ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海の為にカリブ海へ向かった
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月27日19時30分配信
【士官候補生を乗せた練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】
モスクワ、6月27日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入り、カリブ海へ向かう。
そこでは海軍学校の士官候補生が実習を行なう。
ロシア連邦国防省の情報・マスコミュニケーション部門は発表した。
「ロシア海軍の練習艦ペレコプはラマンシュ海峡を通過して大西洋へ入りました。
それは、海軍学校の士官候補生の海上実習を支援する為にカリブ海へ向かいます。
その遠距離航海は、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が承認した計画に沿って進められます」
声明では、こう述べられた。
国防省が明らかにしたように、艦の航海は6月20日にクロンシュタットから出航して始まった。
練習艦は大西洋横断移動を行ない、カリブ海、そして更に南アメリカ及びアフリカの幾つかの国への訪問が待ち受けている。
基礎駐留所への帰投は、9月に計画されている。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年の遠洋実習航海では、先ず地中海へ行った後、大西洋へ戻って北極海を横断して極東へ行き、その後、インド洋を通過して再び地中海へ入りました。
(2019年7月5日出航、同年12月30日帰港)
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]
その後はバルト海で行動しており、2023年6月初頭にもフィンランド湾で乗組員の洋上訓練を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはフィンランド湾で洋上訓練を開始した]
2023年6月20日、「ペレコプ」は海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタットを出航し、バルト海を出て北海へ入り、6月27日には英仏海峡を通過して大西洋へ出ました。
今後、「ペレコプ」は大西洋を横断してカリブ海へ向かいます。
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