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ロシア海軍太平洋艦隊の最新バチスカーフAS-40はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を実施した

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『タス通信』より
2023年3月20日15時46分配信
【太平洋艦隊の深海装置AS-40は遭難潜水艦の救助訓練を実施した】
モスクワ、3月20日/タス通信

太平洋艦隊深海救助装置AS-40の乗組員は、カムチャツカ沖で潜水艦との合同訓練を実施し、海底に横たわる仮想遭難潜水艦を救助した。
月曜日に東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービスは発表した。

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「訓練中、AS-40は救助船ゲオルギー・コジミンから進水し、その後、深海装置の乗組員は特殊潜水訓練場において、海底に横たわる潜水艦を模した模型試験台の特殊作業ハッチの捜索を行ないました」
声明では、こう述べられた。

訓練中、AS-40の乗組員は「遭難潜水艦」の検査を行なった後、そこへ接近してハッチへ接続し、その後、仮想潜水艦の区画の換気を行なった。
「電圧と電源を点検した後、乗組員は訓練の最後の要素へ取り組み、仮想遭難潜水艦と救助船ゲオルギー・コジミンとの通信を確立しました」
太平洋艦隊
は伝えた。

活動には太平洋艦隊潜水部隊潜水艦の1隻が参加した。
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プロジェクト18270「ベステル」深海捜索救助装置の2番艇AS-40は、1993年頃にニジニ・ノヴゴロド「クラースノエ・ソルモーヴォ」造船所で起工されました。

しかし、ソ連邦解体後の極度の財政難により1995年には建造工事は中止されました。
(1番艇AS-36は1996年に竣工し、北方艦隊へ配備)

2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の後、改良型のプロジェクト18271「ベステル-1」として建造が再開される事になり、2000年代前半にサンクトペテルブルクアドミラルティ造船所へ移送され、2009年11月に進水しました。

2013年には係留試験が開始されました。

2014年にはバルト艦隊救助船SS-750で試験が行われ、2015年には本来の母船となるプロジェクト21300S救助船「イーゴリ・ベロウソフ」で本格的な海洋試験が実施され、大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

2015年12月25日、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」と共にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]

2016年1月初頭、輸送機極東へ運ばれ、母船よりも一足先に太平洋艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊基地へ到着した]
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2016年2月1日に太平洋艦隊救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月28日就役)へ搭載されました。
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[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

救助船「イーゴリ・べロウソフ」ウラジオストク到着後は同船へ搭載され、以後は同船と行動を共にしました。
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[ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ到着した]

2017年9月下旬に日本海オホーツク海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2017』第2段階へ母船「イーゴリ・べロウソフ」と共に参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

2019年4月29日~5月4日に黄海で実施されたロシア海軍中国海軍合同演習『海洋協同-2019』へ母船「イーゴリ・べロウソフ」と共に参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

その後、カムチャツカ半島へ送られ、2023年3月20日にはペトロパヴロフスク・カムチャツキーに駐留する救助船「ゲオルギー・コジミン」(プロジェクト05360、1979年10月31日就役)と共にカムチャツカ沖で遭難潜水艦の救助訓練を行ないました。
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ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-34はコラ湾で演習を実施した

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『KORABEL.RU』より
2023年2月2日9時7分配信
【自律救助水中装置AS-34はコラ湾で操船へ取り組んだ】

北方艦隊は、水中有人装置AS-34と、その搭載船「ミハイル・ルドニツキー」が参加する救助部隊の訓練を実施した。

コラ湾の入り江の1つで、AS-34乗組員はシステムとメカニズムの動作点検を行ない、深海潜航と水上および水中での操船を行なったとロシア連邦国防省広報サービスは伝えた。 

計画訓練中、自律救助水中装置AS-34の乗組員は、更に救助船「ミハイル・ルドニツキー」の主指揮所の要員との連携へ取り組んだ。
救助装置は通信機器を点検し、船の指揮所から受信した指示を実行した。

