新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年6月23日16時15分配信
【ロシアは高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」海軍版の量産を開始した】
モスクワ、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」の海軍版~「パーンツィリ-ME」の量産はロシアで始まった。
金曜日、国営法人『ロステフ』総取締役セルゲイ・チェメゾフは報道陣へ語った。

「海洋高射ミサイル-砲複合体パーンツィリ-MEの開発は完了しています。
複合体は、既に量産へ着手しています」

彼は話した。

彼によると、複合体のプレゼンテーションは、サンクトペテルブルクで6月28日から7月2日に開催される国際海軍サロン(IMDS)-2017の中で行なわれる。

「パーンツィリ-ME」は、1秒間に1000メートルまでの速度で飛行する目標を同時に4個まで攻撃する事が可能であり、反応時間は3~5秒である。
以前、このシステムの開発企業『機器製造設計局』(トゥーラ)の設計部長アレクサンドル・ジュコーフ『ロシア通信社ノーボスチ』へ語った。

彼によると、「パーンツィリ-ME」のミサイル兵装は、距離20キロメートルまで、高度2メートルから15キロメートルまでの目標を攻撃できる。
砲兵装は、距離4キロメートルまで、高度0~3キロメートルまでである。



「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル-砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
[ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mの生産準備は進められている]

2015年8月下旬には、「パーンツィリ-M」の最初の購入契約が締結されています。
[ロシア海軍の為に3基の新型高射複合体パーンツィリ-Mが発注される]

「パーンツィリ-M」を最初に装備する艦は、現在、大規模な近代化改装が行なわれている北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」になります。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「パーンツィリ-M」は、今年(2017年)末までにロシア海軍へ軍備採用(制式採用)されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは2017年末までに制式採用される]


今回の記事に登場する「パーンツィリ-ME」は、「パーンツィリ-M」の輸出ヴァージョンです。
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艦上機発着艦監視・制御複合体MTK-201E

『ロステフ』公式サイトより
2017年6月15日配信
【『ロスエレクトロニカ』は艦上航空隊の監視・制御複合体を開発した】

国営法人『ロステフ』傘下の特殊ホールディングス『ロスエレクトロニカ』は、艦上航空隊の発艦及び着艦のプロセスを監視・制御するテレヴィジョン複合体を開発した。
現在、複合体は、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に設置されており、ロシア、中国、そしてインド海軍航空艦への装備の問題が検討されている。

複合体MTK-201Eは、サンクトペテルブルク企業の株式会社ホールディングス『テレヴィジョン科学研究所』により開発され、飛行装置(航空機)の発艦及び着艦の監視・制御、更には、艦の最上甲板での技術的ポジションの保障の為に意図されている。
また、複合体は、艦首及び艦尾部分の艦載電波位置特定手段(レーダー)の「デッドゾーン」の水上状況の観察と、全ての監視・制御プロセスの文書化を行なう事を可能にする。

着艦グライドパスに関連する移動を行なう飛行装置(航空機)の着艦へのアプローチの監視距離は5km、気象可視距離は少なくとも10kmであり、これに関する有効範囲は1(薄暮)から100000(昼間時)ルクスである。
発艦時の監視距離は2kmまでであり、可視距離は少なくとも5km、対象物に関しては5~100000ルクスである。

複合体は、400+50TVラインの解像度を提供するカラーテレビカメラを使用する5基のカメラ装置を備えている。

複合体MTK-201Eに関する作業は、6月28日から7月2日までサンクトペテルブルクで開催される第8回国際海軍サロン(IMDS-2017)の枠組みで知る事ができるだろう。
『ロスエレクトロニカ』の合同展示は、第7パビリオンの第701スタンドである。

航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」インド海軍の旗艦であり、重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」をベースにセヴェロドヴィンスクで高度な近代化を行なう事により作成された。
艦は2013年にインド側へ引き渡された。
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2017年4月、中国は、ソヴィエト時代の航空巡洋艦「クレチェート」型の近代化ヴァージョンであるプロジェクト001A航空母艦を進水させた。
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これは、中国海軍にとっては、このタイプの第2の船である。
2012年には、ウクライナから購入した「ワリャーグ」をベースに作成された「リャオニン(遼寧)」が就役した。
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ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した

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『タス通信』より
2017年4月15日9時3分配信
【情報筋:ロシアのミサイル「ツィルコン」は試験で音速の8倍に達した】
モスクワ、4月15日/タス通信

新たなロシア極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」は試験で音速の8倍に達した。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「ミサイルの試験中、その飛翔速度はマッハ8(註:音速の値の算定は飛翔高度に依存する)に達した事が確認されました」
対談者は話したが、如何なるプラットフォームからミサイル発射が実行されたのかについては明らかにしなかった。

「ツィルコン」ミサイルは、「カリブル」及び「オーニクス」ミサイルの為に使用される汎用発射装置3S-14から発射できる事を情報提供者は指摘した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、『タス通信』が他のロシア「防衛産業」の情報提供者から伝えられたように、今年には「ツィルコン」国家受領試験が実施される。

ミサイルは軍備採用された後、特に、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」「アドミラル・ナヒーモフ」の弾薬庫に補充されなければならない。

「ツィルコン」の射程距離は、公表されているデータによれば約400kmであり、ミサイルの最大速度はマッハ4~6の領域が示されている。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ5~マッハ6になるようです。

