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ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海の洋上試験で超音速対艦ミサイル「モスキート」を撃墜した

『ズヴェズダーテレビ』より
2023年6月28日6時15分配信
【コルベット「リェーズキー」は複合体「リドゥート」の助力により有翼ミサイル「モスキート」を撃墜した】

高射ミサイル複合体と同時に100mm砲A-190が目標へ向けて発砲した。


『アムール造船工場』太平洋艦隊の為に建造したコルベット「リェーズキー」は、工場航行試験中に対艦有翼ミサイル「モスキート」を撃墜した。
コルベットの試験は日本海で行なわれている。

有翼ミサイルは仮想敵水上艦から発射された。
その役割は、ロケット艇R-20が演じた。
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90キロメートル以上離れた所からは、コルベットが居る海域へ対艦ミサイル「モスキート」を発射した。

「リェーズキー」の電波技術戦闘班の軍人は、標的ミサイルの発射を適時に探知し、そのコースを追跡した。
その後、高射ミサイル複合体「リドゥート」の要員は、艦にとって安全な距離で超音速目標を破壊した。
高射ミサイル複合体と同時に、100mm砲A-190が目標へ向けて発砲した。


ミサイル発射実施海域は、民間船舶航行の為に閉鎖された。
太平洋艦隊の15隻の戦闘艦支援船が射撃の安全を保障した。

以前に『ズヴェズダー』は、最新コルベット「リェーズキー」日本海で航行試験の最終段階を実施していると報じた。
この試験中、対艦ミサイル複合体「ウラン」が使用された。




ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した]

5月25日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)が協力してピョートル大帝湾多機能レーダー「ザスロン」の試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]
「ザスロン」は、太平洋艦隊向けの20380コルベットの3隻目「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」から装備されており(1隻目と2隻目は「フルケ-2」)、この為に同艦が同じレーダーを装備する「リェーズキー」の試験に協力したようです。

6月下旬(20日頃)に日本海対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を実施した]

6月28日にはロケット艇R-20(1993年11月18日就役)が発射した超音速対艦ミサイル「モスキート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。


国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。
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ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を実施した

『ズヴェズダーテレビ』より
2023年6月22日6時26分配信
【複合体「ウラン」を持つ最新コルベット「リェーズキー」は日本海で試験を実施した】

対艦複合体「ウラン」はコンパクトかつ汎用であり、発射装置への完全な装填に30分掛かり、展開時間は3分である。
小サイズのミサイルKh-35は、時速100キロメートルまでの速度で移動するあらゆる水上目標を破壊できる。



日本海で、最新コルベット「リェーズキー」が航行試験の最終段階を実施した。
それは対艦システム「ウラン」を目標に命中させた。
発射は、太平洋艦隊の部隊の作戦演習の終わりに行なわれた。

ほぼ3週間、船員は砲射撃を行ない、仮想敵潜水艦を探し、同時に艦上ヘリコプターの乗員は海域の哨戒へ取り組んだ。
『ズヴェズダー』特派員マキシム・ニズコドゥボフは、1隻の艦の上から大規模演習を観察した。

海上演習は、コルベット「アルダル・ツィジェンジャポフ」艦載砲A-190からの太平洋水域の水上目標への射撃で始まった。
同時に、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」の戦闘要員は警報を受けた。
筋書きの下、仮想敵航空機太平洋艦隊グループを撃破する為に飛び立った。
戦闘艦は、欺瞞目標を作成する熱源を射出し、ミサイルの方向を変えた。

軍事船員が仮想目標を探知し、破壊するまでに数分掛かった。
戦闘要員はAK-100へ配置に就き、敵の方向へ向け、移動する航空目標から6キロメートル離れた場所で砲声が聞こえた。


既に海上演習は最終段階であり、太平洋艦隊の部隊は近隣地域へ展開している。
2021年に進水した最新コルベット「リェーズキー」は、太平洋艦隊へ加入する前の工場の最終航行試験を行なっている。
ミサイル発射筒のカバーの下には、対艦複合体「ウラン」がある。
この打撃の拳を30キロ先の目標へ命中させる精度が磨き上げられた。

