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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海艦隊基地セヴァストーポリで新年を迎える

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月30日18時42分配信
【遠距離航海中の北方艦隊の戦闘艦の乗組員は新年を他の艦隊の基地で迎える】

本日(12月30日)、遠距離航海任務を遂行している北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、黒海艦隊主要基地セヴァストーポリ市への寄港を行なった。
数日前からセヴァストーポリ泊地には北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」が居る。
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前日の12月29日、大型揚陸艦「コンドポガ」バルト艦隊主要基地バルチースクへ寄港した。

これらの遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の艦や支援船の乗組員は、ロシア海軍の他の艦隊の軍の僚友の訪問客として新年及びクリスマスの祭日を迎える。

北方艦隊船員の為に、一連の文化およびスポーツ行事、更には沿岸での休養が計画されている。

母港の沿岸から遠く離れた北方艦隊船員は、祭日に受け取る
将校集会室とテーブルには新年のクリスマスツリーが飾り付けられ、伝統的なジェド・マローススネグーラチカが出演する演劇が上演され、演芸会が行なわれる。
新年の夜、船員には、前もって家族や親類から受け取った贈り物が手渡される。
各将兵の家族や親類は、新年及びクリスマスの祭日中に北方艦隊の艦船が滞在する都市で訪問を受ける事が出来る。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)と大型揚陸艦「コンドポガ」(1976年就役)は、2019年8月初頭から9月末まで北極圏遠征を行ないました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

2019年11月末にはバレンツ海で演習を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年11月25日16時25分配信
【大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と大型揚陸艦「コンドポガ」はバレンツ海で連携へ取り組んだ】

12月3日に遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは遠距離航海へ出発した]

ノルウェー海では暴風に遭遇しましたが、無事に通り抜けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフと大型揚陸艦コンドポガは嵐のノルウェー海を航行している]

12月10日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」バルト海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバルト海へ入る]

ただし、「コンドポガ」バルト海へは入らず、北海に留まりました。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、12月12日にバルト艦隊基地バルチースクへ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト地域情報供給部(カリーニングラード市)発表
2019年12月12日14時48分配信
【北方艦隊の軍艦はバルチースクで物資を補充する】

12月13日にバルチースクを出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月13日13時36分配信
【北方艦隊の軍艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は物資補充後にバルチースクから出航した】

北海「コンドポガ」と合流した後、ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月16日17時6分配信
【北方艦隊艦船支隊はラマンシュ海峡の通行を準備する】

その後、ビスケー湾を通行し、12月21日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入りました。

12月23日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、アルボラン海中型海洋給油船「ヴャジマ」(1982年9月29日就役)から洋上での燃料補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を東へ進む]

中型海洋給油船「ヴャジマ」は、元々は北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の遠距離航海に同行しており、12月18日にジブラルタル海峡を通って地中海へ入っています。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは再び地中海へ入った]

その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海を東へ進み、12月29日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは黒海へ入った]

翌12月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と共に遠距離航海へ出発した「コンドポガ」は、12月29日にバルト艦隊基地バルチースクへ入港しています。


なお、同じく北方艦隊に所属し、2019年8月から遠距離航海を行なっているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」も、12月24日に黒海へ入り、12月29日にセヴァストーポリへ到着しています。



ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と行動を共にしていた中型海洋給油船「ヴャジマ」救助曳船SB-406の動向は明らかにされていませんが、おそらくは地中海東部に居るでしょう。
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ロシア海軍の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東岸沖に現れた

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『タス通信』より
2019年12月17日配信
【CNN:アメリカ合衆国はロシア連邦の艦がフロリダ沖で相当危険な操艦を行なった事を認めた】
ニューヨーク、12月17日/タス通信

アメリカは、ロシア海軍偵察艦「ヴィクトール・レオーノフ」サウスカロライナ州及びフロリダ州沖の国際水域で相当危険な操艦を行なった事を公式に認めた。
月曜日、テレビ局『CNN』のサイトは公表した。

それによると、艦は、この数日間、指摘されたアメリカの州の沿岸から近いところに居た。
名前と職名が明らかにされていない公人によると、気象条件故に視界が制限されている時に、艦は幾つかの航海灯を点灯していなかった。
彼は、この海域を通行する船からの問いに答えず、乗組員は、「ヴィクトール・レオーノフ」との衝突を避ける場所の確立を試みたなどと言った。
この他にロシア艦は、テレビ局の情報提供者によると、「その他の不安定な操艦」を行なった。

