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最後のソ連海軍総司令官ウラジーミル・チェルナヴィン海軍元帥は亡くなった

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年3月18日10時7分配信
【最後のソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官チェルナヴィン海軍元帥は死去した】
モスクワ、3月18日、インテルファクス

最後のソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官ウラジーミル・チェルナヴィン海軍元帥は、モスクワで95歳で亡くなった。
ロシア連邦軍指導者クラブ会長ニコライ・デリャビンは土曜日に『インテルファクス』へ伝えた。

「ウラジーミル・ニコラエヴィチは、モスクワで亡くなられました。
彼は4月22日には95歳を迎える筈でした」
デリャビン
は話した。

ロシア連邦軍指導者クラブを代表し、彼は個人の家族と親類に深い哀悼の意を表した。

チェルナヴィンは、1928年4月22日にニコラエフ市 (ウクライナ社会主義連邦共和国、ソ連ソヴィエト社会主義共和国連邦)で生まれた。
ソヴィエト連邦英雄(1981年)、海軍元帥(1983年)。
最後のソヴィエト社会主義共和国連邦海軍総司令官、ソヴィエト社会主義共和国連邦国防次官(1985-1992年)



ウラジーミル・ニコラエヴィチ・チェルナヴィンは、1928年4月22日にウクライナニコラエフで生まれました。

1942年~1944年にウリヤノフスク機械技術学校で学びました。

1944年~1947年にバクー海軍予備学校で学びました。

1947年~1951年にM.V.フルンゼ記念高等海軍学校(士官学校)で学びました。

少尉任官後は潜水艦乗りとなり、1951年11月~1953年5月に潜水艦S-102で勤務しました。

1953年5月~12月には潜水艦S-102副長を務めました。
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1953年末~1954年にはS.M.キーロフ記念潜水訓練隊の潜水航行・対潜防衛高等特別士官クラスで学びました。

1954年9月~1956年2月に潜水艦S-155の副長を務めました。

1956年9月~1959年3月には潜水艦S-147艦長を務めました。

1959年3月~1962年8月には原子力潜水艦K-21艦長を務めました。
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1962年~1965年には海軍大学校で学びました。

1965年7月~1967年6月に北方艦隊第3潜水艦師団参謀長を務めました。

1966年2月~3月にA.I.ソロキン少将の指揮下で行なわれたドレーク海峡経由の南半球ルートでの原子力潜水艦K-166K-133太平洋艦隊への回航へ参加しました。

1967年~1969年にはK.E.ヴォロシーロフ記念ソヴィエト連邦軍参謀本部アカデミーで学びました。

1969年7月~1972年2月に北方艦隊第19潜水艦師団司令官を務めました。

1972年2月~1973年9月に北方艦隊第3潜水艦小艦隊参謀長を務めました。

1973年9月~1974年9月に北方艦隊第3潜水艦小艦隊司令官を務めました。

1974年9月~1977年7月に北方艦隊参謀長を務めました。

1977年7月1日~1981年12月16日に北方艦隊司令官を務めました。
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1981年12月16日にはソ連海軍第1副総司令官兼総参謀長に任命されました。

1985年8月25日、セルゲイ・ゴルシコフ提督の後任のソ連海軍総司令官に就任し、ソ連国防次官も兼任しました。

ソ連邦解体後、1992年2月14日~8月25日に独立国家共同体(CIS)海軍司令官を務めました。

1992年8月25日にロシア連邦国防相付となり、~1993年2月6日に退役しました。

退役後は、ロシア政府機関ロシア国防省の機関へ「天下り」し、2021年まで務めていました。
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その後に入院し、闘病生活の後、2023年3月18日に94歳で亡くなりました。
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スーダンは自国領へのロシア海軍駐留所の設置を考慮している

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年3月12日10時13分配信
【スーダンはロシア海軍基地の問題を考慮していると大使は言った】
モスクワ、3月12日-ロシア通信社ノーボスチ

