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クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備の近代化に約80億ルーブルを投入する

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『タス通信』より
2023年7月3日13時13分配信
【『アク・バルス』はブトマ記念海洋工場の近代化に約80億ルーブルの投資を計画している】
モスクワ、7月3日/タス通信

造船営団『アク・バルス』は、『B.E.ブトマ記念ケルチ造船工場』の近代化に約80億ルーブルの投資を計画している。
国際海軍サロン(IMDS-2023)の結果を受け、営団のトップ、レナート・ミスタホフ『タス通信』へ伝えた。
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「プロジェクトは在ります。
このプロジェクトの枠組みにおいて、私達はそれ(B.E.ブトマ記念工場)を建設しています。
私達は、プロジェクトの実行にほぼ70億ルーブルを投資しました。
2020年~2027年のプログラムが策定されています。
その枠組みで、我々の資金と、私達が受けた融資・約80億ルーブルの投資を計画しております」

彼は話した。

ミスタホフによると、2023年には、先ず初めに金属加工とその切断ライン、曲げ加工ライン、縦断面切断ライン、拡大ブロックの形成と輸送、デジタル化の作業が行なわれる。
「そして、今後私達は機械工学やパイプ曲げ加工の方向性を見る事になるでしょう。
ゼレノドリスクの工場では、これは既に『数字化』されており、ブトマ記念工場でも同じ事をやりたいと考えております」

彼は話した。

現在、『B.E.ブトマ記念造船工場』は、小型ロケット艦の艤装を組織化し、2隻の汎用揚陸艦の建造を進めている。

以前、フォーラム『アルミヤ-2022』ミスタホフは、『ブトマ記念造船工場』(営団『アク・バルス』へ加入)は大容量艦の建造の為の全ての技術的能力を持っている『タス通信』へ伝えた。

『IMDS-2023』は6月21日から25日までクロンシュタットで開催された。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催した。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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参加企業の総数は290を超えた。
『タス通信』は、国際海軍サロンの戦略メディアパートナーだった。



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【造船工場『ザリフ』公式サイト】

ボリス・ブトマ記念ケルチ造船工場『ザリフ』は、ソヴィエト連邦成立後の1938年に創立されました。

同社は、ロシアの造船所でも最大規模の乾ドック(全長360メートル、幅60メートル)を有しております。
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【乾ドックと造船台】

ソヴィエト連邦時代、『ザリフ』造船所では、主に大型の民間船(タンカーなど)が建造され、海軍戦闘艦の建造経験はフリゲートクラス(排水量3000トン級)に留まりました。

1971年から1981年に掛けては、ソ連海軍向けにプロジェクト1135警備艦(クリヴァクI級)を7隻建造しました。

現在、ロシア黒海艦隊に在籍している警備艦「ラードヌイ」ザリフ造船所で建造されました。
(1980年12月29日竣工)
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旧ソ連/ロシア境界線警備隊向けに建造されたプロジェクト11351境界線上警備艦(クリヴァクIII級)は、全て『ザリフ』造船所で建造されました。
[プロジェクト11351境界線警備艦オリョールはロシア海軍へ移管される?]
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1988年には、プロジェクト10081原子力コンテナ艀輸送船「セヴモルプーチ」(排水量61880トン、全長260メートル)を竣工させています。



ソヴィエト連邦解体後はウクライナの造船所となりましたが、2014年3月にクリミア共和国ロシア連邦へ編入された為、ロシアの造船所になりました。

『ザリフ』造船所は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『ゴーリキー記念造船工場』『ゼレノドリスク計画設計局』を擁する造船営団『アク・バルス』の傘下へ入りました。
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現在は、同じく『アク・バルス』傘下の『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』の下請けとしてロシア海軍向けの水上戦闘艦プロジェクト22160哨戒艦プロジェクト22800小型ロケット艦~を建造しています。
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[最新哨戒艦セルゲイ・コトフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[2023年にカラクルト小型ロケット艦3隻とブヤン-M小型ロケット艦1隻がロシア海軍へ就役する]

2020年7月20日には、40000トン級のプロジェクト23900汎用ヘリコプター揚陸母艦「イワン・ロゴフ」「ミトロファン・モスカレンコ」が起工されており、現在建造が進められています。
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[プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦(イワン・ロゴフ型)]

このように、近年、ロシア海軍向けの水上艦の建造の需要が高まってきた為、艦の建造と並行して生産設備の近代化が進められており、総計で約80億ルーブルが投入されます。
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2023年にカラクルト小型ロケット艦3隻とブヤン-M小型ロケット艦1隻がロシア海軍へ就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年7月2日3時18分配信
【『アク・バルス』はロシア海軍へ4隻の「カリブル」搭載戦闘艦を引き渡す】
モスクワ、7月2日-ロシア通信社ノーボスチ