資料で述べられているように、アメリカ合衆国沿岸警備隊は、ロシア艦の存在について、この海域を通過する船と人へ警告している。
ペンタゴンの代理人は、アメリカ駆逐艦は、そこから近いところに居ると述べた。

発表によると、2015年以降、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ合衆国東岸で度々発見されている。
2018年1月、CNNは、この艦が、この海域の国際水域に居たと報じた。
2017年3月、 フォックスニュースは、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ合衆国東岸の国際水域に居たと報じた。
後にペンタゴンの代理人は、ロシア艦の存在は合法である事を確認した。



『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【中型偵察艦「オドグラフ」】

プロジェクト864中型偵察艦SSV-175ポーランドで建造され、1988年に就役し、当初は黒海艦隊へ編入されました。
ソ連邦解体後の1995年7月に北方艦隊へ転属し、2004年4月には「ヴィクトール・レオーノフ」と改名されました。


「ヴィクトール・レオーノフ」は、2014年前半にカリブ海で活動し、同年4月末にはニカラグア、ホンジュラスとの合同演習へ参加しています。
[北方艦隊の艦船はカリブ海で対麻薬国際演習に参加した]

2015年初頭にもカリブ海で行動しており、同年5月8日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはカリブ海から戻ってきた]


2017年2月中旬、「ヴィクトール・レオーノフ」アメリカ東海岸沖に現れました。
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[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東海岸沖に現れた]

2017年3月7日にはキューバハバナ港を訪問しました。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはキューバのハバナ港を訪れた]

その後、2017年5月に地中海へ入り、5月14日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。
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2018年1月23日、「ヴィクトール・レオーノフ」は再びアメリカ東海岸沖へ現れました。
その前にはカリブ海で行動しており、2018年1月中旬にはトリニダード・トバゴを訪れていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊の偵察艦ヴィクトール・レオーノフはアメリカ東海岸(ノースカロライナ沖)に現れた]

そして2019年12月中旬、「ヴィクトール・レオーノフ」は、三度アメリカ東海岸沖~サウスカロライナ州及びフロリダ州沖に現れました。
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ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年10月10日10時15分配信
【北方艦隊は演習中にバレンツ海での戦力の複合使用へ取り組む】

北方艦隊の15隻以上の艦、潜水艦、支援船は、夏季演習期間の戦闘訓練活動のテストへ取り組む目的で恒久駐留地点からバレンツ海へ出航した。

対潜演習任務を保障する為、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」小型対潜艦「スネシュノゴルスク」で構成される打撃艦グループとの合同行動へ取り組む航空機Il-38Tu-142が上がった。
飛行士と対潜艦船員は、仮想敵潜水艦の捜索を行ない、対潜戦闘の全ての複合活動~潜水艦との接触の確立から、海上および航空攻撃手段による仮想破壊まで~へ取り組んだ。

北方艦隊潜水艦及び水上艦の駐留地点からの出航の保障は、コラ多種戦力小艦隊水域防護艦により行なわれた。
基地掃海艦「コテリニチ」、「エリニヤ」、「ソロヴェツキー・ユンガ」で構成される機雷掃海グループは、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる戦闘艦・支援船グループの展開ルートの「敵」機雷の捜索と破壊へ取り組んだ。
後方任務を遂行し、海上での捜索救助を保障する為、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」、多機能輸送船「エリブルス」、補助艦隊の他の複数の船が出航した。

仮想敵水上部隊の攻撃からのグループの戦闘安定性は、小型ロケット艦「アイスベルク」「ラッスヴェート」により保障され、更に対空防衛任務へ取り組む。

北方艦隊の艦船乗組員の演習は一昼夜に渡って続く。
海上で指示された任務を遂行した後、基礎部隊の集結へ取り組み、そして艦船は恒久駐留地点へ戻る。



ロシア北方艦隊旗艦重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、2019年4月初頭から4月末までバレンツ海ノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]

演習中の4月18日には就役21周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役21周年を迎えた]

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役)と砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(2017年11月30日就役)は、2019年8月初頭から9月末までの北方艦隊北極海遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]

多機能後方支援船「エリブルス」(2018年4月9日就役)は、2019年2月下旬から7月下旬までフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に世界一周航海を行ないました。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-7月)]

