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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦と最新鋭コルベット2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地方情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年8月23日8時11分配信
【太平洋艦隊の艦は日本海で仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】

太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の演習計画の枠組みで、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、更にコルベット「グロームキー」「ソヴェルシェーンヌイ」で構成される戦術艦グループは、日本海で対潜任務へ取り組んだ。

海上移動中に艦の乗組員は、仮想敵潜水艦の捜索、分類、追跡の複合活動を行なった。
演習中、潜水艦の仮想破壊の為、艦のロケット爆雷装置及び魚雷兵装が使用された。

更に、合同戦術操艦、艦支隊の組織的対空防衛、航行中の艦のダメージコントロールの訓練が実施された。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年6月にピョートル大帝湾で対潜演習を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けプロジェクト20380コルベットの1隻目となる「ソヴェルシェーンヌイ」は、2017年7月20日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

最近では、2019年8月初頭にヘリコプターの発着艦訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着訓練を行なった]


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ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

就役後の「グロームキー」の動向は公表されていませんが(ウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行なっていたらしい)、2019年6月21日にはピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]


8月23日、この3隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦は8月22日-23日にオホーツク海で演習を行なう

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年8月17日16時25分配信
【太平洋艦隊の艦はオホーツク海でミサイル射撃を実施する】
モスクワ、8月17日、インタファクス

太平洋艦隊艦支隊オホーツク海ミサイル射撃演習を実施する。
ロシア連邦国防省は発表した。

「オホーツク海エリアにおいて、ロケット巡洋艦ワリャーグ、駆逐艦ブイストルイ、大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・パンテレーエフで構成される打撃艦グループは試験戦術演習を実施します」
国防省サイト
の発表では、こう述べられている。

それによると、演習は8月22日~23日に実施される。
その中で、艦は合同操艦、航空隊との連携、潜水艦の捜索、仮想遭難船の救助へ取り組む。

「演習のクライマックスは、高射ミサイル"フォルト"、"ウーラガン"、"キンジャール"を使用して、仮想敵空中攻撃手段を模した標的へのミサイル射撃となります」
国防省
は指摘した。



2019年8月15日午前5時頃、ロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦、ウダロイI級駆逐艦宗谷海峡を通過し、オホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

スラバ級ミサイル巡洋艦(011):ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦(715):戦隊水雷艦「ブイストルイ」
ウダロイI級駆逐艦(564):大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」


これらの艦は、8月22日~23日にオホーツク海で演習を行ない、その中で艦対空ミサイルを発射します。

オホーツク海で行動していたロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-19とR-20はウラジオストクへ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地方情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年8月3日8時0分配信
【太平洋艦隊のロケット艇打撃グループは2ヶ月間の航海の後にウラジオストクへ戻った】

ロケット艇の乗組員は、戦闘演習計画の枠組みにおいて、太平洋及びオホーツク海エリアで2ヶ月間に渡り任務を遂行した。
演習の為の遠距離航海期間に、仮想敵艦船支隊へ組織的なミサイル打撃を与える任務へ取り組み、合同戦術操艦及び組織的通信の訓練を行なった。
更に船員は、航行中の艇のダメージコントロール及び艇上の人員へ援助を与える実地技量を向上させた。

艇は、他のカムチャツカ連合部隊の艦及び海上航空隊と連携して戦闘訓練射爆場で合同演習を実施し、
水上艦を模した曳航盾船への砲射撃を行ない、その後の対空防衛演習中、空中目標を撃破する為に砲を使用した。

本日、ウリス湾では、ロケット艇の歓迎式典が開催された。

艦艇を出迎える為の会合には、太平洋艦隊沿海地方小艦隊連合部隊司令部の代表、軍事船員の家族及び親類が出席した。
伝統に沿って、ロケット艇の艇長には子豚の丸焼きが贈られた。



『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【ロケット艇R-19】

プロジェクト12411(タランタルIII級)大型ロケット艇R-19(978)は、ロシア極東ハバロフスク造船工場で建造され、1992年12月7日に就役しました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【ロケット艇R-20】
プロジェクト12411大型ロケット艇R-20(921)も、ロシア極東ハバロフスク造船工場で建造され、1993年11月19日に就役しました。