造船営団『アク・バルス』の専門家は、今年にロシア海軍を代表とする発注者へミサイル複合体「カリブル」で武装する4隻の新たな戦闘艦~3隻の「カラクルト」小型ロケット艦と1隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦~を引き渡す。
『ロシア通信社ノーボスチ』造船営団『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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「今年には国家防衛発注を通じ、カラクルト小型ロケット艦3隻の受注及びブヤン-M小型ロケット艦1隻の受注の御引き渡しを計画しております。
更に、2隻の科学調査船の受注の起工も計画しており、その建造契約は、国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の枠組みで署名いたしました」
ミスタホフ
は述べた。

これらに加え、今年は更に2隻の戦闘艦、5隻の民間船の進水が計画されており、この内の4隻は既に進水しており、更には6隻の戦闘艦と9隻の船の工場航行試験の完了が予定されており、今現在は3隻の艦と4隻の船が工場航行試験を完了している。

ミスタホフによると、今年に『アク・バルス』は計6隻の艦と10隻の船を発注者へ引き渡す予定であり、今現在は既に4隻の船が引き渡されている。

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プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、戦闘艦支隊及びグループの一員として、または単独で任務を遂行する為に意図されている。
海上および沿岸の目標の撃破の為に意図されている高精度長距離有翼ミサイルを持つ複合体「カリブル」と、更に高射ミサイル-機関砲複合体「パーンツィリ-M」で武装する。

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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、国家経済圏の保護と防護の為に意図されている。



造船営団『アク・バルス』は、ロシアの造船関連企業の大半を傘下に収める『統合造船業営団』とは全く別の企業です。
従って、『統合造船業営団』にも加入していません。

『アク・バルス』の傘下には、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『ゴーリキー記念造船工場』『ゼレノドリスク計画設計局』、そしてクリミア半島ケルチ市ボリス・ブートマ記念造船工場『ザリフ』などが入っています。
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『アク・バルス』傘下の造船所では、プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦プロジェクト22160哨戒艦プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の一部、プロジェクト23900汎用揚陸ヘリコプター母艦(イワン・ロゴフ型)プロジェクト03182R中型偵察艦が建造されています。

ただ、『統合造船業営団』傘下の設計局が設計したプロジェクト22160プロジェクト22800『アク・バルス』傘下の造船所で建造され、その逆に『ゼレノドリスク計画設計局』が設計した艦船が『統合造船業営団』傘下の造船所で建造されているケースも有るので、『統合造船業営団』と全く繋がりが無いというわけではありません。


『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(『アク・バルス』傘下)は、2016年8月に5隻の「カラクルト」を受注しました。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

ただし、最初の3隻の「カラクルト」は、同じく造船営団『アク・バルス』傘下であるクリミア半島ケルチ市に在る造船工場『ザリフ』で建造されています。
[クリミア半島ケルチの造船工場『ザリフ』は生産設備を近代化する]
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「ツィクロン」(工場番号801):2016年7月26日起工/2020年7月24日進水/2023年就役予定
「アスコリド」(工場番号802):2016年11月18日起工/2021年9月21日進水/2023年就役予定
「アムール」(工場番号803):2017年7月30日起工


2019年2月26日には『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で、同社が受注した4隻目の「カラクルト」となる「トゥーチャ」(工場番号804)が起工されました。
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[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

5隻目の「タイフーン」(工場番号805)は2019年9月11日に起工されました。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦タイフーンはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で起工された]

これで『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』)契約分5隻は全て起工されました。

2023年6月30日には「トゥーチャ」が進水しました。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦トゥーチャはタタールスタンのゼレノドリスク造船所で進水した]
ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されており、黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の11番艦「ナロ・フォミンスク」は、『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2018年2月23日に起工され、2022年12月9日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊向けのブヤン-M小型ロケット艦11番艦「ナロ・フォミンスク」はゼレノドリスクで進水した]
ロシア海軍への引き渡しは2023年末に予定されており、バルト艦隊へ配備されます。


今回、造船営団『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフ氏は、今年中に3隻の「カラクルト」小型ロケット艦と1隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦ロシア海軍へ引き渡すと言っていますが、おそらくは、「カラクルト」小型ロケット艦「ツィクロン」、「アスコリド」、「トゥーチャ」と、「ブヤンM」小型ロケット艦「ナロ・フォミンスク」の事でしょう。

「ツィクロン」
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「アスコリド」
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「トゥーチャ」
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「ナロ・フォミンスク」

