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ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは就役10周年を迎えた

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『タス通信』より
2023年1月10日14時0分配信
【「ユーリー・ドルゴルーキー」:最初の「ボレイ」潜水艦は第4世代艦への道をどう開いたのか】

「ロシアとその同盟国の安全保障のグローバルバランスの保証人」~ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」をこのように言った。
1月10日、21世紀初のロケット艦がロシア連邦海軍へ加入してから10周年を迎えた。
2013年1月10日は、セヴェロドヴィンスク工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)、海軍、業界全体にとって歴史的な日となった。
この艦へ聖アンドレイ旗が掲揚された事により、我が国の新たな原子力潜水艦隊の時代が開かれた~より低騒音、より強力、よりデジタルな。


[原子力潜水艦の誕生]
原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」
の就役の日、当時の設計局『ルビーン』総取締役ウラジミール・ズドルノフはこう話した「この艦は、子供のように痛みを抱えて生まれました」
1996年に最初の第4世代戦略ロケット艦が起工された。
この当時は国の経済が崩壊し始めた時期であり、パートナー企業は閉鎖されていた。
しかし『セヴマシュ』幹部は、工場がこの艦を建造する事に疑いを抱かなかった。

「第4世代戦略原子力潜水艦の建造の構想は、1980年代中期に登場しました。
ソヴィエト連邦共産党中央委員会と閣僚会議の決定は、1985年11月に下されました。
設計主任S.N.コワリョーフ率いる海洋工学中央設計局『ルビーン』は、第4世代原子力潜水艦の設計研究へ着手しました。
この時、国は安定しており、防衛産業は増加していました」
生産合同『セヴマシュ』
総取締役ミハイル・ブドニチェンコ『タス通信』のインタビューで話した。

それから11年経った1996年11月2日、艦は起工された。
「我々の企業にとって、そして海軍全体の更なる発展にとって、それは境界線の時期でした。
時を経て分かったように、原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーの建造の決定は時節に即したものであり、多くを失う事は有りませんでした:協力企業、人材の可能性、そして最終的には人々の将来への信頼」
ブドニチェンコ
は話し、これは、当時工場を率いていたダヴィド・グセイノヴィチ・パシャエフの大きな利点であった事を指摘した。

彼によると、同盟国の省庁との枠組みで存在していた協力は、殆ど完全に瓦解した。
「それは、海軍と国防省の支援を受け、設計社の海洋工学中央設計局『ルビーン』と共同で、文字通り少しずつ復元されていきました。
この重要な時期に、『セヴマシュ』と設計局幹部は、文字通り艦を救う事になった非標準的で優れた技術的解決策を生み出しました。
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船体構造に未完成のプロジェクト971及び949A潜水艦の部品を流用するというアイデアにより、原子力潜水艦ユーリー・ドルゴルーキーの建造を進める事が可能となりました。
船体の形成は2004年に完了しました」


ブドニチェンコによると、ロシア大統領プーチン率いる国の新たな指導層は、国家安全保障問題及び防衛産業への支援に充分な注意を払い始めた。
「ウラジーミル・ウラジーミロヴィチは、まだ首相の職責に在った1999年、原子力潜水艦ゲパルドが造船台から出渠した際に初めて『セヴマシュ』を訪れ、2年後の2001年に艦へ海軍旗が掲揚された時に参列した事は注目すべきでしょう」
『セヴマシュ』
のトップは話した。

彼は更に、2000年代には国家防衛発注への資金供給が確立され、その後数十年に渡る第4世代原子力潜水艦の建造の明確な見通しが立った事を強調した。

「かつてセルゲイ・ニキチーチ・コワリョーフは言いました:国の指導者は、国益は民主主義を演じるのみならず、武力により護られる事を理解するようになった。
強力な艦隊の作成無くしてロシアという国は存在できない事を確信しております」
ブドニチェンコ
は指摘した。

[原子力潜水艦の価値 ]
『セヴマシュ』
のトップは、原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」第4世代艦への道を開いた事を確信している。
「2013年1月10日は、工場、艦隊、業界全体にとって歴史的な日でした。
私達は誰もが、最も危機的な状況であっても、団結し、結果に集中することが成功への道であることを証明しました。
もちろん、この日は私達、工場労働者、設計者、軍事船員にとって最も幸せでした」
ブドニチェンコ
は強調した。

