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ロシア海軍の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2023年夏に大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの最初の発射試験を実施する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月23日3時8分配信
【「ポセイドン」の原子炉は試験を実施していると情報筋は述べた】
クロンシュタット、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

「ポセイドン」の原子炉は、試験台での試験を実施し、安全性が確認され、作業の準備は整っている。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、クロンシュタット国際海軍サロン(IMDS-2023)会場で軍事産業企業体の情報筋より伝えられた。

「ポセイドン」の開発は、2018年の連邦教書演説でウラジーミル・プーチンが初めて公表した。
大統領によると、この無人機は、通常弾頭または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラを含む広範囲の目標の撃破が可能である。

「ポセイドンの原子炉自体は準備が整っております:それは試験台での試験を実施し、その動作性能と安全性は確認されております。
それは意図された動作の準備が整っております」

対談者は話した。

ドローンの最初の海上試験は、今夏に計画されている事を彼は明らかにした。

「ポセイドン」を搭載するのは、2023年に海軍へ軍備採用されなければならない実験原子力潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト09852)と、そして更に、セヴェロドヴィンスク工場『セヴマシュ』で建造中の標準(搭載)原子力潜水艦「ハバロフスク」である。

公開情報源によると、「ポセイドン」(以前は「スタトゥース-6」として知られており、NATOコード名は「カニヨン」)は、ロシア核動力装置を搭載した無人水中装置のプロジェクトである。
実質的にこれは核魚雷であり、敵の沿岸で使用すれば、津波を引き起こす可能性もある。

「ポセイドン」の全長は20メートル、直径-1.8メートル、重量-100トン。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月23日3時35分配信
【情報筋は無人機「ポセイドン」の最初の試験の計画について話した】
クロンシュタット、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

水中無人機「ポセイドン」の最初の試験は、海上搭載艦~原子力潜水艦「ベルゴロド」で今夏に計画されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、クロンシュタット国際海軍サロン(IMDS-2023)会場で軍事産業企業体の情報筋より伝えられた。

木曜日にロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が『ロシア通信社ノーボスチ』へ伝えたように、海上無人機「ポセイドン」を搭載する実験原子力潜水艦「ベルゴロド」は、2023年に海軍へ軍備採用される。

「ポセイドン自体の試験は、今年夏に計画されております」
対談者は話した。

彼によると、まず第一に、試験は「ポセイドン」核動力装置の動作に関係するものとなる。

公開情報源によると、「ポセイドン」(以前は「スタトゥース-6」として知られており、NATOコード名は「カニヨン」)は、ロシア核動力装置を搭載した無人水中装置のプロジェクトである。
実質的にこれは核魚雷である:装置の主な任務は、潜在敵の指定沿岸へ核兵器を送り届け、その経済の重要な沿岸要素を破壊する目的で、放射能汚染、津波、核爆発による他の破壊的影響が及ぶ広範囲のゾーンを作りだし、領域へ確実に容認できない損害を与える事に在る。

「ポセイドン」の全長は20メートル、直径-1.8メートル、重量-100トン。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」が、以前から開発が噂されていた大洋多目的システム「スタトゥース6」です。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は20メートル、直径は1.8メートル程度と推測されています。


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト949A原子力水中巡洋艦の未完成艦を流用)はセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]
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「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]

「ポセイドン」の実弾の最初の発射試験は、2023年夏に実施されるようです。


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地に駐留する事になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される]

「ポセイドン」搭載原子力潜水艦駐留の為のヴィリュチンスク基地のインフラは2024年の完成が予定されており、その後、2024年12月~2025年前半には「ポセイドン」搭載原子力潜水艦の新たな潜水艦師団が編成されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦駐留の為のカムチャツカ半島のインフラは2024年に完成する]
[2025年にロシア海軍太平洋艦隊へ原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな潜水艦師団が編成される]
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2025年にロシア海軍太平洋艦隊へ原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな潜水艦師団が編成される

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『タス通信』より
2023年4月3日9時35分配信
【「ポセイドン」搭載特殊潜水艦師団はカムチャツカで2025年に形成される】
モスクワ、4月3日/タス通信

超魚雷「ポセイドン」搭載の特殊用途潜水艦師団は、太平洋艦隊潜水艦部隊の一部として2024年末~2025年初頭の形成が計画されている。
『タス通信』ロシア軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「カムチャツカで特殊用途原子力潜水艦師団を形成する決定が下されました。
これは、2024年12月或いは2025年前半の話です」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、超魚雷「ポセイドン」の搭載艦となる特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」の新たな駐留所の沿岸インフラ施設の建設は、2024年初頭に完了すると報じた。
太平洋艦隊で形成される新たな師団は、「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」のみならず、他の潜水艦も加わる。

