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クリル群島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)のロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は交替した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年5月26日配信
【ロシア軍はクリル諸島のマトゥア島の「バスチオン」要員のローテーションを実施した】
モスクワ、5月26日、インテルファクス-AVN

ロシア太平洋艦隊は、マトゥア島(クリル諸島)で当直に就いているミサイル複合体「バスチオン」要員のローテーションを実施した。

部隊及び装備の計画ローテーションは、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」により支援されたと太平洋艦隊広報サービスは金曜日に発表した。
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「島への当直交代員の輸送活動中、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは太平洋艦隊のミサイル連合部隊の軍用装備と要員を送り届け、その後、艦上へ戦闘当直を完了した軍用装備と将兵が乗船しました」
艦隊は声明で述べた。

太平洋艦隊によると、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」大隊は、2021年12月1日にマトゥア島の隣接海域と海峡ゾーンを監視する24時間当直へ就き始めた。

「太平洋艦隊の沿岸ミサイル複合体バスチオンの要員は、何度も演習や艦隊の抜き打ち査察へ参加し、海上目標への実際のミサイル射撃を成功裏に実施しました」
声明では、こう指摘された。

(2022年)9月6日、マトゥア「バスチオン」は、戦略演習『ヴォストーク-2022』の最中に有翼ミサイル「オーニクス」の発射を実行したとロシア連邦国防省は伝えた。

複合体「バスチオン」(科学生産合同『機械製造』、コーポレーション『戦術ミサイル兵器』)は、海岸を防護し、様々なクラス及びタイプの水上艦の撃破の為に意図されている。
この複合体ロシア海軍の全ての艦隊へ配備されている。

太平洋艦隊公式新聞『戦闘当直』は、2016年秋にクリル諸島イトゥルプ(択捉)島クナシル(国後)島沿岸対艦ミサイル複合体「バスチオン」「バル」が配置されたと報じた。

2020年12月1日、ロシア連邦国防省は、長距離対空防衛システムS-300V4(コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』)がクリル諸島で戦闘当直へ入ったと発表した。

日本は、1855年の貿易及び国境に関する条約を根拠に、クリル諸島南方の4島、イトゥルプ島、クナシル島、シコタン島、ハボマイ島の領有権を主張している。
モスクワの立場は、南クリル諸島第2次世界大戦後にソヴィエト社会主義共和国連邦へ加わり、国際的な法的枠組みを持つロシアの主権には疑いの余地が無いというものである。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島パラムシル島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエ)
第55独立沿岸ロケット大隊(クロンシュタット)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の沿岸ミサイル部隊はウクライナ軍の70の各施設を攻撃した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]

2022年12月初頭にはクリル諸島北部のパラムシル島(幌筵島)「バスチオン」が配備されました。
[クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された]

「バスチオン」(超音速対艦ミサイル「オーニクス」)の射程は300km以上であり、この配置でクリル群島は殆ど全て「バスチオン」の射程内に入りました。
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2023年5月26日、マトゥア島「バスチオン」部隊の将兵は交替しました。
ローテーションでカムチャツカ半島「バスチオン」部隊の将兵がマトゥア島へ派遣されているようです。
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クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)のロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は模擬発射訓練を実施した

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『タス通信』より
2023年5月4日13時25分配信
【パラムシル島の太平洋艦隊の沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の要員は「敵」艦の破壊へ取り組んだ】
タス通信、5月4日

太平洋艦隊沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の要員は、クリル群島パラムシル島での訓練の枠組みにおいて仮想敵揚陸艦を破壊した。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「訓練は、太平洋艦隊の戦闘訓練計画に沿って実施されました。
活動計画の下で仮想敵艦は、クリル諸島の1つへの海上揚陸部隊の上陸を目的とし、ロシア連邦領海へ接近しました。
沿岸ミサイル複合体バスチオンの要員は、即時に海上目標を探知し、水上状況の監視へ着手しました」

