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ロシア海軍黒海艦隊の水上戦闘艦は黒海で実弾射撃訓練を実施した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年3月22日8時35分配信
【黒海で打撃艦グループが参加する演習が実施された】
モスクワ、3月22日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊艦支隊は、黒海の演習で仮想敵艦グループを破壊した。
水曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「フリゲート"アドミラル・マカロフ"、警備艦プイトリーヴイ、小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョーク、グライヴォロン、ロケット艇R-60とイワノヴェツで構成される黒海艦隊打撃艦グループは、海上で砲及び高射ミサイル射撃を実施しました。
演習計画の下、敵艦グループは黒海艦隊艦支隊への大規模な有翼ミサイル発射を行ないました」

艦隊は伝えた。

艦の対空防衛要員は応戦し、高射ミサイル及び砲複合体の砲火により「敵」有翼ミサイルを全て破壊した。

「ミサイル攻撃」を撃退した後、乗組員は、海上および沿岸目標として、曳航盾標的及び模擬沿岸目標への射撃を実施した。
これに加え砲術班は、浮遊機雷及び海上航空隊航空機から落下傘投下された発光航空爆弾を撃破した。



プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2022年2月24日に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』にも参加しており、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。

2022年3月22日未明にはオデッサ沖で行動していたウクライナ海軍潜水夫船「ネティシン」(旧VM-230、1973年就役、満載排水量285トン)を発見し、これを攻撃、「ネティシン」は海岸へ乗り上げました。
「アドミラル・マカロフ」は、対艦ミサイルでは無く、艦対空ミサイル「シチーリ-1」「ネティシン」へ発射したとの事ですが、おそらく、「アドミラル・マカロフ」は8セルの「カリブル」垂直発射機対地攻撃用巡航ミサイルのみを搭載しており(「カリブル」には対艦型と対地型がある)、対艦ミサイルは無かったのでしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」はオデッサ沖でウクライナ海軍の軍用船を撃破した]

2022年4月14日、20年以上に渡り黒海艦隊旗艦を務めてきた親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」オデッサ沖で爆沈し、「アドミラル・マカロフ」が後任の黒海艦隊旗艦になりました。
[フリゲート「アドミラル・マカロフ」はロシア海軍黒海艦隊旗艦になる]

ウクライナ側は何度も「アドミラル・マカロフ」の撃沈或いは大破を報じていますが、全て誤報です。
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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト21631小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工され、2020年4月に進水、2021年1月30日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[ブヤン-M小型ロケット艦グライヴォロンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2022年2月19日に実施されたロシア連邦軍の戦略抑止力演習へ参加し、黒海巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。

「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。
就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、既に艦齢は40年以上に達していますが。未だ現役に留まっています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは黒海で対艦砲撃訓練を行なった]
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プロジェクト12411「モルニヤ」大型ロケット艇R-60は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『中部ネヴァ川造船工場』で1985年12月10日に起工され、1986年12月30日に進水し、1987年12月12日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
2005年には新開発の高射機関砲複合体「パラシ」の洋上試験艇に改装され、以後は「パラシ」の試験に従事しました。
[新型CIWS「パラシ」試験艇R-60]
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プロジェクト12411「モルニヤ」大型ロケット艇R-334『中部ネヴァ川造船工場』で1988年1月4日に起工され、1989年7月28日に進水し、1989年12月30日に就役し、黒海艦隊へ配備されました。
1998年10月29日付で「イワノヴェツ」と命名されました。
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2023年3月18日、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「グライヴォロン」は、掃海艦2隻と共に黒海で対機雷演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦と掃海艦は黒海で対機雷演習を実施した]

3月21日には黒海で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦グライヴォロン、イングシェチア、ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で実弾射撃訓練を実施した]

3月22日にはフリゲート1隻、警備艦1隻、小型ロケット艦2隻、ロケット艇2隻が黒海で実弾射撃訓練を行ないました。
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ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦グライヴォロン、イングシェチア、ヴイシニー・ヴォロチョークは黒海で実弾射撃訓練を実施した

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『クリミアニュース』より
2023年3月21日10時14分配信
【黒海艦隊の小型ロケット艦「グライヴォロン」、「イングシェチア」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は計画戦闘訓練の枠組みで海上の水上目標への砲射撃を実施した】

黒海艦隊の小型ロケット艦「グライヴォロン」、「イングシェチア」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は計画戦闘訓練の枠組みで海上の水上目標への砲射撃を実施した。
『クリミアラジオ』は黒海艦隊情報供給部より伝えられた。