「ほんの数秒で、有翼ミサイルKh-35ウランは水上目標へ到達します。
今日、それは仮想の物です。
海上盾の形をしています。
超低高度で飛行するミサイルは、仮想敵の現代の対空防衛システムでは、破壊するどころか、探知すらも事実上不可能です」

特派員は話した。
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他の艦載複合体と比較して「ウラン」はコンパクトかつ汎用である。
発射装置への完全な装填に30分掛かり、展開時間は3分である。
小サイズのミサイルKh-35は、時速100キロメートルまでの速度で移動するあらゆる水上目標を破壊できる。
同時に、天候や嵐の条件は、射撃の結果に影響しない。

旗艦~親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる戦闘艦は、海上での射撃を成功裏に実施した後に母港へ戻り、次の遠距離航海を準備する。
太平洋艦隊の60隻以上の艦及び支援船、海上航空隊、沿岸部隊が作戦演習に参加した。


前日(6月21日)には、クロンシュタット国際海軍サロンの初日が開催された。
海軍の将来が議論された。
今年、ロシア海軍には44隻の戦闘艦及び支援船が加わる。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した]

5月25日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)が協力してピョートル大帝湾多機能レーダー「ザスロン」の試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]
「ザスロン」は、太平洋艦隊向けの20380コルベットの3隻目「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」から装備されており(1隻目と2隻目は「フルケ-2」)、この為に同艦が同じレーダーを装備する「リェーズキー」の試験に協力したようです。

6月下旬(20日頃)に日本海対艦ミサイル「ウラン」の発射試験を行ないました。

国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した

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『世界兵器貿易分析センター』より
2023年5月25日14時50分配信
【太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はコルベット「リェーズキー」の工場航行試験実施を支援する】
世界兵器貿易分析センター、5月25日

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太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、太平洋艦隊の為に建造されたコルベット「リェーズキー」のピョートル大帝湾での多機能電波位置測定(レーダー)複合体の点検の実施を支援した。

海上への出航中、コルベット「リェーズキー」の試運転チームは乗組員と共に、艦載電波位置測定(レーダー)複合体の試験を成功裏に実施した。

コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」との訓練への取り組みを開始する前日、コルベット「リェーズキー」の乗組員は多機能電波位置測定複合体の調整、更には構造物の較正を仕上げた。

更に、戦闘訓練海上射爆場の1つで、コルベット「リェーズキー」の乗組員は、練習砲射撃を実行する汎用砲装置A-190の強度試験を実施した。

これらに加え、試運転チームは、水中音響ステーション(ソナー)「ミノタヴル-M」及び水中音響複合体「ザーリャ-2」の試験を実施した。

以前、太平洋艦隊海上航空隊Ka-27PS及びKa-27PLの乗員は、ピョートル大帝湾コルベットの甲板試験を実施し、その間に電波技術兵装、通信システム及び航空管制システムを点検する為に数回の艦の上空飛行を行なった。

[参照]
コルベット「リェーズキー」
は、プロジェクト20380多目的警備艦(コルベット)シリーズの4隻目である。
それは『アムール造船工場』で2016年に起工された。
2021年10月末、『アムール造船工場』の試運転基盤での艤装と追加装備の為、輸送ドック「ゼーヤ」ウラジオストクへ送り届けられたと東方軍管区広報サービスは発表した。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した]

5月25日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2020年12月25日就役)が協力してピョートル大帝湾多機能レーダー「ザスロン」の試験を行ないました。

「ザスロン」は、太平洋艦隊向けの20380コルベットの3隻目「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」から装備されており(1隻目と2隻目は「フルケ-2」)、この為に同艦が同じレーダーを装備する「リェーズキー」の試験に協力したようです。


国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。

ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は再びピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を実施した

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『Aviation EXplorer』より
2023年5月17日配信
【太平洋艦隊海上航空隊のKa-27乗員はピョートル大帝湾においてコルベット「リェーズキー」の甲板での発艦と着艦を実施した】
2023年5月17日、AEX.RU

太平洋艦隊海上航空隊ヘリコプターKa-27PS及びKa-27PLの乗員は、太平洋艦隊の為に建造されたコルベット「リェーズキー」の甲板試験を保障した。
ロシア国防省東方軍管区広報サービスは発表した。

