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宇宙監視用レーダー「スラ」はロシア海軍の軍艦に設置できる

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『タス通信』より
2023年月日時分配信
【「スラ」システムの開発者は、それが海上配置の為に適合できると述べた】
モスクワ、3月3日/タス通信

宇宙物体を監視する為の最新電波位置測定ステーション(レーダー)「スラ」は、海上船へ設置できる可能性を有する。
『タス通信』公開株式会社『ラジオフィジカ』(航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)の代理人より伝えられた。

「スラは、スペースデブリを監視する為のレーダーであり、その動作範囲はSバンドで6000キロメートルに達します。
レーダーアンテナ装置は、デジタル・アクティブ・フェーズドアレイアンテナの要素技術を使用して作られております。
御客様がこのような電波位置測定ステーションの艦への設置を御望みの場合、これを行なう事は可能であり、御客様の御要望に沿って、技術的特性を失う事無くアンテナの寸法を変更できます」

彼は話し、この場合、ステーションの出力と動作半径は減少すると付け加えた。

コンツェルンの代理人が明らかにしたように、10平方メートルの電子スピン共鳴を持つ物体の探知距離は6000キロメートルであり、距離1500キロメートルで僅か10センチメートルの寸法の物体を探知する。

以前、「スラ」の特徴は、アンテナがターンテーブル上にあるため、より広範囲を捉える事が可能になると報じられた。
ステーションは、プレハブモジュールで作られたコンピューティング指揮所から制御される。

電波位置測定ステーション「スラ」は、2月にアブダビ(アラブ首長国連邦)で開催された国際軍事技術・兵器展示会『IDEX 2023』航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』のブースで発表された。
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ロシア海軍の救助用モジュールコンテナセットは運用を開始した

『イズベスチヤ』より
2023年1月16日0時1分配信
【コンテナの移送:ロシア海軍は新たな潜水艦救助システムを受け取った】

特別な複合体は曳船からフェリーまで事実上あらゆる船へ配置できる
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ロシア海軍の救助手段の在庫には、遭難した艦、船、そして潜水艦にさえ援助を提供できる新たな複合体が補充された。
その全ての機器は、通常の海上輸送コンテナに搭載されている。
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それは必要に応じて、適切な船の甲板や準備の整っていない海岸へ配置できる。
複合体は、水を汲み上げる為の特殊システム、消火救助機器、そして更には深海作業の為の必要な全てで構成されている。
専門家によると、これは、被災地での専用の救助船の存在に依存せず、船員へ必要な全ての援助を迅速に提供する事を可能にする。

[3個のコンテナ]
最新救助システムのロシア海軍部隊への引き渡しは昨年秋に始まったと軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ話した。
最初の複合体は、既に北方艦隊太平洋艦隊へ受け入れられている。
新製品には、救助機器が設置された複数の海上コンテナが含まれる。

最初のコンテナには、遭難した艦船や潜水艦からの水の汲み上げが可能なシステムが装備されている。
第2には、消火システムと救助作業実施に必要な道具が装備されている。
第3のコンテナには、潜水艦の深海作業の為の機器が有る。

対談者によると、既に艦隊は、新たな救助システムへ習熟する為の演習を何度か行なっている。
特に、コンテナは通常の船、そして更には戦闘艦へ配置された。
それらは、道路、鉄道、そして更に航空輸送により運ばれた。

「ロシアとソヴィエト連邦は、残念な事に、注目を集めた潜水艦の緊急事態から学びました」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「クルスクの件は今でも覚えています。
従いまして、潜水艦と水上艦の捜索救助支援の任務は、我々にとって非常に重要です。
コンテナの利点は、例えば、現在建設中の曳船やクレーンを備えたフェリータイプの船など、適切な寸法の展開場所を持つあらゆる船へ積載できる事です。
専門の船を持つ必要は有りません(それは必要な時点で修理中、或いは他の海域に居るかもしれない)。
遥かに効果的なのは、モジュールコンテナと、手元にある船で海上へ出航できる救助チームです。
これは、将来性のある最先端の開発方法です」


[発見し、救助する]
このようなシステムは艦隊にとって関連すると元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。
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「とは言え、私自身が勤務していた頃には、艦上で緊急時にどのように救助するのかは考えておりませんでした。
潜水艦を沈め、航空母艦と戦う事のみを考えておりました。
ですが、国、艦隊、そして設計者は、艦が損傷した場合、乗組員は救助隊に頼る事が出来るように注意しなければなりません。
特に重要なのは、新たなシステムは、コンテナを事実上あらゆる船へ設置できる事です」