演習の筋書きの下、敵艦は艦隊の艦の通行航路への機雷源の設置を試みた。
黒海艦隊対空防衛・海上航空隊無人飛行装置の偵察による情報は、海上で黒海艦隊小型ロケット艦支隊へ送信された。

演習への導入時に「グライヴォロン」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「イングシェチア」は指定海域への移動を行ない、敵艦を探知し、破壊した。
砲弾は、敵艦を模した海上盾標的船へ正確に命中した。
更に小型ロケット艦の砲術要員は、浮遊機雷模型への砲射撃を実施した。

「射撃は、黒海艦隊部隊の戦闘訓練計画に沿って、黒海エリアの海上戦闘訓練射爆場で行なわれました」
黒海艦隊
は説明した。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工され、2020年4月に進水、2021年1月30日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[ブヤン-M小型ロケット艦グライヴォロンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2022年2月19日に実施されたロシア連邦軍の戦略抑止力演習へ参加し、黒海巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト21631小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は2014年8月29日に起工され、2019年6月11日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[最新鋭小型ロケット艦イングシェチアはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2020年10月中旬にセヴァストーポリを出航し、10月14日までにボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ派遣される]

その後も地中海東部に滞在していましたが、12月1日にダーダネルス海峡へ入り、黒海へ向かい、その後にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部を去った]

2021年7月初頭にセヴァストーポリを出航し、7月8日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ向かった]

その後地中海東部に滞在し、2021年10月15日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]

2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く]

2020年12月24日にシリアタルトゥース港で実施されたロシア海軍シリア海軍の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を実施した]

2021年3月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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2023年3月18日には3隻の小型ロケット艦掃海艦2隻と共に黒海で対機雷演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦と掃海艦は黒海で対機雷演習を実施した]

3月21日には3隻の小型ロケット艦黒海で実弾射撃訓練を行ないました。

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノとスタールイ・オスコルは黒海で魚雷発射訓練を実施した

『タス通信』より
2023年3月20日16時32分配信
【黒海艦隊の潜水艦「コルピノ」と「スタールイ・オスコル」は黒海で魚雷射撃演習を実施した】
セヴァストーポリ、3月20日/タス通信

黒海艦隊潜水艦「コルピノ」「スタールイ・オスコル」の乗組員は、演習の枠組みで水中位置から実弾魚雷射撃を実施した。
月曜日に黒海艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「潜水艦の乗組員は割り当てられた任務を成功裏に遂行し、艦隊の艦の1隻が許容できる安全距離で模した仮想海上目標に対し、水中位置から魚雷兵器の射撃を実施しました」
艦隊は伝えた。

広報サービスによると、潜水艦乗員は戦闘訓練射爆場への移動を行ない、複合準備訓練を行ない、射撃実施の為、所定深度までの潜航を行なった。
活動完了後、全ての魚雷魚雷回収艇により水上へ引き揚げられた。

「黒海艦隊の潜水艦の乗組員による魚雷兵器使用の有効性は、試験室で目標への魚雷照準のデータを受け取った後に評価されます」
声明では、こう述べられた。

魚雷射撃は潜水艦乗員の戦闘訓練の義務的要素であり、承認された計画に沿って行なわれた。



プロジェクト06363通常動力潜水艦の6番艦B-271「コルピノ」は、2014年10月30日に起工され、2016年5月31日に進水し、2016年11月24日に就役しました。

[黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノはロシア海軍へ就役した]

「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]

2017年8月中旬、先に就役した同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)と共に黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]

2017年8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]

2017年9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]

2017年9月14日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共にシリアデリゾールISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]

2017年10月5日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共にシリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2017年11月3日、「コルピノ」は、シリアアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍爆撃機Tu-22M3が空爆)

『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

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「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。

「ヴェリキー・ノヴゴロド」「コルピノ」は、その後も地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。
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「コルピノ」は2019年4月30日に地中海を去り、ダーダネルス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは地中海を去った]

2019年5月3日、「コルピノ」ノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノはノヴォロシースクへ到着した]

2019年10月9日、「コルピノ」は沿岸目標及び水上目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2020年1月9日に黒海で実施された北方艦隊黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]

2020年9月21日~26日にロシア南部で実施された戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加し、9月24日に沿岸目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2020年10月26日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共に黒海へ出航し、各種演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海で演習を行なった]

2021年3月10日、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共に演習を行なう為、黒海へ出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海で演習を行なう]
演習は3月18日に終わりました。

その後、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共に再び出航し、3月29日に魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海で魚雷を発射した]

2021年6月末に出航し、6月30日には黒海で潜航訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは黒海で潜航訓練を実施した]