スーダンロシア海軍基地の問題は考慮の段階に在る。
ロシア駐在スーダン大使モハメド・エルガザリ・エルティジャニ・シラジャは、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで語った。
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「この協定はスーダン共和国議会により批准されなければなりません。
ニュースを追っているのであれば、このような協定へ署名できる権限のある機関が私達に無い事を御存知でしょう。
従いまして、この問題は、スーダンの立法機関の設立とその批准を含め、考慮の段階に在ります」
シラジャ
は話した。

彼は、基地の形式の問題は、スーダン及びロシアの専門家の代表により討議されなければならないと付け加えた。
外交団のトップは更に、国の政治的危機は将来的には解決されるだろうと話した。

「私が思いますに、これは、近い将来に可能となるでしょう:昨年12月に署名された枠組み協定の結果として、民間力では既に互いに連携し、交渉を進めておりますので」
シラジャ
は強調した。

以前、スーダン訪問の結果、ロシア外相セルゲイ・ラブロフは、スーダン領内へのロシア海軍の物資-技術サービス供給所の作成に関するロシア連邦スーダンの間の合意は批准過程に在ると言った。

以前、スーダンの軍事指導者、同国軍の最高司令官アブドゥルファッターハ・アブドッラフマーン・ブルハーンは、クーデターによる当局組織の解散後、スーダンは同国へのロシア連邦軍基地作成に関する合意の履行を継続していると『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで語った。

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スーダンへのロシア海軍拠点の作成に関する合意は、2020年11月に知られるようになった。
文書によると、ロシア側の部隊と手段により作業が行なわれる海軍拠点の最大人員数は300名を超えない。
同時に4隻を超えるロシア艦船が滞在する事は出来ない。



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2020年12月初頭、ロシアスーダンは、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に合意しました。
[ロシアはスーダンへ海軍駐留所を建設する]
[ロシアとスーダンはスーダン領内への海軍駐留所の設置へ合意した]

これは要するに、シリアタルトゥースに在るロシア海軍第720物資-技術サービス供給所(1971年設立)と同じようなものをスーダンにも作るという事です。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]
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合意の締結後、スーダンにはロシア海軍の艦が度々寄港しています。

2021年2月28日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」ポートスーダンへ寄港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はスーダンを訪問した]

2021年3月中旬にはバルト艦隊コルベット「ストイーキー」ポートスーダンへ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]

2021年4月10日には黒海艦隊偵察艦「イワン・フルス」ポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年4月27日にはバルト艦隊偵察艦SSV-231「ワシーリー・タチシチェフ」ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年5月2日~4日には黒海艦隊水上修理所(工作船)PM-138ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年4月末、アラブ首長国連邦ドバイ放送局『アル=アラビーヤ』は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意が凍結されていると報じました。

これに対しスーダンロシア大使館は、そのような報道は事実に対応していない(=デマである)と反論しました。
[スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意は凍結されていない]


2021年6月下旬、ロシアミハイル・ミシュスティン首相は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意の批准文書へ署名しました。
[ロシア首相ミシュスティンはスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意の批准文書へ署名した]

それから暫くの間、建設の具体的な動きは有りませんが、この件に関する話し合いは続けられています。
[ロシアとスーダンの外相はスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する合意について話し合った]
[スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する交渉は続けられている]


しかしスーダンは、2021年10月クーデターによる政治的混乱が続いており、現時点ではロシア海軍の補給基地の建設に関する合意の批准文書へ署名できる状態に有りません。
(批准文書への署名は議会により行なわれるが、その議会を作る為の選挙も未だ実行されていない)
今回のロシア駐在スーダン大使モハメド・エルガザリ・エルティジャニ・シラジャ氏の発言を見る限りでは、補給基地の建設自体には同意しているようですが。

ポートスーダン港にロシア海軍の補給所が建設される

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『KORABEL.RU』より
2023年2月13日10時42分配信
【スーダンは紅海へのロシア海軍基地の建設を許可する】

