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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはサンクトペテルブルクからムルマンスクへ回航される耐氷自走プラットフォーム「セヴェルヌイ・ポリュス」をエスコートした

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『タス通信』より
2022年9月15日20時48分配信
【NATO部隊はムルマンスクへの最初の経路でプラットフォーム「セヴェルヌイ・ポリュス」を監視した】
ムルマンスク、9月15日/タス通信

NATO部隊は、世界初の耐氷自走プラットフォーム「セヴェルヌイ・ポリュス」サンクトペテルブルクからムルマンスクへの最初の経路上で監視した。
木曜日にプラットフォーム船長セルゲイ・デヤチキンは報道陣へ伝えた。

「殆ど全ての部分で。
戦闘艦が接近し、同行し、全てのバルト海峡でエスコートし、軍用機は上空を飛行しました、
全ては問題なく進みました」

彼は関連する質問に答え、こう話した。

船長は、最初の航海中、プラットフォームにはバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が同行した事を指摘した。
耐氷自走プラットフォームは9月2日にサンクトペテルブルクから出航した後、水曜日にムルマンスクへ到着した。

世界初の耐氷自走プラットフォーム「セヴェルヌイ・ポリュス」は、北方緯度の北氷洋における通年の探検の為に意図されており、砕氷船を使わず作業実施場所へ到着し、2年間水域を漂流してから港へ戻る事が出来る。
プラットフォームは船上へMi-8AMT(Mi-171)タイプの航空機を受け入れる事ができ、温度マイナス50度と湿度85パーセントで快適かつ安全な操作を保障する。
「セヴェルヌイ・ポリュス」の速力は少なくとも10ノットである。
船は、14名の乗組員と34名の科学者を考慮している。



プロジェクト00903耐氷自走プラットフォーム「セヴェルヌイ・ポリュス」は、北極海の科学調査などに使用される船であり、ロシア連邦水文気象環境監視局(ロスギドロメト)の発注により建造されました。
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[プロジェクト00903耐氷自走プラットフォーム]
満載排水量:10000トン以上
全長:83.1メートル
幅:22.5メートル
喫水:8.6メートル
機関出力:4200キロワット(5632馬力)
速力:10ノット
自立航行期間:2年
乗組員:14名+科学研究要員34名


「セヴェルヌイ・ポリュス」、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で2018年12月20日にプレートカットが始まり、2019年4月10日に起工されました。
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2020年12月18日に進水しました。
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2022年5月21日からフィンランド湾で洋上試験を開始しました。
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洋上試験が終わった後、2022年8月25日にロスギドロメトへ引き渡されました。


9月2日にサンクトペテルブルクを出航し、ムルマンスクへ向かいました。


この時、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」バルト海を出るまで「セヴェルヌイ・ポリュス」に同行しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはバルト海で艦上ヘリコプターの夜間発着艦訓練を実施した]

バルト海を出た後は、地中海から戻って来る北方艦隊水上艦部隊と行動を共にしていたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海遠征を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

「セヴェルヌイ・ポリュス」は9月14日にムルマンスクへ到着しました。

ロシア極東の『ハバロフスク造船工場』はロシア海軍向けのムレナ級エアクッション揚陸艇を建造する用意がある

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『PortNews』
2022年9月7日9時45分配信
【『ハバロフスク造船工場』はエアクッション揚陸艇「ムレナ」の設計文書を復元した】

工場ロシア国防省側から発注を受ける用意がある。

『ハバロフスク造船工場』エアクッション揚陸艇「ムレナ」の設計文書を復元し、このような発注を履行する用意がある。
東方経済フォーラムのセッション『業界の将来:造船所は何を購入し、何を生産するのか?』ハバロフスク地方知事ミハイル・デグチャレフは述べた。
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『PortNews』特派員は伝えた。

「『ハバロフスク造船工場』はエアクッション揚陸艇ムレナの設計文書を復元しました。
投資は充分であり、ロシア連邦国防省側から発注を受ける用意があります」
ミハイル・デグチャレフ
は話した。