現在、コルベットは国家航行試験に沿った活動の実施をピョートル大帝湾で継続している。

試験中にヘリコプター乗員はコルベットの甲板で発艦と着艦を実施し、航行中及び投錨停泊中を含め、様々なコースから艦尾側での飛行を行なった。

Ka-27PS及びKa-27PLの乗員は更に、電波技術兵装、通信システム及び航空管制システムを点検する目的で数回の艦の上空飛行を行なった。

甲板試験中、コルベット「リェーズキー」に乗っていた業界の代表は、昼間及び夜間にヘリコプターの有視界の発艦及び着艦を保障する為の艦の機器及びシステムの全ての必要な領域を記録した。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

5月17日にも艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。

国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち8隻がロシア海軍へ引き渡されています。
[ロシア海軍のプロジェクト20380/20385コルベットの歴史]

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年5月13日就役
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「グロームキー」はピョートル大帝湾でヘリコプターの着艦訓練を実施した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年5月10日8時4分配信
【ヘリコプターを太平洋艦隊のコルベットへ受け入れる演習が沿海地方で実施された】
ウラジオストク、5月10日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊コルベット「グロームキー」「ソヴェルシェーンヌイ」は、沿海地方ピョートル大帝湾海域で海上航空隊ヘリコプターを受け入れる演習へ参加した。
太平洋艦隊は発表した。

「コルベットへ駐屯する航空グループの軍人は、艦の甲板へのヘリコプターの着艦を保障する為の広範囲の任務へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

これに先立ち、ヘリコプターKa-27の乗員は沿海地方飛行場からの飛行を行ない、そのルート上で自身の訓練飛行任務へ取り組んだ。
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コルベットへアプローチすると、彼らは艦の航空指揮管制所との協同行動の訓練を実施した。

ヘリコプターKa-27を受け入れた後、コルベットは海上での任務遂行を続けると広報サービスは通知した。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335)は2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年4月1日から6月20日まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)も含め、20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には20380コルベット3隻がピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』には「グロームキー」及び同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

「グロームキー」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」などと共に、2021年12月末にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型ミサイル(対潜ミサイル「オトヴェート」)発射試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」と同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2022年8月中旬にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

一方、「グロームキー」は8月中旬に中国青島基地及び黄海で開催された国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、太平洋艦隊20380コルベットが揃ってウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

20380コルベット3隻は日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共に、2023年12月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加しました。
(12月19日出航、12月30日帰投)
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


「ソヴェルシェーンヌイ」は2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月6日にピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月24日に艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した]

「グロームキー」は2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

4月13日には太平洋艦隊20380コルベット3隻が揃って出航し、日本海で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で演習を開始した]

2023年4月中旬に行なわれたロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)には20380コルベット3隻が揃って参加しました。
4月18日に「グロームキー」と3隻の小型対潜艦(このうち1隻は「コレーエツ」)が日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベットと小型対潜艦は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

一方、「ソヴェルシェーンヌイ」は同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海へ入り、4月21日には宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船は宗谷海峡を西進した]

4月22日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した]


5月10日には「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」ピョートル大帝湾艦載ヘリコプターKa-27の着艦訓練を行ないました。

最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月28日7時49分配信
【「太平洋の」コルベット「リェーズキー」は『海軍の日』までに軍へ引き渡される】

太平洋艦隊の為に『アムール造船工場』で建造された最新のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は、2023年は7月30日に祝われる『海軍の日』の前に発注者への引き渡しが計画されている。
同社広報サービスによると、この問題は、海軍総司令部の造船管理部長イリヤー・シガポフ少将の製造現場への実務訪問中に提起された。


造船所の代理人は、現在、「リェーズキー」ウラジオストクの同社の試運転基盤で国家試験プログラムを続けていると付け加えた。

コルベット「リェーズキー」は、太平洋艦隊の為に『アムール造船工場』が建造する第4のプロジェクト20380コルベットである事が想い起こされる。
それは2016年に起工された。
当初、艦は2020年秋の引き渡しが予定されていた。
その後、就役時期は延期された。

