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ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は大祖国戦争勝利75周年記念日の2020年5月9日に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2020年1月21日14時20分配信
【ロシアの揚陸ヘリコプター母艦は戦勝記念日に起工される】
モスクワ、1月21日-ロシア通信社ノーボスチ

2隻の汎用揚陸ヘリコプター母艦は今年5月9日にロシアで起工される。
『ロシア通信社ノーボスチ』ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将より伝えられた。

「艦は2020年5月9日に起工されます。
これは全く新しいプロジェクトであります。
その排水量は、2万トン以上となり、(「ミストラル」と比べて)航海性能、操作性、設計上の特性、揚陸隊員及びヘリコプターの搭載数は、より良くなります」
エフメノフ
は話した。

2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の供給契約は2011年にフランスDCNS/STXロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)との間で締結された。
フランスは、1番艦「ウラジオストク」を2014年11月に引き渡さなければならなかったが、ウクライナ情勢及びロシアに対する制裁が導入されたが故に、同国の大統領フランソワ・オランドは契約履行の中止を決定した。
フランスは約10億ユーロの違約金を支払った。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、2019年になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
【造船工場『ザリフ』公式サイト】
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[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月上旬(5月9日まで)にクリミア半島で起工される]

造船工場『ザリフ』も、ロシア海軍新世代汎用揚陸艦を建造する用意がある事を認めました。
[クリミア半島ケルチのザリフ造船所はロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)を建造する準備を整えている]


そして今回、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ提督は、2隻の汎用揚陸艦が2020年5月9日の大祖国戦争勝利75周年記念日に起工されると発言しました。


2隻の汎用揚陸艦の艦名は、以前にはロシア向け「ミストラル」型に命名されていた「セヴァストーポリ」「ウラジオストク」になるようです。
[ロシア海軍の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)はセヴァストーポリ、ウラジオストクと命名される]

以前、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦は「セヴァストーポリ」と命名されると報じられているので、2番艦が「ウラジオストク」になるようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]
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クリミア半島ケルチのザリフ造船所はロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)を建造する準備を整えている


『タス通信』より
2020年1月14日配信
【造船工場『ザリフ』はロシア連邦海軍の為のヘリコプター母艦を建造する用意がある事を確認した】
モスクワ、1月14日/タス通信

ケルチ造船工場『ザリフ』は、ロシア海軍の為の2隻の汎用揚陸艦を建造する技術的準備が整っている事を確認した。
『タス通信』は火曜日に工場広報サービスより伝えられた。

「有限会社『造船工場ザリフ』は、そのようなクラス及び用途の艦を建造する為に必要な設備と技術的能力を有しております」
『ザリフ』
広報サービスは、対応する質問に答え、こう話した。

広報サービスは、工場は、以前に『ザリフ』スーパータンカー「クリミア」型「ポベーダ」型のような大型船、更には世界初の原子力艀輸送船「セヴモルプーチ」の建造を可能にした国内最大の乾ドックを持っている事を指摘した。

月曜日、防衛産業企業体の情報提供者は、ロシア海軍の為の最初の2隻のヘリコプター母艦の起工は、戦勝75周年に合わせられると『タス通信』へ伝えた。
情報提供者は、2月に国防省工場『ザリフ』との間で然るべき契約への署名が計画されていると付け加えた。

1月11日、『タス通信』は、艦は「セヴァストーポリ」及び「ウラジオストク」と命名されると伝えた。
これらの名は、以前にはフランスへ発注した2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦に付けられていた。

[ロシア海軍の為のヘリコプター母艦]
2019年11月に『タス通信』が造船分野の情報提供者より伝えられたように、ロシアで最初のこのクラスの艦は、次のような戦術-技術的特性を受け取る:排水量-25000トン、最大長-約220メートル、航空グループ-20機以上の重ヘリコプター
1隻の汎用揚陸艦で900名の海軍歩兵を移送でき、揚陸艇の為のドック室を得る。

昨年12月末、『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、アレクセイ・クリヴォルチコ国防次官は、汎用揚陸艦の建造契約は2020年に署名されなければならないと述べた。

