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巡航ミサイル「カリブル」を装備するプロジェクト20380コルベット「ストローギー」は2024年にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2023年6月24日20時23分配信
【情報筋:コルベット「ストローギー」はミサイル複合体「カリブル」を搭載して2024年に引き渡される】
クロンシュタット、6月24日/タス通信

『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されているプロジェクト20380の6番艦「ストローギー」は、ミサイル複合体「カリブル-NK」を搭載して来年に海軍の戦闘編制へ加わる。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「コルベット"ストローギー"は、来年に御客様へ御引き渡し致します。
現在、艦は艤装中であり、係留試験の準備を行なっております」

対談者は国際海軍サロン(IMDS-2023)の海上で話した。

彼によると、建造の過程で「ストローギー」、ミサイル「カリブル」「オーニクス」「ツィルコン」の発射に適合した汎用艦載射撃複合体の設置が決定された。
艦の起工の際には、対艦ミサイル複合体「ウラン」の設置が予定されていた。
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『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

コルベット「ストローギー」の建造は、『北方造船所』で2015年2月に始まった。
艦は2019年6月に進水した。
艦の上部構造物『中部ネヴァ川造船工場』で製造された。
それは電波位置測定(レーダー)の隠密性を保障する最新複合材料で作られている。
艦の為のエンジン『コロムナ工場』から供給された。

[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。



サンクトペテルブルクの『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベット6番艦「ストローギー」は、5番艦「リェチーヴイ」と共にサンクトペテルブルク『北方造船所』で2015年2月20日に起工されました。


[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

「ストローギー」の船体は2019年6月に進水しました。
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プロジェクト20380コルベット上部構造物ガラス繊維強化プラスチック製であり、サンクトペテルブルク『ネヴァ川中部造船工場』で製造され、造船所へ移送されています。
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「ストローギー」上部構造物は2020年5月7日に完成し、5月中旬に『北方造船所』へ移送されました。
[ロシア海軍のコルベット"ストローギー"の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

しかし、その後は他の艦の工事が優先され、「ストローギー」の建造は一時中断しました。
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同日に起工された「リェチーヴイ」改め「メルクーリイ」は2023年5月13日に就役しました。
[コルベット「水星」(メルクーリイ)はロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

「ストローギー」の建造工事は再開されているようですが、今回の「防衛産業の匿名希望の情報提供者」によると、設計変更されて巡航ミサイル「カリブル」/「オーニクス」汎用発射機を装備する事が決まったようです。

この場合、おそらくは艦橋前の高射ミサイル「リドゥート」発射機(12セル)を「カリブル」/「オーニクス」汎用発射機(8セル)に変更する事になるでしょう。
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高射ミサイル「リドゥート」垂直発射機は、おそらく艦後部に移されるでしょう。

「ストローギー」ロシア海軍への引き渡しは、2024年に予定されています。
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ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」の近代化改装は2024年初頭に始まる

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『タス通信』より
2023年6月23日9時39分配信
【情報筋:コルベットのトップ「ステレグーシチー」の近代化は2024年初頭に始まる】
クロンシュタット、6月23日/タス通信

『クロンシュタット海洋工場』でのプロジェクト20380コルベットのトップ「ステレグーシチー」の近代化は、2024年初頭に始まる。
『タス通信』は海軍関係の情報筋より伝えられた。

「『クロンシュタット海洋工場』でのコルベット"ステレグーシチー"近代化の国家契約は、今年末までの締結が計画されております。
施設での作業は来年初頭から始まります。
文書では、コルベットの復帰時期が確定されます」

対談者は国際海軍サロン(IMDS-2023)の最中に話した。

彼によると、現在、艦の機器システムや機構の問題点の洗い出しが行なわれている。
設計者は、その概要の輪郭を定め、どのシステムと兵器を近代化しなければならないのかを明らかにする。
資金と作業の量も定められる。
対談者は、コルベットのトップ「ステレグーシチー」は、バルト艦隊の他のプロジェクト20380コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」の中で、先ず初めに修理及び近代化の対象となる事を指摘した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』の情報筋は、『クロンシュタット海洋工場』へ受け入れられたコルベット「ステレグーシチー」は、計画作業中に新たな打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」対空防衛複合体「ポリメント-リドゥート」と、新たな主動力装置を受け取ると述べた。

コルベットプロジェクトは、1990年代末~2000年代初頭に中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
起工は2001年12月21日にサンクトペテルブルク造船工場『北方造船所』で行なわれた。
2006年5月16日に「ステレグーシチー」は進水し、国家試験を成功裏に完了した後に海軍へ加わった。

[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。



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ソヴィエト連邦解体後のロシア連邦海軍の最初の新世代水上戦闘艦となるプロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2001年12月21日に起工され、2006年5月16日に進水し、2007年11月14日にロシア海軍へ納入され、2008年2月27日にロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
[新型コルベット「ステレグーシチー」はロシア海軍へ納入された]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチー」、バルト艦隊編入]

