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ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する

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『タス通信』より
2019年10月18日20時54分配信
【(ロシア)国防省は2019年に38基の有翼ミサイル「オーニクス」を受け取った】
モスクワ、10月18日/タス通信

科学生産合同『機械製造』は、今年初めからロシア連邦軍へ38基の有翼ミサイル「オーニクス」を引き渡し、更に17基が現在、受取者へ輸送されている。
金曜日の軍需製品統一受領の日に同社の設計主任アレクサンドル・デルガチェフは述べた。

「2019年、株式会社・軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』は、国家防衛発注の枠組みにおいて、沿岸複合体バスチオンの3組の大隊一式及び対艦有翼ミサイル"オーニクス"55基の納入を計画しております」
彼は話した。

デルガチェフによると、現時点で、複合体「バスチオン」の2組の大隊一式が引き渡されている。
第3の大隊一式は製造され、駐留場所へ輸送中である。
更に、38基のミサイル「オーニクス」が納入済みであり、17基が製造され、受取者へ輸送されている。

今日において、ミサイルは300kmの最大攻撃距離を有しており、最大飛翔速度は高空でマッハ2.5、弾頭部分の重量は250kgである。
複合体水上艦及び潜水艦の兵装である。

9月、ロシア連邦防衛産業企業体の情報提供者は、科学生産合同『機械製造』が最大射程距離800kmで海上及び地上目標への攻撃精度が増大した海上配置有翼ミサイル「オーニクス-M」を開発していると『タス通信』へ伝えた。
ミサイルの飛翔試験は数ヶ月以内に始まる。




【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」(輸出名「ヤーホント」)の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には科学生産合同『機械製造』による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による「オーニクス」の発射試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、「オーニクス」は2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
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一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]
[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」型)]

ロシア海軍原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の1隻目は2021年以降に復帰する]

「オーニクス」は、対地/対艦ミサイル「カリブル」と共用の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKから発射されます。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」は、ロシア海軍の各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)へ配備されています。


「バスチオン」は、2016年11月15日にシリア領内テロ組織を攻撃しています。
現在の所、これが「オーニクス」系列ミサイルの唯一の実戦での使用例です。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


軍備採用から10年以上経過した2016年初頭までに、科学生産合同『機械製造』「オーニクス」のソフトウェア面での改良を行ないました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の更なる改良を計画しています。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は更に改良される]
[ロシア海軍の為の超音速打撃ミサイル"オーニクス-M"の開発は進められている]

「オーニクス-M」は、ミサイルのサイズや最大速度は、元の「オーニクス」と同一ですが、最大射程距離が800kmに延伸され、攻撃精度も向上します。

元の「オーニクス」の射程距離が300kmですから、2.6倍に増大する事になります。

一見すると無理があるようですが、元々、「オーニクス」(ヤーホント)の射程距離300kmというのは、技術的理由ではなく、政治的理由(ミサイル技術管理レジームにより、最大射程300kmを超えるミサイルは外国へ輸出できない)により決められたものです。
輸出を考慮せず、自国(ロシア海軍)だけで使うのならば、射程を300kmに抑える必要は無いわけです。


科学生産合同『機械製造』は、ソヴィエト連邦時代には2種類の超音速対艦ミサイルを開発しています。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

現在は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発を進めています。
極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」
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ロシア海軍の為の超音速打撃ミサイル"オーニクス-M"の開発は進められている

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『タス通信』より
2019年9月25日9時35分配信
【情報筋:ロシアは射程800kmの有翼ミサイル「オーニクス-M」を開発している】
モスクワ、9月25日/タス通信

科学生産合同『機械製造』は、最大射程距離800kmで海上及び地上目標への攻撃精度が増大した海上配置有翼ミサイル「オーニクス-M」を開発している。
ミサイルの飛翔試験は数ヶ月以内に始まる。
『タス通信』は、ロシア連邦防衛産業企業体の2名の情報提供者より伝えられた。