『ハバロフスク造船工場』は、アルミニウム-マグネシウム合金製や動的支持力原理を持つものを含め、排水量1500トンまでの船を建造できる事が想い起こされる。
現在、同社は2隻の蟹漁船水陸両用エアクッション船の建造契約を締結している。

株式会社『ハバロフスク造船工場』は、ロシア極東の大規模な造船企業の内の1つである。
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その活動中、工場は20のプロジェクトの下で様々なクラスと用途(排水量、水陸両用、水中翼とエアーキャビティシステム、鋼製及び軽合金)の350隻以上の艦船を建造した。
インド、シリア、キューバ、朝鮮共和国(韓国)など、様々な気候及び運用の条件の国へ輸出する20隻以上の戦闘艦を建造した。

工場は、兵器及び軍用装備の製造及び修理の永久ライセンス、海上及び河川登録の船の建造と修理、軍事登録の品質管理システムへの準拠証明書を持っている。




『造船商会アルマーズ』公式サイトより
【プロジェクト12601揚陸艇「ムレナ」】

プロジェクト12601「ムレナ」エアクッション揚陸艇は、1985年から1992年に掛けて8隻が極東『ハバロフスク造船工場』で建造され、太平洋艦隊へ配備されましたが、ソ連邦解体後、搭載艦であるプロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ型)の活動停止に伴いロシア沿岸警備隊へ移管され、2004年に全て退役しました。
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[プロジェクト12601]
D-453(工場番号310):1985年11月28日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-458(工場番号311):1987年4月2日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-259(工場番号312):1987年10月9日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-285(工場番号313):1988年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-447(工場番号314):1989年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-323(工場番号315):1990年9月27日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-142(工場番号316):1991年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-143(工場番号317):1992年7月23日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役


輸出型のプロジェクト12061E「ムレナ-E」は、大韓民国が2006年に3隻を購入しています。
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【ムレナE型エアクッション揚陸艇(韓国)】
[プロジェクト12061E]
LSF621(工場番号330):2004年4月24日起工/2005年8月19日進水/2005年9月28日就役
LSF622(工場番号331):2004年11月27日起工/2006年9月22日進水/2006年10月15日就役
LSF623(工場番号332):2005年4月23日起工/2006年10月15日進水/2006年12月30日就役



2018年7月末、当時のロシア連邦副首相(ロシア防衛産業統括)ユーリー・ボリソフ氏(現『ロスアトム』総裁)は、『ハバロフスク造船工場』での「ムレナ」建造の可能性に言及しました。
[ロシア海軍のエアクッション揚陸艦艇の建造が極東のハバロフスク造船工場で再開される]

それから4年後、『ハバロフスク造船工場』プロジェクト12601「ムレナ」の設計文書一式を復元しました。

近代化改装中の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2024年にロシア海軍へ復帰する

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『タス通信』より
2022年8月20日7時31分配信
【『統合造船業営団』:航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」と巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の海軍への引き渡しは2024年に延びるかもしれない】
愛国者公園/モスクワ地方、8月20日

修理中の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」ロシア海軍への引き渡しの時期は、2024年に延期されるかもしれない。
『統合造船業営団』副総取締役(軍事造船担当)ウラジーミル・コロリョーフは、フォーラム『アルミヤ-2022』のロビーで『タス通信』へ伝えた。
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「協力企業による機器の供給が遅れている事に関連し、アドミラル・クズネツォフの海軍への御引き渡し時期は2024年に延期する事も有り得ます。
これは巡洋艦アドミラル・ナヒーモフについても同様です」

彼は話した。

「もちろん私共は、計画されている2023年の期限に間に合うように出来る事を全て行なってはおりますが、期限が伸びる恐れは有ります」
以前にロシア海軍総司令官のポストを務めていたコロリョーフは指摘した。

「アドミラル・クズネツォフ」艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で修理されており、「アドミラル・ナヒーモフ」は『セヴマシュ』で近代化を伴う修理が行なわれている。
(両社とも『統合造船業営団』へ加入)