プロジェクト20380コルベットは、新開発の高射ミサイル複合体「リドゥート」の装備が予定されていましたが、1番艦「ステレグーシチー」には間に合わなかった為、代わりに高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」を装備しました。
(「リドゥート」は2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降に装備)

「ステレグーシチー」
(艦首100mm単装砲の後ろに「コールチク-M」を装備)
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「ソーブラジテルヌイ」
(艦首100mm単装砲の後ろに「リドゥート」垂直発射機12セルを装備)
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2009年6月上旬にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍最新コルベット「ステレグーシチー」、インド海軍と合同演習]

2009年9月下旬にロシア西方で実施されたロシア連邦軍ベラルーシ軍合同戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]
2009年11月下旬にはバルト海フランス海軍指揮・戦力投射艦「ミストラル」との合同演習へ参加しました。
[強襲揚陸艦「ミストラル」は、ロシアのヘリコプターが参加する機動演習を行なう]

2008年2月の就役以来、バルト海でのみ行動していた「ステレグーシチー」でしたが、2013年6月~7月に初めてバルト海を出て、ロシア・アメリカ・イギリス・フランス4ヶ国海軍合同演習『FRUKS-2013』へ参加する為にフランスを訪問しました。
(2013年6月14日にバルチースクを出航し、7月15日に帰港)
[コルベット「ステレグーシチー」は遠距離航海から戻った]
この間にブレスト(フランス)、デン・ヘルダー(ネーデルラント)、ゼーブルッヘ(ベルギー)、ストックホルム(スウェーデン)を訪問しました。

2014年4月25日には、他の同型艦と共にバルト海対艦ミサイルを一斉発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2015年4月中旬には他の同型艦3隻と共にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

2015年2月初頭から3月20日までカリーニングラード『ヤンターリ』造船所でオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦ステレグーシチーはオーバーホールを終えた]

「ステレグーシチー」の舷側番号は就役前の洋上試験時から「530」でしたが、2016年以降は「550」に変更されました。
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2017年6月4日、同型艦「ボイキー」と共にバルチースクを出航し、6月8日にカテガット海峡へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は大西洋へ向かった]

6月9日までにスカゲラク海峡を通過し、北海へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海へ入った]
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その後、北海で各種戦闘訓練を行なった後、6月15日までにスカゲラク海峡カテガット海峡を通過し、バルト海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年7月30日の『ロシア海軍の日』「ステレグーシチー」(バルチースク)
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2019年2月27日に就役11周年を迎えました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベット1番艦ステレグーシチーは就役11周年を迎えた]

2019年8月上旬にバルト海で実施されたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2020年3月初頭、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北東大西洋で演習を行なった]

その後も北海に滞在して演習を行なっていました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北海で演習を行なった]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

中型海洋給油船「レナ」(1966年12月28日就役)も北海へ進出し、バルト艦隊の水上艦へ洋上補給を行ないました。
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「ステレグーシチー」英仏海峡付近まで進出しました。
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その後、「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」と別れ、「レナ」と共に帰路へ就きました。
2隻は3月26日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海からバルチースクへ帰投した]

2020年8月にはロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、他のバルト艦隊所属艦と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

そして2020年11月中旬に北海へ進出し、戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海で戦闘演習を行なった]

その後も北海に滞在していましたが、同型艦「ボイキー」(2013年5月16日就役)と合流して2020年12月9日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]


その後、オーバーホールと近代化改装を行なう為、『クロンシュタット海洋工場』へ回航されました。
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「ステレグーシチー」の近代化改装の契約は2023年中に締結され、2024年初頭から工事が始まります。

近代化改装の内容は未だ確定していないようですが、対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒2基を巡航ミサイル「カリブル」垂直発射機(8セル)に、高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機(16セル)に換装するというオプションも考慮されています。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」は近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」と艦対空ミサイル「リドゥート」を装備する]

他の同型艦(2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降)と同じ装備にするのであれば、少なくとも高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機(12セル)への換装は実現するでしょう。
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ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対潜/対魚雷複合体(短魚雷)パケートを発射した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月25日22時27分配信
【コルベット「ボイキー」は対潜複合体「パケート」の射撃を実行した】

仮想敵潜水艦の破壊への取り組みは、バルト艦隊コルベット「ボイキー」乗組員によりバルト海エリアで実施された。
5月25日に西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

バルト艦隊の海上射爆場における計画演習の枠組みで、コルベットの乗組員は対潜兵器を使用して潜水艦を捜索、探知する行動へ取り組んだ。
「敵」潜水艦として、現在海上で任務を遂行している潜水艦「ウファ」が役割を演じた。
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演習計画に沿って、潜水艦の乗組員には、最大限隠密裏に魚雷攻撃距離までコルベットへ接近し、兵器を使用する任務が与えられた。
コルベットの乗組員は、潜水艦の捜索、分類、追跡活動を実施し、その後、実地射撃の実行による小型対潜複合体「パケート」の助力で目標を破壊した。


