フランスからのミストラル級ヘリ空母の補償金はロシア海軍の為に

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年8月14日19時41分配信
【フランスからの金はロシア海軍の為に】

10億ユーロ-これは、フランスが「ミストラル」の契約破棄によりロシアへ戻される金額である。
同国(フランス)財務相ミシェル・サペンは、以前にメディアへ登場した20億ルーブルという情報を否定した。
『海軍産業』(フロートプロム)は、ロシア連邦の近代的な艦隊の作成の費用を分析し、この金額をどう使えるかについて考察してみた。


ロシア艦の建造の為の契約は、ロシアの造船所がルーブルで締結する。
従って、10億ユーロの補償額は、ルーブル相当で見るのが合理的である。
2015年8月14日に中央銀行が設定した為替レートによれば、この金額(10億ユーロ)は723億ルーブルに相当する。

フランスの艦に代わり、ロシアが自身で建造した同類のヘリコプター空母を受領するという話は、まだ時期尚早であろう-ネフスキー計画設計局による「プリボイ」は設計段階に在る。
従って、フランスから戻される資金は、水上艦および水中艦のシリーズ建造の為に使われる可能性の方が高いであろう。

[14隻の大型揚陸艦「イワン・グレン」型]
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ロシアは受領する事が出来なかったものの、ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型は、海外で「艦の戦力投射と指揮」、艦船グループのリーダー、洋上病院、対テロ作戦の遂行、そして主な用途は揚陸部隊の上陸であると見られている。
多くの条件があるとは言え、これをロシアで建造される揚陸艦と比べる事は理にかなっている。
「ヤンターリ」工場で建造されている1隻の大型揚陸艦プロジェクト11711「イワングレン」型の費用は50億ルーブルであると見られており、「ミストラル」の費用で、この艦を14隻造る事が可能である。

[5隻のプロジェクト11356フリゲート]
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プロジェクト11356フリゲートは、(11711と)同様にカリーニングラードロシア海軍の為に建造されている。
その建造は、ウクライナの企業『ゾーリャ-マシプロイェクト』からのガスタービンエンジン供給問題が故に中断されたが、8月にはロシア製ガスタービンエンジンを使用する事を考慮して再開された。
この艦の1隻あたりの費用は130億ルーブルと見られており、2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母(の価格)で、このフリゲート5隻を海へ送り出すことが出来るだろう。

[2~3隻のプロジェクト22350フリゲート]
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サンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されているフリゲートは、より高価である。
公開情報によると、プロジェクト22350のトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」の為の海軍の費用は4億2000万ドルである。
(註:約270億ルーブル)
無論、シリーズ艦(2番艦以降)は、より安くなり、大まかな見積もりでは、フランスからの資金でプロジェクト22350フリゲートを新たに3隻建造する事が出来るだろう。

[7隻のプロジェクト20380コルベットと5隻のプロジェクト20385コルベット]
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近代的な近海ゾーン艦は、フリゲートの半分の排水量にも関わらず、その費用は匹敵する。
戦略技術分析センターの評価によれば、プロジェクト20380コルベットの価格は少なくとも100億ルーブル、近代化されたプロジェクト20385コルベット140億ルーブルである。
しかしながら、フランスから戻される資金は、既に進水している艦と同等の隻数で、この艦のシリーズ作成を継続できるだろう。

[1隻の重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト1144の修理と近代化]
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100億単位の数字を背景に、海軍は「ゼロから」近代的な艦を建造する為に500億(ルーブル)を支出した。
ソヴィエト海軍の誇り-重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化の為の価格は、天文学的な金額ではない。
更には、次なる近代化として、太平洋艦隊プロジェクト1144艦「アドミラル・ラーザレフ」が挙げられる事も出来るだろう。
「現時点で、重原子力ロケット巡洋艦プロジェクト1144の復元が決定されている。
そして2014年、公開株式会社・第30艦船修理工場は、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの技術的近代化プロジェクトの簡略化として、セヴェロドヴィンスクでの大規模修理と近代化を待っている巡洋艦アドミラル・ラーザレフのドック修理と検査を実施した」