以前、『タス通信』のインタビューでコロリョーフは「アドミラル・ナヒーモフ」について話し、技術設計に沿って、艦の時代遅れのシステムと複合体は、その特性が将来艦の概観に沿った兵器及び軍用機器と交換されると述べた。
彼は、試験実施の手順と時期が巡洋艦の総合修理スケジュールにより決定される事を指摘した。
試験の為の最初の海上への出航は、全ての複合係留試験の完了後に計画されている。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。
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行事はロシア国防省が主催する。



ロシア海軍唯一の「航空母艦」ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月21日就役)は、シリア作戦(2016年11月~2017年1月)から帰投した翌年の2018年4月からムルマンスク『第35艦船修理工場』で近代化改装工事が行なわれています。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

2022年5月下旬には乾ドックへ入渠しました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは少なくとも2049年まで現役に留まる]


プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年以降予備役となり、2013年6月に近代化改装の契約が締結され、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所で工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ型の近代化改装]

2014年10月から2020年8月まで屋外ドックへ入渠し、以後は岸壁で艤装工事が進められています。
[近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはロシア海軍の新世代水上艦と同じ兵器及び各種機器を得る]


この2隻のロシア海軍への引き渡し時期は2023年末に予定されていましたが、今回、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』の副総取締役(軍事造船担当)ウラジーミル・コロリョーフ氏(前ロシア海軍総司令官)は、双方とも引き渡しが2024年に延期される可能性が有る事を認めました。

ただ、「アドミラル・クズネツォフ」に関しては、以前に『統合造船業営団』の総取締役(つまりコロリョーフ氏の直属の上司)アレクセイ・ラフマノフ氏が、ロシア海軍への引き渡しは2024年初頭になると述べています。
[ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2024年に近代化改装を終えてロシア海軍へ復帰する]

ケルチ造船工場『ザリフ』はロシア海軍の将来航空母艦を建造できる

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『タス通信』より
2022年8月18日19時31分配信
【『アク・バルス』は工場『ザリフ』での将来の航空母艦の建造について話した】
愛国者公園、8月18日/タス通信

B.E.ブトマ記念造船工場『ザリフ』(造船営団『アク・バルス』へ加入)は、航空母艦を建造する為の全ての技術的能力を持っている。
『タス通信』は木曜日にフォーラム『アルミヤ-2022』のロビーで営団総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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「(航空母艦を建造する為の)技術的能力が工場には有ります。
今日において、そこには全てを配置できます。
何故ならば、適切な敷地とインフラを有しておりますので」
ミスタホフは話した。
「私共は、同社を近代化する為の多くの作業を行なっております。
さて、私共が現在、この造船所で建造している艦は、特定の専門分野を獲得する為にそれを行なっております」

彼は、同社の能力を考慮した将来の航空母艦の建造についての『タス通信』の質問に、こう答えた。

同時にミスタホフは、このような決定は国が下すと述べた。
「我々の主な課題は、生産準備の枠組みで工場の開発、我々の専門家の知識と技能の開発を保障する事です。
ただ1つ、あらゆる企業の開発は、より多くを望む事を可能にすると言いたいのです」

営団の総取締役は強調した。

工場『ザリフ』は、クリミア最大の造船・造修企業である。
それはケルチ市の南部に位置している。



造船営団『アク・バルス』は、ロシアの造船関連企業の大半を傘下に収める『統合造船業営団』とは全く別の企業です。
従って、『統合造船業営団』にも加入していません。

『アク・バルス』の傘下には、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『ゴーリキー記念造船工場』『ゼレノドリスク計画設計局』、そしてクリミア半島ケルチ市ボリス・ブートマ記念造船工場『ザリフ』などが入っています。
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『アク・バルス』傘下の造船所では、プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト22160哨戒艦プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の一部、プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦(イワン・ロゴフ型)プロジェクト03182R中型偵察艦が建造されています。

