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ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部(シリア沖)へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2020年12月1日17時30分配信
【バルト艦隊の水上修理所は地中海へ向かった】

バルト艦隊水上修理所PM-82は、用途上の任務を遂行する為にバルチースクから地中海へ向かった。

PM-82の乗組員は、今後4ヶ月間、この地域で任務を遂行するロシア海軍連合部隊及び潜水艦の技術的準備状態の保障を行なう事になる。

補助船には、バルト艦隊海軍歩兵連合部隊対テログループが常時乗り組んでいる。

PM-82は、5隻から成るプロジェクト304水上修理所シリーズの3番船である。
水上修理所は、基礎駐留地点から遠く離れた海域で艦船の兵装及び機器を修理する為に意図されている。



2010年代半ば以降、黒海艦隊水上修理所(工作船)PM-56PM-138は交代で地中海東部へ派遣され、半年程度のローテーションでシリアタルトゥースへ駐留し、同海域で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっていました。
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工作船PM-56
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工作船PM-138
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タルトゥースロシア海軍物資・技術サービス供給所
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プロジェクト304水上修理所(工作船)PM-82は、1977年12月22日にポーランド『アドルフ・ワルスキー記念シュチェチン造船所』で起工され、1978年5月13日に進水し、同年9月30日にソ連海軍へ引き渡されました。
就役後、赤旗2度受賞バルト艦隊へ編入されました。

2014年からバルチースク「第33艦船修理工場」で近代化改装が行なわれ、2016年秋に復帰しました。
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PM-82は、2017年6月中旬にシリアへ派遣され、地中海東部で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスに従事しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリア沖に到着した]

その後、2017年10月下旬には黒海艦隊工作船PM-56と交代して地中海東部を去り、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2017年11月13日17時11分配信
【バルト艦隊の水上修理所(工作船)は地中海からバルチースクへ戻った】


2018年7月、PM-82は再びシリアへ派遣される事になりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部へ向かっている]

8月11日にシリアタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリアのタルトゥースへ到着した]

その後、PM-82地中海東部で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスに従事しました。

2019年1月21日、PM-82と交代する黒海艦隊工作船PM-56ボスポラス海峡を南下し、地中海へ入りました。

2019年2月初頭、PM-82地中海東部を離れ、母港バルチースクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は母港バルチースクへの帰路に就いた]

2月18日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリアから母港バルチースクへ帰投した]


2019年10月23日、PM-82は3度目の地中海遠征へ出発しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
10月23日9時53分配信
【バルト艦隊の水上修理所は地中海へ向かう】

11月8日までに地中海東部シリアタルトゥース港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリアのタルトゥースへ到着した]

12月7日、PM-82は、物資補充の為にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はキプロスのリマソール港へ寄港した]

2020年3月下旬にはバルチースクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部を去り、バルチースクへの帰路に就いた]

代わりに、黒海艦隊工作船PM-56地中海東部へ派遣されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-56は地中海東部へ向かった]

PM-82は4月18日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は地中海東部からバルチースクへ帰投した]

それから半年以上経った12月1日、PM-82は4度目の地中海遠征へ出発しました。


タルトゥース港では2019年10月中旬から艦船修理施設が稼働しており、工作船は専ら海上へ出てロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっているようです。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]

ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
【黒海艦隊の小型ロケット艦「イングシェチア」は地中海から戻ってくる】

黒海艦隊小型ロケット艦「イングシェチア」は、地中海海軍常設艦船グループの一員として指示された任務の遂行を完了した後に黒海海峡ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。

艦の乗組員は、黒海艦隊戦力の計画ローテーションの枠組みで、母港セヴァストーポリ英雄市へ向かっている。
地中海ではプロジェクト21631の同型艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」「イングシェチア」と交代した。

黒海海峡の通行後、小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海エリアにおいて新たな訓練期間の戦闘訓練計画の枠組みでの複合艦上演習へ取り組む。

小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、初めて地中海海軍常設艦船グループの一員としての任務遂行へ参加した。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった]

「イングシェチア」の洋上試験は12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海での洋上試験を完了した]

