fc2ブログ

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ステレグーシチー」は近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」と艦対空ミサイル「リドゥート」を装備する

23-0307a.jpg
『タス通信』より
2023年3月7日9時11分配信
【コルベット「ステレグーシチー」は近代化の過程で複合体「カリブル」と「リドゥート」を得る】
モスクワ、3月7日/タス通信

プロジェクト20380多目的コルベットのトップ「ステレグーシチー」は、『クロンシュタット海洋工場』(KMZ、『統合造船業営団』へ加入)における高度な近代化の過程で、新たな打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」を受け取り、対空防衛複合体「ポリメント-リドゥート」により強化され、そして更に主動力装置を更新する。
『タス通信』は造船業界の情報筋より伝えられた。

23-0307d.jpg
23-0307e.jpg
「コルベット"ステレグーシチー"は、大規模修理と近代化を行なう為に『クロンシュタット海洋工場』へ受け入れられています。
これにより艦は打撃ミサイル複合体と主動力装置を更新します」

対談者は話した。

彼によると、コルベットのトップの戦闘力は著しく強化される。
「艦はミサイル複合体ウランに代わり、ミサイル"カリブル-NK"の為の汎用艦載射撃複合体を受け取ります。
艦の対空防衛システムも強化されます~高射ミサイル-砲複合体コールチク-Mは、16基の発射セルを持つ艦載複合体9K96ポリメント-リドゥートと交換されます」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

[艦について]
コルベット
は、1904年2月26日に日本の優勢な部隊との戦闘で沈没した駆逐艦「ステレグーシチー」に敬意を表して命名された。
艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により開発されたプロジェクトにより『北方造船所』で建造された。
2007年11月20日にバルト艦隊へ引き渡された。
プロジェクトのトップ艦は、水上目標を撃破する為に対艦複合体「ウラン」を、空中及び水上目標に対しては、複合体「コールチク」携帯高射ミサイル複合体「イグラ」を有する。
23-0307c.jpg
23-0307b.jpg
コルベットプロジェクトの2隻目となる「ソーブラジテルヌイ」からはプロジェクトに個別の変更が加えられている。

『クロンシュタット海洋工場』は3月4日に創業165周年を迎えた。
「蒸気艦隊の修復」の為に考案された工場は、幾年にも渡り様々な用途の10000隻以上の艦船の準備状態を回復してきた。
その中には、最初の国産装甲艦、最初の航洋駆逐艦「ヴズルイフ」、巡洋艦「アヴローラ」、「ワリャーグ」、戦列艦「セヴァストーポリ」、「オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ」、「ノヴィーク」型駆逐艦、潜水艦、砕氷船「エルマーク」、「クラシン」、その他大勢が有った。



23-0307g.jpg
ソヴィエト連邦解体後のロシア連邦海軍の最初の新世代水上戦闘艦となるプロジェクト20380コルベットの1番艦「ステレグーシチー」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2001年12月21日に起工され、2006年5月16日に進水し、2007年11月14日にロシア海軍へ納入され、2008年2月27日にロシア海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
[新型コルベット「ステレグーシチー」はロシア海軍へ納入された]
[ロシア最新鋭ステルス・コルベット「ステレグーシチー」、バルト艦隊編入]

プロジェクト20380コルベットは、新開発の高射ミサイル複合体「リドゥート」の装備が予定されていましたが、1番艦「ステレグーシチー」には間に合わなかった為、代わりに高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」を装備しました。
(「リドゥート」は2番艦「ソーブラジテルヌイ」以降に装備)

「ステレグーシチー」
(艦首100mm単装砲の後ろに「コールチク-M」を装備)
20-1118a.jpg

「ソーブラジテルヌイ」
(艦首100mm単装砲の後ろに「リドゥート」垂直発射機12セルを装備)
17-0415c.jpg

2009年6月上旬にバルト海インド海軍と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍最新コルベット「ステレグーシチー」、インド海軍と合同演習]

2009年9月下旬にロシア西方で実施されたロシア連邦軍ベラルーシ軍合同戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]
2009年11月下旬にはバルト海フランス海軍指揮・戦力投射艦「ミストラル」との合同演習へ参加しました。
[強襲揚陸艦「ミストラル」は、ロシアのヘリコプターが参加する機動演習を行なう]

2008年2月の就役以来、バルト海でのみ行動していた「ステレグーシチー」でしたが、2013年6月~7月に初めてバルト海を出て、ロシア・アメリカ・イギリス・フランス4ヶ国海軍合同演習『FRUKS-2013』へ参加する為にフランスを訪問しました。
(2013年6月14日にバルチースクを出航し、7月15日に帰港)
[コルベット「ステレグーシチー」は遠距離航海から戻った]
この間にブレスト(フランス)、デン・ヘルダー(ネーデルラント)、ゼーブルッヘ(ベルギー)、ストックホルム(スウェーデン)を訪問しました。

2014年4月25日には、他の同型艦と共にバルト海対艦ミサイルを一斉発射しました。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