対潜複合体「パケート」は、艦の近距離ゾーンで潜水艦及び魚雷の破壊の為に意図されている。
複合体には、管制システム、特殊目標指示水中音響ステーション(ソナー)、発射装置、そして熱機関の対潜及び対魚雷ヴァージョンの小型魚雷自体が含まれる。

艦の水中音響複合体及びステーションからのデータを使用し、「パケート」は自律的に、或いは艦の対潜及び対魚雷防護回路の一部として、自動或いは自動モードで目標指示の選択、探知、分類、艦を攻撃する魚雷の動きの数値の決定を保障する。




プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役以来バルト海でのみ行動していた「ボイキー」でしたが、2016年6月、同型艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)と共に初めて北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。

(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には同型艦「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)と共に北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にはバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年10月14日から2018年1月14日まで、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年8月初頭にはバルト海北方艦隊及び黒海艦隊の艦と合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2019年1月下旬にはバルト海へ入ったアメリカ合衆国海軍駆逐艦を追尾しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年6月9日から21日までバルト海で実施されたNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する]

2019年6月25日、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはカリーニングラード州バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。


2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ストイーキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。

2020年3月初頭にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年3月下旬、「ボイキー」は、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」と共に北海へ進出し、対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

その後、「ボイキー」は単独で英仏海峡海域まで進出し、この間、北方艦隊最新鋭給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)から補給を受けました。
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4月30日、「ボイキー」英仏海峡を北上しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡を通過した]

「ボイキー」は、シェルブール造船所で建造されたフランス海軍最新鋭原子力潜水艦「シュフラン」(2007年12月19日起工、2019年7月12日進水、2020年4月27日洋上試験開始)の情報収集を行なっていたようです。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

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2021年2月中旬、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」、「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、バルト海を出て北海へ進出し、3月20日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]

その後、「ミンスク」共にバルト海へ戻り、3月30日には砲撃訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月3日に母港バルチースクへ帰投しました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

2021年6月にバルト海で実施されたNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』を監視しました。
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その後は定期修理を行なっていました。

2023年春に定期修理を終えて復帰し、5月3日にはバルト海対艦ミサイル「ウラン」の模擬発射訓練などの演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施した]

5月11日に艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練を行ない、翌12日には実弾射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練と実弾射撃訓練を実施した]

2023年5月23日に同型艦「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」と共にバルト海へ出航し、対潜演習を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」はバルト海で対潜演習を開始した]

5月24日には、プロジェクト1331M小型対潜艦「ウレンゴイ」(304、1987年3月24日就役)と共に対潜戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」と小型対潜艦ウレンゴイはバルト海で太平洋艦隊の潜水艦ウファを相手に対潜戦闘演習を実施した]

5月25日には対潜/対魚雷複合体(短魚雷)「パケート」を発射しました。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」はバルト海で対潜演習を開始した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年5月23日8時2分配信
【3隻のコルベットは潜水艦を「狩り」にバルト海へ出航した】

コルベット「ソーブラジテルヌイ」、「ストイーキー」、「ボイキー」は演習を実施する為にバルト艦隊の海上射爆場へ出航した。
ロシア連邦国防省広報サービスが伝えたように、艦の乗組員は仮想敵潜水艦の捜索への取り組みを始めた。


この数日間、コルベットは艦隊の海上航空隊対潜ヘリコプターKa-27PLと連携し、電波位置測定手段(レーダー)及び水中音響手段(ソナー)、そして対潜兵器を使用して仮想敵潜水艦を捜索、追跡、破壊する一連の合同演習を行なう。

対潜任務に加え、船員は空中及び水上目標への砲射撃を行ない、電波電子妨害の設定訓練、放射線・化学・生物防護及びダメージコントロールの艦内訓練へ取り組む。

「ソーブラジテルヌイ」、「ボイキー」、「ストイーキー」は、バルト艦隊の為に『北方造船所』が建造した第2、第3、第4のプロジェクト20380コルベットである。
これらは2011年から2014年の間に就役した。

このタイプの艦の全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。




プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」(531)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水、2011年10月14日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
2012年7月29日に親衛海軍旗を授与され、親衛艦となりました。


プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545)は、『北方造船所』2006年11月10日に起工され、2012年5月30日に進水し、2014年7月18日に納入され、7月27日に正式に就役しました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

なお、日本では、20380の2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降は「20381」とされていますが、「ソーブラジテルヌイ」以降も「20380」です。


「ソーブラジテルヌイ」は2013年10月18日から23日までアイルランド南西部のコーク港を非公式訪問しました。

「ボイキー」「ストイーキー」は2016年6月中旬から7月8日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2016年10月初頭から10月22日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2017年4月7日から5月1日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」は2017年10月14日から2018年1月14日まで地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

