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ロシア海軍の打撃巡航ミサイル「カリブル」の射程延長型は2023年から生産を開始する?

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『Hi-Tech』より
2023年2月1日11時20分配信
【ロシアの「トマホーク」:ロシアは何の為にミサイル「カリブル」の超長距離ヴァージョンを作成するのか】

2023年にロシアは、距離3500キロメートルで目標を攻撃でき、パッシブ誘導システムを装備する有翼ミサイルの最新バージョンを公開するかもしれない。
最も興味深いのは、この為に開発者は工学上のアイデアの偉業を実行する必要すら無い事である:生産の為の殆ど全ての準備は整っている。


[誰も見た事の無い長距離有翼ミサイル]
アメリカ合衆国
中・短距離ミサイル全廃条約(中距離核戦力全廃条約)から脱退した後、長距離有翼ミサイル作成の見通しは時間の問題であることが判明した。
しかし、アメリカ人が条約を非難する頃には、ロシア軍は既に第3次世界大戦の潜在的パートナーの注目に値する何かを持っていた。
2000~3000キロメートルの距離で目標を攻撃できる海上ミサイル「カリブル」に加え、長年に渡り中・短距離ミサイル全廃条約で課せられた制限下の長距離地上ミサイルが設計局のベールの下に在った。

複合体「レリエフ」は、ヨーロッパ対ミサイル防衛システムの大陸部分全体を適切な時期に無効化する為、ちょうど作成された。
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これを解決する為、彼らは1980年代末に作成された最も長距離のミサイルを使用した。
KS-122ミサイルは、200キロトンの核弾頭を持ち、3000キロメートルまでの距離の目標の破壊を保証した。
これは、1945年に日本へ投下された爆弾の威力の10倍である。

発射プラットフォームを備えたKS-122複合体「グラナート」は、アメリカ「トマホーク」ミサイルに直接対応したものと考えられているが、その特性に関して、ソヴィエトの複合体はアメリカのものよりも著しく優れていた。
しかし、複合体が日の目を見る事は無かった~「レリエフ」は量産される事無く、試験の為のモデルは金属片に切断された。

[超「カリブル」は2023年に登場する:その作成を決める必要がある]
ロシア
有翼ミサイルのデモンストレーションの後、遠方から攻撃する能力の独占は、もう存在しない事が外国のパートナーへついに明らかにされた。

アメリカ合衆国が全てのアクションを演じた中・短距離ミサイル全廃条約の非難の後、ロシアの武器屋の手はついに解き放たれ、新たな兵器の作業が沸騰し始めた。

具体的な解決策について未だ話す必要は無いが、未確認データによると、有翼ミサイル開発者は2023年に先進ミサイル複合体を提示するかもしれない。
従来の「カリブル」とは2つの特徴で区別される。
先ず第一に、これらのミサイルの新たなヴァージョンには、射撃時の追加照射目標を排除する高度なパッシブ誘導システムが装備される。

このような誘導システムは、「カリブル-NK」及び「カリブル-PL」複合体で最初に登場するかもしれない。

第二に、このミサイルは、大容量燃料タンクと組み合わせた、より経済的で高推力のエンジンを得る。
このような改良の結果、このミサイルの最大発射距離は、ほぼ1000キロメートル増加し、「トマホーク」ミサイルの最新ヴァージョンよりも1000キロメートル長い3500キロメートルとなる。

ヨーロッパアメリカ「トマホーク」に対応するミラーを開発する為に、多くの時間とリソースは必要無い。
アーカイブから複合体「レリエフ」の図面を取得し、誰に量産を委託するのかを考えるだけで充分だ。
技術面において、「カリブル」を車輪付き車両へ移すのは何ら難しい事では無い。
ベラルーシMZKTトラック或いはロシア「カマズ」は、超長距離ミサイルのベースになる事が出来る。
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全てのミサイル技術の見本と同様、複合体の新たなヴァージョン「カリブル-MN」(近代化された地上型)は、軍用輸送機によって戦闘当直場所へ移送する能力を得る。
これは、そのような兵器は、ロシア軍が存在するあらゆる地域へ僅か1日で移動できる事を意味する。

複数の要因が新たな兵器を支持している。
まず第一に、複合体「トーポリ-M」は徐々に戦闘任務から外されており、それらは時間を掛けて廃棄されている。

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ロシアの核抑止力は、より機動性を増している~兵器の大部分は既に空中搭載機と移動式発射装置へ移されている為、核弾頭を備えた有翼ミサイルで武装した車輪付き車両の増加は、このような政策を長期に渡り継続させる。

第二に、核兵器の再装備に必要な資金は遥かに少なくなる。
移動式複合体「トーポリ-M」が廃止された後、そのポジションはミサイル複合体「ヤルス」に引き継がれる。
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後者の特性により発射機の数を大幅に減らす事が出来、その分の解放された資金はステルス兵器の作成へ向ける事が可能となる。