現在、R-19R-20は、第19水上艦旅団第2親衛ロケット艇大隊に所属し、ウラジオストク南部ウリス湾に駐留しています。
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[第2親衛ロケット艇大隊]
ロケット艇R-79(1241T、1984年12月就役)
ロケット艇R-261(12411、1988年12月就役)
ロケット艇R-297(12411、1990年9月就役)
ロケット艇R-298(12411、1990年12月就役)
ロケット艇R-11(12411M、1991年9月就役)
ロケット艇R-14(12411M、1991年12月就役)
ロケット艇R-18(12411M、1992年8月就役)
ロケット艇R-19(12411M、1992年12月就役)
ロケット艇R-20(12411M、1993年11月就役)
ロケット艇R-24(12411M、1994年12月就役)
ロケット艇R-29(12411M、2003年8月就役)



第2親衛ロケット艇大隊ロケット艇は、基本的には日本海で行動していますが、一部のロケット艇は、宗谷海峡を東進してオホーツク海へ進出しています。
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2012年7月初頭:ロケット艇R-14、R-18、R-19宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡を東進(2012年7月1日)]

2013年7月中旬:ロケット艇R-18、R-19、R-20宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊艦船は「抜き打ち演習」を終えて基地へ戻った]

2014年8月中旬:ロケット艇R-11、R-14、R-18、R-20、R-24宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く]

2014年4月末:ロケット艇R-11、R-19、R-24宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊の10隻以上の艦艇が洋上で行動している]

2015年6月上旬:ロケット艇R-19、R-29、R-298宗谷海峡を東進。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]

2015年8月中旬:ロケット艇R-20、R-18、R-19、R-261宗谷海峡を東進。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]

2017年7月上旬:ロケット艇R-20、R-14、R-18、R-11宗谷海峡を東進
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]

2018年9月初頭:ロケット艇7隻が宗谷海峡を東進
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇とクナシル島(国後島)の地対艦ミサイル部隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイと2隻のロケット艇はオホーツク海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]


2019年6月21日午前4時頃、ロケット艇R-19R-20宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
(つまり、6月19日頃にウラジオストクを出航)
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

その後、R-19R-20オホーツク海で行動し、カムチャツカ半島駐留部隊と共に各種の演習を行ないました。

8月1日午前11時頃に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして8月3日にウラジオストクへ帰投しました。

ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはロケット艇R-24と共に日本海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年7月15日6時54分配信
【太平洋艦隊の艦艇は日本海の演習中に有翼ミサイル「モスキート」で打撃を与えた】

日本海エリアにおける太平洋艦隊のグループ戦術演習中、沿海地方多種戦力小艦隊の艦艇は有翼ミサイル「モスキート」で仮想敵艦を模した水上目標を攻撃した。

数秒の間隔をおいた2基の有翼ミサイルの発射は、戦隊水雷艦(駆逐艦)「ブイストルイ」及びロケット艇R-24により行なわれた。
双方のミサイルは、計算時間内に60キロメートル以上離れた標的~大型盾船へ命中した。

艦艇と共に、2機の高空迎撃戦闘機MiG-31遠距離航空隊遠距離電波位置測定探知・管制航空機A-50が実地演習任務を遂行した。
遠距離電波位置測定探知・管制航空機からミサイル発射及び飛行経路のデータを受け取り、海上航空隊戦闘機は、成功裏に「モスキート」を捕捉、追跡し、「空対空」クラスのミサイルの使用準備の指示を受けた。

戦闘訓練の支援を行なったのは太平洋艦隊の20隻の戦闘艦と船、更には艦隊海上航空隊戦闘機、対潜航空機、無人飛行装置であり、航行海域における危険からの保護を行なった。



プロジェクト956「サルイチ」戦隊水雷艦(駆逐艦)の11番艦「ブイストルイ」Быстрыйは、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で1985年10月29日に起工され、1987年11月28日に進水し、1989年9月30日に受領-引渡証書へ署名され、1989年10月28日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入され、1990年11月3日にウラジオストクへ到着しました。

