シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年12月23日13時29分配信
【プーチンはタルトゥースのロシア連邦海軍基地の拡張とロシア連邦艦のシリア領海への進入に関する協定への署名を命じた】
モスクワ、12月23日、インタファクス

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥース港エリアのロシア連邦海軍物資-技術供給所の領域の拡大と、シリアの領海、内部水域、港へのロシア連邦戦闘艦の寄港に関するロシア連邦シリアの間の協定への署名に関する法令へ署名した。
クレムリンのサイトは発表した。

協定により規定される問題には、タルトゥース港エリアのロシア海軍物資-技術供給所の領域の拡大、インフラストラクチュアの開発と近代化、更にはロシア戦闘艦が立ち寄るシリア・アラブ共和国の領海、内部水域、港に関する取り決めが指定されている事は注目される。

また、協定では、ロシア海軍物資-技術供給所の要員、その家族の状態、更にはロシア側機関の管轄権についても定められる。


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年12月23日13時58分配信
【議会はタルトゥースのロシア海軍基地に関する協定の審議は最優先事項であると考えている】
モスクワ、12月23日、インタファクス通信-AVN

シリアタルトゥースロシア海軍基地に関する協定は、議会へ提出されるや否や、その批准の問題は最優先事項として考慮される。
連邦院(上院)国際委員会のトップ、コンスタンチン・コサチェフは表明した。

「それは、専ら署名および国家院(下院)へ提出される日に依りますね。
私は、協定の重要性と、その速やかなる発効の必要性を国家院と連邦院が考慮し、この文書を最優先事項として審議する事を確信しております」
コサチェフ
は金曜日に『インタファクス』へ、協定が批准される時期が何時になるかという質問に答え、こう語った。

以前の金曜日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥース港エリアのロシア連邦海軍物資-技術供給所の領域の拡大と、シリアの領海、内部水域、港へのロシア連邦戦闘艦の寄港に関するロシア連邦シリアの間の協定への署名に関する法令へ署名したと報じられた。
法令は、クレムリンのサイトに掲載されている。

協定により規定される問題には、タルトゥース港エリアのロシア海軍物資-技術供給所の領域の拡大、インフラストラクチュアの開発と近代化、更にはロシア戦闘艦が立ち寄るシリア・アラブ共和国の領海、内部水域、港に関する取り決めが指定されている事は注目される。

また、協定では、ロシア海軍物資-技術供給所の要員、その家族の状態、更にはロシア側機関の管轄権についても定められる。



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現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、技術の供給~艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

「技術の供給」の為、タルトゥースには黒海艦隊工作船1隻が交代で常駐しています。
最近は、工作船PM-56PM-138が交代で派遣されています。
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ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]


2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]


そして12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。

協定は、ロシア連邦議会国家院(下院)連邦院(上院)での審議を経て承認・批准され、発効します。


現在、シリア沖には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする空母機動部隊が派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
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しかし、タルトゥースには、「アドミラル・クズネツォフ」「ピョートル・ヴェリキー」も入港できません。
この2隻がタルトゥースへ「寄港」しても、実際には沖合に停泊するだけです。

タルトゥースの海軍基地の拡張が決定されたのは、こういう事情も有るようです。
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ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した

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『タス通信』より
2016年12月19日10時40分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海から戻って来た】
モスクワ、12月19日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海からセヴァストーポリへ戻って来た。
同艦隊の情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは報道機関へ伝えた。

「本日(12月19日)、黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は、地中海エリアでの任務遂行を完了した後、セヴァストーポリへ戻りました。
同艦は、1ヶ月半に渡り地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務を果たしました」
トルハチェフ
は話した。

彼によると、遠海ゾーンへの航海の完了は、同艦にとっては既に今年2回目となる。
以前、9月~10月に「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海での任務遂行中に第15回年次フォーラム『イオニア諸島のロシア週間』の行事へ参加した。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」プロジェクト11356フリゲートのトップであり、2016年3月にロシア海軍へ引き渡された。
このタイプの艦の排水量は4000トン、速力は30ノット、自立航海期間は30日間。
フリゲート打撃ミサイル複合体「カリブル-NK」、高射複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲魚雷及び対潜兵装を装備する。
更に各艦は、艦上へヘリコプターを搭載できる。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
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10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
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その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊へ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
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[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]




その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
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そして12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。

ロシア海軍の巡航ミサイル原潜は地中海東部に居る?

