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ロシア海軍への高射ミサイル-機関砲複合体パーンツィリ-Mの引き渡しは既に始まっている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月26日3時39分配信
【海軍への対空防衛複合体「パーンツィリ-ME」の引き渡しは始まっていると『ロステック』は伝えた】
モスクワ、10月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍の艦の為の最新高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-ME」の生産品の引き渡しは始まっている。
『ロシア通信社ノーボスチ』『ロステック』の兵器複合体産業局長ベクハン・オズドエフより伝えられた。

「現在、ロシア海軍の艦船への複合体パンツィリ-MEの生産品の引き渡しが進んでおります」
オズドエフ
は指摘した。

産業局長が明らかにしたように、特に黒海では、海上版「パーンツィリ」で武装した小型ロケット艦の試験が完了している。
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彼は更に、以前にバルト艦隊は、この対空防衛複合体を武装として有するプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」を受け入れた事を想い起こした。
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公開情報源によると、今日において「オジンツォボ」は、ロシア海軍の戦闘編制で海上版「パーンツィリ」を装備する唯一の艦である。

「パーンツィリ-ME」は、ホールディングス『高精度複合体』『シプノフ記念トゥーラ機器製造設計局』により開発され、2017年のサンクトペテルブルク国際海軍サロンで初めて発表された。
複合体は、陸上版「パーンツィリ-SM」をベースに作成された。
戦闘モジュール「パーンツィリ-ME」は地上版とは異なり、12基ではなく8基の高射誘導ミサイルを装備し、そして更に2連装では無く6連装の30mm機関砲を装備する。

公開情報源によると、「パーンツィリ-ME」は、高度2~1500メートルで20キロメートルまでの距離でミサイルによる空中目標の撃破が可能である。
複合体高射機関砲は、4キロメートルまでの距離で目標を破壊できる。
「パーンツィリ」から目標への最大射撃速度は、毎秒1キロメートルに達する。



[ロシア海軍の新たな高射複合体パーンツィリ-Mは超低高度目標へ対処する]
ロシア海軍高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」は、高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)の艦載ヴァージョンであり、ソヴィエト時代に開発された高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク」の後継として開発されました。

「コールチク」


「パーンツィリ-S1」

[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されました。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]

当初、「パーンツィリ-M」の洋上試験は、黒海艦隊大型ロケット艇R-71「シューヤ」(1985年8月23日就役)で実施される予定でした。
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]

しかし、「シューヤ」への搭載作業は予定よりも遅れ、完了は2021年初頭にずれ込みました。
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この為、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)が「パーンツィリ-M」の最初の洋上試験を実施する事になりました。
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「オジンツォボ」は、就役前の2020年10月中旬頃、初めてバルト海高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」の射撃試験を行なっています。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの発射試験を行なった]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはバルト海で再び高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mを発射した]

本来の「パーンツィリ-M」試験艇である「シューヤ」も、2021年春から「パーンツィリ-M」の洋上試験を開始しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは黒海で新型高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの試験射撃を行なった]
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「シューヤ」による「パーンツィリ-M」の洋上試験は2022年1月末まで続き、同年2月には「パーンツィリ-M」は撤去されました。
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今後、「パーンツィリ-M」は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の後続艦、大規模な近代化改装が進行中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、現在建造中のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦「イワン・ロゴフ」型、今後建造されるプロジェクト22350Mフリゲートなどに装備されます。

プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦
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ロシア海軍の新たな高射複合体パーンツィリ-Mは超低高度目標へ対処する

『イズベスチヤ』より
2021年8月27日0時0分配信
【プログラムの破損:海軍の艦は高精度兵器からの防護を得た】

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」は超低高度の目標を処理する。
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艦載高射複合体「パーンツィリ-M」は新たな能力を得た。
今、それは水面から1~2メートルを超えない高度を飛翔する目標の迎撃が可能である。
このような特性は、全ての最新の、そして主な将来対艦ミサイル、計画中の航空爆弾及び他の高精度兵器からの防護を保障する。

