ロシア海軍太平洋艦隊の為の4隻のプロジェクト20385コルベットと2隻のプロジェクト20380コルベットの建造契約が締結された
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2020年)


『タス通信』より
2020年12月15日18時18分配信
【国防省は太平洋艦隊の為の6隻のコルベットの建造契約を締結した】
モスクワ、12月15日/タス通信
ロシア連邦国防省と『アムール造船工場』は、6隻のプロジェクト20380及び20385コルベットの契約を締結した。
火曜日に軍当局の広報サービスは発表した。
「契約条件に沿って、太平洋艦隊は2024年から2028年の期間に、2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットを受け取ります」
声明では、こう説明された。
国防省によると、海軍におけるプロジェクト20380及び20385コルベットの存在は、敵の潜水艦、水上艦、船の探知及び破壊、海軍基地、海岸、海上交通線の防護の効率性の増加を可能にする。
一連の技術的特性と兵装構成において、今日、建造中のコルベットは世界に類似するものが無く、大いなる近代化のポテンシャルを持っている。
この現代的な艦は、最新の電波位置測定複合体MFRLK(多機能移動電波位置測定複合体)、先進高射ミサイル複合体「リドゥート」、現代的な対艦複合体「ウラン」(プロジェクト20380)、対潜複合体「パケート-NK」、有翼ミサイル「カリブル」用の汎用艦載射撃複合体(プロジェクト20385)、そして将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備する。

現在、ロシア極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』では、太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの建造が進められています。
1隻目の「ソヴェルシェーンヌイ」(333、2006年6月30日起工、2015年5月22日進水)は、2017年7月20日に就役しました。

[コムソモリスク・ナ・アムーレで建造された最初の新世代コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2隻目の「グロームキー」(335、2012年4月20日起工、2017年7月28日進水)は、2018年12月25日に就役しました。

[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"はロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
3隻目の「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339)は2015年7月22日に起工され、2019年9月12日に進水し、2020年9月30日から洋上試験を開始しました。
就役は2020年12月末に予定されています。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"はピョートル大帝湾で地上目標への艦砲射撃を行なった]
4隻目の「リェーズキー」は2016年7月1日に起工され、就役は2021年に予定されています。
[最新コルベット"ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ"は2020年、"リェーズキー"は2021年にロシア海軍へ就役する]
プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」(337)は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工され、2017年6月30日に進水し、2019年4月21日から洋上試験を開始し、2020年12月中旬に完了しました。
就役は2020年12月末に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を完了した]
2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]

就役は2021年以降に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。
そして2020年12月15日、『アムール造船工場』は、太平洋艦隊向けとして2隻のプロジェクト20380コルベットと4隻のプロジェクト20385コルベットの建造契約をロシア国防省と締結しました。
この6隻は、2024年~2028年の就役が予定されています。
今回の契約により、太平洋艦隊は、最終的に6隻のプロジェクト20380コルベットと6隻のプロジェクト20385コルベットを取得する事になります。
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