2019年12月28日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[最新鋭小型ロケット艦イングシェチアはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、黒海で乗組員の慣熟訓練を行ないました。


2020年4月28日には、黒海艦隊ロケット艇2隻と共に対艦ミサイルの仮想発射訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2020年4月28日9時38分配信
【黒海艦隊は仮想敵への組み合わせミサイル攻撃演習を実施した】

2020年05月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利75周年記念日には、黒海沿岸のヤルタで記念行事へ参加しました。


2020年5月26日には黒海で防空演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で多用途複座戦闘機Su-30SMと『対決』した]

2020年10月中旬にセヴァストーポリを出航し、10月14日までにボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ派遣される]

その後、地中海東部に滞在していましたが、12月1日にダーダネルス海峡へ入り、黒海へ向かいました。

既に地中海東部には、「イングシェチア」と交代する為に同型艦の「ヴイシニー・ヴォロチョーク」が到着しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く]

ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年11月24日16時5分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は地中海へ向けて黒海海峡を通行する】

黒海艦隊小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、地中海へ向けて黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。

小型ロケット艦の乗組員は、黒海から遠海ゾーンへの計画移動を行なう。

地中海「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア海軍常設連合部隊の一員として加わる。

遠海ゾーンで艦は、2020年10月から特別任務を遂行している小型ロケット艦「イングシェチア」と交代する。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは出航準備を始めた]

その後、黒海で、海上・沿岸・空中目標への砲撃、機雷掃討、泊地での艦の防護、ダメージコントロールなどの演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月19日16時30分配信
【最新小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」乗組員は黒海での戦闘演習任務を成功裏に遂行した】

2018年6月28日には前線爆撃機Su-24を敵機に見立てた対空防衛演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で対空防衛演習を行なった]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


2018年8月7日にも黒海100mm砲の砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月7日17時12分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は仮想敵の船の行動をブロックした】
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2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]

2020年9月21日から26日までロシア南方軍管区の担当地域(黒海を含む)で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

そして2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。

なお、黒海艦隊広報部からの発表は有りませんが、同日には大型揚陸艦「アゾフ」ボスポラス海峡を南下しています。
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こちらは、毎度御馴染みの「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアタルトゥースへの輸送任務)です。

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターと演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年11月11日12時49分配信
【地中海で黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はヘリコプターKa-27PLと演習を実施した】

地中海黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」は、黒海艦隊対空防衛・海上航空隊対潜ヘリコプターKa-27PLと演習を実施した。
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演習は、地中海ロシア海軍常設グループの戦闘訓練計画に沿って実施された。

ヘリコプターKa-27PL乗員は、今年9月から地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として特別任務を遂行しているフリゲート「アドミラル・エッセン」の甲板から実地飛行を行なった。

演習中にヘリコプター乗員は、空中偵察目的の飛行を行ない、航行中のフリゲートの甲板で発艦と着艦を行ない、更には仮想敵潜水艦を捜索、追跡する行動手順へ取り組んだ。

フリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は、ヘリコプター飛行の枠組みで、全ての航空複合システムの整然とした動作と、艦の航空照準手の活動を点検した。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
同艦がトルコを訪れたのは、これが初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF』公式サイト】


『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海内で行動し、黒海艦隊の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

12月11日には黒海沿岸の目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される]

2020年1月14日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

その後も地中海東部で行動し、1月30日にキプロスリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた]

2月6日には、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)及び哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

その後も地中海東部に留まっており、3月20日には各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で演習を行なった]

2020年2月末に地中海東部へ入った同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)及び「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]

その後は黒海で訓練を行なっていました。




2020年9月末、「アドミラル・エッセン」は再び地中海東部へ派遣される事になり、9月29日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ派遣される]

その後、地中海東部へ入り、10月8日にはシリアタルトゥース港へ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのタルトゥース港へ到着した]

10月31日には対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった]

11月11日には艦載ヘリコプターKa-27PLと共に演習を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2020年10月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」:2020年11月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはシリアのタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行なった


テレビ局『ズヴェズダー』より
2020年11月4日3時0分配信
【生存の為の闘い(ダメージコントロール):潜水艦「ノヴォロシースク」乗組員はタルトゥースで演習を実施した】