彼は強調した。

同様に潜水艦には、現在、特殊浮上救助室が装備されている事をワレンチン・セリヴァノフは想い起こした。
しかし、緊急事態の条件下で乗組員はそれを使用する機会は常に有るわけでは無い。

「従いまして、現在発明されている全ての革新は、乗組員にとって非常に重要です」
彼は締め括った。

近年、海軍は遭難した潜水艦に援助を与えるシステムを変更している。
現在、緊急事態サービス船のみならず、潜水艦の乗組員を救助する為の作戦には、全ての可能な手段が関与している。
事故に遭った潜水艦の捜索には、対潜艦、掃海艦、対破壊工作艇が関わる。

潜水艦「クルスク」事故の後、ロシアの造船業者は、海底に横たわる、或いは水上位置に在る事故潜水艦の乗組員を救助する為の特殊船を開発する課題を与えられた。
こうして設計されたのがプロジェクト21300S「デリフィン」シリーズである。
トップ船~大洋クラス救助船「イーゴリ・べロウソフ」は2005年に起工され、2012年に進水した。
現在、同船は太平洋艦隊で勤務に就いている。
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2018年~2027年の国家軍備プログラムにおいて、4隻の「デリフィン」の建造が計画されていると以前に報じられたが、公開情報源では作業の進捗に関する情報はない。

「イーゴリ・べロウソフ」は、その機能で世界に類似するものが無い。
それは事故潜水艦の乗組員の避難のみならず、艦内へ空気、電気、救助手段の供給を用意できる。
有人及び無人の水中装置「デリフィン」の助力を得て事故物体の捜索と調査を行なえる。

船の救助装備の基礎は、深海潜水複合体GVK-450である。
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深度450メートルまで潜航し、事故潜水艦から船員を水面まで上げることができ、同時に60名の潜水夫へ圧力室内での減圧を提供する。
複合体には、5つの圧力室、潜水鐘、深度720メートルでの動作が可能な水中救助深海装置「べステル-1」が含まれる。

太平洋艦隊では「イーゴリ・ベロウソフ」に加え、ソヴィエト時代に建造された救助船「アラゲズ」が勤務に就いている。
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黒海艦隊では、「エプロン」が昨年(2022年)に60周年を迎えた。
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現在、ロシア海軍には最古の「コムーナ」(1915年就役)から最新の「イーゴリ・べロウソフ」(2015年就役)まで計9隻の潜水艦救助船が在籍しています。

[プロジェクト21300S救助船]
「イーゴリ・べロウソフ」:2015年12月25日就役、太平洋艦隊

[プロジェクト537救助船]
「アラゲズ」:1989年1月28日就役、太平洋艦隊

[プロジェクト05360/05361救助船]
「ミハイル・ルドニツキー」:1978年12月23日就役、北方艦隊
「ゲオルギー・コジミン」:1979年10月31日就役、太平洋艦隊
「ゲオルギー・チトフ」:1982年12月24日就役、北方艦隊
「サヤヌイ」:1983年11月24日就役、黒海艦隊

[プロジェクト527M救助曳船]
「エプロン」:1959年10月27日就役、黒海艦隊

[プロジェクト141S救助船]
SS-750:1990年6月30日就役、バルト艦隊

救助船「コムーナ」:1915年7月14日就役、黒海艦隊


現在の所、新たな救助船の具体的な建造計画は未だ無く、当面の間は、これらの救助船を使用し続ける事になります。


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以前からロシア海軍向けとして、水上戦闘艦へ搭載する為の汎用戦闘モジュールコンテナの開発が進められていますが、このモジュールコンテナ(海上コンテナ)に救助・事故対処装備一式を載せた3点セット(排水装備、消火・救助用装備、深海作業用装備)が開発され、2022年秋以降に北方艦隊太平洋艦隊へ配備されています。

この3点セットコンテナは、ある程度の大きさの艦船であれば搭載できるので、このコンテナを載せれば、如何なる艦船も救助船の機能を果たす事が可能となり、当面の間は、これを救助船新規建造の代替措置にするつもりのようです。

『V.P.マケーエフ国立ロケットセンター』は2023年からロシア海軍の新たな弾道ミサイルの開発を開始する

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『タス通信』より
2022年12月30日20時5分配信
【「サルマート」の開発者は2023年に海軍の利益の為の新たなプロジェクトの実行を計画している】
モスクワ、12月30日/タス通信

『V.P.マケーエフ国立ロケットセンター』は、来年にロシア海軍の利益の為の将来プロジェクトの実行を計画している。
同社の総取締役ウラジーミル・デグチャリは述べた。

