寿命延長近代化改装を終えたロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは駐留基地へ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年4月11日13時27分配信
【原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は修理後に北方艦隊潜水部隊基地へ到着した】

北方艦隊原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」(プロジェクト949A「アンテイ」)は、計画修理を完了した後、コラ半島の常時駐留所へ到着した。
艦は4月6日にセヴェロドヴィンスクを出航し、困難な結氷状態に在る白海の水上位置とバレンツ海エリアを通過して移動を行なった。

桟橋で巡洋艦の乗組員を北方艦隊潜水艦部隊司令官ウラジーミル・グリシェチュキン少将が出迎えた。
同艦の艦長セルゲイ・ノヴォハツキー1等海佐から基地間移動の任務は成功裏に果たされたとの報告を受け、家に戻ってきた潜水艦乗りを祝福した。

乗組員はセルゲイ・ノヴォハツキー1等海佐を2016年9月に艦へ受け入れ、修理作業最終段階の実行の検査を行なった。
原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は受領-納入試験中に海上で一連のチェックを行ない、固有の戦術-技術特性を確認した。
近い内に巡洋艦は航行試験の最終段階を実施し、深海で兵器と装備の点検を行なう。
基地及び海上での計画戦闘準備錬成任務へ移行した後、艦は常時準備部隊へ加わり、その主な目的下で指示された任務の遂行へ着手する。

『統合造船業営団』傘下の艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』での原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」の修理は3年以上続いた。
同社は、全ての艦載システム~機械部分、電波電子兵装、船体構造、主動力装置の技術的準備状態の回復を実行した。
潜水艦原子炉には(核燃料が)再装填され、兵装複合体は修復され、更に、原子力艦の推進軸の技術的特性を回復する複雑な作業が行なわれた。
修理の結果、巡洋艦の就役期間は大幅に増加した。

原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は、セヴェロドヴィンスクセヴマシュ社で1989年1月19日に起工された。
1993年に北方艦隊へ加入した。
幾つかの戦闘勤務を成功裏に遂行し、何度も作戦-戦略演習へ参加した。

原子力水中ロケット巡洋艦「オリョール」は、現代的なミサイル兵装、機雷-魚雷兵装、水中音響兵装、電波光学兵装、更には改善された航法複合体を装備しており、世界の大洋の指定海域における艦の効率的な任務の遂行を可能にする。



プロジェクト949A巡洋潜水艦K-266は、1989年1月19日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で起工されました。
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1991年、「セヴェロドヴィンスク」と命名されました。

1992年5月22日に進水し、同年7月3日、「原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。
1992年10月6日から20日まで工場航海試験が実施され、同年10月30日から国家受領試験が実施されました。
1992年12月30日、ロシア海軍への納入証書へ署名され、海軍へ引き渡されました。

1993年1月20日、ロシア海軍旗を掲揚し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1993年1月27日に北方艦隊原潜基地ザーパドナヤ・リッツァへ到着し、2月5日に北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。
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1993年4月6日、「オリョール」と改名されました。

「オリョール」Орелロシア語「鷲」という意味ですが、この場合は、ロシア連邦オリョール州から取られています。
K-266は、オリョール州政府の後援を受けています。

2000年8月に同型艦「クルスク」が爆沈した後、「オリョール」「クルスク」引き揚げの為の各種リハーサルに使われました。

2003年から2004年に掛けてロスリャコヴォ村第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50で修理が実施され、推進軸が交換されました。
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2013年10月4日、バレンツ海有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

2013年11月、修理の為にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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[オスカーII級原潜オリョールはオーバーホールを行なう]

2014年4月、「オリョール」の寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]
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2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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2016年10月3日、「オリョール」は再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]

「オリョール」は2017年4月末までに北方艦隊へ復帰する予定です。
[近代化改装される原子力水中巡洋艦オリョールは2017年4月末までにロシア海軍へ復帰する]

2017年4月6日、「オリョール」艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」を去り、駐留基地へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは寿命延長近代化改装を終えて出航した]