2021年7月初頭、「リェーズキー」造船台から出渠し、建造業者が塔-マスト複合体の設置を行ない、機器の据え付けを完了する為に艤装岸壁へ置かれた。
同月、同社総取締役ウラジーミル・クラコーフは、2022年の『勝利の日』の前に艦の海軍への引き渡しを計画していると主張した。
10月にコルベットウラジオストクの同社試運転基盤へ向かった。

同年12月、「リェーズキー」の係留試験は続けられ、2022年1月に航行試験を開始すると伝えられた。
実際には、それは2022年8月に開始された。
12 月末、乗組員と試運転チームは国家試験を開始した。

3月、造船業界の通信筋は『タス通信』へ、コルベットは5月に海軍へ引き渡されると伝えた。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量-2220トン。
それは距離4000海里までの航海を行なう事が出来る。
兵装-対艦ミサイル複合体「ウラン」、高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷、有力な電波位置測定機器び電波電子機器、100mm砲装置A-190、大口径機関砲、擲弾発射機



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。

5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」「花嫁」には、工場コルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。
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輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】

10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。
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2021年11月上旬、ウラジオストク『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]

当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]

「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]

4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]

その後も工場航行試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている]

12月中旬には兵装の射撃試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で砲撃試験を実施した]

12月25日から最終洋上試験となる国家試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

2023年1月27日には艦載ヘリコプターの発着試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で艦載ヘリコプターの発着艦試験を実施した]

1月31日までに対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はピョートル大帝湾で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の発射試験を完了した]

国家試験が終われば、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で演習を開始した

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年4月13日5時4分配信
【太平洋艦隊艦支隊は沿海地方で演習を行なう為に海上へ出航した】
ウラジオストク、4月13日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊艦支隊日本海で部隊展開の演習を行なう為に海上へ出航した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

演習には、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」が参加する。

「コルベットの海上への出航の前に警報が出され、その後、乗組員は戦闘及び航海の為の艦の緊急準備活動へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。

初期段階でコルベットの乗組員は、艦支隊を構成して狭い場所の通行へ成功裏に取り組み、通信訓練を実施した。
第2段階では「敵」潜水艦の捜索及び破壊を伴う対空及び対潜防衛の訓練が行われる。
仮想敵潜水艦の捜索は、太平洋艦隊海上航空隊ヘリコプターKa-27PLの助力により行なわれる。

演習の最後の段階では対破壊工作支援部隊の艦上訓練活動が行なわれ、実際に対破壊工作擲弾筒の発射が行なわれる。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2隻目の「グロームキー」(335)は2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は、2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊に編入された]


「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年4月1日から6月20日まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」は、2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には3隻のコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』には「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、2021年12月末にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型ミサイル(対潜ミサイル「オトヴェート」)発射試験の支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2022年8月中旬にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

一方、「グロームキー」は8月中旬に中国青島基地及び黄海で開催された国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、3隻のコルベットが揃ってウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

3隻のコルベット日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には「ソヴェルシェーンヌイ」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」ウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、2023年12月下旬に東シナ海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加しました。
(12月19日出航、12月30日帰投)
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、2023年1月28日に日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で対潜戦闘訓練を実施した]

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は2月8日にウラジオストクから出航し、2月9日に日本海で対艦戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で対艦戦闘訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月6日にピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は3月24日に艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した]

「グロームキー」は2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]


4月13日、久しぶりに3隻のコルベットが揃って出航し、日本海で演習を開始しました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で実弾射撃訓練を実施した

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『インテルファクス』極東ニュースより
2023年3月27日8時11分配信
【太平洋艦隊のコルベットは日本海エリアで砲射撃を実施した】
ウラジオストク、3月27日、インテルファクス極東

太平洋艦隊コルベット「グロームキー」は、艦隊の戦闘訓練計画に沿った任務の遂行中、日本海の海上射爆場で砲射撃を実施した。
月曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

海上への出航の枠組みでコルベット艦載砲装置A-190から仮想敵艦を模した海上盾船への射撃を実施した。
要員は艦の対機雷防護の任務へ取り組み、大口径機関砲から浮遊海上機雷模型を破壊した。