更に前、『タス通信』は、原子力潜水艦「ベルゴロド」太平洋艦隊の一員として勤務を続けると報じた。
この為に超魚雷「ポセイドン」の最初の弾が製造された。
現在、「ベルゴロド」北方艦隊で試験運用段階に在る。
プロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」は、現在、工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されていた大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
B90.jpg

救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト949A原子力水中巡洋艦の未完成艦を流用)はセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]
23-0220c.jpg

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地に駐留する事になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される]

「ポセイドン」搭載原子力潜水艦駐留の為のヴィリュチンスク基地のインフラは2024年の完成が予定されており、その後、2024年12月~2025年前半には「ポセイドン」搭載原子力潜水艦の新たな潜水艦師団が編成されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦駐留の為のカムチャツカ半島のインフラは2024年に完成する]

新たな潜水艦師団には、「ベルゴロド」「ハバロフスク」以外の潜水艦も加わるようですが、おそらくはヴィリュチンスクに駐留する第10潜水艦師団(プロジェクト949Aプロジェクト885Mプロジェクト971で編成)に所属している原子力潜水艦の一部が転属するのでしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦駐留の為のカムチャツカ半島のインフラは2024年に完成する

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『タス通信』より
2023年3月27日9時12分配信
【情報筋は「ポセイドン」搭載艦の駐留施設は2024年に準備が整うと述べた】
モスクワ、3月27日/タス通信

超魚雷「ポセイドン」の搭載艦となる特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」の新たな駐留所の沿岸インフラ施設の建設は、2024年初頭に完了する。
『タス通信』ロシア防衛当局に近い情報筋より伝えられた。

「カムチャツカへ2隻の特殊潜水艦が駐留するの為の沿岸インフラ施設の建設作業は、来年初頭の完了が計画されております」
彼は話した。
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対談者は、太平洋艦隊潜水艦部隊の一部として形成される新たな師団は、「ベルゴロド」及び「ハバロフスク」のみならず「他の潜水艦も加わる」事を指摘した。
彼によると、新たな特殊用途潜水艦「戦略的抑止任務の遂行へ参加します」

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、原子力潜水艦「ベルゴロド」太平洋艦隊の一員として勤務を続けると報じた。
この為に超魚雷「ポセイドン」の最初の弾が製造された。
現在、「ベルゴロド」北方艦隊で試験運用段階に在る。

プロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」は、現在、工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト949A原子力水中巡洋艦の未完成艦を流用)はセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクに駐留する事になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される]

ロシア海軍太平洋艦隊に原子力水中無人機ポセイドン搭載原子力潜水艦の新たな師団が編成される

『イズベスチヤ』より
2023年2月20日0時0分配信
【海のボス:カムチャツカに新たな潜水艦師団が作成される】

部隊は無人機「ポセイドン」を搭載できる。
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カムチャツカで新たな潜水艦師団の形成が計画されている。
それは2隻の潜水艦「ベルゴロド」「ハバロフスク」、そして更に支援船を軍備として受け入れる。
艦の為の沿岸インフラの建設は既に完了している。
師団が果たす任務は明らかにされていない。
専門家の見立てでは、それは無人機「ポセイドン」、そして更には深海ロボットとの関連は否定できない。

[第3の師団]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報筋が話したように、現在、カムチャツカへ新たな原子力潜水艦師団を形成する問題は「研究中」である。
この問題についての最終的な決定は未だ下されていない。
その編制には潜水艦のみならず、補助水上船の加入も計画されている。
更には、部隊が如何なる番号を受け取るのかも未だ不明である。

現在、カムチャツカには2個原子力潜水艦師団が駐留している。
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第25師団には大陸間弾道ミサイルを持つロケット水中巡洋艦が含まれる。
第10師団有翼ミサイル及び魚雷を持つ多目的潜水艦である。
双方の師団は、新たなプロジェクト「ボレイ-A」及び「ヤーセン-M」で積極的に再装備されている。

『イズベスチヤ』が利用できる仲裁裁判所の文書によると、クラシェニーンニコフ湾にはプロジェクト09851潜水艦「ハバロフスク」及び09852「ベルゴロド」の為の沿岸インフラが建設され、そして更にはプロジェクト20183支援船が完成している。
国家契約による作業の第1段階は2015年に完了した。

太平洋艦隊潜水艦部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将は、ロシア太平洋艦隊は世界に比類なきものを含む最新の戦闘艦を受け取ると以前に述べた。
彼によると、それは、既に知られている艦隊が再装備するプロジェクト「ボレイ-A」ロケット艦及び「ヤーセン-M」多目的艦を指すものでは無い。

「ハバロフスクとベルゴロドは特別な潜水艦です。
そして、これらに関する公開情報は殆ど有りません」

軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「例えば、ハバロフスクの外観は未だ不明です。
その船体については想像図しか有りません。
おそらく、この潜水艦は大深度へ潜航できるでしょう」


