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近代化改装されたロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは2023年7月に試験を開始し、10月~11月に復帰する

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『タス通信』より
2023年6月23日10時16分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は7月に航行試験へ着手する】
クロンシュタット、6月23日/タス通信

『クロンシュタット海洋工場』で修理と近代化が行なわれているプロジェクト775大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、今年10月にバルト艦隊の戦闘編制へ復帰する為、7月に航行試験へ着手する。
『タス通信』は防衛産業企業多の情報筋より伝えられた。

「承認されたスケジュールに沿って、大型揚陸艦シャバリンは7月に係留試験へ入り、その後に航行試験を開始します。
その後、艦はバルト艦隊の戦闘編制への移管の為に国家委員会へ提示されます」

対談者は国際海軍サロン(IMDS-2023)海上で話した。

彼によると、プロジェクト775揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」バルト艦隊の戦闘編制への移管は、今年の10月~11月に行なわれなければならない。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

現在、ロシア海軍には15隻のプロジェクト775艦が在る。

大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、グダニスク(ポーランド)造船所で建造され、1985年に進水し、1986年1月14日にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍旗が掲揚され、BDK-60と命名され、バルト艦隊へ加わった。
1986年には、ソヴィエト連邦英雄2度授与のアレクサンドル・シャバリン少将に敬意を表し、「アレクサンドル・シャバリン」の名が与えられた。
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[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。



プロジェクト775大型揚陸艦BDK-60ポーランド『グダニスク造船所』で建造され、1985年6月11日に進水し、同年12月31日にソ連海軍へ納入されました。
翌1986年1月14日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

1986年11月12日、「アレクサンドル・シャバリン」と命名されました。

就役後、1980年代末に2回アンゴラ人民共和国への遠距離航海を行なった以外はバルト海で行動していました。
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2012年12月17日にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2013年1月のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

ノヴォロシースクで貨物を積み込む「アレクサンドル・シャバリン」(2013年8月)


ノヴォロシースクの埠頭を離れる「アレクサンドル・シャバリン」(2013年10月)


ボスポラス海峡を通過する「アレクサンドル・シャバリン」(2013年11月23日)
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その後は黒海沿岸ノヴォロシースクシリアタルトゥースを往復する物資輸送任務に就き、2014年1月14日に帰投しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]

2014年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」



2015年に再び地中海東部へ派遣され、2015年5月中旬に中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

セヴァストーポリに停泊する「アレクサンドル・シャバリン」(2015年2月24日)
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2015年6月上旬に地中海東部エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加した後にバルチースクへ戻りました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2016年7月にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2016年8月末から同年12月末まで黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)へ6回従事しました。

セヴァストーポリから出航する「アレクサンドル・シャバリン」(2016年8月24日)
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2017年1月29日にバルチースクへ帰投しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海東部から帰投した]

2018年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2019年8月上旬にバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
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[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年12月に『クロンシュタット海洋工場』へ回航され、本格的なオーバーホールが始まりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンはクロンシュタットでオーバーホールを行なう]
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2021年9月末の「アレクサンドル・シャバリン」
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「アレクサンドル・シャバリン」のオーバーホールは2021年末の完了が予定されていましたが、2021年中にも、そして2022年中にも完了しませんでした。

「アレクサンドル・シャバリン」は2023年7月中旬から工場の岸壁で係留試験を行ない、その後に洋上試験を行ない、10月~11月にバルト艦隊への復帰が予定されています。


現在、ロシア海軍には、ソヴィエト時代に建造された大型揚陸艦(プロジェクト1171プロジェクト775)が計18隻在籍しており、既に艦齢は30年を超える艦が大半ですが、この「アレクサンドル・シャバリン」のようにオーバーホールが行なわれ、維持されています。
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ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは軍用車両の積載訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年6月15日8時59分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は軍用車両の積載へ取り組んだ】

グレミャシンスカヤ湾(バレンツ海の南東部)で大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」の乗組員は、北方艦隊の独立ロケット旅団の部隊と合同で、支点方式で中甲板への軍用車両の積載へ取り組んだ。

ロシア連邦国防省広報サービスが話したように、訓練には北方艦隊独立ロケット旅団の軍備である軍用車両及び特殊車両が関わった。

大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、海上揚陸部隊を受け入れる際の艦の操艦とバランスの要素へ取り組み、機関-操縦士は揚陸艦の中甲板へ入る技量を向上させたと軍当局は付け加えた。

広報サービスは、海上揚陸部隊の訓練は、北方艦隊沿岸部隊の操縦士の戦闘訓練の不可欠な部分である事を指摘した。
最初の段階では、軍人の訓練は連合部隊の射爆場で行われ、彼らは車両の寸法を理解し、車長の指示による限られた空間での制御を学習する。

「アレクサンドル・オトラコフスキー」プロジェクト775大型揚陸艦であり、1978年から勤務に就いている。
強化戦車大隊の乗船が可能である:12両の戦車或いは17両の歩兵戦闘車或いは装甲輸送車、そして更に250名の揚陸隊員。

プロジェクト775大型揚陸艦の自立航行期間は6ヶ月である。
兵装-2基の口径57mmAK-725連装砲装置、2基のA-215「グラード-M」噴射推進一斉射撃火力システム発射装置、4基の高射ミサイル複合体「ストレラ-3」発射装置と携帯高射ミサイル複合体「イグラ」
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プロジェクト775大型揚陸艦の11番艦BDK-55は、ポーランドグダニスク造船所で1977年8月に起工され、1977年12月3日に進水、1978年7月30日に就役し、北方艦隊へ編入されました。