広報サービスは伝えた。

仮想敵揚陸艦側の侵攻の意図を確信した沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の要員は、ミサイル射撃実施の完全な行動手順へ取り組み、水上目標を仮想破壊した。
訓練中の「敵」艦は、電子方式でシミュレートされた。
実際のミサイル発射は行なわれなかった事を広報サービスは明らかにした。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島パラムシル島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエ)
第55独立沿岸ロケット大隊(クロンシュタット)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]

2022年12月初頭にはクリル諸島北部のパラムシル島(幌筵島)「バスチオン」が配備されました。

[クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された]
「バスチオン」部隊の機材一式及び要員は、太平洋艦隊大型揚陸艦パラムシル島へ運ばれました。
つまり、10月~11月くらいに太平洋艦隊大型揚陸艦宗谷海峡を通過している筈ですが、日本国防衛省統合幕僚監部報道発表資料には該当するものが有りません。

これでロシア太平洋艦隊沿岸部隊「バスチオン」配備地は、スモリャニノヴォ、イトゥルプ島、マトゥア島、パラムシル島、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの計5ヶ所になりました。
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「バスチオン」(超音速対艦ミサイル「オーニクス」)の射程は300km以上であり、この配置でクリル群島は殆ど全て「バスチオン」の射程内に入りました。
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なお、日本では、2023年3月下旬の日本国総理大臣のウクライナ訪問後にロシア軍が新たにパラムシル島へ「バスチオン」を配備したなどと報じられていますが、完全なデマです。

『ズヴェズダーテレビ』より
2023年3月22日時14分配信
【ショイグ:パラムシルの「バスチオン」大隊によりクリル周辺の継続監視ゾーンが作られた】
セルゲイ・ショイグ国防相「『昨年12月』にパラムシルへ配備されたバスチオンは、クリル諸島の水上状況の継続監視ゾーンを形成した」としか発言しておらず、2023年3月下旬に新たに配備したという話では有りません。

ロシア海軍北方艦隊のペチェンガ赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第200独立自動車化射撃旅団は親衛称号を授与された

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『タス通信』より
2023年4月27日20時51分配信
【プーチンは第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ「親衛」称号を授与した】
モスクワ、4月27日/タス通信

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ名誉称号「親衛」を授与する法令へ署名した。
文書は木曜日に法的情報公式ポータルで公開された。

「クトゥーゾフ勲章授与・第200ペチェンガ自動車化射撃旅団へ名誉称号『親衛』を授与し、今後はクトゥーゾフ勲章授与・第200ペチェンガ親衛自動車化射撃旅団という名称になる」
文書は述べた。
名誉称号は、「武力紛争条件下で祖国と国家の利益を護る為の戦闘行動において旅団の構成員が示した大いなるヒロイズムと勇敢さ、不屈の精神と勇気」に対して授与された。

法令は署名された日から発効する。

第200独立自動車化射撃旅団は、1997年12月1日にレニングラード軍管区第131自動車化射撃師団にを基にして形成された。
現在、それはノルウェーとの国境付近に駐屯する北方軍管区(北方艦隊)の最大の自動車化射撃旅団である。



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ペチェンガ赤旗・クトゥーゾフ勲章授与・第200独立自動車化射撃旅団(1997年12月1日編成)は、元々はロシア陸軍に所属していたのですが、2012年12月1日付でロシア北方艦隊へ移管されました。

第200独立自動車化射撃旅団は、以下の部隊で構成されています。

ヤロスラヴリ赤旗・スヴォーロフ勲章及びボフダン・フメリニツキー勲章授与・第583独立親衛自動車化射撃大隊
第658独立自動車化射撃大隊
第664独立自動車化射撃大隊
フォクシャン-グダニスク赤旗・スヴォーロフ勲章授与・第60独立親衛戦車大隊
コブリンスク赤旗・ボフダン・フメリニツキー勲章授与・第416独立自走砲大隊
第471独立自走曲射砲大隊
第382独立反応砲大隊
第274独立親衛工兵大隊
第871独立対戦車砲大隊
第226独立高射ミサイル砲大隊
第293独立電波電子戦闘中隊
第185連絡郵便通信所


