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ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為のムルマンスク艦船修理工場の乾ドック結合・拡張工事の準備は進められている

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年5月24日17時3分配信
【『第35艦船修理工場』は「アドミラル・クズネツォフ」の為の乾ドックを作成する作業の準備を始めた】

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の専門家は、『第35艦船修理工場』の乾ドック結合の為の技術的文書の準備を続けている。
そこでは、2020年にプロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」のドック修理が始まる。
『Mil.Press FlotProm』は『ズヴェズドーチカ』より伝えられた。


然るべき作業は今年には始まるが、詳細な情報は知られていない。

新たな施設は、沈没した浮きドックPD-50と同様のタイプの水上艦及び潜水艦のドック入りを可能にすると業界の情報提供者は話した。
彼は、ドック結合プロジェクトは2010年代初頭には準備されていたが、この時には資金供給は具現化されなかったと付け加えた。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」ロシア海軍への引き渡しは2021年に計画されているが、それは3~4ヶ月遅れる可能性が有る。
2019年3月19日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは発言した。


[『Mil.Press FlotProm』参照]
2019年10月30日、『第82艦船修理工場』浮きドックPD-50(『ロスネフチ』が所有)から「アドミラル・クズネツォフ」が出渠する際、異常事態が発生し、その結果、ドックは沈んだ。
そのクレーンの1つが巡洋艦の甲板へ落下した。
艦は事故後、『第35艦船修理工場』の領域へ曳航された。

この時、『統合造船業営団』は、浮きドックの事故は、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理及び近代化の完了時期には影響を及ぼさない事を認めた。

その後、事故の結果、巡洋艦は52ヶ所に損傷を受けた事が判明した。
『統合造船業営団』は、その除去には約7000万ルーブルの費用が掛かると評価した。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(プロジェクト11435)の全長は306メートル、最大幅72メートル、満載排水量59000トン。
1990年に竣工した艦の修理及び近代化の契約は、2018年4月に署名された。
それは『第35艦船修理工場』が実行する。
作業には600億ルーブルの費用が掛かる。
それは2020年末の完了が見込まれており、その後、7ヶ月間に及ぶ試験が行なわれ、艦は2021年には海軍へ復帰する。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
現在、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長するなどの近代化改装が行なわれています。

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体、火災探知システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]
機関(蒸気タービン)自体は変更されませんが、蒸気発生用のボイラーは8基全てが交換されます。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
「アドミラル・クズネツォフ」には、新たな淡水化装置が設置されます。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月23日に締結されました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は締結された]

「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装により新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」が装備されます。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは新たな高射ミサイル砲複合体パーンツィリ-Mを装備する]

更には、ロシア海軍新型フリゲート・プロジェクト22350(「アドミラル・ゴルシコフ」型)で初めて採用される最新の高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」の装備も計画されています。
[近代化改装されるウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは最新高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートを装備する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の費用については、これまでに様々な数字が出ていましたが、結局、約600億ルーブルに落ち着いたようです。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の費用は約600億ルーブルになる]

2018年7月下旬から「アドミラル・クズネツォフ」ボイラーの撤去作業が始まりました。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのボイラーの撤去作業が始まった]

「アドミラル・クズネツォフ」は、まず始めに蒸気タービン機関の修復を行ないます。
(8基のボイラーは全て交換し、タービンエンジンはリビルド)
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは蒸気タービンエンジンを修復する]

「アドミラル・クズネツォフ」は、ボイラー交換工事の準備を行なっています。
(9月2日の時点で飛行甲板上に新品のボイラーが確認できる)
【Capt(N)氏のツイート(2018年9月3日21時38分)】

「アドミラル・クズネツォフ」は、8基のボイラー(KVG-4)を、新たに製造された高圧ボイラーKVG-4と交換します。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月4日8時0分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」の新たなロシア製ボイラーは25年と見積もられている】
新たなボイラーKVG-4の寿命は25年になります。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2018年9月17日にムルマンスク北東のロスリャコヴォ第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50へ入渠しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]


2018年10月30日未明、大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]

一方、「アドミラル・クズネツォフ」から取り外された蒸気タービンエンジンは、サンクトペテルブルク『キーロフ-エネルゴマシュ』などへ送られ、修復されます。
その完了は2020年に予定されています。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの蒸気タービンエンジン修復は2020年に完了する]

10月30日の浮きドック事故で「アドミラル・クズネツォフ」が受けた損傷は計52ヶ所に及び、その修復費用は約7000万ルーブルと見積もられています。
[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧には約7000万ルーブルの費用が掛かる]
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には約600億ルーブルが計上されているので、7000万ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。

更に、損傷を受けた部分は、元々近代化改装工事の過程で交換する予定だった箇所なので、損傷を受けようが受けまいが、どのみち近代化改装予算の範囲内で交換する事になります。
従いまして、今回の事故の損傷復旧の為、新たに7000万ルーブルを出費する必要は無いわけです。

[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧の為の追加支出の必要は無い]

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]

「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムは、予算の都合の為か、半分だけが新型に取り換えられることになるようです。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは火災探知システムの半分を新型に替える]

更には、電力供給体系(ケーブル線)の一部も更新されます。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは電力供給体系を部分的に更新する]


2019年3月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装工事の完了と海軍への引き渡しが、2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれないと発言しました。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の完了は2021年末よりも3~4ヶ月遅れるかもしれない]

3~4ヶ月遅れるかもしれない理由は、沈没した浮きドックPD-50に代わる「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるドックの確保に関する問題です。
[ロシアは事故で沈没した大型浮きドックPD-50に代わる新たな浮きドックの外国への発注は計画していない]