以後、1990年代末~2000年代初頭に予備役へ編入された以外は稼働状態に維持されており、現在では、太平洋艦隊で唯一稼働状態に在るプロジェクト956駆逐艦となっています。

「ブイストルイ」は、2015年8月下旬に日本海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年8月にウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールを行ないました。
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2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

2017年3月9日にも日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]

2017年3月18日には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]

2017年3月28日にも「ワリャーグ」と一緒に出航し、各種防空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった]

2017年6月25日には他の太平洋艦隊の水上艦と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、、7月3日に対空防衛演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊主力水上部隊は対空戦闘演習を行なった]

2017年7月4日には超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

2017年7月5日に再び宗谷海峡を通過して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]

その後の動向は明らかにされていませんが、ウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールが行なわれていたようです。
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2018年6月4日、「ブイストルイ」は出航し、ウラジオストク南方のジェルトゥヒナ島で地上砲撃訓練を実施しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは地上目標へ130mm連装砲を発射した]

2018年6月19日、「ブイストルイ」は、基地掃海艦の支援下でウラジオストクを出航し、対空防衛などの演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは日本海で演習を行なった]

2018年6月21日には、対空、対水上、対地砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは日本海で砲撃演習を行なった]

2018年7月後半にはコルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(2018年7月20日就役)と共に演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で演習を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"は駆逐艦ブイストルイと日本海で対潜演習を実施した]

2018年8月下旬にはオホーツク海の演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の40隻以上の艦船は日本海及びオホーツク海で演習を行なう]

2018年9月1日にはオホーツク海対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇とクナシル島(国後島)の地対艦ミサイル部隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した]

2018年9月11日から17日までロシア極東部で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイと2隻のロケット艇はオホーツク海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]

2018年10月1日から6日までフィリピン海軍ドック型揚陸艦「タルラック」ウラジオストクを訪問した際、ホストシップを務めました。
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2019年4月18日、「ブイストルイ」ピョートル大帝湾で演習を行ない、130mm連装砲AK-130による地上砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは130mm連装砲による艦砲射撃訓練を行なった]

5月23日にはピョートル大帝湾で対空防衛訓練を行ない、130mm連装砲AK-13030mm6連装機関砲AK-630による実弾射撃を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは130mm連装砲と30mm機関砲による対空射撃訓練を行なった]

そして7月15日にはプロジェクト12411ロケット艇R-24(1994年12月27日就役)と共に日本海超音速ミサイル「モスキート」を水上標的へ発射しました。

この他、太平洋艦隊航空隊迎撃戦闘機MiG-31による「モスキート」迎撃訓練も同時に行なわれました。

太平洋艦隊MiG-31は、普段はカムチャツカ半島に駐留していますが、7月11日には2機のMiG-31BMが戦闘訓練の為に沿海地方へ移動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31BMは沿海地方の演習で爆撃機Tu-22M3(バックファイア)を迎撃した]
おそらく、今回の演習へ参加したのも、この2機でしょう。


ソ連/ロシア海軍へ就役した計17隻のプロジェクト956駆逐艦の内、実質的に現役に在るのは3隻のみです。
(太平洋艦隊「ブイストルイ」北方艦隊「アドミラル・ウシャコーフ」バルト艦隊「ナストーイチヴイ」)

北方艦隊「アドミラル・ウシャコーフ」(1994年4月17日就役)は、今年春にムルマンスク『第35艦船修理工場』の岸壁へ回航されており、今後オーバーホールを行なうようです。
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バルト艦隊「ナストーイチヴイ」(1993年3月27日就役)は、今年からバルチースク『第33艦船修理工場』で、エンジンの交換を含む大規模なオーバーホールが始まります。
[ロシア海軍バルト艦隊旗艦・駆逐艦ナストーイチヴイはオーバーホールを行なう]
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ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"グロームキー"と小型対潜艦2隻はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月21日5時30分配信
【太平洋艦隊の対潜艦は日本海で仮想敵潜水艦を深海爆弾で攻撃した】

艦隊主要基地の水域防護艦旅団及びコルベット「グロームキー」で構成される捜索-打撃艦グループは、日本海ピョートル大帝湾海域で仮想敵潜水艦を捜索、破壊する合同演習を実施した。

