2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2024年にロシア海軍へ就役する

『タス通信』より
2022年8月16日12時35分配信
【コルベット「プロヴォールヌイ」は2024年にロシア海軍への引き渡しを計画している】
愛国者公園/モスクワ州、8月16日/タス通信
プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は新たに合意されたスケジュールにより、2024年にロシア海軍へ引き渡す準備が整う。
『タス通信』はフォーラム『アルミヤ-2022』で『北方造船所』総取締役イーゴリ・オルロフより伝えられた。
「プロヴォールヌイの御引き渡しは2024年に予定しております」
彼は話した。
2021年12月17日に艦で火災が発生し、その結果、上部甲板、主指揮所の操舵室、一体型塔-マスト構造物が損傷した。
オルロフによると、火災の影響の評価の結果により造船所は契約業者との幾つかの合意へ署名し、新たな上部構造物は数ヶ月後に工場へ到着し、年末までに艦へ設置され、その後、同社の従業員は引き続き「コルベット内部の部屋を形成する」
2022年4月14日、『中部ネヴァ川造船工場』総取締役ウラジーミル・セレドホは、同社が艦の為の新たな上部構造物の製造契約へ署名し、それは2022年末までの引き渡しを計画していると述べた。
プロジェクト20385コルベットは、有翼ミサイル「カリブル-NK」搭載艦である。
[フォーラムについて]
国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。

行事はロシア国防省が主催する。
プロジェクト20385コルベット2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]



2019年9月には屋内造船台から出渠し、屋外で工事が進められました。

2021年1月、「プロヴォールヌイ」の乗組員がロシア太平洋艦隊の北東軍集団(カムチャツカ方面部隊)の第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイの乗組員が編成された]
「プロヴォールヌイ」は、2021年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、その後、2022年に延期されました。
[プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する]
「プロヴォールヌイ」の乗組員は2021年9月末にサンクトペテルブルクの海軍総合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月29日10時45分配信
【サンクトペテルブルクへ研修の為に第2のプロジェクト20385コルベット乗組員が到着した】
訓練は11月初頭に完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月8日10時30分配信
【第2のプロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した】
2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)、『北方造船所』の第6作業台で建造作業中の「プロヴォールヌイ」で火災が発生しました。
火災の正確な原因は未だ判明していませんが、作業上の安全規則違反、つまり、溶接などの火気作業の際の可燃物の撤去を怠った可能性が高いようです。
[サンクトペテルブルクで建造中のロシア海軍太平洋艦隊向けコルベット"プロヴォールヌイ"で火災が発生した]
火災は12月18日午前9時ころに鎮火されましたが、この火災により、「プロヴォールヌイ」の多層複合材料製の上部構造物は完全に焼失してしまいました。
しかし船体には重大な損傷は無かったので、建造工事は再開されました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット"プロヴォールヌイ"は上部構造物を作り直して建造を再開する]
焼失した多層複合材料製の上部構造物は、サンクトペテルブルクの『ネヴァ川造船工場』(多層複合材料製船体のプロジェクト12700対機雷防衛艦を建造している造船所)で新たに製造されます。

その完成と『北方造船所』への引き渡しは2022年末に予定されています。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物は2022年末に完成する]
一方、既に編成されている「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは、同艦の完成が予定よりも大幅に遅れるので、一旦解散する事になりました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは一旦解散する]
以前には「プロヴォールヌイ」がロシア海軍へ引き渡されるのは2026年以降になると言われていましたが、建造元の『北方造船所』のトップ、イーゴリ・オルロフ氏によると、引き渡しは2024年に予定されているとの事です。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2026年以降にロシア海軍へ就役する]