ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空で空対空ミサイルを発射した
- カテゴリ:戦闘機Su-27(バルト艦隊)

『カリーニングラード・トゥデイ』より
2023年6月30日8時11分配信
【バルト艦隊海上航空隊の戦闘機は空中標的へのミサイル射撃を実施した】
バルト艦隊の飛行-戦術演習の枠組みで、戦闘機Su-27の飛行士は、単機で、または編隊の一員として吊下兵器を使用し、仮想敵航空機を模した空中標的を探知し、破壊する課題へ取り組んだ。
空中標的として、バルト艦隊海上航空隊の前線爆撃機Su-24により投下され、発光要素を持つ花輪の形で提示された発光航空爆弾SAB-250が使用された。
カリーニングラードで西方軍管区広報サービスは6月29日に『カリーニングラード・トゥデイ』特派員へコメントした。
練習-訓練飛行と発射は、バルト艦隊の海上射爆場上空の明確に表示された空中射撃エリアで行なわれた。
戦闘訓練活動の開始までに、地元居住者、航空機、水上艦の安全保障の為に全ての必要な措置が取られた。
射撃実行期間中、射爆場エリアは、空中及び海上手段の移動にとって一時的に危険であると宣言された。
今週末まで続く飛行-戦術演習には、バルト艦隊海上航空隊の戦闘機航空連隊の100以上の軍人が参加し、10機の航空機Su-27が関わっている。
バルト艦隊海軍航空隊の戦闘機や爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。

カリーニングラード州のチカロフスク飛行場に駐留するサンドミル・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与・航空元帥A.I.ポクルイシキン記念第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍で戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。


第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。

駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍の航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]
2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍の戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]
2020年4月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍の戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]
2020年6月15日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]
2020年10月5日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍の電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]
10月26日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]
2021年7月22日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍の戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]
2023年1月16日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cに対するスクランブル発進を実施した]
そして4月12日にもバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cに対するスクランブル発進を実施した]
逆にNATO側がバルト艦隊のSu-27に対しスクランブル発進するケースも有り、2023年4月17日にはエストニアに駐留しているイギリス王立空軍のIX(B)飛行隊及びドイツ空軍の第71戦術航空団「リヒトホーフェン」所属の戦闘機タイフーンが、ロシア本土からフィンランド湾、バルト海上空を通過してカリーニングラード州へ向かうロシア航空宇宙軍の電子偵察機Il-20Mと、同機をエスコートしていたSu-27へ同行しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でイギリス空軍及びドイツ空軍の戦闘機タイフーンと遭遇した]
5月15日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cとフランス海軍の対潜哨戒機アトランティック2を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍及びフランス海軍の対潜哨戒機に対するスクランブル発進を実施した]
5月23日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍の戦略爆撃機B-1Bを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-1Bに対するスクランブル発進を実施した]
2023年6月27日からバルト艦隊のSu-27部隊はカリーニングラード州で戦術飛行演習を行なっており、週末(7月1日頃)まで続きます。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で戦術飛行演習を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で地上掃射訓練を実施した]
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