これにより、ロシア艦船太平洋からヨーロッパの海までの長距離移動と往復が出来るようになる。

ロシア海軍紅海への基地の建設が許可される。
スーダン当局は、関連する合意の再交渉に成功した。 

『MK.RU』『AP通信』を引用して報じたように、同国の軍当局は取引で合意したと当局者の1人は主張した。

従って、ロシアポートスーダン物資-技術サービス供給所を作成できる。
これにより、ロシア艦船太平洋からヨーロッパの海までの長距離移動と往復が出来るようになる。

2020年、物資-技術サービス供給所に関する予備合意に達した。
それは300名の要員を想定している。
同時に4隻を超える艦が寄港する事は出来ない。
核動力装置を持つ船も、それ(寄港)が出来る。



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2020年12月初頭、ロシアスーダンは、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に合意しました。
[ロシアはスーダンへ海軍駐留所を建設する]
[ロシアとスーダンはスーダン領内への海軍駐留所の設置へ合意した]

これは要するに、シリアタルトゥースに在るロシア海軍第720物資-技術サービス供給所(1971年設立)と同じようなものをスーダンにも作るという事です。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]
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合意の締結後、スーダンにはロシア海軍の艦が度々寄港しています。

2021年2月28日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」ポートスーダンへ寄港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はスーダンを訪問した]

2021年3月中旬にはバルト艦隊コルベット「ストイーキー」ポートスーダンへ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]

2021年4月10日には黒海艦隊偵察艦「イワン・フルス」ポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年4月27日にはバルト艦隊偵察艦SSV-231「ワシーリー・タチシチェフ」ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年5月2日~4日には黒海艦隊水上修理所(工作船)PM-138ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年4月末、アラブ首長国連邦ドバイ放送局『アル=アラビーヤ』は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意が凍結されていると報じました。

これに対しスーダンロシア大使館は、そのような報道は事実に対応していない(=デマである)と反論しました。
[スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意は凍結されていない]


2021年6月下旬、ロシアミハイル・ミシュスティン首相は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意の批准文書へ署名しました。
[ロシア首相ミシュスティンはスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意の批准文書へ署名した]

それから暫くの間、建設の具体的な動きは有りませんが、この件に関する話し合いは続けられていました。
[ロシアとスーダンの外相はスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する合意について話し合った]
[スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する交渉は続けられている]

そして2023年2月上旬にスーダン側の合意が得られたようです。

スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する交渉は続けられている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2023年2月10日10時9分配信
【ロシア外務省:スーダンへ海軍拠点を作成する問題は合意過程に在る】

スーダン領内へのロシア海軍の物資-技術サービス供給所の作成に関するモスクワ-ハルツーム間の合意は批准過程に在る。
ロシア外務長官セルゲイ・ラブロフは、スーダン外務省のトップ、アリ・アス-サーディク・アリとの共同記者会見で述べた。


「ロシア連邦海軍の物資-技術サービス供給所の作成に関する合意についてですが、それは署名され、批准の過程に在ります」
ロシア外交当局
のトップは指摘した。

2020年12月にロシアスーダンは、紅海沿岸へのロシア連邦海軍物資-技術サービス供給所の作成で合意した事が想い起こされる。
ロシアがそこへ配置できる艦は同時に4隻を超えず、核動力装置を備えた艦の滞在の許可が想定されていた。
文書によると、基地要員の最大人数は300名を超えない。

2021年6月、スーダン軍参謀総長のムハンマド・ウスマン・アル-フセインは、合意が修正される可能性に言及した。
同年4月、放送局『アル=アラビーヤ』は情報筋を引用して、スーダンは以前の当局が署名した紅海への軍基地作成に関する合意の効力を一時停止していると報じた。
ハルツームロシア大使館は、この情報を否定した。

2021年9月、ハルツームは5年間の基地リースを条件とするモスクワからの経済援助を見込んでおり、25年間の合意に署名する可能性があるなどという情報がメディアに掲載された。
共和国ロシア代理大使オヌール・アフマド・オヌールは、この情報を否定した。



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2020年12月初頭、ロシアスーダンは、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に合意しました。
[ロシアはスーダンへ海軍駐留所を建設する]
[ロシアとスーダンはスーダン領内への海軍駐留所の設置へ合意した]