同旅団の戦車部隊は、2019年11月中旬までにT-80BVMへの更新を完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の自動車化射撃兵旅団はT-80BVM戦車への更新を完了した]

2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加しており、この功績で2023年4月27日付で親衛称号を授与されました。

ロシア海軍バルト艦隊の作戦-戦術ミサイル複合体イスカンデルはカリーニングラード州で演習を実施した

『タス通信』より
2023年2月27日23時36分配信
【バルト艦隊はグループ打撃を与える為のミサイル複合体「イスカンデル」の演習を実施した】
カリーニングラード、2月27日/タス通信

バルト艦隊ミサイル連合部隊作戦-戦術ミサイル複合体「イスカンデル」の要員は、重要な「敵」目標へ単独及びグループ打撃を与える為の演習を実施した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習の枠組みでロケット兵は指定地域への秘密裏の前進を行ない、発射位置で装填し、仮想敵のミサイル複合体発射装置、飛行場、防護施設、指揮所を模した標的への電子単独及びグループ発射を行ないました」
広報サービスは話した。

演習中、連合部隊司令部は移動指揮所からの部隊の秘密裏の管理の問題へ取り組み、これに加えてロケット兵の戦闘要員は、模擬放射線及び化学汚染の条件下で行動した事が指摘された。
ロケット兵は更に、仮想敵破壊工作-偵察グループの攻撃を撃退した。
この為に無人飛行装置が関わり、その助力により、位置を変更し、隠れた仮想敵破壊工作グループを特定する為の場所の偵察を行なった。

「演習活動には約50名の軍人が参加し、約10両の戦闘車両と特殊車両が関わりました」
艦隊広報サービスは説明した。

作戦-戦術ミサイル複合体「イスカンデル-M」は、距離500キロメートルまでのミサイル複合体噴射推進一斉射撃火力システム(多連装ロケット)、長距離砲、指揮所、通信所、そして更に飛行場航空機、ヘリコプターを破壊する為に意図されている。



カリーニングラード州には、バルト艦隊配下の沿岸部隊(地上部隊)として、海軍歩兵部隊(スヴォーロフ及びアレクサンドル・ネフスキー勲章ベロストクスカヤ第334独立親衛海軍歩兵旅団)の他に、2016年4月1日に新設された第11軍団が駐留しています。

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[第11軍団](司令部:グセフ)
スヴォーロフ勲章・インステルブルゴスク赤旗・第18親衛自動車化射撃師団(グセフ、ソヴィエツク)
スヴォーロフ・クトゥーゾフ勲章・ネマンスク赤旗・第244砲兵旅団(カリーニングラード)
ブレスト-ワルシャフスク赤旗・レーニン勲章・クトゥーゾフ勲章第152親衛ロケット旅団(チェルニャホフスク)
プロレタリア・モスコフスク-ミンスク赤旗2度授与・スヴォーロフ及びクトゥーゾフ勲章・第7独立親衛自動車化射撃連隊(カリーニングラード)
第22親衛高射ロケット連隊(カリーニングラード)
第46独立偵察大隊(グセフ)
第40独立管理大隊(グセフ)
第5諸兵科射爆場(プラヴジンスク)


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チェルニャホフスクに駐留するブレスト-ワルシャフスク赤旗・レーニン勲章・クトゥーゾフ勲章第152親衛ロケット旅団には、2018年2月以降戦術地対地ミサイル「イスカンデル-M」が配備されています。

ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はウクライナ特殊軍事作戦の経験を顧慮した戦闘訓練を沿海地方で行なっている

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『タス通信』より
2022年1月18日9時15分配信
【太平洋艦隊の海軍歩兵隊員は沿海地方で特殊軍事作戦の経験を考慮した訓練を実施する】
ウラジオストク、1月18日/タス通信