現在の『第35艦船修理工場』の乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんが、同社の2つの乾ドックを結合し、「アドミラル・クズネツォフ」が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有り、これが実行に移される事になりました。
現在、その為の準備が進められています。
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[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]

ドックの拡張工事完了後、「アドミラル・クズネツォフ」はドックへ入ります。
ただ、それは早くても2020年になり、これに伴い、「アドミラル・クズネツォフ」の改装工事の完了も遅れる事になりますが。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2020年にドックへ入る]


結合・拡張された『第35艦船修理工場』の新たな乾ドックは、「アドミラル・クズネツォフ」以外にも、北方艦隊大型水上艦原子力潜水艦などの整備や修理に使われる事になるでしょう。
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セヴァストーポリ海洋工場はロシア海軍黒海艦隊の主要艦船修理工場となる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年4月15日3時10分配信
【以前のポロシェンコ工場は黒海艦隊の艦船修理の主要基盤となる】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

以前にはウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコが所有していたセヴァストーポリ『セヴモルザヴォード』は、黒海艦隊の艦船修理の為の基盤企業となる。
『ロシア通信社ノーボスチ』工場の取締役ウラジーミル・バジェノフより伝えられた。

この為に、その近代化及び技術的プログラムが開発される。

バジェノフは、工場の領域には、2つの区域が配置されている事を想い起こした:主要部分は「ユージノイ」「インケルマン」であり、総面積は53ヘクタールになる。

工場には、2つの乾ドック、船体修理、船体構造、船内機器、システム、配管を製造する特殊作業所が有る。

艤装及び係留試験は特殊岸壁で行なわれ、必要な交通路が整備されている。

バジェノフによると、これらは、様々なクラス及び用途の艦船の修理、ドック整備、改造及び近代化の為の要求により作成されている。

『セヴァストーポリ海洋工場』は、1783年に設立されたラーザレフ海軍工廠がベースになっている。

1990年代、企業は私有化され、ポロシェンコの所有物となった。

クリミアロシアへ復帰した後、工場は国有化され、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所となった。

今、『セヴモルザヴォード』には、2基の重海上クレーンが有る~PK-400「セヴァストーポリ」及びPK-700「グリゴリー・プロシャンキン」
今年も、ドックで黒海艦隊の戦闘艦及び支援船の修理及び整備が始まっている。

2世紀以上に渡り、工場は500隻以上の艦船を建造し、5000隻以上の艦船を修理した。



【『セヴァストーポリ海洋工場』公式サイト】
[セヴァストーポリ船舶修理工廠「セヴモルザヴォード」]
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『セヴァストーポリ海洋工場』は、セヴァストーポリ市内に位置する造船所であり、ロシア帝国時代の1783年に設立されました。

ロシア帝国時代には戦列艦などを建造しておりましたが、ソヴィエト連邦になってからは艦船の修理と、海上クレーンの建造を行なっていました。

ソ連邦解体後はウクライナの企業となりましたが、2014年3月にクリミアセヴァストーポリロシア連邦へ編入された為、ロシアの手に戻りました。

『セヴァストーポリ海洋工場』は、2015年3月以降、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の傘下に入っています。
[セヴァストーポリ海洋工場はセヴェロドヴィンスク艦船修理工場ズヴェズドーチカの傘下に入る]

2019年4月23日にロシア海軍の為の2隻のプロジェクト22350フリゲートと2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦が起工される

『タス通信』より
2019年4月9日18時5分配信
【ショイグ:ロシア海軍の為の2隻のフリゲートと2隻の大型揚陸艦が4月23日に起工される】
モスクワ、4月9日/タス通信

ロシア海軍の為の2隻のプロジェクト22350フリゲートと2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦が4月23日にサンクトペテルブルク及びカリーニングラード造船所で起工される。
火曜日、ロシア連邦国防省のトップ、セルゲイ・ショイグは発表した。

「4月23日、発注分の遠海ゾーン艦~2隻のプロジェクト22350フリゲートがサンクトペテルブルクの造船工場『北方造船所』で、そして2隻の
プロジェクト11711大型揚陸艦がカリーニングラードの造船工場『ヤンターリ』で起工されます」

彼は、軍当局のセレクト会議において話した。

「同時に『北方造船所』では、プロジェクト20386コルベットの大規模船体ブロックの接合が行なわれます。
これは、ロシア海軍の戦闘ブリッグ"メルクーリイ"の5月の偉業達成190周年に敬意を表して命名されます」
国防相
は付け加えた。
彼は、フリゲート揚陸艦「2025年までに海軍への加入が計画されている」事を明らかにした。

現在、ロシア海軍には、ただ1隻のプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)のみが配備されており、それは2018年7月に就役した。
軍は2019年12月に同型の2番艦「アドミラル・カサトノフ」の受領を予定している。
『北方造船所』は、更に2隻のプロジェクト22350フリゲートを建造している。

2018年6月になって、海軍は、ようやく1隻のプロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」を受領した。
『ヤンターリ』造船所は、同型の「ピョートル・モルグノフ」を建造している。
造船工場の総取締役エドゥアルト・エフィーモフは、このシリーズの艦は継続されないと話したが、2018年12月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、海軍は、更に2隻あるいは3隻のこのクラスの改良プロジェクト艦を受け取ると語った。