それ以降、『セヴマシュ』は更なる2隻のプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦を建造し、海軍へ引き渡した~「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」
「ユーリー・ドルゴルーキー」は実験艦のようであった。
「その多くは、完全に新しいものでした~船体の建造方式、電波電子兵装複合体、船体の流体力学改善の為に使用された最新の技術的成果」
ブドニチェンコ
は話した。
「次の2隻の艦は、造船台に居る期間が著しく速くなりました。
現在、3隻全てが北方艦隊と太平洋艦隊で勤務に就いています。
私達は、その運命に従い、艦のサービスメンテナンスを行なっています。
船員は現代的な第4世代巡洋艦を高く評価しています」


艦の試験モデルの兵装の海上での問題点除去と試験には4年掛かった。
「私達は、この艦が深淵の端を越えてしまい、その結果、原子力潜水艦の造船が失われてしまうかもしれないと感じたものです」
原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」
の試運転責任者ニコライ・セマコフは話した。
「あらゆる方向において、私達は作業を始める時、何ができるのか、何処で手に入れる事が出来るのか、どのように作業するのかという事から始めなければなりませんでした。
そして今、多くの試験設計作業の完了が簡単に艦へ移された事はおそらく秘密では無く、この協力が始まった時、それは非常に困難なものでした。
全てが中途半端だった時、それは艦へ来て、我々の作業と並行で、試験準備と並行で艦上で全て行なわれました」


2013年1月10日、「ユーリー・ドルゴルーキー」海軍旗が掲揚されると同時に、このクラスの潜水艦の主兵器である大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」が軍備採用された。
同時に、その飛行設計試験は更に数年間続けられた。
にも関わらず、「ブラヴァー」は、その動作性能と有効性を示した。
公開情報源によると、大陸間弾道ミサイルは3段式固体燃料ロケットであり、6個の個別誘導弾頭を搭載できる。
総搭載重量は1150キログラム。
各々のプロジェクト「ボレイ」及び「ボレイ-A」潜水艦は、このようなミサイルを16基搭載できる。

現在、「ボレイ」ラインは、近代化されたシリーズ艦に引き継がれている。
プロジェクト「ボレイ-A」の下で『セヴマシュ』は3隻の艦を建造して海軍へ引き渡した~「クニャージ・ウラジーミル」「クニャージ・オレグ」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」

「このシリーズの原子力潜水艦が更に数隻、様々な建造段階に在ります。
プロジェクト"ボレイ"及びボレイ-Aラインの艦の建造は、国内防衛産業の傑出した成果と言え、新たな段階の始まりを象徴しております。
これらの艦の建造は、わが国の戦略核戦力の潜在能力を現代的な水準に維持し、国家規模で複雑な技術プログラムを実行する能力を示しています」
ブドニチェンコ
は指摘した。



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プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]


「ユーリー・ドルゴルーキー」は、就役前の2011年に計4回の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しました。
(2011年6月28日、8月27日、10月28日、12月23日に実施)
この内、2011年12月23日に実施された試験では、2基の「ブラヴァー」を一斉に発射しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年) ]
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

「ユーリー・ドルゴルーキー」は就役後もセヴェロドヴィンスクに居ましたが、2013年9月3日夜にセヴェロドヴィンスクを出港し、ガジエヴォへ向かいました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは9月6日に駐留基地ガジエヴォへ到着する]

2013年9月6日、ガジエヴォ基地へ到着しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはガジエヴォ基地へ到着した]

2013年12月5日、定期修理の為、セヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクで定期修理を行なう]

2013年12月24日に修理を完了しました。
[戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクでの修理を終えた]

2013年12月30日、ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後の動向は公表されていませんが、2014年7月27日の「ロシア海軍の日」にはセヴェロモルスクで観艦式に参加しています。

2014年8月20日には2週間ぶりにガジエヴォ基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2週間ぶりに基地へ戻った]

2014年10月下旬、セヴェロドヴィンスクへ入港し、「ブラヴァー」ミサイルを満載(16発)しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル「ブラヴァー」を満載する]