しかしながら、「ベルゴロド」は深海調査の為に意図されていると専門家は続けた。
「それも含め、原子力深海ステーションと水中ロボットの搭載艦です。
双方の潜水艦は、ロシアの戦略原子力水中無人機ポセイドンプロジェクトで言及されています。
ベルゴロドは試験台であり、ハバロフスクは戦略無人機の標準搭載艦になると考えられます」


これらの潜水艦を1つの師団に統合する事は、完全に理解でき、論理的な決定であるとドミトリー・ボルテンコフは確信する。
これにより、特別な潜水艦の保守と運用の保証が可能となる。

「北方艦隊は、既に同様の連合部隊~第29潜水艦師団を持っています」
軍事歴史家は指摘した。
「それには、原子力深海ステーション、そして更には水中搭載艦を含む独特な深海システム全体が含まれています」
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[水中スペツナズ]
プロジェクト09851
及び09852原子力潜水艦は、艦隊が現在保有している潜水艦とは大きく異なる。

1992年に起工されたプロジェクト09852「ベルゴロド」は、最も珍しい潜水艦の1隻であるのみならず、世界最大の戦闘潜水艦である。
その全長は184メートルであり、最大のプロジェクト941「タイフーン」水中ロケット艦よりも12メートル長い。
前世紀の1990年代には資金不足が故に、その建造は長期に渡り保留されていた。
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2012年12月20日になってから、元とは大きく異なる完全に新たなプロジェクトにより艦は再起工された。

昨年7月、潜水艦海軍へ引き渡された。
それは既に何度か海上へ出ている。
ロシアのメディアは、「ベルゴロド」ポセイドンの試験台になると報じた。
潜水艦は、原子力無人機の輸送、発射、制御、誘導を行なう必要が有る。
プロジェクト09851のトップ「ハバロフスク」を含め、何隻かの潜水艦がシリーズ搭載艦となる。

大型原子力潜水艦「ハバロフスク」は、2014年7月27日に生産合同『セヴマシュ』で起工された。
公式情報によると、潜水艦は様々な科学的課題を解決し、捜索-救助活動の実施の為に意図されている。
しかし国防省は、深海救助・自律無人水中装置の搭載艦としても使用できる事を隠していない。
進水は今年中に予定されている。

核動力装置と無制限の航行距離を持つ水中装置「ポセイドン」の作成は、ウラジーミル・プーチンの2018年3月の連邦議会教書演説で初めて発表された。
大統領によると、このような無人機は通常弾頭と核弾頭の両方を装備できる為、広範囲の目標を撃破できる。

[補助部隊]
潜水艦
に加えて、新たな師団は支援船も受け取る。
プロジェクト20183多目的補給船は、艦隊の行動海域を監視し、試験を実施し、海底の危険な物体を探知する為に使用できる。
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それは更に、捜索救助活動、浚渫作業、曳航、海底機器の設置、沈没船や、潜在的或いは環境的危険性のある物体を引き揚げる事も出来る。

補給船及び海上兵器輸送船ヴァージョンに加え、プロジェクト20180及び20183の他の幾つかの派生型が海軍の為に竣工或いは起工された。
その船体は、ロシア周辺の北方海域に適した強化砕氷クラスとして設計されている。

プロジェクト20183船の全長は96メートル、排水量は約5500トン、14ノットの速力を発揮できる。
1隻の乗組員は60名。

ロシア海軍には、既にこのような3隻の船が在り、もう2隻の建造が進められている。
現在、最も完成に近いプロジェクト20183「アカデミック・マケーエフ」である。
太平洋艦隊の為に意図されている船は、2024年には準備が整うと伝えられている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

2023年1月中旬には「ポセイドン」の実弾の第1号の製造が完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。
[大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]


将来的には、既に就役している「ベルゴロド」と、今後就役する「ハバロフスク」太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ原潜基地ヴィリュチンスクには、「ポセイドン」搭載原潜の新たな潜水艦師団が創設されるようです。

新たな師団には、「ポセイドン」搭載原潜の他にプロジェクト20183支援船も加わります。

プロジェクト20183大洋調査研究船「アカデミック・アレクサンドロフ」は2020年3月に就役し、北方艦隊へ編入されています。
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[ロシア海軍北方艦隊の最新大洋調査研究船アカデミック・アレクサンドロフは北極での調査航海を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰投した]

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現在、プロジェクト20183TV海上兵器輸送船「アカデミック・マケーエフ」セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で建造されていますが(2015年7月23日起工、2023年進水予定、2024年12月就役予定)、同船が新師団へ編入されるようです。

なお、準同型船のプロジェクト20180TV海上兵器輸送船「アカデミック・コワリョーフ」(2015年12月18日就役)も太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカに駐留しています。
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[ロシア海軍の最新鋭兵器輸送船アカデミック・コワリョーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

