ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船はウラジオストクへ帰投した
『ズヴェズダーテレビ』より
2023年4月22日7時50分配信
【太平洋艦隊の艦は抜き打ち査察の後に駐留所へ戻ってきた】
太平洋艦隊の艦船は、戦闘準備態勢の抜き打ち査察及び太平洋、日本海、オホーツク海での任務遂行後に駐留所へ戻ってきた。
土曜日にロシア国防省は発表した。
物資を補充し、休養した後、乗組員は戦闘訓練計画に沿って任務遂行を続ける。
埠頭には、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「グロームキー」、「ソヴェルシェーンヌイ」、対潜艦、掃海艦、揚陸艦、ロケット艇が係留された。
以前にロシア国防相セルゲイ・ショイグは太平洋艦隊の抜き打ち査察を発表し、その部隊は完全な警戒態勢に入り、高度な戦闘準備段階へ入った事が想い起こされる。
査察中、敵の最新兵器が考慮された。
査察は軍の最高司令官(大統領)の決定により行なわれた。
2023年4月14日、ロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)が始まり、演習参加艦が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)が始まった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加する艦船は日本海、オホーツク海、ベーリング海へ向かった]

ロシア国防省によると、演習中、ピョートル大帝湾(ウラジオストク沖)、オホーツク海南部、アヴァチャ湾(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー沖)は閉鎖されるとの事ですから、この海域でミサイル発射や砲撃などの実弾射撃が行なわれるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)中にオホーツク海南部、ピョートル大帝湾、カムチャツカ沖海域は閉鎖される]
4月15日にはウラジオストクから太平洋艦隊の主力水上艦が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加する水上艦はウラジオストクから出航した]
同日、ロシア太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38及びIl-38N(おそらくはカムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場駐留)が潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38は潜水艦捜索訓練を実施した]
同日、カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場に駐留するロシア太平洋艦隊の迎撃戦闘機MiG-31BMも迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の迎撃戦闘機MiG-31BMは迎撃戦闘訓練を実施した]
ロシア太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)には、ロシア航空宇宙軍の遠距離航空隊の戦略爆撃機Tu-95MSと超音速爆撃機Tu-22M3も参加します。
[ロシア航空宇宙軍の戦略爆撃機Tu-95MSと超音速爆撃機Tu-22M3はロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加する]
4月16日、沿海地方のロシア海軍歩兵部隊(第155親衛海軍歩兵旅団)は、ウラジオストクの南西に在るクレルカ岬で上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を実施した]
太平洋艦隊所属の地対空ミサイルS-400及びパーンツィリ-Sも駐屯地から戦闘演習地域へ展開しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の高射ミサイル複合体S-400及び高射ミサイル-機関砲複合体パーンツィリ-Sは駐屯地から戦闘演習地域へ展開した]
4月17日、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加しているフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は日本海で実弾射撃演習を実施した]
その後、R-298を含むロケット艇6隻と共に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2023年4月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
この時、合計18隻の艦船がオホーツク海へ入りました。
同日、カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場に駐留するロシア太平洋艦隊の迎撃戦闘機MiG-31は領空侵犯機の迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の迎撃戦闘機MiG-31は領空侵犯機の迎撃訓練を実施した]
同日、ハバロフスク地方のカーメニ・ルチェイ飛行場に駐留する遠距離対潜哨戒機Tu-142は潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は潜水艦捜索訓練を実施した]
4月18日、カムチャツカ半島のヴィリュチンスクに駐留する太平洋艦隊の原子力潜水艦は出航し、太平洋へ展開しました。
動画で見る限り、5隻の原子力潜水艦(ボレイ級戦略用途原子力水中巡洋艦2隻、949A原子力水中巡洋艦1隻、、971U原子力巡洋潜水艦「クズバス」、885M原子力水中巡洋艦「ノヴォシビルスク」)が出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力潜水艦は太平洋へ展開した]
同日、日本海ではコルベット「グロームキー」と3隻の小型対潜艦(このうち1隻は「コレーエツ」)が実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベットと小型対潜艦は日本海で実弾射撃訓練を実施した]
同日、ロシア航空宇宙軍の戦略爆撃機Tu-95MSは、ベーリング海とオホーツク海の上空を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するロシア航空宇宙軍の戦略爆撃機Tu-95MSはベーリング海とオホーツク海の上空を飛行した]
同日夕方(現地時間)、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」はウラジオストクから出航しました。
同艦はウラジオストクの艦船修理工場でメンテナンス中だったらしく、この為に他の艦よりも出航が数日後になったようです。
[抜き打ち査察(演習)へ参加するロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはウラジオストクから出航した]
4月19日、先にヴィリュチンスクから出航して太平洋へ展開していた原子力水中巡洋艦「トムスク」は敵空母群への模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[抜き打ち査察(演習)へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トムスクは太平洋で敵空母群攻撃訓練を実施した]
同日、カムチャツカ及び千島列島に駐留する地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」は駐屯所を出て演習地域へ移動しました。
[カムチャツカ及び千島列島のロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バル」と「バスチオン」は駐屯地から戦闘演習地域へ展開した]
同日、カムチャツカに駐留する対潜哨戒機Il-38Nと迎撃戦闘機MiG-31は戦闘訓練を行ないました。
[カムチャツカに駐留するロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機と迎撃戦闘機は戦闘訓練を実施した]
同日、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3は、オホーツク海と日本海北部の上空を飛行しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3はオホーツク海と日本海北部の上空を飛行した]
4月20日、オホーツク海へ入っていたロケット艇R-298は、超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するロケット艇R-298はオホーツク海で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]
同日、コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は、日本海沿岸で陸上目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加するコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」は日本海沿岸で艦砲射撃訓練を実施した]
同日、カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場に駐留する戦闘輸送ヘリコプターKa-29は、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー付近の海岸で実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち演習へ参加する戦闘輸送ヘリコプターKa-29はカムチャツカで実弾射撃訓練を実施した]
太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)は4月20日に終了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)は終了した]
演習の為にオホーツク海へ入っていた18隻の艦船は、4月19日~20日に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の抜き打ち査察(演習)へ参加した艦船は宗谷海峡を西進した]
4月22日にウラジオストクへ帰投しました。
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