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国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦ヴァラーンが発表された

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『タス通信』より
2022年8月16日23時2分配信
【フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦プロジェクト「ヴァラーン」が初めて提示された】
愛国者公園/モスクワ州、8月16日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)はフォーラム『アルミヤ-2022』の枠組みで初めて汎用プラットフォーム将来軽航空巡洋艦プロジェクトを提示した。
艦の模型は『統合造船業営団』パビリオンに展示されていると『タス通信』特派員は現地から伝えた。

特に、この模型は排水量45000トンの軽航空母艦プロジェクト(コード名「ヴァラーン」)を示している。
開発者によると、通常動力装置を持つこの艦には、戦闘機MiG-29KヘリコプターKa-27、Ka-29Ka-52K「カトラン」、そして更に航空機タイプの無人飛行装置を甲板へ搭載できる。

航空母艦の発艦甲板の下には、艦載戦闘機の為の内部格納庫が配置されている。
開発者によると、このような航空母艦1隻は20機以上の戦闘機MiG-29を搭載できる。

模型から分かるように、航空母艦の甲板には発艦用トランポリン(スキージャンプ)が存在せず、従って、航空機を射出する為には、艦へ電磁カタパルトを装備しなければならないと結論付ける事が出来るだろう。

艦の特徴は、それを作成する事になるベースの単一汎用プラットフォームに在る。
これにより、構造、物資-技術リソース供給が簡素化され、更にその製造時間が短縮される。

[艦について]
2021年、『タス通信』は、汎用海上艦「ヴァラーン」は、高度な自動化とロボット工学システムの使用能力を特徴とする航空複合体であるとの『ネヴァ川計画設計局』の談話を引用して伝えた。

アメリカの雑誌『ミリタリー・ウォッチ』は、「ヴァラーン」の風貌をブレイクスルーと言い、こう指摘した。
「艦は、以前にロシア造船産業が開発した対応する汎用揚陸艦の指標を超える費用対効果を有しています」

艦の排水量は約45000トン、全長-約250メートル、幅-65メートル、構造喫水線上の吃水は9メートル。
「ヴァラーン」は26ノットの速力を発揮できる。

『ネヴァ川計画設計局』は、汎用艦の最大の国内開発者の1つであり、ロシアで唯一の航空母艦及びトレーナー複合体の設計者である。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。
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行事はロシア国防省が主催する。



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ソ連/ロシアの一連の「航空母艦」の設計を手掛けてきた『ネヴァ川計画設計局』は、2021年1月18日の同社の創立90周年記念日に軽航空母艦「ヴァラーン」を公表しました。
[ネヴァ川計画設計局はプロジェクト"ヴァラーン"汎用海上艦(軽空母)を開発する]
[ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン]

『ネヴァ川計画設計局』は、ロシア海軍向けの将来航空母艦の設計案も作成しており、重空母、中空母、軽空母の3タイプを提案していますが、通常動力の「ヴァラーン」将来航空母艦(原子力を想定)とは全く別の設計です。

「ヴァラーン」飛行甲板にはトランポリン台(スキージャンプ)が無いので、戦闘機の発艦の為の電磁カタパルトの装備が想定されているようです。

「ヴァラーン」のベースは単一汎用海上プラットフォームであり、これを基にして航空母艦ヘリコプター揚陸艦、病院船などを作る事が出来ます。
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ロシア海軍の将来原子力航空母艦の開発作業は進められている

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『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年12月9日7時0分配信
【ロシアは将来航空母艦の外観を研究している-軍事産業委員会協議会第1副議長】
モスクワ、12月9日、インテルファクス

ロシアの専門機関は新たな航空母艦の建造の必要性を評価し、同時並行でこのような艦の外観を作成する作業を進めている。
『インテルファクス』のインタビューに対し、ロシア軍事産業委員会協議会第1副議長アンドレイ・イェリチャニノフは述べた。
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「ロシア連邦国防省は業界企業と共に、このような外観の兵器の必要性、そして更にその技術的実現の可能性を更に分析しております。
今、このような艦の建造の為の財政及び技術上のリスクを評価する作業が進められております。
引き続き、将来航空母艦のの外観も研究されております」
イェリチャニノフ
は話した。

彼は、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」が2023年に復帰すると述べた。
「国の発注主は、重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理及び近代化の全ての作業の完了時期を2023年に設定しました。
ムルマンスクでは、株式会社・艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』支所の乾ドック室の再建作業が完了します。
そこへの艦の設置は2022年に計画されております。
全種類の試験を考慮に入れ、アドミラル・クズネツォフは指定時期に海軍へ引き渡さなければなりません」
イェリチャニノフ
は話した。