ロシアの艦と潜水艦へ搭載されている「カリブル」の現在の弾薬在庫は秘密である。
戦闘ユニットの構成とその数は不明である。
しかし専門家は、近代化された複合体の生産の決定が下された後、全ての搭載艦のミサイルの数は数千基に増加でき、生産費用は少なくとも半分になる筈だと考えている。
この見積もりに専門家は、対テロ作戦用の従来型の高性能爆薬の「カリブル」と、核弾頭を備えた特別ヴァージョンの有翼ミサイルの両方を含めている。



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
(まず初めに「グラナート」を輸出用に改正した「クラブ」が開発され、その後、ロシア海軍向けに改正した「カリブル」が開発された)
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現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦



「カリブル」は、2015年10月初頭~2017年11月初頭まで、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2019年1月~3月の3ヶ月間には、計48基の「カリブル」が引き渡されました。
[2019年1月~3月にロシア海軍は48基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年以降は3ヶ月間に約50基(1ヶ月間で16基程度)のペースで生産されているようです。

「カリブル」シリアでの実戦使用の経験を基に、更なる改良が行なわれました。
具体的には、ミサイルの起動時間が短縮されました。
[ロシア海軍の打撃巡航ミサイル"カリブル"はシリアでの実戦使用経験を基に改良された]


2022年2月下旬から始まったロシア連邦軍による『ウクライナ特殊軍事作戦』においても「カリブル」は度々ウクライナへ発射されています。
[『独立軍事評論』編集長はロシア海軍の巡航ミサイル「カリブル」について語った]


「カリブル」の射程延長型の開発は以前から進められていましたが、早ければ2023年中には生産を開始するようです。
[ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている]
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『独立軍事評論』編集長はロシア海軍の巡航ミサイル「カリブル」について語った

『NAVAL NEWS』より
2022年3月28日配信
【ロシアの「ブヤン-M」級コルベットがウクライナに対して「カリブル」ミサイルを発射した】

8基の「カリブル」巡航ミサイル「ブヤン-M」級コルベットによってウクライナの兵器庫に対し発射された。
ロシア国防省が公開したビデオは、このような攻撃を国民に初めて示したものである。

国防省報道官イーゴリ・コナシェンコフは、海上精密ミサイルリヴネ市北西14キロメートルにあるオルツィヴ入植地の兵器庫に命中したと述べた。
「この攻撃は、西側諸国からも供給されている武器及び軍事装備品と共にウクライナの主要兵器庫を破壊しました」
彼は言った。

「カリブル」ミサイルは、黒海においてプロジェクト21631「ブヤン-M」級小型ミサイル艦によって発射されたと伝えられた。

映像には、8発のミサイルが次々と飛び去る様子が映っている。
こうして艦は、8基を搭載しているミサイルの全弾を発射しだ。

『独立軍事評論』編集長ドミトリー・リトフキンは、一斉射撃により、「カリブル」ミサイル搭載艦が同時に弾を全て発射し、適切な順番を保持する事が確認されたと言った。

「これは重要な技術的解決策であり、テストの必要がありました。
軍艦は16発のミサイルを発射できますか?
潜水艦は、そのような一斉射撃中に50メートル沈下します。
このような可能性が有った為、それはテストされたのです」

彼は言った。

以前、国防省「カリブル」を1基、2基、3基発射した映像を公開していた。
リトフキンは、1990年に北方艦隊原子力潜水艦クラ射爆場へ一度に16基の弾道ミサイルを数分で発射したバレンツ海でのソヴィエトの作戦『ベゲモット-2』を想い起こした。
これは、国内海軍にとって前例のない記録であった。
弾道ミサイル「カリブル」より遥かに大きい。

[情報交換]
リトフキン
は、「カリブル」ミサイルが飛行中に情報を交換したと考えている。
「人工知能は兵器とハードウェアに導入されています。
1基のミサイルが目標を視認し、他のミサイルと情報を共有している可能性があります。
1基のミサイルが撃墜された場合、残りは何処を飛ぶのか分かります。
戦場の状況はネットが中心です」

彼は言った。

「一斉射撃は、カリブルミサイルがリアルタイムでの情報交換を有している事を示しました。
巡航ミサイルは、実際にはロボットです」

専門家は言った。

[カリブル]
S-14「カリブル」(NATO報告名SS-N-27「シズラー」)は、エカテリンブルクノヴァトール設計局により、S-10「グラナート」複合体から開発された。
1993年に初めて一般公開された。

「グラナート」は、アメリカ合衆国「トマホーク」SLCM及びGLCMに応じて設計された。
設計は1976年に始まった。
3M-10「グラナート」は1983年に3M-51「アルファ」巡航ミサイルへ発展し、それは魚雷発射管から発射するの為の追加段階を有する。
1993年、ミサイルのモックアップはアブダビ兵器展示会『MAKS-93』で示された。