「ボイキー」「ストイーキー」は2018年6月中旬から7月上旬まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2018年10月22日から11月13日まで北大西洋への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

「ボイキー」「ストイーキー」は2019年6月25日から7月8日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年8月にバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』には3隻とも参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

「ストイーキー」は2020年2月19日から3月16日まで北海への航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した]

「ボイキー」「ストイーキー」は2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

「ボイキー」は2020年11月下旬から12月上旬まで北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

「ストイーキー」は2020年12月16日~2021年4月28日まで地中海・インド洋への遠距離航海を行ないました。
[ストイーキーの地中海・インド洋遠征(2020年12月-2021年4月)]

「ボイキー」は2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

「ボイキー」は2021年2月中旬から4月3日まで北大西洋への航海を行ないました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2022年1月24日から2月16日まで北海、アイルランド南方海域への遠距離航海を行ないました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

「ソーブラジテルヌイ」「ストイーキー」は2022年10月初頭から2023年5月11日まで地中海への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は地中海から母港バルチースクへ帰投した]


2023年5月23日、3隻のコルベットが揃ってバルト海へ出航し、対潜演習を開始しました。


なお、バルト艦隊には20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」も配備されていますが、現在はオーバーホールと近代化改装を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」は近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」と艦対空ミサイル「リドゥート」を装備する]

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練と実弾射撃訓練を実施した

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『Aviation EXplorer』より
2023年5月12日配信
【バルト艦隊海上航空隊の艦載ヘリコプター乗員はコルベットの甲板への着艦へ取り組んだ】
2023年5月12日、AEX.RU

バルト海エリアで、バルト艦隊海上航空隊の対潜及び捜索救助ヘリコプターKa-27の乗員は、コルベット「ボイキー」の甲板での着艦及び発艦へ取り組んだ。
訓練中、艦載ヘリコプターの飛行士は停止中や移動中の艦へ50回以上の着艦を行ない、その一部は夜間に行なわれた。
ロシア国防省西方軍管区広報サービスは伝えた。

艦の乗組員と飛行要員の間の連携への取り組みは、船員及び飛行士の専門的訓練の要素の1つである。
艦への着艦は、海上航空隊の飛行要員の最も難しい種類の訓練の1つである。
最初に乗員は飛行場での飛行を行ない、次にルート飛行を行ない、その後でのみ初めて艦への着艦が許可される。
訓練飛行の枠組みで、ヘリコプター乗員は甲板への着艦に加え、仮想敵潜水艦を捜索・追跡する戦術動作へ取り組み、そして更に艦の乗組員と連携して魚雷射撃を行なった。
更に、電波技術兵装、対空防衛複合体、通信及び航空管制システムを点検する目的で艦の上空飛行を行なった。


『今日のカリーニングラード』より
2023年5月12日16時42分配信
【コルベット「ボイキー」はバルト海で砲射撃を実施した】

バルト海でバルト艦隊のコルベット「ボイキー 」の乗組員は錬成任務K-2の枠組みで対潜任務と砲射撃を実行した。

バルト艦隊の海上戦闘訓練射爆場では、コルベット「ボイキー」の乗組員は、特に対潜兵器複合体対潜ヘリコプター Ka-27を使用して仮想敵潜水艦を捜索、探知、破壊すると任務へ取り組んだ。

任務への取り組み中、バルト艦隊コルベットの乗組員は、艦の水中音響ステーション(ソナー)を使用して水中目標を分類、追跡する一連の措置を実行した。
その後、探知された潜水艦は魚雷兵器を使用して仮想破壊された。
2023年5月12日、 カリーニングラード西方軍管区広報サービスは『今日のカリーニングラード』特派員へコメントした。

これに加え、バルト艦隊の艦の乗組員は、カリーニングラード州タラン岬152mm師団自走砲「アカーツィヤ」により射出されたた模擬空中目標と特殊照明弾艦載砲複合体A-190及びAK-630からの実弾射撃を実施した。

更に海上では、「ボイキー」のミサイル-砲戦闘部門の専門家は、かなり離れた敵戦闘艦を模した海上盾への砲射撃を実施した。




プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役以来バルト海でのみ行動していた「ボイキー」でしたが、2016年6月、同型艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)と共に初めて北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。

(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には同型艦「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)と共に北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にはバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年10月14日から2018年1月14日まで、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年8月初頭にはバルト海北方艦隊及び黒海艦隊の艦と合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2019年1月下旬にはバルト海へ入ったアメリカ合衆国海軍駆逐艦を追尾しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年6月9日から21日までバルト海で実施されたNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する]

2019年6月25日、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはカリーニングラード州バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。


2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ストイーキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。

2020年3月初頭にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年3月下旬、「ボイキー」は、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」と共に北海へ進出し、対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

