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最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する

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『タス通信』より
2022年11月24日9時9分配信
【情報筋:海軍は2023年の直前に原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」と「クラスノヤルスク」を受け取る事が出来るだろう】
モスクワ、11月24日/タス通信

プロジェクト955A(「ボレイ-A」)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、新年の直前にロシア連邦海軍へ引き渡せるだろう。
『タス通信』軍当局に近い情報筋から伝えられた。

「現行の計画によると、伝統的に2隻の潜水艦~ゲネラリーシムス・スヴォーロフとクラスノヤルスクの引き渡しは、ヨールカ(新年のツリー)の下で、即ち12月30日に行なわれるでしょう」
彼は話した。

対談者によると、2隻の原子力潜水艦太平洋艦隊への移行は2023年夏に計画されている。
「最初に北方海上航路に沿った艦隊間移動を行なうのはゲネラリーシムス・スヴォーロフであり、その後、クラスノヤルスクが行きます。
慣行により、このような移動は、各々の担当ゾーンで北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船グループを伴って行なわれます」

彼は指摘した。

『タス通信』は、この件に関する公式のコメントを持っていない。

現在までに造船所『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア海軍へ5隻のプロジェクト「ボレイ」(3隻)/「ボレイ-A」(2隻)「戦略艦」を引き渡した。
更なる5隻のプロジェクト「ボレイ-A」ロケット巡洋艦は様々な建造段階及び試験段階に在る。
このクラスの潜水艦は更に2隻が契約されるかもしれない。
同プロジェクト戦略ロケット艦の主要兵器は、16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」である。

「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)潜水艦の第2の生産艦にして3番艦である。
それは2014年に起工され、2021年7月30日に進水した。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
同プロジェクト潜水艦のトップ「カザン」は5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)は、2014年12月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]

2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島クラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]

これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]


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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]


この2隻の原子力潜水艦ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていますが、今回、非公式筋から12月30日引き渡し予定である事が明らかにされました。

ロシア海軍へ就役した後、2023年夏以降に先ず「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」北極海経由でカムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地へ向かい、その後、「クラスノヤルスク」が続きます。



昨年(2021年)も12月21日に2隻(「ボレイ-A」「ヤーセン-M」)の原子力潜水艦(「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」)が同時にロシア海軍へ引き渡されています。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は翌2022年8月中旬以降に北極海経由で太平洋艦隊原潜基地へ向かい、9月28日に到着しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]
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ロシアの空中指揮機Il-80はロシア海軍の戦略原子力潜水艦との通信試験を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年11月16日8時29分配信
【「終末の日の航空機」は潜水艦との通信の為にテストされたと情報筋は伝えた】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

「終末の日の航空機」としても知られている空中指揮所Il-80は、厚い水中を通して潜水艦と通信する為にテストされた。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

「Il-80は、水中位置に在る戦略用途ロケット原子力潜水艦との通信試験が行なわれました。
航空機は、厚い水中を通して潜水艦との安定した通信の維持が可能です」

対談者は話した。

彼は、航空機と潜航中の潜水艦との通信は、潜水艦により曳航された延長水中通信アンテナを通し、超長波により保障される事を明らかにした。

Il-80(Il-86VzPU)は、 民間旅客機Il-86をベースに作成された指揮所である。
これは核戦争の条件下で軍の統制の為に意図されており、地上指揮所、ユニット、通信回線側からの発信を導く為、このような空中船は西側では「終末の日の航空機」と呼ばれている。

公開情報源によると、航空宇宙軍には、このような航空機が計4機有る。
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これらは全て1985年に初飛行を行なった。

2020年に『ロスエレクトロニカ』が発表したように、研究-製造事業『ポリェート』は、ロシア連邦軍の戦略部隊及び一般部隊の統制の信頼性を向上させるという最終課題の下、高度な情報技術の使用による空中指揮所Il-80の通信システムの近代化を行なっている。



現在、ロシア海軍北方艦隊太平洋艦隊には、合計12隻の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(弾道ミサイル原子力潜水艦)が配備されています。

北方艦隊
[第31潜水艦師団](ガジエヴォ)
プロジェクト955戦略用途原子力水中巡洋艦:K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
プロジェクト955A戦略用途原子力水中巡洋艦:K-549「クニャージ・ウラジーミル」
プロジェクト667BDRM戦略用途原子力水中巡洋艦:K-51「ヴェルホトゥリエ」K-84「エカテリンブルク」K-114「トゥーラ」K-117「ブリャンスク」K-18「カレリア」K-407「ノヴォモスコフスク」

太平洋艦隊
[第25潜水艦師団](ヴィリュチンスク)
プロジェクト955戦略用途原子力水中巡洋艦:K-550「アレクサンドル・ネフスキー」K-551「ウラジーミル・モノマーフ」
プロジェクト955A戦略用途原子力水中巡洋艦:K-552「クニャージ・オレグ」
プロジェクト667BDRM戦略用途原子力水中巡洋艦:K-44「リャザン」