大洋多目的システム(原子力水中無人機)ポセイドンの製造が始まった

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『タス通信』より
2023年1月16日9時12分配信
【潜水艦「ベルゴロド」の為の超魚雷「ポセイドン」の最初の弾が製造された】
モスクワ、1月16日/タス通信

特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」の為の原子力超魚雷「ポセイドン」の最初の弾が製造された。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

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「ポセイドンの最初の弾が製造され、近い内に潜水艦ベルゴロドはそれを受け取ります」
彼は話した。

対談者によると、核動力装置を含む「ポセイドン」の主​​要コンポーネントの個別の試験は成功裏に完了している。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、潜水艦「ベルゴロド」の乗組員は、魚雷「ポセイドン」モックアップの一連の投射試験が完了したと報じた。

原子力水中無人機「ポセイドン」の最初の搭載艦であるプロジェクト09852潜水艦「ベルゴロド」は、2019年4月23日に生産合同『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で進水した。
2022年7月8日に海軍への引き渡しが行なわれた。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っている)
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この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器であり、その開発は1980年代末に始まりました。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン]


その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

「ベルゴロド」は未だ「ポセイドン」の実弾の発射試験は行なっていませんが、2022年末までに「ポセイドン」のモックアップの射出試験は完了しました。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンのモックアップの投射試験を完了した]

「ポセイドン」の実弾の第1号の製造は完了し、「ベルゴロド」へ搭載されます。


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]

ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン

『イズベスチヤ』より
2023年1月4日0時1分配信
【詳細な結果:水中の「ポセイドン」について知られている事】

この装置の軍備採用はロシアの核抑止戦力の可能性を拡大する。
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ロシアの新たな脅威、熱核弾頭を装備する水中無人装置「ポセイドン」に関する一連の出版物が2022年秋に西側メディアへ登場した。
潜水艦「ベルゴロド」は試験を行ない、それを発射するかもしれないと報じられた。
これらの記事によると、このような魚雷の発射は追跡できず、それが引き起こす事の出来る破壊は恐るべきものである。
出版物は根拠を有していた:ミサイル、航空爆弾、魚雷に加え、核抑止力の第4のコンポーネントを作成するプロジェクトは、我が国において1980年代から開発されてきた。
「ポセイドン」に関する能力の何が真実で、何が虚構なのかを『イズベスチヤ』は纏めてみた。

[「ポセイドン」の伝説]
今日において核弾頭の搭載は、様々な配送手段になるだろう。
殆どの場合はミサイルである~有翼ミサイル或いは弾道ミサイル
時には爆弾
更に砲弾或いは魚雷も核弾頭を搭載できる。
1950年代の最初の熱核爆弾の開発中、それは重量数トンのかなり大型の構造となる事が明らかになった。
このような指標により、目標へ弾頭を送り届ける手段の選択肢は大幅に狭められた。
その内の1つは、Tu-4、Tu-956、M-4タイプの重爆撃機が搭載できる爆弾であった。
これに加え、セルゲイ・コロリョーフの指導の下、射程数千キロメートルで何トンもの弾頭を搭載可能なミサイルR-7の作成が始まった。

同時に、大口径海洋魚雷T-15のプロジェクトが登場した。

本体直径-1.55メートル、全長-23メートル以上、重量40トン。
それはソヴィエト最初の原子力潜水艦プロジェクト627の武装となる筈であった。
計画によると、基地水域での熱核爆発は、そこに展開するインフラや艦を破壊する筈であった。
開発の問題点は、このような魚雷の射程は比較的短く、僅か24キロメートルであり、弾薬の量も限定されている事だった:プロジェクト627原子力艦は、T-15魚雷を1基のみ搭載できた。
その結果、海軍はプロジェクトを拒否した。

20世紀末までには、核動力、コンピューター制御システム、材料工学の発展により、このようなプロジェクトの作成、その実行への着手が可能となった。

今は「ポセイドン」と呼ばれている物の開発は、1980年代末に『マケーエフ記念国立ロケットセンター』水中造船設計局『ルビーン』により開始された。
1990年代にはコンパクトな核動力装置が作成され、無限の航続距離を持つ水中装置の作成が可能となった。
2000年代半ばには、最初の実験用プロトタイプの作成、そして更に製品の各パーツの試験が始まった。