演習活動には、北方艦隊捜索-救難作業部の軍人と民間人が関わった。

AC-34乗組員による演習任務遂行に加え、深海作業の為の救助装置の事前準備、その進水および船上への引き揚げの過程に注意が払われた。

プロジェクト1855「プリズ」深海自律救助装置AS-34は、1000 メートルまでの深度で遭難した潜水艦の乗組員を救助する為に意図されている。
ニジニ・ノヴゴロド中央設計局『ラズリート』により開発された。
自律航行時間は120時間、航続距離は39キロメートルである。
2014年~2016年に装置はサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で修理が行なわれ、その後、ノルウェー海での試験中に最大深度~1000メートル超え~まで潜航した。



プロジェクト1855「プリズ」深海救助装置(バチスカーフ)の4番艇(最終艇)AS-34は、ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年1月に起工され、1989年8月28日に進水、1989年11月30日にソヴィエト連邦海軍へ引き渡され、北方艦隊へ編入されました。

2000年8月12日の原子力水中巡洋艦「クルスク」爆沈事故の際には救助作戦へ投入されましたが、乗組員の救出には失敗しました。

2014年3月初頭に潜航訓練を行なうAS-34


その後、2014年春~2016年4月にサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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復帰後は救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月23日就役)を母船として行動しています。
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2017年8月末にはノルウェー海北西で潜航試験を行ない、深度1005メートルまで潜航しました。

ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の海上試験が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年12月17日11時2分配信
【北方艦隊は救助装置AS-36の試験を始めた】
ムルマンスク、12月17日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊緊急救助支隊自律有人深海救助装置AS-36の乗組員は、コラ湾で大規模修理後の受領-引渡試験へ着手した。
艦隊広報サービスは伝えた。

「AS-36は、この数年間サンクトペテルブルクのカノネルスキー艦船修理工場で主要システムの近代化を伴う中間修理を行ない、バルト海で一部の試験へ取り組みました」
艦隊は説明した。

修理作業中、救助潜水艇は電波技術兵装、自動システム及びエンジン制御システムを完全に更新した事が指摘された。
設置された新たな航法複合体は、水面上と水中で装置の居る場所の正確な特定を可能にする。
装置の船体は、深度1000メートル以上での試験で受ける最大水圧の条件の実験室で点検された。

「救助装置の試験はコラ湾で、その後バレンツ海で行なわれます。
これまでに水上位置での航行性能は部分的に点検されております。
次は、水中操縦と様々な技術的数値の測定、機器、全てのシステムとメカニズムの動作の点検です」

広報サービスは指摘した。

水中装置AS-36の標準搭載船は救助船「ミハイル・ルドニツキー」になり、その乗組員は、コラ湾での全ての操作と試験作業を支援する。

艦隊が付け加えたように、AS-36の試験は新たな2022年にも継続される。
その最終段階で装置はその作業深度~700メートル以上への潜航を行ない、救助船「ゲオルギー・チトフ」に駐留する他の自律救助装置AS-34が支援する。



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プロジェクト18270「べステル」深海救助装置AS-36は、1989年4月にニジニ・ノヴゴロド市クラースノエ・ソルモヴォ造船所で起工され、1991年春に進水しました。
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1994年8月25日には北方艦隊の基地へ到着し、同年9月20日から11月4日まで白海で工場航行試験と国家受領試験が実施されました。

1994年11月15日にロシア海軍へ納入され、1996年8月9日にセヴェロモスク基地へ到着し、プロジェクト05361救助船「ゲオルギー・チトフ」(1982年12月就役)へ搭載される事になりました。
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しかし、ソ連邦解体後の極度の財政難により満足に稼働できず、2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の際に出動したものの、何の成果も得られませんでした。

その後も北方艦隊に在籍していました。

2014年6月初頭のAS-36


2017年3月20日にはバレンツ海での捜索救助演習へ参加しました。


2017年4月にも捜索救助演習へ参加しました。
この時には、プロジェクト05360救助船「ミハイル・ルドニツキー」(1978年12月就役)を母船としました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年4月9日13時58分配信
【救助水中装置AS-36はコラ湾で特殊任務へ取り組んだ】