砲射撃中にコルベットの電波技術戦闘部門は砲術班と連携し、近接防御線でパッシブ妨害複合体による欺瞞目標の設置を行なった。

更にコルベット「グロームキー」の乗組員は、無防備の泊地へ停泊中の艦の保護と防衛の任務へ取り組んだ。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後はウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行ないました。


2019年6月21日にはピョートル大帝湾小型対潜艦「コレーツ」、「メチェーリ」と共に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

2019年6月25日にはA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲による対空砲撃、AK-630M 30mm6銃身機関砲による機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「グロームキー」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]


2020年3月7日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にウラジオストクから遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海へ出発した]

2020年4月3日に対馬海峡を南下して東シナ海へ入った後、太平洋に留まり、演習を行なっていました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対テロ訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻の艦船は洋上で『太平洋艦隊の日』を迎えた]

2020年6月17日には沖縄本島宮古島の間を通過して東シナ海へ入り、その後、対馬海峡を通過して日本海へ入り、6月20日にウラジオストクへ帰投しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』ウラジオストク(金角湾)の観艦式へ参加しました。


2020年8月15日までに太平洋艦隊所属艦船と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクを出航した]

太平洋艦隊艦船部隊は、オホーツク海、カムチャツカ半島およびチュクチ半島沿岸で演習を行ないました。
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2020年8月26日、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共にチュクチ沿岸のアナドイル湾で海上目標(海上曳航盾船)への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はベーリング海北部で砲撃訓練を行なった]

2隻のコルベットベーリング海峡を超えてチュクチ海へ入り、2020年8月29日には同海域で沿岸の地上目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"と"ソヴェルシェーンヌイ"はチュクチ海で艦砲射撃訓練を行なった]

ベーリング海演習は2020年8月31日に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のベーリング海演習は完了した]

2020年9月14日に宗谷海峡を西進して日本海へ入り、9月16日にウラジオストクへ帰投しました。
[ベーリング海演習(『大洋の盾-2020』)へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]


2020年10月中旬にはヘリコプターの夜間発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"は艦載ヘリコプターの夜間発着艦訓練を行なった]


2021年3月10日にはプロジェクト12411ロケット艇2隻と共にピョートル大帝湾へ出航し、砲撃訓練を行ないました。
この他、艦上ヘリコプターKa-27の着艦訓練も行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

3月26日にピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行なった]

2021年4月22日にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年4月24日には日本海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で対潜演習を実施した]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート マルシャル・シャーポシニコフ、コルベット ソヴェルシェーンヌイ、グロームキー、大型海洋給油船ボリス・ブトマは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]

2021年5月末にはフィリピン海で同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット ソヴェルシェーンヌイとグロームキーはフィリピン海で砲撃訓練を実施した]

2021年6月に太平洋中央部で行なわれた太平洋艦隊の大規模演習へ参加しました。

[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年7月8日にウラジオストクへ帰投しました。
[太平洋中央部(ハワイ諸島海域)の演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦はウラジオストクへ帰投した]

2021年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(2020年12月25日就役)と共にピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月31日に日本海で対空ミサイルの発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2021年10月初頭に日本海で戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「ラズリーフ」が発射した対艦ミサイル高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。


2021年10月中旬に日本海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2021』へ参加しました。

[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2021年12月中旬にフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」新型対潜ミサイルの発射試験を日本海で行なった際、その支援任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"のミサイル発射支援任務に従事した大型対潜艦アドミラル・トリブツ、コルベット・グロームキー、ロシア英雄アルダル・ツィジェンジャポフはウラジオストクへ帰投した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で演習を行なう為、2021年2月1日にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]


2月7日にはオホーツク海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月中旬にオホーツク海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

2月下旬にはペトロパヴロフスク・カムチャツキー港の対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「グレミャーシチー」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はペトロパヴロフスク・カムチャツキー港で基地防空訓練を実施した]

3月初頭にはカムチャツカ沖で沿岸への艦砲射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット4隻はカムチャツカ半島沿岸で艦砲射撃演習を実施した]