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ロシア造船業界は最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「リェーズキー」のロシア海軍への引き渡しを準備する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2023年6月28日3時9分配信
【統合造船業営団は海軍への新たな艦の引き渡しについて話した】
モスクワ、6月28日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍へ近い内にフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」コルベット「リェーズキー」が補充される。
『ロシア通信社ノーボスチ』『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

ロシアは6月29日に造船所の日を迎えた。

合計して2023年に『統合造船業営団』は、少なくとも11隻の艦:5隻の潜水艦(3隻の原子力潜水艦と2隻のディーゼル潜水艦)、遠海ゾーン艦及び近海ゾーン艦の引き渡しを計画している。

「近い内に、『北方造船所』で建造されたプロジェクト22350フリゲートの3隻目となるアドミラル・ゴロフコと、『アムール造船工場』で建造されたコルベット"リェーズキー"へ海軍旗が掲揚されます」
ラフマノフ
は話した。

これに加え、彼によると、『クロンシュタット海洋工場』プロジェクト775大型揚陸艦「アレクサンドル・シャバリン」を修理後に国の発注者への引き渡しを計画している。

ラフマノフは、4月にバルト艦隊へ、沿バルト造船工場『ヤンターリ』での修理後のプロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」が復帰した事を想い起こした。
黒海艦隊創設240周年の5月13日、『北方造船所』で建造された最新のプロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」が登録された。

「国家防衛発注による原子力船潜水艦の毎年の御引き渡しの動きは維持しております。
今年に生産合同『セヴマシュ』は、新たな原子力潜水艦プロジェクト"ボレイA"(インペラートル・アレクサンドルIII)とヤーセン-M(クラスノヤルスク)の海軍への御引き渡しを計画しております。
『アドミラルティ造船所』は、建造中の3隻のディーゼルエレクトリック潜水艦の試験を完了します
『統合造船業営団』
総取締役は話した。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。


2020年5月22日に進水しました。

[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

2022年11月26日から洋上試験を行なっています。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は北方艦隊で洋上試験を進めている]


ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]

2021年7月1日に造船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]

2022年4月から洋上試験を行なっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海の洋上試験で超音速対艦ミサイル「モスキート」を撃墜した]


「リェーズキー」ロシア海軍への引き渡しは、2023年7月末に予定されています。
[最新鋭コルベット「リェーズキー」は2023年7月末にロシア海軍太平洋艦隊へ就役する]
7月30日が『ロシア海軍の日』なので、その少し前頃になるようです。

「アドミラル・ゴロフコ」に関しては具体的な引き渡し時期についての新たな情報は有りませんが(以前には2023年6月末と言われていた)、今回、統合造船業営団のトップ、アレクセイ・ラフマノフ氏が「近い内に」と言っているので、こちらも早ければ7月末に引き渡されるかもしれません。
(プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」も2番艦「アドミラル・カサトノフ」も、7月末に就役している)

ロシア海軍北方艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦マリウポリは2024年秋に起工される

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『タス通信』より
2023年6月24日17時27分配信
【情報筋:潜水艦「マリウポリ」は2024年秋に北方艦隊向けに起工される】
クロンシュタット、6月24日/タス通信

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「マリウポリ」は、来年秋に『アドミラルティ造船所』北方艦隊向けに起工される。
『タス通信』は海軍関係の情報筋より伝えられた。

「マリウポリと命名されるプロジェクト"ワルシャワンカ"潜水艦は、来年秋に『アドミラルティ造船所』で北方艦隊向けに起工が予定されております」
対談者は国際海軍サロン(IMDS-2023)の最中に話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前に『タス通信』は、2024年に『アドミラルティ造船所』北方艦隊向けに起工されるプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、ロシアの新たな地域の都市名が付けられると海軍関係の情報筋より伝えられた。
最初の船体は、マリウポリに因んで命名される。
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プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦第3世代大型ディーゼルエレクトリック潜水艦に属しており、世界で最も低騒音なものの1つであると見られている。
潜水艦は74メートルの長さを有し、最大排水量は3900トン以上。
強度船体は、潜水艦の運用潜航深度240メートルと限界深度300メートルを保障する。航続距離7500海里。
潜水艦の主要兵装は、ミサイル複合体「カリブル-PL」である。

[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、これまでに12隻が起工され、10隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦でも「カリブル」を何度も発射しています。


[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(建造番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(建造番号01671)
2011年11月21日/2014年6月26日進水/2014年12月30日週r機

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(建造番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水.2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(建造番号01673)
2014年4月25日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(建造番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(建造番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(建造番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(建造番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(建造番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(建造番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(建造番号01618)
2021年8月23日起工/2023年4月27日進水/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(建造番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年末就役予定