ヘリコプター母艦とも呼ばれる汎用揚陸艦は、様々な用途の重ヘリコプターグループの搭載(「ミストラル」は16機、アメリカ「ワスプ」型は30機以上)、数百名から1000名の海軍歩兵の移送が可能である。
汎用揚陸艦は、揚陸部隊の上陸と装甲車両の移送を保障するの為のドックを装備する。
ロシア連邦及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、同クラスの艦を建造していない。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、2019年になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
【造船工場『ザリフ』公式サイト】
19-0222b.jpg
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月上旬(5月9日まで)にクリミア半島で起工される]

今回、造船工場『ザリフ』は、ロシア海軍新世代汎用揚陸艦を建造する用意がある事を認めました。

2隻の汎用揚陸艦の艦名は、以前にはロシア向け「ミストラル」型に命名されていた「セヴァストーポリ」「ウラジオストク」になるようです。
[ロシア海軍の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)はセヴァストーポリ、ウラジオストクと命名される]

以前、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦は「セヴァストーポリ」と命名されると報じられているので、2番艦が「ウラジオストク」になるようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月上旬(5月9日まで)にクリミア半島で起工される

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『タス通信』より
2020年1月13日配信
【情報筋:ロシア連邦の最初のヘリコプター母艦の起工は戦勝75周年に合わせられる】
モスクワ、1月13日/タス通信

最初の2隻のロシア製汎用揚陸艦は、栄誉ある戦勝75周年記念日の5月初頭にクリミア造船工場『ザリフ』で起工される。
『タス通信』は月曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「計画によると、ヘリコプター母艦は、大祖国戦争勝利75周年の栄誉ある5月初頭に起工されなければなりません」
対談者は話した。
彼は、国防省幹部が出席する(起工)式典は5月9日までに開催されるが、正確な日付は未だ定まっていない事を指摘した。
情報提供者は、国防省工場『ザリフ』との間の艦の建造契約は、2月の署名が計画されていると付け加えた。

『タス通信』は、情報提供者から提示された情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』が伝えたように、艦は「セヴァストーポリ」、「ウラジオストク」と命名される。
各々の排水量は25000トン、最大長-約220メートル、航空グループ-20機以上の重ヘリコプター
1隻の汎用揚陸艦で900名の海軍歩兵を移送でき、揚陸艇の為のドック室を得る。

昨年12月末、『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、アレクセイ・クリヴォルチコ国防次官は、汎用揚陸艦の建造契約は2020年に署名されなければならないと述べた。

昨年12月、『セヴマシュ』のトップ、ミハイル・ブドニチェンコは、2020年5月9日に同社で2隻のプロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力潜水艦の起工が計画されていると述べた。

[艦のクラス]
ヘリコプター母艦
とも呼ばれる汎用揚陸艦は、様々な用途の重ヘリコプターグループの搭載(「ミストラル」は16機、アメリカ「ワスプ」型は30機以上)、数百名から1000名の海軍歩兵の移送が可能である。
汎用揚陸艦は、揚陸部隊の上陸と装甲車両の移送を保障するの為のドックを装備する。
ロシア連邦及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、同クラスの艦を建造していない。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、2019年になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
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[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]

無論、これらは公式筋の情報では有りませんが、何度もケルチでの建造の話が出てくる事から、少なくとも「2020年中に造船工場『ザリフ』(ケルチ)で2隻の汎用揚陸艦を起工する」という事は確定しているようです。


2隻の汎用揚陸艦の艦名は、以前にはロシア向け「ミストラル」型に命名されていた「セヴァストーポリ」「ウラジオストク」になるようです。
[ロシア海軍の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)はセヴァストーポリ、ウラジオストクと命名される]

以前、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦は「セヴァストーポリ」と命名されると報じられているので、2番艦が「ウラジオストク」になるようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

ロシア海軍の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)はセヴァストーポリ、ウラジオストクと命名される

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『タス通信』より
2020年1月11日14時30分配信
【情報筋:ロシア連邦の最初の2隻のヘリコプター母艦は「ミストラル」から命名される】
モスクワ、1月11日/タス通信

ロシア海軍総司令部は、クリミアで起工される初の国産汎用揚陸艦の艦名を、以前にはフランスへ発注した「ミストラル」の為に意図されていた「セヴァストーポリ」、「ウラジオストク」に決定した。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「海軍総司令部は、最初のロシア製汎用揚陸艦の艦名をセヴァストーポリ、ウラジオストクに決定しました。
これらの名は、以前にはフランスへ発注した2隻のミストラル型ヘリコプター母艦に付けられていました」