沿海地方太平洋艦隊親衛独立海軍歩兵旅団の将兵は、特殊軍事作戦の経験を考慮に入れ、現代の諸兵科戦闘の基本要素の訓練を行なっている。
海軍歩兵は、射撃、医療、工兵、戦術訓練へ取り組んでいる。
水曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した、
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「訓練は沿海地方のバンブロヴォ射爆場で行なわれており、海軍歩兵隊員は射撃、医療、工学、戦術訓練を含む一連の軍事分野全体の技量を向上させています。
将兵はカラシニコフ自動小銃と携帯対戦車擲弾RPG-7からの射撃を行ないます。
標的として、仮想敵の人員と走行車両を模した目標が使用されます。
更に要員は、手榴弾の投擲基準を満たします」

広報サービスは伝えた。

新たな研修期間の基本は、現代の武力紛争と特殊軍事作戦の戦闘経験が下敷きになっている事が説明された。

射爆場での戦闘訓練の開始前、訓練課程の最高品質を保障する為の5軒の新たな兵舎と食堂が稼働を始めた。

訓練コースの完了後、将兵はその後の戦闘任務遂行の為に特殊軍事作戦地域へ向かう。
バンブロヴォ射爆場では、初めて特殊軍事作戦へ向かう者に加え、特殊軍事作戦ゾーンで負傷した後に治療とリハビリを受けた太平洋艦隊海軍歩兵部隊の将兵が訓練を行なっている。



ロシア太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団沿海地方ウラジオストクスラヴャンカに駐留しています。
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ウラジオストク
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スラヴャンカ
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[第155独立海軍歩兵旅団]
・第59独立海軍歩兵大隊
・第47独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・戦車大隊
・第287自走砲大隊
・第288高射ロケット砲大隊
・偵察大隊
・物資供給大隊
・噴射推進砲大隊
・通信中隊
・揚陸工兵中隊
・電波電子戦闘中隊
・火炎放射中隊
・修理中隊
・降下・上陸手段中隊
・対戦車ロケット大隊
・放射線・生物・化学兵器防護小隊
・砲兵本部小隊
・本部小隊


ソヴィエト連邦時代には第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。

2022年1月上旬には戦車大隊が新編されています。
[沿海地方でロシア海軍歩兵の新たな戦車大隊が編成された]

2022年1月下旬には、旅団の一部がベラルーシ軍との合同演習の為に同国へ派遣されています。
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した]


2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加し、3月28日に親衛称号を授与されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団と黒海艦隊の第126沿岸防衛旅団は親衛称号を授与された]

2022年11月初頭、第155海軍歩兵旅団ウクライナ軍事作戦中にパヴロフカで多大な損失(数百名)を被ったとする話がロシアのブロガーにより流布され、同旅団が駐留する沿海地方の知事オレグ・コジェミャンコが真偽を確かめる事になりました。
『コメルサント』より
2022年7月11日4時18分配信
【沿海地方のトップは特殊軍事作戦ゾーンにおける海軍歩兵の損失に関する報道の確認を検察へ依頼した】

コジェミャンコ知事は第155旅団の前線指揮官に確認した所、数百名という損失は誇張されたものだと返答が有りました。
『コメルサント』より
2022年7月11日11時17分配信
【沿海地方知事はパブロフカ付近での海軍歩兵の損失は非常に誇張されていると述べた】

その後、ロシア国防省から公式に否定声明が出されました。
[ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した]

第155海軍歩兵旅団は2022年11月上旬にドネツク南部のウグレダル近辺で攻勢を掛け、11月11日までにパヴロフカを解放しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はドネツク南部のパヴロフカを解放した]
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ロシア海軍バルト艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」はカリーニングラード州で模擬発射訓練を実施した

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『タス通信』より
2023年1月12日23時42分配信
【バルト艦隊の複合体「バスチオン」は演習で「敵」艦支隊への打撃へ取り組んだ】
カリーニングラード、1月12日/タス通信

バルト艦隊沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員はカリーニングラード州で演習を実施し、バルト海エリアの仮想敵戦闘艦支隊へ打撃を与える事へ取り組んだ。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「バルチースク海軍基地の沿岸ロケット連合部隊の将兵は、カリーニングラード州沿岸の射爆場の1つで複合体バスチオンによるバルト海での仮想敵艦の破壊へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
演習には、約50名の将兵と10両の車両が関わった。