1991年以降、設計者は輸出版の「クラブ」に焦点を当てた。
それは潜水艦(クラブ-S)軍艦(クラブ-N)から発射できる。
最初の3M-54「アルファ」から開発され、主な設計は維持された。
3M-14「グラナート」から開発された。
輸出版の射程距離は275~300キロメートルである。

ロシア海軍は、3S14汎用発射機を備えた水上軍艦「カリブル-NK」複合体潜水艦魚雷発射管用の「カリブル-PL」に、3M-54及び3M-15ミサイルを使用している。
最初の複合体は、2012年にプロジェクト11661ミサイル艦「ダゲスタン」へ引き渡された。
様々な情報源によると、その射程距離は1400~2600キロメートルと様々である。

「カリブル」は、地上、空中、海上、水中の複合体として開発され、輸出版も提示された。
公開情報源は、ロシア、インド、中国が運用していると述べている。

[発射機]
3S14汎用発射機は、ロシア海軍「カリブル」の使用を促進した。
垂直発射機『アルマーズ-アンテイ』社特殊機械製造局により設計された。

「カリブル」「オーニクス」「ブラモス」ミサイルを発射でき、2022年に受入試験を完了予定の極超音速の「ツィルコン」にも適合する。

発射機は、プロジェクト22350フリゲート及び11356フリゲートプロジェクト20385コルベット及び20386コルベット、プロジェクト11661ミサイル艦、プロジェクト21631小型ミサイル艦及び22800小型ミサイル艦など、様々な排水量の新世代ロシア軍艦に設置されている。

プロジェクト22160哨戒艦でさえ発射機を搭載できる。
近代化されたプロジェクト1144巡洋艦プロジェクト1155大型対潜艦「カリブル」を発射できる。

巡航ミサイルは、プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」級ディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」級巡航ミサイル原子力潜水艦からも発射できる。

[交戦]
ミサイル
の最初の戦闘交戦はシリアで行なわれた。
国防省は、少なくとも99基のミサイルの13回の交戦を発表した。

最初の発射は、カスピ小艦隊プロジェクト11661ミサイル艦「ダゲスタン」、プロジェクト21631小型ミサイル艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」により行なわれた。
これらはカスピ海からシリアの11のテロリストの物体へ26基の「カリブル-NK」を発射した。
それは司令部、武器庫、テロリストのキャンプを破壊した。

セルゲイ・ショイグ国防相「攻撃の結果、ミサイルは約1500キロメートルの遠距離での高い有効性が確認された」と述べた。

潜水艦からの最初の発射は2015年12月8日に行われた。
プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌ」は、ラッカ州のテロリストの標的へ潜水位置から4基の「カリブル-PL」を発射した。
それは2ヶ所の司令部を破壊した。
これは、ロシア水中艦隊の歴史上、本物の敵に対する最初のミサイル攻撃である。

2016年11月15日、黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」が初めて「カリブル」ミサイルを発射した。
その後、フリゲート「アドミラル・エッセン」、プロジェクト636.3潜水艦「クラスノダール」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」が続いた。
後者の2隻の潜水艦東地中海から攻撃を行い、デリゾール南東に在るテロリストの指揮所、通信中枢、武器庫を破壊した。
国防省は、7基のミサイルが潜水位置から500~670キロメートルの距離へ発射されたと言った。

2017年10月5日、黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、10基の「カリブル」ミサイルを発射し、アル・マヤディン町近郊のテロリストの指揮所、主要武器庫、装甲車を破壊した。

「カリブル」は、理想的な非核戦略抑止力である。
それは通常弾頭と核弾頭の両方を搭載できる。
全てのロシア艦隊「カリブル」ミサイルで武装しており、長くて柔軟なアウトリーチを提供する。



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
(まず初めに「グラナート」を輸出用に改正した「クラブ」が開発され、その後、ロシア海軍向けに改正した「カリブル」が開発された)
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現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦



「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2019年1月~3月の3ヶ月間には、計48基の「カリブル」が引き渡されました。
[2019年1月~3月にロシア海軍は48基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年以降は3ヶ月間に約50基(1ヶ月間で16基程度)のペースで生産されているようです。

「カリブル」シリアでの実戦使用の経験を基に、更なる改良が行なわれました。
具体的には、ミサイルの起動時間が短縮されました。
[ロシア海軍の打撃巡航ミサイル"カリブル"はシリアでの実戦使用経験を基に改良された]