具体的な時期は明らかにされていませんが、最近、これらの戦略原子力潜水艦の何れか(おそらくは北方艦隊所属艦)と、ロシア航空宇宙軍空中指揮機Il-80との通信試験が行なわれました。

Il-80は2020年以降に通信システムをアップグレードする近代化改修が行なわれているので、おそらくは、アップグレードされた通信システムの試験の一環として行なわれたのでしょう。

宇宙海洋偵察システム「リアナ」は本格的な運用を開始する

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『タス通信』より
2022年11月10日9時3分配信
【ロシアは宇宙海上偵察システム「リアナ」の作成を完了した】
モスクワ、11月10日/タス通信

宇宙海洋偵察システム「リアナ」は、間もなく本格的に配備される。
2基のアクティブ偵察衛星「ピオン-NKS」の内の1基目はロシア連邦国防省へ受け入れられ、2基目の製造が討議されている。
『タス通信』ロケット-宇宙産業の情報筋より伝えられた。

「試験の結果、最初に打ち上げられたピオン-NKS装置は国防省指導部及び海軍司令部から高い評価を受けました。
衛星は御客様へ正式に受け入れられました。
今、次の宇宙装置の製造の問題が活発に討議されています」

対談者は指摘した。

「リアナ」システムは、1970年代に作成されたアメリカ航空母艦打撃グループの動きを追跡する同様のソビエト「レゲンダ」システムをベースにして開発された。
「リアナ」には、4基の「パッシブ」偵察衛星「ロトス-S1」(2014年から2021年の期間に打ち上げられた)と、目標を追跡するのみならず、最新の精密兵器の誘導が可能な2基の「アクティブ」の「ピオン-NKS」が含まれなければならない。

宇宙装置の開発には、アカデミック・A.I.ベルグ記念電波技術中央科学研究所、設計局『アルセナル』、ロケット宇宙センター『プログレス』が従事した。
電波測定器(レーダー)の作成に関する作業は、『ロスエレクトロン』社コンツェルン『ヴェガ』により行なわれた。



多機能宇宙システム14K159「リアナ」は、ソヴィエト連邦時代に実用化されたグローバル海洋偵察・目標指示衛星システム「レゲンダ」(МКРЦ "Легенда")の後継となる衛星システムです。
[「レゲンダ」を継ぐもの]

「リアナ」システムは2種類の衛星~「ロトス-S」「ピオン-NKS」で構成されます。

電波電子情報収集衛星「ロトス-S」/「ロトス-S1」は、2009年11月から2022年4月に合計6基(最初の1基はロトス-Sで他は改良型のロトス-S1)が打ち上げられました。
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[14F138「ロトス-S」]
「コスモス-2455」:2009年11月20日打ち上げ

[14F145「ロトス-S1」]
「コスモス-2502」:2014年12月25日打ち上げ
「コスモス-2524」:2017年12月2日打ち上げ
「コスモス-2528」:2018年10月25日打ち上げ
「コスモス-2549」:2021年2月2日打ち上げ
「コスモス-2554」:2022年4月7日打ち上げ


一方、レーダー偵察監視衛星14F139「ピオン-NKS」は2021年6月25日に1号機「コスモス-2550」が打ち上げられました。
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レーダー偵察衛星「ピオン-NKS」は、海上の監視の他、ロシア海軍の現用対艦ミサイル長距離超音速対艦ミサイル「グラニート」超音速対艦ミサイル「オーニクス」巡航ミサイル「カリブル」の目標指示にも使用されます。

更には、最近に採用された極超音速ミサイル「ツィルコン」「ピオン-NKS」と連動できます。
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

「ピオン-NKS」は、打ち上げ後に各種試験が行なわれました。
対艦ミサイルの目標指示に関する試験も行なっている筈です。

例えば、2022年5月28日の「ツィルコン」発射試験では、約1000kmの距離の目標へ命中させていますが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]

2022年9月6日にコルベット「グレミャーシチー」オホーツク海で距離300km以上の目標へ「カリブル」を発射しましたが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

この他、「グラニート」「オーニクス」の発射訓練も何度か行なわれているので、その中で「ピオン-NKS」による目標指示試験も行なわれているでしょう。

「ピオン-NKS」の全ての試験は2022年9月初頭まで完了し、現在は実験運用が行なわれています。
[ロシア海軍のグローバル海上偵察衛星ピオン-NKSは運用を開始した]

実験運用は間もなく完了し、本格的な運用へ移行します。

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦トゥーラはロシア連邦軍の戦略核抑止戦力の演習で弾道ミサイル「シネーワ」を発射した



『タス通信』より
2022年10月26日20時38分配信
【ロシア連邦国防省は、演習中に原子力潜水艦「トゥーラ」からの大陸間弾道ミサイル「シネーワ」発射の映像を示した】
モスクワ、10月26日/タス通信

ロシア国防省は水曜日、戦略抑止戦力の演習中に原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」から大陸間弾道ミサイル「シネーワ」が発射される映像を公開した。

