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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は艦載ヘリコプターの発着艦訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月22日5時0分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」の艦上航空隊のヘリコプター乗員は対空防衛の合同演習へ参加した】

黒海エリアでフリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は、艦上に駐留する黒海艦隊対空防衛・海上航空隊からのヘリコプターKa-27PSと共に演習を実施した。

活動は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれている黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習の枠組みにおいて実施された。

黒海艦隊海上航空隊の飛行士は、投錨中や航行中の艦の甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、そして更に、ヘリコプターの飛行を保障する全ての航空複合システム及び艦内班の整然とした動作の点検の為の訓練を実施した。
飛行は、昼間時と夜間時に行なわれた。

これに加え、演習中にフリゲート「アドミラル・エッセン」の対空防衛班は、模擬空中目標の探知と分類の基準を遂行し、それを電子発射により撃破した。

黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇がアゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】

2月21日~22日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」艦載ヘリコプターの発着艦訓練が行なわれました。


今後は、黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、クリミア半島の飛行場へ派遣されたロシア航空宇宙軍航空部隊(戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はクリミア半島周辺で合同演習を行なう]

ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はクリミア半島周辺で合同演習を行なう

『イズベスチヤ』より
2022年2月22日0時0分配信
【クリミアの御守り:半島は大規模空海演習を待っている】

航空機及びヘリコプター乗員には黒海艦隊の艦との合同行動への取り組みが待ち受けている
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クリミアで空海演習が行なわれる。
継続されている黒海艦隊演習の枠組みで、南方軍管区の航空グループは半島へ移転し、その集中は先週末に完了した。
その構成には、戦闘爆撃機、襲撃機、ヘリコプターが入っている。
近日中に彼らは海上での演習を計画しており、敵艦の破壊、地上目標の制圧、揚陸部隊の上陸支援へ取り組む。
演習は、艦隊と航空隊の間の協同行動を改善する為に行なわれると専門家は説明した。

[空中と海上]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報提供者が話したように、演習へ参加する為、クリミア戦闘機Su-30SM、戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25、前線爆撃機Su-24Mが移転した。
更に、半島へヘリコプター支隊が基地移動した。
それには、輸送襲撃機Mi-8AMTSh、打撃機Mi-28及び偵察打撃機Ka-52が加わっている。

情報提供者は、航空機とヘリコプター黒海エリアで行なわれる演習へ参加すると説明した。
そのパイロットには、黒海艦隊の航空隊及び艦との合同行動への取り組み、潜在敵の艦の破壊、地上目標の制圧、そして更には海岸への揚陸部隊の上陸支援が待ち受けている。

クリミアに集合した航空グループは、潜在的の空中、地上、水上部隊と戦う為の最も広範囲の任務を遂行できるとと軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「このような演習は、艦隊と航空隊との間の協同行動の改善の為に行なわれます」
彼は考える。
「航空機とヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、地上及び海上の単独或いはグループ目標への打撃へ取り組みます。
戦闘爆撃機Su-34は対艦ミサイルKh-35を発射できます。
それは、大型戦闘艦ですら一撃で簡単に破壊出来ます。
ヘリコプターは、揚陸及び反揚陸行動、そして更に敵の位置へ打撃を与える事を確認できます。
これらは、小型海上目標~艇でも同様に効果的に戦えます。
これらが機上に搭載する機関砲と対戦車誘導ミサイルは、モスキート艦隊にも効果的な対処が可能です。
このような訓練が演習で行なわれなければなりません」


これは、航空隊艦隊が参加する兵種間演習であると軍事専門家アレクセイ・レオンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「今、演習の参加者の前には、切実な課題が有ります」
彼は指摘した。
「目下の世界の状況と、我々の軍と艦隊が対応しなければならない可能性のあるシナリオは必然的に考慮されます。
赤と青の矢印が在る抽象的な地図は、最早ありません~演習では、実際の戦闘で発生するかもしれない要素へ取り組みます。
今、全ては単一の情報空間で連携し、軍管理自動システムは、演習の参加者の間での目標の配分を可能にします。
このような演習では、単一回路におけるすべての部隊の行動の効率性の点検が重要です」


[汎用グループ]
クリミア
へ集中される航空機ヘリコプターのタイプは、現代的か、或いは近代化を経ている。
多目的機Su-30SMは、あらゆる時間帯での敵航空機の破壊の為に意図されている。
この機体は、グループの戦闘行動を統制し、偵察と、地上及び海上の目標へ打撃を与える事が出来る。
2018年4月、シリア側との合同演習中、Su-30SM対艦ミサイルによりシリア退役警備艦を撃沈した。

戦闘爆撃機Su-34は、戦闘接触線から600キロメートルまでの作戦及び戦術縦深で敵へ打撃を与える為に作成された。
それは、あらゆる敵の戦闘機との空中戦闘機動を行なう事が出来る。