2015年4月中旬には他の同型艦3隻と共にバルト海で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

2015年2月初頭から3月20日までカリーニングラード『ヤンターリ』造船所でオーバーホールを行ないました。
[ロシア海軍新世代コルベット1番艦ステレグーシチーはオーバーホールを終えた]

「ステレグーシチー」の舷側番号は就役前の洋上試験時から「530」でしたが、2016年以降は「550」に変更されました。
530-2012-6.jpg
23-0307f.jpg

2017年6月4日、同型艦「ボイキー」と共にバルチースクを出航し、6月8日にカテガット海峡へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は大西洋へ向かった]

6月9日までにスカゲラク海峡を通過し、北海へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海へ入った]
17-0609h.jpg

その後、北海で各種戦闘訓練を行なった後、6月15日までにスカゲラク海峡カテガット海峡を通過し、バルト海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の新鋭コルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北海での戦闘演習を終えてバルト海へ戻った]

2017年7月下旬にバルト海で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2017』第1段階へ参加しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

2019年2月27日に就役11周年を迎えました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベット1番艦ステレグーシチーは就役11周年を迎えた]

2019年8月上旬にバルト海で実施されたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2020年3月初頭、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北東大西洋で演習を行なった]

その後も北海に滞在して演習を行なっていました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"と"ソーブラジテルヌイ"は北海で演習を行なった]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と大型揚陸艦2隻は北海で演習を行なった]

中型海洋給油船「レナ」(1966年12月28日就役)も北海へ進出し、バルト艦隊の水上艦へ洋上補給を行ないました。
18-1102a.jpg

「ステレグーシチー」英仏海峡付近まで進出しました。
20-0327e.jpg

その後、「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」と別れ、「レナ」と共に帰路へ就きました。
2隻は3月26日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海からバルチースクへ帰投した]

2020年8月にはロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、他のバルト艦隊所属艦と共に北海へ進出しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

そして2020年11月中旬に北海へ進出し、戦闘演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ステレグーシチー"は北海で戦闘演習を行なった]

その後も北海に滞在していましたが、同型艦「ボイキー」(2013年5月16日就役)と合流して2020年12月9日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ステレグーシチー"は北東大西洋での行動後に母港バルチースクへ帰投した]


その後、オーバーホールと近代化改装を行なう為、『クロンシュタット海洋工場』へ回航されました。

近代化改装により「ステレグーシチー」対艦ミサイル「ウラン」4連装発射筒2基を巡航ミサイル「カリブル」垂直発射機(8セル)に、高射ミサイル-機関砲複合体「コールチク-M」高射ミサイル複合体「リドゥート」垂直発射機16セルに換装します。
550kai.jpg

22-1227g.jpg
つまり、20380の武装強化型であるプロジェクト20385コルベット(「グレミャーシチー」型)に準じた仕様になるようです。
20380-20385.jpg
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]
スポンサーサイト



最新鋭コルベット「メルクーリイ」は2023年3月末にロシア海軍へ就役する

23-0301b.jpg
『タス通信』より
2023年3月1日17時6分配信
【ロシア海軍へのコルベット「メルクーリイ」の引き渡しは3月末に計画されている】
モスクワ、3月1日/タス通信

ロシア連邦海軍への最新コルベット「メルクーリイ」の引き渡しは3月末までに行なう事が出来る。
『タス通信』『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)より伝えられた。

「メルクーリイの海軍への御引き渡しは2023年3月末までに計画しております」
対談者は明らかにした。

2月28日にバルト艦隊広報サービスは、国家試験最終段階の計画に沿ってコルベットの乗組員は、バルト艦隊の海上射爆場で敵の対艦有翼ミサイルを模した空中標的へのミサイル射撃を成功裏に実施したと発表した。
射撃は高射ミサイル複合体「リドゥート」により行なわれた。

「メルクーリイ」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
同プロジェクトの主要対艦兵装は、8基の射程260キロメートルの対艦ミサイルKh-35が装弾された2組の4連装コンテナ傾斜式発射装置から成るミサイル複合体「ウラン」である。

「メルクーリイ」(水星)は2015年2月に「リェチーヴイ」(熱心な)の名で起工された。
2021年10月15日、コルベットは、1828~1829年のロシア-トルコ戦争で功績を挙げた黒海艦隊帆走艦に敬意を表し、「リェチーヴイ」から「メルクーリイ」への改名が決定された。
コルベット黒海艦隊への加入が予定されている。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

2月28日には高射ミサイル「リドゥート」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に高射ミサイル「リドゥート」を発射した]

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2023年3月末に予定されています。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


現在、極東方面(日本海)でも同型艦(極東『アムール造船工場』で建造)「リェーズキー」の洋上試験(国家試験)が行なわれています。
こちらもロシア海軍への引き渡しは2023年になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]
22-1226a.jpg


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に高射ミサイル「リドゥート」を発射した

23-0301a.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年2月28日18時17分配信
【最新コルベット「メルクーリイ」は試験で高射複合体「リドゥート」を使用した】