最近に公開された第30艦船修理工場の年次報告では、こう述べられた。
したがって、世界で最も強力な水上艦の1つを復元する為の費用は、引き渡されなかった2隻のフランス「ミストラル」の補償金額により完全にカバーできるだろう。

[2隻の原子砕氷船LK-60]
(註:原子力砕氷船LK-60・プロジェクト22220は、2013年11月5日に1番船アルクチカ、2015年5月26日に2番船シビーリが起工され、建造中である)

「砕氷船は、防衛任務を含め、北極圏(での課題)を解決します」
バルト工場
で建造される砕氷船隊の重要性について、ロスアトムのトップ、セルゲイ・キリエンコは強調した。
サンクトペテルブルクで作成される確かに競争力のある北極船は、出力60メガワットの核動力、2重吃水構造を有し、シベリア河口での作業、更には、厚さ3メートルの氷を割る事が出来る。
その費用は370億ルーブルである。
その(ミストラルの)後部を建造したバルト工場は、「ミストラル」の価格で2隻の砕氷船LK-60を建造する事が出来る。

[7隻のプロジェクト636.3ディーゼル潜水艦]
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世界で最も静粛なディーゼルエレクトリック潜水艦の1つであるプロジェクト636.3の費用は、コルベットに匹敵する。
メディアで公開された情報によると、6隻の潜水艦の契約にロシア海軍600億ルーブルの費用を費やす。
(註:1隻あたり100億ルーブル)
「ミストラル」の補償金は、このような契約の費用をカバーするのに充分であろう。

[多目的原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン」]
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最新鋭の多目的原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン」は、より高価という点では同様では無い。
多様な魚雷ミサイル兵器新世代の水中音響ステーション(ソナー)、より高い隠密性と静穏性-これらの指標は、潜水艦の価格を到達できない高みへと引き上げた。
公開情報では、その費用は470億ルーブルと言われている。
結論として、2隻の「ミストラル」の代わりは1隻の「ヤーセン」となる。

[3隻の戦略水中巡洋艦プロジェクト「ボレイ」]
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このような背景で、ロシアの近代的な核防護要素-戦略水中ロケット艦プロジェクト「ボレイ」の建造価格は適正に見える。
その価格は232億ルーブルと見積もられており、ロシア連邦海軍の2隻のヘリコプター空母の代わりに、このような巡洋艦を3隻建造する事が可能であろう。

[『海軍産業』参考資料]
12億ユーロと推定されるフランスヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の供給契約は2011年に締結された。
「ウラジオストク」と命名された1番艦は2014年11月までにロシアへ引き渡さなければならなかった。
2番艦「セヴァストーポリ」の納入期限は2015年11月1日だった。

ロシア「ミストラル」を供給する為の契約を凍結するとフランス当局が初めて発表したのは2014年9月3日であった。
後にフランソワ・オランドは、全てはウクライナ紛争の展開に依ると説明した。
(2014年)11月末、ロシアへの艦の引き渡しの一時停止が正式に決定された。
メディアの報道によると、2015年5月、契約終了の条件に関する交渉が始まった。
最新報道によると、補償金の額は、ほぼ12億ユーロになる。

8月5日、フランスロシアの大統領、ウラジーミル・プーチンフランソワ・オランドが、「ミストラル」の供給契約の破棄で合意に達した事が知られるようになった。
パリが支払った補償金の額は明らかにされておらず(メディアによると8億5000万ユーロ~12億ユーロ)、ロシア製の機器を取り外した後、その運命を決める権利を得る。
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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の契約終了によりフランスはロシアへ10億ユーロ弱を支払う

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『タス通信』より
2015年8月7日12時28分配信
【メディア:フランスはロシアへ「ミストラル」の為に10億ユーロ弱を支払う事に同意した】
パリ、8月7日/タス通信

フランス政府ロシア「ミストラル」の為に「10億ユーロ弱」を支払う事に同意した。
新聞『フィガロ』は報じた。

同紙によると
「この数字は、ロシアの要求(12億ユーロ)とフランスの提案(8億ユーロ)との間の妥協の結果である」
「この金額は、既に振り込まれたモスクワの前払い金、更には、今春のサンナゼールでのロシア人船員の訓練の為の一連の費用をカバーしなければならない。
この問題はすぐに議会へ提出される」

