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シリアへ派遣されたロシア海軍黒海艦隊の地対艦ミサイル"バスチオン"の代わりとなる同型のミサイルがクリミア半島へ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月30日10時25分配信
【情報筋:クリミアの新たな「バスチオン」はシリアへ送られた複合体の代わりとなる】
セヴァストーポリ、11月30日-ロシア通信社ノーボスチ

クリミア沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の新たな大隊は、10月にシリアへ派遣された同類の部隊の代わりとなる。
ロシア通信社ノーボスチは、火曜日に半島の軍組織の情報提供者より伝えられた。

「10月にシリアへ送られた同類の部隊の代わりとなるバスチオン大隊は、本日に半島へ到着しました。
バスチオンは、半島の2ヶ所の地域に配置されます」

対談者は話した。

彼は、到着した「バスチオン」は、駐屯地が常に変更される移動式複合体であり、クリミア半島西方沿岸を、セヴァストーポリ地域と、エフパトリア(イェウパトーリヤ)或いは半島の北東に沿って移動する事を説明した。
「このバスチオンのような複合体によるカバーは、半島の対艦防衛と安全保障を大幅に向上させます」
クリミア
の軍組織の情報提供者は強調した。

2016年10月、クリミア「バスチオン」部隊は、同国のロシア航空宇宙軍グループ地中海海軍航空艦グループの安全保障を強化する計画により、シリアへ送られた。

対艦有翼ミサイル「ヤーホント」/「オーニクス」を有する沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、600kmに及ぶ海岸の防護の為に意図されており、様々なタイプおよびクラスの水上艦を撃破できる。
11月中旬、(ロシア)国防省は、沿岸ミサイル複合体が初めてシリアのテロリストの地上施設へ使用されたと発表した。

「バスチオン」大隊の標準的な編制には、ミサイルの為の4基の発射機と2基の輸送発射コンテナを含む約10両の車両が含まれる。



沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射ヴァージョンです。

[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

黒海艦隊は、クラスノダール地方及びクリミア半島地対艦ミサイル「バスチオン」を配備しています。
『黒海艦隊サイト』より
【K300P「バスチオン-P」】

2016年11月15日、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」艦上戦闘機Su-33警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」シリア領内のイドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設を攻撃しましたが、この時、「バスチオン」による攻撃も同時に行われました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


この「バスチオン」は、2016年10月にクリミア半島からシリアへ移送されたものでした。


そして11月30日、シリアへ移送された「バスチオン」の代わりとなる新たな「バスチオン」クリミア半島へ到着しました。


将来的には、「バスチオン」のサイロ発射型もクリミア半島へ配備されます。
[クリミア半島へロシア海軍の地対艦ミサイル"バスチオン"のサイロ発射型が配備される]


「バスチオン」は、2016年から北方艦隊太平洋艦隊にも配備されています。

2016年3月下旬、北方艦隊「バスチオン」が配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]

2016年3月初頭には、沿海地方「バスチオン」が配備されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
[ロシア海軍太平洋艦隊沿岸部隊は超音速地対艦ミサイル"バスチオン"を初めて発射した]

2016年11月下旬には、クリル諸島南部へ「バスチオン」が配備されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]
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クリミア半島へロシア海軍の地対艦ミサイル"バスチオン"のサイロ発射型が配備される

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『インタファクス』より
2016年11月18日17時0分配信
【クリミアでサイロ式沿岸ミサイル複合体「ウチョス」の戦闘準備が復活した】
モスクワ、11月18日、インタファクス-ロシア

サイロ式沿岸ミサイル複合体「ウチョス」大隊はクリミアで復活した。
金曜日に『インタファクス』は消息筋より伝えられた。

「復活した複合体は、その生存性を証明する為、数回のミサイル発射の実施が意図されています。
将来的には、この基地にはミサイル複合体バスチオンのサイロ配置型の展開が意図されております」