2001年5月9日に「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)と命名されました。

2009年9月にバルト海へ派遣され、ロシア西部で行なわれたロシア連邦軍戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]

2012年7月~9月に行なわれた3艦隊(北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊)地中海遠征へ参加しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

2014年11月下旬から2016年6月末まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
この間、黒海沿岸からシリアへの貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就き、2015年5月中旬に地中海東部で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは1年7ヶ月に及んだ長期航海を終えて帰港した]

2017年5月下旬には北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

2017年8月~10月に行なわれた北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊の第6次北極海遠征(2017年8月-10月)]

2017年10月から12月まで地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」に参加しました。
[シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を行なったロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは母港セヴェロモルスクへ帰投した]

2018年8月~10月に行なわれた北方艦隊北極遠征へ参加しました。
この時はオホーツク海まで進出し、ロシア連邦軍東方軍管区戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しました。
[ロシア北方艦隊第7次北極圏遠征(2018年8月-10月)]

2019年7月22日にコラ湾海軍歩兵部隊水陸両用車の収容・発信訓練を行なう「アレクサンドル・オトラコフスキー」


2019年8月~9月に行なわれた北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2020年8月~10月に行なわれた北方艦隊北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]


2021年3月下旬頃、同型艦「コンドポガ」と共に母港セヴェロモルスクを出航し、4月初頭にシリアタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]

4月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海へ入った]

4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊南方軍管区の上陸演習へ参加しました。
[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]

演習が終わった後、セヴァストーポリへ入港し、当面の間は母港には戻らず、黒海に留まる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に留まる]
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に居る]

「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、5月18日にボスポラス海峡を南下し、5月30日に同海峡を北上しています。
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おそらくは、「シリア・エクスプレス」でしょう。

その後も、度々セヴァストーポリから出航しています。

2021年6月9日


2021年6月29日
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7月6日、「コンドポガ」と共にセヴァストーポリから出航しました。
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7月7日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。


その後、地中海を西へ進み、7月19日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは地中海を去り、大西洋へ入った]

7月23日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年7月23日17時15分配信
【北方艦隊の揚陸艦はラ・マンシュを通行した】

7月28日にノルウェー海を通過し、7月末にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーはノルウェー海を通過した]


2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]

2022年5月下旬には海軍歩兵部隊の車両の積載訓練を行ないました。
『PortNews』より
2022年5月22日12時52分配信
【北方艦隊北極グループの要員は海上揚陸の準備へ取り組んだ】

7月22日にはバレンツ海で洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーはバレンツ海で洋上訓練を行なう]

7月31日の『ロシア海軍の日』にはセヴェロモルスク沖で上陸作戦のデモンストレーションを行ないました。
『SeverPost』より
2022年7月19日20時25分配信
【北方艦隊は海軍の日にその能力を示す】
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2022年8月10日から10月10日まで北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊第11次北極遠征(2022年8月-10月)]

北極航海から戻った後、10月末までキルディン島からの金属ごみの搬出に従事しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーはキルディン島からの廃金属の撤去を完了した]
北方艦隊揚陸艦は2017年6月以降、キルディン島からの金属ごみの搬出を行なっていましたが、2022年で全て完了しました。


2023年6月中旬には北方艦隊地対艦ミサイル車両の積載訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は沿海地方で上陸演習を実施した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年4月26日8時17分配信
【沿海地方で大規模な海上揚陸部隊の上陸演習が実施された】
ウラジオストク、4月17日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊揚陸艇「アンドレイ・イワノフ」が参加し、無装備の海岸へ海上揚陸部隊が上陸する演習が沿海地方クレルカ岬で実施された。
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太平洋艦隊広報サービスは発表した。 

「テスト戦術演習には、大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスヴェート、ニコライ・ヴィルコフで構成される揚陸艦グループ、そして更に揚陸艇アンドレイ・イワノフ、イワン・カルツォフ、D-57、D-70、D-704で構成される揚陸艇グループが関わりました」
声明では、こう述べられた。

太平洋艦隊揚陸艇「アンドレイ・イワノフ」は、ロシア英雄に敬意を表した名誉ある名前を付けられた後、初めて演習へ関わった。

揚陸艦の乗組員は、艦載砲から沿岸に位置する仮想敵を破壊する任務を遂行した。

演習の次の段階には、太平洋艦隊基地掃海艦BT-232BT-100が参加した。
その乗組員は、掃海艦の後ろの揚陸艦揚陸艇を上陸地点まで先導した。
更に、沿岸へ進入した際、掃海艦の砲術班は海上浮遊機雷模型を破壊した。

揚陸艇からの海軍歩兵工兵・強襲グループを援護する為、濃密な煙幕が展開された。

演習の最終段階で海上揚陸部隊は、3隻の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスヴェート」、「ニコライ・ヴィルコフ」から装甲兵員輸送車BTR-82Aを海岸へ上陸させた。



ロシア太平洋艦隊第100揚陸艦旅団には、大型揚陸艦4隻、揚陸艇5隻が所属しています。

[第100揚陸艦旅団](フォキノ)