一説によると、ロシア・インド共同開発極超音速ミサイル「ブラーモス-II」ロシア向けヴァージョンとの事です。
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「ツィルコン」の発射試験は既に開始されています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は2015年秋から始まっており、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で発射試験が行なわれているようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の制式採用は、2020年以降になる見込みです。
[極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"は2020年以降にロシア海軍へ制式採用される]

一方、2018年から生産を開始できる見込みであるという話も有ります。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"は2018年から生産を開始するかもしれない]

「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、最近に行なわれた試験において、最大速度マッハ8を記録したとの事です。


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、今後に大規模な近代化改装が行なわれる重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]

現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も装備する事になります。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。


この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級にも装備されます。
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の建造契約は2018年以降に締結される]

更には、航空機発射型地上発射型も構想されているようです。

ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月10日10時48分配信
【情報筋は(ロシア)海軍の為の最新魚雷「フトリャル」の試験について話した】
モスクワ、3月10日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア最新の深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク-2」)の試験は2017年の完了が計画されている。
それは、来年(2018年)に軍備採用されなければならない。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

現在、ロシア海軍(水上)艦潜水艦の兵装として、魚雷「フィジーク-1」が在る。

「最新魚雷フトリャル~改良されたフィジーク~の試験は、現在、成功裏に行なわれています」
対談者は話した。

彼は、「フトリャル」は誘導システム、遠隔操作システムが改善され、目標攻撃距離が増加している事を指摘した。、

公開情報によると、魚雷「フトリャル」の速力は60ノット以上(時速約111キロメートル)、射程距離は60キロメートル以上、最大射撃深度は500メートルである。



2015年4月、ロシア海軍は、新たな汎用魚雷(対潜/対水上両用)・UGST(汎用深海誘導魚雷)「フィジーク」を制式採用しました。
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

「フィジーク」は、ロシア海軍最新鋭原潜「セヴェロドヴィンスク」などに搭載されています。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]

その後、「フィジーク」の更なる改良型である「フトリャル」の開発が進められており、現在、国家受領試験が行なわれています。
Футляр「ケース」を意味します。

当初、「フトリャル」は2016年末までに試験を完了し、2017年から量産を開始する予定でした。
[ロシア海軍の為の新型魚雷フトリャルは2017年から量産を開始する]

しかし、今回の記事で触れられているように、試験完了は2017年末までに延期されました。
試験完了後、2018年に制式採用され、量産が始まる事になるようです。


「フトリャル」は、ロシア海軍第4世代原潜戦略原潜「ボレイ」級多用途原潜「ヤーセン」級に搭載されることになります。

ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年3月2日16時4分配信
【(ロシア)海軍の最新ロケット艦の為の砲の試験は完了した】

サンクトペテルブルク機械建設工場『アルセナル』は、近代化された口径76.2mm砲AK-176MAの射爆場での試験を成功裏に完了した。
この砲は、新たなコルベット、小型ロケット艦、ロケット艇の兵装となる。


工場『アルセナル』広報サービスが3月2日・木曜日に発表したように、AK-176MA砲は、海軍近海ゾーン艦の兵装として意図されている。

以前の改正型と比較して、AK-176MAは照準誘導精度が2倍以上に向上し、射撃密度は2倍に増加し、照準速度は著しく高くなり、砲塔の重量は減少し、9トン以下となっている。

『アルセナル』広報サービスは、ロシア連邦海軍は、その特性は外国の同類に比類するのみならず、幾つかのパラメータでは上回っている現代的な76.2mm艦載砲を得た事を指摘した。

新たな砲は、プロジェクト22160哨戒艦、プロジェクト23550哨戒艦(砕氷級)、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦、プロジェクト12418ロケット艇の兵装となる。

2020年までに『アルセナル』ロシア海軍へ22基の近代的なAK-176MA砲を引き渡さなければならない。
最初の見本は、プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」の為にA.M,ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場へ送られた。



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76mm砲AK-176は、ソ連海軍小型艦の艦載砲として1960年代末から開発がスタートし、当初はA-221という名称でした。

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1977年4月14日から6月14日までレニングラード(現サンクトペテルブルク)リジェフスキー射爆場で陸上試験が行なわれ、1979年1月23日から1月30日までバルト艦隊ロケット艇R-5(プロジェクト12411)で海上試験が行なわれました。

1979年6月22日、A-221改めAK-176ソ連海軍へ軍備採用されました。

AK-176は、プロジェクト775M大型揚陸艦、プロジェクト11661警備艦、プロジェクト12341小型ロケット艦、プロジェクト1239エアクッションロケット艦、プロジェクト1124小型対潜艦、プロジェクト12411ロケット艇、プロジェクト1331M小型対潜艦などに装備されました。
外国へ輸出された艦艇にも数多く装備されました。

プロジェクト11661警備艦
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AK-176は、軍備採用後も改良型が作られていましたが、2010年代に入り、大幅に改設計されたAK-176MAが開発され、砲塔もステルス形状に変更されました。
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AK-176MAは、ロシア海軍の新型艦~プロジェクト22800小型ロケット艦、プロジェクト22160哨戒艦、プロジェクト23550砕氷哨戒艦へ装備されます。
[新世代小型ロケット艦カラクルト級]
[プロジェクト22160哨戒艦]
[ロシア海軍の為の砕氷哨戒艦プロジェクト23550の建造契約が締結された]

この他、輸出用として建造されたものの買い手が無く、ロシア海軍が買い取る事になったプロジェクト12418ロケット艇にも装備されます。
[ロシア海軍は2018-2019年に最後のタランタル級ロケット艇を受け取る]