発射はバレンツ海から行われた。
この映像は、潜水艦が最初に水面に出る様子が、次に深度50メートルでの乗組員の作業とミサイル「シネーワ」の発射が示されている。

以前、クレムリン広報サービスは、戦略的抑止戦力の訓練任務は完全に遂行され、全てのミサイルは目標に到達したと発表した。
特に、カムチャツカクラ射爆場に対し、プレセツク州国立試験宇宙港から弾道ミサイル「ヤルス」が、バレンツ海から弾道ミサイル「シネーワ」が発射された。


更に、空中発射有翼ミサイルの発射を実施した長距離航空隊航空機Tu-95MSも任務遂行に参加した。


ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、クレムリンの状況センターから戦略抑止戦力の訓練に関する国防相セルゲイ・ショイグの報告を受けた。

R-29RMU2「シネーワ」は、潜水艦弾道ミサイル(株式会社『クラスマシュ』『ロスコスモス』へ加入)である。
これはミサイルR-29RMの近代化ヴァージョンであり、新たな制御システムと衛星航法GLONASSを使用する。



ロシア連邦軍は、2019年から戦略抑止戦力演習『グロム』を実施しており、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル部隊航空宇宙軍爆撃機海軍戦略原子力潜水艦対地有翼ミサイル搭載艦がなどが参加しています。

2019年10月中旬に実施された演習『グロム-2019』では、北方艦隊太平洋艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射し、北方艦隊原子力潜水艦フリゲート、そしてカスピ小艦隊小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]


2020年12月上旬に実施された演習『グロム-2020』においては、海軍の参加は、北方艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射したのみでした。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦カレリアはロシア連邦軍の核抑止部隊の演習で弾道ミサイルを発射した]


2022年2月19日に実施された演習『グロム』には、海軍から北方艦隊黒海艦隊が参加しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

北方艦隊戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。


北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海極超音速ミサイル「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。


北方艦隊原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)はバレンツ海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊小型ロケット艦「グライヴォロン」黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊プロジェクト06363潜水艦(「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の何れか)は黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。



2022年10月26日にもロシア連邦軍戦略抑止戦力演習が行なわれ、ロシア海軍からは北方艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」が参加し、弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。
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ロシア海軍の100隻以上の艦船が世界の海で行動している

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『タス通信』より
2022年10月20日0時8分配信
【ロシア連邦国防省:ロシアの100隻以上の艦、潜水艦、船が世界の大洋で任務を遂行している】
モスクワ、10月19日/タス通信

現在、ロシア海軍の100隻以上の艦、潜水艦、船が世界の大洋の様々な海域で任務を遂行している。
水曜日にロシア国防省は発表した。

「今日において、世界の大洋の様々な海域で100隻以上の艦、潜水艦、支援船が、割り当てられた海軍のプレゼンス任務を遂行しています」
軍は、海軍退役将兵組織のアドミラルティ調整評議会の計画会合における海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の言葉を引用した。

彼が述べたように、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ボリス・ブトマ」が加わっている太平洋艦隊艦船支隊は、地中海東部で割り当てられた任務を遂行している。

更にエフメノフは、退役将兵へ建造中の艦について知らせた。
「最近、ロシアの造船企業は毎年10数隻の海軍の為の艦船を起工しております」
国防省
は指摘した。



今回のロシア国防省公式発表で言う所の「世界の大洋の様々な海域で任務を遂行しているロシア海軍の100隻以上の艦、潜水艦、支援船」とは、母港から離れて行動している艦船を指しています。
(例えば、母港から離れ、他の港へ寄港中の艦船もカウントされる)

今年(2022年)1月1日の時点では、70隻以上の艦船が行動していました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船が洋上で行動している]

ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、2021年12月末にウラジオストクを出航し、2022年2月初頭に地中海へ入り、以後、現在まで同海域に滞在しています。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2021年12月-)]

この3隻を含め、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在
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小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
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対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」2022年9月初頭から地中海に滞在

[バルト艦隊]
コルベット「ソーブラジテルヌイ」
2022年10月中旬から地中海に滞在
コルベット「ストイーキー」:2022年10月中旬から地中海に滞在
工作船PM-82:2022年3月末から地中海に滞在

バルト艦隊コルベット2隻は、つい最近に地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海へ入った]

2隻のコルベットに同行している給油船「エリニヤ」も洋上行動中です。


2022年2月上旬以降、北方艦隊大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」、「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「ゲオルギー・ポベドノーセツ」バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」、「ミンスク」、「カリーニングラード」(計6隻)が黒海へ入り、現在も同海域に滞在しています。

2022年10月19日の時点では、ロシア海軍の9隻の艦(大型揚陸艦2隻、「カリブル」搭載水上艦2隻を含む)が黒海で行動しています。
『QirimNews』より
2022年10月19日8時24分配信
【ロシアは黒海に16基のミサイル「カリブル」を用意している】

オホーツク海では太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」などが行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]