プロジェクト1171大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」(1974年7月30日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「オスリャービャ」(1981年12月19日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年9月28日就役)
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プロジェクト775大型揚陸艦「ペレスヴェート」(1991年4月10日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-704(1976年6月30日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-70(1981年7月30日就役)
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プロジェクト1176揚陸艇D-57(2007年11月30日就役)
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プロジェクト11700揚陸艇D-107「アンドレイ・イワノフ」(2010年6月4日就役)
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プロジェクト21820揚陸艇「イワン・カルツォフ」(2015年6月11日就役)
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2023年4月26日、「オスリャービャ」を除く第100揚陸艦旅団の全艦艇が参加する上陸演習が沿海地方で行なわれました。

ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艇D-107は「アンドレイ・イワノフ」と命名された


『タス通信』より
2023年4月15日11時30分配信
【沿海地方の艇は特殊軍事作戦中に死亡したロシア英雄の名前を付けられた】
タス通信、4月15日

土曜日に沿海地方太平洋艦隊第100揚陸艦旅団揚陸艇D-107は、ウクライナ特殊軍事作戦中に死亡したロシア英雄アンドレイ・イワノフの名を受けた。
沿海地方政庁のサイトは発表した。

「太平洋艦隊の第100揚陸艦旅団の揚陸艇D-107は、アンドレイ・イワノフと命名されました。
艇は揚陸部隊により実行される作戦の為に出来るだけ近付けており、デジタル化されており、2010年に太平洋艦隊へ加わりました。
今、それはロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフの指示により、ロシア英雄アンドレイ・イワノフに敬意を表して命名されました」

声明では、こう述べられた。

式典は、が係留されているウラジオストク第33埠頭で行なわれた。
行事には、アンドレイ・イワノフの家族と同僚、太平洋艦隊司令官、沿海地方知事オレグ・コジェミャコウラジオストク市長コンスタンチン・シェスタコフが参加した。

アンドレイ・イワノフは、太平洋艦隊第155独立海軍歩兵旅団空挺強襲大隊空挺強襲中隊の隊長だった。
2022年3月、戦略的に重要な場所を護り、主力部隊を掩護している際に戦死した。
彼は死後すぐにロシア連英雄称号を授与された。



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プロジェクト11770「セルナ」揚陸艇D-107は、ウラジオストク『東方造船所』で2008年12月11日に起工され、2010年4月15日に進水、同年6月10日にロシア海軍へ就役しました。

就役後は太平洋艦隊第100揚陸艦旅団に配属され、沿海地方で行動しています。
[ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の4隻の揚陸艇はルースキー島で上陸訓練を行なった]

2020年12月上旬には悪天候の為にウラジオストクルースキー島の貨客輸送に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艇イワン・カルツォフはウラジオストクとルースキー島の貨客輸送に従事した]


D-107は、2023年2月17日にロシア海軍総司令官の指示で「アンドレイ・イワノフ」(第155独立海軍歩兵旅団第一空挺強襲中隊隊長、2022年3月6日にウクライナで戦死)と命名される事が決定され、2023年4月15日にウラジオストクで命名式典が開催されました。
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プロジェクト11770揚陸艇は、1994年~2014年に12隻がロシア海軍へ就役しました。
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[ニジニ・ノヴゴロド造船工場『ヴォルガ』で建造]
D-67:1993年7月1日起工/1994年6月321日進水/1994年12月30日就役、バルト艦隊
D-156:1999年12月29日就役、カスピ小艦隊
D-131:1994年起工/2002年12月30日就役、カスピ小艦隊
D-172:2005年12月27日就役、カスピ小艦隊
D-144:2008年2月19日就役、黒海艦隊
D-56:2008年12月25日就役、カスピ小艦隊
コントル・アドミラル・デミドフ:2009年12月26日就役、バルト艦隊
コントル・アドミラル・オレーニン:2009年12月26日就役、バルト艦隊
D-809:2013年5月29日就役、カスピ小艦隊
D-810:2013年5月29日就役、カスピ小艦隊
D-199:2014年8月4日就役、黒海艦隊

[ウラジオストク『東方造船所』で建造]
D-107:2008年12月11日起工/2010年4月15日進水/2010年6月10日就役


この他、1994年~1995年にアラブ首長国連邦へ3隻、1995年にエストニアへ1隻が輸出されています。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフはピョートル大帝湾で対地砲撃及び機雷掃討訓練を実施した

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年4月5日8時15分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦は沿海地方沖で砲射撃を実施した】
ウラジオストク、4月5日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、ピョートル大帝湾海域で沿岸目標及び海洋機雷模型への複合砲射撃を実施した。
水曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「艦の砲術班員は、射撃の実施中に仮想敵の指揮所を模した沿岸目標を破壊し、そして更にエアロゾル擬装を設定する演習任務を遂行しました」
声明では、こう述べられた。

砲術指揮官は、浮遊機雷模型への砲射撃のテストに合格した。

乗組員は、無装備の海岸へ揚陸部隊を上陸させる為の戦闘で砲複合体の準備を含む射撃の全段階へ取り組み、沿岸目標を成功裏に制圧した。

射撃は、艦隊の戦闘訓練計画に沿って海上射爆場で実施された。



プロジェクト1171「タピール」(獏)大型揚陸艦の13番艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1971年9月3日に起工され、1973年11月30日に進水し、1974年6月30日にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

