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ロシア海軍の第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は水中無人艇を搭載する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月21日9時45分配信
【開発者は将来の水中無人機の製造について話した】
モスクワ、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

水中無人機は、より隠密性を高める為の将来原子力潜水艦「アルクトゥル」の遠隔通信アンテナとなる。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは語った。

海洋工学中央設計局『ルビーン』は、ロシア戦略潜水艦、非核(通常動力)潜水艦、そして更に海上無人機の主要開発者である。
「アルクトゥル」は、ロシア連邦海軍の為の将来潜水艦プロジェクトである。

「無人装置は遠隔通信アンテナとなり、潜水艦は隠密性を失う恐れのある作戦から空間的及び時間的な距離を置く事が可能となります。
絶え間ない騒音への対処では他の手段も提案されており、最も注目されるのは、完全な電気推進の推進軸無しの動力装置です」
ヴィリニト
は話した。



ソ連/ロシア海軍戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)の設計を手掛けてきた海洋工学中央設計局『ルビーン』は、現在建造が進められている第4世代の戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの次世代(第5世代)の戦略原子力潜水艦の開発を2010年頃から水面下で進めていました。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
第5世代戦略原子力潜水艦の開発作業の成果は、2012年から建造が始まった改「ボレイ」級(「ボレイ-A」)の設計にも取り入れられています。

これまでは殆ど情報の無かった第5世代戦略原子力潜水艦ですが、2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて概要が明らかにされました。
[ロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦概念設計案「アルクトゥル」]
[中央設計局『ルビーン』はロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」の開発を進めている]

アルクトゥルАрктурは、アークトゥルス(うしかい座α星)の事です。
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開発元の『ルビーン』は、第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は排水量が20パーセント少なくなると言っておりますが、これは「ボレイ-A」(水中排水量25000トン)と比べての話なので、水中排水量は2万トン程度になるようです。
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「ボレイ」シリーズと同様にスクリューでは無くポンプジェット推進になり、機関は原子力ターボ・エレクトリック方式になるようです。

全長も「ボレイ-A」より約30メートル短い134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名になります。

弾道ミサイルも、「ボレイ-A」の16基よりは少なくなるようです(12基)
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「アルクトゥル」弾道ミサイルの他に水中無人艇の搭載も可能であり、場合によっては水中無人艇母艦としても活動できるようです。
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「アルクトゥル」は、現在開発中のリチウムイオン電池無人潜水艇「スロッガート-V」などを搭載し、遠隔通信アンテナとしても使用できます。
[ロシア海軍の将来リチウムイオン電池無人潜水艇スロッガート-V]

「アルクトゥル」が実際に建造されるのは早くても2030年代後半になるようです。
[ロシア海軍の第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は2030年代後半以降に登場する]
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ロシア海軍の第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は2030年代後半以降に登場する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月21日3時14分配信
【設計局は海軍への新たな原子力潜水艦が登場する時期を告げた】
モスクワ、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

新たな戦略原子力潜水艦は、2037年以降に「ボレイ」シリーズ水中巡洋艦を代替する為に到来しなければならない。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは語った。

海洋工学中央設計局『ルビーン』は、ロシア戦略潜水艦、非核(通常動力)潜水艦、そして更に海上無人機の主要開発者である。
現在、中央設計局海軍の為の将来潜水艦プロジェクト「アルクトゥル」を開発している。

「勿論、アルクトゥルが原子力潜水艦開発の唯一の可能な道筋では有りません。
将来は、常に多くの選択肢が有ります。
私共は、中長期的な焦点で、より伝統的なヴァージョンにも取り組んでおります。
この作業は『マラヒート』でも進められております。
このような『選択の分野』の形成により、海軍は、自らの任務と業界の能力を関連付け、開発の方向性を合理的に選択し、科学研究の為の目的の設定が可能となります。
ボレイのトップ、ユーリー・ドルゴルーキーが就役25周年を迎える2037年には、その為の時期に到達し、それに代わる新たな艦が到来しなければならないでしょう」
ヴィリニト
は話したが、機密事項なのでプロジェクトの詳細は明確にしなかった。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月19日12時14分配信
【設計局は将来原子力潜水艦「アルクトゥル」について話した】
モスクワ、6月21日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