2021年10月初頭に『セヴァストーポリ海洋工場』の乾ドックへ入渠し、2022年2月初頭までオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノとフリゲート"アドミラル・マカロフ"はセヴァストーポリでオーバーホールを行なう]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は、2012年8月17日に起工され、2014年8月28日に進水し、2015年7月3日にロシア連邦海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]


その後、2015年7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

2015年10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。

[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

2016年5月6日、バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]

「スタールイ・オスコル」ポリャールヌイを出航し、2016年6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍フリゲートに視認されました。
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その後、大西洋を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

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2016年6月29日午前にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは黒海へ入った]

2016年7月1日夕方、「スタールイ・オスコル」ノヴォロシースク基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦スタールイ・オスコルはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]

以後は2019年4月下旬まで黒海で行動していましたが、4月25日、「スタールイ・オスコル」ボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはオーバーホールの為にロシア北西部へ向かう]

地中海東部で行動した後、2020年1月31日にオーバーホールの為、ロシア北西部クロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはクロンシュタットでオーバーホールを行なう]
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『クロンシュタット海洋工場』での「スタールイ・オスコル」のオーバーホールは2020年7月までに完了し、7月26日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。


その後もバルト海に留まっており、11月1日には潜航訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはバルト海で潜航訓練を行なった]

2020年12月にバルト海を離れ、12月12日頃にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、12月下旬に地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはバルト海から黒海への移動を準備する]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはタルトゥースの観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で5回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

2021年9月22日にダーダネルス海峡ボスポラス海峡を通過して黒海へ入り、その後、ノヴォロシースクへ帰投しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年9月22日17時50分配信
【黒海艦隊の潜水艦「スタールイ・オスコル」はダーダネルス及びボスポラス海峡を通行する】

2021年9月28日には同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共に有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年9月28日11時30分配信
【黒海艦隊の潜水艦は仮想敵艦グループへのミサイル打撃を与える演習を実施した】

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦と掃海艦は黒海で対機雷演習を実施した

『KORABEL.RU』より
2023年3月18日9時52分配信
【黒海艦隊の艦は機雷演習を実施した】

黒海艦隊小型ロケット艦「グライヴォロン」「イングシェチア」「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」海上掃海艦「コヴロヴェツ」の乗組員は、多種戦術グループを構成し、黒海エリアで機雷の敷設及び機雷源突破の演習を実施した。

演習の最初の段階で、小型ロケット艦「イングシェチア」の乗組員は、クリミア半島沿岸付近の仮想敵部隊の行動予想ルート上への訓練用機雷源の敷設を行なった。

更に対機雷防衛艦の乗組員は対機雷偵察任務へ取り組み、「敵」の機雷源を通行した。
掃海艦による先導中、「コヴロヴェツ」「イワン・アントノフ」の乗組員は、仮想対艦機雷から航路を一掃する任務を遂行し、小型ロケット艦機雷源通行の安全を保障した。

演習は、黒海艦隊の艦船部隊の錬成任務K-2への移行の枠組みにおいて艦隊の戦闘訓練計画に沿って行なわれたと南方軍管区広報サービスは伝えた。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の9番艦「グライヴォロン」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2015年4月10日に起工され、2020年4月に進水、2021年1月30日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[ブヤン-M小型ロケット艦グライヴォロンはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2022年2月19日に実施されたロシア連邦軍の戦略抑止力演習へ参加し、黒海巡航ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト21631小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は2014年8月29日に起工され、2019年6月11日に進水、2019年12月28日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[最新鋭小型ロケット艦イングシェチアはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2020年10月中旬にセヴァストーポリを出航し、10月14日までにボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ派遣される]

その後も地中海東部に滞在していましたが、12月1日にダーダネルス海峡へ入り、黒海へ向かい、その後にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部を去った]

2021年7月初頭にセヴァストーポリを出航し、7月8日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦イングシェチアは地中海東部へ向かった]

その後地中海東部に滞在し、2021年10月15日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水し、2018年6月1日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2018年8月14日~15日頃にセヴァストーポリを出航し、8月16日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

地中海東部で2018年9月1日から8日まで実施されたロシア海軍ロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

演習が終わった後も地中海東部に留まっていましたが、2018年11月6日にダーダネルス海峡へ入り、母港セヴァストーポリへの帰路に就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2019年8月末のロシア南方軍管区の大規模演習へ参加し、巡航ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の演習は完了した]

2020年11月下旬、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2年ぶりに地中海へ派遣される事になり、11月24日にボスポラス海峡を南下しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ行く]

