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ロシア海軍地中海作戦連合部隊はシリアの化学兵器を載せた船を全力全開で護衛する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年12月24日13時50分配信
【ロシア軍艦はシリア化学兵器船を護送する】
モスクワ、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍地中海グループの軍艦はシリア化学兵器を載せた船を目的地まで護送する。
火曜日にロシア通信社ノーボスチロシア連邦軍参謀本部の高位の代理人より伝えられた。

現在、グループの構成に含まれているのは、原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊)、警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)、4隻の大型揚陸艦-「ヤーマル」(黒海艦隊)、「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)、「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)である。

「特定任務の為の艦の割り当てに関する決定は、地中海における運用状況に基づいて下されます。
この決定は、海軍総司令官に報告された後、参謀本部長により下されます」

対談者は話した。


シリア化学兵器を国外へ搬出する貨物船をロシア海軍が護衛するというニュースは、以前にも報じられています。
『毎日新聞』より
【OPCW:シリア化学兵器国外搬出 ロシア海軍が護衛】

[ロシア海軍の警備艦スメトリーヴイはシリアの化学兵器を積載した貨物船を護衛する]

今回の記事によると、シリアの化学兵器を運搬する船を護衛するロシア海軍の軍艦は、この6隻です。

重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(北方艦隊、ロシア海軍地中海作戦連合部隊旗艦)
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警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
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大型揚陸艦「ヤーマル」(黒海艦隊)
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大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)
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大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(北方艦隊)
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大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)

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つまり、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の現有戦力のほぼ全てが投入されるという事です。
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バルト艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンは帰路に就いた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年12月23日12時04分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は常時駐留所へ針路を取った】

地中海ロシア海軍艦隊間グループの一員としての指定任務遂行を完了した大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、常時駐留場所-バルチースクへ針路を取った。

北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」との合同演習を実施した後、大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、ロシア連邦海軍地中海戦隊の編制から抜け、バルト海へ針路を取った。

移動中に大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」モロッコ北方沿岸に位置するセウタ港(スペイン)への業務寄港を行なう。
停泊中に艦は水と食料を補充し、乗組員は遠距離海洋航海において、沿岸で休養の機会を与えられる。

バルチースクへの同艦の帰港は2014年1月下旬に予定されている。
同艦の乗組員は2012年12月から指定任務を遂行した。
この間に大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は50000海里以上を航行した。


大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」は、昨年(2012年)12月17日にバルチースクを出港しました。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]

2013年1月に地中海黒海で実施された3艦隊合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

その後、一緒に出港した他の艦はバルチースクへ戻りましたが、「アレクサンドル・シャバリン」のみは地中海に留まっていました。

12月18日からは北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合同演習を実施しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはエーゲ海で演習を行なう]

その「アレクサンドル・シャバリン」も、ようやくバルチースクへ帰れる事になりました。

工作船PM-138はセヴァストーポリへ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2013年12月20日19時26分配信
【黒海艦隊の浮揚工場(工作船)PM-138は遠距離航海からセヴァストーポリへ戻った】

黒海艦隊浮揚工場PM-138は、遠海ゾーンでの任務遂行を完了後、セヴァストーポリへ戻ってきた。

同船は今年4月25日に航海へ出発し、7ヶ月間に渡り乗組員はタルトゥース港(シリア)黒海艦隊物資・技術供給所の専門技術者と協力してロシア海軍地中海常設連合部隊の行動を保障した。

浮揚工場の船上には、同船の安全を保障する為、黒海艦隊独立海軍歩兵旅団の対テロ部隊が乗船していた。

PM-138が航海から戻ってきた時、セヴァストーポリでは歓迎式典が開催された。

現在、計画ローテーションに従い、PM-138地中海浮揚工場PM-56と交代し、6ヶ月間の当直を引き継いだ。


黒海艦隊浮揚工場(工作船)PM-138は今年4月にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]

PM-138シリアタルトゥースに駐留し、地中海で行動するロシア海軍艦船のメンテナンスに従事しました。
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記事中でも触れられていますが、現在はPM-138の代わりに工作船PM-56地中海へ派遣されています。
[工作船PM-56はシリアへ行く]
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ロシア海軍の警備艦スメトリーヴイはシリアの化学兵器を積載した貨物船を護衛する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2013年12月19日15時30分配信
【シリアの化学兵器船団は(ロシア)海軍の軍艦「スメトリーヴイ」が率いる】