対談者は話した。

[複合体「バスチオン」]
以前、情報筋は、2020年までにクリミアへ最初の沿岸ミサイル複合体「バスチオン」サイロ配置型を展開できると伝えた。

「現用の対艦ミサイル"ヤーホント"と現在開発中の将来のヴァージョンは、黒海エリアに存在するあらゆる目標の破壊が可能です」
対談者は話した。

彼の見立てによると、サイロ展開方式の「バスチオン」は、複合体の戦闘安定性を大幅に向上させる。

「固定配置型は、黒海のロシア領海内へ侵入する如何なる艦に対しても反撃されずに攻撃する事が出来ます」
対談者は強調した。

彼は、固定式「バスチオン」は、無人機水中音響複合体(ソナー)を使用できるようになる事を指摘した。
サイロは、20kg/平方メートルまでの衝撃波の圧力に十分耐えられる。

統一超音速誘導対艦ミサイル3M55「ヤーホント」移動型沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、科学生産合同『機械製造』(コンツェルン『戦術ロケット兵器』へ含まれる)で開発、製造されている。

複合体「バスチオン」は600km以上に渡って延びた沿岸を防護し、強力な火力及び電波電子妨害という条件下で、様々なクラス及びタイプの水上艦、揚陸連合部隊、護送船団、航空艦打撃グループ、更には単独艦や地上電波照射目標を攻撃する為に意図されている。

1つの複合体の弾薬には、36基までのミサイル「ヤーホント」を含める事が出来る。
ミサイルは超水平線射程距離を有する。
それは「ファイア・アンド・フォゲット」の原則を実現している。

「ヤーホント」は距離300kmの目標を破壊し、200kg以上の弾頭を搭載できる。
ミサイルは、完全な自律戦闘使用、全ての飛行条件下での高空超音速、様々な軌道を選択(低高度及び組み合わせ)出来、更には、一連の広範囲の海上、航空、地上運搬手段の為に完全に統一されている。



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沿岸(地下)固定式ミサイル複合体「ウチョス」(秘匿名「オブィエクト-100」)は、東西冷戦時代にクリミア半島(セヴァストーポリ軍港周辺)防衛用として特別に建設された地下サイロ方式の地対艦ミサイルです。
ミサイル艦対艦ミサイルP-35「プログレス」(SS-N-3シャドック)が使用されました。
『黒海艦隊サイト』より
【沿岸固定ミサイル複合体「ウチョス」】

ソ連邦解体後、「ウチョス」ウクライナ海軍へ移管されましたが、運用される事無く放棄されました。
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2014年3月にクリミア半島ロシア連邦へ編入された後、放棄された「ウチョス」の修復が始まり、2016年11月までに復活しました。

「ウチョス」には、将来的には超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備される事になります。
『黒海艦隊サイト』より
【K300P「バスチオン-P」】

既に「バスチオン」の地下発射型の開発も始まっています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月29日15時25分配信
【ロシアはミサイル複合体「バスチオン」のサイロ(発射)ヴァージョンを開発する】
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元ウクライナ海軍大型揚陸艦コンスタンチン・オリシャンスキーはロシア海軍黒海艦隊の一員として活動するかもしれない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年2月9日17時37分配信
【ウクライナ参謀本部は黒海艦隊による軍艦「コンスタンチン・オリシャンスキー」の修理を非難した】

ウクライナ参謀本部は、ロシア黒海艦隊が、クリミア領域に残された大型揚陸艦「コンスタンチン・オリシャンスキー」のアンドレイ旗の下での海洋への出航を準備していると考えている。
ウクライナの新聞議会』は報じた。


同紙によると、元ウクライナ艦は2015年に船体作業を実施し、現在、「コンスタンチン・オリシャンスキー」の双方のディーゼルエンジンは修理中である。

ウクライナ参謀本部の匿名の情報提供者は更に、同艦がシリアへの貨物輸送の為に関わる事も有り得ると『議会』紙へ示唆した。

2014年3月、大型揚陸艦「コンスタンチン・オリシャンスキー」は、クリミアドヌズラフ湾へ閉じ込められた。
乗組員は沿岸へ上陸する前に、主動力装置の1つを故障させた。