未だロシア海軍へ就役していませんが、太平洋艦隊向けに建造された新世代対機雷防衛艦(掃海艦)「ピョートル・イリイチョーフ」「アナトーリー・シレモフ」北極海カムチャツカ半島へ向けて移動中です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフとアナトーリー・シレモフは北極海経由でカムチャツカ半島へ向かっている]

黒海艦隊所属で2022年8月上旬にクロンシュタット港へ到着した中型偵察艦「キルディン」小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」、10月中旬に到着した潜水艦「ノヴォロシースク」海洋曳船「セルゲイ・バルク」も、おそらくは今回の100隻以上の艦船に含まれているでしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦キルディンはクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海からレニングラード海軍基地(クロンシュタット)へ到着した]

この他にも、北方艦隊太平洋艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(弾道ミサイル原子力潜水艦)及び多用途原子力潜水艦、ディーゼル潜水艦などが洋上で行動しています。

ロシア海軍はウクライナ紛争後に強化されるとドイツ海軍総監代理は言った

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『タス通信』より
2022年9月26日1時41分配信
【ドイツ連邦共和国海軍総監(代理)はウクライナ紛争後にロシア連邦海軍は遥かに強力になると考えている】
ベルリン、9月25日/タス通信

ロシア海軍の戦闘準備態勢は、ウクライナ紛争終結後に増加する。
ドイツ海軍総監(代理)ヤン・クリスティアン・カーク提督は、日曜日に『ヴェルト・アム・ゾンターク』紙へ掲載されたインタビューで意見を表明した。
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「僕はロシアの新たな海洋ドクトリンを見た時、この種の軍は以前よりも優先度が高くなると感じましたね。
僕は、ロシア海軍はウクライナ戦争から非常に強力になると思いますよ」
カーク
は話した。
「現在、僕達は、高性能の機器を装備した新しい現代的な部隊の絶え間ない形成を目の当たりにしております」
彼は付け加えた。

「注目されるのは、部隊は超音速兵器或いは作戦-戦術ミサイル複合体イスカンデルを装備する事ですね。
これに僕達は適応しなければならないのです」
ドイツ連邦海軍
総監は確認した。
彼は、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」が何度も試験へ参加した最新極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」が間もなくロシア海軍へ出現するのは深刻な事態である事を認めた。


「バルト海や大西洋の海底には、情報技術の為のパイプラインや海底ケーブルといった重要なインフラが多く存在します。
この事は、エストニアなどの国において迅速な停電を可能とし、グローバル通信網にとって脅威となり、特別な注意を払うべきものです」
ヤン・クリスティアン・カーク
は付け加えた。

7月31日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、サンクトペテルブルク主要海軍パレードにおいて、最新の極超音速複合体「ツィルコン」は今後数ヶ月でロシア連邦軍へ供給され、このミサイルで最初に戦闘当直へ就くのはフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」になると言った。
彼は、ロシア連邦海軍兵装は常に改善されている事を指摘した。

以前、ロシア連邦軍当局に近い情報筋は、ロシア海軍水上艦の為の最新極超音速ミサイル「ツィルコン」は、2022年9月に軍備採用されるだろうと『タス通信』へ伝えた。



ドイツ海軍総監代理ヤン・クリスティアン・カーク少将は、1962年12月24日に生まれ、1982年10月に旧西ドイツ海軍へ入隊し、1983年10月~1984年9月までフレスブルクミュルヴィク海軍兵学校で学び、1984年10月~1987年12月にはハンブルク連邦軍大学で経済学と組織学を学び、1988年1月から水上戦闘の研修を開始し、1989年4月~1991年8月には高速艇部隊の兵器担当士官を務め、1991年9月~1992年6月にはフランス海軍練習艦「ジャンヌ・ダルク」へ出向し、同艦で教官を務めました。
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1992年~1994年にはティーガー級(148型)ミサイル艇S-49「ウォルフ」S50「パンター」の艇長を務めました。

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1995年12月から1997年9月まで駆逐艦「ロンメル」の作戦士官として勤務し、1997年10月~1999年9月までハンブルクドイツ軍軍大学校で学びました。

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1999年10月~2001年3月まで駆逐艦「メルダーズ」の1等航海士を務め、2001年4月~2002年12月まで連邦統合軍司令部の参謀を務め、2003年1月~3月まで育児休暇を取った後、2003年4月~2004年6月にフリゲート「バイエルン」艦長を務めました。
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2004年7月~2006年6月にドイツ連邦軍参謀次長を務めた後、アメリカ合衆国海軍大学校へ留学し、2007年8月~2008年8月にドイツ軍軍大学校の海軍将官教育部長を務め、2008年9月~2012年9月にキール第1機動隊群副司令官兼参謀長を務め、2012年10月~2014年9月に連邦国防省の軍事政策・作戦(アフリカ、アメリカ、北極圏担当)部長を務め、2014年10月~2015年4月までロストックの海軍本部の国際協力部長を務めました。