2014年10月29日にはバレンツ海からカムチャツカへ向けて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からの弾道ミサイル発射に成功した]

2015年10月15日には、2ヶ月以上に渡る北極圏航海~具体的には戦略核パトロールを終え、ガジエヴォ基地へ戻っています。
[ロシア海軍北方艦隊の新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2ヶ月以上に渡る北極圏航海を終えて帰港した]

2016年9月27日には、白海からカムチャツカ半島へ向けて2発の「ブラヴァー」を発射しました。
この時には、1基のミサイルは正常に飛翔し、弾頭はカムチャツカ半島の目標へ命中したのですが、もう1基のミサイルは、発射された当初は正常に飛翔していたものの、第1段ロケットを切り離した後に何らかの不具合が起こったらしく(第2段ロケットのエンジン点火に失敗?)、自爆処分されました。
[ロシア海軍北方艦隊の新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時に発射した]

2017年6月26日、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場「ブラヴァー」を発射しました。
同艦にとっては、通算で7度目の「ブラヴァー」発射となりました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力戦略用途水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からカムチャツカ半島へ弾道ミサイル"ブラヴァー"の発射訓練を行なった]

2018年4月16日には、北方艦隊へ配備された新型哨戒艇「グラチョニク」級の訓練の為、ガジエヴォ基地から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは哨戒艇の訓練の為に出航した]

4月28日には、北方艦隊最新鋭砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(2017年11月30日就役)に先導されてセヴェロドヴィンスクへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新砕氷船イリヤー・ムーロメツは白海の結氷海域で戦略用途原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーを先導した]

2018年5月22日、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、白海からカムチャツカ半島クラ射爆場「ブラヴァー」を発射しました。

同艦にとっては、通算8度目の「ブラヴァー」発射となりました。
更に今回、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、4基の「ブラヴァー」を同時に発射しました。
これまでに「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2基の「ブラヴァー」同時に発射した事は2度ありますが(2011年12月23日と2016年9月27日)、4基の一斉発射は初めてです。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

2019年8月24日には戦略用途原子力水中巡洋艦K-114「トゥーラ」(1987年11月5日就役)と共に弾道ミサイルを発射しました。

「ユーリー・ドルゴルーキー」は、バレンツ海からクラ射爆場弾道ミサイルを発射したようです。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラ及びユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイルを発射した]

その後の動向は明らかにされていませんが(ロシア海軍潜水艦の行動は原則非公開)、2023年1月10日に就役10周年を迎えました。
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ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてカムチャツカ半島の基地へ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2021年7月16日8時55分配信
【カムチャツカで長期航海後の原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の歓迎式が行なわれた】

カムチャツカへ、長期航海完了後の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」が戻ってきた。

水中原子力艦の歓迎式典は、太平洋艦隊潜水部隊主要基地の桟橋で開催された。
それには、太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将、連合部隊本部の士官、ヴィリュチンスク市区域の政庁の代表、住民、船員の家族と親戚が出席した。

太平洋艦隊潜水部隊司令官は、戦闘任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福し、伝統により潜水艦乗員子豚の丸焼きを贈った。
指示された任務の遂行の結果、最も功績の有った船員には、当局表彰、賞状、高価な贈り物が授与された。

[参照]
原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」
は、ロシア第4世代戦略用途原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」であり、工場『セヴマシュ』で建造された。
2012年12月に水中巡洋艦は進水し、2014年12月に海軍へ引き渡された。
兵装として16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を有している。

2016年9月、原子力水中ロケット巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ない、カムチャツカの恒久駐屯場所へ到着した。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]


就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


就役後、2014年12月末から2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月16日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年10月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

その後の動向は明らかにされていませんが、2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、おそらくは、戦略核パトロール任務でしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した]

2020年8月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2020年12月12日、オホーツク海からアルハンゲリスク州チジャ射爆場へ4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはオホーツク海から弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉発射した]
これまでに「ブラヴァー」の発射自体は何度も行なわれていますが(これで通算27回目)、オホーツク海からの発射はこれが初めてです。

「ブラヴァー」発射後も「ウラジーミル・モノマーフ」は暫くオホーツク海に滞在していましたが、12月21日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"発射後にカムチャツカの基地へ帰投した]