就役前の「ニコライ・ヴィルコフ」
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1978年5月12日から1979年1月29日まで、初めてインド洋への遠距離航海を行ないました。
その後、1980年代末までに計7回のインド洋への遠距離航海を行ないました。

1984年頃の「ニコライ・ヴィルコフ」
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ウラジオストク艦船修理工場で修理中の「ニコライ・ヴィルコフ」(1990年9月)
左隣に停泊しているのは、同じく修理中のプロジェクト1134A大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」だが、こちらは修理を完了する事無く1993年6月30日に除籍された。
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1993年末~1994年初頭にもペルシャ湾への遠距離航海を行ない、グレートブリテン、フランス、アメリカ海軍の艦と合同演習を実施しました。
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以後は遠距離航海へ出る事は無く、日本海及びオホーツク海でのみ行動しています。

太平洋艦隊には、計5隻のプロジェクト1171大型揚陸艦が配備されましたが、「ニコライ・ヴィルコフ」以外の4隻は、1994年7月5日付で除籍されました。

「ニコライ・ヴィルコフ」は21世紀に入っても現役に留まり続け、2008年6月30日には就役34周年を迎えました。
[大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」就役34周年]

2018年9月上旬に極東で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2019年3月1日には沿海地方で上陸戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは上陸戦闘訓練を行なった]

2020年3月2日には、第155独立海軍歩兵旅団の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で上陸演習を行なった]

2020年6月上旬には、他の太平洋艦隊所属の大型揚陸艦3隻と共に沿海地方から遠く離れたチュクチ自治管区プロヴィデニヤ湾まで海軍歩兵部隊の兵員と車両を輸送し、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はチュクチで上陸演習を行なった]
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その後もプロヴィデニヤ湾地域に留まり、演習を続けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦と海軍歩兵部隊はチュクチで演習を続けている]

2020年8月のベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]

演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、2020年11月12日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年11月初頭には大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】

その後にウラジオストクへ戻り、2021年12月21日には沿海地方海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行なった]


2022年1月下旬から始まったロシア海軍4艦隊同時演習の一環として、他の太平洋艦隊水上艦と共に2月7日にラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、同海域で演習を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年2月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月8日頃にウラジオストクを出航し、3月9日に津軽海峡を通過して太平洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はオホーツク海で射撃演習を行なう為にサンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過した]

3月15日に津軽海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]

2022年9月上旬に極東で実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]


2023年1月16日には沿海地方海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の上陸演習を実施した]

3月1日にも沿海地方で対地砲撃と上陸の演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で対地砲撃と海軍歩兵上陸の演習を実施した]

3月上旬にウラジオストクを出航し、津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。

カムチャツカ半島へ向かう途中、3月10日に千島列島付近で対水中破壊工作防衛演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは千島列島沖で対水中破壊工作防衛演習を実施した]

カムチャツカ半島へ到着した後、またウラジオストクへ戻り、4月5日にはピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を行ないました。


既に艦齢は48年の「ニコライ・ヴィルコフ」ですが、後継となる揚陸艦が就役するのは、まだまだ先の話なので、未だ暫くの間は現役に留まり続けるでしょう。
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ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは千島列島沖で対水中破壊工作防衛演習を実施した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年3月10日3時10分配信
【軍艦「ニコライ・ヴィルコフ」は演習で「水中破壊工作員を撃滅した】
ユジノサハリンスク、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ

大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、クリル諸島地域の演習で仮想敵「戦闘泳者グループ」を撃滅した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフの乗組員は、ウラジオストクの駐留所からカムチャツカ半島側への海上移動中、対破壊工作防衛の課題へ取り組みました。
(演習への)導入の枠組みにおいて、海上移動中にクリル諸島地域の太平洋艦隊海上射爆場で、艦の乗組員は無防備の泊地で仮想敵の戦闘泳者として特定された水中目標を発見しました」

声明では、こう述べられた。

演習の筋書きの下、仮想敵水中破壊工作グループは水中偵察を行なった。
艦は警戒措置を取り、水中監視所は武装し、仮想敵の水中破壊工作部隊及び手段と戦う為の部隊の戦闘泳者は行動準備態勢を整えた。

「艦の乗組員は、導入時の行動へ取り組む過程で、多砲身艦載擲弾発射装置からの擲弾射撃を行ないました」
太平洋艦隊
広報サービスは指摘した。

更に、海上移動中に大型揚陸艦の乗組員はダメージコントロール演習を行なった。
以前、大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」サンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過し、日本海から太平洋への移動を行なった。



プロジェクト1171「タピール」(獏)大型揚陸艦の13番艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1971年9月3日に起工され、1973年11月30日に進水し、1974年6月30日にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

就役前の「ニコライ・ヴィルコフ」
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1978年5月12日から1979年1月29日まで、初めてインド洋への遠距離航海を行ないました。
その後、1980年代末までに計7回のインド洋への遠距離航海を行ないました。

1984年頃の「ニコライ・ヴィルコフ」
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ウラジオストク艦船修理工場で修理中の「ニコライ・ヴィルコフ」(1990年9月)
左隣に停泊しているのは、同じく修理中のプロジェクト1134A大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」だが、こちらは修理を完了する事無く1993年6月30日に除籍された。
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1993年末~1994年初頭にもペルシャ湾への遠距離航海を行ない、グレートブリテン、フランス、アメリカ海軍の艦と合同演習を実施しました。
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以後は遠距離航海へ出る事は無く、日本海及びオホーツク海でのみ行動しています。