以前、ロシア側は、大型揚陸艦「コンスタンチン・オリシャンスキー」を含め、クリミアに残された艦をウクライナへ戻す用意があると表明した。
その為の条件は、『ロスビジネスコンサルティング』が報じたように、ドンバスでの平和の確立であると言われている。


プロジェクト775大型揚陸艦BDK-56ポーランドグダニスク造船所で建造され、1985年にソ連海軍へ就役しました。

ソ連邦解体後、1997年にウクライナへ譲渡され、「コンスタンチン・オリシャンスキー」としてウクライナ海軍へ就役しました。
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2014年3月、ロシアクリミア半島を接収し、クリミアに居たウクライナ海軍艦艇もロシアに接収されました。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]
[ウクライナ海軍艦艇の一部はドヌズラフ湾内に閉じ込められた]

「コンスタンチン・オリシャンスキー」も3月24日にはロシア側の手に落ちました。


その後、ロシアは接収したウクライナ海軍艦艇のウクライナへの返還を始めましたが、ウクライナ東部での内戦の激化により中断しました。

「コンスタンチン・オリシャンスキー」も2014年10月にはセヴァストーポリへ回航され、黒海艦隊基地に係留されました。

その後、ロシア側により同艦の修理が実施されています。

ロシア海軍大型揚陸艦シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いており、黒海艦隊以外の艦隊からも大型揚陸艦が派遣され、更には、民間から買い上げた貨物船まで投入されています。

このような状況下でロシア海軍「コンスタンチン・オリシャンスキー」を放置しておく筈が無く、近い内に「シリア・エクスプレス」へ加わる事になるようです。

ロシア海軍退役中将セルゲイ・メニャイロはセヴァストーポリ知事に選出された

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年10月9日16時40分配信
【元黒海艦隊司令官代理セルゲイ・メニャイロはセヴァストーポリ知事となった】

本日・10月9日に開会されたセヴァストーポリ立法議会は、セルゲイ・メニャイロをセヴァストーポリ知事に選出した。
彼の立候補は、24の投票の内の21の議員に選ばれた。
3票は無効票と認められた。


これに先立ち、ロシア大統領は、同市の知事選挙の為の3名の候補者を発表した。
候補者は、セヴァストーポリ知事代行セルゲイ・メニャイロロシア連邦共産党セヴァストーポリ地域支部第1書記官ワシーリー・パルホメンコセヴァストーポリ知事顧問オレグ・ロスリャコフであった。

セルゲイ・イワノヴィチ・メニャイロは、北オセチアで生まれた。
彼は北方艦隊コラ小艦隊沿岸掃海艇の航海・戦闘班長からスタートし、(最終的には)黒海艦隊司令官代理となった。
2011年12月、軍務から退役した。

2010年4月、メニャイロは、ロシア大統領により提案された政党「統一ロシア」の3名の北オセチア共和国大統領候補の1人であった。

セヴァストーポリ立法議会の選挙においてメニャイロ政党「統一ロシア」の党員リストにナンバー2として名を連ねていた。
その後、「統一ロシア」が同市の議会で絶対的多数を占め、彼は全権代表を辞任した。

2014年4月14日、ロシア連邦大統領令により、メニャイロセヴァストーポリ知事代行となった。


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ロシア海軍退役中将セルゲイ・イワノヴィチ・メニャイロ氏は、2014年4月14日、セヴァストーポリ連邦市の知事代行に任命されました。
[ロシア海軍退役中将セルゲイ・メニャイロはセヴァストーポリ知事代行に任命された]

それから約半年後の10月9日、セヴァストーポリ市議会の選挙により、正式にセヴァストーポリ連邦市知事に選出されました。

セヴァストーポリの企業は潜水艦ザポリージャ(現B-435)の差し押さえを求める

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『イタルタス』より
2014年6月9日16時30分配信
【セヴァストーポリの企業は、ウクライナの潜水艦「ザポリージャ」の権利を主張する】
セヴァストーポリ、6月9日/イタルタス特派員ヤニーナ・ワシコフスカヤ