ただ、『統合造船業営団』傘下の設計局が設計したプロジェクト22160プロジェクト22800『アク・バルス』傘下の造船所で建造され、その逆に『ゼレノドリスク計画設計局』が設計した艦船が『統合造船業営団』傘下の造船所で建造されているケースも有るので、『統合造船業営団』と全く繋がりが無いというわけではありません。

『アク・バルス』傘下の『ザリフ』は、ロシア造船所でも最大規模の乾ドック(全長360メートル、幅60メートル)を有しています。
[クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備を近代化する]

現在、造船工場『ザリフ』では4万トン級のプロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦2隻が建造されていますが、『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフ氏(2018年4月27日から現職)は、この実績を足掛かりにしてロシア海軍将来航空母艦の建造受注も視野に入れているようです。

なお、汎用揚陸ヘリコプター母艦も、当初は『統合造船業営団』傘下の造船所(『バルト工場』『北方造船所』)での建造が有力視されていましたが、結局は『アク・バルス』が受注しました。

ロシア造船業界はロシア海軍の為の第5世代潜水艦の開発を進めている

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年8月15日10時26分配信
【『統合造船業営団』トップは、第5世代潜水艦の作業スケジュールでロシア連邦国防省との合意を見込んでいる】
モスクワ、8月15日、インテルファクス

『統合造船業営団』は、ロシア連邦国防省第5世代潜水艦の作成の最終作業スケジュールでの合意を見込んでいる。
営団のトップ、のトップ、アレクセイ・ラフマノフ『インテルファクス』へ伝えた。

「全体として作業はスケジュール通りに進んでおります。
近い内に第5世代潜水艦の作業の実用的な最終スケジュールで国防省と最終合意できる事を見込んでおります」

彼は、月曜日から開催されている軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』に関するインタビューで話した。

第5世代潜水艦戦略(原子力潜水艦)及び多目的(原子力潜水艦)の作成テンポについての質問にラフマノフは答えた。
「我々の設計局の作業が遅く、軍が決定を下すのが遅いと不満を口にしたくなる誘惑は何時も有ります。
ですが第5世代潜水艦は、実際に深刻な挑戦です。
御客様から我々の前に置かれた課題が故に、一連の技術的解決策を根本的に修正しなければなりません」
「私共は、長期的な建造を見る事を望んでおりません。
大まかに言って、いわゆる隠れた実験設計作業として未開発の技術的解決策が得られる場合にのみ、我々は船を長期間建造します。
生産見本では無く新たな兵器の作成についての話では何処でも、時間の増加は兵器システムや艦の管制システムの改良或いは開発の必要性により引き起こされます。
これを沿岸で行なう事により、製品が戦闘当直へ入るまでの膨大な時間を私共は節約できます」
『統合造船業営団』
のトップは話した。

「私共は、海軍と共に結論を出しました。
今日において根本的な技術的解決策は開発されており、各々に追加試験、追加のプロトタイプ作成、その試験が必要です。
これらの作業が完了した時にのみ、我々は一連の技術的解決策から組み立てる事が出来るようになり、これが第5世代潜水艦と呼ばれるものになります」
ラフマノフ
は言った。



[第5世代戦略原子力潜水艦(戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦)「アルクトゥル」]

[第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー/ライカ」]

[第5世代通常動力潜水艦プロジェクト777A「カリーナ」]

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』でロシア海軍の為の新たなプロジェクト06363潜水艦の建造契約が締結される

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『タス通信』より
2022年8月15日23時58分配信
【フォーラム『アルミヤ-2022』で「カリブル」を持つ潜水艦の建造契約へ署名される】
愛国者公園/モスクワ州/8月15日/タス通信

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』では数隻の有翼ミサイル「カリブル-PL」搭載潜水艦プロジェクト636.3の建造契約への署名が予定されている。
『タス通信』は月曜日にフォーラムのロビーで防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「数隻のプロジェクト636.3の建造契約への署名が予定されています。
それは2隻以上になるでしょう」