太平洋艦隊には、計5隻のプロジェクト1171大型揚陸艦が配備されましたが、「ニコライ・ヴィルコフ」以外の4隻は、1994年7月5日付で除籍されました。

「ニコライ・ヴィルコフ」は21世紀に入っても現役に留まり続け、2008年6月30日には就役34周年を迎えました。
[大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」就役34周年]

2018年9月上旬に極東で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2019年3月1日には沿海地方で上陸戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは上陸戦闘訓練を行なった]

2020年3月2日には、第155独立海軍歩兵旅団の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で上陸演習を行なった]

2020年6月上旬には、他の太平洋艦隊所属の大型揚陸艦3隻と共に沿海地方から遠く離れたチュクチ自治管区プロヴィデニヤ湾まで海軍歩兵部隊の兵員と車両を輸送し、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はチュクチで上陸演習を行なった]
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その後もプロヴィデニヤ湾地域に留まり、演習を続けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦と海軍歩兵部隊はチュクチで演習を続けている]

2020年8月のベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]

演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、2020年11月12日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年11月初頭には大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】

その後にウラジオストクへ戻り、2021年12月21日には沿海地方海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行なった]


2022年1月下旬から始まったロシア海軍4艦隊同時演習の一環として、他の太平洋艦隊水上艦と共に2月7日にラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、同海域で演習を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年2月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月8日頃にウラジオストクを出航し、3月9日に津軽海峡を通過して太平洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はオホーツク海で射撃演習を行なう為にサンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過した]

3月15日に津軽海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]

2022年9月上旬に極東で実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]


2023年1月16日には沿海地方海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の上陸演習を実施した]

3月1日にも沿海地方で対地砲撃と上陸の演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で対地砲撃と海軍歩兵上陸の演習を実施した]

3月上旬にウラジオストクを出航し、津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。

カムチャツカ半島へ向かう途中、3月10日に千島列島付近で対水中破壊工作防衛演習を行ないました。

既に艦齢は48年の「ニコライ・ヴィルコフ」ですが、後継となる揚陸艦が就役するのは、まだまだ先の話なので、未だ暫くの間は現役に留まり続けるでしょう。
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ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは2023年9月上旬に近代化改装を終えて復帰する

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『タス通信』より
2023年月日時分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は今秋にバルト艦隊へ復帰する】
モスクワ、3月7日/タス通信

プロジェクト775大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、修理及び近代化の後、9月上旬にバルト艦隊へ復帰する。
『タス通信』『全ロシア海軍支援運動』のトップ、ウラジーミル・マリツェフより伝えられた。
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「『レーニン勲章クロンシュタット海洋工場』での修理及び近代化の後、艦は4月中旬に係留試験へ入ります。
夏には工場航行試験が計画されており、艦隊への引き渡しは9月上旬になります」

彼は話した。

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3月初頭に『レーニン勲章クロンシュタット海洋工場』は創業165周年を迎えた。
「蒸気艦隊の修復」の為に考案された工場は、これまでに様々な用途の10000隻以上の艦船の準備状態を回復してきた。
その中には、最初の国産装甲艦、最初の航洋駆逐艦「ヴズルイフ」、巡洋艦「アヴローラ」、「ワリャーグ」、戦列艦「セヴァストーポリ」、「オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ」、「ノヴィーク」型駆逐艦、潜水艦、砕氷船「エルマーク」、「クラシン」、その他大勢が有った。

計画によると、バルト艦隊プロジェクト20380ロケットコルベットの中で最初の計画修理を行なうのは、これらの内の1隻目のコルベット「ステレグーシチー」『北方造船所』(『レーニン勲章クロンシュタット海洋工場』と同様に『統合造船業営団』へ加入)となる。



プロジェクト775大型揚陸艦BDK-60ポーランド『グダニスク造船所』で建造され、1985年6月11日に進水し、同年12月31日にソ連海軍へ納入されました。
翌1986年1月14日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

1986年11月12日、「アレクサンドル・シャバリン」と命名されました。

就役後、1980年代末に2回アンゴラ人民共和国への遠距離航海を行なった以外はバルト海で行動していました。
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2012年12月17日にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2013年1月のロシア海軍3艦隊合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

ノヴォロシースクで貨物を積み込む「アレクサンドル・シャバリン」(2013年8月)


ノヴォロシースクの埠頭を離れる「アレクサンドル・シャバリン」(2013年10月)


ボスポラス海峡を通過する「アレクサンドル・シャバリン」(2013年11月23日)
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その後は黒海沿岸ノヴォロシースクシリアタルトゥースを往復する物資輸送任務に就き、2014年1月14日に帰投しました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海から母港バルチースクへ帰ってきた]

2014年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」



2015年に再び地中海東部へ派遣され、2015年5月中旬に中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

セヴァストーポリに停泊する「アレクサンドル・シャバリン」(2015年2月24日)
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2015年6月上旬に地中海東部エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加した後にバルチースクへ戻りました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2016年7月にバルチースクを出航して地中海東部へ向かい、2016年8月末から同年12月末まで黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)へ6回従事しました。