セヴァストーポリ国営企業「中央設計局チェルノモーレッツ」は、裁判所の判断に基づき、ウクライナ海軍唯一の潜水艦「ザポリージャ」を差し押さえ、売却する権利が有る。
セヴァストーポリ軍事産業合同体の企業首脳の円卓会議中に「中央設計局チェルノモーレッツ」局長アレクサンドル・ポロジンは述べた。

同局は総請負業者として潜水艦を修理したが、受注実行の為の代金は受け取っていない。
ウクライナ軍に対する債務額は300万ドルもしくは1000万ルーブルである。

中央設計局「チェルノモーレッツ」は、セヴァストーポリの経済裁判所へ補償の為に提訴し、ウクライナの法律に基づいた判決を受けた。
5月、この判決は、ロシアの裁判所により確認された。
しかし、ボロジンによると、ウクラ​​イナ軍は、キエフにおいて再び告訴しようとしている。

セヴァストーポリ企業への債務支払い問題は、ウクライナ国防省及びロシア国防省の船舶設備の引き渡し交渉中に出てきた。
交渉に参加した「チェルノモーレッツ」局長によると、「ザポリージャ」引き渡しの為の主な条件として、潜水艦修理の債務支払いが提示された。

「ですが、国防省とウクライナ海軍は、この潜水艦の引き渡しには乗り気ではありませんでした。
間違いなく、彼等は、それ(ザポリージャ)を必要としていないのでしょう。
従いまして、私共は司法の執行官へ連絡し、それを差し押さえ、更には、レストランとして売却するか、或いは、解体の為にトルコへ送らなければならないでしょう」
ボロジン
は話した。

[潜水艦「ザポリージャ」]
潜水艦「ザポリージャ」は1970年に建造され、当初は北方艦隊の編制へ含まれていた。
1990年、潜水艦黒海へ移動した。
1997年にはウクライナ海軍の編制へ加入した。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ザポリージャ」の騒音と戦闘能力という特性は、既に1980年代初頭から現代の海洋戦闘における必要条件を満たしていない。
その理由は、居住保障システム、兵装、潜水艦のダメージコントロール手段が旧式化しており、乗組員にとっては安全ではない為である。


2014年3月、クリミア共和国ロシア連邦へ編入された事に伴い、クリミア半島に居たウクライナ海軍艦艇ロシアへ接収されました。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]

ウクライナ海軍唯一の潜水艦「ザポリージャ」に関しては、ロシア黒海艦隊潜水艦部隊(第247独立潜水艦大隊)の司令と参謀長が出向いて説得工作を行ない、その結果、艦長と一部の乗員は艦を離れましたが、残りの乗員は潜水艦と共にロシア海軍へ加わる道を選びました。
[ウクライナ潜水艦ザポリージャ、ロシア黒海艦隊へ編入?]
[旧ウクライナ潜水艦ザポリージャはロシア海軍旗を揚げた]

ロシア黒海艦隊第247独立潜水艦大隊へ加わった旧「ザポリージャ」(B-435)ですが、その後、ウクライナへ返還される事になりました。
[潜水艦B-435(旧ザポリージャ)はウクライナ海軍へ返還されるかもしれない]
[潜水艦ザポリージャはウクライナ側へ返還される]

既にロシアは、クリミア半島において接収したウクライナ海軍艦艇の内の3分の2をウクライナ側へ引き渡しています。
『イタルタス』より
2014年6月9日16時36分配信
【ロシアはクリミアにある艦艇の内の3分の2をウクライナへ引き渡した】

しかし、統制艦「スラヴティチ」、潜水艦「ザポリージャ」、コルベット数隻などは未だセヴァストーポリに残されています。
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この内、「ザポリージャ」が未だに返還されていない理由の1つとして、以前に同艦を修理した際の代金が未払いである事が明らかにされました。
(「ザポリージャ」の修理はロシア側の手により実施された)
[ロシアは、ウクライナ潜水艦の修理に協力する]
[ウクライナ潜水艦ザポリージャは完全に修復された]