2022年2月下旬から始まったロシア連邦軍による『ウクライナ特殊軍事作戦』において「カリブル」は再び実戦投入されました。

2022年2月24日、ロシア航空宇宙軍航空機ロシア海軍黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、2月25日深夜~2月26日未明にウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は夜間にウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同じ2月26日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦により、もう一度大規模な巡航ミサイル攻撃がウクライナに対して行なわれました。
[2022年2月26日にロシア海軍黒海艦隊はウクライナ特殊軍事作戦で巡航ミサイル「カリブル」による攻撃を行なった]

3月1日、航空宇宙軍航空機及び黒海艦隊の艦は、ウクライナに対する大規模な巡航ミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月20日には、カスピ小艦隊「カリブル」搭載艦「ウクライナ特殊軍事作戦」において初めてウクライナへの大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊はウクライナ特殊軍事作戦において初めてカスピ海から巡航ミサイル「カリブル」をウクライナのムィコラーイウ州へ発射した]

同じ3月20日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ北西部のネージン車両修理工場への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からウクライナのネージン修理工場へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ドネツクルガンスクウクライナ軍施設への大規模なミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からドネツクとルガンスクのウクライナ軍施設へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月22日夕方、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ウクライナ西部リヴネ市北西のオルツィヴウクライナ軍兵器庫へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からリヴネ近郊のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月24日夜、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ州カルィーニウカ燃料貯蔵所へのミサイル攻撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ州カルィーニウカのウクライナ軍燃料貯蔵所へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月25日、黒海艦隊小型ロケット艦(「ブヤン-M」小型ロケット艦)は、ジトーミル州ヴェリキー・コロフンツィ地域の弾薬兵器庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍兵器庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月27日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、キエフ近郊のプレセツクミサイル倉庫「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M小型ロケット艦は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からキエフ近郊のプレセツクのウクライナ軍ミサイル倉庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

3月28日、黒海艦隊「カリブル」搭載艦は、ジトーミル州ウショムールヴェセロフカの大型弾薬庫へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において黒海からジトームィル州のウクライナ軍弾薬庫へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

ロシア海軍の打撃巡航ミサイル"カリブル"はシリアでの実戦使用経験を基に改良された


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月22日9時8分配信
【有翼ミサイル「カリブル」はシリアでの試験の後に近代化された】
モスクワ、9月22日-ロシア通信社ノーボスチ

有翼ミサイル「カリブル」は、シリアでの試験の後に近代化が行なわれ、飛翔任務の起動時間の短縮を可能にした。
セルゲイ・ショイグ国防相は話した。

「高精度兵器の使用について御話しいたしますと、例えば、以前には有翼ミサイル"カリブル"の飛翔任務を起動させ、目標へ向かう為には、かなりの時間を要しました。
今日において、カリブルの飛翔任務の起動時間は縮小され、一際短時間となりました。
そして、目標指示転送時間を短縮する作業が常に進行中です」

彼は、シリアでの兵器使用と、その近代化についての話を新聞『モスクワ共産青年同盟』において述べた。

ロシアは、シリアテロリスト有翼ミサイル「カリブル」による打撃を何度も与えた。

このような打撃が最初に与えられたのは2015年10月7日であり、この時には、ロシア連邦海軍カスピ小艦隊の艦~ロケット警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」が、カスピ海エリアからミサイル「カリブル-NK」の26回の発射を行なった。



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375km、対潜型(水上艦発射用)91RTE2で40km、対潜型(潜水艦発射用)91RE1で50kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
(まず初めに「グラナート」を輸出用に改正した「クラブ」が開発され、その後、ロシア海軍向けに改正した「カリブル」が開発された)
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現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦


今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2019年1月~3月の3ヶ月間には、計48基の「カリブル」が引き渡されました。
[2019年1月~3月にロシア海軍は48基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

最近では、3ヶ月間に約50基(1ヶ月間で18基程度)のペースで生産されているようです。

「カリブル」シリアでの実戦使用の経験を基に、更なる改良が行なわれました。
具体的には、ミサイルの起動時間が短縮されたようです。


既に「カリブル」の更なる改良型である「カリブル-M」の開発も始まっています。
[ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている]

2019年1月~3月にロシア海軍は48基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年4月12日12時27分配信
【ロシア連邦軍は年の初めに48基の有翼ミサイル「カリブル」を受領した-ショイグ】
モスクワ、4月12日、インタファクス

防衛産業企業は、今年のこの3ヶ月間にロシア軍へ、ミサイル「カリブル」、複合体「バスチオン」、数十機の航空機及びヘリコプターを含む500以上の新たな兵器を納入した。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは発表した。

「本日、私共は、今年の第1四半期の軍用製品及びインフラストラクチュア施設の受領結果を総計します。
この期間に、防衛企業は、軍へ500以上の新たな、そして約50の修復された兵器、軍用車両及び特殊車両を納入しました」
ショイグ
は、金曜日の軍需製品統一受領の日に話した。