2019年10月10日、これらを含めた15隻以上の北方艦隊の艦船はバレンツ海へ出航して演習を開始しました。

ロシア海軍北方艦隊の第43ロケット艦師団の新たな指揮官が任命された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年9月28日17時39分配信
【北方艦隊司令官は海軍最大の師団司令官へ任命された地中海艦船支隊指揮官を祝福した】

北方艦隊司令官でロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ中将は、ロケット艦師団司令官へ任命されたアンドレイ・サロシン1等海佐を祝福した。
現在、アンドレイ・サロシン1等海佐は、地中海で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊戦闘艦・支援船支隊の指揮官を務めている。
連合部隊の司令官の職務へ任命されるまで、彼は、北方艦隊ロケット艦師団の参謀長だった。

第43ロケット艦師団は、ロシア海軍で最も強力かつ大きな連合部隊である。
その構成には、核動力装置を有する唯一の水上戦闘艦である重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、有翼ミサイル「カリブル」を装備する1等フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」、更には戦隊水雷艦「アドミラル・ウシャコーフ」が加わっている。
修理及び近代化を終えた後の重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も、連合部隊の戦闘編制へ補充される。

アンドレイ・サロシン1等海佐は、主に北方艦隊第43ロケット艦師団で士官の昇進段階を経た。
カリーニングラード海軍高等学校卒業後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」砲塔指揮官に任命され、ミサイル-砲戦闘部門指揮官までの過程を経た。
その後、戦隊水雷艦「アドミラル・ウシャコーフ」艦長先任補佐官となり、N.G.クズネツォフ記念海軍アカデミー卒業後、重航空巡洋艦の艦長先任補佐官、そして汎用ヘリコプター揚陸艦「ウラジオストク」(「ミストラル」型)艦長へ任命された。
2015年にロケット艦師団参謀長となった。

2016~2017年、アンドレイ・サロシン1等海佐は、シリア・アラブ共和国国際テロリストに対処する戦闘任務を遂行する地中海航空艦グループの本部の責任者となった。
今年9月、ロシア連邦大統領令により、北方艦隊第43ロケット艦司令官の職務へ任命された。

「軍における貢献」勲章、ウシャコーフ勲章、更には当局表彰を受けている。

結婚し、息子と娘が居る。

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラ及びユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイルを発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年8月24日8時30分配信
【8月24日、戦闘訓練計画に沿って海洋配置弾道ミサイルの発射が成功裏に実施された】

8月24日、戦闘訓練計画に沿って、戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」からの海洋配置弾道ミサイル「シネーワ」の発射と、戦略用途ロケット水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」からの「ブラヴァー」の発射が成功裏に実施された。

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ミサイルは、北氷洋地域付近及びバレンツ海エリアから発射された。
ミサイル原寸大模型弾頭の飛翔は、完全なプログラムのサイクルで行なわれ、アルハンゲリスク州「チジャ」射爆場及びカムチャツカ半島「クラ」射爆場の演習目標へ成功裏に命中した。

発射中、潜水艦弾道ミサイルの技術的特性の課題と、艦載ミサイル複合体の全てのシステムの動作能力が確認された。



ロシア北方艦隊プロジェクト667BDRM(デルタIV)戦略用途原子力水中巡洋艦K-114「トゥーラ」(1987年11月5日就役)は、2017年12月末に寿命延長近代化改装工事を完了し、艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦トゥーラの近代化改装は完了した]

北方艦隊プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」(2013年1月10日就役)は、2018年5月22日に白海からカムチャツカ半島クラ射爆場へ弾道ミサイル「ブラヴァー」4基を一斉発射しました。

[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル"ブラヴァー"4基を一斉に発射した]

この2隻は第31潜水艦師団に所属し、ムルマンスク州ガジエヴォ基地に駐留しています。
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2019年8月24日、2隻の戦略用途原子力水中巡洋艦は、北氷洋(北極海)及びバレンツ海から、チジャ射爆場及びクラ射爆場弾道ミサイルを発射しました。

国防省公式発表の記述を読む限り、「トゥーラ」北極海からチジャ射爆場へ、「ユーリー・ドルゴルーキー」バレンツ海からクラ射爆場弾道ミサイルを発射したようです。

チジャ射爆場(ネネツ自治管区)
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クラ射爆場(カムチャツカ半島)
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クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式及びバルト海演習『大洋の盾-2019』へ参加した北方艦隊の艦船は母港へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月19日14時59分配信
【北方艦隊からの主要海軍パレード参加艦は恒久駐留所へ到着した】

