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ロシア海軍カスピ小艦隊基地カスピースクのインフラ整備が進められている


『タス通信』より
2023年1月24日19時11分配信
【カスピ小艦隊の駐留所へ2023年に4つの新たな埠頭が建設される】
モスクワ、1月24日/タス通信

4つの新たな埠頭、そして更に艦を水上へ出す為の水圧発射台は2023年にダゲスタン共和国のカスピ小艦隊の駐留所で稼働する。
火曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。
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「2022年、国防省の軍事建設複合体の専門家は、北の防波堤と7つの埠頭を稼働させ、今年には更なる4つの埠頭と艦を水上へ出す為の水圧発射台の導入を計画しております。
カスピ小艦隊の新たな艦船駐留所の大規模な建設において、合計で3つの浮遊桟橋を含む14の係留施設の建設が提供されます」

軍当局は言った。

ダゲスタン共和国カスピ小艦隊の駐留所の係留フロントの配置の進捗状況は、1月24日のロシア連邦国防次官チムール・イワノフ南方軍管区への出張の枠組みで視察された。

国防省は更に、北と南の全長3キロメートルの防波堤、艦艇と船の停泊と整備を効果的に保障する為の埠頭と沿岸インフラを含む新たな水圧構造複合体全体の建設がカスピースクで続けられている事を指摘した。

内部水域に作成された港の必要な深さを確保する為、軍事建設業者は、底砂と土を運び出した。
建設中の軍港の境界には工学通信網及び構造が据え付けられ、整備所とインフラ施設が建設されている。

カスピースクへの新たな軍事基地の建設は、2018年にロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグアストラハンからカスピ小艦隊を移転させる決定を下した後で始まった。
共和国で大規模な建設が展開された。
桟橋、埠頭、整備所、軍事及び社会インフラ施設、住宅、学校、幼稚園が建設された。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


カスピ小艦隊の主要基地はカスピ海北部のアストラハンであり、この他にカスピースク、マハチカラといった軍港が有りますが、2018年以降、カスピースクへの埠頭の建設工事が始まり、2021年12月下旬に完了しました。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊の為の新たな埠頭はカスピースクに建設された]

12月27日までにカスピ小艦隊の主力部隊はカスピースクへ移転しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した]

その後もカスピースク軍港のインフラ整備が進められています。
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ロシア海軍カスピ小艦隊の小型砲艦アストラハンとマハチカラは国際海軍競技会『海洋杯』へ参加する為にアゼルバイジャンへ到着した


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年8月5日15時34分配信
【カスピ小艦隊の艦は『海洋杯』へ参加する為にアゼルバイジャンへ到着した】

カスピ小艦隊の艦は、国際軍試合『海洋杯』競技会へ参加する為にアゼルバイジャンへ到着した。
ロシア国防省は発表した。

艦船支隊には、小型砲艦「アストラハン」「マハチカラ」、そして更に救助曳船SB-45が含まれる。
彼らは、カスピ海西岸に位置するアゼルバイジャン海軍の主要基地プタへ到着した。
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ロシア艦船支隊アゼルバイジャン領海に入った時、共和国海軍の沿岸警備艦に出迎えられ、港まで護衛された。
埠頭では、アゼルバイジャンの士官、軍楽隊、現地のジャーナリストがロシアから来た軍事船員を待っていた。

「競技の段階で小型砲艦マハチカラの乗組員は、浮遊機雷、水上艦を模した盾標的、落下傘で投下される空中目標への砲装置からの戦闘射撃を実行します。
更に、排水量1000トン未満の艦の乗組員は、兵器の使用の正確さ、艦のダメージコントロール、海上技量及び救助訓練で競います」
ロシア連邦国防省
は声明で述べた。

これに加え、競技会へ参加する船員は艦を投錨停泊地へ移動し、投錨してから進発する為の艦上演習の課題を実行する。
チームは指定ルートの最大速力での通過を待ち、遭難船を救助し、水上に浮いている人員の捜索と救助を行なう。

