『イズベスチヤ』より
2023年3月23日0時1分配信
【重要拠点:サンクトペテルブルクは海上航空隊により強化される】北西部への移管はフィンランドとスウェーデンのNATOへの加盟熱望への回答となる
再建後、(昨年)12月に開設した
サンクトペテルブルク近郊の
レヴァショヴォ飛行場は、
ロシア海上航空隊の駐留所になると
『イズベスチヤ』は
ロシア連邦国防省の情報筋より伝えられた。

戦闘機に加えて、
海軍海上航空隊に所属する
旅客機及び
輸送機が配置される。
以前、
フィンランド湾地域に我々の
海上航空隊は存在しなかった。
専門家は、これらの部隊の
サンクトペテルブルク近郊への配備を
フィンランドと
スウェーデンの
NATOへの加盟願望と関連付けている。
レヴァショヴォに駐留すると、
海軍海上航空隊の
航空機は
バルト海全体を監視下に置くことができ、必要ならば
コラ半島へ移動できる。
[海上の空港]
国防省は、
サンクトペテルブルク近郊の
レヴァショヴォ飛行場へ海
軍海上航空隊の
航空機と
ヘリコプターを配置すると
軍当局の情報筋は
『イズベスチヤ』へ伝えた。
この為、
飛行場は現在拡張されている。
どの
航空部隊がこの駐留所へ受け入れられるのかは未だ不明である。
しかし、
戦闘機に加え、新たな
飛行場には
海軍海上航空隊に所属する
旅客機と
輸送機、ヘリコプターの配備が計画されていると情報筋は述べた。
昨年11月、
特殊工兵大隊が
ムルマンスク州から
レヴァショヴォ飛行場へ移転した。
その要員は、駐留場所、そして更に
海軍海上航空隊の
航空機と
ヘリコプターの地上インフラの建設に従事している。
レヴァショヴォ飛行場は、同名の村落から2キロメートル離れた
ヴィボルグ地区に在る。
大祖国戦争以来、
航空部隊がここに駐留していた。
ポストソヴィエト時代には、
第1080試験航空基地が存在し、その後、
第33独立輸送混成航空連隊が在った。
2021年、
ウラジーミル・プーチンの指示と政府の決定により、
ロシア国防省は、
レヴァショヴォの再建と共同飛行場への転換に関するコンセッション合意を
『ガスプロム』と締結した。
合意では、全長2.6キロメートルの
滑走路の再建、必要な建物と通信設備の建設、
飛行場への必要な航空航法及び気象機器の再装備が規定されている。
これに加え、民間航空用の近代的な
航空ターミナル複合施設の建設が規定されており、その帯域幅は1時間辺り250人になる。
その結果、
飛行場には
軍用機と
民間機が共同で駐留できる。
「プロジェクトへの資金提供は、公開株式会社『ガスプロム』の資金で完全に行なわれています。
コンセッション合意による総投資額は100億ルーブル以上になります。
民間の旅客及び貨物輸送の為を含め、軍用飛行場を再建し、使用する提案を公開株式会社『ガスプロム』へ提示しました」この時、国防省は語った。
昨年7月1日、
レヴァショヴォ飛行場は政府の指示により、国際線飛行を行なう為の許可を受けた。
そして12月27日に開設式が行なわれた。
新たな滑走路へ最初に着陸した
航空機は、
輸送機An-72となった。
排水システム、誘導路、外周柵、防音柵を含む新たな支援施設の完成は2023年夏に計画されている。
[フィンランドの反応]
「フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟する状況において、特にレニングラード州での我々の防衛ポジションを強化する必要があります」軍事専門家
ドミトリー・ボルテンコフは
『イズベスチヤ』へ話した。
「以前、フィンランド湾地域に我々の海上航空隊は存在しませんでした。
今は、そうなるでしょう。
現在、国防省が大量購入している海軍机上航空隊の主力航空機はSu-30SM2です。
フィンランド湾には、かなり良い艦隊が有ります。
攻撃的な行動の場合、この艦隊との作業の為、新たな航空連隊が配置されるでしょう。
レヴァショヴォに駐留する海上航空隊の航空機は、バルト海全体を監視下に置く事が出来、必要ならばコラ半島へ移転できます」以前に『イズベスチヤ』は、海上航空隊への戦闘機Su-30SM2の大量供給計画について伝えた。優先順位は
バルト艦隊へ与えられる。
近代化された
航空機は、新たな
エンジン、更新された
レーダーと
アビオニクス、拡張された兵器リスト、輸入代替コンポーネントを備えている点が基本ヴァージョンとは異なる。
ヴァージョン
SM2は
「製品117S」として知られる推力偏向制御を備えた、より強力な
航空エンジンAL-41F1Sの設置が提供される。
このような変更により、すでに軽快な
航空機の機動性は劇的に向上する。
推力は、従来の
「30」が装備する
エンジンAL-31FPより16パーセント増加している。
また、リソースが2倍になった事により
戦闘機の運用時間は長くなり、整備費用の削減を可能にした。
この10年間、
ロシアは滑走路やインフラなどの
飛行場ネットワークを積極的に修復してきた。
これは特に北部地域に当てはまり、交通の発展と観光客のアクセスの容易さに貢献している。
しかし、主な任務は軍用のままである。
北極圏の
恒久飛行場ネットワークの建設は、
大祖国戦争直後に
ソヴィエト社会主義共和国連邦で始まった。
そこへ
戦略爆撃機の配置が計画されていた。
この当時、これらは、最初の
核爆弾を
アメリカ合衆国領へ届ける事が唯一可能な方法だった。
その後、
迎撃機MiG-31及び
Tu-128を装備した
航空連隊が駐留した。
その任務は、
アメリカ戦略爆撃機と、そこから発射された
有翼ミサイルの北方向から
ウラル及び
シベリアの産業施設、
北方艦隊の基地への突破の阻止であった。
1990年代~2000年代には、この地域の
ロシアの軍事的プレゼンスは急激に低下した。
本土の
飛行場の復元作業は2014年に始まった。