その後、他の太平洋艦隊の艦船と共に太平洋を南下して津軽海峡を通過、日本海へ入った後、3月14日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]




2022年5月20日、他の太平洋艦隊の主力水上艦と共にウラジオストクを出航しました。
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5月末に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。

その後はオホーツク海太平洋(日本列島の東方沖)で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の太平洋演習(2022年6月上旬)]

6月21日に対馬海峡を北上して日本海へ入り、6月23日にウラジオストクへ帰投しました。

[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

6月30日、同型のコルベット2隻及び大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と共にウラジオストクで対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

7月11日には沿海地方太平洋艦隊の基地の1つで対空防衛訓練を行ないました。
何処の基地なのかは明らかにされていませんが、ウラジオストクならば明言されている筈ですから、おそらくは閉鎖行政地域フォキノでしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は対空防衛訓練を実施した]


8月4日、「グロームキー」中国青島基地及び黄海で開催される国際海軍競技会『海洋杯-2022』(ロシア海軍、中国海軍、ベトナム海軍が参加)へ参加する為に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で中国海軍及びベトナム海軍と共に国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加する]

8月11日に日本海で対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は日本海で対艦砲撃戦闘訓練を実施した]

8月12日に対馬海峡を通過して東シナ海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年8月12日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

8月15日に中国青島(チンタオ)海軍基地へ到着しました。
[国際海軍競技会『海洋杯』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島へ到着した]

黄海で行なわれた国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加しました。
新華社通信(ロシア語版)より
2022年8月21日20時16分配信
【青島で国際軍試合の枠組みでの競技会『海洋杯』が完了した】

その後に中国を去り、8月21日に対馬海峡を通過して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は対馬海峡を通過して日本海へ入った]

8月24日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加した後にウラジオストクへ帰投した]

2022年10月12日には日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」及び「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

3隻のコルベット日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]


2023年3月27日に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は艦載ヘリコプターの新人パイロットの着艦訓練を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年3月24日12時56分配信
【コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は太平洋で演習を実施した】

太平洋艦隊コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員は、太平洋艦隊海上航空隊捜索救助ヘリコプターKa-27PSの若い飛行要員との合同演習を実施し、海上で艦の甲板への着艦の際の連携を保障した。

昨年の軍事飛行学校の卒業生にとって、これは2023年に艦の甲板へ着艦する最初の飛行であり、海上航空隊の要員の最も難しい種類の訓練である。

以前、若い飛行士は飛行場、そしてルート飛行を行なった後でのみ艦への着艦の為の飛行許可を得た。

訓練中、ヘリコプターKa-27PSの乗員は、更に艦の航空グループとの連携へ取り組んだ。

停止中及び航行中のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」 の甲板へ計20回以上の着艦が行なわれたと国防省広報サービスは伝えた。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役したばかりの「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はウラジオストクで2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加し、中国海軍コルベット「黄石」と「対決」しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

その後も「ソヴェルシェーンヌイ」ウラジオストクに留まり、乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は錬成訓練を行なう]
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基地内に停泊した状態での各種訓練K-1(第1錬成任務)を終えた「ソヴェルシェーンヌイ」は、2018年7月11日にウラジオストクを出航し、海上で各種訓練を行なうK-2(第2錬成任務)に着手しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は海上で錬成訓練を行なう]

2018年7月14日にはピョートル大帝湾の射爆場(おそらくはジェルトゥヒナ島)でA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は地上目標へ100mm砲を発射した]

2018年7月21日には日本海で空中目標への砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は日本海で砲撃演習を実施した]

2018年7月後半には駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年6月8日に大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共に宗谷海峡を東進し、6月23日には宗谷海峡を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月24日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「ソヴェルシェーンヌイ」は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー近郊のクラシェニンニコフ湾へ行っていたようです。
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2019年7月28日の『ロシア海軍の日』には、ウラジオストクの観艦式へ参加しました。


2019年8月7日には、ピョートル大帝湾ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「グロームキー」(2018年12月25日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月7日、同型艦「グロームキー」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年3月29日にはピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]