[海軍演習]
超低空目標の迎撃は、小型ロケット艦「オジンツォボ」及び大型ロケット艇「シューヤ」の試験発射中に取り組まれた。
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軍当局の情報提供者が『イズベスチヤ』へ伝えたように、海上の「パーンツィリ」は、敵の打撃を模した複数の対戦車ミサイル「コルネート」を撃墜した。
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全ての目標は、発射地点から数キロメートルの距離で迎撃され、この時、それは水面から1~3メートルの高度を飛翔していた。

最新の西側艦載対空防衛システムは、より高い飛翔目標に対して動作する。
例えば、主なアメリカ対ミサイル複合体「SeaRAM」は、10メートルを超える高度のみで確実に目標を撃破する。
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情報提供者によると、「パーンツィリ」は低空飛翔目標の撃破を保証できるようにする為、その制御及び照準システムが改良された。
このような標的へ射撃する場合、ミサイルは飛翔の終末段階で急激な機動を行ない、水面へ進む。

ロケット艇R-71「シューヤ」は、「パーンツィリ-M」の新たな能力の点検の為に射撃を実施し、小型ロケット艦「オジンツォボ」は、計画テスト発射へ参加した。

「対戦車ミサイル・コルネートは、高い飛翔速度と小さな拡散範囲を有しております」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「従いまして、これは、様々な高速ミサイルの現用及び新たな将来モデルのシミュレーションとして使用できます。
パーンツィリが試験で、このような特性を持つミサイルを撃墜できる能力が示された場合、この複合体は、我々の艦船の対空及び対ミサイル防衛の保障の為の効果的な使用が可能となり、最新の外国の軍事機材のモデルに対する防護を作成します」


インターネットプロジェクト『ミリタリーロシア』の編集長ドミトリー・コルネフによると、「パーンツィリ-M」は、低高度での飛翔特性が、様々な変更を加えて世界の多くの国の海軍の為に生産されている世界で最もポピュラーなものの1つであるアメリカハープーンを含め、大多数の対艦ミサイルに非常に近い対戦車ミサイル「コルネート」へ成功裏に対処した。
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「低高度では、ハープーンの寸法は、対戦車ミサイル・コルネートのサイズを超えています。
ですが同時に、速度と飛翔高度を含む特性は近いです」
ドミトリー・コルネフ
は指摘した。
「従いまして、パーンツィリ-Mがコルネートへ成功裏に対処できれば、それはハープーン、更には他のタイプの対艦ミサイルでも同様に効果的に動作します」
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[信頼できる防護]
高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」
には、8基の高射装置と2門の6銃身30mm自動砲が含まれる。
複合体は、有翼対艦ミサイル、無人機、航空機、ヘリコプターからの艦の防護の為に意図されている。
砲は、徹甲弾と高爆発性破砕弾を射撃でき、射撃速度は1分間に1万発である。

「パーンツィリ」は、二方向対空防衛システム原理の下で開発された:遠方ではミサイルが接近する空中目標を攻撃し、突破した物体は近距離で砲撃に遭遇する。
複合体の海上ヴァージョンの特徴の1つは、水上及び沿岸の地上目標の破壊能力である。

「オジンツォボ」は、プロジェクト22800「カラクルト」の3番艦であり、艦上へ複合体「パーンツィリ-M」を搭載するシリーズを最初に代表するものである。
前任者とは異なり、これは「カラクルト」更新プロジェクトの下で建造された。
「カラクルト」は、寸法と排水量(800トン)が比較的小さいにも関わらず、強力な兵装システムを搭載する:有翼ミサイル「カリブル」76.2mm装置AK-176MA、更に必要性に応じて対艦ミサイル「オーニクス」も装備できる。