2017年以来、
遠距離爆撃機Tu-22M3は、演習中に
ヴォルクタと
アナドイルへ着陸している。
更新された極地基地を
戦略ロケット機Tu-160が訪れた。
フランツ・ヨシフ諸島の
アレクサンドラ島と
ノヴォシビルスク諸島の
コテリヌイ島には、全天候型滑走路が建設された。
それは、
戦闘機と
輸送機を受け入れる事が出来る。
バルト艦隊海軍航空隊の
航空機と
ヘリコプターは、
ロシア連邦の飛び地
カリーニングラード州へ配備されています。
2019年には
カリーニングラード州に駐留する
海軍航空隊の全部隊を統合する
第34混成航空師団が新編されています。
チカロフスク飛行場に駐留する
サンドミル・アレクサンドル・ネフスキー勲章授与・航空元帥A.I.ポクルイシキン記念第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の
戦闘機Su-27及び
Su-27UBを保有しています。

チェルニャホフスク飛行場に駐留する
ノヴゴロド-クライペダ赤旗・航空元帥I.I.ボルゾフ記念第4親衛独立海洋襲撃機航空連隊は、20機程度の
前線爆撃機Su-24Mと6機程度の
偵察機Su-24MRを保有しています。




2016年12月初頭から
多用途複座戦闘機Su-30SMの配備が始まり、2018年7月初頭までに計8機の
Su-30SMが配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ2機の多用途複座戦闘機Su-30SMが到着した]2022年1月末には、アップグレード型の
Su-30SM2が4機
チェルニャホフスク飛行場へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊へ4機の多用途複座戦闘機Su-30SM2が配備された]バルト艦隊の
ヘリコプターは、
ドンスコエ飛行場に駐留する
第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。

[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29バルト艦隊の
輸送機(An-26)は
フラブロヴォ飛行場に駐留する
第398独立輸送機飛行隊に配備されています。


カリーニングラード州に集中している
バルト艦隊航空隊ですが、最近の
バルト海地域の情勢の変化を受け、その一部の
サンクトペテルブルク方面への移転が計画されています。
バルト艦隊航空隊が駐留するのは
レヴァショヴォ飛行場になります。