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ロシア海軍の為の1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で4隻が起工され、1番艦は2018年7月28日に就役しました。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥ゴルシコフ)(艦番号454)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2018年7月28日にロシア海軍へ引き渡されました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
その後、2019年2月末からは遠距離航海を行なっています。
[フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"遠距離航海(2019年2月-)]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(海軍元帥カサトノフ)(艦番号431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、2018年12月下旬から洋上試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年12月に予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工されました。

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」(ソヴィエト連邦海軍元帥イサコフ)は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

3番艦と4番艦は、ガスタービンエンジンの供給が大幅に遅延した為、建造も遅延しています。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]

3番艦は2021年末、4番艦は2022年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦は2021年末と2022年末にロシア海軍へ引き渡される]

建造が4番艦でストップしているプロジェクト22350ですが、以前から、更に少なくとも2隻の追加建造が検討されています。
[ロシア海軍の為の更なる2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートが2019年に起工される]


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プロジェクト11711大型揚陸艦は、カリーニングラード市沿バルト造船工場『ヤンターリ』で建造されています。

1番艦「イワン・グレン」(2004年12月24日起工/2012年5月18日進水)は2018年6月20日に就役し、10月22日には配備先の北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2番艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工/2018年5月25日進水)は、2019年の就役が予定されています。
[プロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]

以前にはプロジェクト11711の建造は2隻で終了する予定でしたが、一変して2隻が追加建造される事になりました。
[ロシア海軍の為に2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)が追加建造される]


そして2019年4月23日、2隻のプロジェクト22350フリゲートと2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦『北方造船所』及び沿バルト造船工場『ヤンターリ』で一斉に起工される事になりました。


2019年2月下旬、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は、連邦教書演説中、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されると述べました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]
これは、4月23日に起工される4隻を指していたようです。

2020年以降、毎年2~3隻の原子力潜水艦がロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2019年3月20日19時16分配信
【『統合造船業営団』は2020年から毎年2~3隻の原子力潜水艦を引き渡す】
クビンカ/モスクワ州、3月20日/タス通信

『統合造船業営団』は2020年から、ソヴィエト時代の造船ペースを上回る毎年2~3隻の原子力潜水艦ロシア海軍への引き渡しを始める。
水曜日、営団総裁アレクセイ・ラフマノフ『愛国者』公園での『統合造船業営団』科学-業務代表者会議において述べた。

「『北方機械製造事業』へ来る総発注は、既にソヴィエト時代すら超えております。
来年(2020年)からは、毎年2~3隻の潜水艦を御引き渡し致します」
ラフマノフ
は話し、これは原子力潜水艦についての事であると説明した。

以前、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、今年(2019年)、ロシア海軍へ2隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼル潜水艦が補充されると述べた。



現在、セヴェロドヴィンスク造船所『北方機械製造事業』(セヴマシュ)は、ロシア海軍向けの複数のタイプの原子力潜水艦を建造しています。

プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦:「クニャージ・ウラジーミル」(2012年7月30日起工/2017年11月17日進水)、「クニャージ・オレグ」(2014年7月27日起工)、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(2014年12月26日起工)、「インペラートル・アレクサンドルIII」(2015年12月18日起工)、「クニャージ・ポジャールスキー」(2016年12月23日起工)
[プロジェクト955Aボレイ-A戦略用途原子力水中巡洋艦]

プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦:「カザン」(2009年7月24日起工/2017年3月31日進水)、「ノヴォシビルスク」(2013年7月26日起工)、「クラスノヤルスク」(2014年7月27日起工)、「アルハンゲリスク」(2015年3月19日起工)、「ペルミ」(2016年7月29日起工)、「ウリヤノフスク」(2017年7月28日起工)
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦]

プロジェクト09852原子力調査潜水艦「ベルゴロド」(2012年12月20日再起工)
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]

プロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦「ハバロフスク」(2014年7月27日起工)
[ロシア海軍のプロジェクト09851特殊用途原子力潜水艦ハバロフスクの船体の水圧試験が始まった]


この内、2019年には、「クニャージ・ウラジーミル」「カザン」ロシア海軍へ引き渡されます。
[第4のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]

そして2020年以降のロシア海軍への原子力潜水艦の引き渡しスケジュールは、おそらく、以下のようになるでしょう。

2020年:「クニャージ・オレグ」(955A)、「ノヴォシビルスク」(885M)、ベルゴロド(09852)
2021年:「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(955A)、「クラスノヤルスク」(885M)
2022年:「インペラートル・アレクサンドルIII」(955A)、「アルハンゲリスク」(885M)、「ハバロフスク」(09851)
2023年:「クニャージ・ポジャールスキー」(955A)、「ペルミ」(885M)、「ウリヤノフスク」(885M)


その後は、プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦が追加発注され、そして第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー」の建造が始まります。
[ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦ボレイ級シリーズは10隻に増加する]
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]

ロシアは事故で沈没した大型浮きドックPD-50に代わる新たな浮きドックの外国への発注は計画していない

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『タス通信』より
2019年3月20日19時26分配信
【『統合造船業営団』は「アドミラル・クズネツォフ」の修理の為の海外への浮きドックの発注は検討していない】
クビンカ/モスクワ州、3月20日/タス通信

『統合造船業営団』は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理を継続する為、沈没したPD-50に代わる海外からの浮きドックの購入は計画していない。
水曜日、営団総裁アレクセイ・ラフマノフ『愛国者』公園での『統合造船業営団』科学-業務代表者会議において述べた。

「いいえ(検討していません)。我々には有りません」
ラフマノフ
は、海外への浮きドックの発注を検討しているのかという質問に答え、こう話した。

以前、彼は、『統合造船業営団』は、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理を継続するムルマンスク『第35艦船修理工場』ドックの近代化の実行を計画していると述べた。