太平洋艦隊向けの6隻の06363の建造は2024年に完了し、これで06363の建造は終わる筈でしたが、続いて北方艦隊向けにも6隻を追加建造する事になるようです。
建造契約は2023年に締結され、最初の艦は2024年に起工されます。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

1番艦の艦名候補として「マリウポリ」が挙がっており、2番艦以降もドンバス(ドネツク、ルガンスク)の都市名が候補に挙がっているようです。
[2024年に起工されるロシア海軍北方艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1番艦は「マリウポリ」と命名される]
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潜水艦「マリウポリ」は2024年秋の起工が予定されています。

ロシア造船業界はドローン搭載艦を開発する用意がある

『タス通信』より
2023年6月21日12時8分配信
【『統合造船業営団』の設計者は「ドローン搭載艦」プロジェクトを開発する用意がある】
クロンシュタット、6月21日/タス通信

『統合造船業営団』の計画設計局は、無人航空システム及び無人海上システム搭載艦プロジェクトを開発できる。
国際海軍サロン(IMDS-2023)前日、営団の総取締役アレクセイ・ラフマノフ『タス通信』のインタビューで述べた。

「今や、世界中の非常に多くの国が無人艦や無人船を開発しており、ロシア語の規則に沿って"ドローン搭載艦"と呼ばれる艦のプロジェクトについても考慮しており、その事は秘密では有りません。
ですが、このような開発が『統合造船業営団』の周囲で進められているのか、特に、このような艦がどの企業で建造されるのかという事に関しては、秘密のままです」
ラフマノフ
は質問に答え、こう話した。

彼は、営団計画設計局には、このような課題を解決する能力が有り、その作業の結果は海軍総司令部ロシア連邦国防省の注目を集めている事を指摘した。

『統合造船業営団』のトップによると、新たな水上艦および潜水艦の将来プロジェクトは、常に計画設計局により、発注を受け、或いは自主的に開発されている。
「その中には画期的な解決策が有ります。
造船所の前に置かれた課題は、艦を指定期間に、指定された技術的特性を持たせて御客様へ引き渡す事です。
それらを御客様が設定される場合、技術的革新、科学的成果、新たな種類の兵器を考慮に入れる事が出来ます」
ラフマノフ
は付け加えた。

[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。

ロシア造船業界は2023年にロシア海軍へ2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼル潜水艦を引き渡す

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『タス通信』より
2023年6月21日9時4分配信
【巡洋艦「アレクサンドルIII」と原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は2023年にロシア連邦海軍へ加わる】
クロンシュタット、6月21日/タス通信

『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されているプロジェクト955A「ボレイ A」戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦「インペラートル・アレクサンドルIII」プロジェクト885M原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、今年末までに海軍へ引き渡す。
国際海軍サロン(IMDS-2023)前日、営団の総取締役アレクセイ・ラフマノフ『タス通信』のインタビューで述べた。

「『セヴマシュ』は、それぞれ1隻のプロジェクト"ボレイ-A"(「インペラートル・アレクサンドルIII」)及びヤーセン-M(「クラスノヤルスク」)を、『アドミラルティ造船所』は3隻のディーゼルエレクトリック潜水艦プロジェクト"ラーダ"及び"ワルシャワンカ"を海軍へ御引き渡ししなければなりません」
ラフマノフ
は、『統合造船業営団』の企業が今年末までに海軍へどの艦を引き渡すのかという質問に答え、こう話した。

「インペラートル・アレクサンドルIII」は、プロジェクト955の第7の原子力艦であり、改善プロジェクト955Aの4番艦である。
巡洋艦は2015年12月18日に起工された。
スケジュールに沿って、今年に艦は完成及び試験に必要な段階を通過する事を『セヴマシュ』のトップ、ミハイル・ブドニチェンコは指摘した。

潜水艦「ボレイ」及び「ボレイ-A」海洋工学中央設計局『ルビーン』により開発され、これらは全て16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載し、口径533mmの魚雷発射管を装備している。
軍当局によると、「ボレイ-A」は基礎プロジェクト潜水艦と比較して騒音は低く、操艦及び深度保持システムは優れ、そして更に兵器制御システムも改善されている。

「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)の3番艦であり、第2の生産潜水艦である。
潜水艦は2014年に起工され、2021年7月30日に進水した。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
プロジェクト885M潜水艦のトップ「カザン」は2021年5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。