2020年12月24日にシリアタルトゥース港で実施されたロシア海軍シリア海軍の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とシリア海軍はタルトゥース港で合同演習を実施した]

2021年3月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海を去った]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。
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プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の3番艦「イワン・アントノフ」は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日にロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

黒海へ回航された後、2020年1月中旬にセヴァストーポリを出航し、1月16日にボスポラス海峡、ダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部へ行く]

2020年7月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海を去り、母港セヴァストーポリへの帰路に就いた]
その後、母港セヴァストーポリへ帰投しました。

2021年2月初頭にセヴァストーポリを出航し、2月6日にはボスポラス海峡を通過し、その後に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部(シリア沖)へ向かった]

2021年5月下旬にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の対機雷防衛艦イワン・アントノフは地中海東部からセヴァストーポリへの帰路に就いた]

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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プロジェクト266M海洋掃海艦「ナヴォードチク」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)中部ネヴァ川造船工場で建造され、1974年11月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

就役後は大西洋(西アフリカ沖)の漁場でソ連漁船の警護任務に就き、1980年代のイラン・イラク戦争時にはペルシャ湾へ派遣されました。
1987年にはペルシャ湾で27隻のソ連商船を護衛し、1988年には32隻の商船(タンカー、貨物船)を護衛しました。

ソ連邦解体後の1992年2月15日には旧名へ戻され、1999年7月25日に「コヴロヴェツ」と改名されました。

その後は黒海から出る事は有りませんでしたが、2016年2月中旬、28年ぶりに黒海を出てシリア沖へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]

2016年5月末にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]

2016年12月末にセヴァストーポリを出航し、12月27日にボスポラス海峡を南下しました。
「コヴロヴェツ」は、2017年1月9日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]

2017年5月2日にボスポラス海峡を北上しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海東部を去った]

2017年5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツはシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年には地中海東部へ行く事は有りませんでしたが(黒海内でのみ行動)、2019年7月初頭、ほぼ2年ぶりに同海域へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツはシリア沖へ行く]

2019年11月3日にボスポラス海峡を北上し、黒海へ戻りました。

2021年5月6日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、8月20日に同海峡を北上して黒海へ戻りました。

2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
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ヴィクトール・ソコロフ中将は正式にロシア海軍黒海艦隊司令官に就任した

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『タス通信』より
2022年10月7日20時7分配信
【セヴァストーポリでソコロフへの黒海艦隊司令官旗の移管式典が開催された】
タス通信、10月7日

この職務に任命されたヴィクトール・ソコロフ中将への黒海艦隊司令官旗の移管式典は、金曜日にセヴァストーポリ黒海艦隊本部で開催された。
金曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「本日、黒海艦隊本部で海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の主催の下、この職務に任命されたヴィクトール・ソコロフ中将への黒海艦隊司令官旗の移管式典が開催されました」
広報サービスは指摘し、任命されたのは9月である事を説明した。

広報サービスは、式典には艦隊の副司令官と黒海艦隊本部の管理部長が出席した事を明らかにした。

8月19日、ソコロフは若い士官との会合中、8月10日付のロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグの命により黒海艦隊司令官代行に任命されたと述べた。

中将は2020年からソヴィエト連邦海軍元帥N.G.クズネツォフ記念海軍大学校を率いていた。
1985年に軍学校を卒業後、様々な艦隊で勤務し、2013年~2020年には北方艦隊副司令官の職務に従事した。



ヴィクトール・ニコラエヴィチ・ソコロフは1962年4月4日に生まれ、1982年8月1日にM.V.フルンゼ記念海軍高等学校へ入学し、1985年6月30日にを卒業しました。
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1985年8月~1987年8月に太平洋艦隊警備艦SKR-61の水雷戦闘班長、1987年8月~1989年10月に海洋掃海艦「ヤコリ」水雷戦闘班長、1989年10月~1990年12月に基地掃海艦BT-51水雷戦闘班長、1990年12月~1991年12月に海洋掃海艦「ヤコリ」副長、1992年9月~1993年9月に海洋掃海艦「ザリャド」艦長を務めました。
1993年9月~1994年9月に太平洋艦隊第187掃海艦大隊参謀長、1994年9月~1995年8月に第81掃海艦大隊司令を務めました。

1995年9月1日にN.G.クズネツォフ記念海軍大学校へ入学し、1998年7月30日に卒業しました。

1998年8月~2000年6月に太平洋艦隊作戦管理部長、2000年6月~2002年9月に第165水上艦旅団参謀長、2002年9月~2004年9月に第165水上艦旅団司令を務めました。