ロシア潜水艦「ノヴォロシースク」乗組員は、潜水艦の生存の為の闘い(ダメージコントロール)へ取り組んだ。
シリアタルトゥース港で行なわれた演習の計画によると、第1区画で火災が発生し、船員が魚雷甲板へ火災を広げないのには、たった数分間しか掛からなかった。

区画が密閉された後、潜水艦の艦長は窒素による消火を命じた。
ユニークな消火システムは、数分で火炎を処理した。

「窒素消火システムは、人員とその健康状態に影響を与える事無く消火を可能にします。
窒素は区画に入り、それにより酸素を排除します。
酸素は火災を拡大する酸化剤となります。
酸素が排除される事により、火災は消し止められます」
潜水艦「ノヴォロシースク」
艦長セルゲイ・ミハイロフは話した。

火災は消し止められたが、船員の1人が一酸化炭素を吸い込んだ。
負傷者はすぐに特殊担架へ固定され、酸素タンクを繋ぎ、その後、最大限迅速に水上へ避難した。

演習は港で行なわれ、救急車を待ち、負傷者を引き渡した。
潜水艦が航行中の場合は、全く別の問題となる。

「海上では遥かに難しく、我々はヘリコプター或いは水上艦で負傷者を避難させる為、航空部隊を呼ばなければなりません」
潜水艦「ノヴォロシースク」
医療サービス長エフゲニー・オパリンは説明した。

海上では、しばしば救助を待つ者が居ない為、演習で潜水艦乗員は全ての不測の事態の可能性へ取り組んだ。
乗組員は、艦長が潜水艦を去るように命令するまで、潜水艦の生存の為に闘った。

潜水艦の乗組員が避難する必要がある場合、全ての人員は水力熱繋ぎ服を着用し、その中で船員は冷たい水の中でも1日を過ごす事が出来る。
そして、このような装備は浮力を有しているので、何ら溺れる事は無い。



黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]

その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]

その後も黒海で行動していた「ノヴォロシースク」ですが、2019年12月4日にボスポラス海峡を通過し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る]

以後、地中海東部に留まり、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部に滞在しており、10月16日には艦内での外科手術訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海で外科手術の訓練を行なった]

11月初頭にはシリアタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行ないました。
20-1102c.jpg


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2020年10月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」:2020年11月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」2020年9月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「アルタイ」2020年10月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空防衛訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年10月31日10時3分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は地中海で対空防衛の訓練を実施した】

遠海ゾーンの海軍常設グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊フリゲート「アドミラル・エッセン」の対空防衛班は、地中海仮想敵空中攻撃手段を撃退する訓練を実施した。

演習の筋書きに沿って、仮想敵航空機は、誘導ロケット(ミサイル)による艦への航空打撃を試みた。

指定特性を有する仮想敵は、艦の兵器管理システムにより、電子方式でシミュレートされた。

訓練中に艦の戦闘情報ポストは仮想目標を探知、分類し、対空防衛班は、攻撃距離まで接近した航空機高射ミサイルの電子発射により破壊し、艦へのミサイル打撃を阻止した。

対空防衛の演習は、遠海ゾーンの海軍グループの特殊任務遂行計画に沿って行なわれた。



プロジェクト11356Rフリゲート2番艦「アドミラル・エッセン」は、2011年7月8日に起工され、2014年11月7日に進水し、2016年6月7日に就役しました。
[第2のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはロシア海軍へ就役した]

2016年10月下旬に黒海へ回航される予定でしたが、バルチースク基地でスクリューと推進軸を損傷してしまった為、修理が必要となり、回航は延期されることになりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器を修理する]

「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航され、浮きドックで修理が行なわれました。
修理は2016年12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・エッセンは推進器の修理を終えた]

その後はバルト海で修理後の航行試験が行われていたようですが、2017年3月7日には、バルト艦隊親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2017年4月末、「アドミラル・エッセン」は、本来の配備場所である黒海艦隊基地へ向かいました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年5月5日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を東へ進み、2017年5月15日には地中海東部に位置するキプロス島南部のリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]