「現用兵器である有翼ミサイル"オーニクス"をベースに、新たなヴァージョン-オーニクス-Mが開発されます。
これは800kmの最大攻撃距離を得ます」

対談者の1人は話した。

情報提供者は説明した。
「ミサイルは改善された制御システムを装備し、海上や地上の目標を、より正確に攻撃できます」
更に、電波電子戦闘手段の影響からのミサイルの防護は向上していると対談者は付け加えた。

他の防衛分野の情報提供者は、「オーニクス」最新ヴァージョンの飛行-設計試験は、9月上旬にバレンツ海エリアの北方艦隊海上射爆場で開始される筈だったと『タス通信』へ話した。
この試験の安全保障の為、民間船舶航行及び民間機の飛行は、数か所の海域で禁止された。
「しかし、製品の試験モデルに追加の点検が必要だったが故に、発射は実行されませんでした」
「オーニクス-Mの飛翔試験は、1~2ヶ月以内に始まる予定です」

対談者は話した。

情報提供者によると、現用兵器である「オーニクス」、近代化されるミサイルは、通常弾頭並びに核弾頭の搭載が可能である。
「オーニクス-M」の最大速度及び重量-寸法特性は、ベースヴァージョンのミサイルのままである。
「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』は、情報提供者から提示された情報にコメントしなかった。

[有翼の「オーニクス」]
以前、科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の改良を計画していると述べたが、具体的な特性は如何なるものになるのかという話については明らかにしなかった。
「はい、私共は、この対艦ミサイル複合体の有効性を高める為、ミサイル"オーニクス"の飛行特性の向上を提案しております」
9月13日に同社の代理人は『タス通信』へ話した。

製造者のデータによると、「オーニクス」と輸出ヴァージョン(ミサイル「ヤーホント」)の射程距離は、今日において300kmである。
ミサイルの最大飛翔速度は、高空でマッハ2.5であり、弾頭部分の重量は250kgである。

ミサイル「オーニクス」を有する対艦ミサイル複合体P-800の開発は1982年に始まり、2002年に軍備採用された。
複合体水上艦及び潜水艦の兵装であり、例えば、このミサイルは、プロジェクト885多目的潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」に搭載されている。

「オーニクス」をベースにしてロシア-インドミサイル「ブラモス」が作成された。
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MAKS-2019において、合同会社『ブラモス』インド側のトップ、クマール・ミシュラは、有翼ミサイル「ブラモス」の射程距離は800kmまで延長できると『タス通信』へ伝えた。
この時、彼は、このような技術的可能性は存在する事を指摘した。





【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」(輸出名「ヤーホント」)の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には科学生産合同『機械製造』による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による「オーニクス」の発射試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、「オーニクス」は2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
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一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]
[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」型)]

ロシア海軍原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の1隻目は2021年以降に復帰する]

「オーニクス」は、対地/対艦ミサイル「カリブル」と共用の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKから発射されます。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」は、ロシア海軍の各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)へ配備されています。


「バスチオン」は、2016年11月15日にシリア領内テロ組織を攻撃しています。
現在の所、これが「オーニクス」系列ミサイルの唯一の実戦での使用例です。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]


軍備採用から10年以上経過した2016年初頭までに、科学生産合同『機械製造』「オーニクス」のソフトウェア面での改良を行ないました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の更なる改良を計画しています。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は更に改良される]

今回の記事で初めて名前が出た「オーニクス-M」が、その更なる改良型になるようです。

「オーニクス-M」は、ミサイルのサイズや最大速度は、元の「オーニクス」と同一ですが、最大射程距離が800kmに延伸され、攻撃精度も向上します。

元の「オーニクス」の射程距離が300kmですから、2.6倍に増大する事になります。

一見すると無理があるようですが、元々、「オーニクス」(ヤーホント)の射程距離300kmというのは、技術的理由ではなく、政治的理由(ミサイル技術管理レジームにより、最大射程300kmを超えるミサイルは外国へ輸出できない)により決められたものです。

輸出を考慮せず、自国(ロシア海軍)だけで使うのならば、射程を300kmに抑える必要は無いわけです。


科学生産合同『機械製造』は、ソヴィエト連邦時代には2種類の超音速対艦ミサイルを開発しています。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