ロシア側としては、未払いの修理代金を支払わなければ「ザポリージャ」ウクライナへ引き渡さないつもりのようですが、ウクライナ側は、金を支払ってまで「ザポリージャ」を取り戻す気はさらさら無いようです。

ロシア空軍の爆撃機Tu-22M3はロシア海軍と共に黒海で対艦ミサイル攻撃訓練を実施した

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『インタファクス』より
2014年6月9日15時17分配信
【爆撃機Tu-22M3は黒海においてミサイル打撃を与える訓練を行なった】
モスクワ、6月9日、インタファクス.RU

ロシア遠距離航空隊の2機の爆撃機Tu-22M3から成る航空打撃グループは、黒海艦隊部隊と共に黒海に在る模擬標的へミサイル打撃を与える事に取り組んだ。
月曜日、『インタファクス』は、地域の軍組織から伝えられた。

「2機の遠距離爆撃機Tu-22M3はエンゲルス飛行場(サラトフ州)からフライトを行ない、黒海エリアにおいて仮想敵の艦船支隊へミサイル打撃を与える事に取り組みました」
対談者は話した。

彼によると「戦闘訓練演習中、戦闘機Su-27が随伴した遠距離電波位置特定検出航空機A-50を用いて空中及び海上の状況の監視が行なわれました」

「遠距離航空隊の航空機と同時に、海軍航空隊の爆撃機Su-24、更には、黒海艦隊の2隻のロケット艦と沿岸ミサイル複合体バスチオンの艦艇打撃グループにより、仮想水上目標へミサイル打撃を与える事に取り組みました」
彼は指摘した。


今回の黒海における対艦攻撃演習の参加戦力は以下の通りです。

[ロシア空軍]
爆撃機Tu-22M3
戦闘機Su-27
遠距離電波位置特定検出航空機A-50

[ロシア海軍]
ロケット艦2隻
前線爆撃機Su-24
沿岸対艦ミサイル複合体「バスチオン」

ロシア空軍遠距離航空隊爆撃機Tu-22M3は、エンゲルス飛行場から発進したとの事ですから、第6950航空基地所属の機体でしょう。
この他、戦闘機Su-27クリムスク飛行場第6972航空基地(第4航空・防空軍司令部)遠距離電波位置特定検出航空機A-50軍事輸送航空隊(イワノヴォ・セヴェルヌイ飛行場に駐留)所属機でしょう。

この他、ロシア海軍黒海艦隊の各部隊も参加したとの事です。

前線爆撃機Su-24は、クリミア半島グヴァルジェイスコエ飛行場に駐留する機体です。
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「ロケット艦」は、黒海艦隊所属の小型ロケット艦2隻(シチーリ、ミラーシュ)及びエアクッションロケット艦2隻(ボラ、サムーム)の何れか2隻という事になります。

沿岸ミサイル複合体「バスチオン」は、クラスノダール地方ウタシュ村に駐留するロシア黒海艦隊第11独立沿岸ロケット砲兵旅団・第25独立ロケット大隊へ配備されています。
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今回、黒海において対艦ミサイル攻撃訓練を実施した目的ですが、想い起されるのは、現在、黒海にはアメリカ海軍フランス海軍の戦闘艦が展開しているという事実です。
[ロシア海軍は黒海へ入ったフランス海軍のフリゲートを監視する]


なお、ロシア国防省内では、クリミア半島グヴァルジェイスコエ飛行場へ2016年以降に爆撃機Tu-22M3を配置する話が出ているようです。

『インタファクス』より
2014年3月26日10時36分配信
【クリミアへロシア海洋ロケット航空隊が戻ってくる】

ロシア海軍は黒海へ入ったフランス海軍のフリゲートを監視する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年6月6日11時45分配信
【ロシア連邦黒海艦隊はフランス海軍の軍艦を追跡する:同艦からの脅威は示されていない】
モスクワ、6月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊は、現在、アメリカ合衆国海軍巡洋艦「ヴェラ・ガルフ」と共に黒海へ滞在しているフランスの軍艦「シュルクーフ」を追跡している。
金曜日、ロシア国防省の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