将来原子力潜水艦「アルクトゥル」は、戦略潜水艦多目的潜水艦の機能が結合される:それは有翼ミサイル弾道ミサイルで目標を攻撃する。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは語った。

海洋工学中央設計局『ルビーン』は、ロシア戦略潜水艦、非核(通常動力)潜水艦、そして更に海上無人機の主要開発者である。
「アルクトゥル」は、ロシア連邦海軍の為の将来潜水艦プロジェクトである。

「アルクトゥルの構想は、今世紀後半に焦点を当てておりますが、その時も、潜水艦は戦略抑止及び沿岸及び海上目標へ高精度打撃を与える任務を果たすであろうと確信を持って言えます。
従いまして、我々のプロジェクトには、様々な兵器~作戦-戦術から戦略まで~と繋がる能力が付与されます」
ヴィリニト
は語った。

「アルクトゥル」の排水量は現代のロケット艦より20パーセント少ない。
その全長は134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名となる。



ソ連/ロシア海軍戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)の設計を手掛けてきた海洋工学中央設計局『ルビーン』は、現在建造が進められている第4世代の戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの次世代(第5世代)の戦略原子力潜水艦の開発を2010年頃から水面下で進めていました。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
第5世代戦略原子力潜水艦の開発作業の成果は、2012年から建造が始まった改「ボレイ」級(「ボレイ-A」)の設計にも取り入れられています。

これまでは殆ど情報の無かった第5世代戦略原子力潜水艦ですが、2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて概要が明らかにされました。
[ロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦概念設計案「アルクトゥル」]
[中央設計局『ルビーン』はロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」の開発を進めている]

アルクトゥルАрктурは、アークトゥルス(うしかい座α星)の事です。
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開発元の『ルビーン』は、第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は排水量が20パーセント少なくなると言っておりますが、これは「ボレイ-A」(水中排水量25000トン)と比べての話なので、水中排水量は2万トン程度になるようです。
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「ボレイ」シリーズと同様にスクリューでは無くポンプジェット推進になり、機関は原子力ターボ・エレクトリック方式になるようです。

全長も「ボレイ-A」より約30メートル短い134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名になります。

弾道ミサイルも、「ボレイ-A」の16基よりは少なくなるようです(12基)
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「アルクトゥル」弾道ミサイルの他に水中無人艇の搭載も可能であり、場合によっては水中無人艇母艦としても活動できるようです。
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ただ、実際に建造されるのは早くても2030年代後半になるようです。

中央設計局『ルビーン』はロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」の開発を進めている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月10日3時4分配信
【中央設計局『ルビーン』は将来原子力潜水艦「アルクトゥル」の寸法を小さくするつもりである】
モスクワ、10月10日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

ロシア将来原子力潜水艦は寸法が小さくなるが、出来る限りの数の兵器の配置を得る。
株式会社・中央設計局『ルビーン』の対外経済活動・軍事技術協力担当副総取締役アンドレイ・バラノフ『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで述べた。

「我々の観点からは、新たな潜水艦の排水量を幾らか減少する機会が有ります。
とは言っても、大きな寸法から逃れることは難しく、艦の多機能性は、それに依存します。
これらの大型潜水艦は、将来的には、徐々に兵器を含む様々な技術的手段を可能な限り配置できる汎用搭載プラットフォームとならなければなりません」
バラノフ
は指摘した。

従って、彼によると、概念設計「アルクトゥル」では、小型及び中型の水中無人機の為の汎用発射筒と、大型水中装置の為の艦外溝が見られる。

「これら全ては、このような潜水艦が可能な限り効率的に、つまり最大安全距離での行動を可能にします」
バラノフ
は付け加えた。

現在、艦隊には最新の原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」(戦略)885「ヤーセン」(多目的)が登場している。

展示会『アルミヤ-2022』『ルビーン』は、21世紀後半に海軍へ登場するであろう次世代原子力潜水艦「アルクトゥル」の概念モデルを発表した。
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中央設計局『ルビーン』潜水艦無人水中装置の設計を専門としている。
同局は海軍の為の潜水艦の大部分を設計しており、特に戦略クラスの原子力艦「ボレイ」と通常動力クラスの「ワルシャワンカ」及び「ラーダ」を設計した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月10日8時10分配信
【ロシアは将来原子力潜水艦の隠密性を保障する新たなアプローチを開発した】
モスクワ、10月10日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