対談者は話した。

海軍は、『タス通信』が情報提供者から提示された情報にコメントしなかった。

[ヘリコプター母艦のデータ]
2019年11月に『タス通信』造船分野の情報提供者から伝えられたように、最初のロシア製汎用揚陸艦は、(今年)5月に造船工場『ザリフ』(クリミア共和国、ケルチ)での起工が計画されている。
艦は、次のような戦術-技術的特性を受け取る:排水量-25000トン、最大長-約220メートル、航空グループ-20機以上の重ヘリコプター
1隻の汎用揚陸艦で900名の海軍歩兵を移送でき、揚陸艇の為のドック室を得る。

昨年12月末、『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューに対し、アレクセイ・クリヴォルチコ国防次官は、汎用揚陸艦の建造契約は2020年に署名されなければならないと述べた。

2011年、ロシアフランスと2隻の「ミストラル」型汎用揚陸艦の契約を締結し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦の建造は2012年と2013年に始まり、特に、航行試験の枠組みで数度の出航が行なわれ、艦内にはロシア船員も乗っていた。
ウクライナ情勢及びロシア連邦に対する制裁導入が故に、この取り引きは2015年夏に破棄された。
艦はフランス側からエジプトへ売却され、アラブ共和国の大統領の名前が付けられた。

ヘリコプター母艦とも呼ばれる汎用揚陸艦は、様々な用途の重ヘリコプターグループの搭載(「ミストラル」は16機、アメリカ「ワスプ」型は30機以上)、数百名から1000名の海軍歩兵の移送が可能である。
汎用揚陸艦は、揚陸部隊の上陸と装甲車両の移送を保障するの為のドックを装備する。
ロシア連邦及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、同クラスの艦を建造していない。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、2019年になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
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[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]

無論、これらは公式筋の情報では有りませんが、何度もケルチでの建造の話が出てくる事から、少なくとも「2020年中に造船工場『ザリフ』(ケルチ)で2隻の汎用揚陸艦を起工する」という事は確定しているようです。

2隻の汎用揚陸艦の艦名は、以前にはロシア向け「ミストラル」型に命名されていた「セヴァストーポリ」「ウラジオストク」になるようです。

以前、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦は「セヴァストーポリ」と命名されると報じられているので、2番艦が「ウラジオストク」になるようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年12月3日3時14分配信
【情報筋はケルチでのロシア版「ミストラル」の起工時期について話した】
モスクワ、12月3日-ロシア通信社ノーボスチ

「ミストラル」型ヘリコプター母艦と同類の2隻の汎用ドック艦は、ケルチで2020年に起工される。
『ロシア通信社ノーボスチ』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「決定が採択されたのは、未だ2隻の艦に限られておりますが、更なるシリーズが続く事も有り得るでしょう」
対談者は付け加えた。

海軍への引き渡しは、2025年と2026年に計画されている。

以前、情報筋は『ロシア通信社ノーボスチ』へ、新たな汎用ドック艦は12~16機のヘリコプターを搭載できると話した。
このヘリコプター母艦は、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが何度も作成計画を表明した遠征探検艦に非ず、他の独自プロジェクトである事を強調した。


12億ユーロの価格の2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の供給契約は、フランスDCNS/STX『ロソボロネクスポルト』の間で2011年に締結された。
「ウラジオストク」と命名された1番艦をフランスは2014年11月に引き渡さなければならなかったが、ウクライナの出来事に関連し、ロシアに対する制裁が導入されたが故に、フランス大統領フランソワ・オランドは契約履行の停止を決定した。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、クリミア半島セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しています。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、最近(2019年9月)になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
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ただ、ロシア統合造船業営団総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、この情報を即座に否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日12時3分配信
【『統合造船業営団』はクリミアでのヘリコプター母艦建造計画の報道へ反論した】
この時、ラフマノフ氏は
「そのような話は未だ何も有りませんし、未だプロジェクトは有りません。
何処で建造するのかは、国が決める事です」

と言いました。

その後、再び2020年5月に造船工場『ザリフ』で2隻の汎用揚陸艦を起工するという話が出てきました。
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]

そして今回は、2隻の汎用揚陸艦が2020年にケルチ(つまり造船工場『ザリフ』)で起工され、2025年と2026年にロシア海軍へ引き渡されるという話が出てきました。


無論、これらは公式筋の情報では有りませんが、何度もケルチでの建造の話が出てくる事から、少なくとも「2020年中に造船工場『ザリフ』(ケルチ)で2隻の汎用揚陸艦を起工する」という事は確定しているようです。

ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?