2015年5月~2018年4月まで第1機動隊群司令官とNATO浅海域作戦研究センター所長を兼任し、この間、2016年3月23日~8月6日にはヨーロッパ連合ソマリア欧州連合海軍部隊「アタランタ作戦」指揮官を務めました。
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2018年5月からドイツ軍統合支援本部参謀長を務め、その後、NATO統合軍副司令官として2019年7月からノルウェーで勤務しました。

2022年1月22日、ロシア・ウクライナ情勢を巡る発言により引責辞任したカイ=アヒム・シェーンバッハ中将の後任のドイツ連邦海軍総監代理に任命されました。

ロシア海軍のグローバル海上偵察衛星ピオン-NKSは運用を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年9月8日3時35分配信
【ロシアで最初の電波位置測定海上偵察衛星は国家試験を実施した】
モスクワ、9月8日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアで最初の電波位置測定海上偵察衛星「ピオン-NKS」は国家試験を実施し、試験戦闘当直として採用され、外国の軍事行動を監視を始めた。
『ロシア通信社ノーボスチ』ロケット-宇宙産業の情報筋より伝えられた。

「宇宙装置ピオン-NKSは国家試験を実施し、試験戦闘当直として採用されました」
対談者は話した。

情報筋は、「ピオン-NKS」が新たなロシアグローバル衛星海上宇宙偵察・目標指定システム「リアナ」の宇宙装置であり、世界の大洋の監視、敵艦、主に航空母艦打撃グループの位置を特定し、海軍の打撃手段の為の正確な作戦目標指定を送信する為に意図されている事を想い起こした。
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「装置は、海上部隊の動向を含む外国の軍事行動の追跡を開始しました」
情報筋は明らかにした。

公開情報によると、衛星は2021年6月に宇宙へ打ち上げられた。

これはロケット宇宙センター『プログレス』(『ロスコスモス』へ加入)により作成され、その電波位置測定ステーション(レーダー)コンツェルン『ヴェガ』(『ロスエレクトロニカ』へ加入)により作成された。



多機能宇宙システム14K159「リアナ」は、ソヴィエト連邦時代に実用化されたグローバル海洋偵察・目標指示衛星システム「レゲンダ」(МКРЦ "Легенда")の後継となる衛星システムです。
[「レゲンダ」を継ぐもの]

「リアナ」システムは2種類の衛星~「ロトス-S」「ピオン-NKS」で構成されます。

電波電子情報収集衛星「ロトス-S」/「ロトス-S1」は、2009年11月から2022年4月に合計6基(最初の1基はロトス-Sで他は改良型のロトス-S1)が打ち上げられました。
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[14F138「ロトス-S」]
「コスモス-2455」:2009年11月20日打ち上げ

[14F145「ロトス-S1」]
「コスモス-2502」:2014年12月25日打ち上げ
「コスモス-2524」:2017年12月2日打ち上げ
「コスモス-2528」:2018年10月25日打ち上げ
「コスモス-2549」:2021年2月2日打ち上げ
「コスモス-2554」:2022年4月7日打ち上げ


一方、レーダー偵察監視衛星14F139「ピオン-NKS」は2021年6月25日に1号機「コスモス-2550」が打ち上げられました。
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レーダー偵察衛星「ピオン-NKS」は、海上の監視の他、ロシア海軍の現用対艦ミサイル長距離超音速対艦ミサイル「グラニート」超音速対艦ミサイル「オーニクス」巡航ミサイル「カリブル」の目標指示にも使用されます。

更には、最近に採用された極超音速ミサイル「ツィルコン」「ピオン-NKS」と連動できます。
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

「ピオン-NKS」は、打ち上げ後に各種試験が行なわれました。
対艦ミサイルの目標指示に関する試験も行なっている筈です。

例えば、2022年5月28日の「ツィルコン」発射試験では、約1000kmの距離の目標へ命中させていますが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]

2022年9月6日にコルベット「グレミャーシチー」オホーツク海で距離300km以上の目標へ「カリブル」を発射しましたが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

この他、「グラニート」「オーニクス」の発射訓練も何度か行なわれているので、その中で「ピオン-NKS」による目標指示試験も行なわれているでしょう。

「ピオン-NKS」の全ての試験は2022年9月初頭まで完了し、実験運用を開始しました。

新たなロシア連邦海洋ドクトリンが承認された



『タス通信』より
2022年7月31日17時23分配信
【プーチン:新たな海洋ドクトリンはロシアの境界線と国益ゾーンを示す】
サンクトペテルブルク、7月31日/タス通信

ロシアの境界線と国益ゾーンは新たな海洋ドクトリンで示された。
日曜日、『海軍の日』を記念した主要海軍パレードへ参加したロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは言った。