ロシア次世代原子力潜水艦は反射音響フィールドを低減し、電磁及び熱フィールドを減少させる事によって、より隠密になる点で異なる。
株式会社・中央設計局『ルビーン』の対外経済活動・軍事技術協力担当副総取締役アンドレイ・バラノフ『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで述べた。

展示会『アルミヤ-2022』『ルビーン』は、初めてモデルを発表した~ロシア連邦海軍へ21世紀後半に登場するであろう次世代原子力潜水艦「アルクトゥル」

現在、艦隊には最新の原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」(戦略)885「ヤーセン」(多目的)が登場している。

「我々の将来潜水艦のヴィジョンにおける主な違いは、能力の拡張と隠密性を保障する新たなアプローチです。
これらの差異は、勿論潜水艦の内側にありますが、外側からも見えます。
最も明白な兆候は、反射音響信号の低減を考慮した新たな輪郭と、艦上の無人装置です。
模型では目立ちませんが、他のフィールドを減少させる作業も少なからず重要です~電磁気、熱など。
宇宙探知システムは既にファンタジーでは無く、非常に現実的な脅威です」
バラノフ
は話した。

中央設計局『ルビーン』潜水艦無人水中装置の設計を専門としている。
ロシア海軍潜水艦の大部分、特に戦略クラスの原子力艦「ボレイ」と通常動力クラスの「ワルシャワンカ」及び「ラーダ」『ルビーン』が設計した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月10日8時58分配信
【海軍司令部は将来原子力潜水艦の概念に関心を持っている】
モスクワ、10月10日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

ロシア連邦海軍司令部は、将来原子力潜水艦「アルクトゥル」の概念に興味を持っている。
株式会社・中央設計局『ルビーン』の対外経済活動・軍事技術協力担当副総取締役アンドレイ・バラノフ『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで述べた。

展示会『アルミヤ-2022』『ルビーン』は、初めてモデルを発表した~ロシア連邦海軍へ21世紀後半に登場するであろう次世代原子力潜水艦「アルクトゥル」

現在、艦隊には最新の原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」(戦略)885「ヤーセン」(多目的)が登場している。

「関心を持っております。
私共は新世代潜水艦の作成において海軍と積極的な作業を行なっております」
ロシア連邦海軍
司令部がこの概念にどのような反応を示したのかとの質問に対し、バラノフは話した。

中央設計局『ルビーン』潜水艦無人水中装置の設計を専門としている。
ロシア海軍潜水艦の大部分、特に戦略クラスの原子力艦「ボレイ」と通常動力クラスの「ワルシャワンカ」及び「ラーダ」『ルビーン』が設計した。



ソ連/ロシア海軍戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)の設計を手掛けてきた海洋工学中央設計局『ルビーン』は、現在建造が進められている第4世代の戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの次世代(第5世代)の戦略原子力潜水艦の開発を2010年頃から水面下で進めていました。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
第5世代戦略原子力潜水艦の開発作業の成果は、2012年から建造が始まった改「ボレイ」級(「ボレイ-A」)の設計にも取り入れられています。

これまでは殆ど情報の無かった第5世代戦略原子力潜水艦ですが、2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて概要が明らかにされました。
[ロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦概念設計案「アルクトゥル」]

アルクトゥルАрктурは、アークトゥルス(うしかい座α星)の事です。
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開発元の『ルビーン』は、第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は排水量が20パーセント少なくなると言っておりますが、これは「ボレイ-A」(水中排水量25000トン)と比べての話なので、水中排水量は2万トン程度になるようです。
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「ボレイ」シリーズと同様にスクリューでは無くポンプジェット推進になり、機関は原子力ターボ・エレクトリック方式になるようです。

全長も「ボレイ-A」より約30メートル短い134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名。

弾道ミサイルも、「ボレイ-A」の16基よりは少なくなるようです(12基)
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「アルクトゥル」弾道ミサイルの他に水中無人艇の搭載も可能であり、場合によっては水中無人艇母艦としても活動できるようです。
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ただ、実際に建造されるのはかなり先になるようですが・・・

ロシア造船業界はロシア海軍の為の第5世代潜水艦の開発を進めている

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年8月15日10時26分配信
【『統合造船業営団』トップは、第5世代潜水艦の作業スケジュールでロシア連邦国防省との合意を見込んでいる】
モスクワ、8月15日、インテルファクス