2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

2017年5月31日、潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上からシリアパルミラ(タドムル)ISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ、有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後も、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部へ留まりました。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

2017年6月23日には同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「アドミラル・エッセン」は、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

それから4日後の2017年7月9日にセヴァストーポリを抜錨し、再び地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]

2017年7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。


その後も地中海東部へ留まり、2017年9月4日にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

「アドミラル・エッセン」は2017年9月22日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海に留まり、2018年2月下旬には警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M)、「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年2月19日14時41分配信
フリゲート「アドミラル・エッセン」、警備艦「プイトリーヴイ」と「スメトリーヴイ」は演習を実施する為に黒海へ出た】

「アドミラル・エッセン」は2018年3月13日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年3月21日に艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行なった]

その後、地中海東部アメリカイギリスなどの艦船を監視していました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でアメリカ海軍などの軍艦を追尾している]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部でイギリスのアスチュート級原潜を追尾した]

2018年4月下旬には、地中海東部で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と警備艦2隻は地中海東部で演習を続けている]

その後も地中海東部へ留まり、2018年5月末には艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施した]

2018年6月28日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年6月30日に母港へ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年8月25日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

2018年11月16日には、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「499」2017年12月27日就役)と共に艦載ヘリコプターの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]

2018年11月20日には対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部に滞在していましたが、2018年12月25日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海を去った]

2018年12月26日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリへ帰投した]

2019年2月28日、「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かった]

翌2019年3月1日、「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海へ入る]

2019年4月23日には、地中海東部フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の軍艦は地中海東部で夜間の通信訓練を行なった]

その後、「アドミラル・エッセン」地中海を去り、4月30日にはトルコイスタンブールへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は防衛展示会『IDEF'19』へ参加する為にトルコのイスタンブールへ到着した]
同艦がトルコを訪れたのは、これが初めてです。
(イスタンブール沖を通過した事は何度も有りましたが)

「アドミラル・エッセン」は、2019年4月30日から5月3日までトルコで開催された防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されました。
【『IDEF』公式サイト】


『IDEF'19』が終わった5月3日にイスタンブールを出航し、黒海へ入りました。
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翌5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

その後は黒海内で行動し、黒海艦隊の演習へ何度も参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

12月11日には黒海沿岸の目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

12月20日頃にセヴァストーポリを出航し、翌12月21日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部へ派遣される]

2020年1月14日には地中海東部で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で対空戦闘訓練を行なった]

その後も地中海東部で行動し、1月30日にキプロスリマソール港を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はキプロスのリマソールを訪れた]

2月6日には、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」(2019年1月26日就役)及び哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2019年6月11日就役)と共に地中海東部機雷源を突破する演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊は地中海東部で機雷源突破演習を行なった]

その後も地中海東部に留まっており、3月20日には各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部で演習を行なった]

2020年2月末に地中海東部へ入った同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)及び「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]

その後は黒海で訓練を行なっていました。




2020年9月末、「アドミラル・エッセン」は再び地中海東部へ派遣される事になり、9月29日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ派遣される]

その後、地中海東部へ入り、10月8日にはシリアタルトゥース港へ到着しました。

[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はシリアのタルトゥース港へ到着した]

10月31日には対空防衛訓練を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2020年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「クルサント・キロヴェツ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」2020年9月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「アルタイ」2020年10月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年10月19日16時7分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通行する】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、地中海海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行完了後、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始した。

黒海へ入った後、フリゲート乗組員は、移動の為に与えられた複合任務へ取り組み、その後、黒海艦隊主要基地~セヴァストーポリ英雄市へ入る。

地中海で艦は2020年6月から任務を遂行していた。

遠海ゾーンでフリゲート「アドミラル・マカロフ」は、フリゲート「アドミラル・エッセン」と交代した。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(499、2017年12月27日就役)は、同型艦((11356Rの1番艦)「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に2020年2月27日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
2月28日にはボスポラス海峡へ入り、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

先に地中海東部へ入っていた同型艦(11356Rの2番艦)「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)と合流し、各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で戦闘訓練を行なった]