『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは以前、ロシア連邦国防省から発注を受ければ、企業は新たな航空母艦を建造する用意が有ると繰り返し話した。
「航空母艦(とその航空群)作成プロジェクトの実現は、経済及び産業の多くのセグメントにおける10年以上に及ぶ技術的前進へと導く事を可能にすると確信しております。
造船所に加え、更に航空機製造、機械製造、原子力技術、機器製造、IT、兵器製造、冶金及び金属加工で」

以前のテレビ局『ズヴェズダー』のインタビューに対し、ラフマノフは話した。
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ロシア海軍の為の航空母艦の提案として、『ネヴァ川計画設計局』プロジェクト「ラマンチーン」を用意した。
更に、『クルイロフ国立研究センター』も自身のプロジェクトを提示した。

副首相ユーリー・ボリソフは、2019年の『インテルファクス』のインタビューに対し、新たな航空母艦の建造問題は議論を引き起こしていると言った。
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「僕の観点は、非常に議論を引き起こす問題です。
今日に存在する強力な高精度手段は、このような物を攻撃する事は技術的、軍事的な観点から見て難しくありません。
特に、アメリカが脱退し、そして僕達も脱退を余儀なくされている中射程及び短射程ミサイル合意を考慮すれば」
ボリソフ
は指摘した。

「ですが、これは僕の問題では無く、政府の問題でも無く、これは国防省の問題です。
決定が下されたのならば、資金を求め、作成します。
僕達には、興味深いプロジェクトが有ります」

彼は語った。

「アメリカ人にとって航空母艦は、絶対に必要なものであり、彼等は別の大陸に居ます。
ただ単にその存在を保障する為に、彼らはそれを必要としています。
航空母艦は高度な防護手段を必要とします。
それは常に随伴するグループが無ければなりません。
これは多くのものを費やします。
蠟燭のゲームは値打ちが有るか?
この問題は常に発生します」
ボリソフ
は当時話した。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの予備設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

ただ、現在の所、将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ決まっていません。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する]
[ロシア海軍の将来原子力航空母艦は『2024~2033年の国家軍備プログラム』へ含まれるかもしれない]

ですが、将来航空母艦の為の搭載機として、新たな艦上戦闘機の開発は既に始まっています。
[ミグは第5世代艦上戦闘機プラス艦上無人機を開発する]
[ロシア航空機製造業界はロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業を進めている]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来航空母艦の為の電磁カタパルトの開発作業は2014年春頃から始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の為の電磁カタパルトが開発される]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされます。
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[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)

将来航空母艦を建造する造船所は、以前にインド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の改造(実質的に新造)を担当したセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』が最有力候補となっております。
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[ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)で建造される]

この他、将来航空母艦建造への協力企業(航空母艦の船体の一部を建造)として、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』が候補に挙がっています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の為の電磁カタパルトが開発される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年8月26日15時38分配信
【『統合造船業営団』トップはロシア航空母艦の電磁カタパルトについて話した】
クビンカ(モスクワ州)、8月26日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア艦上戦闘機を発進させる為の電磁カタパルトを作成するが、それは航空母艦の建造と同時になる。
『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフフォーラム『アルミヤ-2021』において『ロシア通信社ノーボスチ』へ話した。

現在、ロシア海軍に在籍する唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、艦の甲板へ設置されたトランポリン台の助力により航空機を発艦させる。
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「電磁カタパルトの作成は、それが設置される航空母艦の作成と綿密に連携しなければならず、作業は並行して行なわれます」
ラフマノフ
は話した。

彼は、航空母艦の作業は未だ始まっておらず、カタパルト作成の正確な時期について話す事は時期尚早であると指摘した。

これに加えラフマノフは、ロシア将来航空母艦がこのようなカタパルトを装備する決定を下す際には、外国の同僚の経験を注意深く研究する必要が有ると強調した。

電磁カタパルトは、磁場中を移動する物体を加速する為に使用される。
今日において、それを装備する唯一の艦は、アメリカ航空母艦「ジェラルド・フォード」型である。
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昔ながらの航空母艦蒸気カタパルトを使用している。

以前にラフマノフは、新たなロシア航空母艦を建造するのは、そのような発注を国防省から受けた場合、「アドミラル・クズネツォフ」の修理とインド海軍の為の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」作成の際に得られた技術と経験を有するセヴェロドヴィンスク工場『セヴマシュ』になる事を指摘した。
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ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの予備設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

ただ、現在の所、将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ決まっていません。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する]
[ロシア海軍の将来原子力航空母艦は『2024~2033年の国家軍備プログラム』へ含まれるかもしれない]

ですが、将来航空母艦の為の搭載機として、新たな艦上戦闘機の開発は既に始まっています。
[ミグは第5世代艦上戦闘機プラス艦上無人機を開発する]
[ロシア航空機製造業界はロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業を進めている]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来航空母艦の為の電磁カタパルトの開発作業は2014年春頃から始まっています。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)

