ロシア海軍黒海艦隊は第5地中海作戦戦隊創設50周年を祝った
- カテゴリ:ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年7月14日14時46分配信
【セヴァストーポリでロシア海軍地中海戦隊50周年に捧げられる祝賀行事が開催された】
本日(7月14日)、セヴァストーポリでは、20年以上に渡り地中海地域のパワーバランスと安定の維持に重要な役割を果たした地中海のロシア海軍第5作戦戦隊の創設50周年に捧げられる祝賀行事が開催された。
式典は、1967年から1992年まで、戦隊の一員として任務を遂行する艦が出航していた水雷岸壁で始まった。
現代の黒海艦隊の艦船の乗組員と退役将兵は、岸壁に位置する第5作戦戦隊の記念碑へ献花し、教会の最高管区長ミハイルの祈祷へ参加した。
その後、退役将兵は、セヴァストーポリのコミューン記念墓地に埋葬された戦隊の初代司令官ボリス・ペトロフ中将の記念碑へ敬礼した。

地中海戦隊50周年へ捧げられる行事は、セヴァストーポリの海軍将校の家で行なわれた集会とコンサートで終了した。
ロシア海軍総司令官の指示により、2017年7月14日から、毎年7月14日は、海軍の記念すべき日~第5地中海戦隊創設記念日として設定された。
[参照]
地中海というテアトル(劇場)での軍事活動の課題を解決する為に意図されたソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の第5(地中海)艦船作戦戦隊~連合部隊は1967年7月14日に形成され、1992年12月31日に解散した。
2013年3月、地中海のロシア海軍常設連合部隊の設立が決定された。
2013年6月1日、連合部隊は地中海地域における指示された任務の遂行へと着手した。

地中海に滞在するソ連海軍の各艦隊の艦船を統一指揮する第5地中海作戦戦隊は、1967年7月14日に創設されました。
戦隊旗艦は、設立当初は巡洋艦「ジェルジンスキー」、後に指揮巡洋艦「ジダーノフ」が務めました。
巡洋艦「ジェルジンスキー」

指揮巡洋艦「ジダーノフ」

シリアのタルトゥースの物資供給所は、元々は第5地中海作戦戦隊の活動を支援する為に作られたものです。
[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]
地中海へは、黒海艦隊のみならず、北方艦隊やバルト艦隊からも多数の艦船が派遣され、第5作戦戦隊司令部の指揮下で行動しました。
重航空巡洋艦「キエフ」(北方艦隊)

重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」(北方艦隊)

ロケット巡洋艦「スラヴァ」(現「モスクワ」、黒海艦隊)

対潜巡洋艦「モスクワ」(黒海艦隊)

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(北方艦隊)

ソ連邦解体直後の1992年2月、大型対潜艦「ケルチ」を中核とする黒海艦隊の部隊が地中海へ進出しましたが、これが第5地中海作戦戦隊の最後の活動となりました。

第5地中海作戦戦隊は1992年12月31日に正式に解散しました。
それから20年以上が経った2013年6月1日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
スポンサーサイト