現在は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発を進めています。
極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」

ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は更に改良される

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『タス通信』より
2019年9月13日18時7分配信
【対艦ミサイル「オーニクス」は新たな特性を得る】
モスクワ、9月13日/タス通信

科学生産合同『機械製造』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)は、超音速対艦有翼ミサイル「オーニクス」の改良を計画している。
金曜日に『タス通信』科学生産合同『機械製造』より伝えられた。

「はい、私共は、この対艦ミサイル複合体の有効性を高める為、ミサイル"オーニクス"の飛行特性の向上を提案しております」
科学生産合同『機械製造』
は、然るべき質問に答え、こう話した。
同社の代理人は、具体的な特性は如何なるものになるのかという話については明らかにしなかった。

今日において、ミサイルの最大攻撃距離は300km、最大飛翔速度は、高空でマッハ2.5である。
弾頭部分の重量は250kgに達する。
複合体は、水上艦潜水艦の兵装である。

ミサイル「オーニクス」を有する対艦ミサイル複合体P-800の開発は1982年に始まり、ミサイルは、20年経った2002年に軍備採用された。

金曜日、科学生産合同『機械製造』は設立75周年を迎える。





【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には科学生産合同『機械製造』による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による「オーニクス」の発射試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、「オーニクス」は2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
13-0430o.jpg

一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲートの建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]
[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」型)]

ロシア海軍原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年末に完了する]
[近代化改装されるロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)の1隻目は2021年以降に復帰する]


「オーニクス」は、対地/対艦ミサイル「カリブル」と共用の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKから発射されます。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」は、ロシア海軍の各艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)へ配備されています。


「バスチオン」は、2016年11月15日にシリア領内テロ組織を攻撃しています。
現在の所、これが「オーニクス」系列ミサイルの唯一の実戦での使用例です。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

軍備採用から10年以上経過した2016年初頭までに、科学生産合同『機械製造』「オーニクス」のソフトウェア面での改良を行ないました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

そして今回、科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の更なる改良を行なうと発表しました。
改良の具体的な内容には触れられていませんが、飛行特性の向上との事ですから、おそらくは射程距離や飛翔速度の向上でしょう。


科学生産合同『機械製造』は、ソヴィエト連邦時代には2種類の超音速対艦ミサイルを開発しています。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

現在は、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」の開発を進めています。
極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」

ロシア海軍の為の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は2020年に完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日16時2分配信
【対潜複合体「オトヴェート」の国家試験は2020年に完了する】
サンクトペテルブルク、9月10日-ロシア通信社ノーボスチ

潜水艦撃破の為に意図されている将来対潜ミサイル複合体「オトヴェート」の国家試験は2020年に完了する。
ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、防衛企業~コンツェルン『ギドロプリボル』及び国立研究センター『エレクトロプリボル』訪問後に報道陣へ伝えた。

「『ギドロプリボル』は、今年に将来対潜複合体オトヴェートの試験量産へ着手します。
この複合体の国家試験の完了は来年に計画されています」

彼は言った。

彼によると、複合体「オトヴェート」は、コルベット、フリゲート重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を含む巡洋艦クラスの新造及び近代化される水上艦へ装備される。

「複合体は、潜在敵の潜水艦の破壊の為に意図されております。
弾頭部分はミサイルから分離した後、潜水艦が居ると推定される海域へ降り、自動モードで進入し、それを撃破します」
クリヴォルチコ
は話した。

コンツェルン『ギドロプリボル』は、海上で戦闘を行なう兵器を開発及び量産するロシア国防省の為の一連の国家契約を履行している。
この将来魚雷及び機雷兵器、更には様々な用途のロボット水中装置を開発している。



現在、ロシア海軍新世代水上戦闘艦の為の新たな対潜兵器として、対潜・対魚雷複合体「パケート-NK」が配備されています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
「パケート-NK」(324mm短魚雷)は、プロジェクト20380/20385コルベットプロジェクト22350フリゲートに装備されており、今後は、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、建造が始まったプロジェクト20386コルベッ、将来に建造される原子力駆逐艦「リデル」にも装備されます。