彼は、2022年にミサイル「サルマート」の発射を成功裏に実施した事を想い起こした。
「来たる2023年、我々の努力は、地上配置戦略複合体の作成作業を完了し、海軍の利益及び平和的な宇宙探査の為の新たな将来プロジェクトの実行、その他、国立ロケットセンターのスタッフが直面する緊急の課題の解決へ指向されます」
金曜日に配布された新年の挨拶でデグチャリは述べた。

同社総取締役によると、『V.P.マケーエフ国立ロケットセンター』は高い潜在力を持っている。
「私は、全ての課題が遂行され、我々の共通の計画と企図が疑い無く実現する事を確信しております」
彼は強調した。

大陸間弾道ミサイル「サルマート」『V.P.マケーエフ国立ロケットセンター』により開発され、製造社は工場『クラスマシュ』(両社はロステックへ加入している)である。
大陸間弾道ミサイル「サルマート」の最初の発射は、4月20日にアルハンゲリスク州プレセツク宇宙港から行なわれた。

それは成功裏に実施され、ミサイルの飛行の全段階で設計特性が確認された。
国立ロケットセンターは、ミサイル複合体「スタンツィヤ-2」「シネーワ」「ライネル」の作成者である。



【『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』公式サイト】

『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』は、ソ連/ロシア海軍戦略潜水艦(原子力潜水艦)の為の弾道ミサイルを数多く開発しています。

現在の主力弾道ミサイルは、1986年2月に制式採用された液体燃料弾道ミサイルR-29RM(SS-N-23)シリーズの改良型です。

基本型のR-29RMに続き、1988年3月にR-29RMUが制式採用されました。

2002年にはR-29RMU1が制式採用されました。

1999年からR-29RMU2「シネーワ」の開発が始まり、2007年7月9日に制式採用されました。
[ロシア海軍戦略原潜デルタIV型は「シネーワ」で武装している]

その後、更なる改良型R-29RMU2.1「ライネル」が開発され、2014年4月に制式採用されました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

現在は北方艦隊プロジェクト667BDRM戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(「デルタIV」)「シネーワ」「ライネル」を搭載しています。

最近では、2022年10月26日のロシア連邦軍戦略核抑止戦力演習戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」「シネーワ」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦トゥーラはロシア連邦軍の戦略核抑止戦力の演習で弾道ミサイル「シネーワ」を発射した]

667BDRMは2030年までに全艦退役する事が決まっており、これに伴い、搭載ミサイル(「シネーワ」「ライネル」)も2030年には退役します。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル「シネーワ」と「ライネル」は2030年まで使用される]

R-29シリーズは液体燃料ですが、この他に『マケーエフ』は、1970年代に固体燃料弾道ミサイルR-39(プロジェクト941重戦略原子力水中巡洋艦に搭載)を開発し、1980年代初頭から実戦配備されました。
(2004年までに全て退役)

1990年代にはR-39の発展型であるR-39UTTkh「バルク」を開発しましたが、資金不足により開発は難航し、1998年には中止されてしまいました。
[幻と消えたSLBM「バルク」]


最近では、地上発射の重大陸間弾道ミサイルRS-28「サルマート」を開発していますが、2023年からロシア海軍用の弾道ミサイルの開発を始めます。
[マケーエフ記念国立ロケットセンターはロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する?]

それ以上詳しい事は明らかにされていませんが、おそらくは、『ルビーン』設計局が開発を進めている第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」が搭載する新型潜水艦用弾道ミサイルの開発社として『マケーエフ』が選定されたのでしょう。
[ロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦概念設計案「アルクトゥル」]
[中央設計局『ルビーン』はロシア海軍の将来第5世代戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「アルクトゥル」の開発を進めている]

ロシア海軍の水中デコイMG-74


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年12月11日15時0分配信
【主要な水中の詐欺師:水中欺瞞複合体MG-74はどのように動作するのか】

潜水艦魚雷発射管から、魚雷に非常によく似た製品を発射できる。
これは実は魚雷では無い。

「これはMG-74です。
自走式水中音響探知抑制装置です。
敵潜水艦部隊の注意を逸らし、更には誘導魚雷を逸らす為に意図されています」
コンツェルン『ギドロプリボル』
の生産部長セルゲイ・クチェロフは話した。

状況を想像してみよう。
私達は潜水艦へ乗っている。
彼ら(敵)は魚雷を発射する。

「私達は、それにデータを入力し、魚雷発射管から発射します。
その後、潜水艦の騒音を模倣して独自の方向へ進み、私達は離脱へと向かいます」
クチェロフ
は話した。

つまり、これは我々の潜水艦の水中音響の肖像である。
各々の潜水艦の騒音が記録され、これらのデータがこの装置へ入力される。
MG-74装置は多目的水中音響装置であり、今日のロシアにおける最高の水中詐欺師である。
より正確には、未分類のものの中では最高である。