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『イズベスチヤ』より
2016年12月15日0時1分配信
【ロシア潜水艦はNATO戦隊を脅えさせる】

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アメリカの航空機は、地中海でアメリカ合衆国およびフランスの航空母艦の近くに出現するロシア潜水艦を探している。

NATO(北大西洋条約機構)対潜部隊は、地中海フランス海軍及びアメリカ合衆国海軍空母打撃グループを監視していると予想される2隻のロシア原子力潜水艦を探している。
これは、NATO分類で「オスカー2」と呼ばれているプロジェクト949A「アンテイ」潜水艦についての話である。
これらの潜水艦対艦ミサイル「グラニート」で武装しており、敵の航空母艦の破壊の為に設計されている。

外国の専門家のブログに、シチリアシゴネラ基地対潜航空機P-8Aポセイドンの活動が急激に増加し、月曜日にキプロス島南東海域の探査を強化したという報道が現れた。
そこには、航空母艦「アイゼンハワー」並びに「シャルル・ド・ゴール」に率いられるNATOの2個空母打撃グループが居る。
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航空母艦は、通常は信頼できる哨戒部隊を有している。
しかし、原子力潜水艦の演習の過程においては、隊列内部への潜入が成功に終わる場合も有る事が知られており、これは戦隊にとっての非常事態を意味する。
従って、実際の戦闘の場合、このような出来事が展開する事は必然的に旗艦の破滅を意味すると言える。

伝えられる所によると、NATO戦隊プロジェクト「アンテイ」潜水艦が接近した。
ロシア海軍には、現在、8隻の同プロジェクト潜水艦が在る。

西側の軍事専門家は、この海域におけるロシア原子力潜水艦の存在を、シリア作戦のためと説明するのは困難である事を強調する。
何故なら、「アンテイ」は地上目標の破壊の為には意図されていないからである。

NATOの艦或いはインフラストラクチュアの近くへのロシア潜水艦の出現は、ヨーロッパの専門家へ現有の対潜部隊の有効性を疑う理由を与える事は注目に値する。

以前、フランス海軍司令部は、ロシア原子力潜水艦が一度ならず同国の領海近く~ビスケー湾に現れているという事実を公式に認めている。
その後、フランス海軍参謀長は、海軍は全ての沿岸を監視する戦力を有しておらず、これに加えて同盟国を援助する為の航空機を定期的に割り当てる事を求められており、これに伴い対潜防衛は更に劣化しているとメディアへ表明した。

退役潜水艦乗りのイーゴリ・クルディンは、NATO対潜部隊の弱体化は普通の現象であると『イズベスチヤ』へ話した。

「彼等(NATO)は長きに渡り実地経験が有りませんでした。
我々(ロシア)は世界の大洋へ戻り、その(NATO)対潜部隊は、この為の準備が出来ておりませんでした」

専門家は指摘した。
「また、我々には、新たな戦術と技術的可能性、大幅に増加した機密が出現しています。
その結果、彼等(NATO)は潜水艦を見逃し、ジブラルタル海峡を通過した後、彼等の空母打撃グループの近くで見つけ、驚きました」


潜水艦乗りは、地中海は常に世界の大国の海軍の対立のアリーナ(競技場)となっていると説明した。
冷戦時には、ソヴィエトディーゼルエレクトリック潜水艦旅団第5作戦戦隊の水上艦全てが戦闘当直に就いていた。