近代化改装の話は2013年から出ていましたが、2017年12月からサンクトペテルブルク『カノネルスキー工場』で実行に移される事になりました。
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AS-36の近代化改装は2019年末に完了する予定でしたが、結局完了せず、2021年に延期される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊のバチスカーフAS-36の近代化改装は2019年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の近代化改装は2021年に完了する]

しかし、海上での試験が開始されたのが2021年12月17日となり、近代化改装の完了時期はまたも延期され、翌2022年となりました。

近代化改装されたAS-36は、太平洋艦隊へ配備されている改良型のプロジェクト18271「べステル-1」と同様の能力を有する事になります。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊基地へ到着した]

ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30はサンクトペテルブルクで近代化改装を行なう

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『タス通信』より
2021年7月11日15時48分配信
【太平洋艦隊の救助装置AS-30はサンクトペテルブルクで近代化を行なう】
タス通信、7月11日

ロシア北東軍集団救助支隊の一員である救助有人深海装置AS-30は、サンクトペテルブルクで工場修理及び近代化を行なう。
日曜日に太平洋艦隊の代理人ニコライ・ヴォスクレセンスキー1等海佐は発表した。

「現在、装置AS-30は同市の艦船修理企業の1つへ送り届けられており、契約に沿って専門家がシステム及びユニットの状態の診断実施へ着手しています」
彼は話した。

『タス通信』への情報提供者によると、これは、『カノネルスキー艦船修理工場』についての話である。

ヴォスクレセンスキーが指摘したように、計画の下で装置は、エンジン、航法機器及び電波技術機器の修理、通信手段の近代化が予定されている。
修理後、深海装置太平洋艦隊カムチャツカグループの常時即応部隊の一員として、水上での救助活動保障任務の遂行を続ける。



ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト1855/18551 AS-30】

プロジェクト1855深海救助装置(バチスカーフ)AS-30ニジニ・ノヴゴロド市『クラースノエ・ソルモヴォ造船所』で1987年7月に起工され、1988年7月26日に進水、1988年12月11日にソ連海軍へ引き渡されました。

就役後は太平洋艦隊へ配備され、主にプロジェクト05361救助船「サヤヌイ」を母船として活動していました。

AS-30は、2009年11月6日にタタール海峡で消息を絶ったロシア太平洋艦隊対潜哨戒機Tu-142M3の捜索に参加しています。
[Tu-142墜落事故]

その後、2011年から2013年までサンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』で近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。
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近代化改装を終えて極東へ移送され、2014年6月に日本海で試験を行なった後、2014年7月に現役へ復帰しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30は深海試験を完了した]
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復帰後はカムチャツカ半島ロシア北東軍集団第30救助船支隊に所属し、プロジェクト537救助船「アラゲズ」(1989年1月28日就役)を母船として活動していました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船アラゲズとバチスカーフAS-30はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を行なった]


2021年7月上旬、再び近代化改装を行なう為、『カノネルスキー艦船修理工場』へ到着しました。

ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは近代化改装を終えた救助深海装置(バチスカーフ)AS-28を受け入れる

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2020年11月10日14時36分配信
【黒海艦隊の救助船「コムーナ」は近代化後の深海装置AS-28を受け取る為にセヴァストーポリからノヴォロシースクへ出航した】

黒海艦隊救助船「コムーナ」乗組員は、サンクトペテルブルク艦船修理工場での近代化完了後に鉄道輸送で到着した深海装置AS-28を受け取る為、セヴァストーポリからノヴォロシースク海軍基地への移動を行なう。

救助船AS-28を受け取る為にセヴァストーポリを出航した。
「コムーナ」は、深海装置の標準搭載船である。

AS-28が鉄道プラットフォームから降ろされた後、黒海艦隊捜索-事故救助作業部門の専門家は、装置を進水させ、救助船「コムーナ」へ上げる準備を行なう。
その後、乗組員はセヴァストーポリへの船の移動を行ない、装置は指示された任務の遂行を準備する。