これは要するに、シリアタルトゥースに在るロシア海軍第720物資-技術サービス供給所(1971年設立)と同じようなものをスーダンにも作るという事です。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍艦船修理所は2019年10月15日に操業を開始する]
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合意の締結後、スーダンにはロシア海軍の艦が度々寄港しています。

2021年2月28日には黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」ポートスーダンへ寄港しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"はスーダンを訪問した]

2021年3月中旬にはバルト艦隊コルベット「ストイーキー」ポートスーダンへ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ストイーキー"はスーダンを訪れた]

2021年4月10日には黒海艦隊偵察艦「イワン・フルス」ポートスーダンへ寄港しました。
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【『Asian OSINT』の2021年4月11日のツイート】

2021年4月27日にはバルト艦隊偵察艦SSV-231「ワシーリー・タチシチェフ」ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年5月4日には黒海艦隊水上修理所(工作船)PM-138ポートスーダンへ寄港しました。
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2021年4月末、アラブ首長国連邦ドバイ放送局『アル=アラビーヤ』は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意が凍結されていると報じました。

これに対しスーダンロシア大使館は、そのような報道は事実に対応していない(=デマである)と反論しました。
[スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意は凍結されていない]


2021年6月下旬、ロシアミハイル・ミシュスティン首相は、スーダン領内へのロシア海軍の補給基地の建設に関する合意の批准文書へ署名しました。
[ロシア首相ミシュスティンはスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関するロシアとスーダンの合意の批准文書へ署名した]

それから暫くの間、建設の具体的な動きは有りませんが、この件に関する話し合いは続けられているようです。
[ロシアとスーダンの外相はスーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する合意について話し合った]

ロシア海軍はヘリコプターの安定した発着艦の為のジャイロスタビライザープラットフォームを備えた艦を作る

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年1月25日4時10分配信
【ロシアは無人機の着艦を簡素化するプラットフォームを備えた艦を建造する】
モスクワ、1月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は、強風や荒れた海で甲板へのヘリコプター及び無人機の発艦と着艦を簡素化する為のジャイロスタビライザープラットフォーム戦闘艦の内の1隻でテストする。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

「海軍司令部は、戦闘艦へのインテグレートに必要なジャイロスタビライザープラットフォームの文書を開発者から受け取りました。
作業は始まっています。
今後数年間で、ロシア海軍には、艦上ヘリコプターの発着艦の為のジャイロスタビライザープラットフォームを備える最初の艦が登場するでしょう」

情報筋は述べた。

彼は、どのプロジェクトのどの艦へプラットフォームを装備する計画なのか、そして更には、それが新たなプロジェクトになるのか、或いは既存のプロジェクトの内の1隻をプラットフォームに適合させるのかは明らかにしなかった。

ジャイロスタビライザープラットフォームは、悪天候の条件:強風や高波において揺れを補正する事により、ヘリコプター或いは垂直離艦無人機の艦の甲板での発艦と着艦を大幅に簡素化し、確実にする事を可能にする。

情報筋は、この開発は、環境条件の影響を軽減する必要がある場合、支援船のクレーン、傾斜路、タラップ、その他の機器の基礎としても使用できると付け加えた。
陸上バージョンでは、このプラットフォームは、装甲車両または自動車の運転手の為の動的訓練機器の一部として既に使用されている。

プラットフォーム自体は、駆動支援空間が提供されており、駆動機の数が標準の6個から13個へ増加するように改修されている。
情報筋は、海軍は現在、今日において使用できる最も広い自由度と動作範囲を持つロシアの開発を選択している。




最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する

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『タス通信』より
2022年11月24日9時9分配信
【情報筋:海軍は2023年の直前に原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」と「クラスノヤルスク」を受け取る事が出来るだろう】
モスクワ、11月24日/タス通信

プロジェクト955A(「ボレイ-A」)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、新年の直前にロシア連邦海軍へ引き渡せるだろう。
『タス通信』軍当局に近い情報筋から伝えられた。

「現行の計画によると、伝統的に2隻の潜水艦~ゲネラリーシムス・スヴォーロフとクラスノヤルスクの引き渡しは、ヨールカ(新年のツリー)の下で、即ち12月30日に行なわれるでしょう」
彼は話した。