彼は話した。

情報筋によると、契約を履行するのは、同プロジェクト潜水艦を建造しているサンクトペテルブルクの企業『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)である。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『アドミラルティ造船所』は、ロシア海軍黒海艦隊の為に6隻のプロジェクト636.3潜水艦を建造した。
これらはシリアのテロリストへ打撃を与える為にミサイル「カリブル-PL」を成功裏に使用し、そして更にウクライナでの特殊軍事作戦中にも使用された。
現在、同社は太平洋艦隊の為の6隻から成る潜水艦シリーズの建造を進めている。
この内の3隻は既に海軍へ引き渡されている。
太平洋艦隊の為の建造契約は2016年9月に署名された。
更に造船所は、外国の発注者の為にプロジェクト636及び636.1潜水艦シリーズを幾つか建造した。
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有翼ミサイル「カリブル-PL」を搭載するプロジェクト636.3潜水艦第3世代大型ディーゼルエレクトリック潜水艦に属し、世界で最も静粛な潜水艦の1つである。

全長は74メートル、最大排水量は3900トンを超える。
作業潜航深度は240メートル、最大潜航深度は300メートル、航行距離は7500海里である。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は計12隻が起工され、このうち9隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636(改キロ級)を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[黒海艦隊向け]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(工場番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(工場番号01671)
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(工場番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(工場番号01673)
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(工場番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(工場番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊向け]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年末就役予定

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年春進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年春進水予定/2024年末就役予定


今後は北方艦隊バルト艦隊向けに追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカ『愛国者公園』で開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』(メイン会場の『愛国者公園』以外にもロシア各地で開催される)で少なくとも2隻以上の06363潜水艦の建造契約の締結が予定されています。
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ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(超「ゴルシコフ」型)及びプロジェクト「リデル」原子力駆逐艦の計画は中止されていない

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年8月15日10時16分配信
【近代化されたプロジェクト22350Mは、遠海ゾーンフリゲートシリーズの基礎となる事が出来る-『統合造船業営団』トップ】
モスクワ、8月15日、インテルファクス

『統合造船業営団』トップ、アレクセイ・ラフマノフは、ロシア軍が信じているように、艦隊には1つの遠海ゾーンフリゲートの基礎設計が必要であり、艦の技術設計の開発が進められていると述べた。

「私は今、限られたプロジェクトに縛られてはおりません。
1つ御話し出来るのは、国防省は、遠海ゾーンのフリゲート級の艦は1つのプロジェクトに基づかなければならないと決定した事です。
現在、技術プロジェクトの開発が進んでおります。
それが承認された場合にのみ、私共はプロジェクトの素質や内容を公表します」

彼は、月曜日から開催されている軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』に関する『インテルファクス』のインタビューで話した。

「海軍の発展についての国防省の倫理と戦略を私共は理解しております。
我々の課題は、設計と様々な種類のオプションの提示です。
御客様の課題は、特定のプロジェクトを選択し、それの査定です」
ラフマノフ
は述べた。

これは、原子力駆逐艦「リデル」作成プロジェクトの中止を意味するのかという質問に彼は答えた。
「いいえ、決定が下される時までは、私はいかなる選択肢も拒否しません」

彼によると、選択肢の1つは、特にフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が属するプロジェクト22350の発展型である。

「アドミラル・ゴルシコフは、相対的に言いますと、その最適な寸法、制限の無い航海性能、幾何学的な寸法、必要に応じた何らかの修正の可能性、より多くの打撃及び防衛兵装の配置の観点から、この遠海ゾーン艦プラットフォームの『ドナー』となる事が出来ます」
ラフマノフ
は話した。

ロシア連邦国防省が近代化されたプロジェクト22350Mをベースとして選択するのかという質問に『統合造船業営団』トップは答えた。
「おそらくはそうでしょう。
ですが、この問題は全て国防省の管轄に有るので、私はここでは推測するのみです」


