ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの退役は計画されていない
- カテゴリ:重原子力ロケット巡洋艦キーロフ型

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年4月20日9時45分配信
【情報筋:巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の海軍からの退役は計画されていない】
モスクワ、4月20日-ロシア通信社ノーボスチ
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の戦闘編制からの除外と退役は計画されていない。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、海軍の計画の分野に精通している情報筋より伝えられた。
以前、多くのメディアは、同クラスの巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の修理の経験より非常に費用が掛かる事に関連し、「ピョートル・ヴェリキー」を艦隊の戦闘編制から除外する問題が検討されていると報じた。
「重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの戦闘編制からの除外と退役は計画されておりません。
艦は、今後に近代化を伴う修理を行なう為、予備役へ編入される可能性が高く、この選択肢が検討されています」
『ロシア通信社ノーボスチ』の対談者は話した。
彼は、「ピョートル・ヴェリキー」は、同クラスの巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の復帰後、近代化を始める事になるだろうと付け加えた。
情報筋によると、「ナヒーモフ」の近代化の経験により、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は修理の後、極超音速ミサイルを含む多数の有翼ミサイルの搭載艦となるだろう。
プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ型)の4番艦(最終艦)「ユーリー・アンドロポフ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『オルジョニキーゼ記念造船工場』(現『バルト工場』)で1986年4月25日に起工され、1989年4月25日に進水しました。

ソヴィエト連邦解体後の1992年5月27日、「ピョートル・ヴェリキー」と改名されました。

就役前の1996年11月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ回航されました。
就役前の「ピョートル・ヴェリキー」(183)
手前の「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」

[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]
ロシア海軍へ納入されたのは、起工から約12年後の1998年3月であり、同年4月18日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役、北方艦隊へ編入されました。
当初は太平洋艦隊へ配備される予定でしたが、この当時のロシア海軍には「ピョートル・ヴェリキー」を極東まで回航する財政的余裕が無い為、北方艦隊へ編入されました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」就役10周年]
就役直後の「ピョートル・ヴェリキー」(099)
「090」は同型艦「アドミラル・ウシャコーフ」、「080」は「アドミラル・ナヒーモフ」

「ピョートル・ヴェリキー」を始めとするキーロフ型はステルス艦であり、装甲防御が施されています。
[ステルス軍艦・キーロフ級]
[装甲巡洋艦・キーロフ級]
就役直後は資金不足で外洋への航海を実施する事が出来ず、2004年3月下旬には、本艦を巡る「核爆発騒動」が起こりました。
[ピョートル・ヴェリキー「核爆発」騒動]
2004年10月、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に北東大西洋へ進出しました。
[大西洋上のクズネツォフ・その2(機動部隊)]
[大西洋上のクズネツォフ・その3(機動部隊)]
2005年にも大西洋で行動しました。
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その1]
[原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」その2]
「ピョートル・ヴェリキー」は、2008年9月から2009年3月までカリブ海、南アフリカ、インドへの長期遠距離航海を実施しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
この時、インド沿岸での演習を終えてアデン湾へ航行している途中の「ピョートル・ヴェリキー」は、2009年2月12日、ソコトラ島沖でソマリア海賊を発見、拘留しました。
[ロシア海軍原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、3隻の海賊船を拘留]
2010年3月30日、極東の戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加する為に出航し、遥々極東の沿海地方までやって来ました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
【セヴェロモルスクから沿海地方まで】2010年3月30日-5月20日
【沿海地方からセヴェロモルスクまで】2010年6月26日-9月12日
2010年5月16日午後11時頃、「ピョートル・ヴェリキー」は対馬海峡を北上し、日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年5月17日発表)】
沿海地方のフォキノ基地へ入港する「ピョートル・ヴェリキー」