少し前、カザフスタン海軍の競技会参加者がプタへ到着した。
彼らは、ロシア海軍艦船支隊と同じ埠頭へ係留された。

競技会は8月15日から27日まで開催される。

以前、『戦車バイアスロン』へ参加する為に中国の軍用車両がアラビノへ到着した事が発表された。




プロジェクト21630小型砲艦の1番艦「アストラハン」は、サンクトペテルブルク『アルマーズ』造船所で2004年1月30日に起工され、2005年10月7日に進水、2006年9月1日に就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。
[砲艦「アストラハン」級]

プロジェクト21630小型砲艦の3番艦「マハチカラ」は、2006年3月24日に起工され、2012年4月27日に進水、2012年12月4日に納入され、2013年3月2日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。
[小型砲艦マハチカラ就役]

就役後は2隻ともカスピ海で行動しています。
2021年12月末以降はカスピースクに建設された新基地に駐留しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した]


2022年8月5日、「アストラハン」「マハチカラ」は、8月15日から27日まで開催される国際海軍競技会『海洋杯』へ参加する為にアゼルバイジャンプタ基地へ到着しました。


国際海軍競技会『海洋杯』は毎年カスピ海沿岸諸国で行なわれており、2021年は8月25日~9月3日にイランバンダレ・アンザリー港で開催され、ロシア海軍イラン海軍、アゼルバイジャン海軍、カザフスタン海軍が参加しました。
ロシア海軍からは「マハチカラ」が出場しています。



2020年の『海洋杯』は8月下旬~9月初頭にアゼルバイジャンで開催され、この時も「アストラハン」「マハチカラ」が参加しました。





なお、『海洋杯』カスピ海以外に極東でも行なわれており、今年は8月14日から21日まで中国青島で開催されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」は中国の青島で中国海軍及びベトナム海軍と共に国際海軍競技会『海洋杯-2022』へ参加する]

ロシア海軍カスピ小艦隊はカスピースク基地で対空防衛演習を実施した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年3月1日2時0分配信
【カスピ小艦隊の10隻の艦の乗組員はダゲスタンで対空防衛の為の戦闘演習任務を遂行した】
ロストフ・ナ・ドヌー、3月1日、インテルファクス

南方軍管区カスピ小艦隊の艦は、カスピースクの駐留所で対空防衛演習を実施した。
南方軍管区は火曜日に発表した。

「小型ロケット艦、小型砲艦、砲艇、そして更に掃海艦が戦闘演習任務へ取り組みました。
合計で戦闘訓練計画活動には約10隻のカスピ小艦隊の水上艦が参加しました」

声明では、こう述べられた。

将兵は国籍不明の空中目標を探知し、仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する訓練を行なった事が指摘された。

広報サービスによると、戦闘演習任務の遂行中、電波監視手段は駐留所へ向かう仮想敵航空隊の飛行を探知した。
艦の乗組員は対空防衛手段の使用する準備態勢へ入り、戦闘班は空中状況に関するデータの分析と収集の任務を遂行した。

戦闘ポストのオペレーターは空中目標を分類し、更にそれは艦載高射ミサイル及び砲複合体の要員により仮想撃破された事を広報サービスは指摘した。

対空防衛行動へ取り組む課題は、冬季訓練期間中のカスピ小艦隊の艦の戦闘訓練計画の枠組みで実行された事が付け加えられた。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

カスピ小艦隊の主要基地はカスピ海北部のアストラハンであり、この他にカスピースク、マハチカラといった軍港が有りますが、2018年以降にはカスピースクへの埠頭の建設工事が始まり、2021年12月下旬に完了しました。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊の為の新たな埠頭はカスピースクに建設された]
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した]


20220年2月17日、カスピ小艦隊旗艦「ダゲスタン」や3隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦を含むカスピ小艦隊の約20隻の艦船は、演習へ参加する為に出航しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の約20隻の艦船は演習の為に出航した]

2月19日はカスピ海で砲撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の艦船部隊はカスピ海で砲撃戦闘訓練を実施した]