今回、ロシア国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ氏は、新型対潜兵器「オトヴェート」の存在を初めて明らかにしました。

クリヴォルチコ氏の発言を見る限り、「オトヴェート」は、弾頭部分に魚雷を装備する対潜ミサイルのようです。

おそらくは、ソ連邦時代に開発された対潜ミサイル「ラストルブ」「ヴォドパード」の後継でしょう。

対潜ミサイル「ラストルブ」


対潜ミサイル「ヴォドパード」

ロシア海軍の為の新型艦対空ミサイル"トール-MF"の試作品は2020年代初頭に完成する

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『タス通信』より
2019年7月12日9時6分配信
【海上高射ミサイル複合体「トール-MF」の最初の試験モデルは2020年代に作成される】
サンクトペテルブルク、7月12日/タス通信

ロシア海軍の為の高射ミサイル複合体「トール-MF」の最初の試験モデルは2020年代初頭に作成される。
『タス通信』は、国際海軍サロンにおいてイジェフスク電子機械工場『クポル』副総取締役ヴャチェスラフ・カルタショフより伝えられた。

「海上複合体トール-MFの開発は続けております。
その設計図の作成は未だです。
確かな計画では、2020年代初頭に作成いたします」
カルタショフ
は話した。

彼は、高射ミサイル複合体ロシア海軍の為に作成される事を指摘した。

「複合体は、器具部分の一元化がプログラムにより保障されます。
それは艦へ統合されなければなりません」

副総取締役は述べた。

第9回国際海軍サロンは、7月10日から14日までサンクトペテルブルク展示センター『レネクスポ』で開催される。
これには、19ヶ国からの28の企業を含む353の企業が参加する。



ロシア海軍の個艦防空用高射ミサイル複合体「キンジャール」は、陸上用高射ミサイル複合体「トール-M1」(SA-15ガントレット)の艦載型です。


ミサイル管制レーダー「ポドカート」(右端)
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8連装ミサイル垂直発射機
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「キンジャール」の開発は1975年からスタートし、プロジェクト1124K小型対潜艦MPK-104に試作品が搭載され、1982年から黒海で試験が行われました。
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現在、ロシア海軍プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、プロジェクト1155/11551大型対潜艦、プロジェクト11540警備艦「キンジャール」を装備しています。


一方、陸上タイプの方は、2000年代に改良型の「トール-M2」が開発されました。
「トール-M2KM」は、その最新ヴァージョンです。



そして、海軍の「キンジャール」の代替として、「トール-M2KM」の艦載ヴァージョンである「トール-MF」(M-トール)も開発される事になりました。
[ロシア海軍の為の新型高射ミサイル「M-トール」が開発される]

「トール-MF」は、ロシア海軍の新造艦・新世代艦への装備では無く、既に就役している艦の近代化改装の際に換装する事が想定されています。
[ロシア海軍の為の新型高射ミサイル複合体M-トールの開発は進められている]

2016年10月には、黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」後部ヘリコプター甲板高射ミサイル複合体「トール-M2KM」を搭載し、海上での発射試験が行なわれています。



一方、艦載用の高射ミサイル複合体「トール-MF」の試作品は、2020年代初頭に完成し、その後で試験が行なわれるようです。

ロシア海軍の新世代原潜の為の重電池魚雷の試験は進められている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年5月13日9時43分配信
【重電池魚雷は今年にロシア海軍へ軍備採用される-開発者】
モスクワ、5月13日、インタファクス

将来原子力潜水艦が装備する最新の電池魚雷は国家試験を行なっており、準備される見本品の海軍への引き渡しは、今年中に計画されている。
『インタファクス』は、国立研究-製造事業『レギオーン』総取締役イーゴリ・クルイロフより伝えられた。

「国立研究-製造事業『レギオーン』は、潜水艦の為の様々な兵装手段に従事しております。
我々の視点による将来の方向性の1つは、重電池魚雷の作成と、その開発の完了です。
現在、それは国家試験を行なっており、我々は、今年中に海軍が準備のできた戦闘ユニットとしての見本品を受領する事を望んでおります」
イーゴリ・クルイロフ
は話した。