以前、「シュルクーフ」黒海へ入ったと報じられた。
恐らくは、ロシア海軍グループに対する偵察を実施する為に。
予定では、6月15日、NATO加盟国の第3の艦-イタリア海軍偵察艦「エレットラ」黒海へ入る。

「(シュルクーフの)追跡の為には、1隻の偵察艦で充分です。
シュルクーフは重大な軍事的脅威とは見なされておりませんし、それを監視するには黒海艦隊の1隻で充分です」

対談者は指摘した。

彼によると、同艦へ特別な注意を払わなければならないのは「同艦がロシアの領海へを企てた場合のみです」
しかし状況から判断するにフランス「挑発は行っておらず、その代わりにオデッサへ向かっており、シュルクーフはルーマニア側への移動を始めています」

更に情報提供者によれば、「黒海におけるNATO軍艦の挑発行動の可能性を防ぐ」為に、海軍航空隊を用いる可能性は排除されない。

モントルー条約によると、非黒海沿岸諸国の軍艦は、21日間を越えて黒海に滞在する事は出来ない。
黒海における非黒海沿岸諸国の軍艦は、総トン数30000トンを超えてはならない。
今年、アメリカフリゲート「テイラー」は、条約に違反し、黒海における滞在期限を11日間超過している。

ロシアの専門家は、NATO艦黒海への滞在を「神経遊戯」と呼んでいる。
全ロシア海軍支援協会の会長ミハイル・ネナシェフは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、黒海におけるNATO諸国の艦の存在は、ロシアへの積極的な圧力の継続であるとの見方を示した。


フランス海軍フリゲート「シュルクーフ」(タイプ・ラファイエット・フリゲート)は、5月28日に黒海へ入りました。
『黒海ニュース』より
2014年5月30日配信
【フランスの見えないフリゲート「シュルクーフ」(F711)は黒海へ】

黒海へ入った後、「シュルクーフ」黒海北部を遊弋し、クリミア半島ロシア黒海艦隊沿岸施設から50-60kmまで接近し、更にはノヴォロシースク沖を横断したとの事です。
『イタルタス』より
2014年6月4日9時15分配信
【フランスのフリゲート・シュルクーフはクリミアのロシア軍施設を偵察している】

当然ながら、ロシア海軍側も「シュルクーフ」の動向を監視しています。
具体的な艦名は挙げられていませんが、今回の記事によると、偵察艦が監視任務に就いている事が示唆されています。

フランス海軍は、以前には情報収集艦「デュピュイ・ド・ローム」黒海へ派遣しています。
(1度目は2014年4月10日から4月30日まで、2度目は5月14日から5月29日まで黒海に滞在)
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『黒海ニュース』より
2014年5月15日配信
【フランス海軍の大型偵察艦「デュピュイ・ド・ローム」は再び黒海へ】

この他、記事中でも触れられているように、アメリカ海軍ミサイル巡洋艦「ヴェラ・ガルフ」は、5月23日から黒海に滞在しています。
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『黒海ニュース』より
2014年5月24日配信
【ロケット巡洋艦USSヴェラ・ガルフは黒海へ】

記事中で触れられていますが、今後はイタリア海軍多用途支援艦(情報収集艦)「エレットラ」黒海へ入ります。
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何れも、今年2月下旬から表面化したウクライナ危機と、3月のクリミア共和国及びセヴァストーポリ特別市ロシア連邦編入に対応した動きです。

無論言うまでも無く、これらの艦は、ウクライナへの支持とロシアへの牽制の為に黒海で行動しています。

フランスは、ウクライナ危機など無かった2011年6月に締結したロシアへのヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級の売却契約を、他のNATO諸国の反対にも関わらず、現在でも忠実に履行していますが、その一方で、黒海におけるロシアへの牽制活動にも積極的に参加しています。