対談者によると、2隻の原子力潜水艦太平洋艦隊への移行は2023年夏に計画されている。
「最初に北方海上航路に沿った艦隊間移動を行なうのはゲネラリーシムス・スヴォーロフであり、その後、クラスノヤルスクが行きます。
慣行により、このような移動は、各々の担当ゾーンで北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船グループを伴って行なわれます」

彼は指摘した。

『タス通信』は、この件に関する公式のコメントを持っていない。

現在までに造船所『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア海軍へ5隻のプロジェクト「ボレイ」(3隻)/「ボレイ-A」(2隻)「戦略艦」を引き渡した。
更なる5隻のプロジェクト「ボレイ-A」ロケット巡洋艦は様々な建造段階及び試験段階に在る。
このクラスの潜水艦は更に2隻が契約されるかもしれない。
同プロジェクト戦略ロケット艦の主要兵器は、16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」である。

「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)潜水艦の第2の生産艦にして3番艦である。
それは2014年に起工され、2021年7月30日に進水した。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
同プロジェクト潜水艦のトップ「カザン」は5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)は、2014年12月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]

2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島クラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]

これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]


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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]


この2隻の原子力潜水艦ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていますが、今回、非公式筋から12月30日引き渡し予定である事が明らかにされました。

ロシア海軍へ就役した後、2023年夏以降に先ず「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」北極海経由でカムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地へ向かい、その後、「クラスノヤルスク」が続きます。



昨年(2021年)も12月21日に2隻(「ボレイ-A」「ヤーセン-M」)の原子力潜水艦(「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」)が同時にロシア海軍へ引き渡されています。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は翌2022年8月中旬以降に北極海経由で太平洋艦隊原潜基地へ向かい、9月28日に到着しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]

ロシアの空中指揮機Il-80はロシア海軍の戦略原子力潜水艦との通信試験を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年11月16日8時29分配信
【「終末の日の航空機」は潜水艦との通信の為にテストされたと情報筋は伝えた】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

「終末の日の航空機」としても知られている空中指揮所Il-80は、厚い水中を通して潜水艦と通信する為にテストされた。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

「Il-80は、水中位置に在る戦略用途ロケット原子力潜水艦との通信試験が行なわれました。
航空機は、厚い水中を通して潜水艦との安定した通信の維持が可能です」

対談者は話した。

彼は、航空機と潜航中の潜水艦との通信は、潜水艦により曳航された延長水中通信アンテナを通し、超長波により保障される事を明らかにした。

Il-80(Il-86VzPU)は、 民間旅客機Il-86をベースに作成された指揮所である。
これは核戦争の条件下で軍の統制の為に意図されており、地上指揮所、ユニット、通信回線側からの発信を導く為、このような空中船は西側では「終末の日の航空機」と呼ばれている。

公開情報源によると、航空宇宙軍には、このような航空機が計4機有る。
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これらは全て1985年に初飛行を行なった。

2020年に『ロスエレクトロニカ』が発表したように、研究-製造事業『ポリェート』は、ロシア連邦軍の戦略部隊及び一般部隊の統制の信頼性を向上させるという最終課題の下、高度な情報技術の使用による空中指揮所Il-80の通信システムの近代化を行なっている。



現在、ロシア海軍北方艦隊太平洋艦隊には、合計12隻の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(弾道ミサイル原子力潜水艦)が配備されています。

北方艦隊
[第31潜水艦師団](ガジエヴォ)
プロジェクト955戦略用途原子力水中巡洋艦:K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
プロジェクト955A戦略用途原子力水中巡洋艦:K-549「クニャージ・ウラジーミル」
プロジェクト667BDRM戦略用途原子力水中巡洋艦:K-51「ヴェルホトゥリエ」K-84「エカテリンブルク」K-114「トゥーラ」K-117「ブリャンスク」K-18「カレリア」K-407「ノヴォモスコフスク」