その後、「ボイキー」は単独で英仏海峡海域まで進出し、この間、北方艦隊最新鋭給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)から補給を受けました。
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4月30日、「ボイキー」英仏海峡を北上しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡を通過した]

「ボイキー」は、シェルブール造船所で建造されたフランス海軍最新鋭原子力潜水艦「シュフラン」(2007年12月19日起工、2019年7月12日進水、2020年4月27日洋上試験開始)の情報収集を行なっていたようです。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

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2021年2月中旬、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」、「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、バルト海を出て北海へ進出し、3月20日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]

その後、「ミンスク」共にバルト海へ戻り、3月30日には砲撃訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月3日に母港バルチースクへ帰投しました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

2021年6月にバルト海で実施されたNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』を監視しました。
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その後は定期修理を行なっていました。

2023年春に定期修理を終えて復帰し、5月3日にはバルト海対艦ミサイル「ウラン」の模擬発射訓練などの演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施した]

5月11日に艦載ヘリコプターKa-27の発着艦訓練を行ない、翌12日には実弾射撃訓練を行ないました。

コルベット「水星」(メルクーリイ)はロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された

本日・2023年5月13日、プロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)はロシア連邦海軍へ就役しました。
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『タス通信』より
2023年5月13日17時45分配信
【ロシア連邦国防省は最新ロケットコルベット「メルクーリイ」の海軍への加入を発表した】
モスクワ、5月13日/タス通信

造船工場『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)が黒海艦隊の為に建造した最新のプロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)ロシア海軍へ引き渡された。
土曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

「本日・5月13日、バルチースク市で新たなプロジェクト20380コルベット"メルクーリイ"の海軍への受け入れ及び親衛アンドレイ旗掲揚の式典が開催されました」
国防省は話した。

式典は、ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の主催下で黒海艦隊創設240周年記念日に開催された事が指摘された。

「これは、高い航行性能と現代の打撃兵器を組み合わせた艦であり、内海及び大洋ゾーンでロシアの国益を確実に保護する目的で、グループの一員として、または単独でコルベットの効果的な任務遂行を可能にします。
設計者と、コルベットを作った造船所に感謝します」

海軍総司令官は新たな艦の品質について話した。

国防省は、コルベット「メルクーリイ」バルト海で全ての段階の試験を経た事を指摘した。
以前の5月11日、海軍総司令官は、試験が成功裏に完了した証となる艦の受領証書を承認した。

[コルベットについて]
「メルクーリイ」
の名は、ロシア船員の勇気と技能の象徴となった伝説のブリッグに敬意を表し、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の指示により、2021年10月にコルベットへ命名された。

ブリッグセヴァストーポリで1819年に起工され、1年後に進水した。
それはカフカースの沿岸を保護し、巡視勤務へ就き、偵察を行なう為に意図された。
1820年~1827年に黒海で勤務に就いた。
1829年5月14日にはA.I.カザルスキー大尉の指揮下でロシア-トルコ戦争(1828年~1829年)へ参加し、ブリッグの乗組員は、砲門数で10倍の優位を持つ2隻のトルコ戦列艦「セリミエ」及び「リアル・ベイ」との不利な戦闘で勝利を収めた。
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現代の「メルクーリイ」は、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)がプロジェクト20380により建造した第5のコルベットであり、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
これまでに4隻のコルベット~「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」「ストイーキー」バルト艦隊で勤務に就いている。

プロジェクト20380多目的コルベットは、敵の潜水艦及び水上艦を探知、破壊し、揚陸部隊の上陸を支援し、そして更に近海ゾーンで様々な任務を果たす為に意図されている。
艦には、砲兵器対ミサイル兵器対潜兵器水中音響複合体(ソナー)電波位置測定複合体(レーダー)ヘリコプターKa-27の為の格納庫が配置されている。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

2月28日には高射ミサイル「リドゥート」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に高射ミサイル「リドゥート」を発射した]

5月4日からバルト海ヘリコプターの着艦試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で艦上ヘリコプターの着艦試験を行なう]

国家試験終了後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、2023年5月11日に受領証書への署名が行なわれてロシア海軍へ納入されました。
[最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はロシア海軍へ納入された]

2023年5月13日、カリーニングラードバルチースク聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
記事中では「親衛聖アンドレイ旗」と書かれていますが、写真を見る限り「ゲオルギー海軍旗」なので、黒海艦隊大型揚陸艦「アゾフ」(2021年11月28日授与)と同様、この海軍旗が授与されたようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフはゲオルギー海軍旗を授与された]
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「メルクーリイ」黒海艦隊へ編入されました。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年5月13日就役
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はロシア海軍へ納入された

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『タス通信』より
2023年5月11日17時6分配信
【『北方造船所』は海軍へ最新ロケットコルベット「メルクーリイ」を納入した】
モスクワ、5月11日/タス通信

『北方造船所』は、最新のプロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)海軍へ納入した。
木曜日に同社は発表した。