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『タス通信』より
2019年11月17日14時9分配信
【情報筋:ロシアの汎用揚陸艦は900名の海軍歩兵を移送できる】
モスクワ、11月17日/タス通信

(ロシア)海軍は、2020年にクリミアでの起工が計画されている最初のロシア製汎用揚陸艦の要目を定めた。
各々の艦は25000トンの排水量を得て、900名の海軍歩兵を移送できる。
『タス通信』は日曜日に造船分野の情報提供者より伝えられた。

「このプロジェクトの汎用揚陸艦は、20機以上の重ヘリコプターを搭載でき、揚陸艇の為のドック室を得て、約900名の2個海軍歩兵強化大隊の移送が可能となります」
対談者の1人は話した。

他の情報提供者は、汎用揚陸艦の排水量は、(以前の)計画よりも大きくなると述べた。

「海軍は、クリミアの工場『ザリフ』で2020年5月に集中起工される2隻の汎用揚陸艦の戦術-技術的課題を提示しました。
各艦は約25000トンの排水量を有し、全長は220メートルになります」

対談者は話した。
以前には、ヘリコプター母艦の排水量は約15000トンになると伝えられた。

『タス通信』は、情報提供者から提示された情報を公式に確認していない。

来たる2020年5月、最初の2隻のロシア製ヘリコプター母艦造船工場『ザリフ』(ケルチ)で起工されると9月に『タス通信』造船分野の情報提供者より伝えられた。
その後、『ザリフ』でのヘリコプター母艦建造計画の情報は、クリミア共和国の産業政策担当副長官エレーナ・イレクチャンにより確認された。
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[艦について]
ヘリコプター母艦
とも呼ばれる汎用揚陸艦は、様々な用途の重ヘリコプターグループの搭載(「ミストラル」は16機、アメリカ「ワスプ」型は30機以上)、数百名から1000名の海軍歩兵の移送が可能である。
汎用揚陸艦は、揚陸部隊の上陸と装甲車両の移送を保障するの為のドックを装備する。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
17-0526f.jpg

「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
17-0526g.jpg


一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、クリミア半島セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しています。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、最近(2019年9月)になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される]
19-0222b.jpg

ただ、ロシア統合造船業営団総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、この情報を即座に否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日12時3分配信
【『統合造船業営団』はクリミアでのヘリコプター母艦建造計画の報道へ反論した】
この時、ラフマノフ氏は
「そのような話は未だ何も有りませんし、未だプロジェクトは有りません。
何処で建造するのかは、国が決める事です」

と言いました。


そして今回、、再び2020年5月に造船工場『ザリフ』で2隻の汎用揚陸艦を起工するという話が出てきました。
建造される汎用揚陸艦の排水量は、以前の15000トンから25000トンに増加しました。
全長は220メートル、搭載機(ヘリコプター)20機以上、輸送兵員数は900名との事ですから、汎用揚陸艦概念設計案「ラヴィーナ」よりも大きくなりました。

なお、前回の話を否定した『統合造船業営団』は、今回は何も言ってません。
つまり、少なくとも否定はしておりません。

無論、これは公式筋の情報では有りませんが、1度ならず2度までも「2020年5月に造船工場『ザリフ』で汎用揚陸艦2隻が起工される」という話が出ている事から、この方向性で固まりつつあるようです。

以前には、汎用揚陸艦サンクトペテルブルクの造船所~『北方造船所』或いは『バルト工場』での建造が有力視されていましたが、この両社は、ロシア海軍向けの水上戦闘艦(『北方造船所』)や、ロスアトム向けの原子力砕氷船(『バルト工場』)の建造で多忙を極めております。

そこで、『バルト工場』と同クラスの大型乾ドックを有しており、しかも現在は比較的小型の艦船しか建造していない造船工場『ザリフ』に白羽の矢が立ったというのは、充分に有り得る話です。
更には、クリミア共和国側からの働きかけも有るでしょう。

ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島ケルチ市のザリフ造船所で起工される

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『タス通信』より
2019年9月11日9時38分配信
【情報筋:ロシアの最初の2隻のヘリコプター母艦はクリミアの造船所で2020年春に起工される】
モスクワ、9月11日/タス通信