「新たなロシアの海洋ドクトリンを承認しました。
我々は、非常に重要な経済的かつ戦略的なロシアの国益ゾーンを公表します。
まず、それは我々の北極海、黒海、オホーツク海、ベーリング海、バルト海とクリル海峡です。
これらの防護は、しっかりと全ての手段により保障されます」
プーチン
は話した。
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彼によると「ここでの鍵は、海軍の能力です」
「それは、我々の主権と自由の侵害を決意した者達へ電光石火の速さでの対応が可能であり、我々の国の境界線、世界の大洋のあらゆる海域で名誉を持って戦略任務を滞りなく遂行しております。
その沿岸、水上、空中、水中戦力及び手段は、高い準備態勢を有し、積極的に行動しております。
それは常時改善されております」

大統領は強調した。

彼は更に、日曜日にロシア海軍の艦規約を承認した事を想い起こした。
「海上での勤務は使命です。
海軍の友愛、相互扶助、困難さの軽蔑、強い意志は、艦長、士官、そして全ての戦闘乗組員の性格です。
軍事船員の言葉は揺ぎ無く、熱意は無限です。
これは、何世紀も前から受け継がれている伝統であり、海軍の新たな艦規定が開発されました」

国家元首は説明した。


『タス通信』より
2022年7月31日17時56分配信
【北極での積極的な活動。ロシア連邦の新たな海洋ドクトリンの主な規定】
モスクワ、7月31日/タス通信

新たなロシア海洋ドクトリンでは、スヴァールバル諸島、フランツ・ヨシフ諸島、ノヴァヤ・ゼムリャ島、ウランゲリ島における積極的な海上活動が提示されている。
これは、日曜日にロシア連邦大統領、最高司令官ウラジーミル・プーチンが署名した文書に書かれている。
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新たなドクトリンでは「スヴァールバル諸島、フランツ・ヨシフ諸島、ノヴァヤ・ゼムリャ島、ウランゲリ島における多様かつ積極的な海上活動」が規定されたと文書で述べられている。

更に「戦闘能力の向上、北方艦隊の駐留システム、連邦保安庁の部隊と手段、ロシア国家親衛隊の部隊と手段の開発」が提示されている。

[ロシア連邦の海上活動にとってのリスク]
そこでは、ロシア連邦の海上活動にとっての主なリスクの1つは、世界の大洋の遠く離れた海域で任務を遂行する海軍の艦船を保障する為の充分な数のロシア連邦の外の駐留所を欠いている事が指摘されている。

ドクトリンでは、世界の大洋の支配とNATOの積極的活動の成長というアメリカ合衆国の方針がロシア連邦の安全に対する主な脅威であると言及されている。
「世界の大洋に関連するロシア連保の国家安全保障と持続可能な発展に対する主な挑戦と脅威:世界の大洋を支配するアメリカ合衆国の戦略方針、世界の大洋の輸送交通路とエネルギー資源の使用に関連するものを含めた国家間プロセスの発展へのグローバルな影響」
文書では、こう述べられている。

文書では更に、このような脅威について、ロシア境界線でのNATOの軍事インフラの進歩、そして更にロシア連邦領に隣接する海域での統合部隊の演習数の増加についても言及している。

ロシア連邦の海上活動にとってのリスクとしては更に、突然に発生し、予測が困難な危険な病気の流行が在る。
ドクトリンは説明しているように、コロナウイルスの流行は、地政学上の不確実性と世界でのグローバルな経済危機をもたらした。

この危機は、外国をリードし、世界秩序を変え、グローバリゼーションの過程の縮小傾向を強化し、世界のリーダーシップを巡って争い、更には国民経済と国家指導部の役割を強化する願望に関連していることを文書は強調した。

[ロシア海軍の物資-装備供給所]
新たなロシア連邦海洋ドクトリンは、海軍部隊の艦隊間移動の為の条件を作る目的でアジア-太平洋地域の国へのロシア海軍物資-装備供給所の形成を提示している。

文書では更に「この地域における海上輸送交通線の機能の安全の管理を可能にするアジア-太平洋地域における海軍の存在の為の条件の作成」が提示されている。

文書では、ロシアが国の安全を保障し、世界の大洋での利益を護る為の海軍の作戦能力の強化が指摘されている。
ドクトリンが説明しているように、更に戦略的な目標は、海上でのロシア連邦の国境の防護と保護の効果的な保障を向上させる事である。

地中海地域の幾つかの国への海軍物資-装備供給所の作成が計画されている。
ドクトリンは更に、北極での最優先事項の1つとして、北方海上航路海域における他国の軍事活動の監視を定めている。

加えて、新たなロシア連邦海洋ドクトリンでは、紅海インド洋への海軍供給所の作成が提示されている。
文書は更に、航空母艦の建造の為を含め、極東の造船複合体の開発が提示されている。
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『ズヴェズダーテレビ』より
2022年7月31日16時25分配信
【海洋ドクトリン:民間船は戦時のロシア連邦軍へ編入できる】

事前に訓練を受けた民間船とその乗組員は、新たな海洋ドクトリンに沿って戦時にロシア軍へ編入できる。
ウラジーミル・プーチン大統領が本日(7月31日)に署名した文書には、このように記されている。