これに加え、艦には120キロメートルの行動範半径を有するドローン「オルラン-10」が駐留する。
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それは偵察及び目標指定の為に使用されなければならない。
無人飛行装置は、ステルス艦を敵から事実上見えなくする:無人機を射出する場合、電波電子偵察手段により信号を検出できるレーダーを始動する必要は無い。
プロジェクト22800小型ロケット艦は、戦闘管理、探知、目標指定、通信の最新の複合体を装備している。
昨年に「オジンツォボ」北極緯度への航海を行ない、白海バレンツ海での試験に成功した。
それまではプロジェクト22800艦北極の極限の条件下で行動できるのかどうかは分からなかった。
小型ロケット艦は、与えられた全ての任務を遂行し、ミサイル発射を実施した。

今日において海軍には、3隻の「カラクルト」「ムィティシ」「ソヴィェツク」「オジンツォボ」が加わっており、バルト艦隊で任務に就いている。
4番艦「ブーリャ」は航行し、海軍への引き渡しが計画されている。
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「オジンツォボ」のように「ブーリャ」「パーンツィリ-M」を持つ更新プロジェクトの下で建造された。
合計で18隻のプロジェクト22800小型ロケット艦が建造されなければならず、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊へ均等に分割される。
これらの艦は2018年までは気象現象に因んで命名されていた:「ウーラガン」、「タイフーン」、「シトルム」、「ブーリャ」など。
その後、ロシアの小都市~地域の中心に因んで命名する事が決定された。

排水量495トンのロケット艇「シューヤ」は1983年に建造された。
それは42ノットの速力を発揮でき、1600海里の航続距離を持つ。
艇は2基の2.5トンの対艦ミサイル「テルミート」2連装発射装置で武装する。
艇は41名の乗組員により制御される。
1985年以降、艦は黒海艦隊第41ロケット艇旅団の一員として勤務に就いている。
近年、R-71は常に艦の対空防衛班の訓練に携わってきた。
加えて「シューヤ」は、「パーンツィリ」海上版の試験の為の最初の舞台として選ばれた。
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ロシア海軍高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)の艦載ヴァージョンです。


[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されました。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]

当初、「パーンツィリ-M」の洋上試験は、黒海艦隊大型ロケット艇R-71「シューヤ」(1985年8月23日就役)で実施される予定でした。
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]

しかし、「シューヤ」への搭載作業は予定よりも遅れ、完了は2021年初頭にずれ込みました。
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この為、「カラクルト」級小型ロケット艦3番艦「オジンツォボ」(2020年11月21日就役)が最初の「パーンツィリ-M」の洋上試験を実施する事になりました。
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「オジンツォボ」は、就役前の2020年10月中旬頃、初めてバルト海高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」の射撃試験を行なっています。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボは高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの発射試験を行なった]
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦オジンツォボはバルト海で再び高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-Mを発射した]

本来の「パーンツィリ-M」試験艇である「シューヤ」も、2021年春から「パーンツィリ-M」の洋上試験を開始しました。
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ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる

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『イズベスチヤ』より
2018年3月21日0時1分配信
【「シューヤ」は海の「パーンツィリ」を受け入れる】

高射複合体の艦載ヴァージョンの試験はロケット艇で行なわれる。

大型ロケット艇「シューヤ」は、新たな高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」の為の「洗礼親」となる。
黒海艦隊へ加わっている艦艇には、高射ミサイル-砲複合体の最初の実験用見本が設置される。
それは、海上、地上、空中目標へのミサイル発射及び砲射撃を含む完全なサイクル試験を実施する。
地上用の「パーンツィリ-S」と比べ、海上版は目標の探知距離及び射撃距離が増加している。
専門家の意見では、最新兵器のお陰でロシア艦艇は、空中を移動する全て~有翼ミサイル、航空機、ヘリコプター、無人機、航空爆弾からの信頼できる防護を得る。
複合体は、敵艦及び無人艇にも動作できる。

『イズベスチヤ』へ海軍総司令部が話したように、プロジェクト12417ロケット艇「シューヤ」(R-71、舷側番号962)への高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」設置の作業は、既にクリミアの造船企業の1つで始まっている。
戦闘モジュール複合体、電波位置特定ステーションと他の機器は、以前に前世代の海上高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の構成体が取り付けられていた支台及び基礎へ据え付けられる。
この複合体(コールチク)は15年以上前に廃止され、「シューヤ」からは以前に取り外されていた。
「パーンツィリ-M」の配置は2018年に完了する予定であり、その後、艇は黒海で試験を開始する。