太平洋艦隊
[第25潜水艦師団](ヴィリュチンスク)
プロジェクト955戦略用途原子力水中巡洋艦:K-550「アレクサンドル・ネフスキー」K-551「ウラジーミル・モノマーフ」
プロジェクト955A戦略用途原子力水中巡洋艦:K-552「クニャージ・オレグ」
プロジェクト667BDRM戦略用途原子力水中巡洋艦:K-44「リャザン」



具体的な時期は明らかにされていませんが、最近、これらの戦略原子力潜水艦の何れか(おそらくは北方艦隊所属艦)と、ロシア航空宇宙軍空中指揮機Il-80との通信試験が行なわれました。

Il-80は2020年以降に通信システムをアップグレードする近代化改修が行なわれているので、おそらくは、アップグレードされた通信システムの試験の一環として行なわれたのでしょう。

宇宙海洋偵察システム「リアナ」は本格的な運用を開始する

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『タス通信』より
2022年11月10日9時3分配信
【ロシアは宇宙海上偵察システム「リアナ」の作成を完了した】
モスクワ、11月10日/タス通信

宇宙海洋偵察システム「リアナ」は、間もなく本格的に配備される。
2基のアクティブ偵察衛星「ピオン-NKS」の内の1基目はロシア連邦国防省へ受け入れられ、2基目の製造が討議されている。
『タス通信』ロケット-宇宙産業の情報筋より伝えられた。

「試験の結果、最初に打ち上げられたピオン-NKS装置は国防省指導部及び海軍司令部から高い評価を受けました。
衛星は御客様へ正式に受け入れられました。
今、次の宇宙装置の製造の問題が活発に討議されています」

対談者は指摘した。

「リアナ」システムは、1970年代に作成されたアメリカ航空母艦打撃グループの動きを追跡する同様のソビエト「レゲンダ」システムをベースにして開発された。
「リアナ」には、4基の「パッシブ」偵察衛星「ロトス-S1」(2014年から2021年の期間に打ち上げられた)と、目標を追跡するのみならず、最新の精密兵器の誘導が可能な2基の「アクティブ」の「ピオン-NKS」が含まれなければならない。

宇宙装置の開発には、アカデミック・A.I.ベルグ記念電波技術中央科学研究所、設計局『アルセナル』、ロケット宇宙センター『プログレス』が従事した。
電波測定器(レーダー)の作成に関する作業は、『ロスエレクトロン』社コンツェルン『ヴェガ』により行なわれた。



多機能宇宙システム14K159「リアナ」は、ソヴィエト連邦時代に実用化されたグローバル海洋偵察・目標指示衛星システム「レゲンダ」(МКРЦ "Легенда")の後継となる衛星システムです。
[「レゲンダ」を継ぐもの]

「リアナ」システムは2種類の衛星~「ロトス-S」「ピオン-NKS」で構成されます。

電波電子情報収集衛星「ロトス-S」/「ロトス-S1」は、2009年11月から2022年4月に合計6基(最初の1基はロトス-Sで他は改良型のロトス-S1)が打ち上げられました。
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[14F138「ロトス-S」]
「コスモス-2455」:2009年11月20日打ち上げ

[14F145「ロトス-S1」]
「コスモス-2502」:2014年12月25日打ち上げ
「コスモス-2524」:2017年12月2日打ち上げ
「コスモス-2528」:2018年10月25日打ち上げ
「コスモス-2549」:2021年2月2日打ち上げ
「コスモス-2554」:2022年4月7日打ち上げ


一方、レーダー偵察監視衛星14F139「ピオン-NKS」は2021年6月25日に1号機「コスモス-2550」が打ち上げられました。
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レーダー偵察衛星「ピオン-NKS」は、海上の監視の他、ロシア海軍の現用対艦ミサイル長距離超音速対艦ミサイル「グラニート」超音速対艦ミサイル「オーニクス」巡航ミサイル「カリブル」の目標指示にも使用されます。

更には、最近に採用された極超音速ミサイル「ツィルコン」「ピオン-NKS」と連動できます。
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

「ピオン-NKS」は、打ち上げ後に各種試験が行なわれました。
対艦ミサイルの目標指示に関する試験も行なっている筈です。

例えば、2022年5月28日の「ツィルコン」発射試験では、約1000kmの距離の目標へ命中させていますが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]