サンクトペテルブルクの『北方造船所』が海軍の為に建造したプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」の乗組員は、バルト艦隊の海上射爆場で空中目標へのミサイル射撃を成功裏に実施した。
2月28日・火曜日にロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


軍当局は、国家試験最終段階の計画に沿って艦の乗組員は、海上発射高射ミサイル複合体「リドゥート」から空中標的へのミサイル射撃を成功裏に実施したと説明した。

空中標的として、バルト艦隊小型ロケット艦「パッサート」から発射された対艦有翼ミサイルが使用された。

高射ミサイルは成功裏に指定目標へ命中した。

国防省は、射撃は「敵」が電波電子対抗手段を使用する困難な妨害環境の条件下で行なわれた事を指摘した。

「メルクーリイ」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
艦は2015年2月に「リェチーヴイ」(熱心な)の名で起工されたが、2021年に海軍司令部は艦の改名を決定した。

艦の航行試験は2022年5月に始まった。
12月初頭にコルベットは工場航行試験の最終段階へ出発したと報じられた。
同月中旬にコルベットは国家試験へ着手した。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

2月28日には高射ミサイル「リドゥート」の発射試験を行ないました。

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2023年前半に予定されています。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


現在、極東方面(日本海)でも同型艦(極東『アムール造船工場』で建造)「リェーズキー」の洋上試験(国家試験)が行なわれています。
こちらもロシア海軍への引き渡しは2023年になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]
22-1226a.jpg


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した

23-0122a.jpg
『インテルファクス-北西ニュース』より
2023年1月21日21時59分配信
【コルベット「水星」(メルクーリイ)は国家試験の枠組みにおいてバルト海で射撃を実施した】
モスクワ、1月21日、インテルファクス

国家試験を行なっているプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」は海上目標への砲射撃を実施した。
バルト艦隊は土曜日に発表した。

「標的として盾船が使用されました。
客観的観測データによると、射撃は成功裏に行なわれました」

声明では、こう述べられた。

バルト海での射撃は、艦載砲装置A-190から行なわれた。

「試験プログラムの海上部門が完了すれば、艦の機器の検査が行なわれます。
工場製造者は機械と設備を開けて点検を行ない、専門家と国家委員会のメンバーは、その装備や使用可能な全ての手段を含め、艦の総合的な状態を評価します。
発注者と受領引渡文書へ署名した後、海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が証書を承認し、海軍へのコルベットの受け入れと聖アンドレイ旗掲揚の日付が決定されます」

声明では、こう述べられた。

「メルクーリイ」ロシアの誘導ミサイル兵器コルベットであり、プロジェクト20380の5番艦である。
近海及び遠海ゾーンでの哨戒、敵の水上艦、潜水艦、航空機との戦闘の為に意図されている。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2023年初頭に予定されています。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


現在、極東方面(日本海)でも同型艦(極東『アムール造船工場』で建造)「リェーズキー」の洋上試験(国家試験)が行なわれています。
こちらもロシア海軍への引き渡しは2023年になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]
22-1226a.jpg


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した

22-0625f.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年12月25日20時39分配信
【コルベット「水星」(メルクーリイ)は国家試験中にバルト海で標的を撃破した】
モスクワ、12月25日-ロシア通信社ノーボスチ

最新のプロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)バルト海の国家試験中、砲装置により敵艦を模した標的を撃破した。
日曜日にバルト艦隊広報サービスは発表した。

「国家試験の最終段階計画に沿って、コルベット"メルクーリイ"は、バルト海エリアに位置する射爆場で試験を行なっています。
艦の乗組員は、砲装置A-190及びAK-630から仮想敵艦を模した海上盾船への射撃を成功裏に実行しました」

声明では、こう述べられた。

射撃は、「敵」が電波電子対抗手段を使用する困難な妨害環境という条件下で行なわれた事が指摘された。
密集砲火により指摘目標は撃破された事を広報サービスは強調した。

演習が行なわれたバルト艦隊の海上射爆場は、民間船舶航行にとって一時的に危険であると宣言された。

ロシアコルベット「メルクーリイ」は、誘導ロケット兵器を搭載する第5のプロジェクト20380艦であり、『北方造船所』で建造された。
それは近海及び遠海ゾーンでの哨戒、そして更に敵の水上艦、潜水艦、航空機との戦闘の為に意図されている。
更に揚陸支援も出来る。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

以前には「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されていましたが、2023年に延期される事になるようです。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】


現在、極東方面(日本海)でも同型艦(極東『アムール造船工場』で建造)「リェーズキー」の洋上試験(国家試験)が行なわれています。
こちらもロシア海軍への引き渡しは2023年になります。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]
22-1226a.jpg


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2023年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した

22-1216a.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年12月15日15時5分配信
【コルベット「水星」(メルクーリイ)の国家試験が始まった】

『北方造船所』が建造した最新のプロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)は、バルト艦隊の海上射爆場で国家試験プログラムへ着手した。
12月15日・木曜日にロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は報告を受けた。