サンクトペテルブルク及びクロンシュタット主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の艦及び潜水艦の基礎部分は、コラ半島の恒久駐留所へ到着した。
本日(8月19日)、セヴェロモルスクには、同名の大型対潜艦が到着した。
以前、ポリャールヌイ及びザオゼルスクの埠頭へ、潜水艦「ウラジカフカース」水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」が停泊した。

艦隊間移動中、北方艦隊の全ての1等及び2等の戦闘艦及び潜水艦は、ロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ関わり、その中で、潜水艦の捜索、航空攻撃の撃退及び敵水上グループの撃破の為の合同戦術行動へ取り組んだ。

現在、北方艦隊からの主要海軍パレード及び演習『大洋の盾-2019』参加艦は、全て恒久駐留所へ到着している。
大西洋で遠距離航海任務を遂行しているロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を除いては。



ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、原子力水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」の3隻は、2019年2月末からの世界一周航海を完了した後にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日までに北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦スモレンスクと支援船2隻はバルト海を去った]

その後、ノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"と大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で演習を実施した]

8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れ、南下して遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

そして8月19日までに主要海軍パレード及びロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加した北方艦隊の艦船は、それぞれの母港へ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は世界一周航海を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"と大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海で演習を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月14日18時57分配信
【北方艦隊の艦はノルウェー海で演習を実施した】

主要海軍パレードへ参加した北方艦隊艦船支隊は、ノルウェー海エリアで多種打撃力グループの計画演習を実施した。

演習は、双務形態で行なわれた。
仮想敵部隊を演じたのは、多機能後方支援船「エリブルス」救助曳船「ニコライ・チケル」である。
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北方艦隊多種打撃力グループを構成して行動したのは、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」大型対潜艦「セヴェロモルスク」である。

演習の作戦段階で、北方艦隊艦船部隊遠距離対潜航空隊及び戦略航空隊との連携へ取り組んだ。

艦隊の多種戦力グループの活動中、仮想敵艦グループに対し、連続して様々な艦載兵器システムによる仮想打撃が与えられた。
更には、隊形替えによる様々な種類の航行隊列での戦闘艦支援船の合同操艦の要素へ取り組んだ。

艦内班の行動として行なわれた電子発射は、基地へ戻った後、様々な客観的観測手段により詳細に評価される。



北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」の3隻は、2019年2月末からの世界一周航海を完了した後にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

ロシア北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月3日にセヴェロモルスクを出航し、7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』(2019年8月)]

8月5日には北海へ入りました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った]

その後は北海ノルウェー海で演習を行なっていたようですが、8月12日、「マルシャル・ウスチーノフ」救助曳船SB-406は他の北方艦隊艦船と別れて南下し、遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは遠洋航海を開始した]

それ以外の艦船はノルウェー海で演習を続け、8月14日には、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」大型対潜艦「セヴェロモルスク」多機能後方支援船「エリブルス」救助曳船「ニコライ・チケル」の2つのグループに分かれ、フリゲート大型対潜艦による支援船グループへの仮想攻撃訓練が行なわれました。

この他、「遠距離対潜航空隊」及び「戦略航空隊」も参加したとの事ですから、北方艦隊遠距離対潜哨戒機Tu-142も演習へ参加したようです。

「戦略航空隊」は、おそらくは8月14日にバレンツ海及びノルウェー海を飛行したロシア航空宇宙軍戦略爆撃機Tu-95MSの事でしょう。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2019年8月14日17時51分配信
【ロシア航空宇宙軍の2機の戦略ロケット機Tu-95MSはバレンツ海及びノルウェー海エリア上空で計画飛行を行なった】

クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海を去り、北海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月5日13時36分配信
【北方艦隊艦船支隊は主要海軍パレードの後に故国の基地へ戻る】

本日(8月5日)、主要海軍パレードへ参加した北方艦隊艦船支隊は、バルト海峡の通航を完了して北海へ出た。

北海エリアにおいて、支隊から2個戦術グループが形成され、海上移動中の戦闘演習計画任務への取り組みを続ける。

最初のグループの構成には、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406が加わっている。
第2のグループを構成して行動しているのは、多機能後方支援船「エリブルス」、救助曳船「ニコライ・チケル」と、これを率いるフリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」である。