彼によると、これらの兵器の中には、48基の作戦-戦術用途有翼ミサイル「カリブル」、1基の沿岸ミサイル複合体「バスチオン」、13機のヘリコプターMi-28、Mi-35M、そしてMi-8の様々なモデル、540両の自動車「チグル」、「ウラル」、「カマズ」が有る。
「加えて、軍は、工兵車両及び自動車、通信手段、航空兵器及び弾薬の受領を計画しております」
セルゲイ・ショイグ
は話した。

彼は更に、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で、全ての希望者は、大部分の最新の風貌のロシア製兵器の技術及び戦闘能力についての知識を得る事が出来ると述べた。
公開会議で国防相は宇宙飛行士の日の祝辞を述べた。
「4月12日は、人類史上、最も記念すべき日の1つであります。
多くの種類の練習、技術の才能に恵まれ、その力と知識を設計へ振り向け、国内宇宙飛行士を発展させました。
粘り強い労働のお陰で、我が国は明確な目的を持って宇宙分野での重要な発見をものにしました」
セルゲイ・ショイグ
は話した。

彼は確信を表明した。
「宇宙ロケット分野の経験の蓄積、強い科学技術のポテンシャルと高度の専門労働者は、今後、ロシアの防衛能力と安全を強化するでしょう」



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375km、対潜型(水上艦発射用)91RTE2で40km、対潜型(潜水艦発射用)91RE1で50kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
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現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦


今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]


そして今回、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、2019年1月~3月の3ヶ月間に、計48基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡された事を明らかにしました。

なお、4月12日はロシア「宇宙飛行士の日」です。
1961年4月12日、ユーリー・ガガーリンにより、人類初の有人宇宙飛行が行なわれました。


既に「カリブル」の更なる改良型である「カリブル-M」の開発も始まっています。
[ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている]

ロシア海軍の為の新型対地巡航ミサイル"カリブル-M"の開発は始まっている

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『タス通信』より
2019年1月8日16時2分配信
【情報筋:ロシアは新たな有翼ミサイル「カリブル-M」を開発する】
モスクワ、1月8日/タス通信

海軍の為の飛翔距離4500km以上の最新有翼ミサイル「カリブル-M」の作成作業はロシアで進められている。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「海軍の為に、最大射撃距離4500km以上の最新の高精度艦上配置有翼ミサイル"カリブル-M"が開発されています。
ミサイルの作成は、科学研究作業及び国防省の資金拠出の段階に在ります」

対談者は話した。
彼は、「カリブル-M」の作成は、2027年までの国家軍備プログラムに含まれている事を明らかにした。
「ミサイルは、同プログラムの有効期間の末までに海軍へ引き渡されなければなりません」

情報提供者は、新たなミサイルが現用の「カリブル」と異なるのは、射撃距離の長さと、最大寸法であると付け加えた。
「ミサイルは、より大きくなり、弾頭は、およそ1トンになります」
彼は指摘した。
対談者によると、新たなミサイルは、フリゲートを始めとする大型水上艦、更には原子力潜水艦に装備される。
「カリブル-Mは陸上施設の破壊の為に意図されており、通常弾頭及び核弾頭の搭載が可能です」
彼は説明した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

現在、ミサイル複合体「カリブル」は、ロシア海軍の軍備として在る。
公開情報によると、この複合体の一員である有翼ミサイル3M-14の最大射撃距離は、亜音速飛翔で約2000kmに達する。
水上艦の為には複合体のヴァージョン「カリブル-NK」が、潜水艦の為には「カリブル-PL」が開発されている。
「カリブル」は特に、ロシアプロジェクト22350フリゲート、プロジェクト21631「ブヤン-M」コルベット、多目的原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」型、通常動力潜水艦プロジェクト877及び636、その他の艦の兵装となっている。

あるデータによると、「カリブル」が装備する弾頭の最大重量は500kgに達する。
このミサイルは、シリアテロリストの施設への攻撃の為、ロシア戦闘艦及び潜水艦により使用されている。



18-0418d.jpg
エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型3M-14で2500km、対艦攻撃型3M-54で375km、対潜型(水上艦発射用)91RTE2で40km、対潜型(潜水艦発射用)91RE1で50kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型3M-54のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された原子力潜水艦搭載用対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)(1984年軍備採用、1990年代前半に退役)をベースに開発されました。
19-0108e.jpg

現在、ロシア海軍では、以下の艦に装備されています。

プロジェクト22350フリゲート
プロジェクト11356フリゲート
プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦
プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦
プロジェクト06363潜水艦


今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年4月~6月の3ヶ月間には、計49基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]


そして今回、「ロシア防衛産業企業体の匿名の情報提供者」は、「カリブル」の更なる改良型である「カリブル-M」の開発が始まっている事を明らかにしました。

「カリブル-M」は、「カリブル」(対地攻撃型3M-14)よりも大きくなり、(地上攻撃の)最大射程距離は4500km以上、弾頭重量は約1トン(おそらく700kg程度)になるとの事です。