「事実上、これは現実の潜水艦のサイズを模倣できる装置であり、それを何万倍も超える事が出来ます」
コンツェルン『ギドロプリボル』
の水中音響対潜装置部門の副設計主任ミハイル・ケトゥエフは話した。

そして敵の対潜航空機対潜艦でさえ、この赤ん坊を巨大な潜水艦と真剣に受け止めてしまう。

「この為、電波水中音響ブイを持つ対潜航空機、水中音響複合体を持つ水上艦、そして水中音響複合体を持つ潜水艦が、私達の製品を本物の潜水艦として認識できるようにしました」
ケトゥエフ
は話した。

この論理により、熱囮は艦や航空機で動作する。
ミサイルは光の熱いスポットを見て、それをエンジンであると判断し、囮へと急ぐ。
しかし、これは魚雷でどのように起こるのか?

「動くと、スクリュー、舵、船体の輪郭が音響ノイズを発生させます。
これを私達は音響肖像と呼んでいます。
この肖像を記憶媒体へ記録し、物体から同様の肖像を海へ放射させる機会があります」
ケトゥエフ
は話した。

つまり、今日のMG-74「ワルシャワンカ」、明日は巨大な「アクラ」、明後日には「ボレイ」となるのである。

番組『軍の受領品』の新放送を御覧下さい。
テレビ局『ズヴェズダー』、そして更にアプリケーション『SMART.TV』による『深海からの武器・パート4』
これは、多くの人は、その存在すら知らない「海洋水中兵器」クラスの最も珍しい代表へ捧げられる。
その上、番組で示された海洋水中兵器のモデルの幾つかは、極秘機密であった為に、これまで一般に公開された事は無かった。




ソヴィエト/ロシア海軍水中デコイMG-74「コルヌド」中央研究所『ギドロプリボル』により開発され、1974年に軍備採用されました。
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MG-74は、533mm魚雷発射管から射出される水中デコイです。

基本型のMG-74「コルヌド-2」と改良型のMG-74M「コルヌド-2M」、そして輸出型のMG-74E「コルヌド-2」及びMG-74ME「コルヌド-2M」といった派生型が存在します。

現在でもMG-74M「コルヌド-2M」/MG-74ME「コルヌド-2M」が現役に有ります。

ロシア海軍の533mm汎用誘導電池魚雷USET-80


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年12月11日18時0分配信
【「最高の1つ」:近代化された魚雷USET-80は原型と何が異なるのか】

このモデルは、当初の予定では放送に含まれるべきものでは無かった。
結局の所、これは古い533mm口径(魚雷)である。
しかし、この魚雷はこれまでテレビで放送された事が一度も無かったので、私達は例外として取り上げる事にした。

「これは USET-80魚雷を近代化したものです。
我々の会社は、この魚雷の為の近代化セットを製造しております。
我々は誘導装置を交換し、艦隊は事実上、戦闘使用の為に最適な新たな魚雷の1つを得る事になります」
コンツェルン『ギドロプリボル』
魚雷兵器方面の設計主任ボリス・コプテフは話した。

USET汎用電池誘導魚雷である。
80は軍備採用された年である。

「主な違いは、射程内で遥かに大きく動作する誘導システムと、その分類能力です。
即ち、目標からの相当な圧力により、存在する目標から偽目標を分類できます」
コプテフ
は話した。

これは、航空母艦、潜水艦、駆逐艦、水雷艇やその他を区別できる。

番組『軍の受領品』の新放送を御覧下さい。
テレビ局『ズヴェズダー』、そして更にアプリケーション『SMART.TV』による『深海からの武器・パート4』
これは、多くの人は、その存在すら知らない「海洋水中兵器」クラスの最も珍しい代表へ捧げられる。
その上、番組で示された海洋水中兵器のモデルの幾つかは、極秘機密であった為に、これまで一般に公開された事は無かった。




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USET-80(80式汎用誘導電池魚雷)は、ソヴィエト連邦研究所『ギドロプリボル』が1960年代後半から開発した533mm電動魚雷であり、1980年に軍備採用されました。

それまでのソヴィエト海軍魚雷は、対水上艦用対潜水艦用に分かれていましたが、このUSET-80は、ソヴィエト初の対水上/対潜両用魚雷となりました。

1980年から各艦隊への配備が始まったものの、北方艦隊では発射の失敗が続出した為に改良型が開発され、1989年にUSET-80Kとして軍備採用されました。

1993年には更なる改良型USET-80KMが軍備採用されました。

1999年にはUSET-80KMの輸出ヴァージョンUETT/TE-2が開発されました。
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その後も魚雷の近代化改修キットが作られていますが、ロシア海軍では既に後継となる汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」の配備が始まっています。
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]