「私共は、それを期待しております」
フリゲート
の基本設計では有翼ミサイルの数量の増加が提示されるのかという質問に答え、ラフマノフは話した。

ロシア造船業界はロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の更なるアップグレードの用意がある

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年8月15日10時12分配信
【『統合造船業営団』には兵装を強化するディーゼル潜水艦の近代化プロジェクトが有る-ラフマノフ】
モスクワ、8月15日、インテルファクス

ロシアプロジェクト636.3ディーゼル潜水艦は、有翼ミサイルを含め、より多くの兵器を搭載できるように近代化できる。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフ『インテルファクス』へ伝えた。

「我々には、近代化を提示する為に少なくとも6つのヴァージョンが有ります。
そして、兵装の威力を増大させる提案も我々は検討しております」

彼は、プロジェクト636.3ディーゼル潜水艦を近代化して、より多くの有翼ミサイル「カリブル」を搭載できるのかという質問に答え、こう話した。

「カリブル」ロシア長距離有翼ミサイルのファミリーであり、試作設計局『ノヴァトール』、株式会社『航空宇宙防衛コンツェルン・アルマーズ-アンテイ』により開発された。
このミサイルロシア最新の潜水艦が装備している。

ラフマノフは、『統合造船業営団』ロシア連邦国防省の為に2つのプロジェクトの新たな潜水艦636.3677を建造する用意があると言った。

2021年5月、ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフは、バルト艦隊が新たなディーゼル潜水艦を受け取ると述べた。

ロシア連邦バルト艦隊の為、どのようなプロジェクトの潜水艦を建造できるのかという質問に対し、ラフマノフは答えた。
「私は、これにコメントできません。
私は只、我々が作成したプロジェクトには、677と適合した636.3が有り、私共は『アドミラルティ造船所』で大規模シリーズの建造を学んだとしか言えません。
国防省の発注を履行する準備は整っております」


「それはそうと、プロジェクト677潜水艦の内の1隻が試験の主要部分をようやく終了するのは嬉しい事です。
このような製品の建造と引き渡しの周期は既に明らかになっています。
おそらく海軍は、どの艦隊にとって636.3或いは677が好ましいのかと言うでしょう。
両方の潜水艦とも良好である事が判明しており、私共は、その有効性を確信しております」

彼は言った。

『統合造船業営団』は、ロシア連邦黒海艦隊の為に636.3ディーゼル潜水艦シリーズを建造し、太平洋艦隊の為のこのような潜水艦の作成契約を履行している。

プロジェクト636.3潜水艦の作成を継続する計画が有るのかどうかという質問に対し、ラフマノフは話した。
「この潜水艦は前世紀末に設計されたものです。
一連の近代化を考慮すれば~かなり多くのものがあります~現在運用中の古いディーゼル潜水艦よりも確実に優れ、効果的な兵器を我々は入手できます」


「リズミカルな資金供給により、このようなディーゼル潜水艦を1年に2隻建造する事を御約束できます。
そして今後海軍は、どの艦隊の為にどのような潜水艦が必要なのか、そのようなスピードで建造を進めるべきなのかを決定します。
今、このような潜水艦は1年に1隻建造しておりますが、これは我々の欠陥では無く、現行の発注の枠組みで計画された建造ペースです」
『統合造船業営団』
のトップは話した。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は計12隻が起工され、このうち9隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[黒海艦隊向け]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(工場番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(工場番号01671)
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(工場番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(工場番号01673)
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(工場番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(工場番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊向け]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年末就役予定

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年春進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年春進水予定/2024年末就役予定


今後は北方艦隊バルト艦隊向けに追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

06363潜水艦自体も、兵装を強化する更なるアップグレードが計画されています。

コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』はロシア海軍向けのアドミラル・ゴルシコフ型フリゲートを建造する用意がある

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『Mil.Press FLOT』より
2022年8月11日16時14分配信
【『アムール造船工場』はプロジェクト22350フリゲートの製造へ参加する準備を整えていると言った】

『アムール造船工場』は、ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲートの製造プログラムへ参加できる。
8月11日・木曜日に同社広報サービスは発表した。