複合体「バスチオン」要員は、仮想敵艦グループを模したバルト海の仮想目標への対艦ミサイル「オーニクス」の電子発射を実施した事が指摘された。

課題の解決に成功した事が客観的観測手段により記録された後、ロケット兵は隠密裏に射撃位置を変更し、「敵」に対して新たな打撃を与える準備を整えたと広報サービスは説明した。

バルト艦隊沿岸対艦複合体「バスティオン」の戦闘要員は、この地域の海岸とカリーニングラード方面でのロシアの排他的経済水域を保護、防衛する戦闘当直へ常時就いている事が強調された。

沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、長さ600キロメートル以上の海岸を防護する。
それは、激しい敵の対抗行動を含め、単一目標やグループの全てのクラス及びタイプの水上艦船を撃破できる。
複合体を行進位置から戦闘準備態勢へ移行させる時間は5分に満たない。
主目標が破壊されれば、複合体の残りのミサイルを他の物体へ向かわせる事が出来るでの、2基のミサイルで同じ目標を攻撃する可能性は排除される。
複合体の際立った利点は、超音速~マッハ2.5の有翼ミサイルによる長距離射撃に在る。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンであり、ロシア、ベトナム、シリアで採用されています。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島パラムシル島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエレニングラード州)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてシャフタルスコエのウクライナ軍部隊本部を超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)で破壊した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてウクライナ軍燃料貯蔵所へ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ近郊のウクライナ軍訓練センターへ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の超音速ミサイル「オーニクス」はオデッサ州のウクライナ軍地対空ミサイルを破壊した]


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バルト艦隊「バスチオン」は、カリーニングラード州ドンスコエに駐留する第25独立沿岸ロケット旅団地対艦ミサイル「バル」と共に配備されています。
[ロシア海軍バルト艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」はカリーニングラード州で対艦攻撃訓練を実施した]

バルト艦隊の戦力は、飛び地であるカリーニングラード州と、サンクトペテルブルク及びクロンシュタット周辺に分散して配置されており、主力はカリーニングラード州に駐留していますが、最近の情勢の変化を受け、2022年8月以降にはサンクトペテルブルク方面にも「バスチオン」が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」はフィンランド湾で発射訓練を行なった]

ロシア海軍の5個海軍歩兵旅団は海軍歩兵師団へ改編される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年12月21日15時53分配信
【ショイグは海軍の沿岸部隊への5個海軍歩兵師団の作成を指示した】
モスクワ、12月21日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍沿岸部隊は、既存の海軍歩兵旅団を基にして5個海軍歩兵師団を形成する必要が有る。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは言った。

「海軍沿岸部隊は、既存の海軍歩兵旅団を基にして5個海軍歩兵師団を形成します」
ショイグ
は水曜日の軍当局の拡大参与会で話した。

これに加えて彼は、2023年にロシア海軍プロジェクト「ボレイ-A」原子力水中巡洋艦「インペラートル・アレクサンドルIII」、そして更に4隻の潜水艦と12隻の水上艦が受け入れられると述べた。

「(2023年に)プロジェクト"ボレイ-A"原子力水中巡洋艦インペラートル・アレクサンドルIII、そして更に4隻の潜水艦と12隻の水上艦が海軍へ受け入れられます」
ショイグ
は述べた。



[ロシア海軍歩兵は創設317周年を迎える]

現在のロシア海軍歩兵部隊は、5個旅団と1個連隊で構成されています。

[バルト艦隊]
スヴォーロフ及びアレクサンドル・ネフスキー勲章授与・第336独立親衛ベロストーク海軍歩兵旅団(バルチースク)

[黒海艦隊]
ジュコーフ勲章授与・ソヴィエト社会主義共和国連邦成立60周年記念・第810独立親衛海軍歩兵旅団(セヴァストーポリ)
第382独立海軍歩兵大隊(テムリュク)

[北方艦隊]
キルケネス赤旗・第61独立海軍歩兵旅団(スプートニク)