彼は質問に答え、『レギオーン』が作成する将来魚雷兵器は、新世代戦略潜水艦の為のものであると述べた。

総取締役は更に、ロシア連邦海軍最新潜水艦の兵装として、複合体「パケート-NK」を見込んでいる。
「これは素晴らしいものであり、その構成には対魚雷用も有ります」
「それは、魚雷攻撃を撃破する為に意図されております。
我々にとってパケート-NKは価値の有るものであり、発案から量産までは『レギオーン』が実現しました。
新世代潜水艦の防護の課題を解決する為、対魚雷兵器が使用される事を願っております」
イーゴリ・クルイロフ
は指摘した。

国立研究-製造事業『レギオーン』は、ロシア海軍及び航空宇宙軍の為の高精度兵器開発の主要企業の1つである。
コーポレーション『戦術ロケット兵器』へ加わっている。



【国立研究-製造事業『レギオーン』公式サイト】

現在、ロシア海軍向けとして、幾つかの新型魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]

今回の記事に登場する「重電池魚雷」は、これらの新型魚雷とは別のものになるようです。
国家試験が行なわれているのは、おそらくキルギス共和国イシク・クル湖でしょう。
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この「重電池魚雷」は、新世代戦略原潜(ボレイ級)向けのようです。


今回の記事に登場する国立研究-製造事業『レギオーン』は、対潜/対魚雷複合体「パケート」も開発しています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
今の所は水上艦にしか装備されていない「パケート」ですが、開発元の『レギオーン』は、これを潜水艦にも搭載できると考えています。

ロシア海軍は2019年に10基の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーを受け取る

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『タス通信』より
2019年4月12日19時33分配信
【ロシア軍は2019年に10基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を受け取る】
モスクワ、4月12日/タス通信

ロシア連邦軍は、今年に移動および駐留サイロ複合体「ヤルス」の為の21基の大陸間弾道ミサイル、更には10基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を受け取る。
金曜日、『ヴォトキンスク工場』総取締役ヴィクトール・トルマチェフは述べた。

「2019年の国家防衛発注の枠組みにおいて、『ヴォトキンスク工場』は、50基の作戦-戦術ミサイル複合体イスカンデル-M、移動および駐留サイロ複合体ヤルスの為の21基の大陸間弾道ミサイル、更には10基の大陸間弾道ミサイル"ブラヴァー"の製造を行ないます」
トルマチェフ
は話した。

彼によると、現在、同社は、全ての種類の試験の実施、軍の代表者の受け入れ、軍部隊への地上移動ミサイル複合体「ヤルス」の為の4基の大陸間弾道ミサイル、更には複合体「イスカンデル-M」の為の14基のミサイルの発送の準備を整えている。

「当社の2019年の国家防衛発注の履行義務は、指定期限までに完全に遂行されるでしょう」
総取締役は強調した。



R-30「ブラヴァー」は、陸上用大陸間弾道ミサイルRT-2PM2「トーポリ-M」をベースにして『モスクワ熱技術研究所』が開発した潜水艦発射弾道ミサイルです。
(生産は『ヴォトキンスク工場』)

プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦は、元々は『マケーエフ記念国立ロケットセンター』が設計した弾道ミサイルR-39UTTkh「バルク」を搭載する予定でしたが、その「バルク」の発射試験が一度も成功しなかった為、「バルク」の開発は中止されました。
[幻と消えたSLBM「バルク」]

そして1998年、「バルク」に代わる新たな弾道ミサイルとしてR-30「ブラヴァー」の開発がスタートしました。

しかし、『モスクワ熱技術研究所』潜水艦発射弾道ミサイルの開発経験が無く、開発予算も十分ではなかった為に陸上からのミサイル発射試験は一度も行なわれず(エンジンの試験のみ)、いきなり原子力潜水艦からの発射試験を行なうという強引な手法を取った為、初期には失敗を重ねました。