前線爆撃機Su-24Mは、低高度での地上及び水上の目標の照準撃破を含むミサイル-爆弾攻撃を行なう。
この航空機は、アフガニスタン、チェチェン、南オセチア、シリアで使用された。
Su-24Mは、2021年にブリテン駆逐艦「ディフェンダー」ロシア領海から追放する作戦へ参加した。
航空機が艦の前に爆弾を投下した後、それはロシア水域から去った。

ヘリコプターMi-8MTShは、降下-襲撃行動の為に開発された。
降下時間の短縮の為、それは2つの側面から開く引き戸を得た。
ヘリコプターには兵装複合体を設置でき、その火力はMi-24の兵装にも劣らず、機体の装甲は改善された。

Ka-52は、敵の戦車、装甲車両、人員、ヘリコプター、他の飛行装置を破壊する・
しかし最も重要なのは、それは偵察を行ない、指揮所へ情報を伝達し、他のヘリコプターの目標指定を行なう事が出来る点にある。
Mi-28も同様に戦車を破壊できる~機体は、乗員及び最も重要な予備システムの高度な装甲キャビンを持つ。

[沈まない航空母艦]
クリミア
飛行場での南方軍管区黒海艦隊航空隊の合同行動への取り組みは、今年が最初では無い。
国防省は、昨年春に南方軍管区航空・防空統合部隊の作戦戦術航空隊の50機以上の航空機と陸軍航空隊のヘリコプター、そして更に黒海艦隊海上航空隊が、演習へ参加する為に半島へ移転したと発表した。
戦闘機Su-27SM、Su-30SM、爆撃機Su-24M、Su-34、襲撃機Su-25SM3は、海上及び地上の目標へのミサイル発射と爆撃を行なった。

陸軍航空隊ヘリコプターMi-8MTShは、戦術空中降下部隊の降下訓練を行なった。
Mi-35、Ka-52、Mi-28Nは、部隊の火力援護を提供した。
Ka-27PSKa-29は、海上部隊の沿岸への上陸を支援した。
更に飛行士は、打撃艦グループの護衛任務を遂行した。
演習には合計で10000名以上の軍人、1200両の軍用車両、40隻以上の艦艇、20隻の支援船、200機の航空機とヘリコプターが関わった。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇がアゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】

今後は、黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、クリミア半島の飛行場へ派遣されたロシア航空宇宙軍航空部隊(戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。

オホーツク海で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は悪天候の為にペトロパヴロフスク・カムチャツキーへ退避した

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年2月21日2時54分配信
【戦闘艦は低気圧からカムチャツカのアヴァチャ湾へ避難した】
ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、2月21日、インテルファクス-極東

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オホーツク海の計画演習へ関わっている太平洋艦隊戦闘艦支隊は、強力な大洋低気圧の通過中、カムチャツカ沿岸アヴァチャ湾の指定海域へ入った。
同艦隊広報サービスは月曜日に発表した。

「とある海域への艦船の滞在に関連し、支隊指揮官はペトロパヴロフスク・カムチャツキーのロシア北東軍集団の水域保護艦連合部隊の駐留所で支援船からの水と燃料の備蓄の組織的な補充を決定しました」
声明では、こう述べられた。

給油は、海上の波の影響が許容範囲内の好ましい気象条件下で行なわれる。

「夜間の無防備の泊地への艦の停泊の安全を保障する為、乗組員は、仮想敵の水中工作員の攻撃を排除する為の指定時間間隔での予防擲弾射撃を用意します」
声明では、こう述べられた。

計画海軍演習には、太平洋艦隊の20隻以上の戦闘艦支援船が参加している。
低気圧が通過した後、艦支隊は艦隊の計画に沿って練習戦闘訓練の実行を続ける。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

太平洋艦隊日本海オホーツク海での演習を行なう事になり、2021年2月1日にウラジオストクからコルベット「グレミャーシチー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」などの約20隻の艦船が出航しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船は日本海とオホーツク海で演習を行なう]

翌2月2日、カムチャツカ半島に駐留する太平洋艦隊の10隻以上の艦船もペトロパヴロフスク・カムチャツキーから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の10隻以上の艦船はカムチャツカ沖で演習を行なう]

一方、ウラジオストクから出航した主力部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)付近へ進出し、2月5日にはヘリコプターで氷上偵察を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海へ入る前にラペルザ海峡(宗谷海峡)付近の氷上偵察を行なった]

その後、砕氷船「カピタン・フレブニコフ」(1981年就航、ロシア連邦運輸省『ロスモルポルト』所属)の先導により、太平洋艦隊主力部隊はラペルザ海峡の通行を開始し、2月7日にはオホーツク海へ入りました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入った]

2月10日にはオホーツク海中型海洋給油船「イジョラ」(1970年4月24日就役)から洋上補給を受けました。

[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で洋上補給を行なった]