ロシア海軍の対潜ミサイルRPK-6「ヴォドパード」


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年12月11日13時5分配信
【ロケット魚雷:対潜複合体「ヴォドパード」はどのように動作するのか】

『ギドロプリボル』社は、独自の開発~RPK-6を示した。
これは、水中や、空中へ舞い上がって移動できるロケット動力を持つ魚雷である。

「これは製品RPK-6~対潜ミサイル複合体ヴォドパードと呼ばれております。
これはロケットです。
固体燃料です。
口径533mmの魚雷発射管、或いは艦へ配置された装置から発射されます」
コンツェルン『ギドロプリボル』
の財団法人『海洋水中兵器博物館』館長オレグ・ソロフツォフは話した。

発射された「ヴォドパード」は水面へ落ち、魚雷のように進み、固体燃料エンジンを作動させ、ロケットのように空中へ舞い上がり、空中から目標へ到達する。

「ヴォドパード」は多くの水上艦へ装備されている。
これを潜水艦へ装備する事が試みられた。
だが・・・1990年代には連邦が崩壊し、プロジェクトは全く潜水艦へ根付く事は無かった。
ミサイルについては、これに代わる物が来たと言えなくも無い。
それは、有名な「カリブル」である。

番組『軍の受領品』の新放送を御覧下さい。
テレビ局『ズヴェズダー』、そして更にアプリケーション『SMART.TV』による『深海からの武器・パート4』
これは、多くの人は、その存在すら知らない「海洋水中兵器」クラスの最も珍しい代表へ捧げられる。
その上、番組で示された海洋水中兵器のモデルの幾つかは、極秘機密であった為に、これまで一般に公開された事は無かった。




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RPK-6「ヴォドパード」は、エカテリンブルク試作設計局『ノヴァトール』(旧第9試作設計局)が開発した対潜ミサイルです。

「ヴォドパード」の開発は1969年12月に始まり、黒海艦隊プロジェクト633RV潜水艦S-11及びS-49で試験が行なわれた後、1981年に制式採用されました。

潜水艦S-49
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「ヴォドパード」UMGT-1魚雷(口径400mm)を装備する固体燃料ロケットエンジンミサイルであり、533mm魚雷発射管から発射されます。
最大射程は50キロメートル程度です。

UMGT-1魚雷
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水上艦から発射する場合は、専用の固定式発射管(通常の533mm魚雷も発射できる)が必要です。


「ヴォドパード」は、「ラストルブ」に代わる水上艦用の対潜ミサイルとして、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦(「キーロフ」型2番艦「フルンゼ」以降)、プロジェクト11551大型対潜艦(アドミラル・チャバネンコ)プロジェクト11540警備艦(ネウストラシムイ型)へ装備されました。

しかし、1991年12月のソヴィエト連邦崩壊以降の混乱と財政難により、「ヴォドパード」を装備する水上戦闘艦の建造は停止してしまい、結局、完成したのは11442重原子力ロケット巡洋艦3隻(「フルンゼ」「カリーニン」「ピョートル・ヴェリキー」)、11551大型対潜艦1隻(「アドミラル・チャバネンコ」)、11540警備艦2隻(「ネウストラシムイ」「ヤロスラフ・ムードルイ」)のみでした。

「ヴォドパード」ロシア海軍原子力潜水艦にも搭載されていると言われていましたが、今回の『ズヴェズダーテレビ』の番組によると、実際には、潜水艦にはあまり行き渡らなかったようです。

ただ、例えば北方艦隊親衛原子力巡洋潜水艦「ゲパルト」は2021年6月下旬にバレンツ海「対潜ミサイル」(おそらくは「ヴォドパード」)の発射訓練を実施しているので、一部の潜水艦は搭載しているようです。
[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で対潜ミサイル発射訓練を実施した]


既に「ヴォドパード」の後継として、有翼ミサイル「カリブル」の対潜型である「オトヴェート」が開発され、「カリブル」搭載艦への配備が進められています。
[ロシア海軍の最新対潜ミサイル複合体オトヴェート(91R1対潜ミサイル)の射程距離は2倍に延伸される]

ロシア海軍の超音速対艦ミサイル「オーニクス」の射程距離は1000kmに増大する

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『タス通信』より
2022年12月8日9時6分配信
【情報筋:超音速ミサイル「オーニクス」の飛翔距離は1000キロメートルまで増加する】
モスクワ、12月8日/タス通信