[サロンについて]
『IMDS-2023』
は6月21日から25日までクロンシュタットで開催される。
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行事はロシア連邦産業・貿易省が主催する。
初めて、観光・レクリエーションクラスタ『フォルトフ島』の領域に在る『海軍栄光博物館』及び『会議・展示センター』が開催場所となった。
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造船所及び造船産業企業の展示会では、250を超えるロシア及び外国の参加者がプレゼンテーションを行なう。
『タス通信』は、『IMDS-2023』の戦略メディアパートナーである。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては4番艦)
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]


2022年12月29日に進水式典が開催されました。

[ロシア海軍の最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)はセヴェロドヴィンスクで進水した]

「インペラートル・アレクサンドルIII」は2023年に6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

2022年6月26日から洋上試験を開始し、現在も続いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験後にセヴェロドヴィンスク造船所へ戻った]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2023年12月に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2023年12月~2024年初頭に就役する]


この他、2023年中に3隻のプロジェクト677(ラーダ)及び06363(ワルシャワンカ)通常動力潜水艦の就役が予定されていますが、これはプロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」(2005年7月28日起工、2018年9月20日進水、2021年12月17日から洋上試験中)、「ヴェリーキエ・ルーキ」(2006年11月10日起工/2015年3月19日再起工、2022年12月23日進水)、そしてプロジェクト06363潜水艦「モジャイスク」(2021年8月23日起工、2023年4月27日進水)の事でしょう。

[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは巡航ミサイル「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍の第3のラーダ級潜水艦ヴェリーキエ・ルーキはサンクトペテルブルクで進水した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクはサンクトペテルブルクで進水した]


なお、『統合造船業営団』総取締役アレクセイ・ラフマノフ氏は、6月中旬の『インテルファクス』のインタビューでも同様の事を言っていましたが、この時には「2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼルエレクトリック潜水艦」としか言っておらず、具体的な艦名やタイプには触れていませんでした。
[2023年にロシア海軍へ2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼル潜水艦が就役する]

2023年にロシア海軍へ2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼル潜水艦が就役する

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2023年6月14日12時2分配信
【ロシア海軍は今年に5隻の新たな潜水艦を受け取る-統合造船業営団トップ】
モスクワ、6月14日、インテルファクス

『統合造船業営団』(OSK)は、今年にロシア連邦海軍へ5隻の新たな潜水艦~2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼル潜水艦~の引き渡しを計画している。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフ『インテルファクス』のインタビューで述べた。

「『セヴマシュ』と『アドミラルティ造船所』は、海軍へ2隻の原子力潜水艦と3隻のディーゼルエレクトリック潜水艦を御引き渡し致します」
ラフマノフ
は話した。

昨年12月、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、2023年にプロジェクト「ボレイ-A」戦略原子力潜水艦「インペラートル・アレクサンドルIII」の軍備採用を計画していると発言した。
更に以前、今年にはプロジェクト「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」の軍への引き渡しが計画されていると伝えられた。
これらのプロジェクトの潜水艦『セヴマシュ』で建造されている。
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『アドミラルティ造船所』は、太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3ディーゼル潜水艦シリーズを建造している。
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「2024年までにロシア海軍は、太平洋艦隊の潜水艦部隊が装備する為の目的で、『アドミラルティ造船所』が建造するプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦6隻から成るシリーズ全ての受け入れを計画しております」
海軍総司令官ニコライ・エフメノフは話した。

ラフマノフ『インテルファクス』のインタビューで、今年に『統合造船業営団』海軍へ2隻の艦~沿バルト造船工場『ヤンターリ』で修理された後の警備艦「ネウストラシムイ」と、『北方造船所』で建造された新たなコルベット「メルクーリイ」~を引き渡したと言った。
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「間もなく、『北方造船所』で建造されたフリゲート"アドミラル・ゴロフコ"と、『アムール造船工場』建造されたコルベット"リェーズキー"の御引き渡しを見込んでおります」
『統合造船業営団』
のトップは語った。

彼によると「『クロンシュタット海洋工場』は、修復した大型揚陸艦アレクサンドル・シャバリンを御引き渡し致します」



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては4番艦)
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]


2022年12月29日に進水式典が開催されました。

[ロシア海軍の最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)はセヴェロドヴィンスクで進水した]

「インペラートル・アレクサンドルIII」は2023年に6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

2022年6月26日から洋上試験を開始し、現在も続いています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験後にセヴェロドヴィンスク造船所へ戻った]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2023年12月に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けのヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2023年12月~2024年初頭に就役する]