近い内に、戦術グループを構成する北方艦隊の艦船は、海上移動中の艦船支隊の組織的対空防衛の複合演習を実施する。

遠洋ゾーンでの戦闘訓練計画活動を完了した後、一部の北方艦隊の艦船はコラ半島の恒久駐留地点へ到着し、他の一部は、遠距離航海計画の下で指示された任務の遂行を続ける。



北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406は、2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」の3隻は、2019年2月末からの世界一周航海を完了した後にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]


2019年8月1日からバルト海ロシア海軍ロシア航空宇宙軍演習『大洋の盾-2019』が始まりました。
『タス通信』より
2019年8月1日17時4分配信
【約70隻の艦船がバルト海の演習『大洋の盾-2019』へ参加する】

8月9日まで続く演習『大洋の盾-2019』には、49隻の戦闘艦艇、20隻の支援船、58機の航空機、10634名が参加します。
演習統制官は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将です。

主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の艦船部隊も、演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船はバルト海の演習『大洋の盾-2019』へ参加する]

8月3日には北方艦隊水上戦闘艦による対潜戦闘訓練が行なわれました。
[バルト海のロシア海軍演習『大洋の盾-2019』へ参加する北方艦隊の水上艦は対潜戦闘訓練を行なった]

[ロシア海軍の演習『大洋の盾-2019』はバルト海で続けられている]
演習『大洋の盾-2019』は8月9日まで続きますが、主要海軍パレードへ参加した北方艦隊の艦船部隊は、カテガット、スカゲラク海峡を通過し、8月5日には北海へ入りました。

北海へ入った後、北方艦隊の艦船部隊は、2019年2月から世界一周航海を行なった3隻(フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」)と、2019年7月にクロンシュタットへ移動した3隻(ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、救助曳船SB-406)の2つのグループに別れました。

今回の北方艦隊広報部発表によると、この内の片方は母港へ戻り、もう片方は遠距離航海を続けるようです。
母港へ戻るのは、世界一周航海を行なった3隻のグループでしょうか。

なお、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、2018年にもクロンシュタット主要海軍パレードへ参加した後、地中海などへの遠距離航海を行なっています。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクの遠距離航海(2018年7月-2019年5月)]

ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦スモレンスクと支援船2隻はバルト海を去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年8月3日15時45分配信
【北方艦隊艦船支隊はバルト海峡の通行を開始した】

本日(8月3日)、後方支援船「エリブルス」、救助曳船「ニコライ・チケル」、原子力水中ロケット巡洋艦「スモレンスク」で構成される北方艦隊戦術グループは、バルト海峡の通行を開始した。
支隊バルト海側から大ベルト海峡へ入った。
大ベルト海峡の後、北方艦隊将兵はカテガット及びスカゲラクを通って北海へ出る。

船は航行規則を遵守し、互いに安全な距離を保って縦列船隊で移動している。
隊列の殿は水中巡洋艦「スモレンスク」が務め、水上位置で付いて行っている。

狭い場所を通過する間、艦船は通信及び主指揮所間の連携の訓練を行ない、乗組員は、隊列を組んだ操艦の合同活動へ取り組む。



北方艦隊原子力水中巡洋艦「スモレンスク」は、他の艦と共に2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、7月中旬にクロンシュタットへ到着しました。
[2019年7月28日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊艦船はクロンシュタットへ到着した]

北方艦隊救助曳船「ニコライ・チケル」、多機能後方支援船「エリブルス」は、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と共に2019年2月末からの世界一周航海を完了した後にクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はクロンシュタットへ到着した]

これらの艦船は、7月28日の『ロシア海軍の日』主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクネヴァ川の観艦式)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】



主要海軍パレードが終わった後、これらの艦船はクロンシュタットを去り、バルト海で対潜演習を行ないました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊艦船はバルト海で演習を行なった]

その後、2019年8月1日からバルト海で始まったロシア海軍ロシア航空宇宙軍演習『大洋の盾-2019』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船はバルト海の演習『大洋の盾-2019』へ参加する]

8月9日まで続く演習『大洋の盾-2019』には、バルト艦隊北方艦隊の計49隻の戦闘艦艇、20隻の支援船、58機の航空機、10634名が参加します。
演習統制官は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将です。