セヴァストーポリから出航する「アレクサンドル・シャバリン」(2016年8月24日)
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2017年1月29日にバルチースクへ帰投しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは地中海東部から帰投した]

2018年7月末のロシア海軍の日の観艦式へ参加する「アレクサンドル・シャバリン」


2019年8月上旬にバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
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[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年12月に『クロンシュタット海洋工場』へ回航され、本格的なオーバーホールが始まりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンはクロンシュタットでオーバーホールを行なう]
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2021年9月末の「アレクサンドル・シャバリン」
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「アレクサンドル・シャバリン」のオーバーホールは2021年末の完了が予定されていましたが、2021年中にも、そして2022年中にも完了しませんでした。

「アレクサンドル・シャバリン」は2023年4月中旬から工場の岸壁で係留試験を行ない、夏に航行試験を行ない、9月上旬にバルト艦隊への復帰が予定されています。


現在、ロシア海軍には、ソヴィエト時代に建造された大型揚陸艦(プロジェクト1171プロジェクト775)が計19隻在籍しており、既に艦齢は30年を超える艦が大半ですが、この「アレクサンドル・シャバリン」のようにオーバーホールが行なわれ、維持されています。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で対地砲撃と海軍歩兵上陸の演習を実施した

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『インテルファクス極東ニュース』より
2023年3月1日6時0分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦は沿海地方の演習で砲射撃を実施した】
ウラジオストク、3月1日、インテルファクス-極東

太平洋艦隊大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」の乗組員は、沿海地方太平洋艦隊海軍歩兵部隊と共に演習へ参加し、その最中に沿岸目標への砲射撃を実施した。
太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「演習中に大型揚陸艦の乗組員はエアゾール擬装を使用して沿岸へのアプローチを行ないました。
煙幕から離れた後、砲術戦闘部門の要員は、揚陸部隊の上陸を撃退する為に海岸へ装備された『敵』の仮想火点を撃破しました」

声明では、こう述べられた。

砲手は沿岸目標を成功裏に撃破し、海軍歩兵大型揚陸艦の中甲板から無装備の海岸へ上陸する機会を保障したと広報ービスは伝えた。

海軍歩兵は、仮想空挺部隊の到着まで沿岸地域の占拠と保持へ取り組んだ。
演習の後、軍人は戦闘訓練を続ける為に他の地域へ向かったと声明は述べた。



プロジェクト1171「タピール」(獏)大型揚陸艦の13番艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で1971年9月3日に起工され、1973年11月30日に進水し、1974年6月30日にソ連海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

就役前の「ニコライ・ヴィルコフ」
20-0302d.jpg

1978年5月12日から1979年1月29日まで、初めてインド洋への遠距離航海を行ないました。
その後、1980年代末までに計7回のインド洋への遠距離航海を行ないました。

1984年頃の「ニコライ・ヴィルコフ」
20-0302c.jpg

ウラジオストク艦船修理工場で修理中の「ニコライ・ヴィルコフ」(1990年9月)
左隣に停泊しているのは、同じく修理中のプロジェクト1134A大型対潜艦「ワシーリー・チャパエフ」だが、こちらは修理を完了する事無く1993年6月30日に除籍された。
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1993年末~1994年初頭にもペルシャ湾への遠距離航海を行ない、グレートブリテン、フランス、アメリカ海軍の艦と合同演習を実施しました。
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以後は遠距離航海へ出る事は無く、日本海及びオホーツク海でのみ行動しています。

太平洋艦隊には、計5隻のプロジェクト1171大型揚陸艦が配備されましたが、「ニコライ・ヴィルコフ」以外の4隻は、1994年7月5日付で除籍されました。

「ニコライ・ヴィルコフ」は21世紀に入っても現役に留まり続け、2008年6月30日には就役34周年を迎えました。
[大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」就役34周年]

2018年9月上旬に極東で実施された戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2019年3月1日には沿海地方で上陸戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは上陸戦闘訓練を行なった]

2020年3月2日には、第155独立海軍歩兵旅団の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で上陸演習を行なった]

2020年6月上旬には、他の太平洋艦隊所属の大型揚陸艦3隻と共に沿海地方から遠く離れたチュクチ自治管区プロヴィデニヤ湾まで海軍歩兵部隊の兵員と車両を輸送し、上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はチュクチで上陸演習を行なった]
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その後もプロヴィデニヤ湾地域に留まり、演習を続けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦と海軍歩兵部隊はチュクチで演習を続けている]

2020年8月のベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]

演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、2020年11月12日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年11月初頭には大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」と共にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】

その後にウラジオストクへ戻り、2021年12月21日には沿海地方海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の乗船・下船訓練を行なった]


2022年1月下旬から始まったロシア海軍4艦隊同時演習の一環として、他の太平洋艦隊水上艦と共に2月7日にラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、同海域で演習を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年2月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

3月8日頃にウラジオストクを出航し、3月9日に津軽海峡を通過して太平洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はオホーツク海で射撃演習を行なう為にサンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過した]

3月15日に津軽海峡を西進して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]

2022年9月上旬に極東で実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]


2023年1月16日には沿海地方海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフは沿海地方で海軍歩兵部隊の上陸演習を実施した]

3月1日にも沿海地方で対地砲撃と上陸の演習を行ないました。

既に艦齢は48年の「ニコライ・ヴィルコフ」ですが、後継となる揚陸艦が就役するのは、まだまだ先の話なので、未だ暫くの間は現役に留まり続けるでしょう。
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ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはクリル諸島(千島列島)で対空戦闘・機雷掃討訓練を実施した