ロシア連邦海軍作戦連合部隊の一員である警備艦「スメトリーヴイ」は、船上に有毒物質を載せたデンマーク及びノルウェーコンテナ船を護送する為の船団を率いる。
『インタファクス』は12月19日に軍事外交筋より伝えられた。

「それ(船団)は、移動中に(ロシア)海軍グループの一員である2隻の大型揚陸艦が加わります。
船団の統制活動は、巡洋艦ピョートル・ヴェリキー艦上に展開する地中海グループ司令部により実施されます」

対談者は話した。

彼は、護衛のロシア艦は、未だラタキアに到着していないと説明した。
「スメトリーヴイ」は来週にキプロスリマソールへ寄港し、数日間物資を補充する。

化学兵器のラタキア港への輸送を保障する為、ロシアは50両の全輪駆動トラック、15両の全輪駆動装甲トラック、20個のタンク、52のテント、13の野外キッチンを提供した。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、9月12日にセヴァストーポリを出港し、地中海へ向かいました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向けて出港した]

地中海に出た後はギリシャを訪問しました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた]

その後、イタリアを訪れてイタリア海軍と合同演習を実施し、11月19日にはフランストゥーロンを訪問しました。


その「スメトリーヴイ」ですが、近い内にシリアラタキア港から搬出される化学兵器を乗せた貨物船を護衛するとの事です。

『毎日新聞』より
【OPCW:シリア化学兵器国外搬出 ロシア海軍が護衛】
護衛にあたるロシア海軍の軍艦が「スメトリーヴイ」です。


ロシア海軍地中海作戦連合部隊旗艦を務めている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、現在エーゲ海に居ます。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはエーゲ海で演習を行なう]

工作船PM-56はシリアへ行く

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『インタファクス』より
2013年11月23日15時08分配信
【タルトゥースへロシアの浮揚工場が行く】
モスクワ、11月23日、インタファクス.RU

地中海ロシア海軍グループを支援する為、黒海艦隊浮揚工場給油船が派遣される。
彼らは、既に同海域で当直に就いている然るべき船と交代する。

『インタファクス-AVN』黒海艦隊司令部より伝えられた所によると、浮揚工場PM-56は土曜日(11月23日)にセヴァストーポリからタルトゥース港(シリア)へ向かった。
「イーゴリ・バクラジェが指揮するPM-56は、半年間に渡りシリアのタルトゥースに位置する海軍物資・技術供給所に寄港し、ロシア海軍の艦船の修理及び機器整備に従事します」
対談者は話した。

彼によると、遠距離航海の前夜、PM-56は、海洋への検査出航を行なった。
同船は、今年5月以降タルトゥースで任務を遂行しているPM-138と交代する。

対談者は、同船にはロシア連邦英雄ウラジーミル・ベリャフスキー大佐が率いる黒海艦隊独立海軍歩兵旅団対テログループが乗船している事を指摘した。

彼は、アレクサンドル・カシャラビが指揮するPM-138乗組員は、シリアでの悪化した政治的危機という状況下で彼らの任務を遂行した事を想い起した。

同船は数回に渡り、危機的状況が発生した為に海軍物資・技術供給所のスタッフを乗せて同港の泊地から出航し、その後、またタルトゥースへ戻った。
PM-138は、12月7日にはセヴァストーポリへ着くだろう。

加えて黒海艦隊司令部は、土曜日に中型海洋給油船「イマン」セヴァストーポリから遠距離航海へ出発したと『インタファクス-AVN』へ話した。
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「アレクサンドル・ゴロビンが指揮する予備役1等海佐給油船イマンは、まず初めにソチ水域へ赴き、数日間に渡り2014年のオリンピック開催エリアへ滞在し、艦船への支援を行ないます。
その後、給油船は指示された課題を解決する為に地中海へ向かいます」

対談者は伝えた。

彼によると、「イマン」地中海で7月から艦船へ水、燃料、食料を提供している大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」と交代する。
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「イワン・ブブノフ」は12月20日まで任務を遂行し、「イマン」の航海は2014年3月末まで続けられる。

対談者は、「イマン」船上には黒海艦隊独立海軍歩兵旅団の対テログループが居る事を指摘した。


黒海艦隊浮揚工場(工作船)PM-138は今年4月にセヴァストーポリを出航し、シリアタルトゥースへ向かいました。
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[工作船PM-138は地中海へ行く]
[ロシア海軍の工作船PM-138はボスポラス海峡を通過した]