2021年4月初頭には同型艦2隻及び対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と共に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月下旬には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊の水上艦と共にウラジオストクを出航して東シナ海へ進出し、その後、太平洋中央部で行なわれた大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月中旬には同型艦2隻と共にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ同型艦「グロームキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には同型艦2隻と共にコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月末には同型艦「グロームキー」と共に日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年6月末には同型艦2隻と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
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2022年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ同型艦2隻と共に参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦2隻と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

東シナ海で行なわれる中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加する為、12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

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12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]

合同演習は12月27日に終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]

12月30日にウラジオストクへ帰投しました。
[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

3月6日にはピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した]

3月24日には艦載ヘリコプターKa-27PSの新人パイロットの着艦訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を実施した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年3月6日10時42分配信
【太平洋艦隊は日本海で仮想敵潜水艦を破壊する演習を実施した】
モスクワ、3月6日、インテルファクス

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員と海洋飛行士はピョートル大帝湾で演習を実施し、その中で仮想敵潜水艦の捜索と破壊の任務へ取り組んだ。
太平洋艦隊は月曜日に発表した。

「(演習への)導入において、仮想国籍不明潜水艦が日本海の指定海域で発見されました。
ヘリコプターKa-27PL乗員は、投下型水中音響ステーションの助力により仮想敵潜水艦の捜索を行ないました」

声明では、こう述べられた。

潜水艦との接触の確立後、「ソヴェルシェーンヌイ」の乗組員は「受信した座標へ対潜魚雷の訓練射撃を成功裏に実行しました」艦隊は通知した。

彼によると、演習中の水中目標は電子方式でシミュレートされた。

公開情報によると、「ソヴェルシェーンヌイ」が属するプロジェクト20380コルベットは、近海ゾーンでの行動、敵の水上艦及び潜水艦との戦闘、更には海上揚陸部隊の砲撃支援の為に意図されている。
コルベットの兵装には、対艦ミサイル「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」砲複合体A-190対潜水艦複合体「パケート-NK」が在る。
艦はヘリコプターKa-27の受け入れが可能である。
同プロジェクトは艦の物理的フィールドを削減する為の解決策が具現化されており、革新的な材料と、船体及び上部構造物の建造レイアウトの使用によりコルベットの電波位置測定視認性の大幅な削減に成功した。



ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」(333)は、2006年6月30日にコムソモリスク・ナ・アムーレアムール造船工場で起工され、2015年5月22日に進水し、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役したばかりの「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はウラジオストクで2017年7月30日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する]

2017年8月1日から12日までウラジオストクで開催された国際海軍競技会『海洋杯-2017』へ参加し、中国海軍コルベット「黄石」と「対決」しました。
[国際海軍競技会『海洋杯-2017』でロシア海軍の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と『対決』する中国海軍のコルベット(軽型護衛艦)はウラジオストクへ来る]

その後も「ソヴェルシェーンヌイ」ウラジオストクに留まり、乗組員の訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は錬成訓練を行なう]
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基地内に停泊した状態での各種訓練K-1(第1錬成任務)を終えた「ソヴェルシェーンヌイ」は、2018年7月11日にウラジオストクを出航し、海上で各種訓練を行なうK-2(第2錬成任務)に着手しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は海上で錬成訓練を行なう]

2018年7月14日にはピョートル大帝湾の射爆場(おそらくはジェルトゥヒナ島)でA-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲を地上目標へ発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は地上目標へ100mm砲を発射した]

2018年7月21日には日本海で空中目標への砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は日本海で砲撃演習を実施した]

2018年7月後半には駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2019年5月初頭に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2019年6月8日に大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共に宗谷海峡を東進し、6月23日には宗谷海峡を西進しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月24日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
「ソヴェルシェーンヌイ」は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー近郊のクラシェニンニコフ湾へ行っていたようです。
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2019年7月28日の『ロシア海軍の日』には、ウラジオストクの観艦式へ参加しました。


2019年8月7日には、ピョートル大帝湾ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]

2019年8月末、同型艦「グロームキー」(2018年12月25日就役)を含む他の太平洋艦隊の艦船と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