そして4月11日に駐留基地へ到着しました。
具体的な場所には触れられていませんが、ザーパドナヤ・リッツァ基地(ザオゼルスク)の事でしょう。
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今後、「オリョール」は海上で各種の試験を行ない、それが終わった後、正式に北方艦隊へ復帰するようです。


現在、ロシア海軍には8隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦が在籍しており(北方艦隊に3隻、太平洋艦隊に5隻)、この内の4隻が打撃有翼ミサイルを換装する大規模な近代化改装を行ないますが、「オリョール」は、この4隻には含まれていません。
(「オリョール」を含む北方艦隊所属の949Aは寿命延長近代化改装のみ)
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する]
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ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは寿命延長近代化改装を終えて出航した

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『タス通信』より
2017年4月6日14時48分配信
【原子力潜水艦「オリョール」は修理後に復帰する】
モスクワ、4月6日/タス通信

プロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」は、修理後にロシア海軍の戦闘編制へ復帰する。
艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスは発表した。

「原子力艦は当社の水域を離れ、常時駐留場所への移動を開始しました。
原子力潜水艦オリョールの修理作業は3年以上に渡って続きました。
ズヴェズドーチカは、全ての艦載システム~機械部分、電波電子兵装、船体構造、主動力装置の技術的準備状態の回復を実行しました」

同社は伝えた。

潜水艦の原子炉には(核燃料が)再装填され、兵装複合体は修復された。
専門技術者は更に、原子力艦の推進軸を復旧した。

「近い内に、ロシア英雄セルゲイ・ノヴォハツキー1等海佐が指揮する巡洋艦の乗組員は、納入責任者ミハイル・ポジンスキー率いる試験実施チームと共に、海洋射爆場で艦の全てのシステムの点検を実施します。
オリョールの試験完了後、戦闘任務の遂行へ着手します」
造船所
は指摘した。

北方艦隊プロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水艦K-266「オリョール」は、2014年4月に技術的準備状態の回復作業の為、『ズヴェズドーチカ』のドックへ置かれた。
修理完了後、原子力艦の就役期間は3年半に延長される。
潜水艦セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造され、1993年2月5日に海軍へ加入した。

「アンテイ」は、海洋工学中央設計局『ルビーン』(サンクトペテルブルク)により開発された。
この第3世代多目的潜水艦(大陸間弾道ミサイルを搭載しない)のNATO分類は「オスカーII」である。
これらの原子力艦の全長は155メートル、排水量は24000トン、潜航深度600メートル、水中速力32ノット(時速約59キロメートル)、乗組員は107名。
「アンテイ」の兵装は、射程距離約500キロメートルの有翼ミサイル「グラニート」の発射装置24基と6門の魚雷発射管である。



プロジェクト949A巡洋潜水艦K-266は、1989年1月19日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で起工されました。
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1991年、「セヴェロドヴィンスク」と命名されました。

1992年5月22日に進水し、同年7月3日、「原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。
1992年10月6日から20日まで工場航海試験が実施され、同年10月30日から国家受領試験が実施されました。
1992年12月30日、ロシア海軍への納入証書へ署名され、海軍へ引き渡されました。

1993年1月20日、ロシア海軍旗を掲揚し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1993年1月27日に北方艦隊原潜基地ザーパドナヤ・リッツァへ到着し、2月5日に北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。
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1993年4月6日、「オリョール」と改名されました。

「オリョール」Орелロシア語「鷲」という意味ですが、この場合は、ロシア連邦オリョール州から取られています。
K-266は、オリョール州政府の後援を受けています。

2000年8月に同型艦「クルスク」が爆沈した後、「オリョール」「クルスク」引き揚げの為の各種リハーサルに使われました。

2003年から2004年に掛けてロスリャコヴォ村第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50で修理が実施され、推進軸が交換されました。
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2013年10月4日、バレンツ海有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