4月に入ってからも3隻のフリゲートは一緒に行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート3隻は地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]


その後、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」「アドミラル・グリゴロヴィチ」と別れ、4月9日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は地中海を去った]

翌4月10日、「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリへ到着しました。

しかし、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの流行・感染拡大に関連し、「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は、暫くセヴァストーポリ港内の泊地に留め置かれる事になりました。
「アドミラル・エッセン」「アドミラル・マカロフ」は3月末に外国港(おそらくはキプロスリマソール港)へ寄港していた為、外国港を出てから14日間は検疫期間として乗組員は陸地へ上陸できず、艦内に留まる事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリ港内へ入った]

「アドミラル・マカロフ」「アドミラル・エッセン」は艦内の消毒などの措置が行なわれ、4月11日にセヴァストーポリ港埠頭へ入りました。
[地中海東部から戻ってきたロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"と"アドミラル・マカロフ"は検疫措置を終えてセヴァストーポリ埠頭へ係留された]


それから2ヶ月以上経過した2020年6月下旬、「アドミラル・マカロフ」セヴァストーポリを出航し、6月24日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ向かった]

地中海東部へ到着した「アドミラル・マカロフ」は、6月29日に対空防衛及び対水中破壊工作演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で演習を行なった]

2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港で行なわれた観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

7月28日には地中海東部で対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で対空防衛演習を行なった]

その後も地中海東部で行動を続け、9月15日未明には洋上補給を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部で洋上補給を行なった]

9月30日には対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海で対空戦闘訓練を行なった]

10月19日に地中海を離れ、ダーダネルス海峡へ入りました。

今後、「アドミラル・マカロフ」は母港セヴァストーポリへ向かいます。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去る]

ロシア海軍北方艦隊の救助曳船アルタイは地中海東部へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2020年10月16日20時15分配信
【北方艦隊の救助曳船「アルタイ」は地中海へ入った】

遠距離航海任務を遂行している北方艦隊救助曳船「アルタイ」は、スエズ運河の通行を完了し、地中海へ入った。

船は、8月から地中海で行動している大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」との会合へ向かっている。

この数週間、救助曳船「アルタイ」紅海で与えられた任務を遂行していた。
海賊及びテロリストの攻撃の可能性からの船の保護及び防衛の為、その船上には北方艦隊海軍歩兵グループが乗っている。

[参照]
救助曳船「アルタイ」
は、北方艦隊独立救助船支隊へ加わっており、遠距離航海時を含め、海上での艦隊の捜索救助の保障の為に意図されている。
救助曳船「アルタイ」は、北極、大西洋、地中海への北方艦隊の艦船の航海へ何度も参加している。



プロジェクト1452救助曳船の4番船「カラバフ」は、レニングラードアドミラルティ造船所で1985年2月14日に起工され、1987年4月18日に進水し、同年10月21日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
1992年に「アルタイ」と改名されました。

記事中でも触れられているように、北方艦隊の艦船の遠距離航海に何度も同行しており、2012年9月には北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]

2012年12月~2013年6月の大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海へ同行しました。
[北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク支隊は帰路に就く]

2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に同行しました。
[長期航海を終えたロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは母国に迎え入れられた]

2015年5月末から1ヶ月半以上に渡りムルマンスク第35艦船修理工場でオーバーホールが行なわれました。

2016年6月には黒海へ回航される潜水艦「スタールイ・オスコル」へ同行しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

2017年初頭には大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海へ同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の救助曳船アルタイと給油船ドゥブナは母港へ戻った]

2019年8月下旬から9月末まで北極フランツ・ヨシフ諸島の調査を行ないました。


2020年10月中旬まで紅海で行動し、10月16日に地中海東部へ入りました。

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海で外科手術の訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年10月16日10時45分配信
【黒海艦隊の潜水艦「ノヴォロシースク」の医療スタッフは艦内で外科手術の練習を行なった】