ロシアの最初の2隻の汎用揚陸艦は、クリミア造船工場『ザリフ』で2020年5月に起工される。
水曜日、『タス通信』は、2名の造船分野の情報提供者より伝えられた。

「ロシア史上初の排水量15000トンの2隻の汎用揚陸艦は、ケルチの造船工場『ザリフ』で2020年の起工が計画されております」
対談者の1人は話した。
彼は、トップ艦の海軍への引き渡しは、今の国家軍備プログラムの完了までに計画されていると付け加えた。
それは2027年末までとなる。

他の情報提供者は明らかにした。
「双方の艦の起工は、2020年5月に行なわれます」
彼は、各艦の排水量は15000トンである事を確認した。
彼によると、は、様々なクラスの10機以上のヘリコプターを搭載でき、更には、揚陸艇の為の大型ドック室を得る。

対談者は更に伝えた。
「新たな艦の技術設計開発は最終段階に在り、それが完了した後、数ヶ月以内には汎用揚陸艦の建造契約へ署名します」

『タス通信』は、情報提供者より提供された情報を公式に確認していない。

[汎用揚陸艦]
以前、造船分野の他の情報提供者は、国防省によるロシア初の汎用揚陸艦の戦術-技術的課題の形成の完了は、2019年末よりも遅くはならないと『タス通信』へ伝えた。
彼によると、汎用揚陸艦のトップの建造及び発注者への引き渡しは、2027年までの国家軍備プログラムの枠内で計画されており、生産艦は2030年初頭になる。

ケルチ工場『ザリフ』は、全長300メートル、幅50メートルまでのを建造する為の造船場所を有しており、排水量15万トン以上のを建造できる。

ヘリコプター母艦とも呼ばれる汎用揚陸艦は、様々な用途の重ヘリコプターの大規模グループの搭載(「ミストラル」は16機、アメリカ「ワスプ」型は30機以上)、更には数百名から1000名の海軍歩兵隊員の移送が可能である。
この他、汎用揚陸艦は、揚陸部隊の上陸、装甲車両の移送を保障する及び他の水上手段の為のドックを有する。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍の為の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは4機のプロトタイプが製造された]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)になるようです。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、クリミア半島セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しています。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]


新世代汎用揚陸艦の建造場所としては、以前にはサンクトペテルブルク『北方造船所』などが有力視されていましたが、最近になって、クリミア半島ケルチ市造船工場『ザリフ』で建造する案が浮上してきました。
[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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新世代汎用揚陸艦の排水量も、以前には25000~30000トンクラスになると言われていましたが、それよりも小さい15000トン程度になるようです。
ヘリコプターの搭載機数は10機程度になるようです。
(つまり、上記の「ラヴィーナ」の小型版)

ソ連邦時代に2隻が建造され、黒海艦隊へ配備された対潜巡洋艦(ヘリコプター巡洋艦)「モスクワ」型(プロジェクト1123)の満載排水量が15280トンでしたから、大体「モスクワ」型と同クラスの艦になるようです。
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新世代汎用揚陸艦の1番艦(セヴァストーポリ)は、2027年末までにロシア海軍へ引き渡される予定との事です。


なお、ロシア統合造船業営団総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、この情報を否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日12時3分配信
【『統合造船業営団』はクリミアでのヘリコプター母艦建造計画の報道へ反論した】
ラフマノフ氏は
「そのような話は未だ何も有りませんし、未だプロジェクトは有りません。
何処で建造するのかは、国が決める事です」
と言っています。

つまり、現段階においては「そういう提案も有る」といった程度のものでしょう。

新世代汎用ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリは2025年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年6月5日3時10分配信
【情報筋は最初のロシア版「ミストラル」の開発について話した】
モスクワ、6月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ヘリコプター母艦「ミストラル」型と同類の汎用ドック艦の設計を、ロシアは2020年に始める。
このような艦は海軍により2隻が発注され、その内の1隻目は2025年の受領を計画している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は情報筋より伝えられた。

「2020年には、ミストラルと同類の汎用ドック艦の技術的開発への移行が計画されております。
2隻の艦の発注が計画されており、この内の1隻の(海軍への)引き渡しは、2025年を目標にしております」