[太平洋艦隊]
第155独立親衛海軍歩兵旅団(ウラジオストク)
クラスノダール/ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)

[カスピ小艦隊]
第177独立海軍歩兵連隊(カスピースク)



海軍歩兵は2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナ特殊軍事作戦に従事している]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊のT-80BVM戦車はウクライナ特殊軍事作戦に従事している]
[ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はドネツク南部のパヴロフカを解放した]


2022年12月21日、ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、国防省の会議において、将来的には現行の5個海軍歩兵旅団海軍歩兵師団に改編すると発言しました。

かつて太平洋艦隊には1968年12月1日に編成された第55海軍歩兵師団が存在していましたが、2009年12月1日付で第155独立海軍歩兵旅団に改編され、以後、ロシア海軍には海軍歩兵師団は有りませんでした。

[第55モジル赤旗海軍歩兵師団](最終編制)
・第106海軍歩兵連隊
・第165ウスリースク・コサック海軍歩兵連隊
・第390海軍歩兵連隊
・第921砲兵連隊
・第923高射ロケット連隊
・第84独立戦車大隊
・第263親衛独立偵察大隊
・第708独立空挺工兵大隊
・第1484独立通信大隊
・その他の戦闘及び後方支援部隊


旅団から師団への改編となると部隊規模は少なくとも2倍~3倍になり(かつての第55海軍歩兵師団に倣えば3個海軍歩兵連隊基幹)、増加する分の兵員は何処から持って来るのかという問題が生じますが、ロシア海軍の各艦隊には、海軍歩兵旅団とは別に自動車化射撃部隊が有ります。
(バルト艦隊第11軍団第18親衛自動車化射撃師団第7独立親衛自動車化射撃連隊黒海艦隊第22軍団第126独立沿岸防衛旅団北方艦隊第14軍団第200独立自動車化射撃旅団第80自動車化射撃旅団)
或いは、これらの自動車化射撃部隊海軍歩兵旅団と統合して海軍歩兵師団へ改編するつもりなのかもしれません。

クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された


『タス通信』より
2022年12月5日11時2分配信
【クリル群島のパラムシル島で沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員は当直へ入った】
タス通信、12月5日

太平洋艦隊沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員は、クリル群島パラムシル島で当直へ入った。
ロシア国防省は月曜日に報道機関へ伝えた。
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「太平洋艦隊の沿岸ミサイル複合体バスチオン要員は、クリル群島北部のパラムシル島へ展開し、当直へ入りました」
当局は明らかにした。

国防省は、ロケット部隊は24時間体制の当直に就き、隣接領域を監視すると話した。
機材、要員、そして更に支援資材は、沿海地方小艦隊大型揚陸艦により島へ送り届けられた。
パラムシルの自治軍事集落は、物資-技術サービス供給部隊により展開された。

同省は更に、1年前には沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員がクリル群島マトゥア島で戦闘当直へ入った事を想い起こした。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

ロシア海軍では、2009年から黒海艦隊第11独立沿岸ロケット-砲旅団への配備が始まり、現在は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊にも配備されています。

[北方艦隊]
第536独立沿岸ロケット-砲旅団(スネシュノゴルスク、コテリヌイ島)

[太平洋艦隊]
第72独立沿岸ロケット旅団(沿海地方スモリャノヴォ)
第520独立沿岸ロケット-砲旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキーイトゥルプ島マトゥア島)

[黒海艦隊]
第15独立沿岸ロケット旅団(セヴァストーポリ)
第11独立沿岸ロケット-砲旅団(クラスノダール地方ウタシュ)

[バルト艦隊]
第25独立沿岸ロケット旅団(カリーニングラード州ドンスコエ)
第55独立沿岸ロケット大隊(クロンシュタット)


黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]

そして2022年12月初頭にはクリル諸島北部のパラムシル島(幌筵島)「バスチオン」が配備されました。

「バスチオン」部隊の機材一式及び要員は、太平洋艦隊大型揚陸艦パラムシル島へ運ばれました。
つまり、10月~11月くらいに太平洋艦隊大型揚陸艦宗谷海峡を通過している筈ですが、日本国防衛省統合幕僚監部報道発表資料には該当するものが有りません。