日本では、ロシアへのミストラル級売却の方は報じられますが、フランス軍艦ロシアに対抗して黒海で活動している事は殆ど報じられていません。

ロシア海軍退役中将セルゲイ・メニャイロはセヴァストーポリ知事代行に任命された

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『イタルタス』より
2014年4月15日10時29分配信
【プーチンはセルゲイ・メニャイロをセヴァストーポリ知事代行に任命する法令に署名した】
モスクワ、4月15日/イタルタス

ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、セルゲイ・メニャイロセヴァストーポリ知事代行に任命する法令に署名した。
法令は、クレムリンのサイトで公表された。
文書は、署名された日から発効する。

4月14日、ロシア大統領は、セルゲイ・メニャイロ及びアレクセイ・チャリイと会談し、元黒海艦隊副司令官をセヴァストーポリ知事代行に任命する法令に署名すると述べた。

プーチンは会談中にメニャイロへ彼が軍での勤務を終えた後の事について尋ねた。
メニャイロは、2011年に退役した後の彼の全ての仕事はセヴァストーポリと海軍に関連するものであり、現在は国有企業のトップを務めていると報告した。

「貴方は、経済問題については良く御存知でしょうか?」
大統領は質問し、肯定的な答えを受けた。
新たな市のトップは、セヴァストーポリが明確な問題に直面している事を確認した。
彼は、その中でも、まず最初に汚職との闘い、全ての当局組織の速やかな形成と「基礎体制の指導」を挙げた。

「連邦主体、市、これらは全て独立した活動形態であり、日々の時間に関連し、それは、一見した限りでは、うんざりする仕事です。
都市経済の維持・発展に関連する公共住宅、電気、水の供給、市民の生活水準の向上、これらは全ての管理部、知事の活動の主題です」
プーチン
は警告した。

「私は、最も重要な点を理解しております。
私は、社会的緊張を減らす為、全力で業務を行なう所存です」
メニャイロ
は答えた。


セヴァストーポリ知事代行に任命されたセルゲイ・イワノヴィチ・メニャイロ氏は、ロシア海軍退役中将です。
[セルゲイ・メニャイロ]

メニャイロ提督は、2008年8月のグルジア戦争においては、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」に座乗してアブハジア方面ロシア海軍部隊を統括指揮しました。
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8月9日、10日には、グルジア海軍部隊と交戦しています。
[アブハジア沖海戦「詳細」]
[アブハジア沖の海上戦闘(2008年8月9~10日)とセルゲイ・メニャイロ中将]

その後、2009年5月30日から2011年12月22日に退役するまでロシア黒海艦隊副司令官を務めました。
[メニャイロ中将は黒海艦隊副司令官に就任する]

退役後は、ロシアの国営企業に「天下り」していたようです。

2014年3月18日、セヴァストーポリ市ウクライナから分離したクリミア共和国と共にロシア連邦へ編入され、ロシア連邦市となりました。
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そしてプーチン大統領は、新たにロシア連邦へ加わったセヴァストーポリ連邦市の知事代行として、グルジア戦争の英雄であるセルゲイ・メニャイロ提督を送り込みます。
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ウクライナ海軍フリゲート「ヘトマン・サハイダチヌイ」乗員はクリミアへ戻りたがっている

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年4月11日19時09分配信
【「ヘトマン・サハイダチヌイ」船員はクリミアへ戻りたがっている】

フリゲート「ヘトマン・サハイダチヌイ」で勤務しているウクライナ海軍の船員の一部は、彼らの家族が残されているクリミアへ戻る為、退職を望んでいる。
『中央海軍ポータル』は、将兵自身より伝えられた

「ヘトマン・サハイダチヌイ」乗組メンバーからの情報によると、彼らは辞表を書いたが、2014年3月17日から完全な戦闘即応モードへ入っているが故に現在は受理されていない。
船員達は、残された家族の居るクリミアへ戻る事を希望し、艦上に在って辞表の受理を待っている。

『中央海軍ポータル』特派員は、「ヘトマン・サハイダチヌイ」の5名の将兵と連絡を取ることが出来たが、この内の4名は辞職に関する情報を肯定し、1人は断固として否定した。

