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ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査を終えてウラジオストクへ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年6月15日6時15分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極探検からウラジオストクへ戻ってきた】

ウラジオストクで、遠距離航海を終えた太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」の歓迎式典が開催された。
南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる航海はロシア地理学協会の支援下で行なわれ、3ヶ月以上続いた。

探検中に船は22000海里を航行し、乗組員は19000キロメートルの航路を測定し、パプアニューギニア島海域での海洋調査作業を含む700以上の水文気象観測を行なった。
「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、デュルヴィル海地球南磁極地域へ到達した太平洋艦隊の初めての船となり、この30年間で初めてバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と協同で南磁極の正確な地点を特定する為の現地測定を行なった。
更に、この30年間で初めて太平洋艦隊の船はオーストラリアへの寄港を行なった。

遠距離航海からの探検からの帰還へ敬意を表し、ウラジオストクの艦船埠頭岸壁では、太平洋艦隊艦船連合部隊及び水路調査船の乗組員の隊列行進が行なわれた。
太平洋艦隊司令部を代表して艦隊副司令官デニス・ベレゾフスキー中将が参加者に挨拶した。
伝統により、彼は船の船長イーゴリ・サドフへ子豚の丸焼きを手渡した。
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航海を成功裏に完了した太平洋艦隊将兵を、ロシア連邦軍水文気象サービス部長ウラジーミル・ウドリシュ大佐と艦隊の退役将兵が祝福した。

歓迎式典は、太平洋艦隊水上艦連合部隊の将兵の隊列の通過で完了した。



プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。
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この数年間はウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。


現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアジャカルタへ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した]

3月25日にジャカルタを出航し、南極へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを去り、南極へ向かった]

4月9日、南極沖へ到着し、バルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、南極を離れ、4月26日にはオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]
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4月28日にタウンズビル港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアを去り、太平洋へ向かった]

その後、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、5月8日までパプアニューギニア周辺海域で各種調査を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはパプアニューギニア周辺海域の海洋調査を完了した]
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5月15日、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、再びオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは再びオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]

タウンズビル港で物資を補充した「マルシャル・ゲロヴァーニ」は5月17日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を去った]

そして6月15日にウラジオストクへ帰投しました。
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「マルシャル・ゲロヴァーニ」と共に南極遠征を行なったバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極べリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。
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[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しています。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]
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その後、南極を離れ、4月25日にはセーシェル諸島へ到着しました。
(4月30日に出航)
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]

5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、2020年6月8日にクロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極遠征を終えてクロンシュタットへ帰投した]


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、今年(2020年)が生誕250周年になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極遠征を終えてクロンシュタットへ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年6月8日11時45分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は世界一周探検を終えてクロンシュタットへ到着した】

ロシア海軍大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられるユニークなロシア海軍の世界一周探検を完了し、クロンシュタットへ到着した。

探検隊は、ロシア連邦国防相、海軍総司令官、ロシア地理学協会の決定に沿って組織された。
オーケストラの演奏の下で船は埠頭へ係留された。
大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」歓迎式典には、ロシア海軍総司令官海軍軍事評議会に代わってロシア海軍総参謀長アレクサンドル・ヴィトコ大将が出席し、遠征指揮官オレグ・オシポフ1等海佐と、成功裏に指示された任務を遂行した探検参加者を祝福した。

船の歓迎式典には、更に、ロシア地理学協会、西方軍管区、ロシア連邦国防省航海・大洋調査管理局、レニングラード海軍基地司令部の代表が参加した。

ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」歓迎式の前日に指摘したように「大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーの乗組員及び水路調査員は、2019年12月3日から2020年6月8日まで世界一周探検を行ない、指示された名誉ある任務を遂行しました」

探検ルートは、スループ「ミールヌイ」「ヴォストーク」の伝説の航海のルートと事実上完全に一致した。
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このようにして南極発見200周年の日である2020年1月28日に船はロシア南極ステーション「べリンスガウゼン」へ到着し、南極ステーションの協力者と共に歴史上重要な出来事であるロシア船員による南極発見200周年へ捧げられる記念行事が行なわれた。
探検中にユニークな水深データが得られ、南極を洗う海で海洋学及び水文気象学の調査が行なわれ、ロシア海軍ロシア科学研究機関の双方が使用する気象データが補充された。