2022年9月6日にコルベット「グレミャーシチー」オホーツク海で距離300km以上の目標へ「カリブル」を発射しましたが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

この他、「グラニート」「オーニクス」の発射訓練も何度か行なわれているので、その中で「ピオン-NKS」による目標指示試験も行なわれているでしょう。

「ピオン-NKS」の全ての試験は2022年9月初頭まで完了し、現在は実験運用が行なわれています。
[ロシア海軍のグローバル海上偵察衛星ピオン-NKSは運用を開始した]

実験運用は間もなく完了し、本格的な運用へ移行します。

ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦トゥーラはロシア連邦軍の戦略核抑止戦力の演習で弾道ミサイル「シネーワ」を発射した



『タス通信』より
2022年10月26日20時38分配信
【ロシア連邦国防省は、演習中に原子力潜水艦「トゥーラ」からの大陸間弾道ミサイル「シネーワ」発射の映像を示した】
モスクワ、10月26日/タス通信

ロシア国防省は水曜日、戦略抑止戦力の演習中に原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」から大陸間弾道ミサイル「シネーワ」が発射される映像を公開した。

発射はバレンツ海から行われた。
この映像は、潜水艦が最初に水面に出る様子が、次に深度50メートルでの乗組員の作業とミサイル「シネーワ」の発射が示されている。

以前、クレムリン広報サービスは、戦略的抑止戦力の訓練任務は完全に遂行され、全てのミサイルは目標に到達したと発表した。
特に、カムチャツカクラ射爆場に対し、プレセツク州国立試験宇宙港から弾道ミサイル「ヤルス」が、バレンツ海から弾道ミサイル「シネーワ」が発射された。


更に、空中発射有翼ミサイルの発射を実施した長距離航空隊航空機Tu-95MSも任務遂行に参加した。


ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、クレムリンの状況センターから戦略抑止戦力の訓練に関する国防相セルゲイ・ショイグの報告を受けた。

R-29RMU2「シネーワ」は、潜水艦弾道ミサイル(株式会社『クラスマシュ』『ロスコスモス』へ加入)である。
これはミサイルR-29RMの近代化ヴァージョンであり、新たな制御システムと衛星航法GLONASSを使用する。



ロシア連邦軍は、2019年から戦略抑止戦力演習『グロム』を実施しており、戦略用途ロケット軍大陸間弾道ミサイル部隊航空宇宙軍爆撃機海軍戦略原子力潜水艦対地有翼ミサイル搭載艦がなどが参加しています。

2019年10月中旬に実施された演習『グロム-2019』では、北方艦隊太平洋艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射し、北方艦隊原子力潜水艦フリゲート、そしてカスピ小艦隊小型ロケット艦有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]


2020年12月上旬に実施された演習『グロム-2020』においては、海軍の参加は、北方艦隊戦略原子力潜水艦弾道ミサイルを発射したのみでした。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦カレリアはロシア連邦軍の核抑止部隊の演習で弾道ミサイルを発射した]


2022年2月19日に実施された演習『グロム』には、海軍から北方艦隊黒海艦隊が参加しました。
[ロシア連邦軍戦略抑止力演習でロシア海軍の北方艦隊と黒海艦隊は、弾道ミサイルと巡航ミサイル、極超音速ミサイルを発射した]

北方艦隊戦略用途原子力水中巡洋艦「カレリア」は、バレンツ海からカムチャツカ半島クラ射爆場弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。


北方艦隊フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」バレンツ海極超音速ミサイル「ツィルコン」を海上目標へ発射しました。


北方艦隊原子力潜水艦(おそらくは「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦「カザン」)はバレンツ海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊小型ロケット艦「グライヴォロン」黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。


黒海艦隊プロジェクト06363潜水艦(「ロストフ・ナ・ドヌー」「スタールイ・オスコル」「ヴェリキー・ノヴゴロド」の何れか)は黒海有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。