この他、2023年中に3隻の通常動力潜水艦の就役が予定されていますが、おそらくはプロジェクト06363潜水艦「モジャイスク」(2021年8月23日起工、2023年4月27日進水)、プロジェクト677潜水艦「クロンシュタット」(2005年7月28日起工、2018年9月20日進水、2021年12月17日から洋上試験中)、「ヴェリーキエ・ルーキ」(2006年11月10日起工/2015年3月19日再起工、2022年12月23日進水)の事でしょう。

[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第5のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクはサンクトペテルブルクで進水した]
[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは巡航ミサイル「カリブル」を装備する]
[ロシア海軍の第3のラーダ級潜水艦ヴェリーキエ・ルーキはサンクトペテルブルクで進水した]


この他、2023年にはプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」(2012年2月1日起工、2020年5月22日進水、2022年11月26日から洋上試験中)、プロジェクト20380コルベット「リェーズキー」(2016年7月1日起工、2021年7月1日会進水、2023年7月就役予定)の就役も予定されています。

[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はバレンツ海で巡航ミサイル「カリブル」と超音速対艦ミサイル「オーニクス」の発射試験を行なう]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」はコルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」の支援を受けピョートル大帝湾で多機能レーダーの試験を実施した]

2024年に起工されるロシア海軍北方艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の1番艦は「マリウポリ」と命名される

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『タス通信』より
2023年4月25日9時1分配信
【潜水艦「ワルシャワンカ」シリーズにはロシアの新たな地域の都市名が付けられる】
モスクワ、4月25日/タス通信

2024年に『アドミラルティ造船所』北方艦隊向けに起工されるプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、ロシアの新たな地域の都市名が付けられる。
『タス通信』は海軍分野の情報筋より伝えられた。

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「北方艦隊向けのプロジェクト636.3ワルシャワンカ潜水艦シリーズには、ロシアの新たな地域の都市名が付けられます。
最初の船体は、マリウポリに因んで命名されます。
その後、潜水艦にはドンバスの他の都市名が付けられるでしょう」

対談者は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

以前、防衛産業企業体の情報筋は、ロシア連邦北方艦隊の為に6隻の「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦シリーズが起工され、建造の決定は下されているが、契約には未だ署名されていないと『タス通信』へ伝えた。
彼によると、契約の実行は2024年までに開始される。

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦第3世代大型ディーゼルエレクトリック潜水艦に属しており、世界で最も低騒音なものの1つであると見られている。
潜水艦は74メートルの長さを有し、最大排水量は3900トン以上。
強度船体は、潜水艦の運用潜航深度240メートルと限界深度300メートルを保障する。航続距離7500海里。
潜水艦の主要兵装は、ミサイル複合体「カリブル-PL」である。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は、これまでに12隻が起工され、10隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦でも「カリブル」を何度も発射しています。


[黒海艦隊]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(建造番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(建造番号01671)
2011年11月21日/2014年6月26日進水/2014年12月30日週r機

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(建造番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水.2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(建造番号01673)
2014年4月25日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(建造番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(建造番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(建造番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(建造番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(建造番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(建造番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年11月16日就役

「モジャイスク」«Можайск»(建造番号01618)
2021年8月23日起工/2023年進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(建造番号01619)
2021年8月23日起工/2024年進水予定/2024年末就役予定



太平洋艦隊向けの6隻の06363の建造は2024年に完了し、これで06363の建造は終わる筈でしたが、続いて北方艦隊向けにも6隻を追加建造する事になるようです。
建造契約は2023年に締結され、最初の艦は2024年に起工されます。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

1番艦の艦名候補として「マリウポリ」が挙がっており、2番艦以降もドンバス(ドネツク、ルガンスク)の都市名が候補に挙がっているようです。
ただし、未だ最終決定では無いようですが。
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最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦インペラートル・アレクサンドルIIIと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2023年にロシア海軍へ就役する

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『ズヴェズダーテレビ』より
2023年2月27日9時52分配信
【2隻の原子力潜水艦「アレクサンドルIII」と「クラスノヤルスク」は2023年に海軍へ受け入れられる】

戦略原子力潜水艦「アレクサンドルIII」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、今年にロシア海軍へ引き渡される。
『統合造船業営団』は通知した。

『セヴマシュ』は、一年に1隻~2隻の原子力潜水艦の引き渡しを可能にするようなペースを獲得した事が指摘された。
『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューで『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは話した。

「2021年と2022年はそうでした。
2023年も、そうなる事を願っております。
それは、戦略艦アレクサンドルIIIと多目的艦クラスノヤルスクになるでしょう」

対談者は話した。

戦略原子力潜水艦「アレクサンドルIII」プロジェクト955A「ボレイ-A」多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」885M「ヤーセン-M」に属する。