2013年11月、修理の為にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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[オスカーII級原潜オリョールはオーバーホールを行なう]

2014年4月、「オリョール」の寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]
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2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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2016年10月3日、「オリョール」は再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]

「オリョール」は2017年4月末までに北方艦隊へ復帰する予定です。
[近代化改装される原子力水中巡洋艦オリョールは2017年4月末までにロシア海軍へ復帰する]

そして2017年4月6日、「オリョール」艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」を去り、駐留基地へ向かいました。
今回の記事では具体的に触れられていませんが、ザーパドナヤ・リッツァ基地(ザオゼルスク)の事でしょう。
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今後、「オリョール」は海上で各種の試験を行ない、それが終わった後、正式に北方艦隊へ復帰するようです。


現在、ロシア海軍には8隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦が在籍しており(北方艦隊に3隻、太平洋艦隊に5隻)、この内の4隻が打撃有翼ミサイルを換装する大規模な近代化改装を行ないますが、「オリョール」は、この4隻には含まれていません。
(「オリョール」を含む北方艦隊所属の949Aは寿命延長近代化改装のみ)
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する]

近代化改装される原子力水中巡洋艦オリョールは2017年4月末までにロシア海軍へ復帰する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2017年4月4日21時25分配信
【原子力多目的潜水艦「オリョール」は2017年4月末までに(ロシア)海軍へ復帰する】

2017年4月末までに(ロシア)海軍潜水艦部隊へ、修理と技術的準備状態の回復を終えたプロジェクト949A多目的原子力潜水艦「オリョール」が復帰する。
現在、原子力潜水艦「オリョール」は、セヴェロドヴィンスク企業『ズヴェズドーチカ』で修理作業の最終段階が行なわれている。
潜水艦は、一連の居住保障システム、電波工学兵装と航法機器を更新した。

原子力潜水艦「オリョール」は、北方艦隊潜水艦部隊の一員として任務を遂行する。

更に2017年には、プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」プロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」海軍への復帰が計画されている。

今年2月、潜水艦「トゥーラ」艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の造船台から出渠した。
現在も修理作業が続けられており、2017年第4クオーター(10月~12月)に完了する。
その先には、原子力潜水艦「ブリャンスク」の修理が待ち受けている。
第4世代原子力潜水艦の建造の課題は、造船プログラムの実現において第3世代原子力潜水艦(の修理)と相互にある。



プロジェクト949A巡洋潜水艦K-266は、1989年1月19日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で起工されました。
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1991年、「セヴェロドヴィンスク」と命名されました。

1992年5月22日に進水し、同年7月3日、「原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。
1992年10月6日から20日まで工場航海試験が実施され、同年10月30日から国家受領試験が実施されました。
1992年12月30日、ロシア海軍への納入証書へ署名され、海軍へ引き渡されました。

1993年1月20日、ロシア海軍旗を掲揚し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1993年1月27日に北方艦隊原潜基地ザーパドナヤ・リッツァへ到着し、2月5日に北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。
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1993年4月6日、「オリョール」と改名されました。

「オリョール」Орелロシア語「鷲」という意味ですが、この場合は、ロシア連邦オリョール州から取られています。
K-266は、オリョール州政府の後援を受けています。

2000年8月に同型艦「クルスク」が爆沈した後、「オリョール」「クルスク」引き揚げの為の各種リハーサルに使われました。

2003年から2004年に掛けてロスリャコヴォ村第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50で修理が実施され、推進軸が交換されました。
14-0410d.jpg

2013年10月4日、バレンツ海有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

2013年11月、修理の為にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
14-0409f.jpg
[オスカーII級原潜オリョールはオーバーホールを行なう]

2014年4月、「オリョール」の寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]
17-0314d.jpg

2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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2016年10月3日、「オリョール」は再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]