将来航空母艦を建造する造船所は、以前にインド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の改造(実質的に新造)を担当したセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』が最有力候補となっております。
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[ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)で建造される]

この他、将来航空母艦建造への協力企業(航空母艦の船体の一部を建造)として、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』が候補に挙がっています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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クルイロフ国立科学センターは水上停留所(海上飛行場)を開発する

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『タス通信』より
2021年6月27日7時34分配信
【専門家:「水上停留所」は空母艦隊作成の問題を解決できる】
サンクトペテルブルク、6月27日/タス通信

ロシア連邦海軍艦上航空隊の為の海上プラットフォーム作成の技術的問題は、「水上停留所」~約500メートルの飛行甲板を持つ通常動力航空機搭載艦~の助力を得て解決できる。
このような意見は、以前に『クルイロフ国立科学センター』の将来水上艦プロジェクト計画部門を率いていた航空母艦の開発者の1人であるワレンチン・べラネンコ『タス通信』との対談において表明した。
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「我々の防衛産業企業体にとって、飛行甲板の長さが500メートル、排水量約60000トンの安価で単純な海上プラットフォームである"水上停留所"2~3隻を、比較的短時間で建造する技術的課題は遂行できます。
このような軽航空母艦は、駆逐艦のような2軸ガスタービン装置を有し、速力は28ノットで50機の飛行装置を載せます」

彼は、国際海軍サロン(IMDS-2021)の控室で話した。

専門家によると、このような航空母艦プラットフォームには、現在、PAK DP(将来遠距離迎撃航空複合体)プログラムの下で開発されている迎撃戦闘機MiG-41が駐留できる。
「未だ我々の唯一の航空巡洋艦は修理中であり、艦上航空隊の飛行要員は立ち留まり、資格を喪失する事は避けられません。
飛行士の訓練の為の練習センターのインフラストラクチャは充実されないままです。
それ故に、軽航空母艦の建造へ着手し、この将来海上航空機搭載システムを開発する時です」
べラネンコ
は指摘した。

彼の見方では、ロシア海軍は現在、原子力航空母艦を必要としていない。
その動力装置はガスタービンの数倍の量を艦内へ搭載しており、それ故に艦の戦闘能力は制限される。
更には、過剰な兵装により航空母艦としての機能が不充分だったソヴィエト時代のプロジェクトの航空巡洋艦も必要無い。

現在、ロシア連邦海軍には、プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
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2018年4月、ロシア連邦国防省『統合造船業営団』は、2022年までの航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の中間修理と限定的な近代化実施の契約を締結した。
『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁ウラジーミル・コロリョーフは、国際海軍サロン(IMDS-2021)の控室で巡洋艦の修理は2023年に完了する『タス通信』へ伝えた。

ロシア海軍の将来原子力航空母艦は『2024~2033年の国家軍備プログラム』へ含まれるかもしれない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年5月18日3時13分配信
【軍事産業委員会は新たなロシア航空母艦プロジェクトについて話した】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦軍事産業委員会は、新たな2024~2033年の国家軍備プログラムを準備するに当たり、新たな航空母艦を建造する計画を含める事の妥当性を評価する。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、その(軍事産業委員会の)メンバーにして政府海洋評議会のメンバーであるウラジーミル・ポスペロフは話した。
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「理想といたしましては、海軍の為に、このような3隻の艦が必要です~トップ艦と2隻の生産艦が。
航空母艦の素案は存在しております」

彼は指摘した。

ポスペロフによると、ロシアは、このような大型艦を作成する為に必要な技術の多くを有しているが、幾つかは改善が必要である。

「然るべき速力を保障するのに必要な出力の核動力装置は有ります。
ですが、飛行装置の発着艦システムを含め、将来航空母艦の幾つかの基礎要素は改善する必要が有ります。
これに加え、私共は、必要な数の兵器の搭載が可能な将来艦上戦闘機を作成しなければなりません」

専門家は話した。

現在、海軍には、このようなクラスの艦は1隻のみである~重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
それはソヴィエト社会主義共和国連邦時代の1991年に運用へ入った。
それは未だ修理中である。
更新後、それは更に20年間艦隊で勤務できる。

ロシア航空母艦の甲板長は306メートル、幅75メートル、艦の排水量は60000トン、最大航行距離8417海里(15000キロメートル以上)。
乗組員-518名の士官と210名の准士官を含む1960名。

航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の標準航空団は、艦上航空機Su-33及びSu-25、更にはヘリコプターKa-27/Ka-29で構成されている。
艦は、戦闘機MiG-29K及びヘリコプターKa-52Kから成る新たな航空グループの試験を行なった。

これに加え、「アドミラル・クズネツォフ」対艦有翼ミサイル複合体打撃ミサイル兵器「グラニート」(12基の甲板下発射装置がトランポリン台の基礎に配置されている)、高射ミサイル複合体「キンジャール」(4基のモジュール、192基のミサイル)と「コールチク」(8基のモジュール、256基のミサイルと48000発の弾丸)を有する。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年5月18日4時4分配信
【軍事産業委員会は新たなロシア航空母艦の費用を見積もった】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