海上発射及び地上発射の超音速有翼ミサイル「オーニクス」の飛翔距離を増大させる作業は積極的に進められている。
『タス通信』軍当局に近い情報筋より伝えられた。

「近い将来、超音速のオーニクスの飛翔距離は1000キロメートルまで増加する事になるでしょう」
彼は説明した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、ロシアが作成する極超音速ミサイル「ツィルコン」の為の移動式発射装置は、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」や水上及び水中の搭載艦で使用される超音速ミサイル「オーニクス」も発射できると報じた。

製造社によると、「オーニクス」の輸出バージョン(ミサイル「ヤーホント」)の最大射程は、今日において300キロメートルである。
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ミサイルの最大速度は高高度で音速の2.5倍、通常弾頭の重量は250キログラム。
ミサイルは、レウトフ科学生産合同『機械製造』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)により開発され、製造されている。
これらは既に、シリアのテロリストの地上目標及びウクライナ特殊軍事作戦中の目標へ打撃を与える為、何度も成功裏に使用されている。




【株式会社「軍事産業団体・科学生産合同『機械製造』」】

[新世代超音速対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)]

汎用対艦有翼ミサイル「オーニクス」(輸出名「ヤーホント」)の開発は1981年6月5日に正式決定され、1982年3月10日には科学生産合同『機械製造』による予備設計案が採用されました。

潜水艦による水中発射試験を行なう為、プロジェクト670M原子力潜水艦K-452が1986年6月25日から1992年7月10日までプロジェクト06704改造を実施しました。
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K-452(1992年6月3日からB-452)は、1992年から1998年まで「オーニクス」ミサイルの発射試験に従事しました。

水上艦による水上発射試験の為にプロジェクト1234小型ロケット艦「ナカト」が改造され、1996年から発射試験が行なわれました。
[「オーニクス(ヤホント)」試験艦「ナカト」]
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「ナカト」による「オーニクス」の発射試験は、1990年代末に資金難で中断された後2000年代初頭に再開され、「オーニクス」は2002年9月23日付でロシア海軍へ軍備採用されました。
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一方、「オーニクス」搭載艦として、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ」型)の建造も始まりましたが、財政難などにより工事は遅延し、就役は大幅に遅れました。
(885の1番艦「セヴェロドヴィンスク」は2014年6月17日就役、22350の1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は2018年7月28日就役)

885原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」は、就役前の2013年11月上旬に初めて「オーニクス」を発射しています。
[原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクは超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射した]

22350フリゲート「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)は、就役前の2019年11月29日に「オーニクス」有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)と同時に発射しています。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は白海で対艦ミサイル"オーニクス"と"カリブル"を同時に発射した]

20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)も、就役前の2019年12月9日に「オーニクス」有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)と同時に発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は白海で対艦ミサイル"カリブル"と"オーニクス"を発射した]


「オーニクス」は、近代化改装されるプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦にも搭載されます。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵装を得る]
[近代化改装される原子力水中巡洋艦イルクーツクは2023年末にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]

「オーニクス」の水上発射型は、対地/対艦ミサイル「カリブル」と共用の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKから発射されます。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]


「オーニクス」の地上発射型である「バスチオン」は、2009年以降にロシア海軍の各艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊)へ配備されています。

最近(2022年12月初頭)にはクリル群島(千島列島)北部のパラムシル島(幌筵島)へ配備されました。
[クリル群島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)へロシア海軍太平洋艦隊の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」が配備された]


「バスチオン」は、2016年11月15日にシリア領内テロ組織を攻撃しています。
これが「オーニクス」系列ミサイルの初の実戦での使用例です。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]

2022年2月下旬に始まったロシア連邦軍『ウクライナ特殊軍事作戦』でも、何度か「バスチオン」ウクライナの地上目標へ使用されています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』において超音速沿岸ミサイル「バスチオン」をオデッサ州へ発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてムイコラーイウへ超音速ミサイル「オーニクス」を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてシャフタルスコエのウクライナ軍部隊本部を超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)で破壊した]
[ロシア海軍黒海艦隊は『ウクライナ特殊軍事作戦』においてウクライナ軍燃料貯蔵所へ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊はオデッサ近郊のウクライナ軍訓練センターへ超音速ミサイル「バスチオン」(オーニクス)を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の超音速ミサイル「オーニクス」はオデッサ州のウクライナ軍地対空ミサイルを破壊した]


「オーニクス」の製造数は殆ど公表された事は有りませんが、2016年7月~9月の3ヶ月間には、巡航ミサイル「カリブル」と合わせて100基以上が製造されました。
[ロシア海軍は2016年7月-9月に100基以上の巡航ミサイル"カリブル"及び超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領した]