捜索-打撃艦グループを構成して行動した小型対潜艦「コレーツ」「メチェーリ」は、太平洋艦隊ディーゼル潜水艦の内の1隻が役割を演じる仮想敵潜水艦を捜索する為の複合活動を行なった。

対潜艦の行動を支援する為、太平洋艦隊海上航空隊対潜航空機Il-38が参加した。

仮想敵潜水艦を探知後、小型対潜艦「コレーツ」「メチェーリ」は、指定座標への対水中深海爆弾の斉射を実施した。

以前、沿海地方多種戦力小艦隊の2個捜索-打撃艦グループ大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」により遂行された沿海地方沖での類似の対潜任務においては、魚雷及び深海爆弾の実地射撃が行なわれた。



ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は、2012年4月20日に起工され、2017年7月28日に進水し、2018年12月25日に就役しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
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就役後の「グロームキー」の動向は公表されていませんが(ウラジオストク周辺で乗組員の慣熟訓練を行なっていたらしい)、2019年6月21日にはピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。

「グロームキー」の他に、ウリス湾に駐留する第11水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「コレーツ」、「メチェーリ」も演習へ参加しました。

小型対潜艦「コレーツ」(1990年2月28日就役)
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小型対潜艦「メチェーリ」(1991年3月14日就役)
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更に、沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38(第7062航空基地所属)も潜水艦の捜索へ参加しました。

演習の「敵役」は、ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の潜水艦の1隻が務めました。

記事中に登場する「対水中深海爆弾」とは、RBU-6000対水中ロケットの事です。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]


なお、「グロームキー」の同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」(2017年7月20日就役)は、6月8日に宗谷海峡を東進してカムチャツカ方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月10日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

ロシア海軍太平洋艦隊の対潜艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月17日6時57分配信
【ピョートル大帝湾海域で太平洋艦隊の艦は、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして破壊の課題へ取り組んだ】

本日、ピョートル大帝湾海域において、太平洋艦隊の5隻の対潜艦は、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして破壊の課題へ取り組んだ。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」、「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」、MPK-221、「メチェーリ」で構成される2個捜索-打撃艦グループは、仮想敵潜水艦の捜索、追跡、そして仮想対抗射撃による破壊の課題へ取り組んだ。

水上艦の行動において「敵」側を演じたのは、沿海地方多種戦力小艦隊ディーゼル潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」であった。
その任務は、隠密操艦で演習海域へ進入し、戦術グループの攻撃から逃れる事であった。

艦隊の海上航空隊対潜航空機Il-38及びTu-142の支援下で、大型対潜艦及び小型対潜艦潜水艦の捜索を行なった。
潜水艦の指定座標のデータを交換した後、4隻の小型対潜艦は、反応深海爆弾により潜水艦を攻撃した。
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」は更に、2基の実弾魚雷による対水中射撃を実施した。



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ウラジオストク(金角湾)に駐留する第44対潜艦旅団に所属する大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年5月下旬にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行なった]

6月4日、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、戦隊水雷艦「ブイストルイ」と共にピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった]

6月10日にウラジオストクを訪問した日本海上自衛隊護衛艦「すずなみ」のホストシップを務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊基地ウラジオストクを日本海上自衛隊の艦が訪れた]

6月11日には日本海で対潜演習を行ない、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」の敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは日本海で4本の魚雷を発射した]

6月15日には護衛艦「すずなみ」ピョートル大帝湾で合同捜索救助演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月15日10時10分配信
【太平洋艦隊と日本海上自衛隊の艦は、海上での合同捜索救助演習『サレックス-2019』を実施した】

そして6月17日、「アドミラル・パンテレーエフ」は、ピョートル大帝湾で対潜演習を行ないました。

「アドミラル・パンテレーエフ」の他に、ウリス湾に駐留する第11水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」、MPK-221、「メチェーリ」ソヴィエツカヤ・ガヴァ二に駐留する第38独立水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」の4隻も演習へ参加しました。