深海装置AS-28は、サンクトペテルブルク艦船修理工場で近代化及び計画修理を行ない、最新の移動制御システム、音響水中通信システム、ビデオ監視装置が設置された。



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プロジェクト1855「プリズ」救助深海装置AS-28は、1982年1月にゴーリキー(現ニジニ・ノヴゴロド)の造船工場『クラースノエ・ソルモヴォ』で起工され、1985年12月10日に進水しました。

1986年1月28日には洋上試験の為に黒海へ到着し、同年7月に国家試験を完了し、8月12日にソ連海軍へ引き渡されました。

1987年6月10日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ編入されました。

1992年6月6日には、新機材の試験の為に再び黒海へ移送され、8月に太平洋艦隊へ復帰しました。

その後はカムチャツカ半島に配備されていましたが、2005年8月4日に潜航した際、漁網と海底ケーブルが引っ掛かって浮上出来なくなりました。

ロシア太平洋艦隊サルベージ船KIL-168などを遭難現場へ派遣し、AS-28に絡まった漁網やケーブルを取り除こうとしましたが失敗しました。

同時にロシアは外国にも支援を求め(日本海上自衛隊も救助船を派遣した)、イギリス無人潜水艇「スコーピオン」がマニピュレーターで絡まったケーブルを切断し、8月7日に浮上しました。
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2006年7月から2007年12月に掛けて造船工場『クラースノエ・ソルモヴォ』で近代化改装が行なわれ、試験の後、2008年4月下旬に太平洋艦隊へ復帰しました。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]
この改装により、AS-28プロジェクト18551へアップグレードされました。


2009年11月6日にタタール海峡で墜落した太平洋艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142M3の捜索活動へ参加しました。
[Tu-142墜落事故]

2015年6月、救助船「サヤヌイ」に載せられてウラジオストクを出航し、地中海へ向かい、同海域で活動した後、9月にセヴァストーポリへ到着しました。
2015年10月下旬から12月下旬にも「サヤヌイ」と共に地中海東部で行動しました。
[セヴァストーポリ海洋工場はロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船サヤヌイのオーバーホールを行なう]

その後、AS-28黒海艦隊へ転属し、母船はロシア海軍最古参の救助船「コムーナ」となりました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう]

2019年12月にサンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』へ移送されて第2次近代化改装工事が行なわれ、2020年10月中旬に完了しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の救助深海装置(バチスカーフ)AS-28の近代化改装は完了した]

その後、サンクトペテルブルクから鉄道でノヴォロシースクへ運ばれました。

そしてAS-28を受け入れる為、母船である救助船「コムーナ」セヴァストーポリを出航し、ノヴォロシースクへ向かいました。

ロシア海軍の為の新世代深海救助装置(バチスカーフ)は北極での運用が考慮される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年11月9日10時0分配信
【新世代救助深海装置の作成には、北極環境での使用が考慮される】

海軍は、近い将来の次世代救助深海装置の作成を進めており、その特性は、北方艦隊及び太平洋艦隊北極圏で使用する可能性を考慮している。
ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、海軍の捜索救助保障コンセプトの更なる実現の一連の問題を討議するアドミラルティ地区での作業部会の結果、こう述べた。

「現在、海軍の捜索救助保障コンセプトの第1段階実行計画に沿って、救助深海装置「ブリズ」型(潜航深度1000メートル)及び救助深海装置「べステル」型(潜航深度700メートル)の近代化、計画修理、メンテナンスのシステムが効果的に機能しております」
ニコライ・エフメノフ
大将は話した。
「特に今、北方艦隊の為、『カノネルスキー艦船修理工場』は救助深海装置AS-36べステルの近代化を2021年に完了し、それは北極圏での使用を可能にする一連の新たな特性を持ちます。
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これは、北極で積極的に活動する北方艦隊にとっては重要な事であります。
現在、『カノネルスキー艦船修理工場』の専門技術者は、救助深海装置AS-36べステルの一連のシステムを更新する為の作業を行なっており、その特性の効率は著しく増大し、遭難潜水艦へ援助を与える能力は拡大します。
これは、新たなポジショニングシステム、水中音響捜索システム、遠隔操作システム、更には更新される居住保障システムについての話です」