「海上活動の分野における動員訓練と動員の準備は、事前に訓練を受けた民間船と乗組員のロシア連邦軍への編入を保障し、更に戦時中の作戦の為の活動の準備を目指すものである」
文書にはこう記載されている。

今日、ロシアの指導者は、『海軍の日』のパレードの前に、新たなロシア海洋ドクトリンと海軍の艦規定を承認した。
これらの文書の承認に関する関連法令は、ペトロパヴロフスク要塞で国家元首により署名された。

特に、このドクトリンでは、世界の大洋の支配とNATOの積極的活動の成長というアメリカ合衆国の方針が、ロシア連邦の安全に対する主な脅威である事が示されている。



以前のロシア連邦海洋ドクトリンは、2015年7月26日の『ロシア海軍の日』に承認されたものです。
この時は、バルチースク港の観艦式に参加したフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」艦内で承認されました。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]

それから7年経った2022年7月31日の『ロシア海軍の日』、新たなロシア連邦海洋ドクトリンサンクトペテルブルク市(ネヴァ川)主要海軍パレード開始直後に承認されました。
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今回の海洋ドクトリンでは、アジア太平洋地域、インド洋、紅海、地中海へのロシア海軍物資供給所(現時点ではシリアタルトゥースのみ)の設置が明記されました。
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具体的に何処の国へ設置するのかは明らかにされていませんが、想定されているのは、おそらく以下の国でしょう。

アジア太平洋地域ベトナム(2002年までロシア海軍物資供給所が有った)
インド洋スリランカ(ロシア海軍の艦船がよく寄港している)
紅海スーダン(以前から海軍物資供給所設置の話が何度も出ている。)
地中海アルジェリア(ロシア海軍の艦船がよく寄港している)


「航空母艦の建造の為を含め、極東の造船複合体の開発」というのは、沿海地方ボリショイ・カーメニ艦船修理工場『ズヴェズダー』の拡張工事を指しています。

これまで艦船(原子力潜水艦を含む)の修理や改装のみを行なっていた『ズヴェズダー』ですが、それ以外にも艦船の新規建造も出来るように拡張し、空母のような大型艦船も建造可能な大きい造船所にするという事であり、ここで空母を建造するという話では有りません。

ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」と原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと大型揚陸艦イワン・グレンは2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルクとクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加する

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『タス通信』より
2022年7月23日19時19分配信
【原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」とフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は主要海軍パレードへ参加する為に到着した】
モスクワ、7月23日/タス通信

原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」大型揚陸艦「イワン・グレン」サンクトペテルブルク及びクロンシュタット主要海軍パレードへ参加する為に到着した。
土曜日にロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

「原子力水中ロケット巡洋艦セヴェロドヴィンスク、フリゲート"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"と大型揚陸艦イワン・グレンは静的展示へ参加します。
フリゲート"アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ"は、既にドヴォルツォヴイ橋とブラゴヴェセンスキー橋の間のネヴァ川の自身の場所へ樽で停泊しています」

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当局は話した。

国防省によると、大型揚陸艦「イワン・グレン」原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」クロンシュタット泊地へ係留されている。
当局は、北方艦隊の艦の乗組員はバレンツ海からバルト海への艦隊間移動任務を成功裏に遂行し、海軍の日の為の準備へ着手した事を指摘した。

フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、原子力ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」大型揚陸艦「イワン・グレン」は、ロシア海軍で最も現代的な戦闘ユニットの内の1つであり、それぞれのプロジェクトのトップ艦である。
彼らは、この8年間北方艦隊の一員である。

「祖国の防衛へ多大な貢献を成した海軍の輝かしい勝利を記念して」北方の首都で主要海軍パレードを行なう伝統は、2017年に登場した。
対応する法令は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンにより署名された、
その最初のパレードは2017年7月30日にネヴァ川で行なわれた。

7月31日には合計47隻のロシア北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊戦闘艦艇潜水艦ネヴァ川クロンシュタットの泊地を通過する。
空中部門には、海軍海上航空隊及び航空宇宙軍の40機以上の航空機ヘリコプターが関わる。
合計してパレードには3500名以上の将兵が参加する。



プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工され、2010年6月15日に進水し、2014年6月17日にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。

2021年2月5日には長距離巡航ミサイル「カリブル」を地上目標へ発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは巡航ミサイル"カリブル"を地上目標へ発射した]

2021年10月4日には極超音速ミサイル「ツィルコン」の水中発射試験を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスク、水中から極超音速ミサイル"ツィルコン"発射(2021年10月4日)]

2022年6月20日にはバレンツ海対艦ミサイル「カリブル」を発射しています。

[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクとスモレンスクはバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]


1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』2006年2月1日に起工され、2010年10月29日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

2022年1月末からのロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加しました。
1月28日にはバレンツ海で砲撃訓練を行ないました。

[ロシア海軍北方艦隊のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で砲撃訓練を実施した]

2月19日にはロシア連邦軍戦略抑止力演習『グロム』へ参加し、極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射しました。