ただ、サイズが大きくなると言っても、おそらくは、現用の汎用ミサイル発射装置3S-14に収まるものになるでしょう。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK ]

更に「カリブル-M」は、通常弾頭の他に、核弾頭の装備も可能との事です。

新たな「カリブル-M」は、フリゲートを始めとする大型水上艦原子力潜水艦に搭載されるとの事ですから、小型ロケット艦(「ブヤン-M」及び「カラクルト」)や通常動力潜水艦(「ラーダ」及び06363)への搭載は考えられていないようです。
おそらくは、現用の「カリブル」のように533mm魚雷発射管から発射する事は出来ないでしょう。

ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した

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『インタファクス』より
2018年7月20日14時9分配信
【ロシア連邦国防省は半年間に49基のミサイル「カリブル」を受け取った】
モスクワ、7月20日、インタファクス-ロシア

ロシア海軍は、2018年の前半に数十基のミサイル「カリブル」を受け取った。
ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは発表した。

「海軍は49基の作戦-戦術用途有翼ミサイル「カリブル」と4基の対艦ミサイルを受け取りました」
クリヴォルチコ
は、金曜日の軍需製品統一受領の日に話した。

彼によると、更に3隻の新たな戦闘艦が、最初の半年に海軍の戦闘編制へ受け入れられた。

「海軍の為の受領は、3隻の戦闘艦、2隻の支援船と、修理を経た1隻の戦闘艦、沿岸ミサイル複合体バスチオンです」
国防次官は話した。

現在、プロジェクト636.3潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル-PL」で武装している。
その同類~ミサイル「カリブル-NK」は、一連のロケット艦の兵装となっている。
これは、シリア『イスラム国』(ロシア連邦では非合法のテロ組織)の目標への打撃へ2000km以上の距離から何度も参加した。



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エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

最大射程距離は、対地攻撃型で2500km、対艦攻撃型で375km、対潜型(水上艦発射用)で40km、対潜型(潜水艦発射用)で50kmになります。
飛翔速度は亜音速ですが、対艦攻撃型のみは目標の手前20km位で弾頭が分離して超音速に加速します。

元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)をベースに開発されました。
17-0727d.jpg

現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356フリゲートプロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。

今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2018年1月~3月の3ヶ月間には、計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]


今回の記事では、2018年前半に計49基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡されたと書かれていますが、これはおそらく、2018年4月~6月の3ヶ月間の間違いでしょう。
(仮に2018年前半に49基だとすると、同年4月~6月には3基しか引き渡されていない事になるが、近年のペースから見て、それは有り得ない)

今回、アレクセイ・クリヴォルチコ国防次官は、2018年前半にロシア海軍が受領した艦船についても述べていますので、これと混同したのでしょう。

ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年4月18日12時43分配信
【ロシア連邦海軍は(2018年)第1クオーター(1月-3月)に原子力潜水艦、46基のミサイル「カリブル」、3隻の艦船と2機のヘリコプターを受領した】
モスクワ、4月18日、インタファクス-AVN

ロシア海軍は、2018年第1クオーター(1月-3月)に原子力潜水艦、3隻の艦船、2機のヘリコプター、およそ50基のミサイル「カリブル」を受領した。
水曜日、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは、軍需製品統一受領の日に公表した。

「海軍に関しましては、修理を経たプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦トゥーラ、補助艦隊の3隻の艦及び支援船、2機のヘリコプター、46基の作戦-戦術用途有翼ミサイル"カリブル"を受領しました」
ユーリー・ボリソフ
は話した。

特に、ムルマンスクでは、造船工場『北方造船所』で造られたプロジェクト23120後方支援船「エリブルス」を艦隊が受領し、北方艦隊潜水艦師団は、工場『ズヴェズドーチカ』で修理された後のプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」を受領した。

この他、エカテリンブルク設計局『ノヴァトール』では、海洋配置有翼ミサイル「カリブル」の次の一群の発送が準備されていると国防次官は述べた。



18-0418d.jpg
エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)をベースに開発されました。
17-0727d.jpg

現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。

今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月の3ヶ月間には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

そして今回、ユーリー・ボリソフ国防次官は、2018年1月~3月の3ヶ月間に計46基の「カリブル」ロシア海軍へ引き渡された事を公表しました。


今回、ユーリー・ボリソフ国防次官は、「カリブル」以外にロシア海軍が今年1月~3月に受領した艦船やヘリコプターにも触れています。

プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」が海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役したのは4月9日ですが、その前(2018年3月末頃)に造船所から海軍への納入証書への署名は行われていたようです。
[プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

セヴェロドヴィンスクで寿命延長近代化改装が行なわれていた戦略用途原子力水中巡洋艦「トゥーラ」は、2017年12月末に工事を完了し、2018年初頭に北方艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラの近代化改装は完了した]