2004年9月にロシア連邦軍参謀本部アカデミーへ入学し、2006年7月に卒業しました。

2006年8月~2010年8月に沿海地方多種戦力小艦隊副司令官、2010年8月~2012年9月に沿海地方多種戦力小艦隊司令官を務めました。

この間、2009年1月~4月には太平洋艦隊第1次アデン湾派遣海賊対処部隊指揮官を務めました。
[ロシア海軍第2次ソマリア遠征]

2011年に少将へ昇進しました。

2012年9月~2013年8月には北方艦隊コラ多種戦力小艦隊司令官を務めました。

2013年8月~2019年12月に北方艦隊副司令官を務め、2014年には中将に昇進しました。

2016年10月~2017年2月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする「空母機動部隊」の指揮官として地中海遠征を行ない、シリア空爆作戦の指揮を取りました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2020年1月~2022年8月初頭までN.G.クズネツォフ記念海軍大学校校長を務めました。

2022年8月10日付でイーゴリ・オシポフ大将に代わり黒海艦隊司令官代行に任命されました。
[ヴィクトール・ソコロフ中将はロシア海軍黒海艦隊司令官代行に任命された]

2022年9月には正式に黒海艦隊司令官に任命され、10月7日にはセヴァストーポリの艦隊司令部で司令官旗の授与式典が開催されました。

ヴィクトール・ソコロフ中将はロシア海軍黒海艦隊司令官代行に任命された

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『タス通信』より
2022年8月19日17時22分配信
【ヴィクトール・ソコロフは黒海艦隊司令官代行に任命された】
セヴァストーポリ、8月19日/タス通信

以前にクズネツォフ提督記念海軍大学校校長のポストに在ったヴィクトール・ソコロフ中将は、黒海艦隊司令官代行に任命された。

「私が黒海艦隊司令官代行に任命されました」
ソコロフ
は金曜日の若い士官との会合で述べた。

彼は、8月10日付の国防相令により任命された事を明らかにした。

ソコロフは2020年から大学校を率いていた。
1985年に海軍学校を卒業した後、様々な艦隊で勤務した。
2013~2020年には北方艦隊副司令官のポストに従事した。



ヴィクトール・ニコラエヴィチ・ソコロフは1962年4月4日に生まれ、1982年8月1日にM.V.フルンゼ記念海軍高等学校へ入学し、1985年6月30日にを卒業しました。
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1985年8月~1987年8月に太平洋艦隊警備艦SKR-61の水雷戦闘班長、1987年8月~1989年10月に海洋掃海艦「ヤコリ」水雷戦闘班長、1989年10月~1990年12月に基地掃海艦BT-51水雷戦闘班長、1990年12月~1991年12月に海洋掃海艦「ヤコリ」副長、1992年9月~1993年9月に海洋掃海艦「ザリャド」艦長を務めました。
1993年9月~1994年9月に太平洋艦隊第187掃海艦大隊参謀長、1994年9月~1995年8月に第81掃海艦大隊司令を務めました。

1995年9月1日にN.G.クズネツォフ記念海軍大学校へ入学し、1998年7月30日に卒業しました。

1998年8月~2000年6月に太平洋艦隊作戦管理部長、2000年6月~2002年9月に第165水上艦旅団参謀長、2002年9月~2004年9月に第165水上艦旅団司令を務めました。

2004年9月にロシア連邦軍参謀本部アカデミーへ入学し、2006年7月に卒業しました。

2006年8月~2010年8月に沿海地方多種戦力小艦隊副司令官、2010年8月~2012年9月に沿海地方多種戦力小艦隊司令官を務めました。

この間、2009年1月~4月には太平洋艦隊第1次アデン湾派遣海賊対処部隊指揮官を務めました。
[ロシア海軍第2次ソマリア遠征]

2011年に少将へ昇進しました。

2012年9月~2013年8月には北方艦隊コラ多種戦力小艦隊司令官を務めました。

2013年8月~2019年12月に北方艦隊副司令官を務め、2014年には中将に昇進しました。

2016年10月~2017年2月には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする「空母機動部隊」の指揮官として地中海遠征を行ない、シリア空爆作戦の指揮を取りました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2020年1月~2022年8月初頭までN.G.クズネツォフ記念海軍大学校校長を務めました。

そして2022年8月10日付でイーゴリ・オシポフ大将に代わり黒海艦隊司令官代行に任命されました。
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ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦キルディンはクロンシュタットへ到着した