その後、艦船部隊はカスピースクへ帰投し、2月28日には同港で対空防衛演習を行ないました。

ロシア海軍カスピ小艦隊の主力艦は黒海と地中海へ派遣される

『イズベスチヤ』より
2022年2月14日0時1分配信
【艦隊の助力:カスピ海の艦は黒海と地中海へ向かう】

ミサイル「カリブル」で武装する「ブヤン」と「ゲパルド」は、何故南方戦略区へ向かうのか
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カスピ小艦隊から黒海及び地中海で行動する為の作戦艦支隊が形成される。
これについての決定は国防省により下されていると『イズベスチヤ』は軍当局の情報提供者より伝えられた。
近い内に、この地域のロシア海軍作戦グループを強化する為、クリミア及びシリアタルトゥースへ作戦支隊が向かう。
この連合部隊の基礎は、現代的なミサイル~有翼の「カリブル」と超音速の「オーニクス」を持つ艦となる。
これらの地中海黒海への出現は、南方戦略方向のロシア艦隊を強化し、潜在的にとっての追加の現実の抑止力となると専門家は考察する。

[カスピ海の狙撃兵]
黒海
地中海での戦闘勤務の為のカスピ小艦隊からの黒海及び地中海で行動する為の作戦艦支隊の形成は既に決定されていると『イズベスチヤ』へ軍当局の情報提供者は話した。
この小艦隊は、有翼ミサイル「カリブル」超音速の「オーニクス」を搭載する最も強力な艦支隊を持っている。
先ず第一に、これはプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト11611「ゲパルド」重警備艦についての話である。
これらは新たな連合部隊の基礎となる。

現在、カスピ小艦隊には数隻の「カリブル」及び「オーニクス」を持つ艦が含まれている~3隻の「ブヤン-M」(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)警備艦「ダゲスタン」
もう1隻の警備艦「タタールスタン」が、高精度有翼ミサイルKh-35で武装する。

更にカスピ海には、3隻の現代的なプロジェクト21630小型砲艦「アストラハン」、「ヴォルゴドンスク」、「マハチカラ」が在る。
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『イズベスチヤ』の対談者によると、先ず初めに、これらのプロジェクト艦が黒海地中海へ向かうかもしれない。

カスピ小艦隊は、以前に時折遠距離航海へ参加していた。
2018年には小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」が、2019年には「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」地中海地域を訪れた。
シリア沖で彼らは地中海ロシア海軍常設連合艦隊間グループの一員として任務を遂行した。
地域での主な拠点は、シリアタルトゥース港であった。

昨年に15隻の艦から成るカスピ小艦隊支隊黒海を訪れた。
彼らは、黒海艦隊部隊との協同行動へ取り組む演習へ参加した。

カスピ小艦隊船員は、「カリブル」の戦闘使用の経験を有している。
彼らは初めて敵の施設へのミサイル打撃を与えた。
2015年10月、3隻の小型ロケット艦~「ウグリーチ」、「グラード・スヴィヤージスク」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、そして更に警備艦「ダゲスタン」は、カスピ海エリアからシリアのテロリストの位置への射撃を行なった。
26基の有翼ミサイル「カリブル」は、およそ1500キロメートル離れた地上目標を撃破した。
この発射により、カスピ海の「子供たち」は世界的に有名となった。

小艦隊は海上射爆場で常時演習を行ない、艦グループの行動へ習熟している。
国防省は、昨年秋に20隻以上の戦闘艦艇、更には支援船が関わったと発表した。
彼らは、火力の移転と目標の分散という海上戦闘実施の新たな要素へ取り組んだ。

[南の海]
地中海東部
黒海地域~これらは地政学上の重要な地域であるとロシア国家経済・行政高等学院(RANKhiGS)北西研究所の社会技術管理科の主任教授インナ・ヴェトレンコは見ている。
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「私達は、そこに存在し、必要な軍事力を割り当てなければなりません」
専門家は考える。
「今のウクライナは、最も爆発的な地点です。
私達は戦争を望んではおらず、エスカレーションを意図するものでも有りませんが、目下の状況では、自身の安全を保障しなければなりません。
黒海地域には追加の艦が実際の抑止力となります。
地中海の強化も無用では有りません。
私達の部隊は、南ヨーロッパ、近東、シリアの情勢へ影響を及ぼし、NATO艦グループをロシア境界から遠ざけるのを助けています」


今年にNATO海軍は、地中海での存在を増加させている。
2月初頭、アメリカ航空母艦「ハリー・S・トルーマン」、フランス海軍航空母艦「シャルル・ド・ゴール」イタリア「カヴール」が、そこで演習を実施した。
彼らは、整然とした合同活動へ取り組んだ。
更に演習には、駆逐艦、フリゲート、2隻の潜水艦が参加した。
これに加え、2月7日には地中海でのNATOの行動を支援する為、カナダフリゲート「モントリオール」が入った。