2月11日にはオホーツク海で水上標的への砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海で対水上砲撃訓練を実施した]

2月12日朝にはカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場に駐留する太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38Il-38Nアヴァチンスキー湾(カムチャツカ半島沖)で機雷敷設訓練を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38はカムチャツカ沖で機雷敷設訓練を実施した]

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2月12日、クリル諸島ウルップ島周辺海域に居た太平洋艦隊艦船部隊は、ロシア領海を侵犯したアメリカ海軍ヴァージニア級原子力潜水艦を発見しました。
アメリカ原潜ロシア側の警告を無視したので、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」(543、1986年2月2日就役/2021年4月27日再就役)が警告射撃を行ない、アメリカ原潜は退去しました。
[ウルップ島付近で演習を行なっていたロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はアメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦を発見し、退去させた]

このヴァージニア級原子力潜水艦は、2月12日に対潜哨戒機Il-38太平洋艦隊潜水艦を目標にして対潜演習を行なっていた時に発見されたようです。
[アメリカ海軍のヴァージニア級原子力潜水艦はロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と潜水艦の対潜演習中にウルップ島周辺海域で発見された]

2月14日、太平洋艦隊艦船部隊オホーツク海(クリル諸島付近)で水上標的への砲撃訓練を行ないました。


[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はオホーツク海(クリル諸島付近)で対水上砲撃訓練を実施した]

2月16日にはコルベット「グロームキー」(335、2018年12月25日就役)と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」(339、2021年12月25日就役)がオホーツク海で海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で海上戦闘訓練を実施した]

翌2月17日、コルベット「グロームキー」「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、オホーツク海で対空防衛戦闘訓練を行ない、小型ロケット艦「イネイ」(418、1988年2月19日就役)が発射した対艦ミサイル「マラヒート」高射ミサイル「リドゥート」A-190-01 100mm砲により撃墜しました。


[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グロームキー」と「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」はオホーツク海で対艦ミサイルを撃墜した]

その後、オホーツク海の天候が急激に悪化した為、演習参加部隊は2月20日夜までにペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ退避しました。

ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した


『タス通信』より
2022年2月21日11時1分配信
【ロシア艦は地中海で仮想敵潜水艦の捜索へ取り組んだ】
タス通信、2月21日

太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊戦闘艦支隊は、海上航空隊対潜航空機Il-38と合同で地中海での外国潜水艦の捜索へ取り組んだ。
ロシア国防省は報道機関へ伝えた。

「海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将指揮下の海軍演習の枠組みで、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の戦闘艦支隊は、海上航空隊の対潜航空機Il-38と合同で地中海東部の指定海域において、注視の欠如を点検し、外国の潜水艦を捜索する活動へ取り組みました」
軍当局
は指摘した。

ロシア国防省が説明したように、演習のこの段階の主な課題は、航空隊と合同での仮想敵潜水艦の捜索、絶え間ない追跡の行動、更には目標の機動に関するデータの組織的な絶え間ない交換、様々な航空攻撃手段の戦闘使用の要素への取り組みに在る。

演習には、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」「アドミラル・グリゴロヴィチ」大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、他の艦が関わる。

地中海でのエフメノフ指揮下の海軍演習は、2月15日から25日まで行なわれる。
それには、15隻以上の戦闘艦艇支援船、そして更に30機以上の飛行装置が関わる。
演習の枠組みで世界の大洋におけるロシアの国益の保護、そして更に海上および大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗の課題への取り組みが計画されている。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は18隻程度なので、その大半が参加しているようです。

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しています。


[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。



現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月20日17時0分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員はバレンツ海で潜水艦の捜索へ取り組んだ】

北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、バレンツ海への計画出航中に仮想敵潜水艦の捜索演習へ取り組んだ。

演習には、戦闘情報センターの戦闘要員、水中音響グループ、航海士、指定座標へ対潜複合体「ヴォドパード」の射撃を仮想実行する機雷-魚雷戦闘部門が関わった。
演習は、バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場で行なわれた。

巡洋艦の乗組員は、この数日間海上で戦闘演習任務を遂行する。
無防備の泊地へ投錨停泊中、船員は、対水中破壊工作防衛班の外部当直配置と実地擲弾射撃を伴う対水中破壊工作防衛の演習を行なう。

与えられた全ての任務を遂行した後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」北方艦隊主要基地~セヴェロモルスク市へ戻る。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した]

2月20日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」バレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。


なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されており、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

ロシア海軍カスピ小艦隊の艦船部隊はカスピ海で砲撃戦闘訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(カスピ小艦隊)広報サービス発表
2022年2月19日19時50分配信
【カスピ小艦隊の艦の乗組員は海上戦闘実施の戦術への取り組みで広範囲の任務を遂行した】