地中海常設海軍グループの一員として任務を遂行している黒海艦隊潜水艦「ノヴォロシースク」の艦内で、仮想負傷した乗組員の組織的外科手術の計画特別練習が行なわれた。

負傷者の役割として最新のロボットシミュレーターが使用され、医療スタッフは、心臓-肺の蘇生、様々なステップの重度の出血と火傷の最初の措置の技量に実地で習熟する事を可能にする。

練習計画によると、潜水艦の区画の1つで火災が発生した。
火災の結果、乗組員の1人は、様々な重度の火傷と、燃焼物による中毒を負った。

「負傷者」へ最初の措置が施され、続いて手術室が配置されている潜水艦のキャビンへ移送された。
艦の閉ざされた空間という条件下で外科医は仮想外科手術を行なった。

練習の最期に潜水艦乗組員は、特殊器具により潜水艦の船体から負傷者を避難させ、更なる治療を行なう為、沿岸の常設病院へ移送する行動へ取り組んだ。

海上での組織的手術練習は、遠海ゾーンの海軍グループの特殊任務遂行計画に沿って行なわれた。

以前の2019年初頭、海で水中位置に居た黒海艦隊潜水艦「クラスノダール」で、初めて緊急外科手術が成功裏に行なわれた。
潜水艦内で軍医は、乗組員の1人の虫垂炎を除去する緊急の外科手術を行なった。

海上の移動状況から算出して、病気の症状は悪化し、速やかに病院へ送り届ける事は不可能であった為、艦隊司令部は、潜水艦で手術を行なう決定を下した。
手術は4時間続いた。
艦が駐留所へ入った後、病状が回復した患者は医療施設へ送り届けられた。

黒海艦隊潜水艦部隊の現代史において、海で水中位置に在る潜水艦の艦内での外科手術は、初めて行なわれた。



黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]

その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]

その後も黒海で行動していた「ノヴォロシースク」ですが、2019年12月4日にボスポラス海峡を通過し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る]

以後、地中海東部に留まり、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部に滞在しており、10月16日には艦内での外科手術訓練が行なわれました。

地中海東部に居る潜水艦の艦内での外科手術(虫垂炎)は、2019年4月初頭に同型艦「クラスノダール」で実際に行なわれています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦クラスノダールで緊急手術が行なわれた]


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2020年9月末から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「イングシェチア」2020年10月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」2020年9月初頭から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ派遣される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2020年10月14日13時49分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「イングシェチア」は黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通行した】

黒海艦隊小型ロケット艦「イングシェチア」黒海海峡ボスポラス及びダーダネルスの通行を完了した。

艦はセヴァストーポリから地中海への計画移動を行ない、そこで遠海ゾーンのロシア連邦海軍常設グループへ加わる。

海上移動時に小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海艦隊戦闘訓練射爆場で複合艦上戦闘訓練演習を行なった。

以前、地中海海軍グループの艦構成へ、フリゲート「アドミラル・エッセン」が補充された。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった]

「イングシェチア」の洋上試験は12月23日までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海での洋上試験を完了した]

2019年12月28日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[最新鋭小型ロケット艦イングシェチアはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

就役後、黒海で乗組員の慣熟訓練を行ないました。

2020年4月28日には、黒海艦隊ロケット艇2隻と共に対艦ミサイルの仮想発射訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2020年4月28日9時38分配信
【黒海艦隊は仮想敵への組み合わせミサイル攻撃演習を実施した】

2020年05月9日の大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)勝利75周年記念日には、黒海沿岸のヤルタで記念行事へ参加しました。


2020年5月26日には黒海で防空演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で多用途複座戦闘機Su-30SMと『対決』した]

2020年10月中旬にセヴァストーポリを出航し、10月14日までにボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
今後、「イングシェチア」地中海東部へ向かいます。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「ノヴォロシースク」
2019年12月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」2020年6月下旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・エッセン」2020年9月末から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「サラトフ」:2020年10月から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「プリアゾヴィエ」:2020年8月中旬から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2020年6月中旬から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船「カピタン・グリエフ」2020年8月中旬から地中海東部に滞在
水路調査船「ドヌズラフ」:2020年9月中旬から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2020年8月末から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
2020年8月下旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」2020年9月初頭から地中海東部に滞在