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2008年10月、潜水艦B-90「サロフ」による最初の実験用プロトタイプの最初の発射が成功した。
この段階で解決された主な課題は、潜水艦が指定深度を保持した状態で、寸法と重量が充分に大きな物体の水中水平発射装置からの射出の保障に在った。
このような発射へ取り組む事無く、新たな水中複合体の作成に関する更なる作業は不可能であった。
プロトタイプ製品の試験は、特殊艀を持つプロジェクト20180救助船「ズヴェズドーチカ」により行なわれた~それは発射後に使用済みのプロトタイプを海底から引き揚げた。
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2014年12月末、新世代潜水艦の為のロボット工学手段の通常動力潜水艦「サロフ」での試験に関する情報がメディアへ登場した。
2015年、放送会社『NTV』によるレポートは、次の目的でのプロジェクト「スタトゥース-6」装置のプレゼンテーションを含む映像を示した~「沿岸地域における敵経済の重要な施設の破壊と、軍事、経済、その他の活動ゾーンにとって不適切な広範囲の放射線汚染ゾーンを作り出し、国の領土に許容できない損害を与える」

次に、2016年、アメリカのメディアは、諜報活動データを引用し、潜水艦「サロフ」から核動力装置を持つ無人装置「カニョン」が発射されたと記した。
「カニョン」、別名「スタトゥース-6」は古い名前であり、プロジェクト「ポセイドン」は、2018年3月1日にウラジーミル・プーチン大統領が、ロシアは海上及び沿岸の目標を破壊する為の無人水中装置を作成していると発表した少し後に命名された。

[核の三本柱に加えて]
公式には「ポセイドン」潜水艦に駐留するロボット水中装置であり、海洋ロボット工学複合体である。
その開発は、海洋工学中央設計局『ルビーン』(サンクトペテルブルク)の総指揮下で進められている。
複合体「ポセイドン」は、試験へ入ろうとしている~それに取り組む為、6門の巨大な発射装置2P39を装備する研究原子力潜水艦「ベルゴロド」が作成された。

2M39「ポセイドン」装置の戦闘用搭載艦になるのは、新たなプロジェクト09851である。
同プロジェクト潜水艦のトップ「ハバロフスク」は、セヴェロドヴィンスク生産合同『セヴマシュ』で2014年から建造されている。
2023年には、その後の艤装と試験への出航の為の進水が予定されている。
おそらく2025年には、試験潜水艦「ベルゴロド」での自律水中装置「ポセイドン」の試験が完了するだろう。
そして、その試験は標準戦闘搭載艦で始まる。

実際に私達は、核抑止力の新たな第4のコンポーネントの作成に立ち会っている。
新たなタイプの核兵器の運用、展開、計画、使用を担当する新たな司令部が海軍内に作成される事になるだろう。
「ポセイドン」のメンテナンスの為のインフラが北方艦隊カムチャツカへ作成される事は既に知られている。

標準搭載潜水艦を小規模なシリーズで建造し、2020年代後半に北氷洋及び太平洋で戦闘当直を開始する事が提案されている。
「ポセイドン」の航続距離は無制限であり、大西洋、インド洋、太平洋の沿岸目標を攻撃できる。
これに加え、「ポセイドン」は艦の戦隊にも使用できる~この戦闘システムが海上目標へ移動する為の誘導手段の装備には如何なる障害も無い。

勿論、「ポセイドン」は平和的にも使用できる。
このような深度1000メートルで動作する独特な自律水中装置は、捜索及び調査特性の課題も解決できる。
そして確実に、「ポセイドン」の民間利用は、軍事利用と共に上手く行くだろう。
しかし今、その主な任務は、核ミサイル攻撃が起こった場合、水中からの報復打撃を保証する事である。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】

プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
18-0302a.png

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。

この「原子力無人水中装置」(ポセイドン)の全長は24メートル程度と推測されており、これは日本海軍甲標的と大体同じくらいのサイズになります。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発が進められています。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2012年12月20日に再起工され、2019年4月23日に進水し、2022年7月8日に就役しました。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]

しかし、「ベルゴロド」からの「ポセイドン」発射試験は未だ実施されていません。
2022年10月初頭に「ポセイドン」発射試験を実施するかもしれないと報じられましたが、結局実施されていません。
[ロシア海軍の最新特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは原子力水中無人機ポセイドンの試験を実施する?]


「ベルゴロド」に次いで「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されていますが、工事は後回しにされているらしく(『セヴマシュ』戦略原子力潜水艦多目的原子力潜水艦も建造している)、進水も予定より大幅に遅れています。
[ロシア海軍の原子力水中無人機ポセイドン搭載特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2021年秋に進水する]

【珍説】ロシアの「終末兵器」(笑)ポセイドン

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『FNNプライムオンライン』より
2022年10月11日午後時10分配信
【高さ500mの津波が…「使ったら世界が終わる」ロシアの“終末兵器”ポセイドンとは】

ロシア海軍が開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」についての特集ですが・・・

>終末兵器とも呼ばれる最新型の核兵器。
>水の中を進み、海中で爆発すると放射性物質を含む高さ500mもの津波を発生させ、沿岸部の都市に襲いかかります。

>ロシア国営テレビが「ポセイドンは最大100メガトンの核弾頭を搭載」
>「イギリスの海岸近くでこの魚雷が爆発すれば最大500mの高さの津波がイギリスをのみ込み放射能の砂漠と化すだろう」と警告するなど

>高さ500mの津波とはいったいどれほど恐ろしいものなのか?