ニコライ・エフメノフ大将は、近い内に、探検中に得られたデータの包括的な分析が行なわれる事を指摘した。
この分析は一般に提示される。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドグダニスク造船所で1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

4月30日にセーシェル諸島を去り、5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]
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5月24日に赤道を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは大西洋上で赤道を越えた]
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5月31日にはビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはビスケー湾を通過する]
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その後、英仏海峡、北海、スカゲラク海峡を通過し、6月6日にバルト海へ入りました。
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[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはバルト海へ入った]

6月8日にクロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]
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今後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」は7月26日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(観艦式)へ参加します。


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはバルト海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年6月6日0時50分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はバルト海峡ゾーンの通行を完了し、本日(6月6日)バルト海へ入る】

ロシア海軍大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、バルト海峡ゾーンの通行を完了し、本日・6月6日にバルト海へ入る。
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ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、船が到着し、南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられるロシア海軍の世界一周探検が完了する6月8日午前にクロンシュタットでの歓迎式典の手配を支持した。

「大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは、ロシア地理学協会センター、レニングラード海軍基地の代表と全ての必要なゲストと共に6月8日にクロンシュタットで出迎えられます。
船の乗組員と探検参加者は、2019年12月から海上に滞在し、価値ある大量の海洋調査研究を行ないました」
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将
は、アドミラルティ地区で開催された海軍総司令部主催のロシア地理学協会センターの会議で話した。

大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の全ての設備は正常モードで動作しており、乗組員は健常であり、南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられ、2019年12月から始まった世界一周探検の第6段階の計画の下で任務を遂行している。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドグダニスク造船所で1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

4月30日にセーシェル諸島を去り、5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]
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5月24日に赤道を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは大西洋上で赤道を越えた]
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5月31日にはビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはビスケー湾を通過する]
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その後、英仏海峡、北海、スカゲラク海峡を通過し、6月6日にバルト海へ入りました。
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」は6月8日にクロンシュタットへ帰投します。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]

その後、7月26日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(観艦式)へ参加します。


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはビスケー湾を通過する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年5月31日0時0分配信
【ロシア海軍の大洋調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はビスケー湾の通行に着手する】

将来、主要海軍パレードへ参加するロシア海軍大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、本日・5月31日、ビスケー湾の通行へ着手する。
船上からロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将及びロシア地理学協会センターへ宛てられた報告によると、大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の全ての設備は正常モードで動作しており、乗組員は健常であり、南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられ、2019年12月から始まった世界一周探検の第6段階の計画の下で任務を遂行している。

「大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは、敬意をもって与えられた任務を遂行しております。
船の乗組員がロシア地理学協会と協同で行なった全ての海洋学研究調査作業、水路調査は綿密に分析され、世界の大洋研究における我が国の業績の歴史への価値ある貢献となります。
船は、7月末の主要海軍パレードへの参加艦船の中に見る事が出来るでしょう」
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将
は指摘した。

以前、同船には世界一周探検の第6段階の最終任務が与えられた。
その中で大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」アフリカを周回し、クロンシュタットへ到着する。
それは6月上旬になる。

4月30日、大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」セーシェル諸島の泊地で物資を補充し、承認された計画に沿って探検を続けた。
第6段階中に遠征参加者は、移動ルート上の海洋学及び水路学の研究を行ない、特に、ルート上の深度を測定した。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドグダニスク造船所で1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

4月30日にセーシェル諸島を去り、5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]
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5月24日に赤道を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは大西洋上で赤道を越えた]
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5月31日にはビスケー湾へ入りました。
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」は6月上旬にクロンシュタットへ帰投します。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]

その後、7月26日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(観艦式)へ参加します。


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは大西洋上で赤道を越えた

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月25日8時49分配信
【クロンシュタットへのルート上で大洋調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は赤道を越えた】

ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は赤道を越え、大西洋上の承認された進路を進む。
ロシア連邦国防省広報サービスは、船がクロンシュタットへ戻るのは6月上旬に予定されている事を確認した。


ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、アドミラルティ地区での会議において、2019年12月から南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる世界一周探検を行なってきた大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の歓迎式典の準備を管理組織長へ命じた。

「特に重要なのは、大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーのユニークな航海が、大勝利75周年に行なわれた事です。
今、世界一周探検は完了段階が進行中です」
ニコライ・エフメノフ大将
は強調した。

以前、南極デュルヴィル海で乗組員と水路学者は一連の海洋学調査を行ない、南磁極点の場所を特定した。
更に、太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」との会合を行なった。

5月中旬に「アドミラル・ウラジーミルスキー」喜望峰の真横を通過し、アフリカ南端を迂回した。

探検中に得られたデータは、全ての海と大洋の海上航海地図の情報を明確化する為に使用される。
航海の他の目的の中には、遠海ゾーンでの困難な気象条件下での水文気象状況の研究と分析、船の航路上での危険な気象現象の発生の絶え間ない監視の実施がある。

「アドミラル・ウラジーミルスキー」プロジェクト852大洋研究調査船であり、建造された6隻の船から成るシリーズの中で唯一現役に留まっている。
水流観測、化学水文学分野の研究、海洋生物学観測、海洋気象学、光量測定、波動観測、高層気象学観測の為に意図されている。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドグダニスク造船所で1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

18-0503b.jpg
その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
19-1231h.jpg

「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

4月30日にセーシェル諸島を去り、5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]
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5月24日に赤道を通過しました。
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今後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」大西洋を北上し、6月上旬にクロンシュタットへ帰投します。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]



記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年5月17日5時0分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」はオーストラリアのタウンズビル港への訪問を完了した】

南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる遠距離航海を続けている太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、燃料と食料の在庫を補充した後にオーストラリアタウンズビル港を去った。

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、探検ルートに沿って航海を続ける。

水路調査船ウラジオストクから出航して以来、それは既に14000海里以上を進み、大量の調査作業を実行した。



プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。
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この数年間はウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。


現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアジャカルタへ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した]

3月25日にジャカルタを出航し、南極へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを去り、南極へ向かった]

4月9日、南極沖へ到着し、バルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、南極を離れ、4月26日にはオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]
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4月28日にタウンズビル港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアを去り、太平洋へ向かった]

その後、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、5月8日までパプアニューギニア周辺海域で各種調査を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはパプアニューギニア周辺海域の海洋調査を完了した]
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5月15日、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、再びオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは再びオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]

タウンズビル港で物資を補充した「マルシャル・ゲロヴァーニ」は5月17日に出航しました。


「マルシャル・ゲロヴァーニ」と共に南極遠征を行なったバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極べリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。
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[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しています。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]
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その後、南極を離れ、4月25日にはセーシェル諸島へ到着しました。
(4月30日に出航)
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]

5月15日には喜望峰沖を通過しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、2020年6月上旬にクロンシュタットへ帰港する予定です。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、今年(2020年)が生誕250周年になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは喜望峰沖を通過した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月15日8時55分配信
【大洋調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は喜望峰を通り過ぎた】

ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、喜望峰とケープタウンの真横を通過し、アフリカ南端を迂回した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、船は南極発見200周年及びイワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる世界一周探検のルート上で大西洋の通行を続ける。


軍当局によると、乗組員は健常であり、探検計画の下で自身の任務を遂行しており、機器及び設備は正常に機能している。
船は6月上旬にクロンシュタットへ到着する。

以前の4月30日、大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、セーシェル諸島の泊地で物資を補充し、承認された計画の下で探検を続けている。
最終の第6段階中に探検参加者は、移動ルート上の海洋学調査と水路調査を続け、特にルートの深さを測定する。

探検は、2019年12月にクロンシュタットからスタートした。
南極デュルヴィル海で乗組員と水路学者は一連の海洋学調査を行ない、南磁極点の場所を特定した。
更に、太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」との会合を行なった。

探検中に得られたデータは、全ての海と大洋の海上航海地図の情報を明確化する為に使用される。
航海の他の目的の中には、遠海ゾーンでの困難な気象条件下での水文気象状況の研究と分析、船の航路上での危険な気象現象の発生の絶え間ない監視の実施がある。