軍当局によると、工場の試運転チームの代表は艦の乗組員及び国家受領委員会のメンバーと共に、艦の機動性及び速力の試験を行ない、全ての集合体、システム、ユニット、兵装、航法手段及び電波技術手段を点検する。

試験プログラムの海上部門の後、艦の機器の検査が行なわれる。
『北方造船所』の専門家は機構と機器を開いて検査し、専門家と国家委員会のメンバーは、コルベットと、その機器及び全ての使用可能な機器の総合的な状態を評価する。

受領引渡証書へ署名され、海軍総司令官に承認された後、海軍コルベットを受け入れる日付が決定される。

「水星」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
艦は2015年2月に「リェチーヴイ」(熱心な)の名で起工されたが、2021年に海軍司令部は艦の改名を決定した。

艦の航行試験は2022年5月に始まった。
12月にコルベットは工場航行試験の最終段階へ出発した。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0625f.jpg
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

以前には「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されていましたが、2023年に延期される事になるようです。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年以降就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年12月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍のプロジェクト20380(ステレグーシチー型)コルベット1隻が2023年に起工される

『イズベスチヤ』より
2022年12月9日0時0分配信
【それは見えない:海軍はもう1隻のステルスコルベットを得る】

軍当局は新たなプロジェクト20380艦の起工を検討している。
22-1209c.jpg

ロシア海軍は計画外のステルスコルベットを得るかもしれない。
これは、プロジェクト20380「ステレグーシチー」型の新たな艦についての話である。
シリーズは終了が予定されていたが、決定は修正される。
専門家は、将来艦が未だ開発段階に在るので、生産能力を維持する必要に関連していると推察している。
『イズベスチヤ』は、それがどのように新しく、どの艦隊へ加わる事になるのかを専門家と共に解き明かしてみた。

[新たなシリーズ]
新たなプロジェクト20380コルベットの建造の問題は、現在解決されていると『イズベスチヤ』軍当局の情報筋より伝えられた。
艦は来年に、バルト艦隊及び黒海艦隊の為にコルベットを建造した『北方造船所』で起工されるものと見られる。
それまでに、このような艦の同社での建造は完了すると考えられる:プロジェクト20380の最後の船体は2015年には起工されている。

「シリーズは実証されており、艦は非常に成功しています:現在、数隻のコルベットが太平洋艦隊の為に建造されています」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
19-0403a.jpg
「良好な武装の艦であり、その製造は習得されています。
以前には、このシリーズの後にモジュールコルベット・プロジェクト20386の建造が想定されておりましたが、未だそこには行きません:多くの新たなシステムは、未だ開発段階に在ります。
それで、当面の生産能力の維持の為、もう1隻のプロジェクト20380艦の起工が決定されたのでしょう」


情報筋によると、新たに起工されるコルベットは、更新プロジェクトにより建造される事が予測される。
艦上には、その上部構造物に統合された電波位置測定ステーション「ザスローン」を備えたマストが配置される。
22-1209e.jpg
新たな電波位置測定ステーションは、ステルス技術の装置を距離75キロメートルで効果的に探知し、少なくとも300キロメートルで、より簡単な目標を探知できる。
アンテナブロックマスト基部に固定され、外見は多数の面を持つピラミッドを思い出させる。
各面の裏には、物体の動きを追跡する固定送受信装置が隠れている。

レーダー操作手は、画面上で空中、水上、地上の状況の正確かつ連続的な映像をリアルタイムモードで受信できる(従来の装置では、送受信ブロックの回転により中断される)。
複合体の構成には、装置、指揮所、高周波及び電波技術機器の場所が含まれる。

「更新される艦には、新たなマスト-塔構造、電波位置測定ステーション"ザスローン"が設置されます」
ドミトリー・ボルテンコフ
は確認した。
これは、シリーズの最初のコルベットよりも遥かに離れた距離での物体の探知を可能にする。
新たな電波位置測定システムにより、「ステレグーシチー」は効果的に空中及び水上の目標を探知する。

『イズベスチヤ』は、建造されたシリーズの全ての代表が、最近に軍事採用された艦の内の1隻である「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の水準にまで近代化されると既に記している。
22-1207a.jpg
これらは、最新のレーダーと、そして更に改良された対空防衛複合体を得なければならない。
近代化プロジェクト及び全ての修理-技術文書は、今年末までに仕上げなければならない。

[困難な道]
プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベット
は、完全にポスト・ソヴィエト時代に作成された最初の遠海ゾーン艦となった。
これらは2ヶ所の工場で建造されている。
『北方造船所』で建造された艦は、バルト艦隊及び黒海艦隊での勤務へと向かい、『アムール造船工場』では太平洋艦隊の為の艦が造られている。
当初、太平洋艦隊の為のコルベットの製造には困難が伴った~このシリーズの最初の代表の建造には11年掛かった。