新聞は指摘した。

先だって共和国大統領フランソワ・オランドが表明したように、モスクワとの合意は、特に、「ロシアが振り込んだ正確な額の」ロシア側への返還、更には、2隻ので勤務する為の乗員の「訓練費用」の補償を意味する。
同時に彼は、フランスは契約下で如何なる罰金も支払う必要は無い事を強調した。

水曜日夜、フランスロシアは、11億2000万ユーロと見積もられている2隻の「ミストラル」級ヘリコプター空母の供給契約のキャンセルで合意したと公式に発表した。
決定は、国家元首フランソワ・オランドウラジーミル・プーチンの間の水曜日の電話会談の結果に基づいて下された。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシアフランスから「ミストラル」級指揮・戦力投射艦を購入するかもしれないと最初に報じられたのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

それから間もなく、ロシア連邦軍参謀本部総長、ロシア連邦海軍総司令官、ロシア連邦国防相代理が相次いで「ミストラル」級購入の為の交渉が進行中である事を公式に認めました。
[ロシアは、今年末までに「ミストラル」級購入で合意できる]
[ロシアは、競争によりヘリ揚陸艦を購入する]
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約が締結されたのは、最初に話が出て来てから約2年後の2011年6月になりました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、2015年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げていました。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]

その後、「ミストラル」級に設置済みのロシア製通信システムを取り外す為、ロシアの技術者がフランスへ渡る事になりました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す]

7月28日、フランス大統領フランソワ・オランドは、今後数週間以内に「ミストラル」級に関する最終決定を下すと発表しました。
[フランス大統領はロシア海軍向けミストラル級の供給問題に関する最終決定を下す]

そして2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

契約終了によりフランスロシアへ支払う事になる補償金額は、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアン氏によると、「12億ユーロよりは少ない」との事です。
一方、ロシア政府側は、フランスから受け取る金額については明言を避けました。

今回、フランス『フィガロ』紙が報じた所によると、それは「10億ユーロ弱」との事です。

ロシアフランスへ支払い済みの「ミストラル」級の為の代金が約9億ユーロ、それに幾ばくかの補償金~「ミストラル」級の乗員となるロシア海軍将兵の訓練費用の補償~がプラスされました。
(既に乗員団は解散)

フランス「ミストラル」級の契約を履行しなかった場合に支払う事になっていた「違約金」10億5000万ユーロでしたが、それよりもやや少ない金額になります。
(今回の契約終了に関し、公式には「違約金」という表現は使われていませんが)

「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦そのものは取得できませんでしたが、ロシアは支払い済みの代金(プラスアルファ)を回収し、「ミストラル」級に設置されたロシア製機器も回収し、更には、「ミストラル」級の契約(後ろ半分はロシアで建造した)により建造技術を取得しました。
[ロシアはフランスのミストラル級ヘリ空母購入契約を通じて大規模ブロック組立技術を取得した]


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。

新型汎用揚陸艦「プリボイ」級の建造は2016年から開始され、計8隻の調達が計画されています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級の後に、ロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

フランスはミストラル級ヘリ空母契約終了により約12億ユーロをロシアへ補償する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月31日9時19分配信
【新聞は「ミストラル」の補償額について述べた】

「ミストラル」契約終了の最終合意は、副首相ドミトリー・ロゴージンとフランス防衛・国家安全保障担当総補佐官ルイ・ゴーティエの交渉過程で達成された。
フランスはロシアへほぼ12億ユーロを返金する。


『コメルサント』紙は、軍事技術協力分野の複数の情報提供者の談話を引用して報じた。

交渉開始時点でフランスは、承認文書を受け取った場合、7億8460万ユーロの「費用と損失」を補償する用意があった。

しかしロシアは、その損失額をより多額に評価した。
前払い済みの8億9290万ユーロに加え、更に、400名の船員から成る乗員の訓練、ヘリコプター空母駐留の為のウラジオストクインフラストラクチュア建設、4機の甲板ヘリコプターKa-52K試作機の作成作業に費やされた資金が含まれた。
総額は11億6300万ユーロになる。