そして2021年7月16日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、「戦闘任務」との事ですから、おそらくは戦略核パトロール任務でしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"発射後にカムチャツカの基地へ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年12月21日13時15分配信
【ミサイル「ブラヴァー」の一斉発射を成功裏に実施した原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の歓迎式典がカムチャツカで行なわれた】

太平洋艦隊戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、カムチャツカの駐留所へ戻った。

係留直後、歓迎式典が催された。
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太平洋艦隊潜水部隊司令官ヴァレーリー・ヴァルフォロメーエフ少将は、与えられた任務を成功裏に遂行した潜水艦船員を祝福し、戦闘訓練の成功を願い、伝統により原子力潜水艦の艦長ドミトリー・ログノフ1等海佐へ子豚の丸焼きを贈った。

航海中に優秀な働きを見せた潜水艦乗員には、当局の表彰が授与された。

2020年12月12日、原子力水中巡洋艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、オホーツク海エリアの水中位置からの4基のミサイル発射により、実地でミサイル一斉射撃を行なった。

太平洋艦隊における弾道ミサイル「ブラヴァー」射撃は初めて実施された。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]


就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


就役後、2014年12月末から2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月16日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年10月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

その後の動向は明らかにされていませんが、2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、おそらくは、戦略核パトロール任務でしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した]

2020年8月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2020年12月12日、オホーツク海からアルハンゲリスク州チジャ射爆場へ4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはオホーツク海から弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉発射した]

これまでに「ブラヴァー」の発射自体は何度も行なわれていますが(今回で通算27回目)、オホーツク海からの発射は今回が初めてです。

「ブラヴァー」発射後も「ウラジーミル・モノマーフ」は暫くオホーツク海に滞在していましたが、12月21日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
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ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはオホーツク海から弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2020年12月12日15時30分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は初めてオホーツク海エリアから4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射を実施した】

本日(12月12日)、太平洋艦隊戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、戦闘訓練計画活動の枠組みで、4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」の一斉発射を実施した。

ミサイルの一斉発射は、オホーツク海エリアの水中位置からアルハンゲリスク州チジャ射爆場へ実施された。
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弾道ミサイル「ブラヴァー」の飛翔は通常モードで行なわれた。
客観的観測データにより、ミサイル戦闘ブロック(弾頭)は、チジャ戦闘射爆場の指定地域へ成功裏に到達した事が確認された。

原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」の訓練及びミサイルの一斉射撃実施により、高い専門技量及び海軍技量が示された。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、第4世代原子力潜水艦である。
2015年11月14日、原子力潜水艦の乗組員は、白海エリアから水中位置でカムチャツカクラ射爆場へ2基の弾道ミサイル「ブラヴァー」の一斉射撃を実施した。
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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]


就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


就役後、2014年12月末から2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月16日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年10月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

その後の動向は明らかにされていませんが、2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、おそらくは、戦略核パトロール任務でしょう。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した]

2020年8月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2020年12月12日、オホーツク海からアルハンゲリスク州チジャ射爆場へ4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。

これまでに「ブラヴァー」の発射自体は何度も行なわれていますが(今回で通算27回目)、オホーツク海からの発射は今回が初めてになります。

4基の「ブラヴァー」発射は、2018年5月22日に北方艦隊の同型艦「ユーリー・ドルゴルーキー」が実施しており、今回で2回目となります。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは長期洋上任務を終えてヴィリュチンスクへ帰投した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年9月24日6時3分配信
【長期航海後の原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」はカムチャツカで出迎えられた】

カムチャツカの恒久駐留所へ、長期任務を遂行後の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」が戻ってきた。

桟橋で潜水艦乗員は、太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将、潜水艦連合部隊本部の士官、ヴィリュチンスク市地区行政府の代表、家族及び親類に出迎えられた。

会合で太平洋艦隊潜水部隊司令官は、指示された任務を成功裏に遂行した潜水艦船員を祝福し、伝統に沿って巡洋艦艦長セルゲイ・モケーエフ1等海佐へ子豚の丸焼きを贈った。

原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」ロシア第4世代原子力潜水艦であり、有名なロシアの司令官アレクサンドル・ヤロスラヴィチ・ネフスキー大公に敬意を表して命名されたプロジェクト「ボレイ」2番艦である。
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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2015年9月30日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