2010年以降には問題点は改正されたらしく、完全に試射が失敗したのは一度だけになりました。

R-30「ブラヴァー」は、現在までに26回の試射が実施され、この内の7回が完全な失敗に終わっています。

1回目:2004年9月23日-成功
2回目:2005年9月27日-成功
3回目:2005年12月21日-成功
4回目:2006年9月7日-失敗
5回目:2006年10月25日-失敗
6回目:2006年12月24日-失敗
7回目:2007年6月28日-成功
8回目:2008年9月18日-成功
9回目:2008年11月28日-成功
10回目:2008年12月23日-失敗
11回目:2009年7月15日-失敗
12回目:2009年12月9日-失敗
13回目:2010年10月7日-成功
14回目:2010年10月29日-成功
15回目:2011年6月28日-成功
16回目:2011年8月27日-成功
17回目:2011年10月28日-成功

18回目:2011年12月23日-成功
19回目:2013年9月6日-失敗
20回目:2014年9月10日-成功
21回目:2014年10月29日-成功
22回目:2014年11月28日-成功
23回目:2015年11月14日-成功
24回目:2016年9月27日-部分的に成功
25回目:2017年6月26日-成功
26回目:2018年5月22日-成功


14回目(2010年10月29日)までの発射試験はプロジェクト941UM重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」から実施されましたが、15回目以降は「ボレイ」級戦略原潜3隻(ユーリー・ドルゴルーキー、アレクサンドル・ネフスキー、ウラジーミル・モノマーフ)から実施されています。

R-30「ブラヴァー」は、2018年6月頃にロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されたようです。
[潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーはロシア海軍へ制式採用された]


2019年中には、10基のR-30「ブラヴァー」ロシア海軍へ引き渡されます。


これまでのソ連/ロシア潜水艦用弾道ミサイルが改良を繰り返して来たのと同様に、当然ながら「ブラヴァー」も、今後改良型が作られる事になります。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良される]

「ブラヴァー」の改良については、コストダウンや効率性のアップ(おそらくは命中精度の向上)の他に、最大射程距離が12000kmに伸び、弾頭重量も1.5倍以上(約1800kg)に増大します。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良され、射程距離と弾道重量が増加する]

ロシア海軍の為の新型高射ミサイル複合体M-トールの開発は進められている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年4月5日9時22分配信
【海軍の為に高射ミサイル複合体「トール」の海上ヴァージョンが作成される】

ロシアでは、高射ミサイル複合体「トール」の海上ヴァージョンの作成作業が行なわれている。
4月5日・金曜日、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、イジェフスク電子機械工場『クーポル』(航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)ファニル・ジャトジノフは述べた。


彼によると、「トール」海上版の試験モデルは既に一連の試験を経ており、高射ミサイル複合体の高い効率性は地上のみならず、海上でも示されている。

「この方向性での試験設計作業は成功裏に完了しており、我が国の海軍のコンパクトかつ効果的な対空防衛手段の保障を可能にします」
ファニル・ジャトジノフ
は付け加えた。
「一元化は、高射ミサイル複合体の改善の為の大いなる作業の当然の結果の1つです」

以前、ロシア高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」の海上ヴァージョンが開発された事が想い起こされる。
「パーンツィリ-M」の公式プレゼンテーションは2017年のサンクトペテルブルク国際海軍サロンにおいて行われた。
この複合体は、1秒間に1000メートルまでの速度で飛行する目標を同時に4個まで攻撃する事が可能であり、反応時間は3~5秒である。
海上「パーンツィリ」ミサイル兵器は、20キロメートルまでの距離、高度2メートルから15キロメートルまでの目標を攻撃できる。
砲兵器は、4キロメートルまでの距離、高度0から3キロメートルまでである。

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」は、300トン以上の排水量の艦艇へ配置できる。



ロシア海軍の個艦防空用高射ミサイル複合体「キンジャール」は、陸上用高射ミサイル複合体「トール-M1」(SA-15ガントレット)の艦載型です。


ミサイル管制レーダー「ポドカート」(右端)
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8連装ミサイル垂直発射機
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「キンジャール」の開発は1975年からスタートし、プロジェクト1124K小型対潜艦MPK-104に試作品が搭載され、1982年から黒海で試験が行われました。
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現在、ロシア海軍プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、プロジェクト1155/11551大型対潜艦、プロジェクト11540警備艦「キンジャール」を装備しています。