この金額は、確実に返金されると『コメルサント』への情報提供者は付け加えた:
「それには、艦の建造中に供給されたロシア製機器を取り外し、撤去する事に関連するリスクとコストが追加されます」
これを支援する為、ロシア専門家グループは近い内にフランスサンナゼールSTX造船所へ向かう。
これは管理システム通信システムについての話であり、バルト工場で建造された艦の後部は、ヘリコプター空母に残されたままとなる。
ロシア連邦国防省に在る使用終了証明書が発行され、すぐにフランスへ送られ、彼らは返金する。
決済された金額を受け取った後、モスクワパリへ正式に艦を輸出する権限を与える。

新聞によると、これら全ての問題は、8月上旬に正式に終了する。
その後、7月28日にウラジーミル・プーチン大統領フランス大統領フランソワ・オランドが表明したヘリコプター空母の運命は近い内に明らかになるという約束が実行される。

2隻のヘリコプター空母「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」の建造契約は、ロシア兵器輸出公社『ロソボロネクスポルト』DCNS社の間で2011年6月17日に署名された。
この条件下で、1番艦は2014年11月にロシア連邦海軍が取得しなければならなかった。
しかしフランス当局は、ウクライナでの出来事に関連し、引き渡しを凍結した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]

その後、「ミストラル」級に設置済みのロシア製通信システムを取り外す為、ロシアの技術者がフランスへ渡る事になりました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す]

そして7月28日、フランス大統領フランソワ・オランドは、今後数週間以内に「ミストラル」級に関する最終決定を下すと発表しました。
[フランス大統領はロシア海軍向けミストラル級の供給問題に関する最終決定を下す]

そして、フランスロシアへ最終的に11億6300万ユーロを補償する事になりました。
「違約金」という言葉は使われていませんが、この金額は、以前に言われていたミストラル級契約破棄の違約金とほぼ同額になります。


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。

新型汎用揚陸艦「プリボイ」級の建造は2016年から開始され、計8隻の調達が計画されています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級の後に、ロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

フランス大統領はロシア海軍向けミストラル級の供給問題に関する最終決定を下す

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月28日1時56分配信
【オランドは、今後数週間で「ミストラル」供給問題を解決する】
モスクワ、7月28日-ロシア通信社ノーボスチ

フランス大統領フランソワ・オランドは、今後数週間以内にロシアとの「ミストラル」供給契約に関する決定を下すと表明した。
『ブルームバーグ』は報じた。

この表明は、月曜日夕方のフランス大統領の記者団との会合において出された。
同紙(ブルームバーグ)が報じたように、更にオランドは、ヘリコプター空母の引き渡しを「推進させるのか」、或いはキャンセルするのかについての決定を下すつもりである事を指摘した。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は2011年にフランスDCNS/STXロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との間で締結された。
フランスは、1番艦「ウラジオストク」を昨年11月に引き渡さなければならなかったが、実現には至らなかった。
ロシアフランスからの艦の引き渡し、或いは返金を待っている。


『ブルームバーグ・ビジネス』より
2015年7月28日7時45分配信
【オランド:数週間以内に「ミストラル」の納品に関する決定を下す】


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]

その後、「ミストラル」級に設置済みのロシア製通信システムを取り外す為、ロシアの技術者がフランスへ渡る事になりました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す]

そして7月28日、フランス大統領フランソワ・オランドは、今後数週間以内に「ミストラル」級に関する最終決定を下すと発表しました。

むろん、この期に及んでフランスロシア「ミストラル」級を引き渡すという決定を下す可能性はゼロでしょうが・・・


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。

新型汎用揚陸艦「プリボイ」級の建造は2016年から開始され、計8隻の調達が計画されています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級の後に、ロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

ロシアはミストラル級ヘリ空母に設置された自国製機器を取り外す

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『タス通信』より
2015年7月25日10時17分配信
【情報筋:ロシア連邦は「ミストラル」の通信機器を取り外す為の専門家グループを準備する】
モスクワ、7月25日/タス通信