今日において、7隻のプロジェクト20380コルベットが就役している。
『北方造船所』で建造された「ステレグーシチー」「ソーブラジテルヌイ」「ボイキー」「ストイーキー」バルト艦隊で勤務に就いている。
『アムール造船工場』で作成された「ソヴェルシェーンヌイ」「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」太平洋艦隊へ配属されている。
太平洋艦隊の為に、更なる3隻の艦が建造されている~「リェーズキー」は既に航行試験段階に在り、「グローズヌイ」は2024年、「ブラーヴイ」は2026年に海軍へ引き渡されなければならない。
そして『北方造船所』黒海艦隊の為に2隻のコルベットの建造を進めている:「メルクーリイ」は試験を行なっており、来年に就役しなければならない。
「ストローギー」は完成する。
12月初頭、国防省は、「メルクーリイ」が工場航行試験の最終段階を実施するためにフィンランド湾へ出航したと発表した。

2019年にはシリーズの建造は停止される予定だったが、2020年には太平洋艦隊の為の数隻の艦の新たな契約へ署名された。
昨年7月、ロシア連邦首相ミハイル・ミシュスチン『アムール造船工場』を訪問し、関係省庁へ同社支援策の策定を指示した。

[見えず、全てを見通す]
全てのプロジェクト20380艦は、ステルス技術を使用して設計されている。
その上部構造物は複合材料で製造されており、電波位置測定範囲での視認性は著しく低減される。

「ステレグーシチー」には自動制御システムが設置されており、ある艦から他の艦へリアルタイムであらゆる情報の送信を可能にする。
これにより、目標を複数の乗組員の間で効果的に分配できる。

曳航アンテナを持つ水中音響ステーション「ミノタヴル-M」は、敵潜水艦の効率的な探知を可能にする。
複合体「パケート-NK」は、敵の魚雷潜水艦の破壊の為に使用できる。
22-1209b.jpeg
プロジェクト20380コルベットは有意義な兵器を搭載している。
それにはミサイルKh-35を持つ対艦複合体「ウラン」が含まれる。
更に、これらは毎分80発の射撃が可能な汎用100mm砲装置A-190で武装する。
空中攻撃からの防護の為、「リェーズキー」遠距離高射複合体「リドゥート」を受け取り、その艦尾にはヘリコプターKa-27の為の格納庫が存在する。



ポスト・ソヴィエト世代の最初の水上戦闘艦となるプロジェクト20380コルベット(「ステレグーシチー」シリーズ)は、ソヴィエト時代には主にロケット艇小型ロケット艦などの小型戦闘艦を手掛けていたサンクトペテルブルク中央海洋設計局『アルマーズ』により設計されました。

『アルマーズ』は、その前にプロジェクト12441「グローム」警備艦(2900トン)を設計し、1番艦「ノーウィック」は1997年7月26日にカリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で起工されたのですが、資金難により建造は遅々として進まず、結局完成には至りませんでした。
22-1209a.jpg
[未完の練習艦ボロジノ(旧警備艦ノーウィック)]

そこで12441よりも小型(2200トン)で安価な水上戦闘艦の設計が『アルマーズ』へ発注され、プロジェクト20380コルベットが建造される事になりました。
22-1209d.jpg

プロジェクト20380は現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年12月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定



これでプロジェクト20380の建造は終了する筈でしたが、最近になって、もう1隻を『北方造船所』で追加建造する事が決定されたようです。

通算13隻目となる20380コルベットは2023年に起工されます。

ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した

22-1202a.jpg
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年12月2日13時43分配信
【コルベット「水星」(メルクーリイ)は最終航行試験の為にフィンランド湾へ出航した】

『北方造船所』が建造した最新のプロジェクト20380コルベット「水星」(メルクーリイ)は、工場航行試験の最終段階を実施する為にフィンランド湾へ出航した。
12月2日・金曜日にロシア連邦国防省広報サービスは発表した。


試験の進行状況は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が出席して旧海軍省で開催された水上艦造船に関する会議において知られるようになった。

軍当局は、コルベット「水星」の機動特性、システム、メカニズムの動作性能、兵器の点検は数日間続く事を明らかにした。

「水星」は、『北方造船所』ロシア海軍の為に建造した第5のプロジェクト20380コルベットである。
艦は2015年2月に「リェチーヴイ」(熱心な)の名で起工されたが、2021年に海軍司令部は艦の改名を決定した。

艦の航行試験は2022年5月に始まった。
コルベット海軍への引き渡しは2023年に予定されている。

プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量2220トン。
それは4000海里の距離を航行できる。
兵装は、対艦ミサイル複合体「ウラン」高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷及び強力な弾薬、電波位置測定機器及び電波電子機器、100mm砲装置A-190大口径機関砲及び擲弾発射機である。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0625f.jpg
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。

工場航行試験が終われば、次は最終洋上試験となる国家試験が始まります。
国家試験が完了した後に初めてロシア海軍への引き渡し準備が整います。


以前には「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されていましたが、2023年に延期される事になるようです。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年12月末就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない

22-1024g.jpg
『タス通信』より
2022年10月24日9時2分配信
【ロシア海軍へのステルスコルベット「メルクーリイ」の引き渡しは2023年に延期されるかもしれない】
モスクワ、10月24日/タス通信

ロシア連邦海軍へのプロジェクト20380多目的コルベット「メルクーリイ」の引き渡しは、2023年初頭に延期されるかもしれない。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「コルベット メルクーリイは、試験後の検査が未だ行われていません。
海軍への引き渡し時期に関して悲観的な見方をすれば、来年初頭になります」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、「メルクーリイ」は2022年10月に海軍への引き渡しが計画されていると報じた。

8月の時点でコルベットは工場航行試験及び国家試験を完了し、国家委員会は問題点を除去した。

[コルベットについて]
「メルクーリイ」
『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された第5のプロジェクト20380艦である。
同プロジェクトの主要対艦兵装は、2基の4連装傾斜式コンテナ発射装置で構成され、弾薬として射撃距離260キロメートルの対艦ミサイルKh-35Uを8基持つミサイル複合体「ウラン」である。

コルベット「メルクーリイ」は、2015年2月20日に「リェチーヴイ」の名で起工された。
2021年10月15日、1828~1829年のロシア-トルコ戦争で活躍した黒海艦隊帆走艦へ敬意を表し、コルベット「メルクーリイ」への改名が決定された。
コルベット黒海艦隊への加入が予定されている。

近海ゾーン多目的コルベット(警備艦)プロジェクト20380/20385の建造にはステルス技術が使用されている。
コルベットの物理的フィールドを低減する為、最新の成果が使用されている。
特に、上部構造物には電波吸収特性を備えた耐燃性ガラス繊維強化プラスチックを使用し、そして更に船体上部構造物の建造レイアウトにより、電波位置測定(レーダー)の視認性の大幅な低下に成功した。



サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


22-0625b.jpg
2020年3月12日に進水しました。
22-0625a.jpg
22-0625c.jpg
22-0625d.jpg
[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

21-1122d.jpg
2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
19-0212b.jpg
[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
22-0625g.jpg

5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
22-0625f.jpg
22-0728f.jpg

22-0728h.jpg
7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されていますが、2023年初頭に延期されるかもしれません。


新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズ(プロジェクト20380)は、現在までに計12隻が起工され、このうち7隻がロシア海軍へ引き渡されています。

20380は、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で建造されています。

[『北方造船所』建造艦]
「ステレグーシチー」Стерегущий(建造番号1001)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年11月14日納入/2008年2月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号550)

「ソーブラジテルヌイ」Сообразительный(建造番号1002)
2003年5月20日起工/2010年3月31日進水/2011年10月14日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号531)

「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)
2005年5月27日起工/2011年4月15日進水/2013年5月16日納入・就役
バルト艦隊に配備(艦番号532)

「ストイーキー」Стойкий(建造番号1004)
2006年11月10日起工/2012年5月30日進水/2014年7月18日納入/2014年7月27日就役
バルト艦隊に配備(艦番号545)

「リェチーヴイ」Ретивый/「メルクーリイ」Меркурий(建造番号1007)
2015年2月20日起工/2020年3月12日進水/2022年末就役予定
黒海艦隊に配備予定(艦番号535)

「ストローギー」Строгий(建造番号1008)
2015年2月20日起工/2023年就役予定
黒海艦隊に配備予定

[『アムール造船工場』建造艦]
「ソヴェルシェーンヌイ」Совершенный(建造番号2101)
2006年6月30日起工/2015年5月22日進水/2017年7月20日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号333)

「グロームキー」Громкий(建造番号2102)
2012年4月20日起工/2017年7月28日進水/2018年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号335)

「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」Герой Российской Федерации Алдар Цыденжапов(建造番号2103)
2015年7月22日起工/2019年9月12日進水/2020年12月25日就役
太平洋艦隊に配備(艦番号339)

「リェーズキー」Резкий(建造番号2104)
2016年7月1日起工/2021年7月1日進水/2022年就役予定
太平洋艦隊に配備予定(艦番号343)

「グローズヌイ」Грозный(建造番号2105)
2021年8月23日起工
太平洋艦隊に配備予定

「ブラーヴイ」Бравый(建造番号2106)
2021年9月29日起工
太平洋艦隊に配備予定

ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」はバルト海で高射ミサイル「リドゥート」を発射した

22-0928a.jpg
『タス通信』より
2022年9月28日0時27分配信
【バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」は海上で複合体「リドゥート」のミサイル射撃を実行した】
カリーニングラード、9月27日/タス通信

バルト艦隊コルベット「ストイーキー」乗組員は、海上射爆場で高射ミサイルの戦闘発射を伴う戦術演習を実施した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。
ミサイルは指定目標へ成功裏に命中した。

「海上への出航中、コルベット"ストイーキー"乗組員は、仮想敵の対艦ミサイルを模した困難な空中標的によるミサイル打撃を撃退する任務を遂行しました」
「ストイーキー」
乗組員は、海上配置高射ミサイル複合体「リドゥート」を使用して標的への射撃を実行したと広報サービスは話した。
標的ミサイルは、バルチースク海軍基地ロケット艦・ロケット艇連合部隊小型ロケット艦「パッサート」から発射された。
19-0803e.jpg