カスピ小艦隊の艦は、計画指揮参謀演習の枠組みにおいて、海上射爆場で海上戦闘実施の戦術へ取り組み、広範囲の任務を遂行した。

小型ロケット艦及び小型砲艦の要員は、艦載砲装置A-190から仮想敵艦支隊を模した盾船への砲射撃を実行した。
これに加え、チェチェン島へ配置された仮想敵海上揚陸部隊を意味する地上目標を砲撃で撃破した。

空中の仮想敵を破壊する為の対空防衛任務への取り組みにおいて、将兵は高射砲装置「パラシ」AK-630AK-630M2「ドゥエト」、他の対空防衛手段を使用した。

海上目標への射撃中、将兵は欺瞞目標を設置する電波電子戦闘活動へ取り組んだ。
更に、仮想敵の打撃から離脱する海上操艦の要素へ取り組んだ。

更に海上射爆場で乗組員は、艦の対機雷防衛、無防備の泊地へ停泊する艦の保護及び防衛の課題の海上訓練の要素へ取り組んだ。

指揮参謀演習には、ロケット艦「ダゲスタン」小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、小型砲艦「アストラハン」、ロケット艇「ストゥピネツ」、基地掃海艦、艇を含む合計約20隻の小艦隊戦闘艦、そして更に支援船が参加する。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

2月17日にはカスピ小艦隊旗艦「ダゲスタン」や3隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦を含むカスピ小艦隊の約20隻の艦船も演習へ参加する為に出航しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の約20隻の艦船は演習の為に出航した]

2月19日はカスピ海で砲撃戦闘訓練を行ないました。


今後、カスピ小艦隊の艦は黒海地中海へ派遣されるという情報も有ります。
(現在の所は非公式筋の話ですが)
[ロシア海軍カスピ小艦隊の主力艦は黒海と地中海へ派遣される]

ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月19日5時0分配信
【黒海艦隊はクリミア及びカフカース沿岸防衛の為のミサイル複合体「バル」及び「バスチオン」要員の演習を実施した】

黒海艦隊沿岸ミサイル複合体「バル」及び「バスチオン」は、仮想敵艦グループが黒海エリアからミサイル打撃を与える脅威が発生した際にクリミア半島およびカフカース沿岸領域を防衛する演習を実施した。

演習計画下でクリミア及びクラスノダール地方沿岸ミサイル複合体大隊の将兵は、海上目標へミサイル打撃を与える課題へ取り組んだ。

演習中にミサイル複合体班は指定された地域の位置までの行進を行ない、発射装置の展開を行ない、水上目標を探知し、それを識別し、追跡した。

仮想敵を模して黒海艦隊の艦が行動した。
海上目標の撃破は、仮想(電子)ミサイル発射により行なわれた。

演習には500名以上の将兵と約50両の軍用車両と特殊車両が参加した。

黒海艦隊艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]

先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]

次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]


演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港ノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]

その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]

2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月14日、クリミア半島カーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]

同日、黒海艦隊救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]

2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]

同日、クリミア半島サキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊大型揚陸艦ロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。
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2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]

2月19日にはクリミア半島クラスノダール地方に駐留する黒海艦隊地対艦ミサイル「バル」「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。

地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている


テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月17日5時0分配信
【翼の下に「暴風」を抱いて:Tu-22M3は地中海上空域への習熟へ着手した】

航空機Tu-22M3は滑走路で順番を待っている。
遠距離航空隊ロケット爆撃機地中海の哨戒へと去る。

重ロケット搭載機は速度を上げ、そのエンジンの轟音で飛行場の空気を引き裂く。
そして100トンの戦闘用航空機は不意に容易く地面から離れ、1分後に尖ったシルエットは空中へ消えた。

爆撃機の直ぐ側で戦闘機が高空へ上がった。
海上航空隊Su-30SMは、地上或いは水上の目標へ自身で上手に対処できるが、今日、汎用戦闘機は、天上の重量級機Tu-22M3の援護に過ぎない。

既に雲の下で彼らは再編成され、その後、戦闘隊列へ移行する。
速度は低く、高度は、外国艦の詳細な細部を見る事が出来る。
軍の舷側番号を持つ必要以上に好奇心が旺盛な船乗りは、この数日間に地中海で行なわれるロシア海軍の演習へ引き寄せられる。

覗き見は良くない事を思い出させ、乗組員が接近する気を無くす為、ロシア航空機は、自身とその兵装を示す必要が有る。
彼らは、その翼の下に「暴風」(ブーリャ)を搭載する。
そして、これは全くの比喩では無く、超音速対艦ミサイルKh-22の第2の名前である。

航空哨戒ルートは数時間しか掛からないが、毎日数回の離陸が計画されている。
「遠距離」航空機は前日にフマイミーン飛行場へ到着した。
1500キロメートルの飛行ですら、彼らが今日の場所を占める事を妨げなかった。
このように、少し地上で休養し、再び空へ行く。