「海軍は現在、ロシア海軍の軍備として在る救助深海装置の修理、近代化、メンテナンスのプログラムを実行しております。
プログラムは、海軍総司令部が計画設計組織及び業界の企業と共同で開発しております。
プログラムは10年以上の期間が考慮され、近代化及び修理と共に、次世代の救助深海装置の作成が提供されます」
ニコライ・エフメノフ
大将は述べた。

彼は更に、近年、艦隊の捜索-事故救助作業サービスに加わっている6隻の救助深海装置が、企業での近代化及び修理の必要なサイクルを経た事を想い起こした。



現在、ロシア海軍には6隻の深海救助装置(バチスカーフ)が在籍しています。
ソ連海軍時代の1980年代後半に建造された4隻のプロジェクト1855「プリズ」は、2008年~2016年に近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。

[北方艦隊]
・AS-36(プロジェクト18270)
:1996年就役/2021年に近代化改装完了予定
母船:救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月就役)

・AS-34(プロジェクト18551):1989年11月30日就役/2016年4月に近代化改装完了
母船:救助船「ゲオルギー・チトフ」(プロジェクト05361、1982年12月就役)

[太平洋艦隊]
・AS-40(プロジェクト18271)
2016年2月1日就役
母船:救助船「イーゴリ・べロウソフ」(プロジェクト21300S、2015年12月就役)

・AS-30(プロジェクト18551):1988年11月12日就役/2013年8月に近代化改装完了
母船:救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月就役)

[黒海艦隊]
・AS-28(プロジェクト18551)
:1986年8月12日就役/2008年3月に近代化改装完了
母船:救助船「コムーナ」(1915年7月就役)

[バルト艦隊]
・AS-26(プロジェクト18551)
:1987年11月25日就役/2010年9月に近代化改装完了
母船:救助船SS-750(プロジェクト141S、1990年6月就役)


現在は、北方艦隊プロジェクト18270深海捜索救助装置AS-36の近代化改装が進められており、2021年末までの完了が予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の近代化改装は2021年に完了する]

プロジェクト1855「プリズ」の中で一番最初に近代化改装されたAS-28は、2019年12月から2020年10月まで『カノネルスキー艦船修理工場』で第2次近代化改装を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助深海装置(バチスカーフ)AS-28の近代化改装は完了した]


しかし、プロジェクト18551は就役から既に30年以上が経過しており、今後は後継の新世代深海救助装置(バチスカーフ)の開発が計画されています。
[ロシア海軍の為の新世代深海救助装置(バチスカーフ)が開発される]

この新世代深海救助装置(バチスカーフ)は、北極圏での運用も考慮されます。

ロシア海軍の為の新世代深海救助装置(バチスカーフ)が開発される

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『タス通信』より
2020年10月17日23時34分配信
【ロシアは新世代深海救助装置を作成する】
モスクワ、10月17日/タス通信

ロシア新世代深海救助装置を開発する。
土曜日に海軍広報サービスは、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の談話を引用して伝えた。

「2019年、ロシア海軍の艦隊の軍備として在る救助深海装置の新たな修理、近代化、保守整備プログラムが承認されました。
このプログラムは、海軍総司令部が業界と協同で開発しました。
これは10年以上の期間が考慮されており、修理及び近代化と、次世代救助深海装置の開発作業が提示されています」

彼は話した。

彼によると、ロシア海軍は。深度1000メートルまでの潜航が可能な救助深海装置「プリズ」型と深度700メートルまでの潜航が可能な救助深海装置「べステル」型の近代化システムを作成し、成功裏に機能させている。
これらの装置は、遭難した潜水艦へ援助を与え、必要な場合は潜水艦乗員を救助する為に意図されている。