新たな航空母艦の建造は、ロシアに半兆ルーブルを出費させるだろう。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、ロシア連邦軍事産業委員会参与会のメンバーにして政府海洋評議会のメンバーであるウラジーミル・ポスペロフは述べた。

「様々な見積もりが有ります。
私達は、このようなものを提示します:航空母艦のトップは、約5000億ルーブル」
ポスペロフ
は話した。

彼は、この数字は悪魔的であると言った。
彼によると、新たなロシア航空母艦の排水量は、少なくとも7万~8万トンでなければならない。
このような大型艦の作成は、建造が進むに連れて高額になるリスクがある。

「決定を下すまでに、計画段階で全てのリスクを考慮しなければなりません。
私共は、10~20パーセントは誤るかもしれませんが、そうでは無い事も有ります。
そうでなければ、多年に渡る長期建造へ入るでしょう」
ポスペロフ
は警告した。

同時に彼は、ロシア航空母艦は安価でなければならず、排水量11万トンで、無人機と一緒に勘定すれば100機以上の飛行装置を受け入れるアメリカ航空母艦よりも僅かに小さい事を強調した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2021年5月18日10時42分配信
【軍事産業委員会は新たなロシア航空母艦の建造時期について述べた】
モスクワ、5月18日-ロシア通信社ノーボスチ

新たなロシア航空母艦は、工場艦上戦闘機の準備が整っていれば、10年で建造できる。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、ロシア連邦軍事産業委員会参与会のメンバーにして政府海洋評議会のメンバーであるウラジーミル・ポスペロフは述べた。

「航空機の為の科学-技術的基礎が満たされ、造船所の準備が整っていれば、少なくとも10年は掛かりますね」
ポスペロフ
は話した。

以前に彼は、新たな航空母艦の素案は用意されており、それは新たな2024~2033年の国家軍備プログラムに加えられるかもしれず、建造には半兆ルーブルの費用が掛かると言った。


ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの予備設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

ただ、現在の所、将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ決まっていません。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する]

ですが、将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)

将来航空母艦を建造する造船所は、以前にインド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の改造(実質的に新造)を担当したセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』が最有力候補となっております。
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[ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)で建造される]

この他、将来航空母艦建造への協力企業(航空母艦の船体の一部を建造)として、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』が候補に挙がっています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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将来航空母艦の建造費は、1番艦で約5000億ルーブルになるようです。
2020年7月に2隻が起工されたプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦「イワン・ロゴフ」型が1隻500億ルーブル程度ですから、10隻分になります。
[プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦(イワン・ロゴフ型)]

将来航空母艦を設計している『ネヴァ川計画設計局』は、より安価な汎用海上複合体「ヴァラーン」(45000トン)を提示していますが、今回の軍事産業委員会ウラジーミル・ポスペロフ氏の一連の発言を見る限り、全く眼中に無いようです。
[ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン]

ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン

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『タス通信』より
2021年2月25日14時0分配信
【「ヴァラーン」は狩りへ出る:ロシアは新たなクラスの海軍装備を作成する】

国内造船業は、統一プラットフォームの汎用海上複合体とプロジェクトのラインを作成する可能性を詳細に研究している。
『ネヴァ川計画設計局』の専門家は『タス通信』へ、この新たなプロジェクトの独自性とロシア海軍の為の必要性について話した。

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冷戦の終了後、汎用揚陸艦は、大規模な海軍連合部隊の支援手段から、戦闘のみならず人道的任務の遂行も可能な独立ユニットへと変わった。
汎用揚陸艦は、旗のデモンストレーション、部隊の移送、海上パトロール、大型艦の支援の為に使用される。
近年、国内造船産業は、このクラスの海軍装備の開発へ専ら向けられている。


このようなクラスのプロジェクト艦の1つとして、株式会社『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)が開発した「ヴァラーン」が在る。
同局は、汎用艦の国内最大の開発者の1つであり、ロシアで唯一の航空母艦及び訓練複合体の設計者である。

『タス通信』『ネヴァ川計画設計局』が話したように、「ヴァラーン」の特色は、多機能構造(統一プラットフォーム)に在る~これを基にして、航空母艦、汎用揚陸艦、輸送病院船、そして北極圏支援船すら含む複数のタイプの大型水上艦を作成できる。
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「このようなアプローチは、国内や世界の造船業の双方で新たなものとなる可能性が有り、このプロジェクトは、新たな海軍装備である汎用海上複合体を代表するものとなるでしょう」
専門家は話した。