>ニューヨークが標的にされた場合、建物の大きさと比べると、自由の女神は高さ93m、エンパイアステートビルは443m、
>これらを優に上回る高さの津波が街を襲うことになります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・えーと、これってギャグで書いているんですか?


>ポセイドンは最大100メガトンの核弾頭を搭載
大洋多目的システム「ポセイドン」
原子力水中無人艇が搭載できる核弾頭は、「最大2メガトン」です。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]
これはロシア防衛関連企業「匿名希望の情報提供者」が2018年5月中旬に『タス通信』へ話したものですが、少なくとも、「100メガトン」などという滑稽武藤な与太話よりは遥かに信憑性が有ると言えるでしょうね。

大体、100メガトンと言えば、かの「ツァーリ・ボンバ」と同等ですよ。
その「ツァーリ・ボンバ」ですら、ノヴァヤ・ゼムリャで爆発実験を行なった際には、100メガトンでは威力が大きすぎてソヴィエト領内にも悪影響を及ぼすことが懸念された為、50メガトンに制限されたと言うのに。


>高さ500mの津波とはいったいどれほど恐ろしいものなのか?

>ニューヨークが標的にされた場合、建物の大きさと比べると、自由の女神は高さ93m、エンパイアステートビルは443m、
>これらを優に上回る高さの津波が街を襲うことになります。


2メガトン核弾頭で500メートルの津波を起こすのは不可能でしょう。
全く意味の無い想定ですね。
まあそれ以前に、この記事自体が無意味かつ無価値だけどね。

なお、この番組では全く無視されているけど、「ポセイドン」は沿岸施設だけじゃなくて航空母艦を攻撃する為の兵器でも有るんだよね。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
2014年12月末にロシア防衛関連企業「匿名希望の情報提供者」「ロシアは航空母艦と戦う為の水中ロボットを開発している」『タス通信』へ話した事が有ったけど、この「水中ロボット」「ポセイドン」を指していたわけだね。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

「ポセイドンはロボットじゃなくて核魚雷だ」などと言う人も居るかもしれないが、「ポセイドン」は単なる魚雷などでは無く、完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線機雷源などを回避する機能も付与されるからね。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


>10月2日、イタリアの一般紙「ラ・レプブリカ」は「ポセイドン」を積んだ原子力潜水艦が北極圏の基地を出港し、核実験を行う可能性があると報じました。

何でいきなり核実験になるんだよ(笑)
「ポセイドン」は、未だ原子力潜水艦からの発射試験は一度も実施されていないんだよ。
「ポセイドン」搭載予定の特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」は、当初の予定では就役前に「ポセイドン」の発射試験を行なう事になっていたが、結局、一度も発射試験を実施しないまま(おそらくはそれまでに完成させられなかった)今年7月に就役している。
[プロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはロシア海軍へ就役した]
だから、まずは実弾じゃなくてダミー弾頭を搭載した「ポセイドン」の試作モデルの発射試験を行なうのが順序と言うものでしょうが。
そもそも、『ラ・レプッブリカ』紙は、「ベルゴロド」がセヴェロドヴィンスクから出航したから「ポセイドン」の試験を行なう可能性が有ると報じただけで、核実験を行なうとは言ってません。

>井上氏によると、「ポセイドン」は現状まだ実験段階にあるものの、本格的な実験を行うだけで大惨事になりかねないといいます。

「本格的な実験を行うだけで大惨事」って・・・・核弾頭の爆発試験しか思い浮かばないんですか?

「ポセイドン」の弾頭はロシア戦略用途ロケット軍極超音速誘導弾頭「アヴァンガールト」(大陸間弾道ミサイルで発射)と同じ2メガトンなんだけど、「アヴァンガールト」は既に実戦配備されており、当然ながら、その前には何度も試験が行なわれているよ。
「アヴァンガールト」の試験で「大惨事」になった事が有りましたか?


「アヴァンガールト」以外にも、ソヴィエト連邦崩壊後だけでも大陸間弾道ミサイル「トーポリ-M」、「ヤルス」、潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」といった核弾頭搭載兵器が開発されており、何度も発射試験が行なわれていますが、それで「大惨事」が起こりましたか?