対談者は話した。

彼は、競作に基づき、ロシア計画設計局の1つから、より良い設計が選ばれる事を指摘した。
このような艦は、各々が12~16機のヘリコプターの搭載を可能にする。

情報提供者は、このヘリコプター母艦は、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフが何度も作成計画を表明した遠征探検艦に非ず、他の独自プロジェクトである事を強調した。

12億ユーロの価格の2隻の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の供給契約は、フランスDCNS/STX『ロソボロネクスポルト』の間で2011年に締結された。
「ウラジオストク」と命名された1番艦をフランスは2014年11月に引き渡さなければならなかったが、ウクライナの出来事に関連し、ロシアに対する制裁が導入されたが故に、フランス大統領フランソワ・オランドは契約履行の停止を決定した。

2018年8月、国産ヘリコプター母艦の作成の必要性に関するプレス討論会が開催された。
産業省のトップ、デニス・マントゥロフは、ロシアヘリコプター母艦と共に、艦上にヘリコプターを搭載可能な汎用揚陸艦を建造すると語った。
次に、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、『統合造船業営団』海軍の為の遠征探検艦を建造すると『ロシア通信社ノーボスチ』へ伝えた。
その後、マントゥロフ『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、ロシアヘリコプター母艦の建造が可能であると話した。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]


搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの試験完了の為にはロシア国防省との新たな契約が必要となる]


この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、2016年から修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦上輸送戦闘ヘリコプターKa-29は飛行訓練を行なった]

「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)となります。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦の建造費は約400億ルーブルになると見積もられています。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦の建造費は約400億ルーブルになる]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しました。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]


そして今回、「匿名希望の情報提供者」は、ロシア海軍の為の新世代汎用ヘリコプター揚陸ドック艦の設計案が、複数の設計局による競作により選ばれる事を明らかにしました。

どの設計局が競作に参加するのかは明らかにされていませんが、以前、『北方計画設計局』汎用ヘリコプター揚陸ドック艦を設計するという話が出た事が有りました。
[ロシア海軍の新世代汎用ヘリコプター揚陸艦セヴァストーポリ型の設計は『北方計画設計局』が担当する]

一方、以前から揚陸艦の設計を手掛けている『ネヴァ川計画設計局』は、約3万トンの汎用揚陸艦の設計案を提示するようです。
[ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)の排水量は約30000トンになる]

つまり、『北方計画設計局』『ネヴァ川計画設計局』の競作になるという事でしょう。

この他、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』は、2019年6月末に開催される兵器展示会『アルミヤ-2019』において、「排水量25000~27000トンの揚陸艦」の概念設計案を提示します。
[2019年6月末の兵器展示会『アルミヤ-2019』でロシア海軍の為の新世代艦(空母、揚陸艦、駆逐艦)の概要が示される]

なお、以前にロシアが導入を計画したフランスヘリコプター揚陸艦「ミストラル」級も、ネーデルラント揚陸艦「ヨハン・デ・ウィット」スペインヘリコプター揚陸艦「フアン・カルロス1世」との競争入札という形式を取っています。


記事中で触れられていますが、今回の汎用揚陸艦は、以前に何度か話が出た新型調査船とは別物です。
[大型揚陸艦イワン・グレン型をベースにしたロシア海軍の調査船が建造される]
[大型揚陸艦イワン・グレン型をベースにしたロシア海軍の調査艦は2024年に就役する]

ロシア海軍の為の新世代汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)の排水量は約30000トンになる

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『タス通信』より
2018年8月6日9時15分配信
【『ネヴァ川計画設計局』は海軍へ排水量約30000トンのヘリコプター母艦プロジェクトを提示する】
モスクワ、8月6日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』は、海軍へ排水量約30000トンの汎用揚陸艦(UDK、ヘリコプター母艦)プロジェクトを提示する。
同局のトップ、セルゲイ・オルロフ『タス通信』のインタビューで話した。

「提示しているヴァージョンは、汎用揚陸艦が排水量約30000トン、大型揚陸艦は6000~7000トンです」
彼は話した。

オルロフによると、ロシア連邦国防省は『ネヴァ川計画設計局』に対し、この作業と設計作業の主導を未だ委託していない。

彼は、新たな汎用揚陸艦エアクッション艦を搭載できると付け加えた。

「この範囲で、更なる科学研究作業レベルの洗練が進められています。
今、揚陸部隊の使用概念自体が変化しており、どのような艦が必要なのか、ヘリコプター、揚陸隊員、兵器の量はどの程度か、民間分野で必要な場合に使用できるのかを再定義しなければなりません」