フォキノ基地に停泊する「ピョートル・ヴェリキー」(奥)
手前の艦は同型艦「アドミラル・ラーザレフ」

「ピョートル・ヴェリキー」は、2010年7月初頭から実地戦略演習「ヴォストーク-2010」に参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【実地戦略演習「ヴォストーク-2010」纏め】
2010年7月24日正午頃、「ピョートル・ヴェリキー」は、ツシマ海峡を南下、沿海地方を去りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より。
【ロシア海軍艦艇の動向(2010年7月26日発表)】
2012年5月初頭から6月下旬まで浮きドックへ入渠しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、浮きドックから出渠(2012年6月23日)]
2012年9月には北極圏への遠距離航海を実施しました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]
この時、北極圏で弾道ミサイル迎撃訓練を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシアの対弾道ミサイル防衛の一翼を担う]
「ピョートル・ヴェリキー」は、現在のロシア海軍において弾道ミサイル迎撃能力を持つ唯一の水上戦闘艦です。
2012年7月28日に「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンよりナヒーモフ勲章を授与されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]
2013年4月、バレンツ海で各種の演習を実施しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
[北方艦隊の戦闘艦はバレンツ海で展示演習を実施した]
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]
2013年9月にも北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
[聖アンドレイの旗の下に]
2013年10月22日から2014年5月18日まで地中海への遠距離航海を行ない、この時にシリアから搬出された化学兵器輸送船の護衛に参加しました。
[原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー地中海遠征(2013年10月-2014年5月)]
2014年にセヴェロモルスク港で予備ボイラーの動作試験を行なう「ピョートル・ヴェリキー」
(プロジェクト1144は原子炉の他にバックアップ用の重油焚きボイラー2基を搭載している)

2014年12月にはグリーンランド沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはグリーンランド沖で潜水艦と「決闘」する為に出航した]
2015年9月初頭から12月初頭まで、定期修理を行なう為、ロスリャコヴォの第82艦船修理工場の大型浮きドックPD-50へ入渠しました。

[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックで修理を行なう]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは浮きドックへ入った]
2016年5月にはバレンツ海で演習を行ないました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]
2016年10月から2017年2月まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする北方艦隊航空艦グループのシリア沖への遠征に参加しました。
「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機は初めてシリア国内のテロ組織への空爆を行ないましたが、「ピョートル・ヴェリキー」は「アドミラル・クズネツォフ」のエスコート役に徹しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式に参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]
2017年9月には北方艦隊の演習へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で対艦ミサイルを撃墜した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと原子力水中巡洋艦オリョールはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
2018年4月18日、海軍旗初掲揚(正式な海軍への就役)20周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは20歳になった]
3日後の4月21日、セヴェロモルスク基地に停泊している「ピョートル・ヴェリキー」で就役20周年記念式典が開催されました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]
2018年11月~12月にバレンツ海で戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは戦闘訓練の為にバレンツ海へ出航した]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとフリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は潜水艦の救助演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜演習を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なう]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜ミサイルを発射した]
2019年4月6日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共に、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海へ出航した]
4月8日、130mm連装砲AK-130の砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で砲撃訓練を実施した]
4月10日にノルウェー海へ移動し、ロシア航空宇宙軍の戦闘機部隊と合同で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海で演習を実施する]
4月11日にはノルウェー海南部へ移動し、北方艦隊所属の対潜哨戒機Tu-142、迎撃戦闘機MiG-31BM、そしてロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3や空中給油機Il-78も参加する演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海南部で演習を実施した]
4月15日にはノルウェー海北部へ移動し、対潜戦闘訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海北部で対潜演習を実施した]
2019年4月18日、バレンツ海で演習を行なっている最中に就役21周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役21周年を迎えた]
4月29日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]
2019年10月には、新型給油船「アカデミック・パシン」の洋上試験に参加し、同船から洋上補給を受けました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバレンツ海で重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーへの洋上補給を行なった]
2020年4月18日に就役22周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役22周年を迎えた]
2020年7月7日、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]
翌7月8日、130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]
7月9日、バレンツ海で対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]
7月10日、バレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]
7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]
その後もバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]
2021年4月18日に就役23周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役23周年を迎えた]
2021年5月21日、北方艦隊の演習へ参加する為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは演習を行なう為にバレンツ海へ出航した]
演習は5月24日に終了しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なった]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で戦術演習を行なった]
5月28日、演習を行なう為に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、各種戦闘訓練を行なう為、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)と共にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]
6月4日には北方艦隊航空隊の航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ戻ったようです。
6月7日に北方艦隊の戦術演習が始まり、6月9日には「ピョートル・ヴェリキー」も、この演習へ参加する為に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]
6月10日には対空戦闘訓練を実施し、8基のミサイル標的「サマン」を高射ミサイル複合体「キンジャール」(ピョートル・ヴェリキー)及び「オサー-MA」(マルシャル・ウスチーノフ)、そして130mm連装砲及び30mm6銃身機関砲により撃墜しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
これで北方艦隊の戦術演習は完了し、「ピョートル・ヴェリキー」を始めとする演習参加部隊は母港への帰路に就きました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海戦術演習は完了した]
7月1日、各種演習を行なう為にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を行なう]
7月2日、北方艦隊の原子力潜水艦(第4世代艦を含む)は、バレンツ海とノルウェー海の深海域(深度500メートル以上)でシステム及び兵装の試験を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海とノルウェー海で深度500メートル以上の兵装試験を行なう]
深海域での試験は7月16日に完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力潜水艦はバレンツ海及びノルウェー海での深度500メートル以上の兵装試験を完了した]
7月19日に母港セヴェロモルスクへ帰投した「ピョートル・ヴェリキー」も、この深海試験のサポート&エスコート役を務めていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海とノルウェー海での原子力潜水艦の深海兵装試験の支援を完了した後に母港へ帰投した]
北方艦隊の指揮-参謀訓練へ参加する為、8月5日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊演習へ参加する為にバレンツ海へ出航した]
8月9日にノヴァヤゼムリャ列島沖で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤゼムリャ沖で砲撃訓練を実施した]
9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習中へ参加し、対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の長距離対艦ミサイル(グラニート/ヴルカーン)発射訓練(2021年9月)]
2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた演習へ参加しました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーを始めとするロシア海軍北方艦隊の約20隻の艦船はバレンツ海で演習を開始した]
2月20日にはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]
2月22日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]
3月中旬にはノルウェー沖へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェーのフィンマルク沖に居る]