近年、艦隊捜索-緊急救助作業サービスの一員である6隻の救助深海装置が、企業で近代化及び修理の必要なサイクルを経ている。

エフメノフは、2021年に『カノネルスキー工場』北方艦隊自律救助深海装置AS-36の修理と近代化を完了すると述べた。



現在、ロシア海軍には6隻の深海救助装置(バチスカーフ)が在籍しています。
ソ連海軍時代の1980年代後半に建造された4隻のプロジェクト1855「プリズ」は、2008年~2016年に近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。

[北方艦隊]
・AS-36(プロジェクト18270)
:1996年就役/2021年に近代化改装完了予定
母船:救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月就役)

・AS-34(プロジェクト18551):1989年11月30日就役/2016年4月に近代化改装完了
母船:救助船「ゲオルギー・チトフ」(プロジェクト05361、1982年12月就役)

[太平洋艦隊]
・AS-40(プロジェクト18271)
2016年2月1日就役
母船:救助船「イーゴリ・べロウソフ」(プロジェクト21300S、2015年12月就役)

・AS-30(プロジェクト18551):1988年11月12日就役/2013年8月に近代化改装完了
母船:救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月就役)

[黒海艦隊]
・AS-28(プロジェクト18551)
:1986年8月12日就役/2008年3月に近代化改装完了
母船:救助船「コムーナ」(1915年7月就役)

[バルト艦隊]
・AS-26(プロジェクト18551)
:1987年11月25日就役/2010年9月に近代化改装完了
母船:救助船SS-750(プロジェクト141S、1990年6月就役)


現在は、北方艦隊プロジェクト18270深海捜索救助装置AS-36の近代化改装が進められており、2021年末までの完了が予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の近代化改装は2021年に完了する]

プロジェクト1855「プリズ」の中で一番最初に近代化改装されたAS-28は、2019年12月から『カノネルスキー艦船修理工場』で第2次近代化改装を行ないました。。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助深海装置(バチスカーフ)AS-28の近代化改装は完了した]


しかし、プロジェクト18551は就役から既に30年以上が経過しており、今後は後継の新世代深海救助装置(バチスカーフ)の開発が計画されています。

ロシア海軍黒海艦隊の救助深海装置(バチスカーフ)AS-28の近代化改装は完了した

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『タス通信』より
2020年10月17日20時38分配信
【深度1000メートルで動作する救助装置AS-28の近代化は完了した】
モスクワ、10月17日/タス通信

サンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』は、黒海艦隊の為の救助深海装置AS-28「プリズ」の修理及び近代化を完了した。
土曜日に(ロシア)国防省は発表した。

「サンクトペテルブルクの『カノネルスキー艦船修理工場』は、深度1000メートルまでの海底に横たわる事故潜水艦へ援助を与え、潜水艦乗員を救助する為に意図されている救助深海装置AS-28の修理及び近代化を完了しました」
声明では、こう述べられた。

軍当局によると、修理及び近代化中にAS-28の一連の艇内システムは更新された。
救助深海装置の乗組員及び『カノネルスキー艦船修理工場』の職員は、バルト海エリアで全ての試験段階を実行した。



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プロジェクト1855「プリズ」救助深海装置AS-28は、1982年1月にゴーリキー(現ニジニ・ノヴゴロド)の造船工場『クラースノエ・ソルモヴォ』で起工され、1985年12月10日に進水しました。

1986年1月28日には洋上試験の為に黒海へ到着し、同年7月に国家試験を完了し、8月12日にソ連海軍へ引き渡されました。

1987年6月10日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ編入されました。

1992年6月6日には、新機材の試験の為に再び黒海へ移送され、8月に太平洋艦隊へ復帰しました。

その後はカムチャツカ半島に配備されていましたが、2005年8月4日に潜航した際、漁網と海底ケーブルが引っ掛かって浮上出来なくなりました。

ロシア太平洋艦隊サルベージ船KIL-168などを遭難現場へ派遣し、AS-28に絡まった漁網やケーブルを取り除こうとしましたが失敗しました。

同時にロシアは外国にも支援を求め(日本海上自衛隊も救助船を派遣した)、イギリス無人潜水艇「スコーピオン」がマニピュレーターで絡まったケーブルを切断し、8月7日に浮上しました。
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2006年7月から2007年12月に掛けて造船工場『クラースノエ・ソルモヴォ』で近代化改装が行なわれ、試験の後、2008年4月下旬に太平洋艦隊へ復帰しました。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]
この改装により、AS-28プロジェクト18551へアップグレードされました。