「地中海東部は、いつもロシアにとって重要です」
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。
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「そこから来る脅威へ対抗する必要が有ります。
従いまして、地中海東部から行動する艦へ対抗する為、タルトゥースへ我々の部隊は駐留しておりました。
小型ロケット艦は、そこでは非常に便利です。
寸法が小さいにも関わらず、彼らは、海上と沿岸の双方を撃破できる優れたミサイルを搭載しております。
彼らは遠くへ行く必要は有りません:必要ならば飛び出て打撃を与えます」


[「ブヤン」は南へ行く]
現在、ロシア海軍には9隻の「ブヤン-M」が有り、バルト艦隊、黒海艦隊、カスピ小艦隊に加わっている。
もう3隻のプロジェクト21631艦が建造されている。
「ブヤン-M」は、海上及び地上目標の破壊の為に意図されている。
その艦上には、有翼ミサイル「カリブル」型或いは超音速の「オーニクス」の為の8基の発射装置が在る。
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更には、100mm砲装置A-190近接範囲対空防衛力を持つ。

ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11661警備艦が建造された~「タタールスタン」「ダゲスタン」
小艦隊旗艦「ダゲスタン」有翼ミサイル「カリブル-NK」の為の8基の発射装置を有する。
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「タタールスタン」ミサイルKh-35対艦複合体「ウラン」で武装する。

有翼ミサイル「カリブル」は重量450キログラムの貫通爆発弾頭を装備し、射撃距離は約1500キロメートルである。
超音速ミサイル「オーニクス」は重量300キログラムの弾頭を有する。
このミサイルは、艦のみならず、距離500キロメートルの地上目標へ打撃を与える事が出来る。

小型砲艦「ブヤン」の主兵装は、空中、水上、地上目標へ対処する為に意図されている100mm砲装置A-19030mm機関砲AK-306、更には発射装置「グラード-M」である。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


カスピ小艦隊「ブヤン-M」小型ロケット艦は、2018年と2019年には地中海東部へ派遣されています。

2018年6月~10月には「グラード・スヴィヤージスク」「ヴェリキー・ウスチュグ」地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグは地中海からアストラハンへ帰投した]

2019年6月~10月には「ヴェリキー・ウスチュグ」「ウグリーチ」地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ到着した]

2021年4月にはカスピ小艦隊揚陸艇砲艇黒海へ派遣されています。



そして2022年2月、今度はカスピ小艦隊「ブヤン-M」小型ロケット艦、「ブヤン」小型砲艦、そしてロケット艦「ダゲスタン」などが黒海地中海へ派遣される事になるようです。

ロシア海軍カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦ダゲスタンはカスピースク基地で訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2022年1月18日10時45分配信
【カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦「ダゲスタン」は戦闘当直へ就いた】

カスピースク軍港の駐留所でカスピ小艦隊水上艦旅団ロケット艦「ダゲスタン」乗組員は、戦闘当直に就く為の活動を行なった。

「戦闘警報」信号を受信し、艦の乗組員は、艦の戦闘及び航海の準備の為の行動へ取り組んだ。
旗艦の戦闘哨所と指揮所は、兵装、機器及び動力装置を即座に使用できる準備態勢へ移行した。

カスピ小艦隊のミサイル-砲戦闘部門の要員は、射撃担当部署の砲装置へ配置された。
航海士は、艦の航法システムの監視を行なった。
駐留所からの旗艦の出航の為の電気機器の準備の為、エンジンと発電機の動作性能が点検された。

戦闘当直中、艦の乗組員は24時間体制の戦闘勤務へ移行した。
要員は戦闘哨所へ配置され、総合艦内システム、機器設備、メカニズム、兵装は完全な準備態勢へ移行した。



プロジェクト11661Kロケット艦の2番艦「ダゲスタン」(693)は、ロシア内陸部『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で1990年5月5日に起工されました。
元々はインド海軍向けとして建造されていたのですが、1995年にインドが発注をキャンセルした為、工事は中断されました。

その後、ロシア海軍が引き取る事になり、工事は再開され、2011年4月4日に進水しました。
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[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」近況]