浮きドックPD-50は、2018年10月30日未明にムルマンスクで、ロシア海軍唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の計画出渠の際に沈没した。
クレーンが落下した結果、艦は飛行甲板に損傷を受けた。
その後、ラフマノフ『タス通信』へ、事故の結果、「クズネツォフ」は計52ヶ所に損傷を受け、その除去には7000万ルーブルの費用が掛かると伝えた。

浮きドックPD-50は、世界で最も大きく、ロシアで最も大きい浮きドックの1つである。
それは、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の発注の下、1980年にスウェーデンで建造された。
ドックの全長は330メートル、幅-67メートル、積載能力-80000トン。



プロジェクト7454大型浮きドックPD-50は、スウェーデンゴタヴェルケン・アレンダル社Gotaverken Arendalで建造され、1980年に竣工し、ムルマンスク近郊のロスリャコヴォ村へ設置されました。

[プロジェクト7454大型浮きドックPD-50]
基準排水量:135460t
満載排水量:215860t
全長:330m
幅:88m
吃水:6.1m
積載能力:80000t
工員:175名


その後、ロスリャコヴォ村『第82艦船修理工場』の主力ドックとして、ソ連/ロシア北方艦隊大型水上艦原子力潜水艦などの修理作業を行なってきました。

特に、ムルマンスク周辺で、プロジェクト1143重航空巡洋艦「キエフ」、プロジェクト11434重航空巡洋艦「バクー/アドミラル・ゴルシコフ」、プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ、アドミラル・ナヒーモフ、ピョートル・ヴェリキー)といった大型水上艦が入渠できるドックPD-50しか無かった為、これらの艦の修理や整備を一手に引き受けてきました。

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最後にPD-50へ入渠した艦は、近代化改装中の「アドミラル・クズネツォフ」となりました。
2018年9月中旬の事でした。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは大型浮きドックPD-50へ入った]

そして2018年10月30日未明、「アドミラル・クズネツォフ」の進水作業を行なっている最中、突然に電力が遮断され、バランスを崩して沈没しました。
この事故により、PD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]

「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスク『第35艦船修理工場』へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」が受けた損傷は計52ヶ所に及び、その修復費用は約7000万ルーブルと見積もられています。
[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧には約7000万ルーブルの費用が掛かる]
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には約600億ルーブルが計上されているので、7000万ルーブルは、その1パーセントにも満たない数字です。

更に、損傷を受けた部分は、元々近代化改装工事の過程で交換する予定だった箇所なので、損傷を受けようが受けまいが、どのみち近代化改装予算の範囲内で交換する事になります。
従いまして、今回の事故の損傷復旧の為、新たに7000万ルーブルを出費する必要は無いわけです。

[浮きドックPD-50の沈没事故による航空母艦アドミラル・クズネツォフの損傷復旧の為の追加支出の必要は無い]

「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下したクレーンは、12月下旬に撤去されました。
[浮きドックPD-50の沈没事故により航空母艦アドミラル・クズネツォフの飛行甲板へ落下したクレーンは完全に撤去されている]


一方、一方、沈没した大型浮きドックPD-50は、沈没時に受けた損傷が大きいなどの理由により、引き揚げて修理し、復帰させるのは極めて困難である事が判明しました。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年11月2日14時19分配信
【沈没したドックPD-50を引き揚げる決定が下された場合、幾つかの困難な技術的課題に直面する事になるだろう-情報筋】


浮きドックPD-50が使えない場合の代替案も幾つか検討されたようですが、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏の最近の発言を見る限り、『第35艦船修理工場』の乾ドックを近代化する事になったようです。
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現在の『第35艦船修理工場』の乾ドックのサイズでは、「アドミラル・クズネツォフ」は入渠できませんが、これを、同艦が入渠できるサイズに拡張する計画は以前から有ります。
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[ムルマンスクの第35艦船修理工場は再構築(ペレストロイカ)される]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
これが実行に移される事になるようです。

2019年にロシア海軍へ4隻の潜水艦と7隻の水上戦闘艦が就役する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年3月12日13時55分配信
【2019年には(ロシア)海軍の為の4隻の潜水艦と7隻の水上艦が竣工する】
セヴェロドヴィンスク(アルハンゲリスク州)、3月12日-ロシア通信社ノーボスチ

今年、海軍の為の4隻の潜水艦と7隻の水上戦闘艦が竣工する。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは語った。

「『統合造船業営団』構成企業の2019年の造船プログラムにおいて、7隻の戦闘艦の建造が提示されます。
3隻の原子力潜水艦と1隻のディーゼルエレクトリック潜水艦、更には7隻の艦船の修理完了も含まれます」
ショイグ
は火曜日にセヴェロドヴィンスクの会議で話した。

さらに、会議は、メディアの代表が参加する事無く開催された。
非公開部分の始まりで、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフの報告が行なわれた。
会議のテーマは「プロジェクト955A戦略用途ロケット水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルとプロジェクト885M原子力水中巡洋艦カザンの2019年の試験完了と納入の行程、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦の近代化修理の作業遂行」であった。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
【潜水艦クニャージ・ウラジーミルとカザンは(2019)年末までに(ロシア)海軍へ加入する】
セヴェロドヴィンスク(アルハンゲリスク州)、3月12日-ロシア通信社ノーボスチ

戦略潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」「カザン」は、今年末までにロシア海軍へ加入する。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは語った。