造船所の代理人が説明したように、国防省産業貿易省の代表が加わる専門家委員会は、『アムール造船工場』1等艦(フリゲート)プロジェクト22350シリーズの建造が可能であるという議定書へ署名した。

現在までプロジェクト 22350フリゲートの唯一の建造社はサンクトペテルブルク工場『北方造船所』のままであり、このような艦を海軍へ2隻(「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」「アドミラル・フロータ・カサトノフ」)引き渡している事は注目される。

もう1隻のフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、今秋には試験へ入らなければならない。

現在、『アムール造船工場』2020年にロシア連邦国防省と締結した契約に基づく義務を履行しており、その枠組みで造船所はプロジェクト20380コルベット2隻とプロジェクト20385コルベット4隻をロシア海軍へ引き渡さなければならない事は注目される。
更に、4隻のプロジェクト22800(コード名「カラクルト」)小型ロケット艦の供給契約を実行している。



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1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で8隻が起工されており、この内2隻がロシア海軍へ引き渡され、もう1隻が艤装中です。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Горшков»(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月29日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号454)

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」«Адмирал флота Касатонов»(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2020年7月21日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号461)

「アドミラル・ゴロフコ」«Адмирал Головко»(工場番号923)
2012年2月1日起工/2020年5月22日進水/2022年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Исаков»(工場番号924)
2013年11月14日起工/2023年就役予定

「アドミラル・アメリコ」«Адмирал Амелько»(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定

「アドミラル・チチャーゴフ」«Адмирал Чичагов»(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定

「アドミラル・ユマシェフ」«Адмирал Юмашев»(工場番号927)
2020年7月20日起工/2025年就役予定

「アドミラル・スピリドノフ」«Адмирал Спиридонов»(工場番号928)
2020年7月20日起工/2026年就役予定



現在の所、『北方造船所』22350フリゲートを更に追加建造する具体的な計画は未だ有りません。
もう2隻が追加発注される可能性は有りますが、『北方造船所』22350フリゲート以外にも、プロジェクト20380コルベット20385コルベットを建造しており、ロシア海軍新世代水上戦闘艦の建造が同社へ集中している事が問題視されています。
[今後のロシア海軍向けの新型フリゲートとコルベットの発注の一部はサンクトペテルブルクの『北方造船所』以外の造船所へ分配されるかもしれない]

加えて、『北方造船所』では今後、22350の拡大発展型となるプロジェクト22350Mフリゲートの建造が予定されており、仮に22350を追加発注するとしても、他の造船所へ回される可能性は高いでしょう。

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その候補の1つとして、現在、ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベット(6隻建造予定)とプロジェクト20385コルベット(4隻建造予定)を建造しているロシア極東コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』が考慮されており、既にロシア国防省ロシア産業貿易省は、同社でも22350フリゲートの建造は可能であるという「お墨付き」を与えています。

20380/20385コルベットも当初は『北方造船所』で建造されていましたが、後に『アムール造船工場』へ建造が移管されたという過去の例から見れば、『アムール造船工場』22350フリゲートを建造するのは、それほど非現実的な話とは言えないでしょう。

2隻のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦と2隻のヤーセン-M原子力水中巡洋艦がロシア海軍の為に追加建造される

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『タス通信』より
2022年7月13日9時20分配信
【プロジェクト「ボレイ」及び「ヤーセン」の為、更に2隻の原子力潜水艦が建造されるかもしれない】
モスクワ、7月13日/タス通信

「ボレイ」/「ボレイ-A」級及び「ヤーセン」/「ヤーセン-M」級原子力潜水艦シリーズは、各々が2隻の潜水艦を追加して増加するかもしれない。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「10隻のプロジェクト"ボレイ"/"ボレイ-A"ロケット艦と9隻のプロジェクト"ヤーセン"/"ヤーセン-M"打撃原子力潜水艦に加え、各プロジェクトの潜水艦が少なくとも2隻建造されるかもしれません」
対談者は話した。
彼は、これらの内の何隻かの起工が、今年に造船所『セヴマシュ』で行なわれる事を否定しなかった。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、『タス通信』は情報提供者の談話を引用し、2隻のプロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)戦略用途ロケット水中巡洋艦が2023年に『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で起工されると伝えた。