その後、黒海へ回航されて洋上試験を行なっている最中、ノヴォロシースクで嵐の為に損傷し、2011年末の就役は延期される事になりました。
[「ゲパルト」級2番艦「ダゲスタン」修理費負担問題]

修理後、引き続き黒海で就役前の国家試験(有翼ミサイル「カリブル」発射試験など)を実施し、2012年7月初頭にはカスピ海へ移動しました。
[ゲパルト級警備艦ダゲスタンはカリブルの発射試験を行なった]

その後、カスピ海でも有翼ミサイル「カリブル」の試射に成功しました。
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2021年7月29日のロシア海軍記念日観艦式には、姉妹艦「タタールスタン」と共に参加しました。
「ダゲスタン」
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2012年11月28日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式にロシア海軍へ就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。
[ロケット艦ダゲスタンはロシア海軍へ引き渡された]

「ダゲスタン」は、ロシア海軍水上艦で初めて有翼ミサイル「カリブル」を搭載しています。
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2014年4月上旬の演習


ロケット艦「ダゲスタン」は、2015年10月7日に小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」と共にカスピ海南方からシリア領内のテロ組織『イラク・レバントのイスラム国』(ISIL)拠点へ「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

2015年11月20日にもカスピ海南方からシリア領内のISIL拠点へ「カリブル」を発射しています。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

2018年10月1日~8日まで実施されたロシア南方軍管区の大規模演習中、チェチェン島の標的へ「カリブル」を発射しました。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦ダゲスタンは演習中に巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

「ダゲスタン」は2019年以降、カスピ小艦隊の旗艦を務めています。


2020年10月中旬にアプシェロン半島沖の演習へ参加しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊はアプシェロン半島沖で軍事演習を始めた]

2020年11月28日に就役8周年を迎えました。


2021年12月下旬には、他のカスピ小艦隊の主力水上艦と共にカスピースク新基地へ移動しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した]

2022年1月にはカスピースク基地で各種訓練を実施しています。

基地内での訓練を一通り実施すれば、次は洋上訓練へ移行します。

ロシア海軍カスピ小艦隊の主力部隊はカスピースク新基地へ移動した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2021年12月27日7時0分配信
【20隻以上のカスピ小艦隊の艦艇は恒久駐屯所カスピースクへ到着した】

カスピ小艦隊主力部隊移転の枠組みで20隻以上の艦艇が港湾都市カスピースクへ到着した。

カスピ小艦隊の軍備として在る小型ロケット艦及び小型砲艦、更に基地掃海艦は、マハチカラからカスピースク新港へ到着した。
港は、カスピ小艦隊の駐留所インフラ更新計画の枠組みにおいて、小艦隊の部隊及び手段の配置の為に建設された。

船を整備し、海上への出航を準備する為に意図差されている旅団の技術要員と艦の設備も、恒久駐屯所へ到着した。

現時点で将兵は、機器及び兵装の計画整備へ着手し、更に艦の海上への出航を準備する。
これに加え、新年の祭日を前にして、戦闘準備体制を仕上げる為の訓練が行なわれ、更には教材技術基盤が検査される。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


カスピ小艦隊の主要基地はカスピ海北部のアストラハンであり、この他にカスピースク、マハチカラといった軍港が有りますが、2018年以降、カスピースクへの埠頭の建設工事が始まり、2021年12月下旬に完了しました。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊の為の新たな埠頭はカスピースクに建設された]

12月27日までにカスピ小艦隊の主力部隊はカスピースクへ移転しました。

ロシア海軍カスピ小艦隊の為の新たな埠頭はカスピースクに建設された

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年12月21日5時0分配信
【ダゲスタンでカスピ小艦隊の為の6つの埠頭の建設が完了した-国防省】
モスクワ、12月21日、インテルファクス

ロシア連邦国防省は、カスピ小艦隊戦闘艦の為のカスピースク(ダゲスタン)への6つの埠頭の建設を完了した。
火曜日に軍当局は報道機関へ伝えた。

「ロシア国防省特殊建設複合体の専門家は、ダゲスタン共和国のカスピ小艦隊の新たな駐留所へ艦船を係留する為の6つの埠頭の建設を完了しました」
同省は話した。

国防省は、現在、カスピースクでは、新たな、そして将来のモデルを含む艦艇支援船の停泊と整備の為の新たな水圧施設(埠頭を備えた北と南の保護防波堤)と沿岸インフラの建設が続いてると説明した。