対談者は指摘した。

[新たな「イワン・グレン」]
この他に設計局は、「イワン・グレン」型大型揚陸艦の近代化ヴァージョンを国家発注主へ提示する。
「長さと幅は少し増え、排水量は大きくなり、全ての問題点は考慮されます」
「2隻の艦が作成され、海軍は新たな揚陸概念を見ています。
とは言え我々は、今、イワン・グレンの次を提示しなければなりません」
オルロフ
は強調した。

「イワン・グレン」は、ロシア現代史上で初めて設計、建造された最初の揚陸艦であり、プロジェクト11711のトップ艦であり、『ネヴァ川計画設計局』により開発された。
海軍の要望による数多くの作り替えが故に、工事は20年以上に渡って行なわれた。

以前、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将が述べたように、ロシアは2020年以降に汎用揚陸艦の設計及び建造を開始し、この時までに新たな大型揚陸艦の設計は完了する。


『タス通信』より
2018年8月6日9時0分配信
【『ネヴァ川計画設計局』:「アドミラル・クズネツォフ」は修理後に新たな「知能」を得る】

『ネヴァ川計画設計局』総取締役セルゲイ・オルロフ氏へのインタビュー。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

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搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの供給契約は2019年に締結される]

Ka-52K「カトラン」の量産は2020年から開始される予定です。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの量産は2020年に始まる]

この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、最近、修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]

「ミストラル」級が配備される予定だったウラジオストク南部ウリス湾では、埠頭の建設が続けられています。
[ウラジオストクのウリス湾ではロシア海軍の大型水上艦(ヘリコプター空母)の為の埠頭の建設が続けられる]
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「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)となります。
これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦の建造費は約400億ルーブルになると見積もられています。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦の建造費は約400億ルーブルになる]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しました。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を担当する造船所は、これまでに複数の候補が挙げられていましたが、サンクトペテルブルク『北方造船所』に決まりました。
[ロシア海軍の新世代汎用ヘリコプター母艦プリボイ級1番艦セヴァストーポリはサンクトペテルブルクの『北方造船所』で2020年に起工される]
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汎用ヘリコプター揚陸艦は2020年以降に起工されます。
[ロシア海軍の新世代汎用ヘリコプター母艦プリボイ級1番艦セヴァストーポリは2020年以降に起工される]


そして今回、『ネヴァ川計画設計局』総取締役セルゲイ・オルロフ氏は、ロシア海軍に設計している汎用ヘリコプター揚陸艦の排水量は約30000トンになる事を明らかにしました。

「約30000トン」ですから、おそらくは、少なくとも26000トン以上となり、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」(24000トン)よりも大きな艦になるようです。
26000トンと言えば、日本海上自衛隊ヘリコプター護衛艦「いずも」型と大体同じです。
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この他、『ネヴァ川計画設計局』は、「イワン・グレン」型の拡大発展型となる新たな大型揚陸艦(排水量6000~7000トン)も設計しています。
[ネヴァ川計画設計局はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の拡大発展型の2つのヴァージョンを設計している]

ロシア海軍の新世代汎用ヘリコプター母艦プリボイ級1番艦セヴァストーポリは2020年以降に起工される

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『タス通信』より
2018年6月20日15時27分配信
【ロシアはヘリコプター母艦の建造を2020年以降に開始する】
カリーニングラード、6月20日/タス通信

ロシア汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)の設計及び建造は2020年以降に開始され、この時、新たな大型揚陸艦の設計が完了する。
水曜日、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は報道陣へ伝えた。

「この艦は、造船プログラムに含まれており、その建造は、このプログラムの第2段階において実現し、それは2020年以降です。
汎用揚陸艦の設計後、我々は大型揚陸艦の設計を開始します」

彼は話したが、汎用揚陸艦の作業がどの計画設計局へ委託されたのかについては明らかにしなかった。

次に、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、営団の枠組みで設計局間の「無条件の競争となる」事を指摘した。
「全く同じように、我々は艦の建造で他の北西の造船所と協業し、設計への従事に関しても、全く同様に設計局が参加しており、今日において、リソースに束縛されなければ、あらゆる技術、あらゆる設計文書の作業が完了します。
我々は海軍へ提案し、それに同意する事を望んでおります」