「パーンツィリ-M」は、昨年にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS)で初めて展示された。
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開発者は、海上の同類は過去にシリアで経験を積んだ地上用の「パーンツィリ-S1」に全ての項目で「根本的に」優ると語った。
電波位置特定ステーションの新たな複合体は、75kmまでの距離の目標を「視認する」。
新たな複合体は、艦の半径40km(「パーンツィリ-S1」では20km)及び高度15kmに突破不能の円形の作成を可能にする。
高射ミサイル-砲複合体は、秒速1000km(時速3600km)で飛翔する目標4個へ同時に射撃できる。

「パーンツィリ-Mは、海上でロシア艦が直面する可能性のある全ての現代の脅威へ最も完全に対処します」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ
は指摘した。
「これは、超音速及び亜音速の対艦ミサイルからの効果的な防護です。
それは、通常の航空機及びヘリコプターと、海上および空中の無人機へ簡単に対処します」


新たな高射ミサイル-砲複合体は、最新のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦にとって、様々な用途及びランクの空中物体からの信頼できるカバーとなる事ができる。
国防省次官ユーリー・ボリソフは、同プロジェクシリーズの3隻の艦が、海の「パーンツィリ」を得ると述べた。
高射複合体は、将来コルベット、フリゲート、駆逐艦、そして当然ながら、ヘリコプター母艦、巡洋艦、砕氷船を含め、より大きなトン数の艦を防護できる。

ロケット艇「シューヤ」は、1983年に中部ネヴァ川造船工場で建造された。
その排水量は495トンである。
艇は42ノット(時速78km)の速力を発揮でき、港へ寄港せずに1600海里を20ノットの速力で航行できる。
その兵装は、2.5トンの対艦ミサイル「テルミート」の2連装発射装置2基である。
艇は、41名から成る乗組員に制御される。
1985年、艦艇は黒海艦隊の一員として勤務に就いた。
それは、カランチノイ湾(セヴァストーポリ)に駐留する第41ロケット艇旅団へ加入した。
近年、R-71は、艦の対空防衛部門の訓練の為に常時使われている。
それは、射撃演習の際の標的として使用する為、論理的にも古くなっているミサイル「テルミート」の発射を行なっている。



ロシア黒海艦隊大型ロケット艇R-71「シューヤ」(1985年8月23日就役)は、記事中で触れられているように、就役当初は高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の海上試験に従事していました。
[「コールチク」CIWS試験艇R-71]

試験終了後、「コールチク」は撤去され、以後は黒海艦隊の水上艦の対空防衛演習の際、標的として対艦ミサイル「テルミート」を発射するのが任務となりました。

2017年初頭からはセヴァストーポリ第13艦船修理工場へ入り、修理中です。
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高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)の艦載ヴァージョンです。



「パーンツィリ-M」の生産は始まっており、間もなくロシア海軍への引き渡しが始まります。
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]


「パーンツィリ-M」は、未だ海上での試験は行われておらず、この為、過去に前世代の高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の海上試験を行ない、現在はドック入りしているロケット艇R-71「シューヤ」「パーンツィリ-M」試験艇に選ばれたようです。

ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年9月29日12時6分配信
【(ロシア)海軍は間もなく最新複合体「パーンツィリ-ME」の最初の一群を受領する】
トゥーラ、9月29日-ロシア通信社ノーボスチ

海洋高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-ME」の最初の一群は、間もなくロシア連邦海軍へ軍備採用される。
金曜日、ホールディングス『高精度複合体』(この複合体を製造している『機器製造設計局』へ含まれている)総取締役アレクサンドル・デニソフは報道陣へ伝えた。