「2機のヘリコプター」は、おそらくは近代化改装された艦載ヘリコプターKa-27Mの事でしょう。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに約50機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領する]

ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した

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『インタファクス』より
2018年1月30日19時49分配信
【ロシア連邦はシリア作戦時に過激派へ「カリブル」で100の打撃を与えた】
モスクワ、1月30日、インタファクス・ロシア

ロシア連邦海軍及び潜水艦は、シリア過激派有翼ミサイル「カリブル」で100の打撃を与えた。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグの談話を国防省サイトは引用して発表した。

「艦と潜水艦は、有翼ミサイル"カリブル"により、100の高精度の打撃を与えました」
シリア軍事作戦
の結果の総括と経験の共用の為の軍事実習代表者会議においてショイグは話した。

この他に、ロシア戦略ロケット機Tu-160及びTu-95MS有翼ミサイルにより66の打撃を与え、各機は指示目標を破壊した。

合計でロシア連邦航空宇宙軍は、シリア作戦中に34000以上の戦闘飛行を行なった。
同省によると、遠距離爆撃機Tu-22M3、更には作戦-戦術航空隊の航空機Su-24M、Su-34、Su-35は高い効率性を示した。

ショイグは更に、ロシアシリアへ過激派の無人機の攻撃へ効果的に対処する為のエシュロンシステムを作成したと述べた。

「シリアでの作戦中に私達は、国内で製造され、手製及び標準外の容貌を含めた過激派が使用する戦闘装備手段の調査に注意を払っていました。
作成されたものは、彼らとの戦闘を効率良くする事を可能にしました」
ショイグ
は語った。

彼によると、これら無人機に対抗する為、偵察及び監視複合体、対空防衛及び電波電子戦闘複合体を加えたエシュロンシステムが作られた。

シリアでの経験は、ロシア軍の訓練へ使用されると国防相は締めくくった。



エカテリンブルク市『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)をベースに開発されました。
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現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。

今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月初頭以降、シリア領内テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)『アル=ヌスラ戦線』に対し、何度か実戦で使用されています。

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計26基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射(計18基)。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアパルミラへ発射(計4基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアハマーへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年9月5日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計6基)。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月14日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計7基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年9月22日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアイドリブへ発射(計3基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドはシリアのイドリブの『アル=ヌスラ戦線』へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月5日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」地中海東部からシリアへ発射(計10基)。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年10月31日黒海艦隊潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」地中海東部からシリアデリゾールへ発射(計3基)。

『タス通信』より
2017年10月31日17時53分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はデリゾールの『イスラム国』戦闘員へ「カリブル」で打撃を与えた】

・2017年11月3日黒海艦隊潜水艦「コルピノ」地中海東部からシリアアブ・カマルへ発射(計6基)。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月には、「カリブル」超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基の「カリブル」が引き渡されました。
単純に計算して「カリブル」は1ヶ月に20基のペースで生産されている事になります。
おそらく、主に生産されているのは地上攻撃タイプの3M14でしょう。
[ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]


なお、今回の記事ではシリアの過激派の無人機に触れられていますが、シリア駐留ロシア軍は、2018年1月5日夜から6日にかけてフマイミーン飛行場及びタルトゥース海軍補給所に対して実施された計13回の小型無人機による攻撃を全て撃退しています。
『タス通信』より
2018年1月8日17時49分配信
【ロシア軍はシリアの施設に対する13回の打撃無人機の攻撃を成功裏に撃退した】

テロリスト無人機は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-S1」により撃墜されました。

ロシア海軍は2017年4月~6月に60基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年7月26日19時40分配信
【(ロシア)軍は2017年第2クオーター(4月-6月)に60基の有翼ミサイル「カリブル」を受領した】

2017第2クオーター(4月-6月)に、業界は軍へ複合体「カリブル」の為の60基の海洋配置有翼ミサイルを引き渡した。
(ロシア)国防相セルゲイ・ショイグは、統一軍事製品受領日のオープニングで表明した。


この期間中に引き渡された機器には、更に、11機の航空機、6機のヘリコプター、9基の電波位置特定ステーション(レーダー)、プロジェクト20380コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、プロジェクト955ロケット水中巡洋艦の為の2隻の泊地艇重浮揚桟橋が含まれると『Lenta.ru』は伝えた。

ミサイル複合体「カリブル-NK」は、汎用艦載射撃複合体単一垂直発射装置から複数のタイプのミサイルを同時に使用する為に意図されている。
潜水艦の533mm魚雷発射管からミサイル発射を行なう「カリブル-PL」のヴァージョンが有る。

「カリブル」の弾薬には、最大射程距離375kmの対艦ミサイル3M54(超音速突入弾頭)と、地上目標攻撃の為の亜音速ミサイル3M14(最大射程距離2600km)が含まれる。



