ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」は艦載ヘリコプターの発着艦訓練を実施した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2022年2月22日5時0分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」の艦上航空隊のヘリコプター乗員は対空防衛の合同演習へ参加した】
黒海エリアでフリゲート「アドミラル・エッセン」乗組員は、艦上に駐留する黒海艦隊の対空防衛・海上航空隊からのヘリコプターKa-27PSと共に演習を実施した。
活動は、黒海艦隊司令官イーゴリ・オシポフ大将指揮下で行なわれている黒海艦隊の艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習の枠組みにおいて実施された。
黒海艦隊海上航空隊の飛行士は、投錨中や航行中の艦の甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、そして更に、ヘリコプターの飛行を保障する全ての航空複合システム及び艦内班の整然とした動作の点検の為の訓練を実施した。
飛行は、昼間時と夜間時に行なわれた。
これに加え、演習中にフリゲート「アドミラル・エッセン」の対空防衛班は、模擬空中目標の探知と分類の基準を遂行し、それを電子発射により撃破した。
黒海艦隊の艦船部隊、海上航空隊及び沿岸軍部隊の演習は、海軍総司令官の総指揮下の海軍演習の訓練の枠組みで実施される。
2022年のロシア連邦軍の訓練計画に沿って、1月~2月にロシア海軍の全ての艦隊の担当ゾーンで一連の演習が行なわれる。
戦闘訓練活動は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の総指揮下で行なわれる。
演習は、ロシア領に隣接する海域、更には世界の大洋の作戦上重要な海域を対象とする。
合計で全ての艦隊の140隻以上の戦闘艦及び支援船、60機以上の飛行装置、1000両の軍用車両、約10000名の軍人が活動へ参加している。
ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を実施しています。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]
演習参加艦船は、4艦隊の担当海域(バレンツ海、バルト海、黒海、日本海、オホーツク海)だけで合計100隻程度(北方艦隊30隻、太平洋艦隊30隻、黒海艦隊20隻、バルト艦隊20隻)に上り、この他に北東大西洋や地中海へ進出して演習を行なう艦船を入れれば140隻近くになります。
黒海艦隊の20隻以上の各種艦船は、1月26日に黒海で演習を行なう為にセヴァストーポリ及びノヴォロシースクから出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の20隻以上の艦船は黒海で演習を行なう]
先ず初めに、海洋掃海艦「イワン・アントノフ」(466、2019年1月26日就役)、「イワン・ゴルベツ」(911、1973年11月30日就役)、「ワレンチン・ピクリ」(770、2002年1月20日就役)などによる掃海訓練が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で掃海訓練を実施した]
次に、小型対潜艦「スーズダレツ」(071、1983年1月3日就役)と「エイスク」(054、1990年2月28日就役)は対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型対潜艦スーズダレツとエイスクは黒海で対空防衛戦闘訓練を実施した]
1月28日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」(490、2016年6月7日就役)、警備艦「ラードヌイ」(861、1981年2月25日就役)、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」(953、1992年3月23日就役)、R-60(955、1987年12月12日就役)などが黒海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート アドミラル・エッセン、警備艦ラードヌイ、ロケット艇ナーベレジヌイェ・チェルヌイ、R-60は黒海で砲撃訓練を実施した]
演習は1月31日までに一旦完了し、20隻以上の参加艦船もセヴァストーポリ港とノヴォロシースク港へ一旦帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の黒海での演習は完了した]
その後、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と、2021年11月上旬から2022年2月初頭まで地中海東部に滞在した後にノヴォロシースク港へ帰投した海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(908、2009年1月17日)が黒海へ出航し、機雷掃討及び機雷敷設訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦は黒海で機雷掃討及び機雷敷設訓練を実施した]
2月12日、黒海艦隊の30隻以上の各種艦船はクリミア半島周辺海域で演習を行なう為、セヴァストーポリ港とノヴォロシースク港から出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の30隻以上の艦船は黒海(クリミア半島周辺海域)で演習を行なう為に出航した]
2月14日、クリミア半島のカーチャ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊の水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」と艦上対潜ヘリコプターKa-27PLは、小型対潜艦と協同で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊の対潜水陸両用機Be-12と対潜ヘリコプターKa-27PLは黒海で潜水艦捜索訓練を実施した]
同日、黒海艦隊の救助船「コムーナ」(1915年7月14日就役)は、搭載するバチスカーフAS-28と共に潜水艦の救助訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の救助船コムーナは黒海で潜水艦救助訓練を実施した]
2月15日、黒海艦隊の艦船部隊はクリミア半島周辺海域で海上砲撃戦や対潜戦闘、対空戦闘などの洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はクリミア半島周辺海域で砲撃戦訓練を実施した]
同日、クリミア半島のサキ飛行場に駐留する黒海艦隊海上航空隊の前線爆撃機Su-24Mは、海上に居る黒海艦隊の大型揚陸艦とロケット艇を敵に見立てた対艦攻撃訓練を行ないました。



2月18日には黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が砲撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦モスクワはクリミア半島周辺海域で砲撃戦闘訓練を実施した]
2月19日にはクリミア半島とクラスノダール地方に駐留する黒海艦隊の地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」が対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル部隊は黒海で対艦攻撃訓練を実施した]
2月20日には黒海艦隊の大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ツェーザリ・クニコフ」、「サラトフ」、哨戒艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」、小型対潜艦「エイスク」、ロケット艇「ナーベレジヌイェ・チェルヌイ」を含む10隻以上の艦艇がアゾフ海へ入りました。
【『テレグラム』のミリタリスト氏の2022年2月21日1時51分の投稿】
2月21日~22日にはフリゲート「アドミラル・エッセン」で艦載ヘリコプターの発着艦訓練が行なわれました。
今後は、黒海艦隊の艦船及び海上航空隊と、クリミア半島の飛行場へ派遣されたロシア航空宇宙軍の航空部隊(戦闘爆撃機Su-34、襲撃機Su-25など)との合同演習が行なわれます。
[ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はクリミア半島周辺で合同演習を行なう]