[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

3月上旬にバレンツ海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」はバレンツ海で対艦砲撃戦訓練を実施した]

5月下旬に行なわれた北方艦隊の演習『クムジャ-2022』へ参加しました。


『ズヴェズダーテレビ』より
2022年5月27日17時27分配信
【過酷な北方水域:北方艦隊の演習『クムジャ-2022』からの映像】

5月28日にはバレンツ海から距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射しました。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]


プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、2012年5月18日に進水し、2018年6月20日にロシア海軍へ納入され、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)初掲揚式典が開催されました。

[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

2022年1月末からのロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習へ参加した後、4月16日にバルト海へ入り、建造元であるカリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ回航され、定期修理を行ないました。
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定期修理は7月上旬に完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラードで定期修理を完了した]


この3隻は2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタット及びサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2022年7月31日のロシア海軍の日にクロンシュタットの観艦式へ参加する]

「セヴェロドヴィンスク」主要海軍パレードへ参加するのは今回が初めてです。

「アドミラル・ゴルシコフ」は、2017年7月30日と2018年7月29日にクロンシュタットの主要海軍パレードへ参加した事は有りましたが、ネヴァ川のパレードへ参加するのは今回が初めてになります。

「イワン・グレン」は、2017年7月30日にクロンシュタット主要海軍パレードへ参加しています。

ロシア海軍の為の新たな対艦弾道ミサイル「ズメエヴィク」が開発される

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『タス通信』より
2022年7月12日9時46分配信
【情報筋:ロシア連邦海軍の為に弾道ミサイル「ズメエヴィク」が開発される】
モスクワ、7月12日/タス通信

ロシアは、海軍の為に新たな「航空母艦キラー」極超音速弾頭を持つ弾道ミサイル「ズメエヴィク」を開発する。
『タス通信』軍当局及び防衛産業企業体に近い2名の情報提供者より伝えられた。

「極超音速弾頭を持つ弾道ミサイル"ズメエヴィク"の開発は、かなりの長期に渡っています。
それは、大きな水上目標、先ず第一に航空母艦の撃破の為に意図されております」

彼ら(情報提供者)の内の1人は話した。

他の情報提供者は、このミサイル海軍沿岸ロケット部隊へ軍備採用されるだろうと述べた。
対談者の1人は、その特性において、「ズメエヴィク」は4000キロメートルの射程距離を有する中国の同類クラスのミサイルDF-21D及びDF-26に似ていると付け加えた。

レウトフ科学生産合同『機械製造』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)は、この情報について『タス通信』へコメントしなかった。

この企業は、極超音速の製品「ツィルコン」(水上艦及び潜水艦の為の対艦ミサイル)、大陸間弾道ミサイルUR-100N UTTKh及び「サルマート」の為の戦闘装備「アヴァンガールト」超音速ミサイル「オーニクス」(輸出モデル「ヤーホント」)を持つ沿岸ミサイル複合体「バスチオン」を開発、製造している。

3月、科学生産合同『機械製造』副総取締役アナトーリー・スヴィンツォフは、同社にはミサイル「ツィルコン」の航空ヴァージョンに関する大量のやりかけの仕事が有ると述べた。
彼によると、「ツィルコン」は当初、海上ヴァージョンと航空ヴァージョンの双方が開発されていたと付け加えた。
「発注主は最初の段階で、海上ヴァージョンのミサイルの作成に関する作業を活性化させる決定を下しました」
彼は説明した。



ソヴィエト/ロシア海軍は、かつて一度だけ1960年代末に「対艦弾道ミサイル」を開発した事は有りました。
[幻の旧ソ連海軍「対艦弾道ミサイル」]
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プロジェクト667A原子力巡洋潜水艦(ヤンキー級)弾道ミサイルR-27をベースに開発された対艦弾道ミサイルR-27Kは、このミサイルの試験艦に改造されたプロジェクト605巡洋潜水艦K-102で1973年9月11日から1975年8月15日まで何回か発射試験が行なわれましたが、開発は中止されました。
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『V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』公式サイトより
【ミサイルR-27K】

1970年代には、長射程の超音速対艦ミサイル「グラニート」の開発が進められて実用化の目途も立っており、射程距離は上回るものの、明らかに「グラニート」よりも命中率が悪いR-27Kを実戦配備する意味は無くなりました。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]


それから40年以上が経過し、今再びロシア海軍の為の新たな対艦弾道ミサイル「ズメエヴィク」の開発が水面下で進められている事が明らかにされました。
今度は潜水艦搭載型ではなく、海軍沿岸部隊が運用が想定する地上発射型の中距離弾道ミサイルになるようです。

対艦弾道ミサイル「ズメエヴィク」「極超音速の弾頭」を持つとの事ですから、最近に実戦配備が始まった戦略用途ロケット軍「アヴァンガールト」のようなものでしょうか。


「アヴァンガールト」も開発作業のスタートは1980年代後半、実戦配備は2019年なので、「開発はかなりの長期に渡って」います。