中村逸郎も井上和彦も、ロシア海軍の事なんか全然知らないくせに、「ポセイドン」について語るなんざ一億年早いわ。



では、何故、「ポセイドン」に関して、やれ100メガトンだの500メートルの大津波だのという与太話が出て来たのかと言うと、元々は、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていた「スタトゥース-6」が発端だったんだよね。
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この大洋多目的システム「スタトゥース-6」は、やれ100メガトン核弾頭を搭載するとか、やれ大津波を起こすとか色々と言われていたけど、こんな能書きを真に受ける方がどうかしているでしょ。

だが、「大洋多目的システム」そのものは実際に開発が進められており、2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏が教書演説で初めてその存在を明らかにしたんだよね。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]
その後、大洋多目的システム「ポセイドン」と命名された。

「ポセイドン」の具体的なスペックは公式には明らかにされてはいないが、弾頭は2メガトンであるということは非公式筋から明らかにされている。


つまり、未だに「スタトゥース-6」の大袈裟な能書きを真に受けている、言い換えれば、似て非なる「スタトゥース-6」と「ポセイドン」を未だに混同している奴が多いという事だね。

特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年秋に原子力無人水中機ポセイドンの最初の発射試験を行なう

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年5月26日5時5分配信
【情報筋は「ポセイドン」の初めての発射が何時行われるのか話した】
モスクワ、5月26日-ロシア通信社ノーボスチ

無人水中装置「ポセイドン」の最初の発射は今秋に計画されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

発射は、彼によると、この無人機の最初の試験搭載艦である原子力潜水艦「ベルゴロド」から行なわれる。

「組み立てられた形状のポセイドンは未だ無く、各ユニット及び設備の試験は行われています」
対談者は付け加えた。

『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコが発言したように、「ベルゴロド」は9月に海軍への引き渡しが計画されている。

多目的原子力潜水艦「ベルゴロド」プロジェクト949A「アンテイ」(「クルスク」の同類)に属し、「ポセイドン」システムの為に特別にプロジェクト09852へ改造された。
潜水艦は、2019年4月にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で進水した。

『ロシア通信社ノーボスチ』への防衛企業体の情報提供者によると、「ポセイドン」の最初の標準搭載艦となるプロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」は、数ヶ月以内の進水が計画されており、試験は少なくとも2年間続く。

この潜水艦の戦術-技術的特性は、公式には明らかにされていない。
しかし、情報筋から公開されているデータによると、その排水量は約1万トンとなり、速力は30~32ノット、潜航深度500メートル、自立航行期間は120日、乗組員は少なくとも100名である。

「ポセイドン」の開発は、大統領ウラジーミル・プーチンが2018年の連邦教書演説において初めて表明した。
彼によると、このような無人機は通常弾頭または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラストラクチュアを含む広範囲の目標の撃破が可能である。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年5月26日3時3分配信
【情報筋は最初の「ポセイドン」搭載艦の試験について話した】
モスクワ、5月26日-ロシア通信社ノーボスチ

無人水中装置「ポセイドン」の最初の試験搭載艦であるプロジェクト09852原子力潜水艦「ベルゴロド」の試験は、1年半続く。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「試験が成功した場合、潜水艦は海軍への引き渡しの準備を行ないます」
対談者は付け加えた。

多目的原子力潜水艦「ベルゴロド」プロジェクト949A「アンテイ」(「クルスク」の同類)に属し、「ポセイドン」システムの為に特別にプロジェクト09852へ改造された。
潜水艦は、2019年4月にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で進水した。

『ロシア通信社ノーボスチ』への防衛企業体の情報提供者によると、「ポセイドン」の最初の標準搭載艦となるプロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」は、数ヶ月以内のの進水が計画されており、試験は少なくとも2年間続く。

プロジェクト09851原子力潜水艦「ハバロフスク」の戦術-技術的特性は、公式には明らかにされていない。
しかし、情報筋から公開されているデータによると、その排水量は約1万トンとなり、速力は30~32ノット、潜航深度500メートル、自立航行期間は120日、乗組員は少なくとも100名である。

「ポセイドン」の開発は、大統領ウラジーミル・プーチンが2018年の連邦教書演説において初めて表明した。
彼によると、このような無人機は通常弾頭または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラストラクチュアを含む広範囲の目標の撃破が可能である。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

具体的な試験実施場所は明らかにされていませんが、おそらくは白海沿岸のネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場でしょう。
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この他、試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)と救助曳船「ズヴェズドーチカ」(2010年7月24日就役)も試験に従事しているようです。
[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

試験潜水艦「サロフ」
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救助曳船「ズヴェズドーチカ」
(曳航しているのは「ポセイドン」の試験台)
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

2019年4月23日、「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)がセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で進水しました。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」からの最初の「ポセイドン」発射試験は2020年秋の実施が予定されています。

「ポセイドン」システムは、2021年にロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されるようです。
[スーパーキャビテーション原子力水中無人機システム"ポセイドン"は2021年にロシア海軍へ制式採用される]


「ベルゴロド」以外にも、「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)が『セヴマシュ』で建造されています。
[原子力水中無人機システム"ポセイドン"を搭載する特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクは2020年6月末以降に進水する]