ロシア黒海艦隊工作船は交代でタルトゥースへ派遣されており、PM-138の前にはPM-56が派遣されていました。
PM-56は半年間に渡る任務を終えて今年5月初頭に帰港しました。
[ロシア黒海艦隊艦船の動向]

そして今回、再びPM-56タルトゥースへ派遣されます。
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黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年10月4日13時24分配信
【黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」はギリシャへ入った】
モスクワ、10月4日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍地中海戦隊の一員である黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、イオニア諸島「ロシアウィーク」へ参加する為、ギリシャケルキラ(コルフ)港へ入った。
黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団に伝えた。

「本日、地中海の海軍グループの一員として任務を遂行中の黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは、ギリシャのコルフ島のケルキラ港への寄港を行ないました。
乗組員は、イオニア諸島のロシアウィークの行事へ参加します。
本日、祝賀式典に参加する為、9月29日にセヴァストーポリを出航したサルベージ船KIL-158がケルキラへ到着しました」
トルハチェフ
は話した。

「イオニア諸島のロシアウィーク」の枠組みにおいてロシア海軍将兵は「フョードル・ウシャコーフ提督の慰霊の日」の礼拝式に参加し、コルフ島に設立されたウシャコーフ及びギリシャ初代大統領イオアニス・カポディストリアスの記念碑に花束を捧げると黒海艦隊の代理人は指摘した。

黒海艦隊の艦は10月7日までコルフ島に留まる。


黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」は、9月12日にセヴァストーポリを出港しました。
[黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向けて出港した]

9月13日、ボスポラス海峡を通過しました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される]

そして10月4日、ギリシャコルフ島へ到着しました。
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【「イオニア諸島のロシアウィーク」公式サイト】

記事中に名前が出てくるロシア海軍フョードル・ウシャコーフ提督は、1799年にコルフ島フランスから解放しています。
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「イオニア諸島のロシアウィーク」は、これを記念して開催されています。

2012年の「イオニア諸島のロシアウィーク」

フリゲート「ネウストラシムイ」はマルタ島訪問を終えた

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『イタルタス』より
2013年9月30日16時30分配信
【地中海で任務遂行中の警備艦「ネウストラシムイ」はマルタで水と食料を補充した】
カリーニングラード、9月30日/イタルタス

地中海で遠距離航海任務を遂行中のバルト艦隊警備艦「ネウストラシムイ」は、本日(9月30日)、マルタ島ヴァレッタ港への業務寄港を完了した。
イタルタスは、西方軍管区下のバルト艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「3日間に渡るマルタの港への滞在中に警備艦ネウストラシムイは水と食料を補充し、乗組員は沿岸で休息する機会を得ました」
マトヴェーエフ
は話した。
ヴァレッタでは同市及び軍当局への艦の航海指揮官の表敬訪問が行なわれた。

マルタ港を出航後、「ネウストラシムイ」は地中海で指示された任務を遂行する。

警備艦「ネウストラシムイ」は2013年3月にバルト艦隊主要基地バルチースクを去った。
航海の間に同艦は27000海里の航跡を残し、幾つかの外国の港への寄港を行なった。


2013年3月17日、警備艦「ネウストラシムイ」は、3度目のアデン湾遠征の為にバルチースクを出港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はアデン湾へ向かった]
[バルト艦隊海軍歩兵はアデン湾海賊対処任務に参加する]

4月23日、アラブ首長国連邦ドバイへ到着しました。
[警備艦ネウストラシムイはドバイを訪れた]

4月26日、ドバイ港を出港してアデン湾へ向かいました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はドバイを出港してアデン湾へ向かった]
[警備艦ネウストラシムイは3度目のアデン湾海賊対処任務に就く]

5月2日、アデン湾東部海域に到着し、民間船護衛任務を開始しました。
[警備艦ネウストラシムイはアデン湾で船団護送任務を開始する]

5月21日、オマーンサラーラ港へ寄港しました。
[警備艦ネウストラシムイはオマーンのサラーラへ寄港した]

6月17日、インド洋上のセーシェル諸島へ寄港しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する]

その後の動向は発表される事は有りませんでしたが、8月末、地中海で行動中である事が明らかにされました。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる]

「ネウストラシムイ」アデン湾海賊対処任務を終えて地中海へ戻り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として活動していたという事です。

その「ネウストラシムイ」ですが、9月末にマルタ島ヴァレッタ港を訪問しました。
9月30日にヴァレッタを出港した「ネウストラシムイ」は、当面の間は地中海に留まるようです。


