ロシア海軍バルト艦隊の攻撃ヘリコプターMi-24と輸送戦闘ヘリコプターMi-8はカリーニングラード州で地上攻撃訓練を実施した
- カテゴリ:ロシア海軍航空隊


『タス通信』より
2023年7月5日0時53分配信
【バルト艦隊のヘリコプター乗員は敵の車両列及び人員を撃破する演習を行なった】
カリーニングラード、7月4日/タス通信
バルト艦隊海上航空隊の打撃ヘリコプターMi-24及び輸送-戦闘ヘリコプターMi-8の10名以上の乗員は、カリーニングラード州の航空射爆場で実際の機関砲射撃及び爆撃を行ない、標的~仮想敵の車両列、人員、陣地を撃破した。
火曜日に艦隊広報サービスは発表した。
「ヘリコプターMi-24及びMi-8の乗員は、練習-訓練飛行中、超低高度及び中高度で距離500メートルから3000メートルの地上目標への航空攻撃手段の使用と、そして更に艦隊の沿岸軍部隊の前進の火力支援の保障、空中偵察の問題へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
戦闘動作での飛行中、ヘリコプター乗員は無誘導航空ロケット、耐熱練習爆弾P-50T、2連装23mm速射機関砲GSh-23を装備する汎用機関砲コンテナUPK-23/250を使用し、単独またはペアで打撃を与えた事が指摘された。
「計画戦闘訓練活動には10機以上のヘリコプターMi-24とMi-8ヘリコプターが関わりました。
飛行士は航空攻撃手段の実地使用の為、計20回以上のヘリコプターの飛行を行ないました」
広報サービスは明らかにした。
バルト艦隊海上航空隊は、艦上対潜ヘリコプターKa-27、艦上輸送ヘリコプターKa-29、そして攻撃ヘリコプターMi-24、輸送ヘリコプターMi-8を保有しています。
[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27 Ka-29

特に、ロシア海軍航空隊でMi-24が配備されているのはバルト艦隊のみです。
バルト艦隊のヘリコプターは、カリーニングラード州のドンスコエ飛行場に駐留しています。



第125独立ヘリコプター飛行隊は、元々は陸軍航空隊の第288独立ヘリコプター連隊(1976年12月20日創設、ウラジーミル市に駐留)の一部であり、当初はMi-8T輸送揚陸ヘリコプターを装備していました。

1977年3月、第288連隊は攻撃ヘリコプターMi-24の導入を開始し、1987年4月にはカリーニングラード州へ移転しました。
1980年2月からアフガニスタンでの作戦に従事し、9年間で延べ500名以上の将兵が派遣され、18名が戦死しました。
1986年5月にはチェルノブイリ原子力発電所事故への対処の為、同地へ派遣されました。
1990年の時点で第288連隊は3個飛行隊(Mi-24飛行隊2個、M-8飛行隊1個)編成でしたが、1991年12月のソヴィエト連邦解体後は兵力が削減され、2個飛行隊(Mi-24飛行隊1個、M-8飛行隊1個)編成になりました。
1995年にはチェチェン紛争へ派遣されました。
1997年12月にロシア海軍のバルト艦隊航空隊へ移管されました。
2002年7月1日付で第288独立ヘリコプター連隊は第125独立ヘリコプター飛行隊へ再編され、2003年3月1日までに再編作業を完了して戦闘当直へ復帰しました。
現在では、8機程度のMi-24VPを保有しています。
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