コルベット「ストイーキー」から発射された高射ミサイルは、指定目標へ成功裏に命中した事を広報サービスは強調し、射撃は、仮想敵が電子電波対抗手段を使用する困難な妨害条件下で行なわれたと説明した。

「演習が行なわれたバルト艦隊の海上射爆場は、民間船舶航行にとって一時的に危険である事が宣言されました。
ミサイル発射海域の安全を保障する任務は、艦隊の10隻以上の水上艦及び支援船により遂行されました」

艦隊広報サービスは話した。

射撃任務を遂行した後、「ストイーキー」の乗組員は一連の艦上演習を実施した~電波電子戦闘、ダメージコントロール、対破壊工作防衛、操艦の要素及び狭い場所での艦の通行への取り組み。

「ストイーキー」プロジェクト20380コルベットである。
プロジェクト20380艦中央海洋設計局『アルマーズ』(サンクトペテルブルク)により開発された多目的コルベットであり、近海ゾーンでの護衛及び打撃任務の遂行、近海の哨戒、巡視勤務の為に意図されている。
コルベットは、汎用砲複合体高射ミサイル複合体対艦ミサイル及び自動砲装置、その他の兵器で武装している。
艦にはヘリコプターKa-27が駐留できる。



プロジェクト20380コルベットの4番艦「ストイーキー」(545)は2006年11月10日に起工され、2012年5月30日に進水し、2014年7月18日に納入され、7月27日に正式に就役しました。
[コルベット「ストイーキー」は2ヶ月遅れでロシア海軍へ引き渡された]

2016年夏以降は、度々北大西洋(北海)へ進出しています。

2016年6月には同型艦「ボイキー」(532、2013年5月16日就役)と共に北海へ進出しました。
(2016年6月中旬にバルチースクを出航し、7月5日に帰港)
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット2隻は北海から戻ってきた]

2018年6月中旬にも同型艦「ボイキー」と共に北大西洋へ進出し、7月上旬に帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北大西洋遠征を終えた]

2018年10月22日、同型艦「ソーブラジテルヌイ」(531、2011年10月14日就役)と共に北大西洋への航海へ出発し、11月13日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新コルベット"ソーブラジテルヌイ"と"ストイーキー"は北大西洋遠征から戻ってきた]

2019年6月25日、同型艦「ボイキー」と共に北大西洋への航海へ出発し、7月8日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ボイキー"と"ストイーキー"は北海での演習を終えてバルチースクへ帰投した]

2019年8月にはバルト海で行なわれたロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

2019年8月末には同型艦「ステレグーシチー」、「ボイキー」と共にバルト海の演習へ参加しました。

2019年9月末には同型艦が4隻揃ってバルト海の演習へ参加しました。


2020年2月19日には大型揚陸艦「コロリョーフ」と共にバルチースクを出航し、大西洋(北海)へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは大西洋へ向かった]

3週間ほど北海で行動し、各種の演習を行なった後、3月16日にバルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と大型揚陸艦コロリョーフは遠距離航海を終えてバルチースクへ帰投した]

2020年8月初頭のロシア海軍演習『大洋の盾-2020』へ参加し、8月8日には北海へ進出して模擬ミサイル発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭水上戦闘艦6隻は北海でミサイル発射訓練を行なった]

その後にバルト海へ戻り、対潜戦闘訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット3隻はバルト海で対潜戦闘訓練を行なった]


2020年12月16日、「ストイーキー」中型海洋給油船「コラ」海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」を伴い、地中海・インド洋への遠距離航海へ出発しました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海とインド洋への遠距離航海へ出発した]
「ストイーキー」地中海、そしてインド洋へ行くのは、これが初めてです。
(これまでは北海までしか行かなかった)

12月24日にラ・マンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

ラ・マンシュ海峡を通過した後、12月28日に大西洋上で対潜演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は大西洋上で対潜演習を行なった]
20-1229b.jpg

12月29日、「ストイーキー」と随伴船はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ストイーキー」と随伴船は地中海中部で2021年の新年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の4隻の艦船は地中海で2021年の新年を迎える]

その後、地中海東部へ向かい、2021年1月9日にロシア海軍物資供給所が在るシリアタルトゥース港へ到着しました。
20-1220c.jpg
21-0110b.jpg
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はシリアのタルトゥース港へ寄港した]

なお、「コラ」は別行動を取り、2021年1月14日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った北方艦隊フリゲート「アドミラル・カサトノフ」救助曳船「ニコライ・チケル」への洋上給油を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラは地中海で北方艦隊のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]

一方、「ストイーキー」は1月22日に地中海東部で模擬射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部で模擬射撃演習を行なった]

その後、「コラ」「ストイーキー」と合流し、1月26日にキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を訪れた]
20-0830f.jpg
1月29日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はキプロスのリマソール港を去った]