「全ては国家契約に沿っており、間もなく全ての人が全てを知る事になるでしょう」
彼は、最初の引き渡し時期に関する記者の質問に答え、こう話した。

「パーンツィリ-ME」は、1秒間に1000メートルまでの速度で飛行する目標を同時に4個まで攻撃する事が可能であり、反応時間は3~5秒である。
海洋「パーンツィリ」のミサイル兵器は、20キロメートルまでの距離、高度2メートルから15キロメートルまでの目標を攻撃できる。
砲兵器は、4キロメートルまでの距離、高度0から3キロメートルまでである。

複合体の特徴には、ミサイル射撃中に「目標へ命中しなかったか、或いは撃破が不十分」である事が判明した場合、自動モードで砲兵器を目標へ発射する事も含まれる。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル-砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されています。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]

「パーンツィリ-M」を最初に装備する艦は、現在、大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]

「パーンツィリ-M」は、今年(2017年)末までにロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される]

既に「パーンツィリ-ME」の生産は始まっており、間もなくロシア海軍への引き渡しが始まります。
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]

新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年6月23日16時15分配信
【ロシアは高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」海軍版の量産を開始した】
モスクワ、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」の海軍版~「パーンツィリ-ME」の量産はロシアで始まった。
金曜日、国営法人『ロステフ』総取締役セルゲイ・チェメゾフは報道陣へ語った。

「海洋高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-MEの開発は完了しています。
複合体は、既に量産へ着手しています」

彼は話した。

彼によると、複合体のプレゼンテーションは、サンクトペテルブルクで6月28日から7月2日に開催される国際海軍サロン(IMDS)-2017の中で行なわれる。

「パーンツィリ-ME」は、1秒間に1000メートルまでの速度で飛行する目標を同時に4個まで攻撃する事が可能であり、反応時間は3~5秒である。
以前、このシステムの開発企業『機器製造設計局』(トゥーラ)の設計部長アレクサンドル・ジュコーフ『ロシア通信社ノーボスチ』へ語った。

彼によると、「パーンツィリ-ME」のミサイル兵装は、距離20キロメートルまで、高度2メートルから15キロメートルまでの目標を攻撃できる。
砲兵装は、距離4キロメートルまで、高度0~3キロメートルまでである。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル-砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されています。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]

「パーンツィリ-M」を最初に装備する艦は、現在、大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「パーンツィリ-M」は、今年(2017年)末までにロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される]


今回の記事に登場する「パーンツィリ-ME」は、「パーンツィリ-M」の輸出ヴァージョンです。

ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される

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『タス通信』より
2017年2月19日10時51分配信
【艦載高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ」は(2017)年末までに軍備採用される】
アブダビ、2月19日/タス通信

艦載高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」は、(2017)年末までに軍備採用される。
タス通信は第13回国際展示会『IDEX-2017』で、株式会社『科学生産合同・高精度複合体』総取締役代理・株式会社『機器製造設計局』総務取締役ドミトリー・コノプレフより伝えられた。

「艦載パーンツィリは年末までに軍備採用されます」
コノプレフ
は話した。

以前、『機器製造設計局』海洋配置高射複合体の設計主任アレクサンドル・ジュコーフは、ロシア海軍の艦への装備の為に意図されている「パーンツィリ-M」は、既に量産に入っているとタス通信へ伝えた。

艦載改正型「パーンツィリ」は、陸上複合体「パーンツィリ-S1」ミサイルの他に、無人機により誘導できる将来ミサイル「ヘルメス-K」を装備できる。
開発者が言ったように、将来的に「パーンツィリ-M」複合体「コールチク」を代替する。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル-砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]

「パーンツィリ-M」の生産準備も進められています。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬、ロシア国防省(ロシア海軍)は、3基の「パーンツィリ-M」の購入契約を締結しました。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]

「パーンツィリ-M」を最初に装備する艦は、現在、大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「パーンツィリ-M」は、今年(2017年)末までにロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されます。

ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される

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『タス通信』より
10月1日15時12分配信
【(ロシア)海軍は来年(2017年)から「パーンツィリ」海洋ヴァージョンの受領を開始する】
クラスノアルメイスク/モスクワ州/タス通信/10月1日

プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、来年(2017年)にミサイル-砲複合体「パーンツィリ」海洋ヴァージョンを武装として受け取る最初の戦闘艦となる。
タス通信は、『シプノフ記念機器製造設計局』(「パーンツィリ」の開発企業)総務取締役ドミトリー・コノプレフより伝えられた。

「それは来年から受領が開始されます。
最初にアドミラル・ナヒーモフ が装備します」

彼は話した。

彼によると、巡洋艦には6基の「パーンツィリ」が設置される。

以前、機器製造設計局海上配置高射複合体の設計主任アレクサンドル・ジューコフは、ロシア海軍の艦への装備の為に意図されている「パーンツィリ-M」は既に量産を開始しているとタス通信へ伝えた。

艦載改正型「パーンツィリ」は、陸上複合体「パーンツィリ-S1」ミサイルの他に、無人機により誘導できる将来ミサイル「ヘルメス-K」を装備できる。
開発者が言ったように、将来的に「パーンツィリ-M」複合体「コールチク」を代替する。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]

「パーンツィリ-M」の生産準備も進められています。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬、ロシア国防省(ロシア海軍)は、3基の「パーンツィリ-M」の購入契約を締結しました
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]


そして今回、「パーンツィリ-M」は、先ず初めに大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」へ搭載される事が明らかにされました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

「アドミラル・ナヒーモフ」は、就役時には6基の高射ミサイル砲複合体「コールチク」を装備していましたが、これが「パーンツィリ-M」へ換装される事になります。
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ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される

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『タス通信』より
2015年8月25日14時30分配信
【ロシア連邦国防省は3基の海洋高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を購入する】
ジュコーフスキー/モスクワ州/ 8月25日/タス通信

ロシア連邦国防省は、3基の海洋高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を購入する。
火曜日、タス通信ホールディングス『高精度複合体』総取締役アレクサンドル・デニソフより伝えられた。

「国防省は、3基の海洋高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mの購入契約へ署名しました」
彼は、国際航空宇宙サロンMAKS-2015で話した。

7月初頭、複合体「パーンツィリ」の艦載版のシリーズ生産が立ち上げられる事が既知となった。

「パーンツィリ-M」は、陸上複合体「パーンツィリ-S1」からのミサイル、更には、射程100kmに達すると見られる将来ミサイル「ヘルメス-K」を装備できる
将来的に「パーンツィリ-M」複合体「コールチク」を代替しなければならない。

1つの海洋戦闘モジュール「パーンツィリ」は、同時に4個の目標へ4基のミサイルを発射し、更には自動モードで砲を使用できる。
単一弾薬モジュールは、艦の甲板下に格納される32基のミサイルから構成される。


「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]

「パーンツィリ-M」の生産準備も進められています。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

そして今回、ロシア国防省(ロシア海軍)は、まず手始めに3基の「パーンツィリ-M」を購入する事が明らかにされました。

ただし、3基の「パーンツィリ-M」が、どの艦へ装備されるのかについては一切明らかにされていません。

考えられる候補は、近代化改装が計画されているプロジェクト1155大型対潜艦あたりでしょうか。
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)は近代化改装により新型有翼ミサイルを搭載する]

ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている

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『タス通信』より
2015年7月1日9時46分配信
【開発者:海洋高射複合体「パーンツィリ-M」は生産に入る】
サンクトペテルブルク、7月1日/タス通信

ロシア海軍の軍艦への装備の為に意図されている高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」のシリーズ生産が立ち上げられる。
タス通信は、海洋配置高射複合体の主要設計者であるシプノフ記念機器製造設計局アレクサンドル・ジュコーフより伝えられた。

「複合体のシリーズ生産が立ち上げられます」
対談者は、サンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2015)において話した。