「アドミラル・ウラジーミルスキー」プロジェクト852大洋研究調査船であり、建造された6隻の船から成るシリーズの中で唯一現役に留まっている。
水流観測、化学水文学分野の研究、海洋生物学観測、海洋気象学、光量測定、波動観測、高層気象学観測の為に意図されている。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドで1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

4月30日にセーシェル諸島を去り、5月15日には喜望峰沖を通過しました。
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今後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」大西洋を北上し、6月上旬にクロンシュタットへ帰投します。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]



記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは再びオーストラリアのタウンズビル港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年5月15日3時30分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、この1ヶ月間でオーストラリアのタウンズビル港へ2度寄港した】

南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる遠距離航海を続けている太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、オーストラリアタウンズビル港へ2度目の業務寄港の為に到着し、更なる探検ルートへ向かう為の燃料と食料の在庫を補充する。

水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」ウラジオストクから出航して以来、船は既に14000海里以上を進み、インドネシアジャカルタタンジュン・プリオク港へ到着し、この30年で初めて地球南磁極点正確な座標を確定する為の測定を行ない、更には、この海域の水文調査を行なった。

訪問は5月17日まで続く予定である。



プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。
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この数年間はウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。


現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアジャカルタへ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した]

3月25日にジャカルタを出航し、南極へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを去り、南極へ向かった]

4月9日、南極沖へ到着し、バルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、南極を離れ、4月26日にはオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]
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4月28日にタウンズビル港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアを去り、太平洋へ向かった]

その後、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、5月8日までパプアニューギニア周辺海域で各種調査を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはパプアニューギニア周辺海域の海洋調査を完了した]
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5月15日、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、再びオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は5月17日までタウンズビル港に滞在し、物資を補充します。


「マルシャル・ゲロヴァーニ」と共に南極遠征を行なったバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極べリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。
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[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しています。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]
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その後、南極を離れ、4月25日にはセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、2020年6月上旬にクロンシュタットへ帰港する予定です。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、今年(2020年)が生誕250周年になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはパプアニューギニア周辺海域の海洋調査を完了した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年5月11日6時30分配信
【太平洋艦隊の水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」はパプアニューギニア島海域での海洋学作業の実行を完了した】

太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ロシア地理学協会の支援下で3ヶ月以上に渡り行なわれる遠距離航海を続けている。
探検は、南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる。

大祖国戦争の戦勝記念日の前夜、太平洋艦隊の専門家は、直線で1170キロメートルに渡る詳細な海底の起伏の撮影、2回の水文気象観測と道すがらの気象観測を含むパプアニューギニア島海域での複合海洋学作業を完了した。

水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」ウラジオストクから出航して以来、船は既に12000海里以上を進み、インドネシアジャカルタタンジュン・プリオク港へ到着し、この30年で初めて地球南磁極点正確な座標を確定する為の測定を行ない、更には、この海域の水文調査を行なった。



プロジェクト862水路調査船の16番船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1983年7月29日に就役しました。
就役後は、太平洋艦隊へ配備され、現在に至っております。
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この数年間はウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』でオーバーホールが行なわれ、2020年2月中旬に艦隊へ復帰しました。


現役復帰後の「マルシャル・ゲロヴァーニ」の最初の任務は、南極遠征となり、2020年3月3日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南極調査航海へ出発した]

「マルシャル・ゲロヴァーニ」は3月18日にインドネシアジャカルタへ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを訪問した]

3月25日にジャカルタを出航し、南極へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはインドネシアを去り、南極へ向かった]

4月9日、南極沖へ到着し、バルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、南極を離れ、4月26日にはオーストラリアタウンズビル港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアのタウンズビル港を訪れた]
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4月28日にタウンズビル港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニはオーストラリアを去り、太平洋へ向かった]