一方、陸上タイプの方は、2000年代に改良型の「トール-M2」が開発されました。
「トール-M2KM」は、その最新ヴァージョンです。



そして、海軍の「キンジャール」の代替として、「トール-M2KM」の艦載ヴァージョンである「M-トール」も開発される事になりました。
[ロシア海軍の為の新型高射ミサイル「M-トール」が開発される]

「M-トール」は、ロシア海軍の新造艦・新世代艦への装備では無く、既に就役している艦の近代化改装の際に換装する事が想定されています。
[ロシア海軍の為の高射ミサイル"M-トール"は2018-2019年に登場する]

2016年10月には、黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」後部ヘリコプター甲板高射ミサイル複合体「トール-M2KM」を搭載し、海上での発射試験が行なわれています。

ロシア海軍の高射砲複合体パラシは高射ミサイル"ソスナ-R"を追加装備する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月29日9時22分配信
【艦載砲複合体「パラシ」はミサイル「ソスナ-R」を装備する】
モスクワ、3月29日-ロシア通信社ノーボスチ

艦上配置高射砲複合体「パラシ」は、レーザー誘導システムを有する高精度ミサイル「ソスナ-R」を追加装備する。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、このシステムの開発企業である『ヌデリマーン記念トチマシュ設計局』管理取締役ワレーリー・マケーエフは述べた。

「我々が最近に開発した同様のタイプのシステムは、2017年にロシア海軍へ軍備採用された高射砲複合体パラシです。
今日において、我が海軍には、この複合体が10基以上存在します。
将来的に、これは、高射ミサイル"ソスナ-R"を装備します」

彼は話した。

マケーエフは、「パラシ」は既に、輸出用の発注者の為に、レーザー誘導システムを有するこのミサイルが追加装備されている事を指摘した。

複合体3M89「パラシ」は、高精度兵器(対艦ミサイル)からの艦及び恒常施設の防衛の為、空中目標(航空機、ヘリコプター)、更には小型の海上及び地上目標への射撃の為に意図されている。

今日において、この高射砲複合体は、プロジェクト22350フリゲート、「ゲパルト3.9」型コルベット、更にはロケット艇R-60の兵装となっている。



[ロシア海軍の新型高射機関砲「パラシ」]

ロシア海軍の為の新型高射砲複合体3M39「パラシ」は、1994年から開発がスタートし、2005年秋から黒海艦隊ロケット艇R-60で洋上試験が始まりました。
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「パラシ」は、ロシア海軍プロジェクト12411ロケット艇R-60、プロジェクト11661Kロケット艦「ダゲスタン」プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」「アドミラル・カサトノフ」、そしてベトナム海軍「ゲパルト3.9」型フリゲート(プロジェクト11661Kの輸出ヴァージョン)に搭載されています。

ロケット艇R-60
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ロケット艦「ダゲスタン」
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フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
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「パラシ」は、当初は30mm高射機関砲近接高射ミサイルを組み合わせた複合体になる筈だったのですが、予算の都合などにより30mm機関砲だけになってしまいました。
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ただし、ベトナムへ輸出されたフリゲートが搭載する「パラシ」は、近接高射ミサイルも装備された「フルスペック版」となりました。
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そこで、ロシア海軍の艦に搭載されている「パラシ」も、同様に近接高射ミサイル「ソスナ-R」を追加装備する事になりました。
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ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した

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『タス通信』より
2019年2月11日7時11分配信
【ロシア連邦は艦載高射複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験を終えた】
モスクワ、2月11日/タス通信

艦載高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験は完了した。
月曜日、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』は、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフの談話を引用して報じた。