小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」(1992年2月11日就役)
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小型対潜艦MPK-221(1987年12月30日就役)
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小型対潜艦「メチェーリ」(1991年3月14日就役)
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小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァ二」(1990年12月29日就役)
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更に、沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38と、カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留する対潜哨戒機Tu-142(双方とも第7062航空基地所属)も潜水艦の捜索へ参加しました。

ただ、記事を読む限り、「アドミラル・パンテレーエフ」自身は敵潜水艦を攻撃しておらず(捜索には参加している)、4隻の小型対潜艦を統括する司令塔の役割を果たしていたようです。

演習の「敵役」は、ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」(1991年3月14日就役)が務めました。
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記事中に登場する「反応深海爆弾」とは、RBU-6000対水中ロケットの事です。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]

ロシア海軍太平洋艦隊基地ウラジオストクを日本海上自衛隊の艦が訪れた


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月10日6時13分配信
【日本海上自衛隊の戦隊水雷艦「すずなみ」は業務寄港の為にウラジオストクへ到着した】

(以前に)達した合意に沿って、本日、日本海上自衛隊戦隊水雷艦「すずなみ」は非公式寄港の為にウラジオストクへ到着した。

太平洋艦隊主要基地で、艦は太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊副司令官ワジム・フィリッポフ1等海佐に出迎えられた。
彼は、日本の艦で、先任の日本海上自衛隊第7護衛大隊司令ヒトシ・シミズ1等海佐、戦隊水雷艦艦長ツヨシ・サトー2等海佐及び連合部隊本部士官の代表と挨拶を交わした。
軍楽隊は、ロシア連邦及び日本の国家を演奏した。
伝統に沿って、ロシアの民族衣装を着た娘が日本の船員へパンと塩を贈呈した。

ヒトシ・シミズ1等海佐は、ロシア及び日本の報道機関の代表の為に会合を開き、その中で、(報道陣は)日本艦のウラジオストクへの訪問の目的および課題についての話を録音した。
その後、報道陣は戦隊水雷艦「すずなみ」を見学する機会を得た。

日本艦のウラジオストクへの停泊期間に、演習エピソードの最終的な合意の為の組織的な打ち合わせ、2ヶ国の船員の間のピンポン及び綱引きの親善試合の開催が計画されている。

訪問のホスト艦は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」となる。

計画では、日本海上自衛隊の艦のウラジオストクへの訪問は、6月15日まで続く。
これと同時期に、ピョートル大帝湾で、海上での捜索救助の為のロシア-日本演習『サレックス-2019』の実施が計画されている。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はピョートル大帝湾で対潜演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年6月4日6時30分配信
【太平洋艦隊の艦は演習中に仮想敵潜水艦を反応爆弾及び魚雷で攻撃した】

ピョートル大帝湾海域で太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦は、仮想敵潜水艦を捜索・破壊する演習を実施した。

日本海での対潜任務は、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、戦隊水雷艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」により果たされた。
各戦闘艦は、戦闘訓練射爆場の自身の扇形区で潜水艦の捜索を行なった。
捜索される「敵」潜水艦の役割は、ディーゼル潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」が演じ、航空隊対潜航空機Il-38対潜ヘリコプターKa-27PLは、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」と共に参加して投下及び下降型水中音響探知手段を使用した。

潜水艦が居る座標を特定した後、艦は順番に対潜反応深海爆弾で打撃を与え、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」魚雷兵器潜水艦を攻撃した。



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ロシア太平洋艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1990年1月7日就役)は、2019年5月初頭に黄海で行なわれたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ参加した後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2019』へ参加した太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはウラジオストクへ帰投した]

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戦隊水雷艦(駆逐艦)「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)は、最近では、2019年5月下旬にピョートル大帝湾で対空射撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは130mm連装砲と30mm機関砲による対空射撃訓練を行なった]

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大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年12月15日就役)は、最近では、2019年5月下旬にピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行なった]


2019年5月6日、この3隻はピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を行ないました。

今回の「敵役」は、2017年にオーバーホールを終えた潜水艦「ウスチ-ボリシェレツク」(1991年3月14日就役)が務めました。
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記事中に登場する「対潜反応深海爆弾」とは、RBU-6000対水中ロケットの事です。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]

