北極圏で揚陸演習を実施した北方艦隊海軍歩兵は表彰された

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年10月24日12時36分配信
【北方艦隊海軍歩兵部隊指揮官は北極圏での任務遂行により国家から表彰を受けた】
北方艦隊海軍歩兵部隊指揮官アレクサンドル・アニフリエフ大佐は、北極圏での任務遂行により国家表彰-「スヴォーロフ・メダル」を授与された。
この他、2名の海軍歩兵隊員がロシア連邦国防省より表彰を受けた。
2012年のロシア海軍の北方艦隊沿岸軍の訓練においては、北極圏のノヴォシビルスク諸島の無防備の海岸に対する海洋揚陸が実施された。
北方艦隊沿岸軍司令官でロシア連邦英雄のアンドレイ・グーシチン少将によると、海軍歩兵は与えられた任務を成功裏に果たした。
揚陸作戦中、水上航行及び揚陸可能な北極圏沿岸の新たなエリアについてのスタディ、ノヴォシビルスク諸島の島嶼エリアへの偵察が行なわれ、北極圏の環境下において軍用車両及び兵器を使用する機会について検証された。
北方艦隊艦船の北極圏エリアでの航海中、海軍歩兵部隊は海軍の歴史上初めて、ラプテフ海と東シベリア海の間に位置するノヴォシビルスク諸島の島へ入り、コテリヌイ島への上陸を実施した。
上陸は、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」のキャタピラー浮揚輸送車PTS-Mにより実施された。
北方高緯度の海洋上陸戦闘訓練は、北極圏におけるロシアの国益保護の為の西方軍管区の異種間指揮幕僚演習の枠組み内で9月末に行なわれた。
演習の主要目的の一つは、北極圏の異なるエリアに設置された科学ステーション、掘削複合体、エネルギー施設の安全保障任務を遂行する北方艦隊沿岸軍の上陸作戦部隊の準備状態の点検にあった。
9月21日、北方艦隊を含むロシア西方軍管区の大規模演習が北極圏において開始されました。
[北極圏で大規模演習が開始された]
9月25日には、対艦ミサイル迎撃訓練が行なわれています。
[艦上戦闘機Su-33は巡航ミサイル迎撃訓練を行なった]
9月27日には対艦ミサイル発射訓練が行なわれました。
[バレンツ海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた]
[北方艦隊はバレンツ海及びカラ海、ラプテフ海で演習を行なう]
この時、北方艦隊の海軍歩兵部隊は、ノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島で揚陸演習を行ないました。

海軍歩兵部隊の上陸は、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」から実施されました。

記事中に登場する浮揚輸送車PTS-Mは、T-55戦車の車体をベースに開発された水陸両用輸送車であり、1970年代から生産が開始されました。
最大で72名の武装兵員を乗せることが出来ます。


記事の冒頭に登場する「スヴォーロフ・メダル」は、演習や戦闘任務などにおける「勇敢さ」に対して授与されるロシア連邦の国家勲章です。

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