「飛行は正常に行なわれました。
フマイミーン飛行場での航空機材の整備の為、エンジニア技術要員と地上試験手段の一部が移転しました。
乗員は、与えられた任務を遂行する準備を完全に整えております」
Tu-22M3
機長ピョートル・イワノフは述べた。

海上飛行の為、軍飛行士は特別な訓練を行なう義務がある。
このような、単一の目標物を欠く数百キロメートルの海面周囲の領域の哨戒は、簡単な事では無い。
このような戦闘任務を遂行する為、海上航空隊が作成された。
戦闘機Su-30SMは、海上での作業の為に特別に開発されたわけでは無いが、この理想にとっては適任である。
機動性は、あらゆる天候下で空中の利点を失う事は無い。

「海上航空隊の飛行士にとって、空と海が違うのは、色だけと言えます。
残りの任務は同じままです。
そして海上航空隊の飛行士は、あらゆる海で全ての任務を経験済みです。
加えて、我々は若い飛行要員をここへ連れて来て、彼らの飛行を行ない、シリア・アラブ共和国地域に精通し、更に地中海での飛行経験も積みました。
従いまして、若い飛行時は全ての艦隊で訓練を行なっており、我々は全ての海上及び大洋ゾーンに慣れます」
ロシア海軍海上航空隊
司令官アンドレイ・パホーモフは話した。

パイロットの為の演習任務は毎日変更されるが、その主なものは常に優先される。
これは、様々な種類の部隊の合同作業の技量の開発である:例えば、海軍戦闘機と哨戒中の航空宇宙軍爆撃機
しかし、この地域における必要以上に好奇心が旺盛な他国の艦が想い起こされる~ロシアは真剣に長い間、これらの沿岸と海上、上空に住み着いている。



テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年2月18日5時1分配信
【深海での潜水艦の探知:地中海の海軍演習において航空隊はどのように作業しているのか】

重量級のTu-22M3は空中へ上がり、地中海へ進路を取る。
海岸線までは数キロメートルあり、空中哨戒ゾーンはそこから始まる。

ツポレフ設計局戦闘トラックは、航空母艦全体の破壊が可能なミサイルを胴体下に搭載する。
対艦ミサイルKh-22は巨大な破壊力を持つ。

フマイミーン航空基地からの3キロメートルの「離陸」は、轟音のタービンを冷やす時間も無い。
発進のスケジュールは分単位で予定されている。
天空へのアスファルト-コンクリートの道路は、最近に再建が行なわれ、全長が増加し、より強度が増し、技術的に進歩した。

「着陸は、より安全になりました。
更に、良好なコンクリートの覆いは、滑走中の優れた制動条件を保障し、制動システムと空気圧のリソースを増加させ、緊急制動の使用は最小限に抑えられます」
Tu-22M3
機長チムール・ファイズリンは話した。

4枚のプロペラの刃で第5の大洋の空気を切り裂き、Il-38は離陸する。
その誘導魚雷対潜爆弾は深海の目標への到達が可能であり、潜水艦にとっては厄介である。

天空には飛行隊、海上には戦隊が在る。
戦闘飛行士と軍事船員は、共に仮想敵の潜水艦及び艦の捜索を行なう。
これは、地中海の海軍演習の主な任務の内の1つである。
電子発射を行なう事により目標が発見される。
ここでは、コンピュータゲームのように、敵が発見され、実際に弾薬を消費する事無く仮想破壊される。

戦闘艦支隊はバランスの取れた隊列へと進み、地中海の彼らの広場を完全に監視下に置いている。
深海のモニタリングの為の自身の装置に加え、我々の艦隊は、更に艦上航空隊を持っている。
対潜ヘリコプターKa-27PLは、その水中音響複合体で水中空間をスキャンし、艦支隊の形跡が有るのか否かを偵察できる。

合計で地中海の演習には、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊のほぼ20隻の戦闘艦が参加している。
我々の誇らしげに翻る聖アンドレイ旗は、西側諸国の海軍の艦の指揮官に休息を与える事は無い。

ロシア海軍グループは、絶え間ない存在のNATO部隊の注視下で行動している。
西側は、我々の艦隊が、何時も海上が平和なままである事を保障する為だけに、そこに存在しているという事を理解しようとはしない。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。


ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

ロシア海軍地中海東部演習へ参加する為、ロシア航空宇宙軍戦闘機MiG-31K(極超音速ミサイル「キンジャール」搭載)と超音速爆撃機Tu-22M3(対艦ミサイルKh-22搭載)がシリアフマイミーン飛行場へ到着しました。


[ロシア海軍の地中海演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦闘攻撃機MiG-31Kと陸上攻撃機Tu-22M3はシリアへ到着した]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