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『L.V.リュリエフ記念試験設計局ノヴァトール』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」(SS-N-21)をベースに開発されました。
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現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。

今後も「カリブル」搭載艦は増加します。
[2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう]


「カリブル」は、2015年10月以降、シリア領内テロ組織に対し、何度か実戦で使用されています。

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

・2017年5月31日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2017年6月23日黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


「カリブル」は、2016年前半(1月~6月)には計47基がロシア海軍へ納入されています。
[ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

2016年7月~9月には、「カリブル」と超音速対艦ミサイル「オーニクス」を合わせて100基以上がロシア海軍へ納入されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

そして2017年4月~6月の3ヶ月間には計60基が引き渡されました。
単純に計算して「カリブル」は1ヶ月に20基のペースで生産されている事になります。
おそらく、主に生産されているのは地上攻撃タイプの3M14でしょう。

2020年末にはロシア海軍の約半数近くの軍艦が巡航ミサイル"カリブル"を装備しているだろう

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『タス通信』より
2017年5月24日10時33分配信
【2020年末にはロシア連邦海軍の軍艦の約半数にミサイル「カリブル」が装備されている】
モスクワ、5月24日/タス通信

2020年末には、(ロシア)海軍の約半数の戦闘艦に海洋配置有翼ミサイル「カリブル」が装備されている。
水曜日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、連邦院(上院)『政府の時間』で述べた。
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「2020年末には・・・海軍の約半数の戦闘艦に、海洋配置有翼ミサイル"カリブル"が装備されているでしょう」
ショイグ
は話した。

ミサイル複合体「カリブル」は、シリア作戦中にプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」プロジェクト21631小型ロケット艦を含む水上艦、更にはプロジェクト636.3潜水艦(ワルシャワンカ)により使用された。

また、2021年のロシア海軍の軍備には、新たなミサイル複合体「ブラヴァー」を有する7隻の先進的な「ボレイ」級を含む13隻の潜水艦が採用されている。

「2021年には・・・海洋戦略核戦力の戦闘編制に13隻の潜水艦が提供されているでしょう。
新たなミサイル複合体ブラヴァーを有する7隻の先進的なボレイ級を含めて」
ショイグ
は話した。

3隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦は、既に海軍へ引き渡されている。
2014年には、2隻の潜水艦「クニャージ・オレグ」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。
2015年には潜水艦「インペラ―トル・アレクサンドルIII」が、2016年には「クニャージ・ポジャールスキー」が起工された。
各々の潜水艦は、16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。

以前、ロシア防衛産業企業体の情報提供者は、「クニャージ・ウラジーミル」が当初計画よりも1年後の2018年にロシア海軍へ加わると『タス通信』へ伝えた。
潜水艦は、2017年に海軍へ引き渡される見込みだった。



『ノヴァトール・エカテリンブルク設計局』により設計された有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
元々は、ソ連海軍時代に配備された対地有翼ミサイル「グラナート」をベースに開発されました。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦(セヴェロドヴィンスク)プロジェクト06363潜水艦プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」プロジェクト677「ラーダ」潜水艦(サンクトペテルブルク)に搭載されています。

2015年10月以降には、シリア領内テロ組織に対し、何度か実戦で使用されています。

・2015年10月7日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

・2015年11月20日カスピ小艦隊警備艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」カスピ海南方からシリアへ発射。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2015年12月8日黒海艦隊潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

・2016年8月19日黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]

・2016年11月15日黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海東部からシリアへ発射。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


今後、更に「カリブル」を装備する新型艦~プロジェクト22350フリゲートプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦プロジェクト22160哨戒艦プロジェクト885M原子力水中巡洋艦プロジェクト677M潜水艦プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊向け)ロシア海軍へ就役します。
この他、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦プロジェクト971原子力巡洋潜水艦プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦の一部も近代化改装により「カリブル」を装備します。

大雑把に推測して、2020年末には、ロシア海軍「カリブル」装備の水上艦は35隻程度、潜水艦は24隻程度になっているでしょう。

今回、セルゲイ・ショイグ国防相は、「Около половины」(約半分)と言っていますが、これは、必ずしも「50パーセント」を意味しておりません。
この場合は、およそ35-40パーセント以上といった所でしょう。


この他、セルゲイ・ショイグ国防相は、ロシア海洋戦略核戦力、即ちロシア海軍戦略原潜にも言及しています。
[新世代戦略原潜ボレイ級]

要するにショイグ国防相は、2021年には7隻の新世代戦略原潜「ボレイ」級を含む13隻の戦略原潜ロシア海軍で活動していると言っているので、「ボレイ」級以外の戦略原潜は5隻という事になります。
この5隻は、プロジェクト667BDRM(デルタIV)の事でしょう。