そして8月3日、多機能後方支援船「エリブルス」、救助曳船「ニコライ・チケル」、原子力水中巡洋艦「スモレンスク」の3隻はバルト海を離れ、大ベルト海峡へ入りました。

今後、3隻は北海へ入ります。
その後の行動は明らかにされていませんが、おそらくは母港への帰路に就くようです。

ロシア海軍北方艦隊は最新鋭原潜クニャージ・ウラジーミルとカザンの航行試験を継続する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年7月24日9時36分配信
【北方艦隊は2隻の新たな原子力潜水艦の試験の継続を発表した】
モスクワ、7月24日、インタファクス

北方艦隊の船員は、プロジェクト「ボレイ-A」戦略ロケット艦「クニャージ・ウラジーミル」プロジェクト「ヤーセン-M」原子力水中ロケット巡洋艦「カザン」の試験を続ける。
北方艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将は表明した。
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「北方艦隊の要員は、プロジェクト"ボレイ-A"戦略ロケット艦クニャージ・ウラジーミルとプロジェクト"ヤーセン-M"原子力水中ロケット巡洋艦カザンを含む最新艦の試験プログラムの実行を保障します」
モイセーエフ
は報道陣へ話した。

3月、『セヴマシュ』のトップ、ミハイル・ブドニチェンコは、『インタファクス』のインタビューに対し、プロジェクト「ヤーセン」多目的ロケット水中巡洋艦が有する戦闘特性は、非核戦略抑止機能の遂行を可能にすると語った。

「プロジェクト"ヤーセン"原子力潜水艦は、汎用のミサイル及び魚雷兵器を搭載しております。
装備するミサイルは、対艦作戦だけでは無く、非核戦略抑止機能を遂行します」
ブドニチェンコ
は3月29日に公表されたインタビューで指摘した。
彼によると、ロシア連邦国防省は会議において何度も「我が国は、水中に長期間滞在できる高精度兵器を有する低騒音の艦を必要としている」と指摘した。

「プロジェクト"ヤーセン"及び"ボレイ"原子力艦は、より高技術かつハイテク潜水艦です」
ブドニチェンコ
は指摘した。

彼は更に、『セヴマシュ』が建造した原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」(プロジェクト955A「ボレイ-A」)「カザン」(プロジェクト885M「ヤーセン-M」)は試験を行なっていると述べた。
「今日において、海軍に在籍している艦は、全ての世界の大洋エリアにおいて、我が国の安全保障を請け負っております」
ブドニチェンコ
は強調した。

現在、ロシア海軍第4世代潜水艦を軍備採用している:有翼ミサイル「カリブル-PL」或いは「オーニクス」を有する多目的原子力潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」/885M「ヤーセン-M」と、大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を有する戦略水中巡洋艦プロジェクト955「ボレイ」/955A「ボレイ-A」

これまでに、海軍の戦闘編制には、プロジェクト「ボレイ」戦略ロケット巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」、「アレクサンドル・ネフスキー」、「ウラジーミル・モノマーフ」と、プロジェクト「ヤーセン」多目的原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」が受け入れられている。



プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

そして2017年11月17日に進水しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]


「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」は、2018年11月28日から12月24日まで洋上試験(工場航行試験)の第1段階を実施しました。
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「クニャージ・ウラジーミル」は、初の試みとして、艦の洋上試験と並行して乗組員の慣熟訓練も行なっています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
これまでは、海軍へ引き渡された後に乗組員の慣熟訓練を開始し、それが終わった後でパトロールなどの洋上任務に就いていたのですが、引き渡される前に乗組員の慣熟訓練も済ませ、就役後、すぐに洋上任務へ就けるようにするのが狙いです。
これが上手く行けば、今後就役する他の新造艦でも実施される事になるでしょう。

「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月10日にセヴェロドヴィンスクを出航しています。


「クニャージ・ウラジーミル」は、2019年6月末から工場航行試験の第2段階を開始します。
[ロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年6月末に航行試験を再開する]

その後、最終試験である国家受領試験を行ない、これが終わった後、ロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「クニャージ・ウラジーミル」ロシア海軍への引き渡しは、2019年12月に予定されています。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
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[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]

「カザン」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「カザン」は2017年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]

2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。

[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。


「カザン」ロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

「カザン」の不具合は修正され、2019年7月中には航行試験を再開できる見込みです。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]

ただ、「カザン」の2019年12月末のロシア海軍への引き渡しが実現するかどうかは未だ確定していません。