少し前にラフマノフは、2028年以降、原子力潜水艦は以前のような7年ではなく6年で建造されるようになると話した。
イノベーションは、2027年以降に起工される艦へ影響を与える。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は、2014年7月27日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工されました。
(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては4番艦)
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[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]


ロシア帝国海軍最後の戦列艦であり、ロシア革命後にチュニジアへ脱出した先代「インペラートル・アレクサンドルIII」に因んで命名されました。
同名の艦としては3代目となります。
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[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]
[ロシア海軍最新戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名される]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦インペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は発注された]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ボレイ級7番艦はインペラートル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)と命名された]

3代目「インペラートル・アレクサンドルIII」の建造工事は『セヴマシュ』で進められ、2022年12月29日に進水式典が開催されました。

[ロシア海軍の最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)はセヴェロドヴィンスクで進水した]

同日、同型艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の就役式典(聖アンドレイ旗初掲揚式典)も開催されました。
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[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフ、小型ロケット艦グラード、対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはロシア連海軍へ就役した]

「インペラートル・アレクサンドルIII」は2023年に6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
[最新戦略用途原子力水中巡洋艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は2023年6月に洋上試験を開始し、同年末にロシア海軍へ就役する]


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プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]

2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

2021年7月30日に進水しました。

[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]

進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。

2022年6月26日、「クラスノヤルスク」セヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]

その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]

「クラスノヤルスク」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていましたが実現せず、翌2023年に延期される事になりました。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する]
こちらも就役後は太平洋艦隊へ配備されます。

フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」とコルベット「メルクーリイ」は2023年にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2023年2月7日22時31分配信
【国防省はフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」が2023年に北方艦隊へ加わると発表した】
モスクワ、2月7日/タス通信

試験の第3段階に在る最新のプロジェクト22350ロケットフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は、今年に北方艦隊へ加入する。
火曜日に配布されたロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将主催下の会議の結果についてのロシア国防省の声明では、こう述べられた。

以前、防衛産業企業体に近い情報筋は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2023年3月にロシア海軍への引き渡しが計画されている『タス通信』へ伝えた。

「今年にフリゲート"アドミラル・ゴロフコ"は北方艦隊へ加入し、そしてコルベット"メルクーリイ"は黒海艦隊の水上艦構成への補充が計画されております」
声明では、こう述べられた。

軍当局が明らかにしたように、『北方造船所』指導部は、「アドミラル・ゴロフコ」バルト海エリアで試験の第3段階を行なっていると総司令官へ報告した。
「フリゲートは砲兵器複合体、対空防衛複合体、これらの管制システム、電波技術装置と通信手段の動作を点検しました。
更に、バルト艦隊射爆場において、コルベット"メルクーリイ"が試験の最終段階に在ります」

彼は付け加えた。
現在、工場試運転チームは、乗組員と共に機動性及び速力試験を行ない、そして更には集合体、システム、ユニットと兵装の動作を点検している。

次にエフメノフは会議中に、「フリゲート」及び「コルベット」級の新たな艦の保守整備システムが効率的に機能する事の重要性を強調した。
これらの艦の為の修理-技術文書の開発は、第51中央設計-艦船修理技術研究所が担当している。

軍当局に近い情報筋は、昨年10月に『タス通信』へ、「メルクーリイ」海軍への引き渡しの悲観的な時期は2023年初頭になると伝えた。

[艦について]
「アドミラル・ゴロフコ」
は、プロジェクト22350の3番艦である。
フリゲートシリーズのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」と最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、既に北方艦隊ロケット艦連合部隊の一員として勤務に就いている。
艦は有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」、将来的には極超音速ミサイル「ツィルコン」を搭載する。

「メルクーリイ」『北方造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された第5のプロジェクト20380艦である。
同プロジェクトの主要対艦兵装は、2基の4連装傾斜式コンテナ発射装置で構成され、弾薬として射撃距離260キロメートルの対艦ミサイルKh-35Uを8基持つミサイル複合体「ウラン」である。



1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は、プロジェクト20385コルベット「グレミャーシチー」(2020年12月29日就役)と共にサンクトペテルブルク『北方造船所』で2012年2月1日に起工されました。


起工から2年後の2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係が悪化した為、ガスタービンエンジン(M90FR)の供給が途絶える事になりました。

元々、ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア及びウクライナの企業が関わっており、エンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
(主要部品はロシアの企業で製造し、それをウクライナへ送って最終組み立て)
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

ウクライナでの最終組み立てが出来なくなった為、その為の設備をロシア国内に建設し、完全にロシア国内だけでガスタービンエンジンを生産できる体制を構築する必要が生じ、この体制作りに数年を要しました。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート3番艦と4番艦のガスタービンエンジンはロシア国内で製造されている]
[ロシア海軍の新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)における輸入代替問題]