北と南の全長3キロメートルの防波堤は、湾内の70万平方メートル以上を波と沖積土から防護する。
北の防波堤の作業は既に完了している。

軍港を深くする為、建設業者は、その後に軍事都市領域での使用が計画される約200万立方メートルの底砂を運び出した。
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カスピースクへの新たな軍事基地の建設は、2018年にロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグが、水文気象学の視点では利便性が少ないアストラハンからカスピ小艦隊を移転させる決定を下した後で始まった。



カスピ小艦隊は、カスピ海に駐留するロシア海軍の部隊です。
「小艦隊」という名称ですが、他の4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)と同格の方面艦隊として扱われており、黒海艦隊と共にロシア連邦軍南方軍管区の指揮下に入っています。

現在の司令官は、アレクサンドル・ペシコフ少将(1972年10月13日生まれ)です。
(2021年3月15日付のロシア連邦大統領令カスピ小艦隊司令官に任命)
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担当海域が内海のカスピ海なので、所属艦艇は小型ですが、主力艦は21世紀になってから就役した新造艦で占められています。

プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「グラード・スヴャージスク」「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」
プロジェクト21630「ブヤン」小型砲艦「アストラハン」「ヴォルゴドンスク」「マハチカラ」

この他に8隻の揚陸艇が所属していますが、これらもソヴィエト連邦解体後に就役した新しい艦艇で占められています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った]


2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


カスピ小艦隊の主要基地はカスピ海北部のアストラハンであり、この他にカスピースク、マハチカラといった軍港が有りますが、記事中で触れられているように、2018年以降、カスピースクへの埠頭の建設工事が始まり、2021年12月下旬に完了しました。

ロシア海軍カスピ小艦隊の15隻の艦艇は演習参加の為に黒海へ入った


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年4月17日10時55分配信
【カスピ小艦隊艦艇支隊はクリミア大橋の下を通過した】

カスピ小艦隊艦艇支隊は、ケルチ海峡クリミア大橋の下を通過し、黒海へ入った。

冬季訓練期間の成績査定検査への合格の枠組みで、3隻の砲艇と8隻の揚陸艇、更に支援船を含むカスピ小艦隊の15隻の艦艇は、カスピ海から黒海への艦隊間移動を行なっている。

前日に支隊黒海艦隊の運用管轄下に入り、テムリュク港で燃料と食料の備蓄を補充した。

ケルチ海峡から出た後、カスピ小艦隊の艦艇は、冬季訓練期間の成績査定検査実施計画に沿って指定海域へ移動する。
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長さ100キロメートル以上のヴォルゴ・ドン運河のルート上で戦闘艦艇は13の水門を越え、更にはヴォルゴグラード、カラチ・ナ・ドヌ、ヴォルゴドンスク、セミカラコルスクを通過した。

成績査定検査への合格の計画に沿って、カスピ小艦隊の艇の乗組員は、黒海艦隊部隊と協同でテスト海上演習へ参加する。

南方軍管区司令官アレクサンドル・ドヴォルニコフ上級大将の指示により、黒海艦隊カスピ小艦隊海軍歩兵部隊及び沿岸部隊は、海上および空中の上陸(降下)部隊を撃退する為の準備状態の点検へ関わる。

冬季訓練期間の南方軍管区の成績査定検査は、承認された2021年の軍の訓練計画の下で行なわれ、軍管区の部隊の戦闘及び運用準備の水準の向上、演習実施の形態と方法の改善、担当境界線の状況の変化を考慮した訓練への従事へ指向される。



今回、演習の為に黒海へ移動したカスピ小艦隊の8隻の揚陸艇は、同小艦隊に所属する揚陸艇全てです。

プロジェクト1176揚陸艇D-185(2000年12月30日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-156(1999年12月29日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-131(2002年12月30日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-172(2005年12月27日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-56(2008年12月30日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-178(2013年5月29日就役)
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プロジェクト11770揚陸艇D-179(2013年5月29日就役)
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プロジェクト21820揚陸艇「アタマン・プラトフ」(2010年12月21日就役)
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3隻の砲艇は、プロジェクト1204です。