ロシア海軍太平洋艦隊は2019年夏以降に日本、ベトナム、インドと合同演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年6月3日6時0分配信
【太平洋艦隊の船員は夏季演習期間に3つの国際海軍演習へ参加する】

本日、太平洋艦隊の夏季演習期間が始まった。
艦隊の連合部隊及び部門では、太平洋艦隊司令部の代表、将兵、退役軍人が参加するミーティングが行なわれた。
艦では、聖アンドレイ旗及び満艦飾を掲げる儀式が開催された。

太平洋艦隊司令官臨時代行セルゲイ・レキシ少将は、太平洋艦隊軍事評議会に代わり、新たな半年間の演習期間が始まった沿海地方多種戦力小艦隊の要員を祝福した。
ウラジオストクの艦船係留埠頭では、太平洋艦隊の大規模合同部隊に含まれる軍事部門及び連合部隊による合同隊列行進が行なわれた。
セルゲイ・レキシ少将は、(昨年)12月から(今年)5月までに艦隊の要員は、約50隻の様々なクラスの戦闘艦で海上での任務を果たした事を指摘した。
艦艇及び潜水艦の乗組員はm25回の高射ミサイル射撃、120回以上の砲射撃と60回以上の対潜戦闘訓練、機雷敷設訓練及び対機雷活動を行なった。
太平洋艦隊将兵は、半年間の演習期間に、ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2018』と、ロシア-中国海軍双務演習『海洋協同-2019』へ参加し、更にはタイ海軍の艦船支隊と合同演習を実施した。
太平洋艦隊水上戦闘艦、戦闘艇、潜水艦、支援船の航海は5600時間以上に及んだ。

夏季演習期間、艦隊の将兵には、海上、野外、空中、そして専門技量の向上へ指向される120以上の戦闘訓練活動が待ち受けている。
その中で、艦隊の艦及び潜水艦、沿岸部隊、海上航空隊は実地活動へ取り組む。
太平洋艦隊戦闘艦及び支援船は、計画戦闘訓練活動への参加に加え、アジア-太平洋地域で指示された任務を遂行する。

現在、大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」で構成される戦闘艦支隊は、遠距離航海中である。
航海中に支隊フィリピン、ベトナム、中国の港へ寄港した。

太平洋艦隊の将兵は、艦隊及び東方軍管区のチームを構成して軍競技会(国際を含む)へ参加する。

この他に、様々な方向性の日本、インド、ベトナム海軍の艦との合同海軍演習の実施が計画されている。
これらの計画の内の最初は、国際海軍協力の枠組みで今月に実施される日本海上自衛隊の艦との演習『サレックス-2019』である。
この演習中、海上での組織的な捜索及び救助の課題へ取り組む。

夏季演習期間中の最優先事項は、太平洋艦隊の部隊の戦闘準備レベルの質的な増加、専門の常備士官及び下士官の選抜及び準備、艦隊の軍備部門及び連合部隊の構成要員の練習の効率の増大にある。

新たな演習期間の開始式典は、連合部隊及び軍事部門の将兵の行進で完了した。



今回の太平洋艦隊広報部発表で触れられている「夏季演習期間」というのは、具体的には、2019年6月初頭から11月末までの期間を指しています。
(2019年12月1日からは、ロシア海軍を含めたロシア連邦軍の新年度が始まる)

この期間に、日本、ベトナム、インドとの合同海軍演習が予定されています。

まず初めに、6月10日から5日間、日本海上自衛隊護衛艦「すずなみ」ウラジオストクを訪問し、この間にロシア太平洋艦隊との合同捜索救助演習を実施します。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年5月31日4時30分配信
【日本海上自衛隊の戦闘艦はウラジオストクを訪れる】

この他、ベトナム海軍及びインド海軍との合同演習が2019年11月末までに実施されるようです。

今回の記事で触れられていますが、現在、ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」及び「アドミラル・トリブツ」、中型海洋給油船「イルクト」は、東南アジアへの遠距離航海を行なっています。
[ロシア太平洋艦隊の東南アジア遠征(2019年4月-)]

2019年4月末~5月初頭には、中国海軍との合同演習『海洋協同-2019』黄海で実施されており、上記の3隻も参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