ようやくガスタービンエンジン完全国産の目途が立ち、「アドミラル・ゴロフコ」用のガスタービン造船所へ供給されました。
これにより、建造が遅延していた「アドミラル・ゴロフコ」も進水する目途が立ちました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2020年7月1日までに進水する]

以前には2020年4月末~5月初頭の進水が予定されていましたが、新型コロナウイルス流行の影響の為、5月22日に延期されました。

[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは進水した]

進水後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
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2021年夏以降に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは係留試験の準備を進めている]

「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験は2022年9月の開始が予定されていました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2022年9月に洋上試験を開始する]
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しかし、「アドミラル・ゴロフコ」サンクトペテルブルク造船所の岸壁を離れ、海上へ出たのは11月26日になりました。

[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコの最初の洋上試験が始まる]
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」、洋上試験開始(2022年11月26日)]

「アドミラル・ゴロフコ」フィンランド湾で洋上試験の最初の段階となる工場航行試験を開始し、バルト艦隊の艦船と航空隊が試験をサポートしました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の洋上試験をサポートする]

「アドミラル・ゴロフコ」工場航行試験の第1段階を完了し、12月6日にサンクトペテルブルク造船所の岸壁へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はフィンランド湾での洋上試験の第1段階を完了し、サンクトペテルブルクへ帰投した]

12月26日に再び出航し、工場航行試験の第2段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」はバルト海で洋上試験を継続する]

現在も洋上試験は続けられています。

「アドミラル・ゴロフコ」は2023年中にロシア海軍へ引き渡され、北方艦隊へ配備されます。

非公式筋ですが、3月中に引き渡されるという話も有ります。
[最新鋭フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」は2023年3月にロシア海軍へ就役する?]


サンクトペテルブルク『北方造船所』で建造されるプロジェクト20380コルベットとしては5番艦となる「リェチーヴイ」(「熱心な」という意味の形容詞)は、2015年2月20日に起工されました。

[ロシア海軍の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"と"ストローギー"はサンクトペテルブルクで起工された]

複合材料製の上部構造物はサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で製造され、2016年8月に完成し、『北方造船所』へ引き渡されました。
[ロシア海軍のプロジェクト20380コルベットの為の複合材料製上部構造物はサンクトペテルブルクで製造された]

2018年3月までにディーゼルエンジンが設置されました。


2020年3月12日に進水しました。
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[ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭コルベット"リェチーヴイ"はサンクトペテルブルクで進水した]

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2021年10月5日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月5日9時35分配信
【コルベット「リェチーヴイ」の係留試験が始まった】

2021年10月中旬、「リェチーヴイ」ロシア海軍にとっては伝統的な名前である「メルクーリイ」(水星)(1928~1829年のロシア-トルコ戦争において、1829年2月9日に2隻のトルコ戦列艦と戦って勝利したブリッグ)へ改名される事になりました。
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[ロシア海軍の新型コルベット"リェチーヴイ"と"メルクーリイ"は改名された]

2022年5月21日、「メルクーリイ」サンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新コルベット「メルクーリイ」洋上試験開始(2022年5月21日)]
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5月26日にクロンシュタットへ帰港しました。


「メルクーリイ」は5月末に出航し、6月1日にクロンシュタットへ帰港しました。
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7月31日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

[最新鋭コルベット「メルクーリイ」は7月31日の『ロシア海軍の日』にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式に参加する]

観艦式が終わった後、「メルクーリイ」の洋上試験(工場航行試験)は再開されました。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」はロシア海軍への引き渡しを準備する]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「メルクーリイ」はバルト海で洋上試験を続けている]

2022年12月初頭には工場航行試験の最終段階を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で工場航行試験の最終段階を開始した]

工場航行試験は12月中旬までに終了し、12月15日から最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海で最終洋上試験(国家試験)を開始した]

12月25日には水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に対水上砲撃を実施した]

2023年1月21日にも水上目標への砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット「水星」(メルクーリイ)はバルト海での洋上公試中に100mm単装砲を発射した]

国家試験が完了した後に造船所で艦の最終点検が行なわれ、ロシア海軍への引き渡し準備が整います。

「メルクーリイ」ロシア海軍への引き渡しは2023年初頭に予定されています。
[プロジェクト20380コルベット「メルクーリイ」のロシア海軍への引き渡しは2023年初頭になるかもしれない]

「メルクーリイ」黒海艦隊への配備が予定されています。
『赤旗黒海艦隊情報リソース』より
【コルベット「メルクーリイ」】