「原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルとカザンの建造完了及び海軍への引き渡しは、『統合造船業営団』、『セヴマシュ』及び一連の契約組織にとって最優先事項であります。
最高司令官(註:ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン)は、全ての複合作業の今年中の完了を求めております」
ショイグ
は火曜日にセヴェロドヴィンスクの会議で話した。

国防相の評価では「これらの艦は、将来の我々の水中艦隊の概要を定義づけ、防衛能力の増大と、世界の大洋におけるロシアの立ち位置の強化を可能にします」

「本日は、これらの潜水艦の引き渡し、更には重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの修理、遠海ゾーン艦の建造の準備に関する問題を討議しました」
ショイグ
は話した。



2019年3月12日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将と国防省幹部、『統合造船業営団』幹部がセヴェロドヴィンスク『生産合同・北方機械製造事業(セヴマシュ)』を訪れ、同社で建造中の原子力潜水艦を含むロシアの軍事造船業界の問題についての会合を行ないました。

ショイグ国防相は、今年(2019年)に3隻の原子力潜水艦と1隻の通常動力潜水艦ロシア海軍へ引き渡されると述べていますが、この内の2隻は、プロジェクト955A「ボレイ-A」戦略用途原子力水中巡洋艦K-549「クニャージ・ウラジーミル」(2012年7月30日起工、2017年11月17日進水、2018年11月末に洋上試験開始)と、プロジェクト885M「ヤーセン-M」原子力水中巡洋艦K-561「カザン」(2009年7月24日起工、2017年3月31日進水、2018年9月下旬に洋上試験開始)である事は間違いないでしょう。
ショイグ国防相は、この2隻を今年中にロシア海軍へ引き渡す事は、『統合造船業営団』『セヴマシュ』にとって「最優先事項」であると言っています。
[2019年末までにロシア海軍へ就役するボレイ-A級戦略用途原子力水中巡洋艦クニャージ・ウラジーミルは洋上試験と乗組員の慣熟訓練を同時並行で行なう]
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンは2019年秋に巡航ミサイル及び魚雷の発射試験を行なう]

あと1隻の原子力潜水艦について、ショイグ国防相は具体的には言及していませんが、おそらくはプロジェクト09852原子力調査潜水艦「ベルゴロド」(1992年7月24日起工、2012年12月20日再起工)の事でしょう。
ただ、同艦に関しては、ロシア海軍への引き渡しは2020年になるという情報も有りますが・・・
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]

1隻のディーゼルエレクトリック潜水艦(通常動力潜水艦)がどれを指しているのかも明らかにしていませんが、おそらくはプロジェクト677「ラーダ」潜水艦B-586「クロンシュタット」(2005年7月28日起工、2018年9月20日進水)の事でしょう。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年に洋上試験を開始する]


この他にショイグ国防相は、今年(2019年)に7隻の水上戦闘艦ロシア海軍へ引き渡されるとも言っています。
具体的な艦名は挙げていませんが、おそらくは、この7隻の事でしょう。

プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(2009年11月26日起工、2014年12月12日進水、2018年12月下旬に洋上試験開始)
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2回目の洋上試験の準備を始めた]

プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2012年2月1日起工、2017年6月30日進水)
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は90パーセント完成している]

プロジェクト22160哨戒艦「ドミトリー・ロガチョフ」(2014年7月25日起工、2017年末頃進水、2018年11月末より洋上試験開始)
[第2のプロジェクト22160哨戒艦ドミトリー・ロガチョフは2019年4月にロシア海軍へ就役する]

プロジェクト11711大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」(2015年6月11日起工、2018年5月25日進水)
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「イングシェチア」(2014年8月29日起工)
[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦は2023年までに12隻がロシア海軍へ就役する]

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦「ソヴィェツク」(2015年12月24日起工、2017年11月24日進水)
[カラクルト級小型ロケット艦2番艦タイフーン改めソヴィェツクは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]

プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦「メルクーリイ」(2016年7月29日起工、2018年5月5日進水)
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルはメルクーリイと改名される]


更にショイグ国防相は、今年に7隻の艦船が(長期)修理を終えるとも言っています。

おそらくは、これらの艦船が含まれているでしょう。

プロジェクト12660海洋掃海艦「ジェレズニャコフ」(1988年12月30日就役)
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ジェレズニャコフはオーバーホールを完了した]

プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」(1993年1月24日就役)
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を終えて復帰する]

救助船「サヤヌイ」(1983年11月24日就役)
[セヴァストーポリ海洋工場はロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船サヤヌイのオーバーホールを行なう]


ショイグ国防相「遠海ゾーン艦の建造の準備」にも言及していますが、2019年2月20日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、連邦教書演説中、近い内に5隻の遠海ゾーン水上艦が起工されると述べています。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"の開発は滞りなく進んでいる]

サンクトペテルブルクの北方造船所は2019年以降にロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデル級の建造が可能となる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年9月6日9時43分配信
【『北方造船所』は2019年に駆逐艦「リデル」の建造を開始できる】
モスクワ、9月6日-ロシア通信社ノーボスチ、セルゲイ・サフロノフ

造船工場『北方造船所』(サンクトペテルブルク)は、国防省が決定すれば、2019年には最新駆逐艦「リデル」級の建造へ着手できる。
『ロシア通信社ノーボスチ』は同社の総取締役イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。