[「ヴァラーン」の能力]
アメリカ
雑誌『ミリタリー・ウォッチ』は、「ヴァラーン」の風貌をブレイクスルーと言い、こう指摘した。
「艦は、以前にロシア造船産業が開発した対応する汎用揚陸艦の指標を超える費用対効果を有しています」
外国の専門家は、ある程度小さな排水量で、それは様々なクラスの50機の飛行装置を運ぶ事が可能であると指摘した。

汎用海上複合体「ヴァラーン」は、高度な自動化とロボット複合体の使用能力を特徴とする航空機搭載艦である。
それは24機の多目的航空機、6機のヘリコプター及び20機の無人飛行装置を収容できる。

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「汎用海上複合体ヴァラーンの航空グループ構成は、軍備として在る艦上戦闘機MiG-29Kと改型、更には、現代及び将来の外国の航空複合体に対応するバランスを保障し、効果的に使用される為の垂直離着陸機を含む将来飛行装置をベースにした形成が計画されております」
同局広報サービスは指摘した。
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これらに加えて開発者によれば、汎用海上複合体の航空グループ構成には将来ロボット複合体が含まれており、艦自体は、統合戦闘管理システムにより保障される高レベルの自動制御が提供される。

「ヴァラーン」の排水量は約45000トン、全長-約250メートル、幅-65メートル、構造喫水線上の吃水は9メートル。
汎用海上複合体は26ノットの速力を発揮できる。

[モジュール設計]
『ネヴァ川計画設計局』
は、艦プロジェクトにはモジュール方式による船体の形成が提供され、高いテンポの建造の保障を可能にすると指摘した。
運用期間中の修理期間と費用を最小限にする目的で、使用機器は汎用海上複合体の基礎ブロックへ既に内蔵される。
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「ヴァラーン」には、ロシア連邦海軍ガスタービン装置、統合推進システムの装備が予想される。
「艦は更に、既に供給されている総合艦上システムを受け取ります~これは更に、建造費用の大幅な削減を可能にします」
『ネヴァ川計画設計局』
の専門家は付け加えた。

当初から「ヴァラーン」は、主な寸法と排水量が、ロシア連邦のあらゆる主要造船所で生産能力の著しい近代化無しに建造を行なう事を可能にする艦として開発された。
「これは、シリーズの複数の艦の建造を可能にし、建造費用と、その期間の大幅な削減をもたらすでしょう」
開発者は話した。
「ヴァラーン」の建造費用は、現在作成されている同様の排水量の艦の建造支出を超えないと予想される。

[プログラムの状態]
『ネヴァ川計画設計局』
の専門家が指摘したように、「ヴァラーン」は全体的に素案の水準に在り、幾つかの主要部分は草案設計段階である。
「全体の配列図、艦の主動力装置及び発電システムの概念図を開発し、船体の3次元立体モデルを作成しました」
同社は話し、「ヴァラーン」は同局の主導で開発している事を指摘した。
更には、輸出へ向けた風貌の汎用海上複合体の作成が予定されている。

「ヴァラーンの概念自体は、バランスの取れたロシア連邦海軍の現代的な任務を負う革新的な世界の大洋の海上プラットフォームとして、世界市場で艦が有利な位置を占める事を可能にします。
プロジェクトの主な優先事項は、国家の軍事-政治的地位の維持を保障するのに必要な戦闘効果性を伴った高い経済的な合目的性です」

同局は通知した。

[「ヴァラーン」の同類]
「ヴァラーン」
の直接的な外国の同類は、現時点においては無い~世界の大規模な造船会社は多くの任務を遂行する為に意図された多目的汎用揚陸艦を生産しているが、単一プラットフォームに基づき、統一コンポーネントを使用して作られた如何なる汎用複合体も不在である。

「ヴァラーン」の排水量は、アメリカ汎用揚陸艦「アメリカ」級に相当する~現在、アメリカ合衆国海軍には、このような2隻の艦~「アメリカ」及び「トリポリ」が在り、更なる1隻の艦~「ブーゲンビル」は2019年3月に起工された。
これらの汎用揚陸艦は、1隻辺り33億~34億ドルの巨大な価格である。
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フランス汎用揚陸艦「ミストラル」級は、「ヴァラーン」の対応する指標のほぼ半分の21500トンである。
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中国プロジェクト075汎用揚陸艦を積極的に建造している~このクラスの3隻の艦が様々な建造段階に在り(この内の未だ1隻も就役していない)、今後、その数は8隻に増加する。
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この汎用揚陸艦は、「ヴァラーン」よりも少し小さい(それぞれ4万トンと45000トン)

ネヴァ川計画設計局はプロジェクト"ヴァラーン"汎用海上艦(軽空母)を開発する

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『タス通信』より
2021年1月19日0時50分配信
【『ネヴァ川計画設計局』はプロジェクト「ヴァラーン」(オオトカゲ)汎用海上艦を提示した】
モスクワ、1月18日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)は、2つの新たな汎用艦プロジェクト、具体的には汎用海上艦「ヴァラーン」及び新たな汎用揚陸艦を開発している。
これは、『タス通信』へ配布された同社の90周年記念日へ捧げられる計画設計局の資料で述べられている。