その後はオホーツク海での戦略核パトロール任務に就いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した]

2017年6月から9月頃までクラシェ二ーンニコフ湾の浮きドックへ入渠していました。
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2018年4月16日、同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月19日には、敵の潜水艦の攻撃を受けたという想定下での艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年3月15日には、海上での乗組員の各種錬成訓練(錬成任務L-2)の一環として、基地周辺に機雷が敷設されているという想定下で、掃海艦の先導による出航訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは海上訓練を行なう]

2019年10月4日、同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

2020年8月4日、、同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2020年9月24日、「長期任務」を終えて母港ヴィリュチンスクへ帰投しました。
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「長期任務」の具体的な内容には一切触れられていませんが、オホーツク海での核パトロールでしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2020年8月4日6時57分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦はカムチャツカ沖で水中雷撃決闘を行なった】

戦闘訓練計画に沿って、2隻のプロジェクト955戦略用途原子力水中巡洋艦は、カムチャツカ沖での決闘局面で勝負し、その中で、双方とも兵器及び水中音響手段を用いた仮想敵潜水艦への攻撃及び反撃訓練を行なった。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」へ役が割り当てられた「敵」潜水艦の捜索を行なった。
原子力艦は、隠密裏に演習実施ゾーンへ入り、「敵」潜水艦への射撃及び魚雷仮想攻撃の為の有利な位置を占めた。
その後、報復攻撃を回避し、水中巡洋艦は一斉射撃後の操艦を行なった。

戦略用途ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は機動を行ない、「魚雷」から逃げ、潜水艦への仮想反撃を行なった。

決闘局面の条件は、双方の潜水艦の水中一騎打ちのチャンスを均等にする方法でモデル化された。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2015年9月30日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

その後はオホーツク海での戦略核パトロール任務に就いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した]

2017年6月から9月頃までクラシェ二ーンニコフ湾の浮きドックへ入渠していました。
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2018年4月19日には、敵の潜水艦の攻撃を受けたという想定下での艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年3月15日には、海上での乗組員の各種錬成訓練(錬成任務L-2)の一環として、基地周辺に機雷が敷設されているという想定下で、掃海艦の先導による出航訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは海上訓練を行なう]


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プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]


2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]

2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した]


2020年8月4日、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。

同様の戦闘訓練は、2018年4月と2019年10月にも行なわれています。

2018年4月16日
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2019年10月4日
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは長期航海を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2020年6月9日3時3分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は海上での長期任務遂行後に恒久駐屯所へ戻ってきた】

戦略用途原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、長期航海の後にカムチャツカの恒久駐屯所へ戻ってきた。

ヴィリュチンスクの桟橋で潜水艦船員は、太平洋艦隊潜水部隊司令部の代表と潜水艦連合部隊本部の士官に出迎えられた。

原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」艦長ドミトリー・ログノフ2等海佐の報告によると、乗組員は指示された任務を遂行し、完全に健康であり、艦の材料部分は修復される。

航海の完了へ捧げられる会合へ出席した太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将は、任務を成功裏に果たした船員を祝福し、乗組員の働きに感謝し、伝統に沿って艦長へ子豚の丸焼きを贈った。

[参照]
原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」
ロシア第4世代戦略用途原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」は、2016年3月に『セヴマシュ』で起工された。
2012年12月に水中巡洋艦は進水し、2014年12月に海軍へ引き渡された。

2016年9月、原子力水中ロケット巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ない、恒常勤務地ヴィリュチンスク市へ到着した。
現在は赤旗太平洋艦隊潜水部隊の一員である。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]


就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


就役後、2014年12月末から2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、北極海経由で9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月16日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」(2013年12月23日就役)と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

2018年5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年10月4日、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した]

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その後の動向は明らかにされていませんが、2020年6月9日に「長期航海」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。

「長期航海」の具体的な内容は明らかにされていませんが、おそらくは、戦略核パトロール任務でしょう。

ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフとはカムチャツカ沖で『対決』した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年10月4日3時59分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦はカムチャツカ沖で水中魚雷対決を実施した】

戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、カムチャツカ半島沖で仮想敵潜水艦の捜索及び追尾の課題へ取り組んだ。
これは、原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」に対抗するものであった。

同一プロジェクトの水中戦略巡洋艦の乗組員は、双方が兵器及び水中音響手段を使用する潜水艦の攻撃及び反撃の訓練中に対決方式で決着を付けた。

「アレクサンドル・ネフスキー」「敵」潜水艦を探知し、有利な射撃位置を占め、目標への実地魚雷攻撃を行なった。
更に巡洋艦は一斉射撃後の操艦を行なった。

原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は更に、魚雷からの回避機動を行ない、魚雷兵器の実地使用を除く反撃の為の全ての行動方式を実行した。



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2015年9月30日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

その後はオホーツク海での戦略核パトロール任務に就いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した]

2017年6月から9月頃までクラシェ二ーンニコフ湾の浮きドックへ入渠していました。
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2018年4月19日には、敵の潜水艦の攻撃を受けたという想定下での艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーはダメージコントロール訓練を行なった]

2019年3月15日には、海上での乗組員の各種錬成訓練(錬成任務L-2)の一環として、基地周辺に機雷が敷設されているという想定下で、掃海艦の先導による出航訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは海上訓練を行なう]


プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

2018年4月24日には、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった]

5月16日には艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはダメージコントロール訓練を行なった]


2019年10月4日、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、対決方式の水中戦闘訓練を行ないました。

2018年4月16日にも、同様の戦闘訓練が行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーは海上訓練を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年3月15日5時0分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊掃海連合部隊は原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」の掃海先導を保障した】

戦闘訓練計画に沿って、太平洋艦隊潜水艦部隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、錬成任務L-2の海上要素へ取り組んだ。

ロシア北東軍集団水域防護連合部隊海洋掃海艦は、原子力艦及び演習中に駐屯所から出る艦の掃海先導を保障した。
以前、巡洋艦の航行の安全の為、厚さ80センチメートル以上の氷に覆われた条件下の水路で、補助艦隊海洋曳船及び哨戒砕氷船は係留フロント周辺水域の氷を砕いた。
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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2015年9月30日にカムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

その後はオホーツク海での戦略核パトロール任務に就いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した]

2017年6月から9月頃までクラシェ二ーンニコフ湾の浮きドックへ入渠していました。
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ヴィリュチンスク基地へ到着後、その動向は殆ど明らかにされていない「アレクサンドル・ネフスキー」ですが、2018年4月16日には、同型艦「ウラジーミル・モノマーフ」と対決方式の『決闘』演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]

2018年4月19日には、敵の潜水艦の攻撃を受けたという想定下での艦内の各種ダメージコントロールの訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦アレクサンドル・ネフスキーはダメージコントロール訓練を行なった]


そして2019年3月15日には、海上での乗組員の各種錬成訓練(錬成任務L-2)の一環として、基地周辺に機雷が敷設されているという想定下で、掃海艦の先導による出航訓練を行ないました。

「水域防護連合部の海洋掃海艦」とは、第114水域保護艦旅団第117水域保護艦大隊に所属する海洋掃海艦MT-264MT-265を指しています。

海洋掃海艦MT-264(1989年9月就役)
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海洋掃海艦MT-265(1989年12月就役)
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また、以前に「海洋曳船」「哨戒砕氷船」太平洋艦隊原子力潜水艦が駐留するヴィリュチンスク基地周辺の氷を砕いたとの事ですが、これは、第32支援船支隊に所属する海洋曳船MB-61哨戒砕氷船「イワン・スサーニン」を指しています。

海洋曳船MB-61(1989年11月25日就役)
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哨戒砕氷船「イワン・スサーニン」(1973年12月30日就役)
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ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年5月23日10時9分配信
【北方艦隊の水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は白海から4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」の一斉射撃を成功裏に実施した】

5月22日、プロジェクト955「ボレイ」のトップ艦~ウラジーミル・シリン1等海佐指揮下の北方艦隊戦略用途ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、戦闘訓練活動計画の枠組みにおいて、白海の指定海域からカムチャツカクラ射爆場へ4基の弾道ミサイル「ブラヴァー」の一斉射撃を成功裏に実施した。
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射撃は、水中位置から実施された。
発射の課題は果たされた。