進水後は『ズヴェズドーチカ』の岸壁で改装工事の最終段階が行なわれており、2017年4月末までに修理を完了して復帰する予定です。

現在、ロシア海軍に在籍する8隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦の内、4隻が打撃有翼ミサイルを換装する大規模な近代化改装を行ないますが、「オリョール」は、この4隻には含まれていません。
(「オリョール」を含む北方艦隊所属の949Aは寿命延長近代化改装のみ)
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する]


今回の発表で触れられていますが、「オリョール」の他に、戦略用途水中巡洋艦「トゥーラ」通常動力潜水艦「ドミトロフ」も2017年に復帰する予定です。
[2017年に3隻の潜水艦が修理を終えてロシア海軍へ復帰する]

ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する

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『イズベスチヤ』より
2017年3月28日0時1分配信
【「棒パン」は汎用武器を得る】

プロジェクト「アンテイ」潜水艦は、同時に地上、水中、水上の敵を破壊できるようになる。
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プロジェクト949「アンテイ」型打撃原子力潜水艦は、敵の艦船グループを破壊するのみならず、沿岸目標へ大規模なミサイル打撃を与える事が可能になる。
その威力から「空母キラー」と仇名される原子力潜水艦は、高度な近代化の際に汎用発射装置を得る。
それは、新たなミサイル~有翼の「カリブル」と超音速の「オーニクス」の発射を保障する。

(ロシア)海軍総司令部が『イズベスチヤ』へ話したように、「アンテイ」の再装備の決定は既に採択されている。
(ロシア)海軍に在籍する8隻のプロジェクト949A原子力潜水艦の内の4隻が今年から近代化を開始する。
作業は、ボリショイ・カーメニ湾に位置する極東工場『ズヴェズダー』で実行される。

潜水艦の側面に配置された超音速対艦有翼ミサイル「グラニート」(NATO分類SS-N-19シップレック-「難破船」)発射装置は、汎用発射装置に換装される。
このような換装の技術は非常に簡単なものである。
原子力潜水艦対艦ミサイル「グラニート」発射装置を利用し、3基の新たな汎用発射装置を挿入する。
これは、艦の弾数の増加を可能にするのみならず、2つのタイプのミサイルを同時に使用できるようになる。
近代化される「アンテイ」の総弾数は24基から72基に増加する。

プロジェクト949潜水艦は、世界の大洋へのアメリカ航空母艦連合部隊の展開への回答としてソヴィエト社会主義共和国連邦が作成した。
1隻の「アンテイ」は24基の「グラニート」を発射し、700kmまでの距離で目標艦隊を沈める事が出来る。
潜水艦は、敵潜水艦の狩猟からの独自の防衛を可能にする充分に強力な魚雷兵装を有している。
潜水艦の特徴的な外見は、軍事船員から「棒パン」の愛称を得た。

プロジェクト941「アクラ」潜水艦(NATO分類-タイフーン)の後の「アンテイ」は、世界最大の原子力潜水艦である。
その全長は150メートルを超え、「棒パン」の排水量は24000トンになる。
比較の為に、アメリカ原子力潜水艦「ロサンゼルス」型の数値は109メートルと7000トンである。

軍事科学アカデミー教授ワジム・コジュリンは、シリア作戦は、高精度兵器の使用の可能性を示したと『イズベスチヤ』へ話した。
初めてロシア海軍は、敵の砲火の応戦が届かない状態を保ち、大きな行動半径の有翼ミサイルを複合的に使用した。

「ロケット潜水艦プロジェクト949の近代化について話しますと、これは、我々の軍が、アメリカの原子力潜水艦オハイオ型の同類の作成を考えている事を示しています」
ワジム・コジュリン
は話した。
「オハイオ-これは戦略水中ロケット艦です。
しかしながら、このプロジェクトの潜水艦の一部は、特別な近代化を行ないました。
今、それは有翼ミサイルBGM-109トマホークを発射できます。
各艦は、154基までの有翼ミサイルを搭載できます。
我々は、その2分の1です。
しかし、敵の艦隊と沿岸インフラに全て等しく重大な損害を与えます」