「駆逐艦建造というテーマは消え去っておらず、私共は、このような艦の建造を可能にする大型造船台の建設を続けております」
総取締役は話した。

連邦目的プログラムの下で、現在、工場は近代化を行なっている:
「おそらくは、ヨーロッパで最大となる全長250メートル、幅70メートルの造船台を建設しています」

「その建設完了は2019年前半になり、私共は、排水量25000トンまでの大型戦闘艦及び民間船の建造が可能となります」
ポノマリョフ
は話した。

同時に彼は、最新駆逐艦「リデル」級の建造の決定権は、未だ国防省に残されている事を強調した。

「決定するのは軍ですが、造船業界は、この発注の履行の用意があります。
極東(工場『ズヴェズダー』)には生産能力が有り、バルト工場にも有りますし、『北方造船所』にも有ります」
ポノマリョフ
は指摘した。

以前から海軍及び防衛産業企業体の代表は、駆逐艦「リデル」級の起工は2017年に計画されていると何度も表明していた。
前のロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は、新世代駆逐艦は核動力装置を有していなければならないことを強調した。
その排水量は14000トンになり、プロジェクトの開発には、クルイロフ記念科学研究所が関わっている。

ロシア連邦海軍第1副総司令官イーゴリ・カサトノフ大将は、プロジェクト「リデル」は、ロシア海軍の為の将来原子力航空母艦の建造の為の理論的基礎になると説明した。

現在、ロシア海軍の戦闘編制には、1隻の核動力装置搭載水上艦~重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が在る。



[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

原子炉将来原子力空母と同型になるようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]

「リデル」級駆逐艦ロシア連邦『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]

「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]

「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦トルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】
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「リデル」級駆逐艦の技術設計、つまり、実際に艦を建造する為の細部の設計は、2019~2020年に開始されます。
この作業の完了は2022年に予定されており、当然ながら、艦の建造開始は、それよりも後になります。
(つまり、早くても2023年)
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの設計は2022年に完了する]


「リデル」級駆逐艦の建造の為のインフラ整備も進められています。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの建造の為のインフラ整備は進められている]

「リデル」級を建造する予定のサンクトペテルブルク『北方造船所』は、以前から設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】

2019年春頃に完成予定の『北方造船所』の新たな船台のサイズは、全長250メートル、幅140メートル、高さ75メートルになります。

今までの『北方造船所』の船台では、全長170メートル、幅20メートル、満載排水量12000トンまでの艦船しか建造できませんでした。

新たな船台の完成後、『北方造船所』「リデル」級駆逐艦を含め、排水量25000トンまでの艦船の建造が可能となります。

「リデル」級駆逐艦が何隻建造されるのかは未だ決まっていませんが、現在の所、4~6隻程度の建造が想定されているようです。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルは4~6隻が建造される]

サンクトペテルブルクの『バルト工場』はロシア海軍の大型水上艦の建造へ参加する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年6月25日16時7分配信
【海軍はバルト工場での軍用艦の建造を認可すると情報筋は伝えた】
サンクトペテルブルク、6月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍は、フリゲート級か、それ以上の艦の建造の為のフィールドの1つとして『バルト工場』を検討している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「バルト工場は、如何なる艦も建造できます。
フリゲート級に始まり、排水量が今の大型対潜艦に匹敵する艦を。
ですが、これは、更なる可能性が評価できます」

彼は話した。

「バルト工場が大きな排水量の艦の建造へ着手する場合、それは、必ず他の企業との協業により行なわれます」
対談者は付け加えた。



【『バルト工場』公式サイト】

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サンクトペテルブルク『バルト工場』は、1856年5月26日に設立されたロシアの老舗の造船所です。

当初は、主にロシア帝国海軍の大型水上艦~戦列艦を建造しており、1910年代には、戦列艦「セヴァストーポリ」型4隻を建造しました。
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ソヴィエト連邦成立後、『オルジョニキーゼ記念造船工場』と改名され、1930年代末には戦列艦「ソヴィエツキー・ソユーズ」の建造に着手しましたが、大祖国戦争の為、完成には至りませんでした。
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大祖国戦争終了後は、ソ連海軍向けの水上艦や、民間船(タンカーなど)を建造し、1970年代には民間のタンカーをベースにしたプロジェクト1559V大型海洋給油船を6隻建造しました。
[ロシア海軍の給油船(補給艦)ボリス・チリキン級]

1970年代初頭からは原子力砕氷船の建造を開始しました。
[原子力砕氷船「アルクチカ」級]

1970年代末からはプロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(「キーロフ」型)の建造を開始しました。
1144シリーズは4隻が建造され、最終艦「ピョートル・ヴェリキー」は1998年に就役しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

この他、1980年代後半には大型原子力偵察艦SSV-33「ウラル」を建造しています。
[原子力偵察艦SSV-33ウラルは解体される]

このように、1970年代からは大型原子力水上艦船の建造を専門にするようになりましたが、ソ連邦解体後、大型原子力水上艦船の新たな発注は途絶えました。

1990年代末から2000年代初頭に掛けて、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート3隻を建造しました。
[「タルワー」級フリゲート(プロジェクト1135.6)]

2000年代には2隻のプロジェクト21900ディーゼルエレクトリック砕氷船を建造しました。

砕氷船「モスクワ」(2008年12月11日就航)
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砕氷船「サンクトペテルブルク」(2009年12月2日就航)
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しかし、ソ連邦解体後の大幅な受注減で資金繰りに行き詰った『バルト工場』は2011年に破産し、ロシア造船業の総元締である『統合造船業営団』の直接の管理下で会社の再生が進められました。
翌2012年、海上原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」の建造を再開しました。
[バルト工場は水上原子力発電所の建造を再開する]
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2011年6月にロシアフランスが締結したヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター母艦)「ミストラル」級2隻の建造契約に基づき、『バルト工場』は、2012年10月から2014年4月に掛けて2隻の「ミストラル」級の船体後部を建造しました。
(2隻の船体後部はフランスサンナゼール造船所へ回航され、同地で前部と接合)
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[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
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[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