2022年10月26日にもロシア連邦軍戦略抑止戦力演習が行なわれ、ロシア海軍からは北方艦隊戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「トゥーラ」が参加し、弾道ミサイル「シネーワ」を発射しました。
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ロシア海軍のグローバル海上偵察衛星ピオン-NKSは運用を開始した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年9月8日3時35分配信
【ロシアで最初の電波位置測定海上偵察衛星は国家試験を実施した】
モスクワ、9月8日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアで最初の電波位置測定海上偵察衛星「ピオン-NKS」は国家試験を実施し、試験戦闘当直として採用され、外国の軍事行動を監視を始めた。
『ロシア通信社ノーボスチ』ロケット-宇宙産業の情報筋より伝えられた。

「宇宙装置ピオン-NKSは国家試験を実施し、試験戦闘当直として採用されました」
対談者は話した。

情報筋は、「ピオン-NKS」が新たなロシアグローバル衛星海上宇宙偵察・目標指定システム「リアナ」の宇宙装置であり、世界の大洋の監視、敵艦、主に航空母艦打撃グループの位置を特定し、海軍の打撃手段の為の正確な作戦目標指定を送信する為に意図されている事を想い起こした。
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「装置は、海上部隊の動向を含む外国の軍事行動の追跡を開始しました」
情報筋は明らかにした。

公開情報によると、衛星は2021年6月に宇宙へ打ち上げられた。

これはロケット宇宙センター『プログレス』(『ロスコスモス』へ加入)により作成され、その電波位置測定ステーション(レーダー)コンツェルン『ヴェガ』(『ロスエレクトロニカ』へ加入)により作成された。



多機能宇宙システム14K159「リアナ」は、ソヴィエト連邦時代に実用化されたグローバル海洋偵察・目標指示衛星システム「レゲンダ」(МКРЦ "Легенда")の後継となる衛星システムです。
[「レゲンダ」を継ぐもの]

「リアナ」システムは2種類の衛星~「ロトス-S」「ピオン-NKS」で構成されます。

電波電子情報収集衛星「ロトス-S」/「ロトス-S1」は、2009年11月から2022年4月に合計6基(最初の1基はロトス-Sで他は改良型のロトス-S1)が打ち上げられました。
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[14F138「ロトス-S」]
「コスモス-2455」:2009年11月20日打ち上げ

[14F145「ロトス-S1」]
「コスモス-2502」:2014年12月25日打ち上げ
「コスモス-2524」:2017年12月2日打ち上げ
「コスモス-2528」:2018年10月25日打ち上げ
「コスモス-2549」:2021年2月2日打ち上げ
「コスモス-2554」:2022年4月7日打ち上げ


一方、レーダー偵察監視衛星14F139「ピオン-NKS」は2021年6月25日に1号機「コスモス-2550」が打ち上げられました。
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レーダー偵察衛星「ピオン-NKS」は、海上の監視の他、ロシア海軍の現用対艦ミサイル長距離超音速対艦ミサイル「グラニート」超音速対艦ミサイル「オーニクス」巡航ミサイル「カリブル」の目標指示にも使用されます。

更には、最近に採用された極超音速ミサイル「ツィルコン」「ピオン-NKS」と連動できます。
[ロシア海軍の極超音速ミサイル"ツィルコン"は航空機や偵察衛星と連動する]

「ピオン-NKS」は、打ち上げ後に各種試験が行なわれました。
対艦ミサイルの目標指示に関する試験も行なっている筈です。

例えば、2022年5月28日の「ツィルコン」発射試験では、約1000kmの距離の目標へ命中させていますが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[ロシア海軍のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、距離約1000kmの海上標的へ極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射(2022年5月28日)]

2022年9月6日にコルベット「グレミャーシチー」オホーツク海で距離300km以上の目標へ「カリブル」を発射しましたが、これも「ピオン-NKS」が使われたかもしれません。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

この他、「グラニート」「オーニクス」の発射訓練も何度か行なわれているので、その中で「ピオン-NKS」による目標指示試験も行なわれているでしょう。

「ピオン-NKS」の全ての試験は2022年9月初頭まで完了し、実験運用を開始しました。