「冷戦終結後、我々は、地中海における常時の存在ではありませんでした~1999年までは。
長きに渡る中断の後、水中ロケット巡洋艦K-141クルスクが戦闘哨戒へ向かいました」
イーゴリ・クルディン
は話した。
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「その出現は、大騒ぎを引き起こしました。
第一に、これは、全くの想定外でした。
第二に、プロジェクト949Aに基づいて建造されたクルスクの戦術技術特性は、全ての対潜防衛部隊の追跡を振り切る事が可能でした。
巡洋艦は秘密裡に空母の追跡を行ない、摸擬の魚雷及びミサイル攻撃を実行し、その艦長ゲンナジー・リャチンにはロシア英雄称号が贈られました」


専門家によると、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いる水上艦の地中海航海と同時に、そこへ原子力潜水艦が派遣された事は何ら驚くべきことでは無い。

「海軍の対決は常に行なわれています。
我々は身を隠し、彼等は反対に探します」

軍事船員は総括した。



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現在、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を中核とする空母機動部隊シリア沖へ派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

これに伴い、北方艦隊プロジェクト949A原子力水中巡洋艦「ヴォロネジ」地中海東部へ派遣されたという未確認情報も有ります。
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜ヴォロネジは地中海東部(シリア沖)へ派遣された?]


最近では、シチリアシゴネラ基地対潜哨戒機P-8Aポセイドンキプロス島南東海域を盛んに飛び回っており、この海域に1~2隻の949A原子力水中巡洋艦が居るのではないかと見られています。
仮に2隻を派遣しているとすれば、北方艦隊「ヴォロネジ」「スモレンスク」でしょう。
(北方艦隊には、もう1隻の949A原潜「オリョール」が居るが、現在は長期修理中なので動けない)
『The Aviationist』より
【NATOは、地中海で航空母艦を追跡する少なくとも1隻のロシア海軍のオスカーII級潜水艦を捜索する】

この海域にはアメリカ原子力空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」フランス原子力空母「シャルル・ド・ゴール」が展開しており、949A原子力水中巡洋艦は、この2隻を追いかけていると見られています。

949A原子力水中巡洋艦の主要兵装である有翼ミサイル「グラニート」は、元々は対艦攻撃用(特に空母攻撃用)です。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]

しかし地上攻撃も可能であり、2016年10月17日、北方艦隊原子力水中巡洋艦「スモレンスク」は、ノヴァヤゼムリャ島の地上目標へ「グラニート」を発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦スモレンスクは長距離打撃ミサイル"グラニート"をノヴァヤゼムリャ島の地下目標へ発射した]

ただ、今回は、本来の役割である「空母キラー」として2隻の原子力空母を追っているのではないかと西側は見ているようです。


前回の「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征(2013年12月~2014年5月)の時にも、949A原潜地中海へ入ったのではないかとロシアの一部の専門家は見ています。
[ロシア原潜は地中海に居る?]

記事中で触れられていますが、原子力水中巡洋艦「クルスク」(2000年8月12日爆沈)は、1999年7月5日から10月19日に大西洋及び地中海への遠距離航海を行なっています。
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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2016年11月28日12時4分配信
【警備艦「プイトリーヴイ」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】
モスクワ、11月28日/タス通信

黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」は、ロシア連邦海軍地中海戦隊の一員としての長期航海の後にセヴァストーポリへ戻った。
同艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

「ドミトリー・ドブルイニン2等海佐指揮下のプイトリーヴイは、5月25日にセヴァストーポリから出航し、その次の日には戦力の計画ローテーションに基づいて地中海のロシア連邦海軍常設連合部隊へ加わりました」
彼は説明した。

現在、地中海にはロシア連邦海軍空母グループが滞在している。
以前の11月15日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、シリアイドリブ県及びホムス県のテロリストへ打撃を与えたと大統領ウラジーミル・プーチンへ報告した。
作戦には、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」が関わり、初めて軍事行動へ参加した。



プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。
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就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。

2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。

2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]

2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]

その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。


2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]

その後、8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。

記事中で触れられていますが、現在、地中海東部には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア空母部隊が展開しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

11月15日には「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)が初めてシリアへの空爆作戦へ参加しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

11月17日にも再びシリア領内を爆撃しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

「プイトリーヴイ」も、ロシア空母部隊に加わっていたのかもしれません。

「プイトリーヴイ」は、ソ連邦解体直前の1991年12月に「アドミラル・クズネツォフ」黒海艦隊基地から北方艦隊基地へ回航される際、地中海の出口であるジブラルタル海峡の直前まで同艦をエスコートしています。
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なお、「プイトリーヴイ」は今年になって舷側番号が「868」に変更されています。
(以前は「808」だった)

ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは遭難したウクライナ漁船をギリシャのガヴドス島まで曳航した


『タス通信』より
2016年11月24日14時13分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遭難したウクライナ船をクレタへ曳航した】
モスクワ、11月24日/タス通信

ロシア連邦北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海で漂流していたウクライナ船を、船長の要請により曳航して連れて行った。

「遭難したウクライナ漁船の船長の要請により、北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは、漂流していた同船を曳航し、クレタ島近隣の投錨地へ運びました」
当局は話した。

ウクライナ船の乗組員の1人はロシア艦へ送られ、医療援助を受けた。

「北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦上へ、遭難したウクライナ漁船の負傷した乗組員が送り届けられました。
ロシア戦闘艦の医療室でウクライナ船員は手厚い医療援助を受けました。
負傷者の健康状態は良好です」

声明では、こう述べられた。

ロシア軍当局が以前に発表したように、ウクライナ漁船「097号」は、11月21日に地中海で速度を失い、2日間漂流していた。
船上には、2名の被災者を含む7名が乗っており、全員ウクライナ市民である

本日午前、北方艦隊の艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は遭難信号を受信し、ウクライナ船へ援助を与えるために接近した。
ロシア人船員と医療班のグループは遭難した船へ乗り込んだ。
救助作業を行なう事は、海況4の海のうねり、スコール風と雷雨により、困難であった。

救助作業の完了とウクライナ船の救助サービスへの引き渡しの後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を継続すると軍当局は付け加えた。


『タス通信』より
2016年11月25日9時28分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はウクライナ船をギリシャの島まで曳航した】
モスクワ、11月25日/タス通信

ロシア海軍大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海で遭難したウクライナ漁船をギリシャの島まで曳航して送り届けた。
ロシア人乗員は、ウクライナ船員へ必要なすべての援助を与えた。
ロシア連邦国防省広報サービスは発表した。

「北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは、遭難したウクライナ漁船097号をギリシャのガヴドス島(クレタ島の南方30マイル)の投錨地まで曳航する救助作戦を完了しました。
航路上でウクライナ船員は、医療援助を含む必要なすべての援助を受けました」

声明では、こう述べられた。

ウクライナ船の乗組員は、近い内にギリシャの救助サービスへ引き渡され、乗員は健常である。
遭難した船を送り届けるため、ロシア戦闘艦は140海里以上の距離を航行した。
広報サービスは、その後に「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、地中海ロシア海軍常設グループの一員としての任務遂行を継続すると付け加えた。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、2016年10月15日にロシア海軍機動部隊の一員として地中海へ出航し、現在は地中海東部に居ます。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

11月9日には、空母機動部隊へ接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見、追尾しています。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

既に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機によるシリア空爆も11月15日から始まっていますが、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、11月21日に遭難したウクライナ漁船の救助へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で遭難したウクライナ漁船の救助へ向かった]

そして今回の記事の通り、ウクライナ漁船ギリシャガウドス島まで曳航しました。
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