スーパーキャビテーション原子力水中無人機システム"ポセイドン"は2021年にロシア海軍へ制式採用される


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年4月23日15時21分配信
【「ポセイドン」システムは2021年に(ロシア)海軍へ軍備採用されると情報筋は伝えた】
モスクワ、4月23日-ロシア通信社ノーボスチ

無人機搭載潜水艦「ベルゴロド」(プロジェクト09852)と、その装置から成る「ポセイドン」システムは、2年を経てロシア連邦海軍へ軍備採用される。
『ロシア通信社ノーボスチ』は火曜日に情報筋より伝えられた。

水中無人機「ポセイドン」搭載潜水艦「ベルゴロド」の公式進水式典は、火曜日に工場『セヴマシュ』(セヴェロドヴィンスク)で行なわれた。

「今後2年で、潜水艦及び無人機ポセイドン自体は合同試験を実施します。
2020年~2021年の境目には、システム全体のロシア海軍への軍備採用が計画されています」

対談者は話した。

多目的原子力潜水艦「ベルゴロド」は、無人機「ポセイドン」の為の運用潜水艦である。
潜水艦プロジェクト949A「アンテイ」(「クルスク」の同類)に属しており、「ポセイドン」システムの為に特別に改造されている。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

具体的な試験実施場所は明らかにされていませんが、おそらくは白海沿岸のネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場でしょう。
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この他、試験潜水艦「サロフ」(2008年8月7日就役)も試験に従事しているようです。
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[ロシア海軍の試験潜水艦サロフは水中ロボットの試験に従事する]

「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

2019年夏から「ポセイドン」の工場航行試験~本格的な洋上試験が始まります。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの航行試験は2019年夏に始まる]

2019年4月23日、「ポセイドン」システムを搭載可能なプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)が進水しました。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」が洋上試験を実施できるようになれば、同艦自体の航行試験と共に、「ポセイドン」の運用試験も行われます。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する]

試験は2020年末には完了する見込みであり、2021年には「ポセイドン」システムロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されるようです。

ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月20日11時13分配信
【「ポセイドン」の試験は約2年掛かると情報筋は伝えた】
モスクワ、3月20日-ロシア通信社ノーボスチ

「ポセイドン」システムと最初の搭載艦であるプロジェクト949A潜水艦の完全なサイクル試験には約2年掛かる。
水曜日に『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

以前、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、「ポセイドン」搭載潜水艦が今年春に進水する事を『ロシア通信社ノーボスチ』へ確認した。

「この約2年で、潜水艦及び無人機ポセイドン自体の合同試験が行なわれます」
情報提供者は話した。

彼は、運用潜水艦としてプロジェクト949A「アンテイ」(元「ベルゴロド」)の改造が提示され、現在、工場『セヴマシュ』で艤装が行なわれていると説明した。

将来原子力無人機「ポセイドン」の開発は、昨年(2018年)の連邦教書演説でプーチンが初めて公表した。
大統領によると、この無人機は、通常または核弾頭を装備でき、航空母艦グループ、沿岸防御施設及びインフラストラクチュアを含む広範囲の目標の撃破が可能である。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、以前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]



「ポセイドン」の動力となる原子力機関の海上での試験は2018年後半に始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

具体的な試験実施場所は明らかにされていませんが、おそらくはアルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場でしょう。
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「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になり、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる]

ロシア海軍は、「ポセイドン」北方艦隊太平洋艦隊へ配備します。
[ロシア海軍は合計32基のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを太平洋艦隊と北方艦隊へ配備する]

2019年2月2日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」の試験の最も重要な段階が完了したと述べました。
それ以上具体的な事には言及していませんが、おそらくは、動力となる原子力推進装置に関する試験でしょう。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの試験の重要な段階が完了した]

「ポセイドン」は完全自立制御システムを有する一種の水中ロボットであり、敵の対潜防御線や機雷源なども回避できるとの事です。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンは自立して敵の防護システムを回避できる]


「ポセイドン」の動力となる原子力推進装置の水中試験において、その所定性能~事実上無制限の航続距離と時速200キロメートル(110ノット)以上の最大速力は確認されました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの原子力推進装置の所定性能が確認された]

2019年夏から「ポセイドン」の工場航行試験~本格的な洋上試験が始まります。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの航行試験は2019年夏に始まる]

2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、「ポセイドン」を搭載可能な原子力潜水艦が今年(2019年)春に進水すると述べました。
[ロシア海軍の為のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン搭載原潜は2019年春に進水する]

これはプロジェクト09852特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)を指しています。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]


「ベルゴロド」が進水し、洋上試験を実施できるようになれば、同艦自体の航行試験と共に、「ポセイドン」の運用試験も行われるようです。

今回の記事に登場する情報提供者は、試験は「約2年」掛かると言っていますから、だいたい2020年末頃までになるでしょう。