その後、南下してスエズ運河へ入り、2月1日には紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスエズ運河を通過して紅海へ入った]

2月6日にはアデン湾東部に到達し、アデン湾から紅海へ行く民間船の護衛を開始しました。。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾で商船を護衛する]

その後、イラン沖へ向かい、2月15日からイラン海軍との合同演習を開始しました。
[ロシア海軍とイラン海軍の合同演習がアラビア海で実施される]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアラビア海でイラン海軍との合同演習へ参加する]

2月16日には海賊に乗っ取られた船を解放する訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はイラン海軍と合同で海賊対処演習を行なった]

これでイラン海軍との合同演習は完了し、バルト艦隊艦船支隊イラン沖を離れ、オマーンサラーラ港へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はイラン海軍との合同演習を完了し、オマーンへ向かった]

21-0218a.jpg
20-0130d.jpg
2月20日にサラーラ港へ入港し、物資(燃料、水、食料)を補充した後、2月23日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はオマーンのサラーラ港への訪問を終えた]

2月25日にアデン湾東方海域へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を西進する商船を護衛する]

2月26日、バルト艦隊艦船支隊は、アデン湾を西進するサンクトペテルブルク有限会社『トランスフロート』に所属する貨物船「エセニヤ」(IMO: 9194036、1999年10月18日竣工)の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を通過するロシアの貨物船を護送する]

『Marine Traffic』より
【「エセニヤ」】

21-0227d.jpg
紅海へ入るまで貨物船「エセニヤ」に同行した後、3月2日からアデン湾を東進する商船2隻の護送を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はアデン湾を東進する商船を護送する]

3月12日に再びオマーンサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は再びオマーンのサラーラ港を訪れた]

3月15日にサラーラ港を出航し、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はオマーンを去った]

その後、スーダンポートスーダンへ寄港し、3月19日に出航しました。
20-1112h.jpg
20-1112i.jpg
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]

3月23日、「ストイーキー」と共に紅海を北上していた給油船「コラ」の船尾にバルバドス貨物船「アーク・ロイヤル」(IMO:9219446) が接触しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の中型海洋給油船コラはスエズ湾でバルバドスの貨物船と接触した]
ただし損傷は極めて軽微であり、乗組員に負傷者は無く、燃料も流出していません。

『Marine Traffic』より
【貨物船「アーク・ロイヤル」】

そして、「ストイーキー」「コラ」スエズ運河へ入ろうとしていた矢先の3月23日、運河を通行中の大型貨物船が座礁し、運河が塞がってしまいました。

この為、「ストイーキー」「コラ」も足止めを喰らう事になりました。

座礁した大型貨物船は3月29日に離礁に成功し、スエズ運河の航行は再開されました。

これを受けて「ストイーキー」「コラ」スエズ運河を通過し、3月31日には地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"と中型海洋給油船コラはスエズ湾を通過して地中海へ入った]

4月2日、「ストイーキー」は再びキプロスリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は再びキプロスのリマソール港を訪れた]

リマソール港を出航後、シリアタルトゥース港へ行き、地中海東部に留まっていた海洋曳船「ヤーコフ・グレベリスキー」、更には2020年12月下旬からタルトゥース港に居た水上修理所(工作船)PM-82と合流し、4月8日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海東部を去る]
PM82.jpg

「ストイーキー」と3隻の随伴船地中海を西へ進み、4月19日にはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海を去った]

4月24日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は英仏海峡を通過した]

その後にバルト海へ入り、4月28日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"は地中海・インド洋遠征を終えて母港バルチースクへ帰投した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


2021年9月10日から16日まで実施されたロシア・ベラルーシ合同演習『ザーパド-2021』コルベット「ステレグーシチー」、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」などと共に参加しました。
21-1208b.jpg
『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年9月14日9時0分配信
【バルト艦隊の艦は演習『ザーパド-2021』の枠組みにおいてバルト海エリアでの射撃を実施した】

12月7日にバルト海対艦ミサイル「ウラン」を発射しました。

[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はバルト海で対艦ミサイル"ウラン"を発射した]

2022年1月24日、同型艦「ソーブラジテルヌイ」と共にバルチースクを出航し、遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は遠距離航海へ出発した]

2隻のコルベットバルト海を出て北海へ入り、その後、ラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月初頭にはアイルランド南方海域へ進出しました。


その後バルト海へ引き返し、2月16日にバルチースク基地へ帰投しました。
[アイルランド南方海域へ進出したロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」と「ソーブラジテルヌイ」は母港バルチースクへ帰投した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
22-0914b.jpg

9月13日にはバルト海で実弾射撃訓練(対空射撃と機雷掃討)を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ストイーキー」はバルト海で砲撃訓練を実施した]

9月27日にバルト海高射ミサイル「リドゥート」を発射し、小型ロケット艦「パッサート」から発射された標的ミサイル(おそらくは対艦ミサイル「マラヒート」)を撃墜しました。