その後、「マルシャル・ゲロヴァーニ」は、5月8日までパプアニューギニア周辺海域で各種調査を行ないました。


「マルシャル・ゲロヴァーニ」と共に南極遠征を行なったバルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、昨年12月3日に南極へ向けて出航し、今年1月末から2月末まで南極べリングスハウゼン基地に滞在して各種調査を行ないました。
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[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は2月末に一旦南極を離れ、ウルグアイモンテビデオへ寄港した後、3月16日に南極沖へ到着しています。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]
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その後、南極を離れ、4月25日にはセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]

「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、2020年6月上旬にクロンシュタットへ帰港する予定です。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する]


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、今年(2020年)が生誕250周年になります。
20-0319d.jpg

この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年6月8日にクロンシュタットへ到着する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年4月28日4時12分配信
【バルト艦隊の探検隊は6月8日にクロンシュタットへ戻る】
モスクワ、4月28日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」の探検は、クロンシュタットへ到着する6月8日に完了し、検疫は実施されない見込みである。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、月曜日に探検隊指揮官オレグ・オシポフ1等海佐より伝えられた。

前日に船はセーシェル諸島へ到着し、クロンシュタットまで移動する為に必要な燃料、水、食料の在庫を補充した。
コロナウイルスに関連し、セーシェルへの滞在計画は変更された:休養が計画されていたが、制限に関連し、沿岸への上陸は無くなった。

「私は、我々のクロンシュタットへの到着が計画されている6月8日までに流行病が終わる事を願っております・・・疫学的に清潔な海上での39日後に私共を検疫するのは無駄な事です」
オシポフ
は話した。

彼は、コロナウイルスの為に遠征ルートが調整され、船は紅海地中海を経由せず、アフリカの西を一周する事を想い起こした。
これにより、帰路へ必要な距離は3000海里増加する。
しかし、船の地中海の港への寄港が無くなった事を考慮すれば、航海距離の増加は、僅かなものである。

前日、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、世界一周探検の5段階の結果を纏め、「アドミラル・ウラジーミルスキー」の計画の下で8700kmの海底地形の調査が割り当てられたと言った。
実際には、探検地域で13792kmの測定が行なわれた。

エフメノフは、ロシア連邦は国際的な義務に沿って、南極に面する海域の14の航海地図の発行に責任がある事を指摘した。
南極海の知識の分析により、最も研究が少ないのは南極太平洋区域である事が示された。
アレクサンドル1世島及びロスチャイルド島の沿岸の衛星画像を分析した結果、実際の海岸線と地図上の海岸線の不一致が示された。
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この地域における最後の作業は、1997年に外国の水路調査により実施された。
これに基づいて、世界一周探検を前に海軍は、正確なデータを取得する事が可能な研究を実施するという課題に直面した。

海軍総司令官によると、探検隊は、ピョートル1世島の沿岸の座標を正確化した。
その結果、1994年の地図50124よりも位置が北へ3マイルである事が判明した。
島の輪郭も、地図に描かれたものとは一致していない事が判明した。
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、2019年12月3日から南極発見200周年及びイワン・クルゼンシュテールン提督生誕250周年記念日へと捧げられる世界一周大洋探検へ参加している。



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プロジェクト852大洋研究調査船の3番船「アドミラル・ウラジーミルスキー」は、ポーランドで1973年12月1日に起工され、1974年4月4日に進水、1975年5月31日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1990年から1994年までポーランドでオーバーホールを行ない、その後、バルト艦隊へ転属し、クロンシュタットへ回航されました。

2014年8月18日には北極海遠征に出発し、北極海を横断して10月下旬にはウラジオストクへ入港しました。

その後、太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海へ行き、大西洋を横断して2015年1月17日にクロンシュタットへ帰投しました。


2015年11月6日には南極遠征へ出発し、2016年4月に帰投しました。
この間、アルジェ(アルジェリア)、スエズ(エジプト)、ジッダ(サウジアラビア)、ヴィクトリア(セーシェル諸島)、マダガスカル、マプト(モザンビーク)、ケープタウン(南アフリカ)、マラボ(赤道ギニア)、ルアンダ(アンゴラ)、リスボン(ポルトガル)を訪問しました。