『統合造船業営団』は、ロシア連邦国防省第5世代潜水艦の作成の最終作業スケジュールでの合意を見込んでいる。
営団のトップ、のトップ、アレクセイ・ラフマノフ『インテルファクス』へ伝えた。

「全体として作業はスケジュール通りに進んでおります。
近い内に第5世代潜水艦の作業の実用的な最終スケジュールで国防省と最終合意できる事を見込んでおります」

彼は、月曜日から開催されている軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』に関するインタビューで話した。

第5世代潜水艦戦略(原子力潜水艦)及び多目的(原子力潜水艦)の作成テンポについての質問にラフマノフは答えた。
「我々の設計局の作業が遅く、軍が決定を下すのが遅いと不満を口にしたくなる誘惑は何時も有ります。
ですが第5世代潜水艦は、実際に深刻な挑戦です。
御客様から我々の前に置かれた課題が故に、一連の技術的解決策を根本的に修正しなければなりません」
「私共は、長期的な建造を見る事を望んでおりません。
大まかに言って、いわゆる隠れた実験設計作業として未開発の技術的解決策が得られる場合にのみ、我々は船を長期間建造します。
生産見本では無く新たな兵器の作成についての話では何処でも、時間の増加は兵器システムや艦の管制システムの改良或いは開発の必要性により引き起こされます。
これを沿岸で行なう事により、製品が戦闘当直へ入るまでの膨大な時間を私共は節約できます」
『統合造船業営団』
のトップは話した。

「私共は、海軍と共に結論を出しました。
今日において根本的な技術的解決策は開発されており、各々に追加試験、追加のプロトタイプ作成、その試験が必要です。
これらの作業が完了した時にのみ、我々は一連の技術的解決策から組み立てる事が出来るようになり、これが第5世代潜水艦と呼ばれるものになります」
ラフマノフ
は言った。



[第5世代戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)「アルクトゥル」]

[第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー/ライカ」]

[第5世代通常動力潜水艦プロジェクト777A「カリーナ」]

ロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦概念設計案「アルクトゥル」

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月16日3時23分配信
【開発者は潜水艦「アルクトゥル」をより隠密にする方法を見い出した】
クビンカ (モスクワ州)、8月16日-ロシア通信社ノーボスチ

将来世代戦略原子力潜水艦「アルクトゥル」は、多面的な形状とシャフトレス動力を考慮に入れ、より隠密になる。
『ロシア通信社ノーボスチ』中央設計局『ルビーン』の代理人より伝えられた。

「ルビーン」『アルミヤ-2022』展示会で、将来戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の概念設計「アルクトゥル」の能力についてのヴィジョンを示した。

「アルクトゥルの外観の新たな多面的形状は、艦の寸法の縮小及び先進アクティブコーティングと共に、ソナー反射信号を低減し、潜水艦の探知距離を減らします。
分散型シャフトレス動力装置を使用する完全な電気推進により騒音の低減が可能となり、2基のエンジンの存在により、ロケット艦の機動性と信頼性は向上します」
『ルビーン』
の代理人は指摘した。

彼は、水中巡洋艦の主要特性は隠密性のままであるが、潜水艦の探知方法は絶えず発展しており、これは隠密性を保障する方法も変わらなければならない事を意味すると強調した。
騒音の低減は、アクティブ低周波システムが探知で増々大きな役割を果たしている事に繋がる。

「これらの解決法は、アルクトゥルを使用する最も有望な地域である高緯度北極圏の観点からも重要です。
この地域への関心は、今後数十年で高まるのみです。
多面的形状の輪郭は、浮上時の砕氷を簡単なものにし、それが発射筒のカバーに付着する事を許しません。
より優れた操縦性は、北極圏で位置を占める為に重要です」

対談者は締め括った。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月16日3時25分配信
【原子力潜水艦「アルクトゥル」は新たな兵器を装備すると設計局『ルビーン』は伝えた】
クビンカ (モスクワ州)、8月16日-ロシア通信社ノーボスチ

将来の第5世代戦略原子力潜水艦ミサイル兵器の改良を考慮に入れて排水量が20パーセント減り、その仮の名は「アルクトゥル」、登場時期は21世紀後半になる。
『ロシア通信社ノーボスチ』中央設計局『ルビーン』の代理人より伝えられた。

