ロシア海軍北方艦隊の小型ロケット艦ラッスヴェートはバレンツ海で戦闘訓練を開始した

『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年6月15日22時22分配信
【北方艦隊の小型ロケット艦「ラッスヴェート」は戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した】
北方艦隊のコラ多種戦力小艦隊の小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、バレンツ海で行なわれる計画戦闘訓練任務へ取り組む。
6月15日に艦隊広報サービスはロシア国防省の公式インターネットポータルで発表した。
数日前、小型ロケット艦「ラッスヴェート」の乗組員は艦の海上へ出航準備に従事した。
6月15日、艦はバレンツ海へ出航した。
錬成任務K-2の枠組みで、幾つかの艦内演習が行なわれる。
実施される演習には、意図された単艦行動での演習が含まれる。
これに加え、艦載砲による様々な戦闘訓練が計画されている。
プロジェクト 1234.1小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、近海ゾーンで潜在敵の戦闘艦と戦う為に意図されている事が想い起こされる。
艦は武装として6基の有翼対艦ミサイル、高射ミサイル複合体「オサー-MA」、そして砲塔AK-176及びAK-630、電波電子兵装を有する。
プロジェクト1234.1小型ロケット艦「ラッスヴェート」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の沿海造船工場(現アルマーズ造船所)で1987年6月1日に起工され、1988年8月2日に進水し、1988年12月31日にソヴィエト連邦海軍へ納入され、1989年3月1日に就役し、北方艦隊へ編入されました。

1989年6月にロシア内陸水路経由でバルト海から白海へ回航され、当初はグラニトヌイ(ドルガヤ・ザーパドナヤ湾)に駐留する第55ロケット艦旅団の第292小型ロケット艦大隊へ編入されました。

後にリーナハマリ(ペチェンガ湾)の第294小型ロケット艦大隊へ転属しました。

1994年に第55ロケット艦旅団は解隊され、第7水域保護艦旅団の第108独立小型ロケット艦大隊へ編入され、ポリャールヌイへ移転しました。

1995年4月4日には初めて対艦ミサイル「マラヒート」6基を一斉発射しました。
1995年4月30日にはマーリ・オレニ島南方(マーリ・オレニ海峡)から同島を横切って対艦ミサイルを発射しました。

1999年6月にロシア西部(バルト海)で実施された戦略演習『ザーパド-99』へ小型ロケット艦「アイスベルク」と共に参加しました。
2005年2月14日以降は有限会社『科学生産合同プロマトヴトマチカ』(クラスノダール市)の後援を受けています。
なお、所属部隊の第7水域保護艦旅団は2013年2月23日付で親衛称号を授与され「ペチェンガ赤旗・第7親衛水域保護艦旅団」となっています。
現在、北方艦隊で現役に留まっているプロジェクト1234.1小型ロケット艦は、「ラッスヴェート」1隻のみとなっています。
[ロシア海軍北方艦隊の小型ロケット艦ラッスヴェートはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の小型ロケット艦ラッスヴェートはバレンツ海で演習を行なう]http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-8000.html
プロジェクト12341小型ロケット艦は1977年~1992年に合計20隻が就役しましたが、現在、ロシア海軍で稼働状態に在るのは7隻です。
(他に2隻が予備役)
北方艦隊:「ラッスヴェート」(1989年就役)
バルト艦隊:「ズイビ」(1989年就役)、「ゲイゼル」(1990年就役)、「パッサート」(1991年就役)、「リヴェン」(1992年就役)
太平洋艦隊:「スメルチ」(1985年就役)、「イネイ」(1988年就役)
「モローズ」(1990年就役)と「ラズリーフ」(1992年就役)は2021年末までに予備役編入
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