「艦の国家受領委員会の代表ヴィクトール・イワノフ1等海佐は、『北方造船所』が建造したコルベット"水星"(メルクーリイ)の国家試験の受領証書へ署名しました。
海軍総司令官ニコライ・エフメノフが受領証書を承認した後、コルベットへの海軍旗掲揚の日が指定されます」

声明では、こう述べられた。

同社によると、前日にコルベットの試運転チームと軍事船員は、艦載システム、艦の兵装複合体と特殊設備の試験と点検を完了し、検査を実施し、「メルクーリイ」を乗組員へ引き渡す準備を行なった。

海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の指示により、2021年10月にプロジェクト20380コルベットは、ロシア船員の勇気と技能の象徴となったブリッグ「メルクーリイ」に敬意を表し、「メルクーリイ」と命名された。

現代の「メルクーリイ」は、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)がプロジェクト20380により建造した第5のコルベットであり、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
これまでに4隻のコルベット~「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」「ストイーキー」バルト艦隊で勤務に就いている。

プロジェクト20380多目的コルベットは、敵の潜水艦及び水上艦を探知、破壊し、揚陸部隊の上陸を支援し、そして更に近海ゾーンで様々な任務を果たす為に意図されている。
艦には、砲兵器対ミサイル兵器対潜兵器水中音響複合体(ソナー)電波位置測定複合体(レーダー)ヘリコプターKa-27の為の格納庫が配置されている。
プロジェクト20380コルベットの主要打撃兵器は対艦ミサイル複合体「ウラン」である。である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

2月28日には高射ミサイル「リドゥート」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に高射ミサイル「リドゥート」を発射した]

5月4日からバルト海ヘリコプターの着艦試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で艦上ヘリコプターの着艦試験を行なう]

国家試験終了後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、2023年5月11日に受領証書への署名が行なわれてロシア海軍へ納入されました。

ただし、未だ正式にロシア海軍へ就役したわけでは無く、今後、聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典を開催して正式に就役します。

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で艦上ヘリコプターの着艦試験を行なう

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『ヤンターリ地方』より
2023年月日時分配信
【バルト海でコルベット「メルクーリイ」の国家試験は完了する】

バルト艦隊は、最新のプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」の国家試験の最終段階の枠組みにおいて、バルト艦隊海上航空隊の艦上ヘリコプターの飛行士によるコルベットの周回飛行を行ない、様々な条件で甲板へ着艦する。

試験には、バルト艦隊海上航空隊混成ヘリコプター連隊艦上ヘリコプターKa-27が関わる。

バルト艦隊の艦の乗組員とヘリコプター連隊の飛行要員との間の協同行動への取り組みは、船員及び飛行士の戦闘訓練の重要な要素である。
2023年5月4日、『今日のカリーニングラード』ラジオ局『バルトの声』特派員へ西方軍管区広報サービスはコメントした。

バルト艦隊は、バルト海の海上射爆場でロシア海軍の為の新たな装備の試験を常に行なっている。
この活動の支援には、バルト艦隊艦、支援船、救助隊、海上航空隊が関わっている。

「メルクーリイ」は誘導ロケット兵器を持つロシアコルベットであり、『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されたプロジェクト20380の5番艦である。
近海および遠海ゾーンの哨戒、そして更に敵の水上艦、潜水艦、航空機との戦闘の為に意図されている。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


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2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

2月28日には高射ミサイル「リドゥート」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に高射ミサイル「リドゥート」を発射した]

5月4日からバルト海ヘリコプターの着艦試験を開始しました。

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

現在の所、「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しの具体的な時期は未だ決まっていないようです。

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年7月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ボイキー」はバルト海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施した

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『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2023年5月4日11時21分配信
【コルベット「ボイキー」はバルト海で電子ミサイル発射を行なった】

仮想敵水上艦への電子ミサイル発射は、バルト艦隊の海上射爆場での計画演習中にコルベット「ボイキー」の乗組員により行なわれた。
5月3日、西方軍管区広報サービスはロシア国防省公式インターネットポータルで発表した。

コルベットの乗組員は、対艦ミサイル複合体「ウラン」を使用し、仮想敵水上艦を模した標的へのミサイル射撃を行なった。
海上への出航の最終段階は、無防備の泊地での対空防衛、航行中の艦のダメージコントロール、海上での放射線・化学・生物防護の艦上演習となった。

対艦有翼ミサイル「ウラン」は、昼間及び夜間、好天候及び悪天候、そして更に電波電子及び火力による対抗の条件下で高速水上艦の撃破の為に意図されている事が指摘された。

コルベット「ボイキー」プロジェクト20380の第2の生産艦であり、バルト艦隊の為に建造された事が想い起こされる。
艦は2013年に艦隊の戦闘編制へ加わった。
同プロジェクトコルベットの主な特徴は、その多機能性、汎用性、柔軟性、コンパクト性、低視認性(ステルス)、そして更に高レベルの自動化と統合システムに在る。