ロシア海軍当局からは何も発表されていませんが、ロシア黒海艦隊中型偵察艦「キルディン」は2022年8月2日にクロンシュタットへ到着しました。
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プロジェクト861M中型偵察艦「キルディン」(1970年5月23日に水路調査船として就役、その後、偵察艦に改造され1977年に再就役)は、2021年10月8日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
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2021年10月下旬にはアラビア海へ進出し、オマーンマスカット港へ寄港した後、11月1日に出航し、アラビア海で行動中のイギリス海軍空母部隊を追跡しました。
『SwissInfo』より
2021年11月7日16時43分配信
【ロシア海軍の偵察艦はオマーン近くのブリテン航空母艦グループを追跡している-メディア】

その後に地中海へ戻り、2022年7月17日には小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」(2021年5月29日就役)と共にアルジェリアアルジェ港へ入港し、7月19日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦キルディンと小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはアルジェリアのアルジェ港を訪れた]

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その後、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」と共にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入り、ビスケー湾、英仏海峡、北海を通過してバルト海へ入りました。

そして8月2日にクロンシュタットへ到着しました。
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「キルディン」クロンシュタットまで来た理由は、おそらくはオーバーホールの為でしょう。
(現在、ロシア海軍の艦はボスポラス海峡を通過できない)

なお、「キルディン」に同行してきた「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は、クロンシュタットの南方に在るロモノソフ港へ入港しました。
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ロシア海軍は交代で地中海アラビア海偵察艦を派遣していますが、現在、地中海にはバルト艦隊中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」が滞在しています。
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ロシア海軍黒海艦隊の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは地中海へ入った

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年12月25日10時51分配信
【2隻の新たな艦が黒海艦隊を強化する為にバルト海から移動を行なっている】
モスクワ、12月25日、インテルファクス

バルト海から黒海艦隊への移動を行なっている2隻の新たなロシア艦地中海へ入った。
土曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフと後方支援船フセヴォロド・ボブロフで構成される黒海艦隊艦船支隊は、ジブラルタル海峡の通行を行ない、地中海エリアへ入りました」
声明では、こう述べられた。

軍によると、艦はバルト艦隊から黒海艦隊への計画艦隊間移動を行なっている。

「乗組員にとって、これは初めての艦隊間移動であり、その中で彼等には5000海里以上の航海と一連の艦上演習の実施が待ち受けています」
黒海艦隊
は伝えた。

対機雷防衛艦「ゲオルギー・クルバトフ」後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は、2021年8月にロシア連邦海軍へ受け入れられた。

地中海には、ロシア戦隊が常時行動している。
それは、約15隻の艦と支援船で構成される。

ロシア黒海艦隊は、近年、長距離有翼ミサイル「カリブル」(コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』)を装備する6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦、一連のフリゲート小型ロケット艦を受け入れている。

最近、黒海艦隊へ修理後の旗艦ロケット巡洋艦「モスクワ」が復帰した。

ロシア連邦海軍総参謀長ヴィクトール・クラフチェンコ予備役大将は、ロシア黒海艦隊は毎年5~6隻の現代的な艦を受け入れていると以前に『インテルファクス』へ話した。
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「黒海における戦闘艦の数ではトルコが優勢であり、ロシアの質とトルコ(の数)は、おおよそ肩を並べております」
提督は話した。



プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]


起工から1年以上経った2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。

[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]

この火災により焼けた「ゲオルギー・クルバトフ」ガラス繊維強化プラスチック製船体を修復する為、同艦の進水は延期される事になりました。

「ゲオルギー・クルバトフ」の船体の修復は2020年6月に完了し、7月15日には造船台から出ました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年6月に進水する]
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは2020年9月に進水する]

2020年9月30日、「ゲオルギー・クルバトフ」はようやく進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはサンクトペテルブルクで進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2021年6月1日からバルト海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフは洋上試験を開始した]



洋上試験完了後、2021年8月20日にバルト艦隊基地バルチースク聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
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[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフはロシア海軍へ就役した]


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プロジェクト23120多機能後方支援船の2番船MB-75は、2013年12月19日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。
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2015年2月5日に「フセヴォロド・ボブロフ」と改名されました。

2016年11月14日に進水しました。
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その後、岸壁で艤装作業が進められました。
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「フセヴォロド・ボブロフ」の洋上試験は、2020年12月初頭にバルト海で開始される予定でしたが、延期されました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験の準備を進めている]

2021年3月20日、「フセヴォロド・ボブロフ」は洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を開始した]

3月31日に補給の為、一旦クロンシュタットへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験の第1段階を終えた]

補給を終えた「フセヴォロド・ボブロフ」は4月4日に工場航行試験を再開し、同等の排水量(つまり9500トン前後)の船の曳航試験を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはフィンランド湾で洋上試験を再開した]