これでロシア太平洋艦隊沿岸部隊「バスチオン」配備地は、スモリャニノヴォ、イトゥルプ島、マトゥア島、パラムシル島、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの計5ヶ所になりました。
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「バスチオン」(超音速対艦ミサイル「オーニクス」)の射程は300km以上であり、この配置でクリル群島は殆ど全て「バスチオン」の射程内に入りました。
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ロシア海軍歩兵は創設317周年を迎える

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『タス通信』より
2022年11月25日6時4分配信
【ロシア海軍の海軍歩兵連合部隊は戦車部隊により強化される】
モスクワ、11月25日/タス通信

ロシア海軍海軍歩兵連合部隊は、現在、戦車部隊により強化されている。
海軍副総司令官ヴィクトール・アスタポフ中将は述べた。

「今日において、戦車部隊、電波電子戦闘部隊及び無人航空機の導入により、連合部隊の組織-人員配置構造が常に改善されている為、海軍歩兵の戦闘能力は増加しています」
彼は、11月27日にロシア海軍歩兵317周年を迎える事に関連した新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。
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彼によると、海軍歩兵の全ての部隊は現代的な兵器と軍用車両を装備している。
2022年初頭には、20両以上の近代化されたT-80BVM戦車海軍歩兵の軍備として受け入れられた。

[新たな部隊について]
アスタポフ
は、軍事-政治的情勢の変化を背景に、海兵歩兵隊の新たな部隊及び部門の形成が計画されていると述べた。

「現行の海軍歩兵全体の兵力は、割り当てられた任務の遂行を保障しておりますが、軍事-政治的情勢の変化を考慮し、新たな部隊及び部門の形成を計画しております」
彼は話した。

アスタポフは、ウクライナ軍事作戦における海軍歩兵隊の役割を評価し、専門的な訓練、技量、士気の水準は高水準にある事を指摘した。
彼によると、特殊軍事作戦中、海軍歩兵隊は防衛及び攻勢行動を行なっている。
彼らの任務は、敵陣の背後へ進入し、主力部隊の接近まで破壊行動を行なう事である。


『タス通信』より
2022年11月25日14時31分配信
【アスタポフ将軍は艦隊と海軍歩兵の行動がベルジャンスク解放を可能にしたと言った】
モスクワ、11月25日/タス通信

ロシア軍は、艦隊の部隊の巧みな行動のお陰により、黒海艦隊及びカスピ小艦隊海軍歩兵揚陸部隊ベルジャンスク地域へ上陸させ、同市を解放した。
海軍副総司令官ヴィクトール・アスタポフ中将は述べた。

「艦隊の部隊の巧みな行動は、敵を欺瞞し、黒海艦隊及びカスピ小艦隊の海軍歩兵揚陸部隊をベルジャンスク地域へ上陸させる事を可能にしました。
海軍歩兵隊の主力は、陸路で解放された領域へ入りました」

彼は、11月27日にロシア海軍歩兵317周年を迎える事に関連した新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、こう話した。
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彼は更に、ベルジャンスク及びマリウポリのみならず、ドンバスの他の市や町の解放における海軍歩隊の重要な役割を指摘した。
「最新の例は、ドネツク人民共和国のパヴロフカ居住地の占領であり、太平洋艦隊の海軍歩兵隊の行動が主要な役割を果たし、その高い準備態勢と勝利への動機が確認されました」
アスタポフ
は付け加えた。

『海軍歩兵の日』ロシア海軍の祭日であり、1996年以来、毎年11月27日に祝われている。
1995年12月19日付のロシア海軍総司令官フェリックス・グロモフの指示により設立された。



毎年11月27日は『ロシア海軍歩兵の日』です。

1705年11月27日にロシア帝国皇帝ピョートル1世(ピョートル大帝)の勅令で最初の海軍連隊(海軍兵士連隊)が創設された事に因み、1995年にこの日が『ロシア海軍歩兵の日』と定められました。
(ソヴィエト連邦時代には『海軍歩兵の日』は無かった)