4月16日にルイバチー半島沿岸で艦砲射撃訓練を行ない、就役24周年の2022年4月18日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
『クラースナヤ・ヴェスナ』より
2022年4月18日19時50分配信
【原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は演習後にセヴェロモルスクへ戻った】
2022年8月17日からバレンツ海(北極圏)で始まった北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは北極圏の演習へ参加する]
8月20日には駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」と共に対空防衛演習で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で艦対空ミサイルと130mm連装砲の実弾射撃を実施した]
8月23日には「アドミラル・ウシャコーフ」、対潜哨戒機Il-38及び対潜ヘリコプターKa-27と共にバレンツ海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を実施した]
8月24日には「ピョートル・ヴェリキー」がノヴァヤ・ゼムリャ島沖の海上目標へ超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはノヴァヤ・ゼムリャ島沖で超音速対艦ミサイル「グラニート」を発射した]
演習完了後、8月26日までに母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[バレンツ海(北極圏)演習へ参加した北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]
10月24日にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で演習を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で航空隊と共に演習を実施した]
10月末にセヴェロモルスクへ帰投し、10月30日の『ロシア正規艦隊創設記念日』並びに『水上艦船員の日』を迎えました。
『ズヴェズダーテレビ』より
2022年10月30日9時34分配信
【射撃と捧げられる儀式:水上艦船員はセヴェロモルスクでどのように専門の祭日を迎えたのか】
11月1日に再びバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で対空・対潜戦闘演習を行なう]
11月9日にはバレンツ海で艦上ヘリコプターKa-27の発着訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海で艦載ヘリコプターKa-27の発着訓練を実施した]
2023年4月18日に就役25周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは就役25周年を迎えた]
その2日後、「ピョートル・ヴェリキー」の退役が検討されているという話が『タス通信』の情報筋から出てきました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの退役が検討されている]
これに対し、『ロシア通信社ノーボスチ』の情報筋は、「ピョートル・ヴェリキー」は退役するわけでは無く、今後に近代化改装を行なう為に予備役への編入が検討されていると反論しました。
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