2013年11月5日には、新世代の原子力砕氷船プロジェクト22220の1番船「アルクチカ」を起工しました。
[新型原子力砕氷船がサンクトペテルブルクのバルト工場で建造される]

2015年5月26日には2番船「シビーリ」、2016年7月25日には3番船「ウラル」が起工されました。

1番船「アルクチカ」は2016年6月16日、2番船「シビーリ」は2017年9月22日に進水しました。

「アルクチカ」進水


「シビーリ」進水


プロジェクト22220は、2022年までに3隻の就航が予定されています。


21世紀になってからは、一部の例外を除き、ロシア海軍向けの水上艦を建造していない『バルト工場』ですが、2021年以降、海軍向けの艦(遠海ゾーン艦)の建造を再開する事になりました。
[サンクトペテルブルクの『バルト工場』は2021年以降にロシア海軍向けの大型水上艦の建造を再開する]

今回の記事に登場する「防衛産業企業体の(匿名希望の)情報提供者」によると、ロシア海軍は、「フリゲート級」や、それよりも大型の水上艦(排水量が大型対潜艦に匹敵する艦)の建造を『バルト工場』にやらせる意向のようです。

現在の所、ロシア海軍向けとして計画され、建造開始が2020年以降となる「フリゲート級の艦」「排水量が大型対潜艦に匹敵する艦」と言えば、プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートくらいしか有りません。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の建造開始は2020年以降になる]

また、『バルト工場』「大きな排水量の艦」を建造する場合は、必ず他の企業と協同で行なうとの事ですが、これは、おそらくは原子力駆逐艦「リデル」級汎用揚陸艦「セヴァストーポリ」型(「プリボイ」級)新世代航空母艦の事でしょう。
[プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦]
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]
[ロシア新世代航空母艦]

サンクトペテルブルクの『バルト工場』は2021年以降にロシア海軍向けの大型水上艦の建造を再開する

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『タス通信』より
2018年6月19日17時27分配信
【『バルト工場』は2021年以降に軍用艦の建造へ復帰できる】
サンクトペテルブルク、6月19日/タス通信

サンクトペテルブルク『バルト工場』は、実現化するプロジェクトの遠海ゾーン軍用艦の建造へ2021年以降に復帰できる。
同社が加入している『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、バルト工場の敷地内での『統合造船業営団』及び海軍の政府機関代表者会議の後、報道陣へ語った。

「私たちは、『バルト工場』の、ここ15年間の1等軍用艦(註:戦列艦、ロケット巡洋艦、航空母艦など)の建造経験を考慮して、このテーマについて討議いたしました。
我々は、まさしく、このセグメントについて御話ししており、これに関する討議を続けています。
我々は国防省と共に、遠海ゾーン艦を製造する方向への動きを形成していきます。
全てが進水し、『バルト工場』が民間から発注された作業を成功裏に完了した場合、軍の発注の復活を始める事ができるでしょう。
僕が思いますに、それは、2021年~2022年よりも前にはならないでしょうね」
ラフマノフ
は報道陣へ話した。

彼は、そのような決定が採択された場合、多角化製造の要素になる事を指摘した。

「我々は、それ(註:『バルト工場』の現在の民間船建造)を終わらせても、『統合造船業営団』の造船所を軍用と民間に分ける事は致しません。
各造船所は、国家防衛発注へ参加する事も、民間船を建造する事も出来ます。
我々は、1等艦の建造へ向かう意向を堅持しており、これは『バルト工場』についても同様です」
ラフマノフ
は指摘した。

『バルト工場』サンクトペテルブルクの造船企業であり、『統合造船業営団』へ加入している。
同社は、原子力砕氷船及び海上原子力発電所の建造を専門としている。



【『バルト工場』公式サイト】

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サンクトペテルブルク『バルト工場』は、1856年5月26日に設立されたロシアの老舗の造船所です。

当初は、主にロシア帝国海軍の大型水上艦~戦列艦を建造しており、1910年代には、戦列艦「セヴァストーポリ」型4隻を建造しました。
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ソヴィエト連邦成立後、『オルジョニキーゼ記念造船工場』と改名され、1930年代末には戦列艦「ソヴィエツキー・ソユーズ」の建造に着手しましたが、大祖国戦争の為、完成には至りませんでした。
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大祖国戦争終了後は、ソ連海軍向けの水上艦や、民間船(タンカーなど)を建造し、1970年代には民間のタンカーをベースにしたプロジェクト1559V大型海洋給油船を6隻建造しました。
[ロシア海軍の給油船(補給艦)ボリス・チリキン級]

1970年代初頭からは原子力砕氷船の建造を開始しました。
[原子力砕氷船「アルクチカ」級]

1970年代末からはプロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(「キーロフ」型)の建造を開始しました。
1144シリーズは4隻が建造され、最終艦「ピョートル・ヴェリキー」は1998年に就役しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

この他、1980年代後半には大型原子力偵察艦SSV-33「ウラル」を建造しています。
[原子力偵察艦SSV-33ウラルは解体される]

このように、1970年代からは大型原子力水上艦船の建造を専門にするようになりましたが、ソ連邦解体後、大型原子力水上艦船の新たな発注は途絶えました。

1990年代末から2000年代初頭に掛けて、インド海軍向けの「タルワー」級フリゲート3隻を建造しました。
[「タルワー」級フリゲート(プロジェクト1135.6)]