ロシアは、「ミストラル」通信機器を取り外す為にフランスへ出張する専門家グループの準備を始めた。

タス通信は、ロシア連邦防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「この課題は受理され、現在、ミストラル艦上に存在するロシアが供給した通信機器及び管理機器を取り外す為、フランスへ向かうグループが準備されています」
対談者は話した。

更に情報提供者は、これらの機器は汎用性が有り、ロシア海軍の他の艦で使用できると説明した。
「ミストラル」の為の通信システム及び管理システムの開発に従事したのは、『統合計器製造営団』に所属するコンツェルン『管理システム』である。

[「ミストラル」建造の為の契約]
ロシア
は、2011年夏に「ミストラル」型ヘリコプター空母建造の為の契約をフランスと締結した。
1番艦「ウラジオストク」は、2014年秋にロシア海軍へ引き渡される予定であったが、引き渡しはウクライナの出来事に関連して延期された。
「セヴァストーポリ」と命名された2番艦は、2014年11月に進水した。
以前、軍事技術協力担当ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、フランスとは補償額についてのみ議論しており、最終文書への署名は近い内に行なわれるとタス通信へ表明した。

[フランス国防省:パリはロシア連邦との契約破棄により支払いを余儀なくされる事は承知している]
以前、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、ワシントンにおいて専門家やジャーナリストを前にマーシャル基金について話している時、フランス政府は、契約不履行により、モスクワへ多大な金額を返金しなければならない事を承知の上でロシア「ミストラル」を引き渡さない決定を下したと表明した。

彼は、昨年秋、フランス大統領フランソワ・オランドが、ウクライナ向けの政策に関連し、ロシアへの軍用艦の引き渡しを停止した事を想い起した。
「これは、正しい戦略的決定でした」
ル・ドリアン
は話した。
彼によると、それ以降の状況は変わっておらず、ロシアとの契約を履行することは出来ない。
「その為の条件は存在しません」
フランス国防省
のトップは指摘した。

彼は、契約の挫折により、自国政府に12億ドルの費用が掛かる事を認めたが、他に手段は無い。
フランスは、これらの艦の新たな購入者を見つけなければならないが、それは簡単な事ではない。
「もしも合衆国が購入してくれたのならば、僕としては嬉しいですね」
ル・ドリアン
は話した。
しかし、ペンタゴンでの会談でアメリカ合衆国国防長官アシュトン・カーターは、この件には言及せず、そこに居合わせて笑っただけだった。

[モスクワの立ち位置]
7月初頭、軍事技術協力担当ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、ロシア「ミストラル」の代金の返還問題の解決に従事しており、「月内に」フランスとの最終文書へ署名すると述べた。

次に、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、サンクトペテルブルク国際海軍サロンにおいて、ロシアフランス「ミストラル」に代わる独自建造の揚陸艦を発注すると述べた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している]

7月下旬からは詳細の部分に関する協議へ入り、先ず初めに、「ミストラル」級ヘリ空母へ設置されたロシア製機器の返却の問題について議論されました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に設置されたロシア製通信システムの返却について話し合った]

そして、「ミストラル」級に設置済みのロシア製通信システムを取り外す為、近い内にロシアの技術者がフランスへ渡る事になりました。

これは、ロシア衛星通信システム「チェンタヴル」の事でしょう。
[ロシア海軍向けミストラル級にはフランス製衛星通信システムは搭載されない]

2隻の「ミストラル」級から取り外された「チェンタヴル」は、他のロシア海軍の新造艦へ流用される事になります。

この他にも、「ミストラル」級に設置する為の各種機器が既に発注されていますが、これらも、他の艦へ流用される事になるでしょう。
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリにはフランス製戦闘管理システムSENIT-9は搭載されない]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦セヴァストーポリはロシア製光学電子システムを装備する]


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。

新型汎用揚陸艦「プリボイ」級の建造は2016年から開始され、計8隻の調達が計画されています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]

「プリボイ」級の後に、ロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の建造も検討されています。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]