2018年12月中旬には、インド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2018』ベンガル湾で実施されました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2018年10月-2019年1月)]


2015年7月26日に承認された新たな『ロシア連邦海洋ドクトリン』において、中国インド重要なパートナーと位置付けられています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]

ロシア海軍太平洋艦隊は2019年に2隻の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦を受け取る

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『タス通信』より
2019年5月20日6時46分配信
【太平洋艦隊は2019年に2隻の水上艦と1隻の「カリブル」搭載潜水艦を受け取る】
モスクワ、5月20日/タス通信

太平洋艦隊は、2019年に初めて有翼ミサイル複合体「カリブル」で武装する2隻の水上艦と1隻の潜水艦を受け取る。
月曜日に刊行された新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツは述べた。
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「今年、我々は更に、初めて最新の有翼ミサイル複合体"カリブル"を有する2隻の戦闘艦の受領を予定しております。
艦隊の戦闘編制には、更に、新世代の"最新コルベット"グレミャーシチーが加入しなければなりません。
それは既に工場航行試験を行なっています。
艦が搭載するのは、有翼ミサイル"カリブル-NK"のみならず、プロジェクト20380コルベットと同様に最新の対空防衛複合体リドゥートで武装し、重要な対潜兵装を持ちます」
アヴァキャンツ
は話した。

彼は更に艦隊が必要とする為、魚雷兵装に加え、海上および地上目標へ打撃を与える事が出来る有翼ミサイルファミリー「カリブル-PL」を受け取る6隻のプロジェクト636.3ディーゼル潜水艦の建造を目指している事を指摘した。
「これらの潜水艦の1隻目を、我々は今年に受領する予定です」
司令官は指摘した。

彼によると、2019年に太平洋艦隊は、10隻以上の新たな水上戦闘艦、潜水艦及び補助艦隊の乗組員の形成を計画している。
「特に、新規建造シリーズの中には、太平洋艦隊の為に特別に建造されるコルベット"アルダル・ツィジェンジャポフ"、最新の海洋掃海艦、対水中工作艇、救助曳船、泊地潜水夫艇、ディーゼル潜水艦及び原子力潜水艦の乗組員の充足が控えております」
アヴァキャンツ
は付け加えた。

更に2019年末までに、ロシア北東軍集団水域防護旅団の艦艇構成には、小型ロケット艦「スメルチ」が増強される。
「これは、まず初めに主要打撃ミサイル複合体について高度な近代化を受けております。
対艦ミサイル"ウラン"のコンテナを配置する為、その場所に有ったミサイル"マラヒート"発射装置は取り外されています。
今後、小型ロケット艦は、このミサイルを16基搭載します」

提督は話した。

ミサイル複合体「カリブル」は、ロシア海軍の軍備として供給されている。
公表されたデータによると、この複合体を構成する有翼ミサイル3M-14の最大射撃距離は、亜音速飛翔で約2000kmに達する、
水上艦の為には複合体のヴァージョン「カリブル-NK」が、潜水艦の為には「カリブル-PL」が開発されている。
「カリブル」は特に、ロシアプロジェクト22350フリゲートプロジェクト21631「ブヤン-M」コルベットプロジェクト885「ヤーセン」型多目的原子力潜水艦通常動力潜水艦プロジェクト877及び636.3、その他の艦の武装となっている。

「カリブル」の武装は、最大重量500kgに達する弾頭部のみである。
このミサイルは、ロシア戦闘艦及び潜水艦が、シリアのテロリストの施設を攻撃する為に使用した。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2019年4月21日からバルト海で洋上試験を行なっています。

[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
「グレミャーシチー」は2019年12月末までにロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備されます。


太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2017年7月28日にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で起工され、2019年3月28日に進水しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはサンクトペテルブルクで進水した]
「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」も2019年12月末までにロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ配備されます。


この他、対艦ミサイル「ウラン」へ換装するなどの近代化改装が行なわれている太平洋艦隊所属のプロジェクト1234.1小型ロケット艦「スメルチ」(1984年3月4日就役)も、2019年中に復帰します。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフと小型ロケット艦スメルチは近代化改装される]
[ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)の近代化改装は始まっている]