現在、地中海東部に展開するロシア海軍の艦船は18隻程度なので、その大半が参加しているようです。


現在、地中海東部(シリア沖を含む)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海東部に滞在
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月28日9時57分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海へ進路を取った】

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海東部に滞在
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小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海東部に滞在
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月2日14時0分配信
【黒海艦隊の小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は海峡を地中海へ向けて通行する】

海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海東部に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海東部に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海東部に滞在

[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「サンクトペテルブルク」2022年2月中旬から地中海東部に滞在

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2022年2月18日5時30分配信
【ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員は黒海で砲射撃を実施した】

黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれる艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習の枠組みにおいて黒海エリアの戦闘訓練射爆場で砲射撃を実行した。

演習計画下で、艦隊部隊の駐留所へミサイル打撃を与える事を試みる仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する為に砲複合体が使用された。
空中目標として、海上航空隊の航空機乗員が戦闘訓練射爆場で投下した照明航空爆弾が使用された。

更に、演習の枠組みで親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の戦闘班は、水上目標への砲射撃を実行した。
長距離での敵艦を模す為に標的盾船が、更には短距離射撃の為に浮遊海上機雷の模型が使用された。

砲撃任務への取り組みの最中、艦のミサイル-砲戦闘部門の要員は、仮想敵の合計50以上の海上及び空中の目標を撃破した。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



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プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦の1番艦「スラヴァ」は、1976年11月5日にウクライナニコラエフ市『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1979年7月27日に進水し、1982年12月13日にソ連海軍へ納入されました。

進水する「スラヴァ」(1979年7月27日)
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1982年秋に洋上試験を行なう「スラヴァ」
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1983年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に海軍へ就役しました。

就役後は黒海艦隊へ編入され、何度も地中海へ派遣されました。

1983年9月に地中海で行動中の「スラヴァ」
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1989年12月初頭にマルタ島で行なわれたソ連アメリカの首脳のマルタ会談にも同行しました。
[ソ連海軍ロケット巡洋艦スラヴァが見た東西冷戦終結(1989年)]

1991年3月21日から建造元の『61コムーナ記念造船工場』で大規模なオーバーホールを開始しました。

しかし、オーバーホール中にソヴィエト連邦は解体され、ウクライナは独立した為、ニコラエフ市のドックに居た「スラヴァ」は宙に浮く事になりました。

ソ連邦解体後の財政難により「スラヴァ」のオーバーホールの資金は捻出できず、おまけにロシアウクライナ黒海艦隊帰属・分割問題により、「スラヴァ」ロシアウクライナの所有権争いに巻き込まれました。
(ウクライナは、自国のドックに居る「スラヴァ」の所有権を主張した)

1995年6月22日、「スラヴァ」は、除籍されるプロジェクト1123対潜巡洋艦の名前を受け継ぎ、「モスクワ」と改名されました。
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1998年5月13日、除籍される親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」の親衛旗を受け継ぎ、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」となりました。
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この間、「スラヴァ」改め「モスクワ」のオーバーホールが資金不足により進まない事に業を煮やしたモスクワ市は、2000万ドルを寄付しました。

「モスクワ」のオーバーホールは1999年7月に完了し、黒海艦隊旗艦として復帰しました。
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オーバーホール期間中に「モスクワ」対艦ミサイルは、「バザーリト」から「ヴルカーン」へ換装されました。

2001年8月~9月にはフランスコート・ダジュールロシア文化イベントへ参加し、フランスカンヌ港トゥーロン港チュニジアラ・グレット港イタリアブリンディジ港を訪問しました。

2002年10月~11月に地中海へ進出し、フランスのトゥーロン港とシリアのラタキア港を訪問しました。

2003年4月~6月にはインド洋への遠距離航海を行ない、インドムンバイ港ヴィシャーカパトナム港エジプトポートサイド港を訪問しました。
[ロシア海軍、インド洋遠征(2003年4~5月):その2・黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワ]

2004年8月~9月に地中海へ進出し、イタリア海軍との合同演習『IONIEKS-2004』へ参加し、イタリアタラント港アウグスタ港トルコイズミル港マルタヴァレッタ港ギリシャテッサロニキ港レムノス港を訪問しました。

2005年7月に地中海へ進出し、イタリアナポリ港フランスメントン港を訪問しました。

2006年2月に地中海へ進出し、イタリアメッシーナ港シリアラタキア港トルコイスタンブール港を訪問し、北大西洋条約機構(NATO)地中海での合同演習『オペレーション・アクティブ・エンデバー』トルコ主導の黒海諸国合同演習『ブラック・シー・ハーモニー』へ参加しました。

2007年12月初頭から2008年2月初頭まで行なわれた北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に参加しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]
[スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」、大西洋上で戦闘訓練(2008年1月21日)]

