153「アレクセイ・アナシキン」:2013年11月起工/2015年進水/2015年12月就役
太平洋艦隊
「アレクサンドル・アニシェンコ」:2019年2月28日起工/2020年8月27日進水/2021年4月19日就役
太平洋艦隊

[『オクスカヤ造船所』(ニジニ・ノヴゴロド)建造艇]
「アレクサンドル・マコルタ」:2018年5月31日起工/2020年6月16日進水/2020年11月21日就役
北方艦隊
「アナトリー・クニャゼフ」:2021年6月30日起工/2022年4月14日進水/2022年12月就役予定

ロシア造船業界はプロジェクト11661(ゲパルト)シリーズの兵装強化案を提示する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年9月16日3時13分配信
【『アク・バルス』総取締役は「ゲパルト」級コルベットの兵装について話した】
モスクワ、9月16日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト11661コルベットの兵装は3倍への増加:8基のミサイル「ウラン」の代わりに24基の「カリブル」、そして更に最新複合体「レスルス」(「ポリメント・リドゥート」の輸出版)の8基の高射ミサイルの設置~が計画されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』造船営団『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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以前、プロジェクト11661艦ミサイル複合体「ウラン」「カリブル」、そして更に高射複合体「オサー」型で武装していた。

「ゲパルト3.9は目新しく、今年の『ハイライト』です。
2200トンの排水量のそれに私共は24基のクラブ(「カリブル」の輸出版)と、そして更にレスルスの為の8基の発射筒を配置します。
これは深く手の込んだプロジェクトです」
ミスタホフ
は話した。

2隻のプロジェクト22661艦「タタールスタン」「ダゲスタン」は、現在、カスピ小艦隊の戦闘編制に在る。
4隻の艦がベトナム海軍へ売却された。



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プロジェクト11661(ゲパルト)シリーズは、ロシア内陸部のゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』傘下)で計6隻が建造されています。

ロシア海軍向けのプロジェクト11661Kロケット艦の1番艦「タタールスタン」は1990年5月5日に起工され、1993年7月1日に進水、2003年8月31日に就役し、カスピ小艦隊へ配備されました。
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2022年2月以降は『アストラハン造船所』で近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦タタールスタンはアストラハンで近代化改装を行なう]

プロジェクト11661Kの2番艦「ダゲスタン」は1990年5月5日に起工され、2011年4月4日に進水、2012年11月28日に就役して「タタールスタン」と同様にカスピ小艦隊へ配備されました。
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「ダゲスタン」は1番艦「タタールスタン」から一部の兵装が変更され、巡航ミサイル「カリブル」高射複合体「パラシ」を装備しています。
現在はカスピ小艦隊の旗艦を務めています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦ダゲスタンはカスピースク基地で訓練を実施した]


あとの4隻は輸出型のプロジェクト11661E(「ゲパルト3.9」型フリゲート)として建造され、艦尾にヘリコプター発着スペースを設け、高射複合体「パラシ」のフルスペック版を装備するなどの改正が行なわれました。

「ゲパルト3.9」型フリゲートは2011年~2018年に計4隻がベトナム海軍へ引き渡されました。

HQ-011「ディン・ティエン・ホアン」(2007年7月10日起工/2009年12月12日進水/2011年3月5日就役)
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HQ-012「ル・タイ・ト」(2007年11月27日起工/2010年3月16日進水/2011年7月25日就役)
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HQ-015「チャン・フン・ダオ」(2013年9月24日起工/2016年4月27日進水/2018年2月6日就役)
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HQ-016「グエン・フエ」(2013年9月24日起工/2016年5月26日進水/2018年2月6日就役)
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2021年8月には「ル・タイ・ト」「グエン・フエ」ウラジストクを訪問しています。

[国際海軍競技会『海洋杯-2021』へ出場するベトナム海軍のフリゲートはウラジオストクへ到着した]


設計・建造元の造船営団『アク・バルス』は、兵装を巡航ミサイル「クラブ」/「カリブル」発射機24基と高射ミサイル「レスルス」/「リドゥート」発射機8基に強化した「ゲパルト」を提示しています。
[ロシア海軍のロケット艦ダゲスタンとブヤン-M小型ロケット艦は巡航ミサイル"カリブル"搭載数を増加できる]

ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦(科学研究船)の3番艦と4番艦は2022年12月以降に起工される

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『タス通信』より
2022年9月12日9時23分配信
【情報筋:海軍の為の新たなプロジェクトの偵察艦の起工は3ヶ月後に始まるかもしれない】
モスクワ、9月12日/タス通信

8月16日のフォーラム『アルミヤ-2022』で建造契約へ署名されたロシア連邦海軍の為の新たなプロジェクト03182R中型偵察艦の第2のペアは、3ヶ月後に起工されるかもしれない。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「中型偵察艦の最初のペアについては、契約へ署名された時から起工まで9ヶ月間が経過しています。
第2のペアは、全ての文書が出来上がっているので、より早くなる筈です。
これは3ヶ月か、それ以上という話です」

彼は説明した。

『タス通信』はこの件を公式に確認していない。

以前、プロジェクト03182R中型偵察艦の最初のペアはフォーラム『アルミヤ-2021』の最中に契約が締結されたと報じられた。
科学調査船或いは通信船とも呼ばれる「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」の起工は、『ゼレノドリスク造船工場』(ホールディングス『アク・バルス』に基づいて設立された造船営団へ加入)で2022年6月12日に行なわれた。

[艦について」
ロシア海軍
の為の新たな科学研究船は、『ゼレノドリスク計画設計局』が開発したプロジェクト03182小型海洋給油/補給船の改正プロジェクトの下で建造される。
プロジェクト03182R艦は、世界の大洋及び大陸棚の複合海洋学研究を行なう為に意図された科学研究船である。
それは高い航行性能、大きな自立性と快適な居住条件を持つ。

船の排水量は少なくとも4000トン、全長約100メートル。
公開情報源によると、船はArc4砕氷クラスを有しており、乗組員は24名で構成され、船尾部分にはヘリコプターKa-27クラスの為のヘリコプター発着場が提供される。

科学研究船の最初のペアは、違う時期にソヴィエト社会主義共和国海軍の海軍偵察部長のポストに従事した2名の提督に敬意を表して命名された。
双方の艦は北方艦隊へ加わる。



プロジェクト03182R科学研究船「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」は、2022年6月12日にロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されました。
ただし、「科学研究船」というのは表向きで、実際には「中型偵察艦」のようです。

この2隻の中型偵察艦2隻を建造する契約は2021年8月25日に締結されています。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した]

プロジェクト03182は元々は小型海洋給油船であり、その1番船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は2021年5月29日に就役し、黒海艦隊へ編入されています。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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プロジェクト03182小型海洋給油船は、ウラジオストク『東方造船所』で2隻、ニジニ・ノヴゴロド造船工場『ヴォルガ』で2隻が建造されており、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」『ヴォルガ』で建造された1番船です。

プロジェクト03182R中型偵察艦は、03182小型海洋給油船の船体をベースにして偵察艦に改設計された艦です。
満載排水量は4000トン(03182給油船は3500トン)、全長100メートル(03182は78.8メートル)、幅16メートル(03182は15.4メートル)と、ベースの03182小型海洋給油船よりは大きくなっています。


「レオニード・べクレネフ」「ボリス・ボブコフ」に続き、2022年8月16日に国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の会場で03182R2隻の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦の供給契約書が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で手交された]

この2隻は、2022年12月以降に起工されるようです。