4月中旬に洋上試験を一旦終え、船体外部の点検の為にサンクトペテルブルク『北方造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは船体の点検の為にサンクトペテルブルクへ戻った]

5月17日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を再開しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは洋上試験を再開した]

その後、工場航行試験が完了し、最終洋上試験となる国家試験が始まりました。

国家試験は8月2日までに完了しました。
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[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは2021年8月中旬にロシア海軍へ就役する]

8月6日には国家試験の受領証書への署名が行なわれました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年8月6日17時31分配信
【後方支援船「フセヴォロド・ボブロフ」は海軍へ納入された】

2021年8月21日、クロンシュタット港ロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフはロシア海軍へ就役した]


この2隻は就役後もバルト海に留まっていましたが、2021年12月に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ回航される事になりました。
[ロシア海軍の最新鋭多機能後方支援船フセヴォロド・ボブロフは黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かう]

2隻の艦船は12月中旬にバルチースクを出航し、北海、英仏海峡、ビスケー湾を通過し、12月25日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
今後、2隻はセヴァストーポリへ向かいます。

プロジェクト23120多機能後方支援船が黒海艦隊へ配備されるのは今回が初めてになりますが、プロジェクト12700「アレクサンドリト」対機雷防衛艦は、これまでに2隻~「イワン・アントノフ」(460)と「ウラジーミル・イェメリヤノフ」(466)が配備されています。
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ロシア海軍黒海艦隊のノヴォロシースク海軍基地の拡張工事は殆ど完了している

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『タス通信』より
2021年12月21日22時32分配信
【哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は国家試験を完了する】
モスクワ、12月21日/タス通信

プロジェクト22160哨戒艦「セルゲイ・コトフ」は国家試験を完了する。
火曜日に黒海艦隊ノヴォロシースク海軍基地司令官ヴィクトール・コチェマゾフ少将は述べた。
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「統合部隊の編成には、6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦、沿岸ミサイル複合体バルとバスチオン、現代的なプロジェクト22160哨戒艦~トップのワシーリー・ブイコフ、生産艦ドミトリー・ロガチョフパーヴェル・デルジャーヴィン、そして現在、国家試験を完了しているセルゲイ・コトフが加わっています」
彼は軍当局の合同会議中に報道陣へ話した。

コチェマゾフは、ノヴォロシースク海軍基地は、ロシア海軍で最大の作戦-戦術統合部隊である事を想い起こした。
その構成には、水域保護艦連合部隊及び潜水艦部隊、そして更に沿岸ロケット-砲連合部隊、特殊用途の軍部門支援部門が含まれている。

彼によると、基地にはユニークで現代的なインフラが有る。
連邦目標プログラム実現の枠組みにおいて、基地領域で大掛かりな水力工学作業が行なわれた。
既に防波堤防護システムが作成されている。
1400キロメートルに及ぶ東防波堤は運用へ入っており、間もなく850キロメートルに及ぶ西防波堤の建設が完了する。
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現在、ノヴォロシースク基地は5つの埠頭を有しており、これらは100隻以上の排水量15000トンから30000トンの現代的な戦闘艦の受け入れを可能にする。
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連邦目標プログラムの枠組みで、合計して26ヶ所の沿岸インフラの建物と施設が建造され、統合部隊での運用へ入っている。
それには海軍では未だ唯一の高度な練習-訓練複合体「アファリナ」と、更には練習-訓練複合体「ゲフェスト」が含まれる。
今年、要員を収容する為の共同宿舎を持つ潜水艦連合部隊本部の6階建ての建物が運用へ入った。



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黒海東岸ノヴォロシースクでは、2000年代半ばから黒海艦隊の為の海軍基地の拡張工事が始まりました。

2006年2月13日
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2009年6月10日
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2012年9月11日
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1997年5月28日にロシアウクライナが締結した旧ソ連黒海艦隊の分割協定により、黒海艦隊は2017年5月28日までセヴァストーポリ(クリミア)に駐留できる事になっていました。
『ロシア黒海艦隊情報サイト』より
【ロシア連邦及びウクライナによる黒海艦隊の分割パラメータに関する合意(キエフ、1997年5月28日)】

2000年代には、ウクライナは、ロシア黒海艦隊の駐留期間延長など一切認めないという態度を貫いてました。
つまり、「2017年までに出ていけ」という事です。
[ウクライナは、2017年までのロシア海軍基地の撤退を求める]
[ロシア黒海艦隊は、2017年末までにウクライナを去る]
[ロシア黒海艦隊は、2017年5月28日までにウクライナを退去しなければならない]