なお、「ネウストラシムイ」に同行していたバルト艦隊給油船「エリニヤ」は、9月23日から9月25日までヴァレッタへ寄港しています。
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ロシア軍艦はシリアのラタキアを訪問した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月25日04時02分配信
【ロシア戦闘艦はシリア領海へ入った】
ラタキア(シリア)、9月25日-ロシア通信社ノーボスチ、デニス・マルコフ

ロシア大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は予想通りに親善訪問の為にラタキア港へ入り、シリア海軍の2隻のロケット艇はアラブ国の領海の境界線上で出迎えた。
ロシア通信社ノーボスチは、シリア国防省の代理人より伝えられた。

彼によると、ロケット艇は海軍の伝統に従い、歓迎式典ではロシア艦と合い向かって出迎えた。

「2国間の海軍将兵の会合において、互いに挨拶を交わし、その後、シリア艇フチンとヤルムクはラタキア水域でニコライ・フィリチェンコフに随伴しました」
対談者は話した。

以前にロシア通信社ノーボスチシリア海軍の情報提供者が話した所によれば、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は親善訪問の為にラタキア港へ1日間寄港する。
対談者によると、ロシア海軍及びシリア海軍将兵は、地元のスタジアムで親善サッカー試合を開催する予定である。

同市住民は街頭へ出て自発的に集会を行ない、2国の旗と大統領の肖像、ロシア語の布板を掲げた。
ロシア国防省は、この件に関するコメントを避けた。


大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」のラタキア訪問に関しては、前日(9月24日)にシリア海軍大佐より伝えられています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月24日15時30分配信
【大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は水曜日にシリアの港へ来訪する】


大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、9月6日にセヴァストーポリを出港、9月13日にボスポラス海峡を通過し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍艦船の動向(2013年9月6日)]
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される]
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そして9月25日、シリアラタキアを訪問しました。
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これまでに「ニコライ・フィリチェンコフ」ラタキア訪問に関する情報は、シリア側からしか出ていません。

現在の所、ロシア国防省からは何の発表も有りません。

親衛ロケット巡洋艦モスクワはロシア海軍地中海作戦連合部隊を率いる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月20日13時25分配信
【巡洋艦「モスクワ」は地中海の海軍艦船グループを率いる】
モスクワ、9月20日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」地中海ロシア海軍艦船グループを率いる。
金曜日、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は記者団に伝えた。

「今日、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋からの移動を完了し、地中海東部のロシア海軍常設連合部隊の艦船との合流場所へ到着しました。
巡洋艦には、黒海艦隊、バルト艦隊、太平洋艦隊の艦が含まれる海軍連合部隊の作戦司令部が配置されており、単一計画の下で行動します」

彼は話した。

トルハチェフによると、大洋ゾーンで巡洋艦は水上目標及び空中目標に対する有翼ミサイル発射を実施し、更には、ポルトガル、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアの港を業務寄港の為に訪れた。

これに先立ち、ロシア国防省は、親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が9月10日にジブラルタル海峡を通過し、地中海東部へ針路を取ったと発表した。
一週間後、巡洋艦海軍常設作戦連合部隊の艦船との合流海域へ到着した。

ロケット巡洋艦「モスクワ」は、今年7月3日にセヴァストーポリから遠距離航海へ出発した。


[ロシア海軍大西洋・カリブ海遠征(2013年7月~)]

ロシア黒海艦隊親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2013年7月3日にセヴァストーポリを出港しました。
[ロシア海軍合同グループは大西洋・カリブ海遠征へ向かう]

7月12日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ入る]

7月17日に大西洋上で北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」と合流し、ロシア連邦海軍艦隊間戦闘艦船支隊が形成されました。
[ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された]

7月18日、大西洋上で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロケット巡洋艦モスクワは大西洋で有翼ミサイル「ヴルカーン」を発射した]

そして8月3日、キューバハバナ港へ入港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバのハバナを訪れた]

8月7日、ハバナを出港しました。
[ロシア海軍艦船はキューバを去った]

8月12日にパナマ運河を通過して太平洋へ出ました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはパナマ運河を通過した]

その翌日(8月13日)にニカラグアコリント港へ到着しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを訪れた]

ニカラグア大統領ダニエル・オルテガは8月15日に「モスクワ」を訪れました。
[ニカラグア大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

8月16日夕方にコリント港を出港しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはニカラグアを去る]

