インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はウラジオストクへ帰投した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年9月30日6時45分配信
【太平洋艦隊戦闘艦支隊はアジア-太平洋地域への遠距離航海後にウラジオストクへ戻った】
本日(9月30日)、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊戦闘艦支隊は、2ヶ月間の遠距離航海を完了し、ウラジオストクへ戻った。
太平洋艦隊の艦は、艦隊の水上艦連合部隊副司令官アレクセイ・アンツィフェロフ1等海佐の総指揮の下でロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2020』へ参加し、スリランカとブルネイを業務寄港の為に訪れ、アジア-太平洋地域諸国との海軍協力の更なる発展に貢献した。
支隊が母基地へ到着した際、ウラジオストクの艦船岸壁の軍用埠頭で会合が行なわれた。
集会に先立ち、一時的に太平洋艦隊司令官の代行を務めているデニス・ベレゾフスキー中将は、艦が2ヶ月の間に12000海里を航行し、50回以上の戦闘訓練を実施した事を指摘した。
彼は、船員が無事に祖国へ戻ってきた事を祝福し、彼らが立派に任務を遂行した事に感謝した。
伝統に沿って、艦長及び給油船の船長は子豚の丸焼きを贈られた。
歓迎式典は、太平洋艦隊水上艦連合部隊の要員の隊列行進で完了した。
2020年8月1日、ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1986年2月15日就役)と「アドミラル・ヴィノグラードフ」(1989年5月1日就役)は、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」(1978年10月30日就役)を伴い、東南アジア地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは東南アジアへの遠距離航海へ出発した]
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」

大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」

8月5日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年8月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
8月31日にスリランカ南部のハンバントタ港へ寄港しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのハンバントタ港を訪れた]
9月3日にハンバントタ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフはスリランカのハンバントタを去った]
太平洋艦隊艦船部隊のハンバントタ港出航直後、パナマ船籍のタンカー「ニューダイアモンド」がスリランカ沖で火災事故を起こした為、急遽、同船の救助へ向かいました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋で遭難したタンカーの救助へ向かった]
翌9月4日からベンガル湾でインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』を開始しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』が始まった]
インド海軍からは、この4隻が参加しました。
フリゲートF49「サヒャディ」(2012年7月21日就役)

駆逐艦D55「ランヴィジャイ」(1988年1月15日就役)

コルベットP30「キルタン」(2017年10月16日就役)

給油船A57「シャクティ」(2011年10月1日就役)

この内の「ランヴィジャイ」は、ロシア海軍のプロジェクト61(カシン級)の準同型艦であり、ソヴィエト連邦時代にのウクライナで建造されました。
9月5日には各種の実地戦闘訓練が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』で合同戦闘訓練が行なわれた]
9月6日、両国の艦船部隊は互いに別れを告げ、合同演習は完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2020』は終了した]
その後、太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海へ入り、9月11日にはブルネイのムアラ港へ入港しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はブルネイを訪問した]
水と燃料を補給した後、9月14日にムアラ港を出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はブルネイを去った]
9月27日に対馬海峡を北上して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2020年9月28日発表
ロシア海軍艦艇の動向について】
そして9月30日にウラジオストクへ帰投しました。
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