現在までに造船所『セヴマシュ』は、ロシア海軍へ5隻の「ボレイ」を引き渡している。
更なる5隻のプロジェクト「ボレイ-A」潜水艦が様々な建造段階に在る。
プロジェクト「ヤーセン」/「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦に関しては、海軍へ3隻の潜水艦が引き渡され、更なる6隻が様々な建造段階に在る。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦となるプロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦シリーズは、10隻がセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、この内の5隻が就役しています。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。

[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。

[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。

[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

4番艦からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、その1番艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工され、2017年11月17日に進水、2020年6月12日に就役し、、北方艦隊へ配備されました。

[ボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルはロシア海軍へ就役した]
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは常駐基地ガジエヴォへ到着した]

955「ボレイ」955A「ボレイ-A」は、セイルや艦尾の形状が異なっています。
(上が「ボレイ」、下が「ボレイ-A」)
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5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)K-552「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工され、2020年7月17日に進水、2021年12月21日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。

[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工され、2022年1月11日に進水しました。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月末にロシア海軍へ引き渡される]
就役は2022年に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2023年に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2024年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

当初は「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了する筈でしたが、2隻が追加建造される事になり、9番艦「ドミトリー・ドンスコイ」と10番艦「クニャージ・ポチョムキン」は2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
この2隻は2026年と2027年の就役が予定されています。


ロシア海軍第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦シリーズは、9隻が『セヴマシュ』で起工され、この内の3隻が就役しています。

プロジェクト885の1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11潜水艦師団(対空母師団)へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]

2番艦K-561「カザン」からは改良型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」となり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、2021年5月7日に就役、北方艦隊へ配備されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原子力水中巡洋艦カザンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

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プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、以前の885「ヤーセン」(「セヴェロドヴィンスク」)よりも全長が10メートル短くなっています。

3番艦(「ヤーセン-M」としては2隻目)K-573「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工され。2019年12月25日に進水、2021年2月21日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2022年夏以降に太平洋艦隊基地へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2022年7月末に巡航ミサイル「カリブル」と「オーニクス」を発射する]

4番艦(「ヤーセン-M」としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
2022年6月末から洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]
ロシア海軍への引き渡しは2022年以降に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。

5番艦(「ヤーセン-M」としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年以降に予定されており、北方艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(「ヤーセン-M」としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年以降に予定されており、太平洋艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、北方艦隊へ配備されます。

これで「ヤーセン」シリーズの建造は終了する筈でしたが、その後、2隻が追加建造される事になり、2020年7月20日に8番艦(「ヤーセン-M」としては7隻目)「ヴォロネジ」と9番艦(「ヤーセン-M」としては8隻目)「ウラジオストク」が一斉に起工されました。
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[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクはセヴェロドヴィンスクで起工された]
2021年春から船体の形成が始まりました。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦ウラジオストクとヴォロネジの船体の形成が始まった]
現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2027~2028年に予定されおり、「ヴォロネジ」北方艦隊「ウラジオストク」太平洋艦隊へ配備されます。
[ヤーセン-M原子力水中巡洋艦ヴォロネジとウラジオストクは2027-2028年にロシア海軍へ就役する]


そして最近、更に2隻の「ボレイ-A」と2隻の「ヤーセン-M」の追加建造が検討されているようです。
(未だ正式に決まったわけでは無いようですが・・・)

「ボレイ-A」は1隻230億ルーブル、「ヤーセン-M」は1隻300億ルーブル程度であり、これを2隻ずつ計4隻の総価格は、「イワン・ロゴフ」型汎用揚陸ヘリコプター母艦2隻分とほぼ同じになります。