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『タス通信』より
2023年2月14日9時7分配信
【大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」はクリル諸島付近で演習を実施した】
タス通信、2月14日

太平洋艦隊大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」携帯高射ミサイル複合体の要員は、クリル諸島付近での演習中に仮想破壊工作員の無人機を破壊した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「演習計画の下で大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイの乗組員は、仮想敵の破壊工作-偵察グループにより無人島の1つから射出された無人飛行装置を探知しました。
演習中に要員は携帯高射ミサイル複合体イグラを使用準備態勢へ移行し、対空防衛要員は目標のコースを追跡しました。
敵の無人飛行装置が攻撃ゾーンへ入った時、空中目標は2基の高射ミサイルにより破壊されました」

発表された声明では、こう述べられた。

戦闘訓練計画に沿って大型揚陸艦の砲術要員は、仮想機雷危険海域で浮遊機雷の模型を探知、破壊する訓練を実施した事が付け加えられた。

以前、軍艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」の乗組員は、太平洋艦隊海軍歩兵連合部隊の要員と車両の載及び荷降ろしの訓練をカムチャツカで実施した。



プロジェクト775大型揚陸艦の第2グループの4番艦(775シリーズ通算16番艦)BDK-98ポーランドグダニスク造船所で建造され、1982年9月28日にソ連海軍へ納入されました。

1983年7月1日にバルチースクを出航し、1984年1月31日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ配備されました。
この間、イエメン、エチオピア、モザンビーク、セーシェル諸島、ベトナム(カムラン)を訪問しました。

1989年10月4日から11月9日までインド洋で行動し、イエメンエチオピアを訪れました。

1990年1月から7月までエチオピアへ派遣されました。

1992年7月に沿海地方で上陸演習を行なうBDK-98
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2004年6月に上陸演習を行なうBDK-98
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2007年7月初頭にアメリカ海軍駆逐艦「カーチス・ウィルバー」ウラジオストクを訪問した際のホストシップを務めました。
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2011年7月24日付で「アドミラル・ネヴェリスコイ」と命名されました。

2012年8月下旬~9月上旬には『追憶の航海』(第2次大戦に従軍した退役将兵を乗せ、サハリンクリル諸島を巡る)へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を行なう]

2013年3月から12月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬には東シナ海で実施されたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

帰港後、ウラジオストクの艦船修理工場で修理が行なわれ、2015年2月に復帰しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する]

2015年7月下旬にはハバロフスク地方ワニノ港サハリン島ホルムスク港の間の貨客輸送任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはワニノ-ホルムスク間の貨客輸送を終えた]

2015年9月2日にサハリン南部のコルサコフ港で行なわれた第2次世界大戦終結70周年記念観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]

2016年5月~6月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]

2018年9月にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2020年6月上旬には他の大型揚陸艦3隻と共にチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はチュクチで上陸演習を行なった]

その後もプロヴィデニヤ湾地域に留まり、演習を続けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦と海軍歩兵部隊はチュクチで演習を続けている]

2020年8月のベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]

演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、11月12日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年4月初頭、同型艦「ペレスヴェート」、「オスリャービャ」と共にカムチャツカへ移動し、クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団の上陸演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]

2021年6月中旬に同型艦「ペレスヴェート」と共にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で装甲兵員輸送車BTR-82Aの積載訓練を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で海軍歩兵部隊の上陸訓練を実施した]

2021年11月初頭にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】

2021年12月下旬、同型艦「オスリャービャ」と共にオホーツク海で機雷掃討、対空防衛、対水中破壊工作防衛の戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとアドミラル・ネヴェリスコイはオホーツク海で機雷掃討訓練を行なった]

2022年1月下旬から始まったロシア海軍4艦隊同時演習の一環として、他の太平洋艦隊水上艦と共に2月7日にラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、同海域で演習を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年2月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

他の大型揚陸艦3隻と共に3月8日頃にウラジオストクを出航し、3月9日に津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はオホーツク海で射撃演習を行なう為にサンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過した]

3月15日、他の大型揚陸艦3隻と共に津軽海峡を西進し、日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]

11月9日には沿海地方海軍歩兵部隊第155独立親衛海軍歩兵旅団の積載訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは沿海地方で海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施した]

その後、カムチャツカ方面へ移動し、2023年1月23日にペトロパヴロフスク・カムチャツキーマラヤ・ラゲルナヤ湾カムチャツカ駐留の海軍歩兵部隊クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団の積載訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはカムチャツカ半島で海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施した]

2月13日にはクリル諸島付近で対空戦闘と機雷掃討訓練を行ないました。

ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはカムチャツカ半島で海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年1月23日14時47分配信
【マラヤ・ラゲルナヤ湾で大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」は車両の積載及び荷降ろしへ取り組んだ】

太平洋艦隊の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」乗組員はカムチャツカで軍用車両の積載及び荷降ろしの訓練を実施した。

1月23日・月曜日にロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、この活動は艦隊の戦闘訓練計画に沿って、カムチャツカ地方に駐留する太平洋艦隊海軍歩兵部隊と共にマラヤ・ラゲルナヤ湾で実施された。
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訓練中、「支点」方式で車両と人員を積載する為、無装備の海岸セクションへの揚陸艦の組織的アプローチへ取り組んだ。

