ロシア海軍黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海東部からセヴァストーポリへ戻る
- カテゴリ:地中海情勢(2021年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2021年7月31日13時40分配信
【黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海からセヴァストーポリへ戻ってくる】
黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は、艦隊の基礎駐留所~セヴァストーポリ市へ戻ってくる。
現在、支援船は地中海から黒海への移動を行なっており、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を開始している。
遠方作戦ゾーンの海軍常設連合部隊の一員として在った時、船の乗組員は地中海で任務を遂行する艦の行動を保障した。

『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【サルベージ船KIL-158】
プロジェクト141サルベージ船KIL-158は、旧東ドイツの『ネプチューン』造船所で建造され、1989年9月1日にソ連海軍へ就役し、同年11月8日にセヴァストーポリへ到着し、黒海艦隊へ編入されました。
1993年9月7日から11月13日までアルジェリアへの機材輸送に従事しました。
1998年3月31日から4月3日までウクライナ海軍との合同演習『ブリズ-98』へ参加しました。
1999年8月にはノヴォロシースク港内で沈没した船を引き揚げました。
1998年、2001~2002年、2002~2003年にはシリアのタルトゥース港へ派遣されました。
2011年夏にはスペイン沖で国際演習『ボールド・モナーク-2011』へ参加しました。
2013年10月前半にギリシャを訪問し、『イオニアのロシア週間』へ参加しました。
2014年4月にはクリミア半島のドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船の引き揚げに参加しました。
[ドヌズラフ湖出口に沈められたロシア海軍除籍艦船は引き揚げられる]
2014年10月に地中海東部へ派遣されました。
2015年9月に地中海東部へ派遣されました。
この時にタルトゥース港の浚渫作業を行ないました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]
2016年11月に地中海東部へ派遣されました。
2017年末から2018年1月初頭まで地中海東部へ派遣されました。
2018年7月中旬から8月初頭まで地中海東部へ派遣され、この間、2018年7月29日にタルトゥース港で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]

2018年8月下旬に地中海東部へ派遣され、同年11月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。
2019年4月28日夜、KIL-158はボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海東部へ向かった]
2019年5月28日にボスポラス海峡を北上し、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
2019年7月15日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、8月5日に同海峡を北上、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
2020年7月17日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、8月6日に同海峡を北上、その後セヴァストーポリへ帰投しました。
2021年7月14日、ほぼ1年ぶりにボスポラス海峡を南下、地中海へ派遣される事になりました。

[ロシア海軍黒海艦隊のサルベージ船KIL-158は地中海東部へ派遣された]
7月25日の『ロシア海軍の日』には、シリアのタルトゥース港で行なわれた観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で5回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
7月31日にダーダネルス海峡へ入りました。
今後、KIL-158はボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、セヴァストーポリへ帰投します。