現在のロシア海軍歩兵は、5個旅団と1個連隊で構成されています。

[バルト艦隊]
スヴォーロフ及びアレクサンドル・ネフスキー勲章授与・第336独立親衛ベロストーク海軍歩兵旅団(バルチースク)

[黒海艦隊]
ジュコーフ勲章授与・ソヴィエト社会主義共和国連邦成立60周年記念・第810独立親衛海軍歩兵旅団(セヴァストーポリ)
第382独立海軍歩兵大隊(テムリュク)

[北方艦隊]
キルケネス赤旗・第61独立海軍歩兵旅団(スプートニク)

[太平洋艦隊]
第155独立親衛海軍歩兵旅団(ウラジオストク)
クラスノダール/ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)

[カスピ小艦隊]
第177独立海軍歩兵連隊(カスピースク)



海軍歩兵は2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナ特殊軍事作戦に従事している]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊のT-80BVM戦車はウクライナ特殊軍事作戦に従事している]
[ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はドネツク南部のパヴロフカを解放した]

クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊はミサイルの模擬発射訓練を実施した

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『タス通信』より
2022年10月13日10時25分配信
【クリル諸島で沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員は国境防衛の為の訓練を実施した】
タス通信、10月13日

クリル群島マトゥア島太平洋艦隊沿岸ミサイル複合体「バスチオン」要員は、仮想敵艦の攻撃から水上及び沿岸国境を防衛する為の訓練を実施した。
艦隊広報サービスは発表した。

「訓練中、要員は発射位置へ入り、敵水上艦を探知、破壊する手順の実行へ取り組み、ミサイルを電子(仮想)発射し、そして更には発射位置エリアを素早く変更しました。
訓練中、島の領域での発射装置の擬装と秘密裏の移動に特別な注意が払われました。
標準対空防衛手段は、仮想敵の空中偵察手段から空域を援護する訓練を行ないました」

広報サービスは伝えた。

沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、2021年12月1日にクリル群島マトゥア島の隣接海域と海峡ゾーンを監視する24時間当直へ就き始めた。
約1ヶ月前、戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中、艦隊の要員は初めて仮想敵艦を模した海上目標へのミサイルの実地射撃を行なった。
発射された超音速有翼ミサイル「オーニクス」は水上目標へ命中した。




沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

これまでに黒海艦隊北方艦隊バルト艦隊、そして太平洋艦隊へ配備されています。

黒海艦隊「バスチオン」部隊はシリアにも派遣されており、2016年11月15日にはシリア領内テロリスト施設を攻撃しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]


太平洋艦隊への「バスチオン」配備は2016年から始まり、同年3月初頭、沿海地方スモリャニノヴォに駐留する第72沿岸ロケット旅団へ配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部のイトゥルプ島(択捉島)「バスチオン」が配備されました。
配備された部隊は、第520独立沿岸ロケット-砲旅団所属の第574独立沿岸ロケット砲大隊です。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]

2017年2月、ロシア太平洋艦隊原潜基地と、更には第520独立沿岸ロケット-砲旅団司令部が在るカムチャツカ半島にも「バスチオン」の配備が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はカムチャツカ半島へ超音速対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

2019年3月、新たな「バスチオン」カムチャツカ半島へ到着しました。
[カムチャツカ半島へロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊の新たな超音速対艦ミサイル"バスチオン"が到着した]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年初頭にカムチャツカ半島へ新型地対艦ミサイルを配備した]

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2021年12月初頭、クリル諸島マトゥア島にも「バスチオン」が配備されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を配備した]

これでロシア太平洋艦隊沿岸部隊「バスチオン」配備地は、スモリャニノヴォ、イトゥルプ島、マトゥア島、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの4ヶ所になりました。
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マトゥア島「バスチオン」は、2022年9月初頭に実施されたロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』の最中の9月6日に初めて超音速対艦ミサイルを発射しました。

[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]