その後、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」の要員は、自身の動きを欺瞞する要素を実行し、海岸から離れる為の基準行動を行なった。

訓練は、艦の海岸へのアプローチの為の標準行動への取り組みと、車両及び揚陸隊員の下船で終了した。

合計100名以上の将兵が訓練へ参加し、約20両の戦闘車両及び特殊車両が関わった。

「アドミラル・ネヴェリスコイ」プロジェクト775大型揚陸艦であり、1982年から勤務に就いている。
このタイプの大型揚陸艦強化戦車中隊:12両の戦車や、歩兵戦闘車或いは装甲輸送車17両、そして更に250名の揚陸隊員の乗船が可能である。
自立航行期間は6ヶ月間。



プロジェクト775大型揚陸艦の第2グループの4番艦(775シリーズ通算16番艦)BDK-98ポーランドグダニスク造船所で建造され、1982年9月28日にソ連海軍へ納入されました。

1983年7月1日にバルチースクを出航し、1984年1月31日にウラジオストクへ到着し、太平洋艦隊へ配備されました。
この間、イエメン、エチオピア、モザンビーク、セーシェル諸島、ベトナム(カムラン)を訪問しました。

1989年10月4日から11月9日までインド洋で行動し、イエメンエチオピアを訪れました。

1990年1月から7月までエチオピアへ派遣されました。

1992年7月に沿海地方で上陸演習を行なうBDK-98
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2004年6月に上陸演習を行なうBDK-98
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2007年7月初頭にアメリカ海軍駆逐艦「カーチス・ウィルバー」ウラジオストクを訪問した際のホストシップを務めました。
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2011年7月24日付で「アドミラル・ネヴェリスコイ」と命名されました。

2012年8月下旬~9月上旬には『追憶の航海』(第2次大戦に従軍した退役将兵を乗せ、サハリンクリル諸島を巡る)へ参加しました。
[ロシア太平洋艦隊艦船は「追憶の航海」を行なう]

2013年3月から12月まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]

2014年5月下旬には東シナ海で実施されたロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

帰港後、ウラジオストクの艦船修理工場で修理が行なわれ、2015年2月に復帰しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは2015年2月に修理を終えて復帰する]

2015年7月下旬にはハバロフスク地方ワニノ港サハリン島ホルムスク港の間の貨客輸送任務に従事しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイはワニノ-ホルムスク間の貨客輸送を終えた]

2015年9月2日にサハリン南部のコルサコフ港で行なわれた第2次世界大戦終結70周年記念観艦式へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]

2016年5月~6月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]

2018年9月にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

2020年6月上旬には他の大型揚陸艦3隻と共にチュクチ半島(ベーリング海)へ派遣され、演習へ参加しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はチュクチで上陸演習を行なった]

その後もプロヴィデニヤ湾地域に留まり、演習を続けました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦と海軍歩兵部隊はチュクチで演習を続けている]

2020年8月のベーリング海でのロシア海軍演習『大洋の盾-2020』にも参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵はチュクチで上陸演習を行なった]

演習が終わった後も引き続き洋上に留まり、11月12日にウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻は5ヶ月間の航海を終えてウラジオストクへ帰投した]

2021年4月初頭、同型艦「ペレスヴェート」、「オスリャービャ」と共にカムチャツカへ移動し、クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団の上陸演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はカムチャツカで上陸演習を行なった]

2021年6月中旬に同型艦「ペレスヴェート」と共にカムチャツカ半島へ派遣され、揚陸演習を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で装甲兵員輸送車BTR-82Aの積載訓練を実施した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイとペレスヴェートはカムチャツカ沿岸で海軍歩兵部隊の上陸訓練を実施した]

2021年11月初頭にオホーツク海へ入り、砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年11月2日12時45分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦はオホーツク海で砲射撃を実施した】

2021年12月下旬、同型艦「オスリャービャ」と共にオホーツク海で機雷掃討、対空防衛、対水中破壊工作防衛の戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャとアドミラル・ネヴェリスコイはオホーツク海で機雷掃討訓練を行なった]

2022年1月下旬から始まったロシア海軍4艦隊同時演習の一環として、他の太平洋艦隊水上艦と共に2月7日にラペルザ海峡(宗谷海峡)を通過してオホーツク海へ入り、同海域で演習を行なった後、ウラジオストクへ帰投しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年2月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

他の大型揚陸艦3隻と共に3月8日頃にウラジオストクを出航し、3月9日に津軽海峡を通過して太平洋へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦4隻はオホーツク海で射撃演習を行なう為にサンガルスキー海峡(津軽海峡)を通過した]

3月15日、他の大型揚陸艦3隻と共に津軽海峡を西進し、日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はウクライナへ派遣される]

11月9日には沿海地方海軍歩兵部隊第155独立親衛海軍歩兵旅団の積載訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイは沿海地方で海軍歩兵部隊の乗船訓練を実施した]

その後、カムチャツカ方面へ移動し、2023年1月23日にペトロパヴロフスク・カムチャツキーマラヤ・ラゲルナヤ湾カムチャツカ駐留の海軍歩兵部隊クラスノダール-ハバロフスク2度赤旗授与・第40独立海軍歩兵旅団の積載訓練を行ないました。