その後、再びパナマ運河を通過して大西洋側へ行き、8月26日にベネズエラへ到着しました。
[ロシア海軍艦船はベネズエラを訪れた]

8月27日、ベネズエラ大統領の訪問を受けました。
[ベネズエラ大統領は親衛ロケット巡洋艦モスクワを訪れた]

そして8月29日にラグアイラを出港し、大西洋へ向かいました。
[黒海艦隊のミサイル巡洋艦はベネズエラを去った]

当初の遠征計画によれば、この後、「モスクワ」大西洋上のカーボベルデを訪問する事になっていたのですが、これは取り止めとなり、地中海東部へ直行する事になりました。
[ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう]
[親衛ロケット巡洋艦モスクワは9月17日に地中海東部へ到着する]

9月10日にジブラルタル海峡を通過しました。
[親衛ロケット巡洋艦モスクワはジブラルタル海峡を通過して地中海東部へ向かっている]
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そして今日(9月20日)、地中海東部へ到着しました。

記事を読む限り、「モスクワ」ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦任務を太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」から引き継いでいるようです。


現在、地中海東部に展開するロシア海軍地中海作戦連合部隊は、この8隻の水上戦闘艦で構成されています。
この他、各種保障船(給油船及び救助曳船)が支援の為に滞在しています。

[ロシア海軍地中海作戦連合部隊]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(連合部隊旗艦、黒海艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)


以前には太平洋艦隊所属の2隻の大型揚陸艦も居ましたが、黒海へ下がりました。

『黒海ニュース』より
2013年9月17日8時42分配信
【ロシア連邦太平洋艦隊の揚陸艦は次のシリア往復路から黒海へ戻った】

2013年9月16日早朝、太平洋艦隊所属大型揚陸艦「ペレスウェート」「アドミラル・ネヴェリスコイ」ボスポラス海峡を北上し、黒海へ向かいました。

ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年9月13日9時00分配信
【ロシア海軍は地中海の戦闘艦の数を10隻に増加する】
サンクトペテルブルク、9月13日-ロシア通信社ノーボスチ

シリア沿岸を含む地中海ロシア海軍戦力は戦闘艦10隻に増強される。
金曜日、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将サンクトペテルブルクで記者団に伝えた。

現在、常設作戦連合部隊は、大型揚陸艦「ペレスウェート」、「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ミンスク」、「ノヴォチェルカッスク」、「アレクサンドル・シャバリン」、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、警備艦「ネウストラシムイ」で構成されている。
近い内にグループの構成には親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」が加わる。

「任務は非常に明確であります。
境界線及び国家安全保障に対する僅かな脅威を遠ざける事です。
これは、世界の全ての海軍の慣習です-緊張のレベルが増大する所に滞在するのは。
それは全て遠海ゾーン作戦司令部の計画下での行動です」
チルコフ
は話した。

彼は、地中海における戦力増強は、現在の軍事的-政治的状況の性質を考慮して2012年から開始された事を強調した。
昨年12月、海軍は、地中海東部海域における海軍力の常時存在任務の遂行を開始した。
地中海で任務を遂行する艦及び保障船戦力の管理組織は改善され、周知のように、2013年6月1日には作戦連合部隊及び連合部隊の管理組織-遠海ゾーンの作戦司令部-が形成された。


2013年9月13日13時03分配信
【黒海艦隊の軍艦「スメトリーヴイ」と「ニコライ・フィリチェンコフ」はボスポラス海峡を通過した】
モスクワ、9月13日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」ボスポラス海峡を通過した。
ロシア通信社ノーボスチロシア連邦海軍の代理人より伝えられた。

「警備艦スメトリーヴイと大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフは計画通りにボスポラス海峡を通過し、ダータネルス海峡へ向かいました。
指定時間には、これらの艦は地中海エリアのロシア海軍艦船グループの一員として任務を遂行します」

対談者は話した。

これに先立ち、ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、シリア沿岸を含む地中海ロシア海軍戦力は戦闘艦10隻に増強されると発表した。
彼によると、近い内にグループの構成には親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」が加わる。


現在、地中海に展開しているロシア海軍地中海作戦連合部隊は、この7隻の戦闘艦で構成されています。

大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(連合部隊旗艦、太平洋艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(太平洋艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」(黒海艦隊)


この7隻に加え、今後、更に3隻の戦闘艦が地中海作戦連合部隊に参加し、戦闘艦は計10隻になります。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)