この為、2003年にロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、セヴァストーポリに代わる黒海艦隊の基地をノヴォロシースクへ建設する法令に署名し、建設工事が始まりました。
当初は、100隻の艦船を収容できる基地を2012年までに建設する計画でした。
[黒海艦隊基地ノヴォロシスクは、2012年までに完成する]

その後、ウクライナには親ロシア派政権が誕生し、2010年4月21日に締結されたハリコフ合意により、黒海艦隊の駐留期間は25年延長されました(2042年までの駐留が可能となった)。

しかし、2014年3月に起こったウクライナ危機によりクリミア半島を巡る状況は大きく変わり、ロシア連邦へ編入されました。
[ロシア-ウクライナ間の黒海艦隊協定は廃止された]
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船の大部分はセヴァストーポリに駐留する]
ロシア黒海艦隊は、セヴァストーポリに駐留できなくなるという可能性を憂慮する必要は無くなりました。

この為、ノヴォロシースク海軍基地の拡張工事を急ぐ必要は無くなり、完了も先延ばしされました。

2014年9月30日
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2017年3月6日
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2018年12月2日
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2020年5月27日
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2021年11月15日
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2021年末、埠頭の建設は完了し、他の施設も、ほぼ出来上がっています。

黒海艦隊向けに建造された6隻のプロジェクト06363潜水艦で構成される第4独立潜水艦旅団の本部もノヴォロシースクへ置かれています。
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[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦はノヴォロシースクを基地とする]

計6隻の建造が計画されているプロジェクト22160哨戒艦ノヴォロシースクへ配備されています。
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[プロジェクト22160哨戒艦]

この他、海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」「ワレンチン・ピクリ」などもノヴォロシースクに駐留しています。

ノヴォロシースク海軍基地の指揮下には、テムリュクに駐留する第382独立海軍歩兵大隊(軍番号45765)ウタシュに駐留する第11独立沿岸ロケット-砲旅団(軍番号00916)(地対艦ミサイル「バスチオン」「バル」を装備)、ノヴォロシースクに駐留する第136特殊用途水中破壊工作戦力・手段対処支隊(軍番号75976)といった沿岸部隊も有ります。
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テムリュク
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ウタシュ
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ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクはクリミア半島で上陸演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年12月17日12時45分配信
【大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」と黒海艦隊の揚陸強襲部隊は海岸への海上揚陸部隊の上陸へ取り組んだ】

黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」乗組員とクリミアに駐屯する揚陸強襲部隊は、合同で戦闘車両と連合部隊の人員を艦の中甲板へ積み込む複合課題へ取り組んだ。

合同演習の実施中、部隊は海上移動を行ない、無装備の海岸部分へ上陸した。

これに加えて大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」乗組員は、組織的対空防衛の任務へ取り組み、通信及びダメージコントロール訓練を実施した。

活動はオプーク兵種間射爆場において、冬季訓練期間の艦隊の部隊の戦闘訓練と日常活動計画に沿って実施された。



黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(1987年就役)は、2020年には計7回の『シリア・エクスプレス』(黒海沿岸のロシア領からシリアへの貨物輸送任務)へ従事しました。

・3月2日にボスポラス海峡を南下、3月14日に北上。

[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクはボスポラス海峡を通過してシリアへ向かった]

・4月20日にボスポラス海峡を南下、3月14日に北上。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは『シリア・エクスプレス』に従事する]

・5月17日にボスポラス海峡を南下、5月29日に北上。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフとノヴォチェルカッスクは『シリア・エクスプレス』に従事する]

・6月1日にボスポラス海峡を南下、6月12日に北上。

2020年2020年9月21日から26日までロシア南部黒海、カスピ海で実施されたロシア南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

・11月4日にボスポラス海峡を南下、11月13日に北上。

・12月4日にボスポラス海峡を南下、12月15日に北上。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフとノヴォチェルカッスクは『シリア・エクスプレス』へ従事した後に黒海へ戻った]

・12月22日にボスポラス海峡を南下、12月29日に北上。
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2021年2月19日にボスポラス海峡を南下し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは地中海東部で『シリア・エクスプレス』に従事する]

3月5日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。

2021年4月12日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、4月25日に同海峡を北上して黒海へ戻りました。

2021年5月5日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、5月中旬に同海峡を北上して黒海へ戻りました。

以後は『シリア・エクスプレス』に従事する事は無く、黒海で行動していました。

2021年12月17日にクリミア半島東部のオプーク射爆場で上陸演習を行ないました。
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