「パーンツィリ-M」シリーズは、どの艦の為に意図されているのかという点についてはジュコーフは明らかにしなかった。

以前、機器製造設計局の管理取締役ドミトリー・コノプレフは、海洋版「パーンツィリ」は一連の大型水上艦を近代化させると表明した。

また、ジュコーフによると、輸出ヴァージョン「パーンツィリ-ME」が開発され、国際市場へ進出する。

展示会における「パーンツィリ-M」は未だ雛型であり、初めてのデモンストレーションが行われた。
1つの戦闘モジュール複合体は、同時に4個の目標へ4基のミサイルを発射し、更に砲撃を行なう事が出来る。
単一弾薬モジュールは、艦の甲板下に格納される32基のミサイルから構成される。

艦載用に改正された「パーンツィリ」は、陸上複合体「パーンツィリ-S1」からのミサイル、更には、無人機の支援により誘導できる将来ミサイル「ヘルメス-K」を装備できる。
将来的に「パーンツィリ-M」複合体「コールチク」を代替しなければならない。


「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]

今回の記事は、その「パーンツィリ-M」の生産準備が進められているという事です。

「パーンツィリ-M」は、早ければ2016年には1番艦が起工される新型汎用揚陸艦「プリボイ」級へ搭載されます。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]

この他、今後建造されるロシア海軍新型水上艦や、更には近代化改装される既存の水上戦闘艦にも搭載される事になります。

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、2015年7月1日からサンクトペテルブルクで開催されている国際海洋兵器展示会IMDS-2015の会場において、プロジェクト1155大型対潜艦の近代化改装計画について触れていますが、近代化される1155にも搭載されるかもしれません。
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)は近代化改装により新型有翼ミサイルを搭載する]

現在、セヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で大規模な近代化改装が行なわれているプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」には、「パーンツィリ-M」では無く、高射ミサイル-砲複合体「コールチク-M」が搭載されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月26日10時50分配信
【ロシア連邦海軍の艦は2016年に高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」を受け取る】

高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」海洋版の軍試験は完了する。
海軍への引き渡しは2016年から始まる。


これは、ホールディングカンパニー「高精度複合体」総取締役アレクサンドル・デニソフが述べた事である。
「高精度複合体」「パーンツィリ」の作成に従事している。

「パーンツィリ-M」は、高射ロケット砲複合体「パーンツィリ-S」の海洋ヴァージョンであり、複合体「コールチク」を代替しなければならない。
高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」海洋版の供給契約は(ロシア)国防省と締結されている。

以前、ホールディングカンパニー「高精度複合体」の一員である「機器製造設計局」の取締役ドミトリー・コノプレフは、海軍版パーンツィリは近代化される駆逐艦や他の大型艦へ装備されると述べた。
この作業は既に進行中である。

高射ロケット砲複合体「パーンツィリ-M」の艦載戦闘モジュールには2つのヴァージョンが存在し、この内、ロシア将来駆逐艦「リデル」型の兵装の一部となるヴァージョンは、試験開発作業段階に在る。
大洋ゾーン多用途艦の概容の研究は2014年の国家防衛発注に含まれている。

複合体「パーンツィリ」は、距離20km、高度15kmまでの有翼ミサイル、無人飛行機、航空機、地上施設を破壊する為に意図されている。


「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
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「パーンツィリ-M」は、ロシア海軍将来駆逐艦「リデル」への搭載が予定されています。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

この他、近代化される重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」への搭載も考慮されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

今回の記事によると、「パーンツィリ-M」は2016年から受領を開始するとの事ですが、2016年の時点では、将来駆逐艦「リデル」は未だ完成しておらず(もしかすると、この時期に起工されるかもしれませんが)、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装も完了していません。

大規模な近代化改装が行なわれる重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも「パーンツィリ-M」が搭載されるかもしれませんが、同艦の近代化が完了するのは早くても2018年です。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2014年10月にドック入りする]

この他、大型対潜艦プロジェクト1155/11551(「アドミラル・チャバネンコ」など)か警備艦プロジェクト11540(「ネウストラシムイ」など)にも搭載されるかもしれません。