ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』は完了した
『タス通信』より
2023年3月18日21時21分配信
【フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアラビア海での合同演習の後にイランの港へ入港した】
モスクワ、3月18日/タス通信
ロシアのフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、アラビア海エリアでロシア・中国・イランが参加した3ヶ国海軍演習の完了後にイランのチャー・バハール港への業務寄港を行なった。

土曜日に北方艦隊広報サービスは報道機関へ伝えた。

「本日(3月18日)、アラビア海エリアのイラン・イスラム共和国のチャー・バハール港水域で、ロシア海軍、中国人民解放軍海軍、イラン・イスラム共和国海軍の戦闘艦と支援船が参加した3ヶ国海軍演習が完了しました。
演習の海上部門の終了後、フリゲート"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"は、海上での合同作業の結果を総括し、真水と食料の備蓄を補充する為にイラン・イスラム共和国のチャー・バハール港への業務寄港を行ないました」
声明では、こう述べられた。
広報サービスが付け加えたように、3月16日~17日に演習の参加者は国際戦闘艦支隊の形成、様々な隊形及び戦闘隊列での合同戦術操艦へ取り組んだ。
これに加え、彼らは昼間に海上目標への砲射撃を行ない、そして夜間には空中目標を砲撃で撃破し、そして更に乗っ取られた船を解放し、海上で遭難した船を援助する訓練を実施した。
ロシア側からの艦船支隊はフリゲートに加え、中型海洋給油船「カーマ」が代表した。
中国海軍からは駆逐艦「南寧」、イラン海軍からはフリゲート「サハンド」、「ジャマラン」、コルベット「バヤンドル」、ロケット艇「トンダル」、小型ロケット艦「ゼレ」、補給船「シルザン」、輸送船「シャヒド・ナゼリ」と他の艦船が関わった。
フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、誘導ミサイル兵器を備え、遠海及び大洋ゾーンで任務を果たす為に意図されている最新の多目的艦である。
2018年に海軍へ受け入れられ、2021年に極超音速ミサイル「ツィルコン」の為に改装された。
「ツィルコン」で武装する艦は、海上及び陸上のあらゆる敵の目標へ正確かつ強力な打撃を与える事が出来る。
同時に極超音速ミサイル「ツィルコン」の特徴は、最新及び将来の対空防衛-対ミサイル防衛システムの突破を保証する能力である。
ロシア北方艦隊の1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)(2018年7月28日就役)は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載して大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海に出発しました。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を搭載するロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋、地中海、インド洋への遠距離航海へ出発した]
「アドミラル・ゴルシコフ」に随伴するのは、プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」(1982年9月29日就役)です。

「カーマ」は、2019年2月~7月に行なわれた「アドミラル・ゴルシコフ」の世界一周航海にも同行しています。
[ロシア海軍北方艦隊の給油船カーマは世界一周航海を終えてムルマンスクへ帰投した]
出航後、「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海を南下し、1月9日頃に対空防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はノルウェー海で対空防衛演習を実施した]
1月11日には北海を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は北海へ入った]
1月12日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]
1月19日に大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋上で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]
この間、ポルトガル海軍のフリゲートが「アドミラル・ゴルシコフ」の動向を監視していました。
[ポルトガル海軍のフリゲートは大西洋上でロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」を監視した]
2022年1月下旬の時点で「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋の真ん中(フローレス島の西方1300キロメートル付近)まで進出しました。
(この頃、「カーマ」はアゾレス諸島沖に居た)

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はアメリカ本土へ接近する?]
「アドミラル・ゴルシコフ」は1月25日に大西洋西部で極超音速ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋西部で極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の模擬発射訓練を実施した]
一方、大西洋中部に居た給油船「カーマ」は、1月31日に遭難したフランスのヨットを救助しました。
[ロシア海軍北方艦隊の中型海洋給油船カーマは大西洋上で遭難したフランスのヨットを救助した]

2月8日には大西洋上で対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋で対潜/対魚雷複合体パケート-NKの模擬発射訓練を実施した]
2月10日には大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は大西洋南部で130mm単装砲の砲撃訓練を実施した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2月13日に南アフリカのケープタウンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウン港へ到着した]

2月15日にケープタウンを出航し、ダーバンへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のケープタウンを出航し、ダーバンへ向かった]

2月17日にダーバンへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のダーバンへ到着した]

その後にダーバンを出航し、2月21日にリチャーズ・ベイ港へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は南アフリカ共和国のリチャーズ・ベイへ到着した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、2023年2月25日に南アフリカ東部沖(インド洋)で始まった南アフリカ海軍及び中国海軍との合同演習『モシ-2』へ参加しました。
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同射撃演習は2023年2月25日~27日にインド洋南西部で実施される]
[ロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』はインド洋南西部で始まった]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はロシア-中国-南アフリカ3ヶ国海軍演習『モシ-2』で対テロ訓練を実施した]
南アフリカ海軍からはフリゲート1隻が参加しました。
・フリゲート「メンディ」(2007年3月20日就役)

中国海軍からは駆逐艦1隻、フリゲート1隻、補給艦1隻が参加しました。
・駆逐艦「淮南」(2021年1月23日就役)

・フリゲート「日照」(2018年1月12日就役)

・総合補給艦「可可西里湖」(2019年7月29日就役)

この他、艦は派遣していませんが、ブラジル海軍もオブザーバーとして参加しました。
合同演習『モシ-2』は2月27日に終了しました。
[インド洋南西部でのロシア海軍、南アフリカ海軍、中国海軍の合同演習『モシ-2』は完了した]
その後、「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋を北上し、3月10日には赤道を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋で赤道を通過した]
3月13日にはインド洋中央部(ソコトラ島東方海域)で艦載ヘリコプターKa-27の飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の「アドミラル・ゴルシコフ」はインド洋中央部(ソコトラ島東方海域)で艦載ヘリコプターKa-27の飛行訓練を実施した]
「アドミラル・ゴルシコフ」は、3月15日~19日にオマーン湾で実施されたロシア・中国・イラン海軍合同演習『海上安全帯-2023』へ参加しました。
[ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』は2023年3月15日~19日にオマーン湾で実施される]
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は、中国海軍及びイラン海軍との合同演習『海上安全帯-2023』へ参加する]
中国海軍からはアデン湾派遣部隊(第43次護衛艦隊)の1隻が参加しました。
駆逐艦「南寧」(2021年4月12日就役)

イラン海軍からは以下の艦が参加しました。
駆逐艦「ジャマラン」(2010年2月19日就役)

フリゲート「サハンド」(2018年12月1日就役)

コルベット「バヤンドル」(1964年5月18日就役)

イランのチャー・バハール港で打ち合わせを行なった後、演習参加艦は3月17日にオマーン湾へ出航しました。
[ロシア海軍、中国海軍、イラン海軍の合同演習『海上安全帯-2023』参加艦はオマーン湾へ出航した]
合同演習は3月18日に完了し、「アドミラル・ゴルシコフ」はイランのチャー・バハール港へ寄港しました。
スポンサーサイト