ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルは黒海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を実施した
- カテゴリ:プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年4月19日14時54分配信
【潜水艦「スタールイ・オスコル」は意図された任務の遂行を準備する】
黒海艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」の乗組員は、錬成勤務L-3の要素へ取り組んでいる。
4月19日・水曜日にロシア連邦国防省広報サービスが説明したように、L-3は意図された任務の遂行の為の潜水艦の訓練プログラムの不可欠な部分である。
黒海の海上射爆場の1つで潜水艦乗員は、水上状況を明らかにする地上手段と連携し、敵水上艦へミサイル打撃を与える為の行動手順へ取り組んだ。
軍当局は、ミサイル射撃が電子発射により仮想実施された事を強調した。
訓練の次の段階では、乗組員は敵の対潜航空機及び水上艦の影響から逃れる為の行動を行なう。
「スタールイ・オスコル」は黒海艦隊の為に『アドミラルティ造船所』で建造されたプロジェクト636.3(コード名「ワルシャワンカ」)シリーズの第3のディーゼルエレクトリック潜水艦である。
2015年に就役した。
プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦は、敵の潜水艦や水上艦との戦闘、そして更に海軍基地、海上及び沿岸交通線の防衛の為に海洋工学中央設計局『ルビーン』が開発した。
「ワルシャワンカ」の全長は73メートル、幅10メートル、排水量3950トン。
作業潜航深度-240メートル、限界深度-300メートル。
水中速力-20ノット、自立航行期間-45日。乗組員-52名。
潜水艦は6門の口径533mm魚雷発射管、機雷、有翼ミサイル「カリブル」で武装する。
プロジェクト06363通常動力潜水艦3番艦B-262「スタールイ・オスコル」は、2012年8月17日に起工され、2014年8月28日に進水し、2015年7月3日にロシア連邦海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはロシア海軍へ就役した]
その後、2015年7月27日の「ロシア海軍の日」にはバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
2015年10月16日、深海試験や兵装試験-有翼ミサイル「カリブル」を含む-の為、北方艦隊の潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]
2016年5月6日、バレンツ海で有翼ミサイル「カリブル」対地型を沿岸目標へ発射しました。
(前日の5月5日には、「カリブル」対艦型を海上目標へ発射)
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
北方海域(バレンツ海)における「スタールイ・オスコル」の試験は2016年5月末までに全て完了しました。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海での試験を全て終えた]
「スタールイ・オスコル」はポリャールヌイを出航し、2016年6月初頭に英仏海峡を浮上航行中、ブリテン海軍のフリゲートに視認されました。

その後、大西洋を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは2016年7月初頭に黒海艦隊基地へ到着する]

2016年6月29日午前にダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは黒海へ入った]
2016年7月1日夕方、「スタールイ・オスコル」はノヴォロシースク基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦スタールイ・オスコルはノヴォロシースク海軍基地へ到着した]
以後は2019年4月下旬まで黒海で行動していましたが、4月25日、「スタールイ・オスコル」はボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはオーバーホールの為にロシア北西部へ向かう]
地中海東部で行動した後、2020年1月31日にオーバーホールの為、ロシア北西部のクロンシュタットへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはクロンシュタットでオーバーホールを行なう]

『クロンシュタット海洋工場』での「スタールイ・オスコル」のオーバーホールは2020年7月までに完了し、7月26日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
その後もバルト海に留まっており、11月1日には潜航訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはバルト海で潜航訓練を行なった]
2020年12月にバルト海を離れ、12月12日頃にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、12月下旬に地中海東部へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦スタールイ・オスコルはバルト海から黒海への移動を準備する]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にはタルトゥースの観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で5回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
2021年9月22日にダーダネルス海峡とボスポラス海峡を通過して黒海へ入り、その後、ノヴォロシースクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年9月22日17時50分配信
【黒海艦隊の潜水艦「スタールイ・オスコル」はダーダネルス及びボスポラス海峡を通行する】
2021年9月28日には同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」と共に有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2021年9月28日11時30分配信
【黒海艦隊の潜水艦は仮想敵艦グループへのミサイル打撃を与える演習を実施した】
2022年2月24日に始まったウクライナ特殊軍事作戦では、何度もウクライナへ巡航ミサイル「カリブル」を発射しています。

2023年3月20日には同型艦「コルピノ」と共に黒海で魚雷発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノとスタールイ・オスコルは黒海で魚雷発射訓練を実施した]
4月19日には黒海で対艦ミサイルの模擬発射訓練を行ないました。
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