2000年代には2隻のプロジェクト21900ディーゼルエレクトリック砕氷船を建造しました。

砕氷船「モスクワ」(2008年12月11日就航)
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砕氷船「サンクトペテルブルク」(2009年12月2日就航)
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しかし、ソ連邦解体後の大幅な受注減で資金繰りに行き詰った『バルト工場』は2011年に破産し、ロシア造船業の総元締である『統合造船業営団』の直接の管理下で会社の再生が進められました。
翌2012年、海上原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」の建造を再開しました。
[バルト工場は水上原子力発電所の建造を再開する]
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2011年6月にロシアフランスが締結したヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター母艦)「ミストラル」級2隻の建造契約に基づき、『バルト工場』は、2012年10月から2014年4月に掛けて2隻の「ミストラル」級の船体後部を建造しました。
(2隻の船体後部はフランスサンナゼール造船所へ回航され、同地で前部と接合)
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[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]
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[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

2013年11月5日には、新世代の原子力砕氷船プロジェクト22220の1番船「アルクチカ」を起工しました。
[新型原子力砕氷船がサンクトペテルブルクのバルト工場で建造される]

2015年5月26日には2番船「シビーリ」、2016年7月25日には3番船「ウラル」が起工されました。

1番船「アルクチカ」は2016年6月16日、2番船「シビーリ」は2017年9月22日に進水しました。

「アルクチカ」進水


「シビーリ」進水


プロジェクト22220は、2022年までに3隻の就航が予定されています。


21世紀になってからは、一部の例外を除き、ロシア海軍向けの水上艦を建造していない『バルト工場』ですが、2021年以降、海軍向けの艦(遠海ゾーン艦)の建造を再開する事になりました。

具体的に、どのような艦を建造するのかは明らかにされていませんが、可能性が高いのは、原子力駆逐艦「リデル」級汎用揚陸艦「セヴァストーポリ」型(「プリボイ」級)でしょう。
[プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦]
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]

『バルト工場』は、以前には、「リデル」級「セヴァストーポリ」型の建造候補として挙げられた事も有ります。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィとバルト工場が協同で建造する]
[ロシア造船業界はミストラル級のようなヘリ空母を建造する用意がある]

現時点では、双方ともサンクトペテルブルク『北方造船所』での建造が有力視されていますが、大型水上艦の建造を1か所の造船所だけに集中させるのでは、『北方造船所』の負担ばかりが大幅に増える事になり、建造の遅延を招く恐れがあります。
[サンクトペテルブルク市の北方造船所は2019年末以降にロシア海軍の為の汎用揚陸艦プリボイ級と新世代駆逐艦リデル級を建造できる]

そこで、原子力砕氷船「アルクチカ」型の建造が一段落した後の『バルト工場』にも海軍の大型水上艦を建造させる事になったようです。

将来的には、新世代航空母艦の建造にも参加するかもしれません。
[ロシア新世代航空母艦]

『バルト工場』は、以前には新世代航空母艦の建造候補として挙げられています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]

セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の第4世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと第4世代多用途原潜カザンの航海試験の準備を進めている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年3月20日8時41分配信
【原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」と第4世代ロケット艦のトップ「カザン」は更なる試験の準備を行なっている-株式会社『セヴマシュ』総取締役】
モスクワ、3月20日、インタファクス-AVN

プロジェクト「ボレイ-A」原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」第4世代ロケット艦プロジェクト「ヤーセン-M」のトップ「カザン」は、現在、更なる試験の準備を行なっている。
株式会社『生産合同・北方機械製造事業』(セヴマシュ)総取締役ミハイル・ブドニチェンコは述べた。
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「2017年12月、プロジェクト"ボレイ-A"原子力潜水艦クニャージ・ウラジーミルは船台から出渠し、現在は、更なる試験の準備を行なっております。
同プロジェクトの他の艦の建造は、ロシア連邦国防省に承認されたスケジュールに沿っております」
ミハイル・ブドニチェンコ
は、火曜日に発行された『イズベスチヤ』紙のインタビューに対し、こう話した。

彼は更に付け加えた。
「一般的に、シリーズの次の艦の引き渡しは早くなります。
何故ならば、既に機器の動作は示されていますから」


多目的原子力潜水艦プロジェクト「ヤーセン-M」の引き渡し時期と隻数の質問に答え、生産合同『セヴマシュ』総取締役は説明した。
「第4世代ロケット艦のトップであるカザンは、現在、当社の岸壁に在り、海洋試験の準備をしております」

「原子力潜水艦アルハンゲリスクを含む同プロジェクトの他の艦は、船台での時期における造船台の過程に在ります。
セヴマシュが建造する原子力艦の隻数については、以前に海軍総司令官ウラジーミル・イワノヴィチ・コロリョーフ閣下が仰られた通り、プロジェクト"ヤーセン-M"原子力潜水艦が6隻、ボレイ-Aロケット艦が5隻です。
これらは、国内の原子力水中造船の、より良い成果を具現化したものです」
ミハイル・ブドニチェンコ
は強調した。



プロジェクト955「ボレイ」級戦略用途原子力水中巡洋艦の4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工され、2017年11月17日に進水しました。

[ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)]

現在は造船所の岸壁で艤装中であり、2018年には洋上試験が行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊は2018年に最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの洋上試験を行なう]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工され、2017年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]


2017年7月末からは造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]

現在は航海試験の準備が進められています。


この2隻の原潜北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

現在の所、この2隻のロシア海軍への引き渡しは、2018年末に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]