「高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了しました」
コロリョーフ
は話した。

以前、『タス通信』は、開発物(ポリメント-リドゥート)は2019年前半に軍備採用されると防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ポリメント-リドゥート」は、新たな電波位置測定システム「ポリメント」と垂直発射高射ミサイルを実装する複合体「リドゥート」を組み合わせたものである。
公開情報によると、これは、距離150kmへ到達する高射ミサイル9M96MDの使用が可能である。
この複合体は、2018年7月に1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」ロシア海軍へ補充されたプロジェクト22350フリゲートが装備する。
軍事船員は、このタイプの2番艦「アドミラル・カサトノフ」を2019年末までに受領するだろう。



[ロシア海軍の新世代艦対空ミサイル「リドゥート」/「ポリメント-リドゥート」]

3K96「リドゥート」/3K96-2「ポリメント-リドゥート」は、ソヴィエト連邦解体後に開発されたロシア海軍新世代高射ミサイル複合体であり、数種類の高射ミサイルを使用できます。

・遠距離高射ミサイル48N6E2:指令、慣性、セミアクティブレーダーホーミング、射程距離120km
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・遠距離高射ミサイル9M96E2:慣性、アクティブレーダーホーミング、射程距離120-150km
・中距離高射ミサイル9M96E:慣性、アクティブレーダーホーミング、射程距離40-50km
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・近距離高射ミサイル9M100:赤外線ホーミング、射程距離10-15km
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(ただし、簡易版の「リドゥート」では、おそらく9M96E9M100しか運用できない)


簡易版の「リドゥート」は、プロジェクト20380コルベットの2番艦「ソーブラジテルヌイ」(2011年10月14日就役)以降に装備されています。
(2008年2月27日に就役した1番艦「ステレグーシチー」「リドゥート」が間に合わなかった為、代わりに高射ミサイル-砲複合体「コールチク-M」を装備)
更には、改良型のプロジェクト20385コルベットプロジェクト20386コルベットにも装備されます。

ミサイルの管制や誘導は3座標レーダー「フルケ-2」により行なわれます。
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プロジェクト20380コルベット「リドゥート」ミサイル垂直発射機(計12基)
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フルスペック版の「ポリメント-リドゥート」は、プロジェクト22350フリゲート1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」(2018年7月28日就役)に初めて装備されました。

ミサイルの管制や誘導は4面フェーズドアレイレーダー「ポリメント」により行なわれます。
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プロジェクト22350フリゲート「ポリメント-リドゥート」ミサイル垂直発射機(計32基)
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「ポリメント-リドゥート」の開発は相当難航したらしく、これが「アドミラル・ゴルシコフ」の就役を遅延させる事になりました。

2018年11月2日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、北方艦隊における「ポリメント-リドゥート」の国家試験中、様々なタイプの目標(つまり空中目標と海上目標)へ10回以上のミサイル発射が実施された事を明らかにしました。
『タス通信』より
2018年11月2日19時5分配信
【ショイグ:高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の国家試験中に10回以上のミサイル発射が実施された】

これは、北方艦隊へ配備されたプロジェクト22350フリゲート1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」による「ポリメント-リドゥート」のミサイル発射を指しています。
同艦は、2018年10月に「ポリメント-リドゥート」のミサイル発射を少なくとも3回実施しています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"を発射した]
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で海上目標と空中目標を撃破した]
ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は高射ミサイル"ポリメント-リドゥート"で空中目標を撃破した

これ以前~おそらくは、就役前の2018年5月初頭から7月初頭まで北方艦隊基地セヴェロモルスクに滞在していた期間~にも、「アドミラル・ゴルシコフ」「ポリメント-リドゥート」の発射試験を実施していたようです。

そして2019年2月11日、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ポリメント-リドゥート」の国家試験は完了した事を明らかにしました。
コロリョーフ提督は、これ以上詳しい事は話していませんが、おそらく、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が2019年1月末から2月初頭までバレンツ海で各種演習を実施した際、「ポリメント-リドゥート」の最終試験も行なったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海の演習で艦船支隊の旗艦を務めた]

「ポリメント-リドゥート」は2019年前半にロシア海軍へ制式採用されます。
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートは2019年前半に制式採用される]


今後、「ポリメント-リドゥート」プロジェクト22350フリゲートの他に、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦2隻と重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」にも装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する]
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]