2019年には55基が製造されました。
[ロシア海軍は2019年に55基の超音速対艦ミサイル"オーニクス"を受領する]

巡航ミサイル「カリブル」(2019年の時点で月産16基程度)より製造数は少ないようです。

2022年8月16日、モスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催されている国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』「オーニクス」製造契約が製造社である科学生産合同『機械製造』へ委託されました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル「オーニクス」の製造契約は国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で委託された]
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この契約により、1年間に数十基の「オーニクス」が製造されます。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル「オーニクス」は1年間に数十基製造される]
2019年が年間55基でしたから、おそらくは今回の契約もこれに近い数字(50基程度)でしょう。


「オーニクス」の改良も進められており、軍備採用から10年以上経過した2016年初頭までに科学生産合同『機械製造』はソフトウェア面での改良を行ないました。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、「オーニクス」の更なる改良を進めています。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は更に改良される]
[ロシア海軍の為の超音速打撃ミサイル"オーニクス-M"の開発は進められている]

これにより射程距離は1000kmまで増大します。

元々の「オーニクス」(ヤーホント)の射程距離300kmの3倍以上というのは一見無理が有るように思えますが、そもそも、「オーニクス」(ヤーホント)の射程距離は技術的理由ではなく、政治的理由(ミサイル技術管理レジームにより、最大射程300kmを超えるミサイルは外国へ輸出できない)により決められたものです。

輸出を考慮せず、自国(ロシア海軍)だけで使うのならば、射程を300kmに抑える必要は無いわけです。

「オーニクス」の次に科学生産合同『機械製造』が開発した[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」]は、2022年5月28日の発射試験で「約1000km」(実際にはおそらく700~800km程度)離れた海上目標へ命中しているので、「ツィルコン」よりも速度が遅い(半分以下)「オーニクス」の射程を「1000km」に伸ばす事は技術面でも非現実的とは言えません。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]


このような長射程を生かすには、最近に本格的な運用を開始した宇宙海洋偵察システム「リアナ」との連携が必要不可欠です。
[宇宙海洋偵察システム「リアナ」は本格的な運用を開始する]
別の見方をすれば、「リアナ」の運用が始まったからこそ、射程を1000kmに伸ばす事が名実ともに可能になったと言えます。
照準も誘導も無く、ただ1000km飛ばすだけならば、これまでにも出来たでしょう。

ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル「シネーワ」と「ライネル」は2030年まで使用される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年11月23日13時43分配信
【ミサイル「シネーワ」と「ライネル」は2030年までロシア海軍の原子力潜水艦の兵装として使用される】
モスクワ、11月23日-ロシア通信社ノーボスチ

海上発射弾道ミサイル「シネーワ」「ライネル」は、2030年までロシア海軍戦略原子力潜水艦の兵装として使用される。
これらのミサイルを開発し、製造している『マケーエフ記念国立ロケットセンター』の総取締役ウラジーミル・デグチャリは述べた。

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これらの液体燃料ミサイルは、第3世代戦略潜水艦プロジェクト667(BDRM)の兵装である。
新たな第4世代戦略原子力艦「ボレイ」級(プロジェクト955)は、固体燃料ミサイル「ブラヴァー」で武装している。
「ライネル」の攻撃距離は最大11000キロメートル、「ブラヴァー」は最大9000キロメートルである。

「ミサイル"シネーワ"と"ライネル"は、我々の世紀の20年間の国際情勢が悪化した期間に『潜在敵』による戦略的封じ込めの問題の回避を保障しました。
今日において、これらはロシアの核三本柱の海上コンポーネントの基礎を成しており、現在は、2026年~2030年まで現用の北西グループの潜水艦の活動の可能性を保障します」
デグチャリ
『ロシースカヤ・ガゼータ』のインタビューで話した。

彼によると、これは将来海上発射ミサイル複合体の研究と開発の為の時間を与えてくれる。

デグチャリは更に、「シネーワ」とは異なり、ミサイル「ライネル」は様々なタイプの戦闘ペイロードを装備できる事を強調した。
現代の条件では、ミサイルに対抗手段を装備すれば、その使用効率は向上する。

「適応モジュール原理に基づいて開発されたミサイルの戦闘段階及び対抗手段は、戦闘ペイロードの交換により、対ミサイル防衛システムの変化へ柔軟に対応する能力を提供します」
『マケーエフ記念国立ロケットセンター』
取締役は話した。



【『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』公式サイト】

『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』は、ソ連/ロシア海軍戦略潜水艦(原子力潜水艦)の為の弾道ミサイルを数多く開発しています。