2009年11月6日にタタール海峡で墜落した太平洋艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142M3の捜索活動へ参加しました。
[Tu-142墜落事故]

2015年6月、救助船「サヤヌイ」に載せられてウラジオストクを出航し、地中海へ向かい、同海域で活動した後、9月にセヴァストーポリへ到着しました。
2015年10月下旬から12月下旬にも「サヤヌイ」と共に地中海東部で行動しました。
[セヴァストーポリ海洋工場はロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船サヤヌイのオーバーホールを行なう]

その後、AS-28黒海艦隊へ転属し、母船はロシア海軍最古参の救助船「コムーナ」となりました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう]

2019年12月にサンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』へ移送されて第2次近代化改装工事が行なわれ、2020年10月中旬に完了しました。
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[ロシア海軍は深海捜索救助装置(バチスカーフ)の近代化を進めている]

ロシア海軍は深海捜索救助装置(バチスカーフ)の近代化を進めている

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2020年10月16日9時30分配信
【「捜索救助保障コンセプト」実現の枠組みで海軍は自律救助深海装置の修理及び近代化プログラムを実行する】

「捜索救助保障コンセプト」実現の枠組みで海軍総司令部は、ロシア海軍の捜索・緊急救助作業艦隊の軍備として在る自律水中捜索救助深海装置「プリズ」型及び「べステル」の修理、近代化及び保守整備プログラムを実行している。

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現在、サンクトペテルブルク『カノネルスキー艦船修理工場』、黒海艦隊の捜索・緊急救助作業サービスの為の救助深海装置「AS-28」(「プリズ」型)の修理と近代化を完了する。
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装置は一連の試験を経て、近日中にはセヴァストーポリへの配送を開始する。

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2021年に『カノネルスキー工場』北方艦隊自律救助深海水中装置「AS-36」の近代化と修理を完了する。
現在、工場の作業所の1つでは、装置の一連のシステムの更新の為の活発な作業は進められており、その特性の効率性は大幅に高められ、遭難した潜水艦へ援助を与える能力は拡張される。

自律深海水中捜索救助装置は、高度な近代化と修理が行なわれた。
これは、新たな位置測定システム、水中音響捜索システム、テレビ監視システム、更には、捜索救助作業実施の効率を大幅に向上させる生命保障システムの更新についての話である。
救助深海装置の乗組員は特殊訓練を経ており、その操作の為の実地経験を有している。



現在、ロシア海軍には6隻の深海救助装置(バチスカーフ)が在籍しています。
ソ連海軍時代の1980年代後半に建造された4隻のプロジェクト1855「プリズ」は、2008年~2016年に近代化改装が行なわれ、プロジェクト18551にアップグレードされました。

[北方艦隊]
・AS-36(プロジェクト18270)
:1996年就役/2021年に近代化改装完了予定
母船:救助船「ミハイル・ルドニツキー」(プロジェクト05360、1978年12月就役)

・AS-34(プロジェクト18551):1989年11月30日就役/2016年4月に近代化改装完了
母船:救助船「ゲオルギー・チトフ」(プロジェクト05361、1982年12月就役)

[太平洋艦隊]
・AS-40(プロジェクト18271)
2016年2月1日就役
母船:救助船「イーゴリ・べロウソフ」(プロジェクト21300S、2015年12月就役)

・AS-30(プロジェクト18551):1988年11月12日就役/2013年8月に近代化改装完了
母船:救助船「アラゲズ」(プロジェクト537、1989年1月就役)

