ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは長期航海を終えて母港へ戻った

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年4月25日13時59分配信
【対潜艦「セヴェロモルスク」は演習から北方艦隊基地へ戻ってきた】
モスクワ、4月25日-ロシア通信社ノーボスチ
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」は遠距離航海を完了し、艦隊主要基地セヴェロモルスク市へ戻ってきた。
土曜日、北方艦隊広報サービスは発表した。
同艦の154日間に及ぶ航海は2014年11月20日から始まった。
その大半は、地中海のロシア海軍作戦連合部隊の一員として過ごした。
「北方艦隊将兵は20500海里以上を航行し、対空防衛の提供や潜水艦の探知、発見、追跡を含む数十回の戦闘演習を実施しました。
大型対潜艦セヴェロモルスクは黒海艦隊及びバルト艦隊の艦と共同で幾つかの戦闘射撃の合同演習へ参加し、帰路においてはバレンツ海の北方艦隊対潜部隊の抜き打ち検査へ参加しました」
北方艦隊広報サービスは発表した。
「セヴェロモルスク」航海の枠組においてサラーラ港(オマーン)とセウタ港(スペイン)へ寄港し、更にはアデン湾及び紅海エリアで民間船舶航行の安全を保障したと広報サービスは付け加えた。
[大型対潜艦セヴェロモルスク遠距離航海(2014年11月-2015年4月)]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」を中核とする北方艦隊艦船支隊は2014年11月20日にセヴェロモルスクを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦船部隊は北東大西洋へ向かった]
その後、ノルウェー海から北海へと南下し、ここで演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は北海で演習を行なった]
そしてラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した際、セーヌ湾(つまりフランス沖)に停泊し、ここでも演習を実施しました。
[ロシア海軍の軍艦は英仏海峡で演習を行なう]
12月1日、英仏海峡を抜け、ビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入った]
12月5日にジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
12月23日、スエズ運河へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスエズ運河を通過し、アデン湾へ向かう]
2015年1月1日は紅海で迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフは大西洋上で新年を迎えた]
1月12日、オマーンのサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはオマーンを訪れた]
1月15日にサラーラを出航し、民間船護衛任務へと向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で民間船を護衛する]
その後、アラビア海で同じく海賊対処任務に就いている日本海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」と会合しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で日本の護衛艦と出会った]
「はるさめ」との会合を終えた後、アラビア海から紅海へ向かうパナマの貨物船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはパナマの貨物船を護衛する]
2015年1月25日に紅海で就役記念日(海軍旗初掲揚27周年)を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは紅海で就役記念日を迎える]
1月27日未明にスエズ運河を通過して地中海へ入り、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日設立)へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海へ入った]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の旗艦となりました。
1月30日に地中海東部で砲撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で砲撃訓練を行なった]
2月16日には黒海艦隊の警備艦「ラードヌイ」と合同演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海東部で演習を行なった]
その後も、ずっと地中海東部へ滞在していました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海で艦載ヘリコプターの訓練を行なった]
3月27日、「セヴェロモルスク」は地中海西部へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海西部へ向かった]
3月末から4月初頭に掛けては、嵐の為に地中海中部のシチリア島南東沖で待機しつつ艦内訓練を行なっていました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはシチリア島沖で艦内訓練を実施した]
4月3日、シチリア海峡(ロシア側名称:チュニジア海峡)を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはシチリア海峡を通過した]
4月7日、地中海西端のスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはスペイン領セウタへ寄港した]
4月10日、セウタを出航し、ジブラルタル海峡へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海を去る]
その後、ジブラルタル海峡を通過して北上し、ビスケー湾で戦闘訓練を行ない、4月14日に英仏海峡へ入りました。
[ロシア海軍の軍艦はビスケー湾で対空・対潜軍事訓練を実施した]
[ロシア海軍の軍艦はイギリス海峡で軍事訓練など行なっていない]
北海を抜け、4月17日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはノルウェー海へ入った]
「セヴェロモルスク」支隊の帰港予定は4月22日~24日でした。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは4月22-24日に帰港する]
しかし4月22日、北方艦隊司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、バレンツ海へ侵入してきた敵潜水艦を撃退するという想定下の「抜き打ち演習」を命じ、母港を目前にした「セヴェロモルスク」も、この演習へ参加させられることになりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはバレンツ海の抜き打ち演習へ参加した]
結局、母港セヴェロモルスクへの帰港は、抜き打ち演習が終わった後の4月25日になりました。
スポンサーサイト