ミサイル「カリブル」は、シリアの対テロリスト作戦中に初めて示された。
その助力を得てカスピ小艦隊は一度ならず「イスラム国」(ロシアでは非合法)のテロリスト目標を距離2500kmで成功裏に撃破した。
更に2015年11月、地中海エリアから黒海艦隊ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、過激派のポジションへ「カリブル」を「撃った」



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現在、沿海地方ボリショイ・カーメニ市に在る極東工場『ズヴェズダー』では、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII)の近代化改装が行なわれています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]

現在までに太平洋艦隊の2隻の949A「イルクーツク」「チェリャビンスク」『ズヴェズダー』へ回航され、近代化改装工事が進められています。
[沿海地方のボリショイ・カーメニでロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の近代化改装が行なわれている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

近代化される949Aは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」の両方を運用できる汎用ミサイル発射機を装備しますが、将来的には、この汎用発射機から極超音速ミサイル「ツィルコン」も発射できるようになります。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]


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現在、ロシア海軍には、合計で8隻のプロジェクト949Aが在籍していますが(北方艦隊に3隻、太平洋艦隊に5隻)、有翼ミサイル発射機を換装する大規模な近代化改装が行なわれるのは、この内の半分~4隻に留まるようです。

近代化改装は極東工場『ズヴェズダー』でのみ行なわれるようですから、近代化される4隻の949Aは全て太平洋艦隊所属艦となる可能性が高いでしょう。
(北方艦隊所属の3隻は、寿命延長近代化改装は行なっている)

プロジェクト949Aは24基の「グラニート」発射機を装備していますが、これに代わり、3連装のオーニクス/カリブル汎用発射機が装備され、合計で72基の有翼ミサイルを搭載可能となります。

沿海地方のボリショイ・カーメニでロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の近代化改装が行なわれている

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『タス通信』より
2017年3月7日11時26分配信
【原子力潜水艦「アンテイ」はミサイル複合体「カリブル」を受け取る】
ボリショイ・カーメニ/沿海地方/3月7日/タス通信

原子力水中巡洋艦プロジェクト949A「アンテイ」は、極東工場『ズヴェズダー』における高度な近代化の際にミサイル複合体「カリブル」で再武装する。
ロシア連邦国防相代理(国防次官)ユーリー・ボリソフは同社を訪れた際に報道陣へ伝えた。

「工場ズヴェズダーは、兵装複合体のミサイル複合体カリブルへの交換、更には、航法システム、居住保障システム、その他を含めた原子力潜水艦プロジェクト949Aの高度な近代化を実施しております」
ボリソフ
は話した。

合計で11隻のプロジェクト949A「アンテイ」潜水艦が建造され、現在、ロシア海軍には8隻が残されている。
潜水艦の排水量は24000トンに達し、それは24基の有翼ミサイル「グラニート」発射装置と6門の魚雷発射管を装備している。

以前、海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは、海軍が保有しているこのタイプの潜水艦全ての近代化は計画されていないと『タス通信』へ伝えた。



【極東工場『ズヴェズダー』公式サイト】
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極東工場『ズヴェズダー』は、沿海地方ボリショイ・カーメニ市に在る艦船修理工場です。

以前には、旧ソ連の大量の除籍原潜の解体工事を行なっていました。

最近では、太平洋艦隊原子力潜水艦のオーバーホールや近代化改装を行なっています。
[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
[ロシア海軍の原子力戦略用途水中巡洋艦リャザンは近代化改装を終えて太平洋艦隊へ復帰し、カムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ戻った]


更に極東工場『ズヴェズダー』では、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII)の近代化改装が行なわれています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]

現在までに太平洋艦隊の2隻の949A「イルクーツク」「チェリャビンスク」『ズヴェズダー』へ回航され、近代化改装工事が進められています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

近代化される949Aは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」の両方を運用できる汎用ミサイル発射機を装備しますが、将来的には、この汎用発射機から極超音速ミサイル「ツィルコン」も発射できるようになります。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]