「ルビーン」『アルミヤ-2022』展示会で、将来戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の概念設計「アルクトゥル」の能力についてのヴィジョンを示した。

「ミサイル兵器の絶え間ない改良により、艦の戦闘能力を維持しながら艦内のミサイルの数を減らす事が可能となります。
これを考慮に入れ、更に建造方式の変更のお陰により、アルクトゥルの排水量は最新ロケット艦よりも20パーセント少なくなります。
その全長は134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名です」
『ルビーン』
の代理人は話した。

彼によると「新たなプロジェクト艦がボレイ-Aロケット艦シリーズと交代するのは、今世紀後半より前になるでしょう」
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月16日3時34分配信
【開発者は将来原子力潜水艦「アルクトゥル」で敵を探知する方法を明らかにした】
クビンカ (モスクワ州)、8月16日-ロシア通信社ノーボスチ

将来世代戦略的原子力潜水艦「アルクトゥル」は、ロボット工学~水中無人艇を使用して敵を早期に探知できる。
『ロシア通信社ノーボスチ』海洋工学中央設計局『ルビーン』の代理人より伝えられた。

「ルビーン」『アルミヤ-2022』展示会で、将来戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の概念設計「アルクトゥル」の能力についてのヴィジョンを示した。

「プロジェクトの多機能性は、今日においては未知な今世紀後半の条件での関連性を保障します。
アルクトゥルは戦略兵器のみならず、様々なクラスの無人装置の搭載が可能です。
小型及び中型の装置は艦の発射筒へ配置でき、大型装置の為には艦外配置が提供されます。
水中ロボット工学のお陰により、アルクトゥルは環境をより適切に表し、敵をより早く探知し、攻撃をより適切に回避します」

同社の代理人は話した。

彼は、新たなタイプの無人装置の出現により、水中ロケット巡洋艦の他用途潜水艦への変身が可能になる事を強調した。

現在、中央設計局『ルビーン』は、国防省の利益の為に「スロガート」「クラヴェシン」と他のタイプの一連の無人艇を開発している。



ソ連/ロシア海軍戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)の設計を手掛けてきた海洋工学中央設計局『ルビーン』は、現在建造が進められている第4世代の戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの次世代(第5世代)の戦略原子力潜水艦の開発を2010年頃から水面下で進めていました。
[ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている]
第5世代戦略原子力潜水艦の開発作業の成果は、2012年から建造が始まった改「ボレイ」級(「ボレイ-A」)の設計にも取り入れられています。

これまでは殆ど情報の無かった第5世代戦略原子力潜水艦ですが、2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で初めて概要が明らかにされました。
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アルクトゥルАрктурは、アークトゥルス(うしかい座α星)の事です。
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開発元の『ルビーン』は、第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」は排水量が20パーセント少なくなると言っておりますが、これは「ボレイ-A」(水中排水量25000トン)と比べての話なので、水中排水量は2万トン程度になるようです。
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「ボレイ」シリーズと同様にスクリューでは無くポンプジェット推進になり、機関は原子力ターボ・エレクトリック方式になるようです。

全長も「ボレイ-A」より約30メートル短い134メートル、幅15.7メートル、乗組員は約100名。

弾道ミサイルも、「ボレイ-A」の16基よりは少なくなるようです(12基)
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「アルクトゥル」弾道ミサイルの他に水中無人艇の搭載も可能であり、場合によっては水中無人艇母艦としても活動できるようです。
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ただ、実際に建造されるのはかなり先になるようですが・・・

ロシアは第5世代潜水艦の設計作業を始めている

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシアは第5世代潜水艦の作成を始める】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

海洋工学中央設計局「ルビーン」は、既に原子力及び非核動力の双方の第5世代潜水艦の作成作業を開始している。
(3月18日)月曜日、「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニートロシア通信社ノーボスチに伝えた。

現在のロシア連邦海軍の潜水艦隊の基礎は、第3世代である。
第4世代潜水艦は、「ユーリードルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)「サンクト-ペテルブルク」(プロジェクト677「ラーダ」)のみが海軍へ軍備採用されている。

「前世代(第3世代)艦及び新プロジェクト(第4世代)艦のトップの運用による所見や提案に基づいた次世代(第5世代)潜水艦の艦の概要の形成は始まっております」
中央設計局「ルビーン」総取締役は話した。