汎用海上艦「ヴァラーン」は、高度の自動化とロボット工学複合体が使用可能である事を特徴とする航空機搭載複合体である。
その艦上には、24機の多目的航空機、6機のヘリコプターと20機までの無人飛行措置を配置できる。

艦の排水量は約45000トン、全長-約250メートル、幅-65メートル、構造吃水線における吃水-9メートル。
「ヴァラーン」は26ノットまでの速力を発揮できる。

将来汎用揚陸艦の排水量は約30000トンである。
艦の全長は約220メートルに達し、幅-42メートル、構造吃水線における吃水-7メートル。
新たな汎用揚陸艦は、約24ノットの速力を発揮できる。
艦の甲板には、ヘリコプターの為の7つの着艦スペースが配置される。

『ネヴァ川計画設計局』は、汎用艦の最大の国内開発者の1つであり、ロシアで唯一の航空母艦及びトレーナー複合体の設計者である。
同社は1月18日に創立90周年を迎える。



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【『ネヴァ川計画設計局』公式サイト】
1931年1月18日に創立された『ネヴァ川計画設計局』は、第2次世界大戦前から大戦後に掛けて、プロジェクト1「レニングラード」型嚮導駆逐艦、プロジェクト7「グネフヌイ」型駆逐艦、プロジェクト26「キーロフ」型巡洋艦、プロジェクト68K「チャパエフ」型巡洋艦、プロジェクト68bis「スヴェルドロフ」型巡洋艦といった水上戦闘艦を設計しました。

プロジェクト1「レニングラード」型嚮導駆逐艦
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プロジェクト7「グネフヌイ」型駆逐艦
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プロジェクト26「キーロフ」型巡洋艦
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プロジェクト68K「チャパエフ」型巡洋艦
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プロジェクト68bis「スヴェルドロフ」型巡洋艦
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1960年代に「ヘリコプター空母」プロジェクト1123「モスクワ」型対潜巡洋艦を設計してからは、旧ソ連の一連の「航空母艦」プロジェクト1143「キエフ」型重航空巡洋艦、プロジェクト11435「アドミラル・クズネツォフ」型重航空巡洋艦、プロジェクト11437「ウリヤノフスク」型重原子力航空巡洋艦を手掛けました。
(プロジェクト11437ソ連邦解体により建造中止)

プロジェクト1123「モスクワ」型対潜巡洋艦
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プロジェクト1143「キエフ」型重航空巡洋艦
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プロジェクト11435「アドミラル・クズネツォフ」型重航空巡洋艦
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プロジェクト11437「ウリヤノフスク」型重原子力航空巡洋艦
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空母を手掛ける一方、プロジェクト1171大型揚陸艦プロジェクト1174「イワン・ロゴフ」型大型揚陸艦といった揚陸艦の設計も手掛けました。

プロジェクト1171大型揚陸艦
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プロジェクト1174「イワン・ロゴフ」型大型揚陸艦
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ソ連邦解体後には、インド海軍向けのプロジェクト11430航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」ロシア海軍プロジェクト11711「イワン・グレン」型大型揚陸艦を設計しました。

プロジェクト11430航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」
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プロジェクト11711「イワン・グレン」型大型揚陸艦
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そして今は、ロシア海軍将来航空母艦の設計に従事しています。

この他、汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)も設計していましたが、ロシア海軍は、『ネヴァ川計画設計局』が設計した艦では無く、『ゼレノドリスク計画設計局』が設計したプロジェクト23900「イワン・ロゴフ」型汎用ヘリコプター揚陸母艦を採用し、2020年7月20日に2隻が起工されました。
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そして創立90周年を迎えた2021年1月18日、『ネヴァ川計画設計局』は、プロジェクト「ヴァラーン」(オオトカゲ)汎用海上艦の設計案を公表しました。

「ヴァラーン」は45000トンの「軽空母」ですが、公表された画像を見る限り、艦首にスキージャンプ台は無く、カタパルトらしきものが2つと、着艦フックが見受けられます。

ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦はセヴェロドヴィンスク造船所(セヴマシュ)で建造される

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『タス通信』より
2020年12月23日3時0分配信
【『統合造船業営団』は新たな航空母艦を『セヴマシュ』で建造するつもりである】
モスクワ、12月22日/タス通信

『統合造船業営団』は、ロシア海軍の為の将来航空母艦『セヴマシュ』で建造するつもりである。
火曜日に『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは、テレビ局『ロシア-24』のインタビューを受け、こう言った。