[黒海艦隊]
・AS-28(プロジェクト18551)
:1986年8月12日就役/2008年3月に近代化改装完了
母船:救助船「コムーナ」(1915年7月就役)

[バルト艦隊]
・AS-26(プロジェクト18551)
:1987年11月25日就役/2010年9月に近代化改装完了
母船:救助船SS-750(プロジェクト141S、1990年6月就役)


現在は、北方艦隊プロジェクト18270深海捜索救助装置AS-36の近代化改装が進められており、2021年末までの完了が予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の深海捜索救助装置(バチスカーフ)AS-36の近代化改装は2021年に完了する]

更には、プロジェクト1855「プリズ」の中で一番最初に近代化改装されたAS-28が、2019年12月から『カノネルスキー艦船修理工場』でオーバーホールを行なっています。

ロシアの無人深海潜水艇ヴィーチャズィ-Dはマリアナ海溝へ潜航した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2020年5月12日9時11分配信
【ロシアの「ヴィーチャズィ」はマリアナ海溝を征服した】

最新のロシア製自動無人水中科学研究装置「ヴィーチャズィ-D」は、太平洋艦隊の救助船「フォーチー・クルイロフ」船上からマリアナ海溝の底へ潜航した。
この装置を開発した海洋工学中央設計局『ルビーン』広報サービスが伝えたように、降下は大祖国戦争の戦勝75周年に合わせられた。


任務中、海底地図の作成とビデオ録画、海洋環境パラメータの調査が行なわれたと『ルビーン』の代理人は付け加えた。

複合体「ヴィーチャズィ-D」作成の為の作業は2017年9月に始まり、この時に『ルビーン』『高等研究財団』と共同でロボット水中複合体の実験室を形成した。
「ヴィーチャズィ-D」は、以前には人間が到達し得なかったものを含め、世界の大洋のあらゆる海域で超深海潜航を実施し、科学研究を行なう為に意図されている。

海洋工学中央設計局『ルビーン』広報サービスは、プロジェクトの実施中、必要な強度特性と浮力を保障する新たな建設材料、自動超深海装置、航法及び通信機器、有効積載量の制御に必要な機器が作成された事を指摘した。

複合体「ヴィーチャズィ-D」の構成には、自動無人装置(ANPA SGP)、深海底ステーション(GDS SN)、そして制御所機器が含まれている。
艦載機器複合体は、水中音響チャンネルを介し、搭載船から水中装置と海底ステーションとのリアルタイムモードでの情報交換を保障する。
複合体は、完全に国内製造のセットで構成されている事を『ルビーン』は指摘した。

ANPA SGP「ヴィーチャズィ-D」は、浮力ゼロの透過性構造で構成されており、動力基盤はチタン合金で製造されている。
外部輪郭は球状プラスチックから成り、装置の過剰な重量を補い、流線型形状を提供する。
装置は、4基の推進器と10基の操舵電動機により駆動する。

「ヴィーチャズィ-D」の積載物には、音響測探機、水中音響装置、航法及び通信機器、側面観察水中探知機、ビデオカメラ、更には他の科学研究機器が含まれる。
これらの装置を装備しているお陰で、海域の調査探索と水深測量、底土の上層構造の調査の為のサンプル採取、底部地形の水中音響調査、海洋環境の水文物理学パラメーターの測定を実行できる。
装置は、制御システムの人工知能要素を使用し、限られた空間からの離脱を含めたコース内の障害物の個別回避が可能であると『ルビーン』広報サービスは付け加えた。



自動無人水中装置「ヴィーチャズィ-D」は、ロシア海軍潜水艦を設計している海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発されました。

2020年5月8日22時34分(モスクワ時間)、太平洋艦隊救助曳船「フォーチー・クルイロフ」に搭載された「ヴィーチャズィ-D」は、マリアナ海溝の底(深度10028メートル)へ到達しました。
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救助曳船「フォーチー・クルイロフ」
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「ヴィーチャズィ-D」
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