戦略用途ロケット水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」及び艦載ミサイル複合体「ブラヴァー」の戦術-技術的特性および信頼性が確認された。

このような数のミサイルの一斉射撃が同プロジェクト水中巡洋艦で実行されたのは初めてになる。

ミサイル射撃訓練中と、その実施過程において、水中巡洋艦の乗組員は高い専門性と海軍技量を示した。

[参照]
第4世代の戦略用途ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、プロジェクト955「ボレイ」のトップ艦である、
2012年に海軍へ加入した。
巡洋艦は兵装として16基の海洋配置弾道ミサイル「ブラヴァー」から成る複合体と魚雷兵器を有している。



[プロジェクト955ボレイ戦略用途原子力水中巡洋艦]

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プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]


「ユーリー・ドルゴルーキー」は、就役前の2011年に計4回の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しました。
(2011年6月28日、8月27日、10月28日、12月23日に実施)
この内、2011年12月23日に実施された試験では、2基の「ブラヴァー」を一斉に発射しました。
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年) ]
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

「ユーリー・ドルゴルーキー」は就役後もセヴェロドヴィンスクに居ましたが、2013年9月3日夜にセヴェロドヴィンスクを出港し、ガジエヴォへ向かいました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは9月6日に駐留基地ガジエヴォへ到着する]

2013年9月6日、ガジエヴォ基地へ到着しました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはガジエヴォ基地へ到着した]

2013年12月5日、定期修理の為、セヴェロドヴィンスクへ戻ってきました。
[戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクで定期修理を行なう]

2013年12月24日に修理を完了しました。
[戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクでの修理を終えた]

2013年12月30日、ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後の動向は公表されていませんが、2014年7月27日の「ロシア海軍の日」にはセヴェロモルスクで観艦式に参加しています。

2014年8月20日には2週間ぶりにガジエヴォ基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2週間ぶりに基地へ戻った]

2014年10月下旬、セヴェロドヴィンスクへ入港し、「ブラヴァー」ミサイルを満載(16発)しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル「ブラヴァー」を満載する]

2014年10月29日にはバレンツ海からカムチャツカへ向けて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からの弾道ミサイル発射に成功した]

2015年10月15日には、2ヶ月以上に渡る北極圏航海~具体的には戦略核パトロールを終え、ガジエヴォ基地へ戻っています。

[ロシア海軍北方艦隊の新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2ヶ月以上に渡る北極圏航海を終えて帰港した]

2016年9月27日には、白海からカムチャツカ半島へ向けて2発の「ブラヴァー」を発射しました。
この時には、1基のミサイルは正常に飛翔し、弾頭はカムチャツカ半島の目標へ命中したのですが、もう1基のミサイルは、発射された当初は正常に飛翔していたものの、第1段ロケットを切り離した後に何らかの不具合が起こったらしく(第2段ロケットのエンジン点火に失敗?)、自爆処分されました。
[ロシア海軍北方艦隊の新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時に発射した]

2017年6月26日、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場「ブラヴァー」を発射しました。
同艦にとっては、通算で7度目の「ブラヴァー」発射となりました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力戦略用途水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からカムチャツカ半島へ弾道ミサイル"ブラヴァー"の発射訓練を行なった]

2018年4月16日には、北方艦隊へ配備された新型哨戒艇「グラチョニク」級の訓練の為、ガジエヴォ基地から出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは哨戒艇の訓練の為に出航した]

4月28日には、北方艦隊最新鋭砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(2017年11月30日就役)に先導されてセヴェロドヴィンスクへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新砕氷船イリヤー・ムーロメツは白海の結氷海域で戦略用途原子力水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーを先導した]

そして2018年5月22日、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、白海からカムチャツカ半島クラ射爆場「ブラヴァー」を発射しました。
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同艦にとっては、通算8度目の「ブラヴァー」発射となりました。

更に今回、「ユーリー・ドルゴルーキー」は、4基の「ブラヴァー」を同時に発射しました。
これまでに「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2基の「ブラヴァー」同時に発射した事は2度ありますが(2011年12月23日と2016年9月27日)、4基の一斉発射は初めてです。