「国防省が決定を下しさえすれば、私共には、即座に、その設計と建造へ取り掛かる用意が有ります。
インドの為の航空母艦の建造は、その経験が我々に有る事を示しています。
この経験は工場『セヴマシュ』に集中しており、軍当局からの発注が有れば、私共は、正にここで航空母艦を建造するつもりです」

彼は話した。

ラフマノフは、今やロシアは、この為の全ての領域に対応できる事を強調した。

新たな航空母艦の建造費用について、彼は、他国の海軍航空母艦の建造費用よりも幾分か安くなると説明した。
「外国の艦船と比べ、建造費用は大幅に安い。
これは航空母艦にも対応するであろう事を私共は無条件で確信しております。
私共は、国家防衛発注を効率的に履行する建造協業体制を形成する機会を見出しております」
『統合造船業営団』
のトップは説明した。

ラフマノフによると、国産艦は外国よりも費用の面で優っている。
「最近の記者会見で、大統領が、ロシア連邦とアメリカ合衆国の軍事予算の比率について何と言ったのかを覚えておりますか?
一定の比率の存在は、我々とアメリカの費用の違いの実例を概算できるでしょう」

彼は話した。

[現在の航空母艦]
プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」
ロシア海軍最大の艦にしてロシア連邦海軍唯一の航空母艦であり、50機のヘリコプター及び水平離着陸航空機の搭載が可能である。
更に、対艦ミサイル複合体及び高射ミサイル複合体砲装置で武装する。
その満載排水量は59100トン、最大長306メートル。
同艦は29ノットの速力発揮を可能とする。
1991年初頭に北方艦隊へ加わった。
2016年には地中海で初めて戦闘に使用され、この時に戦闘機シリアテロリストへ打撃を与えた。

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今、「アドミラル・クズネツォフ」は修理中であり、2件の緊急事態が伴った:2018年には艦が最初のドック入りを行なっていた浮きドックPD-50が沈没し、2019年には艦の発電機区画の1つで火災が発生した
公式筋は、これらは批判では無いと言った。
12月4日、造船分野の情報提供者は、航空母艦は2022年に試験へ入ると『タス通信』へ伝えた。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの予備設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

ただ、現在の所、将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ決まっていません。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する]

ですが、将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)


将来航空母艦を建造する造船所は、以前にインド海軍向けの航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の改造(実質的に新造)を担当したセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』が最有力候補となっております。
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この他、将来航空母艦建造への協力企業(航空母艦の船体の一部を建造)として、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』が候補に挙がっています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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ロシア造船業界はロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造を準備する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2020年6月29日13時30分配信
【『統合造船業営団』はロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦を建造する為に必要な技術的能力と経験を有している-総取締役】
モスクワ、6月29日、インタファクス

『統合造船業営団』は、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の建造へと歩みだす準備を整えており、(造船)分野の企業は、このようなプロジェクトを実現する為に必要な全てのリソースと経験を持っている。
『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフは述べた。

「これは海軍にとっては明確な問題です。
重要なのは、どのように戦うのかを理解する事です。
祖国が命じれば、我々は航空母艦を建造します」
ラフマノフ
は、月曜日の『インタファクス』のオンライン記者会見中、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の建造開始が可能な時期についての質問に答え、こう話した。

彼によると、『統合造船業営団』は、最新の航空母艦建造の為の全ての技術的能力を有している。
「私共は理解しております。これが、どのような技術で可能なのかを。
私共は理解しております。それに基づいた基礎的な技術的解決策は、どのようなものであるべきかを。
クズネツォフを修理し、本質的には再建-『新造』となったインド海軍の為の航空母艦ヴィクラマーディティヤの経験は、このような経験を、少なくとも『セヴマシュ』と呼ばれる1つの企業が持っている事を示しました」
ラフマノフ
は指摘した。

現時点でロシア海軍はただ1隻の航空母艦~現在修理中の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を有している。
それは2022年に復帰しなければならない。

2017年11月、ロシア連邦国防次官(現在は副首相)ユーリー・ボリソフは発言した。
「航空巡洋艦について具体的に御話しいたしますと、それ(開発及び発注の予定)はプログラムの最後です。
私共は、現代的な航空母艦の開発と発注を計画しております」


2018年2月、ラフマノフは、『統合造船業営団』は新たな航空母艦プロジェクトの作業を主導していると『インタファクス』へ述べた。

『統合造船業営団』の最新の年次報告書では、ロシアは革新的な将来艦のコンセプトを開発しており、その中には新たな航空母艦のプロジェクトも含まれると指摘された。
「革新的な将来艦のコンセプト(概要)の開発:航空母艦、駆逐艦、フリゲート、非大気損発電装置付きの通常動力潜水艦、第5世代原子力潜水艦」
文書では、こう述べられている。

ロシア軍は、ロシア連邦海軍の為の新たな航空母艦の作成は、2018~2027年の国家軍備プログラムの第2プログラム時期(後半)に始まると表明した。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
19-1202c.jpg

ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
[ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる]
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)


将来航空母艦を建造する造船所については、最近では、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』、或いはセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』の協同建造が有力視されています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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『セヴマシュ』
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ロシア海軍の新世代原子力空母の開発には未完成の重原子力空母ウリヤノフスクの設計図が参考にされる

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『タス通信』より
2020年1月13日配信
【情報筋:ロシア連邦の最初の航空母艦は、ソヴィエト時代の「ウリヤノフスク」の設計図を考慮に入れて建造される】
モスクワ、1月13日/タス通信

ソヴィエト社会主義共和国連邦が開発し、完成しなかった重原子力航空母艦「ウリヤノフスク」の技術文書は、ロシアの最初の航空母艦の作成に使用される。
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『タス通信』造船分野の情報提供者より伝えられた。

「前世紀の1980年代末から90年代初頭のニコラエフの『黒海造船工場』のウリヤノフスクの建造の為の技術設計、更に文書は、新たな航空母艦の作成に使用されます」
対談者の1人は話した。
彼は更に、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の実地運用経験、特にシリアでの戦闘動作が考慮されると述べた。

同時に情報提供者は、海軍は未だ新たな航空母艦の戦術-技術的課題を示していない事を指摘した。
「海軍は戦術-技術的課題の作業を続けており、それは2020年に完了しなければならず、その後で『統合造船業営団』は設計の課題を受け取ります」
対談者は指摘した。

分野の他の情報提供者は確認した。
「新たな航空母艦の開発には、ウリヤノフスクの船体、更には、その総合艦載システムの作業設計文書が使用されるかもしれません」
対談者によると「未だ艦の科学研究作業は始まっていませんが、『ネヴァ川計画設計局』は、自身の主導で各作業を行なっております」

ロシア海軍は以前、2030年末に核動力装置を有する航空母艦の受領を計画していると表明した。
国防省は、次に、航空母艦建造の為の契約は2025年末に署名されるかもしれないと指摘した。
現在、ロシア海軍は、中型の通常動力航空母艦1隻~重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1985年にニコラエフで進水し、現在、近代化を伴う修理が行なわれている)を保有している。

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プロジェクト1143.7重原子力航空母艦「ウリヤノフスク」は、『ネヴァ川計画設計局』により開発され、ニコラエフ『黒海造船工場』で1988年11月に起工された。
艦は、1992~1993年の進水と1995年の海軍への引き渡しが計画されていた。
「ウリヤノフスク」は324メートルの長さを有し、最大排水量は約8万トンになる筈であった。
それは艦上に70機の航空機ヘリコプターを搭載する筈であった。
航空母艦の建造は、1991年のソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊により中止され、形成されていた艦の船体の一部は解体された。
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ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

2019年6月末には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]

一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』は、2019年7月上旬に将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」を公表しました。
これは満載排水量8万~9万トンの原子力空母です。
[原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された]


将来航空母艦の具体的な内容は未だ定まっていませんが、排水量は65000トン~70000トン程度になるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦は7万トン級になる]
[ロシア海軍の将来航空母艦は65000-70000トンになる]
つまり、上記の「シトルム」「ラマンチーン」よりは小さな艦になります。
(「シトルム-KM」よりは大きいですが)

現用の航空母艦で最も近いサイズの艦は、グレートブリテン海軍新鋭空母「クイーン・エリザベス」級になります。
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ロシア造船業界も、以前から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(約6万トン)よりも大きな航空母艦を建造できると表明しています。
[ロシア造船業界はアドミラル・クズネツォフよりも大型の新世代航空母艦を建造できる]

将来航空母艦の建造は、早くても2020年代後半になるようです。
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]

既に将来航空母艦の為の搭載機として、新たなVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ヤコブレフ新世代VSTOL艦上戦闘機]

この他、将来航空母艦の搭載機として、艦上早期警戒機艦上無人機も新たに開発されます。
[ロシア海軍航空隊司令官は語る]

将来原子力航空母艦の本格的な開発作業は2023年から始まります。
[ロシア海軍の為の7万トン級原子力空母の開発作業は2023年に始まる]

将来原子力航空母艦の設計には、ソ連時代に起工されたものの未完成に終わったプロジェクト11437重原子力航空巡洋艦「ウリヤノフスク」の設計が参考にされるとの事です。
ただしこれは、「ウリヤノフスク」のような艦を再び造るという事では無く、原子力機関の構造などを参考にするという事でしょう。
(将来航空母艦「ウリヤノフスク」原子力機関)


将来航空母艦を建造する造船所については、最近では、サンクトペテルブルク市『バルト工場』『北方造船所』、或いはセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』の協同建造が有力視されています。
[ロシア海軍の新世代原子力航空母艦の開発と建造には15年掛かる]

『バルト工場』
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『北方造船所』
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『セヴマシュ』
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