彼によると、現在、将来艦の外観を決定する為の科学研究作業が行なわれている。
主要設計局と並び、ロシア連邦国防省及びロシア連邦海軍の専門機関も、これに参加している。
更には、「ルビーン」との契約当事者-水中音響複合体、電波電子兵装、ロケット魚雷兵器の基礎開発者も。

この作業の結果は、既に、原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」ロシア連邦海軍の為の近代化されたプロジェクト636、改善された潜水艦プロジェクト「ラーダ」の作成に現れていると彼は指摘した。

設計局のトップは、潜水艦のライフサイクル期間は、計画研究段階から解体までを含む約50年になる事を強調した。
「従いまして、新たなプロジェクトの設計作業は、計画の初期段階から、全てを徹底的に検討し、適切な決断を下す必要が有ります」
ヴィリニートは話した。

ロシアは、3月19日に専門の祭日~潜水艦乗組員の日を迎える。
(2013年3月18日15時48分配信)


現在、ロシアでは第4世代潜水艦の建造が進められています。

第4世代の戦略原子力潜水艦としてはプロジェクト955「ボレイ」が建造されています。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
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「ボレイ」級1番艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2012年12月29日に受領引渡証書への署名が行なわれ、翌2013年1月10日にロシア海軍旗を初掲揚し、正式に就役しています。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]



第4世代の非核動力潜水艦としてプロジェクト677「ラーダ」が建造されています。
「ラーダ」1番艦「サンクト-ペテルブルク」は2010年4月22日に就役しています。
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[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]


「ボレイ」級「ラーダ」級は、今回の記事に登場する海洋工学中央設計局「ルビーン」により設計されました。

2012年12月、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、2030年以降に第5世代戦略原潜の建造が開始されると述べています。
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]

そして今回、「ルビーン」設計局のトップであるイーゴリ・ヴィリニート氏は、第5世代戦略原潜及び非核動力潜水艦の設計作業が始まっている事を公に認めました。

この場合、第5世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」級の後継、第5世代非核動力潜水艦「ラーダ」級の後継という位置付けになります。

第4世代潜水艦の就役が始まったばかりなのに、その次の第5世代潜水艦の設計を開始するのは気が早いように思えるかもしれませんが、第4世代原子力潜水艦の構想は1977年に登場しています。
この時、第3世代原子力潜水艦は1隻も就役していませんでした。

ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦第5世代原子力潜水艦シリーズの建造は2030年以降に開始される】
モスクワ、12月19日-ロシア通信社ノーボスチ

第5世代戦略原子力潜水艦シリーズの建造はロシアで2030年以降に開始される。
水曜日、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は記者団に伝えた。

「2021~2030年の間に、戦略用途ロケット潜水艦の交代計画を継続し、第4世代原子力潜水艦が配置に就いているこの期間に、第5世代戦略用途将来ロケット複合艦の作成作業を展開するべきです。
第5世代戦略用途ロケット潜水艦シリーズの建造は、2030年以降に展開します」

チルコフ氏は今年1年間を総括し、こう話した。

現在、海軍の戦闘編制には、第3世代戦略多用途原子力潜水艦が在籍しており、2020年以降には、第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」及びプロジェクト885「ヤーセン」と交代する。

したがって、中長期的には、将来弾道ミサイル搭載艦は、プロジェクト955A原子力潜水艦「ボレイ」になると総司令官は話した。

チルコフ氏は、潜水艦建造の為の海軍総司令部の必要条件は明確に示されたと指摘した。
即ちステルス性の増加、高速航行時の低騒音の増加、改善された通信及び管理設備、ロボット工学機器装置である。
これらの増強は、敵艦との直接的な接触を防ぐ。
(2012年12月19日15時20分配信)


今回、ロシア海軍総司令官自身から初めて明らかにされた第5世代原子力潜水艦ですが、構想自体は以前から有りました。

最初に第5世代原子力潜水艦の構想が出たのは1980年代末~1990年代初頭、まだソヴィエト連邦が存在していた時期の事でした。

第5世代原子力潜水艦の予備開発作業は、2004年からサンクトペテルブルク海洋工学設計局「マラヒート」により開始されています。
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ただ、「マラヒート」多用途原潜の設計を手掛けており、今回の記事に登場する戦略原潜に関しては、「ルビーン」設計局の方が豊富な開発経験を有しているので、「ルビーン」が設計する事になるでしょう。