プロジェクト20380コルベットの3番艦「ボイキー」(532)は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水し、2013年5月16日に就役、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役以来バルト海でのみ行動していた「ボイキー」でしたが、2016年6月、同型艦「ストイーキー」(545、2014年7月27日就役)と共に初めて北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2016年10月には同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋へ進出しました。
(2016年10月初頭にバルチースクを出航し、10月22日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北大西洋から戻ってきた]

「ボイキー」「ソーブラジテルヌイ」は、2017年4月にも北大西洋へ進出しました。

(2017年4月7日バルチースクを出航し、5月1日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻はバルチースクへ帰投した]

2017年6月には同型艦「ステレグーシチー」(550、2008年2月27日就役)と共に北海へ進出しています。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にはバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年10月14日から2018年1月14日まで、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に地中海、アデン湾への遠距離航海を行ないました。
ただし「ボイキー」地中海東部までしか進出しませんでした。


[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベットは地中海・アデン湾遠征を終えて帰投した]

2018年6月中旬、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年8月初頭にはバルト海北方艦隊及び黒海艦隊の艦と合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

2019年1月下旬にはバルト海へ入ったアメリカ合衆国海軍駆逐艦を追尾しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ボイキー"は、バルト海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦グレーヴリーとポーターを監視する]

2019年6月9日から21日までバルト海で実施されたNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する]

2019年6月25日、同型艦「ストイーキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはカリーニングラード州バルチースクで行なわれた観艦式へ参加しました。


2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ストイーキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。

2020年3月初頭にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年3月下旬、「ボイキー」は、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」と共に北海へ進出し、対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

その後、「ボイキー」は単独で英仏海峡海域まで進出し、この間、北方艦隊最新鋭給油船「アカデミック・パシン」(2020年1月21日就役)から補給を受けました。
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4月30日、「ボイキー」英仏海峡を北上しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"は英仏海峡を通過した]

「ボイキー」は、シェルブール造船所で建造されたフランス海軍最新鋭原子力潜水艦「シュフラン」(2007年12月19日起工、2019年7月12日進水、2020年4月27日洋上試験開始)の情報収集を行なっていたようです。
[ロシア海軍はフランス海軍最新鋭原潜の情報を収集していた?]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]

2020年11月下旬に北海へ進出し、12月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]

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2021年2月中旬、大型揚陸艦「ミンスク」、「カリーニングラード」、「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、バルト海を出て北海へ進出し、3月20日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦3隻とコルベット"ボイキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して大西洋へ出た]

その後、「ミンスク」共にバルト海へ戻り、3月30日には砲撃訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルト海で砲撃訓練を行なった]

2021年4月3日に母港バルチースクへ帰投しました。
[英本土付近へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦ミンスクはバルチースクへ帰投した]

2021年6月にバルト海で実施されたNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』を監視しました。
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その後は定期修理を行なっていました。

2023年春に定期修理を終えて復帰し、5月3日にはバルト海対艦ミサイル「ウラン」の模擬発射訓練などの演習を行ないました。

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」は近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」と艦対空ミサイル「リドゥート」を装備する

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『タス通信』より
2023年3月7日9時11分配信
【コルベット「ステレグーシチー」は近代化の過程で複合体「カリブル」と「リドゥート」を得る】
モスクワ、3月7日/タス通信

プロジェクト20380多目的コルベットのトップ「ステレグーシチー」は、『クロンシュタット海洋工場』(KMZ、『統合造船業営団』へ加入)における高度な近代化の過程で、新たな打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」を受け取り、対空防衛複合体「ポリメント-リドゥート」により強化され、そして更に主動力装置を更新する。
『タス通信』は造船業界の情報筋より伝えられた。

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「コルベット"ステレグーシチー"は、大規模修理と近代化を行なう為に『クロンシュタット海洋工場』へ受け入れられています。
これにより艦は打撃ミサイル複合体と主動力装置を更新します」

対談者は話した。

彼によると、コルベットのトップの戦闘力は著しく強化される。
「艦はミサイル複合体ウランに代わり、ミサイル"カリブル-NK"の為の汎用艦載射撃複合体を受け取ります。
艦の対空防衛システムも強化されます~高射ミサイル-砲複合体コールチク-Mは、16基の発射セルを持つ艦載複合体9K96ポリメント-リドゥートと交換されます」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

[艦について]
コルベット
は、1904年2月26日に日本の優勢な部隊との戦闘で沈没した駆逐艦「ステレグーシチー」に敬意を表して命名された。
艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発されたプロジェクトにより『北方造船所』で建造された。
2007年11月20日にバルト艦隊へ引き渡された。
プロジェクトのトップ艦は、水上目標を撃破する為に対艦複合体「ウラン」を、空中及び水上目標に対しては、複合体「コールチク」携帯高射ミサイル複合体「イグラ」を有する。
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コルベットプロジェクトの2隻目となる「ソーブラジテルヌイ」からはプロジェクトに個別の変更が加えられている。