「我々は全員がクリミアへ戻る事を望んでおりますが、我が国の情勢が安定しなければ、それは実行されないでしょう。
誰も勤務から去ろうとはしておりません。
幸いにも、私達の家族は、その事を理解しております。
情況が正常化する時など、誰にも分かりません。
同時に、誰もが最悪のケースへと発展した場合に備えておりますが、それでも、最良の望みを捨てる事はありません」

『中央海軍ポータル』は、艦の高位の士官である情報提供者より伝えられた。

更に、複数の船員が、「ヘトマン・サハイダチヌイ」乗員の感情に関するあらゆる情報は公表しないように司令部から指示されていると述べた。

ウクライナのポータルサイト『Otkat』によると、オデッサに係留されている艦から3名の将兵が脱走し、この内の1名は既にクリミアへとへ辿り着き、ロシアのパスポートへの登録を始めている。
ウクライナ国防省の代理人は、脱走兵に関する情報を確認していない。
当局の広報サービスは、現在、軍の全てが完全な戦闘即応体制に在り、軍からの辞職など認められないと説明した。

フリゲート「ヘトマン・サハイダチヌイ」ウクライナ海軍の旗艦である。
クリミア騒乱が始まった時、同艦はNATO及びEU諸国海軍と共に地中海で海賊対処任務を実施しており、
その後、2014年3月5日には、同艦が今も居るオデッサ港へ入港した。


アデン湾海賊対処任務に従事し、2014年3月5日にオデッサへ帰港したウクライナ海軍フリゲート「ヘトマン・サハイダチヌイ」に関しては、以前にも一部の乗員がクリミアへ戻る事を望んでいると報じられました。
[ウクライナ海軍フリゲート"ヘトマン・サハイダチヌイ"乗員の約2割はクリミアへ戻る事を望んでいる]

既に同艦の乗員3名が脱走したという情報も有りますが、いずれにせよ、「ヘトマン・サハイダチヌイ」乗員の士気は、あまり高くは無さそうです。

ウクライナ海軍のロケット艇プリルキはセヴァストーポリを去り、ウクライナへ戻された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年4月11日13時37分配信
【情報提供者:ロシアはウクライナへ最初の戦闘艦艇の移送を始めた】
セヴァストーポリ、4月11日-ロシア通信社ノーボスチ

金曜日、ロシア黒海艦隊ウクライナへの最初のウクライナ海軍戦闘艦艇-ロケット艇「プリルキ」の移送を開始した。
ロシア通信社ノーボスチ黒海艦隊司令部の情報提供者より伝えられた。

クリミアには、現在、約70隻のウクライナ海軍の戦闘艦艇及び支援船が居る。

「黒海艦隊の2隻の泊地曳船は、セヴァストーポリのカランチノイ湾からのロケット艇の離岸を開始しました」
対談者は話した。

セヴァストーポリ湾を出たロケット艇黒海艦隊の大型海洋曳船により移送され、中立水域まで輸送された艇は、ウクライナ側と合流する。


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プロジェクト206MRロケット艇R-262レニングラード(現サンクトペテルブルク)スレドニエ・ネフスキー造船所で1979年に起工され、1980年12月に竣工しました。
就役後は黒海艦隊へ配備されました。

ソヴィエト連邦解体後、1995年12月30日にウクライナ海軍へ譲渡され、U153「プリルキ」と改名されました。
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2014年3月、クリミア共和国ロシア連邦へ編入された事に伴い、クリミア半島に居たウクライナ海軍艦艇ロシアへ接収されました。
ロケット艇「プリルキ」も、その中の1隻でした。
[ウクライナ海軍には10隻の艦艇が残った]

その後、接収艦艇はウクライナへ返還される事になりました。
[クリミアに残された旧ウクライナ海軍艦艇はウクライナへ返還される]

そして4月11日、ロケット艇「プリルキ」給油船「ファストフ」曳船に曳かれてセヴァストーポリを去り、ウクライナ側へ引き渡されました。