彼は話した。

以前、ロシア防衛産業企業体の情報提供者は、ロシア国防省『統合造船業営団』が国産のヘリコプター母艦の建造を造船工場『北方造船所』において2020年に開始する事で合意したと『タス通信』へ伝えた。
彼によると、このような艦は、合計2隻の作成が計画されている:1番艦は2024年に海軍へ引き渡されなければならず、2番艦は2022年の起工と2026年の海軍への引き渡しが予定されている。

以前に他の情報提供者が『タス通信』へ伝えた所によると、ヘリコプター母艦ディーゼル-ガスタービン装置を有する。
ディーゼルはメインエンジン、ガスタービンは出力を高める為に必要である。
彼によると、艦の航空群の基礎はヘリコプターKa-52Kで構成され、その引き渡しは、ヘリコプター母艦の引き渡しと同時期となる。
更に、艦にはヘリコプターKa-27、Ka-29、Ka-31が駐留する。

以前、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは、最初のロシア製ヘリコプター母艦は2022年に姿を現すと報道陣へ伝えた。

[新たな揚陸艦]
ブルスク
は更に、海軍揚陸艦の新たな設計案を2020年に受け取り、2021年に工場『ヤンターリ』で建造を開始する予定であると述べた。

「今年に設計局は、この艦の設計作業へ着手します。
その後、設計の完了は、ちょうど2年後になると私共は見込んでおります。
この艦は『ヤンターリ』で起工される事になるでしょう。
建造開始は2021年になります」
彼は話した。

ブルスクは、この艦は大型揚陸艦「イワン・グレン」と同様の寸法になるが、新たな風貌の兵器及び機器を装備すると説明した。
航海性能は向上する。

ブルスクは、新プロジェクト大型揚陸艦海軍はどれだけ発注するのかについては明らかにしなかった。
「我々は、まずトップ艦を作成しなければならず、その後、生産数が決められます」
彼は話した。

以前に報じられたように、コルベット、フリゲート、駆逐艦を専門にしている『北方計画設計局』は、排水量約8000トンの根本的に新しい大型揚陸艦のプロジェクト作成を委託された。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター揚陸艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター揚陸艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:200メートル
幅:33メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用ヘリコプター揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

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搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの供給契約は2019年に締結される]

Ka-52K「カトラン」の量産は2020年から開始される予定です。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの量産は2020年に始まる]

この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、最近、修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]

「ミストラル」級が配備される予定だったウラジオストク南部ウリス湾では、埠頭の建設が続けられています。
[ウラジオストクのウリス湾ではロシア海軍の大型水上艦(ヘリコプター空母)の為の埠頭の建設が続けられる]
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「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

2017年5月、「ロシア防衛産業の匿名希望の情報提供者」は、2隻の調達が計画されている揚陸ヘリコプター揚陸艦の建造スケジュールの詳細を明らかにしました。
[ミストラル級の代わりとなる新たな揚陸ヘリコプター母艦2隻は2024年と2026年にロシア海軍へ引き渡される]

[汎用ヘリコプター揚陸艦]
・1番艦「セヴァストーポリ」:2020年起工/2024年就役予定
・2番艦:2022年起工/2026年就役予定


汎用ヘリコプター揚陸艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)となるとの事です。

これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦の建造費は約400億ルーブルになると見積もられています。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦の建造費は約400億ルーブルになる]

ロシア国防省(ロシア海軍)は、セヴァストーポリ市の要望に応え、汎用ヘリコプター揚陸艦の1番艦に「セヴァストーポリ」の名前を付ける事を決定しました。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦はセヴァストーポリと命名される]

汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を担当する造船所は、これまでに複数の候補が挙げられていましたが、サンクトペテルブルク『北方造船所』に決まりました。
[ロシア海軍の新世代汎用ヘリコプター母艦プリボイ級1番艦セヴァストーポリはサンクトペテルブルクの『北方造船所』で2020年に起工される]
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更に今回、汎用ヘリコプター揚陸艦の他に、新設計の大型揚陸艦の建造が2021年に開始される事がロシア海軍当局より明らかにされました。

この艦は、おそらくは以前に報じられた8000トン級揚陸艦の事でしょう。
[ロシア海軍の為に新たな8000トン級大型揚陸艦が開発される]