『クロンシュタット海洋工場』は3月4日に創業165周年を迎えた。
「蒸気艦隊の修復」の為に考案された工場は、幾年にも渡り様々な用途の10000隻以上の艦船の準備状態を回復してきた。
その中には、最初の国産装甲艦、最初の航洋駆逐艦「ヴズルイフ」、巡洋艦「アヴローラ」、「ワリャーグ」、戦列艦「セヴァストーポリ」、「オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ」、「ノヴィーク」型駆逐艦、潜水艦、砕氷船「エルマーク」、「クラシン」、その他大勢が有った。



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ソヴィエト連邦解体後のロシア連邦海軍の最初の新世代水上戦闘艦となるプロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2001年12月21日に起工され、2006年5月16日に進水し、2007年11月14日にロシア海軍へ納入され、2008年2月27日にロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
[新型コルベット「ステレグーシチー」はロシア海軍へ納入された]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチー」、バルト艦隊編入]

プロジェクト20380コルベットは、新開発の高射ミサイル複合体「リドゥート」の装備が予定されていましたが、1番艦「ステレグーシチー」には間に合わなかった為、代わりに高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」を装備しました。
(「リドゥート」は2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降に装備)

「ステレグーシチー」
(艦首100mm単装砲の後ろに「コールチク-M」を装備)
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「ソーブラジテルヌイ」
(艦首100mm単装砲の後ろに「リドゥート」垂直発射機12セルを装備)
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2009年6月上旬にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍最新コルベット「ステレグーシチー」、インド海軍と合同演習]

2009年9月下旬にロシア西方で実施されたロシア連邦軍ベラルーシ軍合同戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]
2009年11月下旬にはバルト海フランス海軍指揮・戦力投射艦「ミストラル」との合同演習へ参加しました。
[強襲揚陸艦「ミストラル」は、ロシアのヘリコプターが参加する機動演習を行なう]

2008年2月の就役以来、バルト海でのみ行動していた「ステレグーシチー」でしたが、2013年6月~7月に初めてバルト海を出て、ロシア・アメリカ・イギリス・フランス4ヶ国海軍合同演習『FRUKS-2013』へ参加する為にフランスを訪問しました。
(2013年6月14日にバルチースクを出航し、7月15日に帰港)
[コルベット「ステレグーシチー」は遠距離航海から戻った]
この間にブレスト(フランス)、デン・ヘルダー(ネーデルラント)、ゼーブルッヘ(ベルギー)、ストックホルム(スウェーデン)を訪問しました。

2014年4月25日には、他の同型艦と共にバルト海対艦ミサイルを一斉発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2015年4月中旬には他の同型艦3隻と共にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

2015年2月初頭から3月20日までカリーニングラード『ヤンターリ』造船所でオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦ステレグーシチーはオーバーホールを終えた]

「ステレグーシチー」の舷側番号は就役前の洋上試験時から「530」でしたが、2016年以降は「550」に変更されました。
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2017年6月4日、同型艦「ボイキー」と共にバルチースクを出航し、6月8日にカテガット海峡へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は大西洋へ向かった]

6月9日までにスカゲラク海峡を通過し、北海へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海へ入った]
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その後、北海で各種戦闘訓練を行なった後、6月15日までにスカゲラク海峡カテガット海峡を通過し、バルト海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2017年7月30日の『ロシア海軍の日』「ステレグーシチー」(バルチースク)
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2019年2月27日に就役11周年を迎えました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベット1番艦ステレグーシチーは就役11周年を迎えた]

2019年8月上旬にバルト海で実施されたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2020年3月初頭、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北東大西洋で演習を行なった]

その後も北海に滞在して演習を行なっていました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北海で演習を行なった]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

中型海洋給油船「レナ」(1966年12月28日就役)も北海へ進出し、バルト艦隊の水上艦へ洋上補給を行ないました。
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「ステレグーシチー」英仏海峡付近まで進出しました。
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その後、「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」と別れ、「レナ」と共に帰路へ就きました。
2隻は3月26日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海からバルチースクへ帰投した]

2020年8月にはロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、他のバルト艦隊所属艦と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

そして2020年11月中旬に北海へ進出し、戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海で戦闘演習を行なった]

その後も北海に滞在していましたが、同型艦「ボイキー」(2013年5月16日就役)と合流して2020年12月9日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]


その後、オーバーホールと近代化改装を行なう為、『クロンシュタット海洋工場』へ回航されました。

近代化改装により「ステレグーシチー」対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒2基を巡航ミサイル「カリブル」垂直発射機(8セル)に、高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機16セルに換装します。
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つまり、20380の武装強化型であるプロジェクト20385コルベット(「グレミャーシチー」型)に準じた仕様になるようです。
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[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]