2019年8月29日にカムチャツカ半島の軍港(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

2019年9月初頭には他の艦と共にオホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

2019年9月3日と4日には太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

2019年9月5日にはカムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

2019年9月7日夜~9月8日未明には、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

その後オホーツク海に留まり、2019年10月中旬に実施されたロシア連邦軍戦略部隊演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」のサポートに回りました。。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

「ソヴェルシェーンヌイ」は、他の艦船と共に2019年10月末にウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る]

2020年3月7日、同型艦「グロームキー」と共にウラジオストク付近で潜水艦捜索演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はウラジオストク沖で潜水艦捜索訓練を行なった]

2020年3月19日と20日にもピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"はピョートル大帝湾で演習を行なった]

2020年4月1日から6月20日まで同型艦「グロームキー」と共に太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は遠距離航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年3月29日にはピョートル大帝湾ジェルトゥヒナ島100mm砲の艦砲射撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾で艦砲射撃訓練を行なった]

2021年4月初頭には同型艦2隻及び対機雷防衛艦「ヤーコフ・バリャーエフ」と共に日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ヤーコフ・バリャーエフと最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"は日本海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月下旬には他の太平洋艦隊の水上艦と共にピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、フリゲート"マルシャル・シャーポシニコフ"、コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"、"グロームキー"はピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

2021年5月1日に他の太平洋艦隊の水上艦と共にウラジオストクを出航して東シナ海へ進出し、その後、太平洋中央部で行なわれた大規模演習へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月中旬には同型艦2隻と共にピョートル大帝湾で演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2020年8月下旬にベーリング海周辺で行なわれた演習『大洋の盾-2020』へ同型艦「グロームキー」と共に参加しました。
[ロシア海軍演習『大洋の盾-2020』(2020年8月)]

2021年6月に太平洋中央部で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア太平洋艦隊のアジア-太平洋遠征と太平洋中央部演習(2021年5月-7月)]

2021年8月14日には同型艦2隻と共にコルベットピョートル大帝湾で演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット3隻はピョートル大帝湾で演習を実施した]

2021年8月末には同型艦「グロームキー」と共に日本海で対空防衛訓練を実施し、「敵役」を務めた小型ロケット艦「イネイ」から発射された対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」で撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は日本海で高射ミサイル"リドゥート"を発射した]

2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として日本海オホーツク海で実施された太平洋艦隊の大規模演習へ同型艦2隻と共に参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はオホーツク海演習を終えた後に津軽海峡を通過してウラジオストクへ帰投した]

2022年6月上旬に太平洋で実施された太平洋艦隊の大規模演習には、3隻のコルベットが揃って参加しました。
[2022年6月上旬の太平洋演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]

2022年6月末には同型艦2隻と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット3隻と大型対潜艦はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。
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2022年8月中旬には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にオホーツク海で行動しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦船、宗谷海峡通過(2022年8月20-21日)]

2022年9月上旬に日本海オホーツク海で実施された中国海軍との合同演習『ヴォストーク-2022』と、その後の中国海軍との太平洋(ベーリング海・アリューシャン列島沖を含む)合同パトロールへ同型艦2隻と共に参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]

2022年10月12日、日本海で実弾射撃演習を行なう為、同型艦2隻と共にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海で実弾射撃演習を実施する]

日本海で対水上・対空射撃演習を行なった後、10月15日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海での実弾射撃演習を完了し、ウラジオストクへ帰投した]

10月21日には日本海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は日本海で実弾射撃訓練を実施した]

11月3日には同型艦「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」と共にウラジオストクで対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はウラジオストクで対空戦闘訓練を実施した]

東シナ海で行なわれる中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加する為、12月19日にウラジオストクを出航しました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

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12月21日には東シナ海の演習実施海域(済州島の南方)で中国海軍の演習参加部隊と合流しました。
[東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる]
[合同演習『海洋協同-2022』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船部隊は東シナ海で合流し、合同訓練を開始した]

12月27日に合同演習は12月27日に終了しました。
[東シナ海でのロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』は終了した]

[東シナ海で中国海軍との合同演習『海洋協同-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した]


2023年2月28日にピョートル大帝湾で対空・対艦砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

3月6日にはピョートル大帝湾で対潜戦闘演習を行ないました。