現在の主力弾道ミサイルは、1986年2月に制式採用された液体燃料弾道ミサイルR-29RM(SS-N-23)シリーズの改良型です。

基本型のR-29RMに続き、1988年3月にR-29RMUが制式採用されました。

2002年にはR-29RMU1が制式採用されました。

1999年からR-29RMU2「シネーワ」の開発が始まり、2007年7月9日に制式採用されました。
[ロシア海軍戦略原潜デルタIV型は「シネーワ」で武装している]

その後、更なる改良型R-29RMU2.1「ライネル」が開発され、2014年4月に制式採用されました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

現在は北方艦隊プロジェクト667BDRM戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(「デルタIV」)「シネーワ」「ライネル」を搭載しています。

最近では、2022年10月26日のロシア連邦軍戦略核抑止戦力演習戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」「シネーワ」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦トゥーラはロシア連邦軍の戦略核抑止戦力の演習で弾道ミサイル「シネーワ」を発射した]

667BDRMは2030年までに全艦退役する事が決まっており、これに伴い、搭載ミサイル(「シネーワ」「ライネル」)も2030年には退役します。
[デルタ級戦略原子力潜水艦は2030年までにロシア海軍から退役する]

新型電池魚雷ET-1Eのロシア海軍への引き渡しが始まった

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『タス通信』より
2022年10月26日9時35分配信
【ロシア連邦海軍へ新たな電池魚雷の最初の生産バッチが引き渡された】
モスクワ、10月26日/タス通信

ロシア連邦海軍の為に生産された電池魚雷の最初のバッチがロシア国防省へ引き渡された。
『タス通信』株式会社・国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)副総取締役ドミトリー・ベンゾルクより伝えられた。

「2020年に全てのサイクル試験を実施しました。
現在、最初の生産バッチを海軍へ御引き渡ししております」

彼は、電池魚雷の引き渡しに関する質問に答え、こう話した。

電池魚雷(輸出名ET-1E)は、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』により開発された。
魚雷は、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
ET-1E533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

以前に『タス通信』は、魚雷ET-1E原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施し、搭載艦への配置の安全は確認されたと報じた。
更にそれは、そのモジュール設計のお陰により追加モジュールを装備し、任務を遂行する過程において妨害の迂回を含め、一連の決定を自身で下す事が可能であると言われた。

ET-1Eは、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』コーポレーション『戦術ミサイル兵器』展示場で初めて公表された。



近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]

この他に国立研究-製造事業『レギオーン』電池魚雷ET-1Eを開発しています。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦とディーゼル潜水艦で試験を行なった]
[ロシア海軍の新型デジタル電池魚雷ET-1E]

ET-1Eは2022年秋からロシア海軍への引き渡しが始まっています。

ロシア海軍の新型デジタル電池魚雷ET-1E

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『タス通信』より
2022年10月24日9時37分配信
【魚雷ET-1Eの開発者は、それが自身で妨害を迂回する能力があると言った】
モスクワ、10月24日/タス通信

新たな電池魚雷ET-1Eは、任務を遂行する過程において妨害の迂回を含め、一連の決定を自身で下す事が可能である。
『タス通信』工場『ダグジーゼリ』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)総取締役代行スルタナフメド・アサリエフより伝えられた。
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「これはデジタル魚雷(ET-1E)です。
それは、艦が設定していない多くの任務を自身で解決します。
他の魚雷は、艦が任務のパラメータを設定し、それを遂行します。
そして、この魚雷は、多くのパラメータについての決定を自身で下します。
これは先ず第一に妨害の迂回です。
静止目標と浮上する目標への命中させる問題を解決します」

彼は話した。

アサリエフは、永久磁石同期電動機のお陰により魚雷は低騒音である事を指摘した。
何よりも、そのような動力装置は熱くならない。
「他の全ては、数分間で600度まで加熱されるが故に多くの干渉が発生します」
彼は話し、そのお陰により魚雷の探知距離は2.5倍に拡大すると付け加えた。

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電池魚雷 ET-1Eは、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』により開発された。
魚雷は、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
ET-1E533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。

以前、国立研究-製造事業『レギオーン』副総取締役ドミトリー・ベンゾルクは、魚雷ET-1E原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦で試験を実施し、搭載艦への配置の安全は確認されたと『タス通信』へ話した。

ET-1Eは、『愛国者』会議・展示センターで8月15日から21日まで開催された国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』コーポレーション『戦術ミサイル兵器』展示場で初めて公表された。



近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。

汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]

汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]

汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]

この他に国立研究-製造事業『レギオーン』電池魚雷ET-1Eを開発しています。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E]
[ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1Eは原子力潜水艦とディーゼル潜水艦で試験を行なった]