2008年8月上旬のロシア・グルジア戦争(南オセチア紛争)の際、黒海東部へ派遣されました。
[南オセチア紛争(2008年8月)]

2009年1月末にイタリアメッシナ港を訪問しました。
[巡洋艦「モスクワ」は、シチリア島を訪問する]


2010年5月には北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共に極東へ派遣され、戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加しました。
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【セヴァストーポリから沿海地方まで】2010年4月9日~5月26日
【沿海地方からセヴァストーポリまで】2010年7月22日~9月7日

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】

2011年11月中旬に地中海でに実施されたロシア-イタリア海軍合同演習『イオネクス-2011』へ参加しました。


2012年9月には南方軍管区戦略演習『カフカース-2012』へ参加しました。

2013年初頭には衛星通信複合体「ツェンタヴル-NM-1」が装備されました。

2013年1月下旬に黒海地中海で行なわれたロシア海軍3艦隊合同演習へ演習総旗艦として参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

2013年7月から9月まで大西洋カリブ海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月-9月)]

2014年9月から2015年1月まで太平洋への遠距離航海を行ないました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

2016年5月21日から7月16日までセヴァストーポリ第13艦船修理工場浮きドックへ入渠しました。


2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将によりナヒーモフ勲章が授与されました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された]


2016年7月31日、2017年7月30日、2018年7月29日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「モスクワ」は、2018年から近代化改装の開始が予定されていましたが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴァストーポリで近代化改装を行なう]

結局、セヴァストーポリ『第13艦船修理工場』「モスクワ」の修理を行なう事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリで修理を行なう]


2019年6月5日、「モスクワ」セヴァストーポリを出航し、黒海へ出ました。


[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは3年ぶりに出航した]

2019年7月28日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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その後、セヴァストーポリで機関の修理を行ないました。

2019年12月4日、他の黒海艦隊所属艦と共に、緊急出航などの訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは緊急出航訓練を行なった]

「モスクワ」は2020年4月22日からセヴァストーポリ北方乾ドックでの修理を開始しました。
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7月3日に乾ドックを出ました。


その後は艦船係留埠頭へ戻り、最終的なメンテナンス作業が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2020年8月に最終メンテナンスを終える]

2020年7月26日の「ロシア海軍の日」には、セヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
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今回のオーバーホールにより「モスクワ」の寿命は20年延長され、2040年代初頭まで現役に留まる事が可能となります。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2040年代初頭まで現役に留まる]

現役復帰した「モスクワ」は、9月2日に乗組員の慣熟訓練の為、黒海へ出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で演習を行なう為に出航した]

9月8日には、現役復帰後の初めてのヘリコプター発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは現役復帰後の初のヘリコプター発着訓練を行なった]

その後、海上で各種戦闘訓練などを行ない、9月11日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは戦略指揮-参謀演習『カフカス-2020』への参加を準備する]

2020年9月21日から26日までロシア南部で実施されたロシア連邦軍南方軍管区戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加しました。

[ロシア海軍黒海艦隊は戦略指揮参謀演習『カフカス-2020』へ参加する]

12月5日にはセヴァストーポリ港内で消火訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは消火訓練を行なった]

2021年1月30日に就役(海軍旗初掲揚式典)38周年を迎えました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは就役38周年を迎えた]

2021年2月初頭には、駐留基地であるセヴァストーポリ港内へ停泊した状態での乗組員の各種訓練(錬成任務K-1)を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で乗組員の錬成訓練を行なった]

その後、洋上へ出航する前の消磁作業を行ないました。


3月12日には洋上で乗組員の各種訓練(錬成任務K-2)を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは洋上訓練の為に黒海へ出航した]

その後、一旦帰投し、3月19日に再び出航しました。
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帰投後の3月30日、セヴァストーポリ港内で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはセヴァストーポリ基地で対空防衛訓練を行なった]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊南方軍管区の上陸演習へ参加しました。

[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

翌4月23日にセヴァストーポリへ帰投しました。


4月27日、黒海で各種戦闘訓練を行なう為、セヴァストーポリから出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で戦闘訓練を行なう]

4月30日には黒海対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。

[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは黒海で対艦ミサイル"ヴルカーン"を発射した]

5月18日からフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494、2016年3月11日就役)と共に黒海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海で対空戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・グリゴロヴィチは黒海での演習を終えてセヴァストーポリへ帰投した]


長期オーバーホールを終えて復帰して以来、「モスクワ」黒海でのみ行動していましたが、2021年6月中旬にセヴァストーポリを出航し、6月18日にはボスポラス海峡を南下、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワは遠距離航海を準備する]
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海東部へ向かった]

2021年6月25日から地中海東部で始まったロシア海軍ロシア航空宇宙軍の合同演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を開始した]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は英空母クイーン・エリザベス機動部隊の近くでミサイル発射演習を行なう]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊は地中海東部で対空防衛演習を実施した]
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同防空演習が実施された]