AK-223(1969年6月22日就役)
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AK-201(1972年6月30日就役)
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AK-209(1972年9月29日就役)
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これに支援船を加えた15隻が黒海へ移動し、ロシア南方軍管区の演習へ参加します。

ロシア海軍カスピ小艦隊はアプシェロン半島沖で軍事演習を始めた


『タス通信』より
2020年10月16日17時5分配信
【カスピ海で軍事演習が始まった】
マハチカラ、10月16日/タス通信

ロシアの6隻の艦、7機の航空機と400名以上の軍人が参加する軍事演習はカスピ海で始まった。
ロシア国防省は金曜日に報道機関へ伝えた。

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「演習は、カスピ海中央部アプシェロン半島の北方で実施されます。
海上演習には合計で6隻の艦、7機の航空機と400名以上の軍人が関わります」
軍当局
は指摘した。

演習には、有翼ミサイル「カリブル」を搭載する4隻~ロケット艦「ダゲスタン」「タタールスタン」小型ロケット艦「ウグリーチ」「ヴェリキー・ウスチュグ」が関わる。
彼らは、海上で空中及び海上目標への砲及びミサイルのテスト射撃を実施し、南方軍管区航空隊と合同でグループを構成して行動する。

演習の主な課題は、有利な作戦体制、海上経済活動施設の保護と防衛、更には仮想非合法武装組織の撃滅を保障する為の部隊の展開である。

国防省が強調したように、演習は監視点検活動の枠組みで行なわれ、
「カスピ海諸国の経済活動に如何なる脅威を与える事も、制限を課す事も有りません」

ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ到着した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年10月15日13時27分配信
【ロシア海軍の主要イコンはフョードル・ウシャコーフ提督の記念日に黒海艦隊本部へ届けられた】

本日(10月15日)、小型ロケット艦「ウグリーチ」乗組員は、ロシア海軍主要イコン『聖使徒アンドレイ・ペルヴォズヴァーンヌイ』地中海から黒海艦隊基地~セヴァストーポリ英雄市へ送り届けた。

以前、イコンフリゲート「アドミラル・マカロフ」により、ギリシャコルフ島及びシリアタルトゥース港ロシア艦船グループの物資-技術サービス供給所へ送り届けられた。

艦が到着し、聖物黒海艦隊本部へ移動するまで、それは2日間艦内に在った。

今後、ロシア海軍主要イコンは、提督の納骨所である聖ウラジーミル大聖堂での礼拝の為にもたらされる。

セヴァストーポリ聖物の到着は、神聖と正義の戦士フョードル・ウシャコーフの記念日に合わせられ、黒海艦隊本部でイコンは、セヴァストーポリ教会の代表により感謝の祈祷が行なわれた。

祈祷には、軍事評議会のメンバー、部門及びサービス部長、艦隊の連合部隊の指揮官と将兵が参加した。

祈祷の終わりに、艦隊司令部の敷地内に在る1790~1792年の黒海艦隊司令官フョードル・ウシャコーフ提督の記念碑へ敬意を表し、礼拝の参加者による献花が行なわれた。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の2番艦「ウグリーチ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2011年7月22日に起工され、2013年4月10日に進水し、2014年7月27日に就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。

2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後はカスピ海で行動し、2016年9月9日には海上標的へ「カリブル」を発射しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月9日6時9分配信
【カスピ小艦隊の艦はミサイル「カリブル」の射撃演習を実施した】

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就役以来カスピ海から出た事が無かった「ウグリーチ」でしたが、7月中旬に黒海へ回航され、7月15日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

その後、「ウグリーチ」地中海東部(シリア沖)へ到着しました。

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはタルトゥース観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部(シリア沖)に滞在しており、8月24日には戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)で戦闘演習を行なった]

10月14日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。

10月15日にセヴァストーポリへ到着しました。

なお、今回の記事には登場しませんが、今年6月から地中海東部へ派遣されていたカスピ小艦隊所属の同型艦「ヴェリキー・ウスチュグ」も、「ウグリーチ」と共にセヴァストーポリへ到着しています。
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[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ヴェリキー・ウスチュグは地中海へ入った]