南極遠征


帰港



なお、この「アドミラル・ウラジーミルスキー」の南極遠征に関し、全く根も葉もないデマを流布している者達が居ます。

2016年3月21日
【古代プラズマ兵器「ガブリエルの箱舟」ついに発見される!? 現在プーチンが南極に輸送中!】

2016年3月24日
【ガブリエルの箱舟】

2017年3月20日
【ロシア海軍が南極に運んだ究極のプラズマ兵器「ガブリエルのアーク」】

無論言うまでもなく、これらのページに書いてある事は全てデタラメです。
少し・・・頭冷やそうか・・・

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2017年12月にはインド洋の調査航海へ出発しました。


なお、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には、2018年3月の時点で17名の女性乗組員が居ました。
(同船は乗組員170名+研究要員80名)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月8日3時1分配信
【(ロシア)海軍総司令官は国際女性デーに艦隊の女性(将兵)への祝辞を述べた】

2018年6月8日に帰投しました。


2018年7月初頭からクロンシュタットでオーバーホール及び近代化改装が始まりました。
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オーバーホール完了後、2019年11月に洋上試験を行ない、バルト艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはオーバーホール後の航行試験を開始した]


2019年12月3日にクロンシュタットを出航し、南極調査航海へ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは2020年に南極へ行く]
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極調査航海へ出発した]


2019年12月12日にはポルトガルリスボンへ寄港し、大西洋中部で2020年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える]
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2020年1月11日から15日までブラジルリオデジャネイロを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月15日1時2分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はリオデジャネイロ港への業務寄港を完了した】

2020年1月19日から21日までウルグアイモンテビデオを訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年1月19日22時15分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへ入った】

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その後、北方艦隊プロジェクト22010海洋学調査船「ヤンターリ」(2015年5月23日就役)と合流し、1月27日に南極べリングスハウゼン基地へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極大陸へ到着した]
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「アドミラル・ウラジーミルスキー」べリングスハウゼン基地周辺で1ヶ月間に渡り海洋調査を行ない、2月28日に同基地を去り、ウルグアイモンテビデオへ向かいました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは南極を去り、ウルグアイへ向かった]

3月5日にモンテビデオへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月5日23時0分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を行なった】

現在、「アドミラル・ウラジーミルスキー」には20名の女性が乗っています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月7日7時0分配信
【ロシア海軍総司令官は世界一周探検中の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」船上の女性を祝福した】

3月10日にモンテビデオを出航し、再び南極へ向かいました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年3月10日17時56分配信
【大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」はモンテビデオへの業務寄港を滞りなく完了し、再び南極へ進路を取った】

3月16日に再び南極へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは再び南極へ到着した]

4月9日には、2020年3月3日にウラジオストクから南極へ向かった太平洋艦隊水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」デュルヴィル海で合流しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年4月9日16時27分配信
【ロシア海軍の大洋研究調査船「アドミラル・ウラジーミルスキー」と水路調査船「マルシャル・ゲロヴァーニ」は南極で合流した】

デュルヴィル海「マルシャル・ゲロヴァーニ」南磁極の測定を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水路調査船マルシャル・ゲロヴァーニは南磁極を調査した]
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その後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」南極を離れてインド洋へ向かい、4月25日にセーシェル諸島へ到着しました。
[ロシア海軍の大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーはセーシェル諸島へ到着した]
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何時ものパターンなら、ここで各種物資(燃料、水、食料)を補充し、乗組員は上陸する所ですが、今回は全世界的なコロナウイルス流行の為、物資の補充のみを行ない、乗組員の上陸は取り止めとなりました。

今後、「アドミラル・ウラジーミルスキー」アフリカ大陸を一周して6月8日にクロンシュタットへ帰投します。


記事中にロシア海軍の探検家提督アーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(イワン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールン)の名前が出てきますが、同氏は1770年11月19日生まれですから、生誕250周年は2020年11月19日になります。
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この航海は南極発見200周年を記念するものでもありますが、ロシアでは、海軍軍人ファビアン・ゴットリープ・フォン・べリングスハウゼン(ファッデイ・ファッデーイヴィチ・べリンスガウゼン)が1820年1月28日に南極大陸を最初に発見したとされています。
(この他にも2名の候補が居る)
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