演習終了後、7月5日に地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワとフリゲート アドミラル・エッセンは地中海を去った]

2021年10月11日にはフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、警備艦「ラードヌイ」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と共に黒海で海上戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年10月11日12時0分配信
【黒海艦隊の艦は海上戦闘訓練射爆場で練習戦闘を実施した】

2021年11月中旬には、フリゲート「アドミラル・エッセン」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」と共に、黒海へ入ったアメリカ海軍指揮艦「マウント・ホイットニー」駆逐艦「ポーター」を監視した後、11月16日にセヴァストーポリへ帰投しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【黒海艦隊旗艦はセヴァストーポリへ戻った】
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2022年2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港ノヴォロシースク港から出航し、「モスクワ」も一緒に出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]

2月18日には黒海で砲撃戦闘訓練を行ないました。

ロシア海軍北方艦隊航空隊はバレンツ海で対艦攻撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2022年2月17日23時15分配信
【北方艦隊航空隊はコラ半島防衛演習を実施した】

北方艦隊航空・防空軍の3個航空連隊航空機は、コラ半島、北方艦隊の駐留所、海上経済活動海域を軍事的脅威の可能性から防衛する演習を実施した。

演習は、バレンツ海エリアで行動している北方艦隊艦部隊コラ半島に駐留する高射ミサイル及び電波技術部隊と協同で行なわれた。

演習中、艦隊の多種部隊は、バレンツ海での仮想敵艦グループの探知、そして更に、仮想敵の大規模ミサイル航空打撃の攻撃からの組織的な複合対空防衛の為の合同行動へ取り組んだ。

飛行士は、仮想敵艦支隊の対空防衛線の突破行動へ取り組んだ。
北方艦隊航空・防空軍爆撃機Su-24戦闘機Su-33及びMiG-29は、海上目標へ爆弾による打撃を与える訓練を行ない、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」の乗組員と協同で仮想敵空中攻撃手段の攻撃を撃退する任務を遂行した。

コラ半島、北方艦隊の駐留所、海上経済活動海域を軍事的脅威の可能性から防衛する演習には、更に北方艦隊航空・防空軍の対空防衛連合部隊の高射ミサイル及び電波技術部隊も参加した。

バレンツ海エリア上空で任務を遂行している戦闘機襲撃機は、電波技術手段によるコースの追跡、更には、高射ミサイル複合体S-300及びS-400による仮想打撃を与える必要から、この段階では空中目標の役割を担った。

演習中、コラ半島に位置する3つの飛行場の様々なタイプの航空機が計20回以上発進した。

この戦闘演習活動は北方艦隊の多種戦力演習の枠組みにおいて、艦隊司令官~ロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将の指揮下で行なわれる。

2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。

演習の主な方向性は、世界の大洋におけるロシアの国益を防護する為の海軍航空宇宙軍の部隊の行動への取り組み、更には海と大洋方向からのロシア連邦への軍事的脅威への対抗に在る。

演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。

合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。

北方艦隊では、1月26日未明にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「イワン・グレン」などがバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海での演習を開始した]

1月27日には小型対潜艦「ブレスト」(199、1988年11月9日就役)と「スネシュノゴルスク」(196、1994年11月17日就役)がバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を行ないました。
対潜戦闘訓練の敵役は、北方艦隊潜水艦B-800「カルーガ」(1989年9月30日就役)が務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の小型対潜艦ブレストとスネシュノゴルスクはバレンツ海で対潜戦闘訓練と砲撃訓練を実施した]

1月28日にはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

1月30日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」セヴェロモルスク基地の対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはセヴェロモルスク基地の対空防衛戦闘訓練を実施した]

2月2日には基地掃海艦「エリニヤ」(607、1986年10月31日就役)と「ソロヴェツキー・ユンガ」(654、1988年6月10日就役)がバレンツ海で各種戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の基地掃海艦エリニヤとソロヴェツキー・ユンガはバレンツ海で戦闘訓練を実施した]

その後、北方艦隊の演習参加艦船は一旦帰投していたようですが、その後、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする約20隻の艦船が出航し、2月15日に再びバレンツ海で演習を開始しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]

2月16日には北方艦隊艦上戦闘機隊と協同で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊と艦上戦闘機隊はバレンツ海で対空防衛戦闘訓練を実施した]

同日には北方艦隊原子力潜水艦が「敵役」を務める対潜戦闘訓練も行なわれました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]

2月17日には北方艦隊第45航空・防空軍に所属する艦上戦闘機Su-33及びMiG-29K、そして更に前線爆撃機Su-24Mバレンツ海で対艦攻撃訓練を行ないました。

なお、バレンツ海で演習を行なう部隊とは別に、現在、地中海東部にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」などの北方艦隊の艦船が派遣されて、同海域で演習へ参加しています。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]