ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された

17-0327a.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年3月27日10時48分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として加わった】

黒海艦隊海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての任務遂行に着手した。

戦力の計画ローテーションに基づき、「ワレンチン・ピクリ」は、その乗組員が2017年1月からグループの一員として任務を遂行していた海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代する。

[参照]
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
は、プロジェクト266ME対機雷艦である。

排水量873トン。

寸法:全長61メートル、幅10.2メートル、吃水5.8メートル。

最大速力:16ノット。

兵装:6連装30mm砲AK-306×2基、反応爆雷RBU-1200×2基、掃海具



【海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」】

プロジェクト266ME海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、元々はインド海軍向けとして1990年にレニングラード『中部ネヴァ川造船工場』で起工されましたが、その後、インドが発注をキャンセルした為にロシア海軍へ引き取られる事になり、2000年5月30日に進水し、2002年1月20日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

2002年6月~7月、「ワレンチン・ピクリ」ノヴォロシースクへ回航され、黒海艦隊へ編入されました。


就役以来、一度も黒海から出た事のない「ワレンチン・ピクリ」でしたが、2016年5月12日-13日頃にノヴォロシースクを出航し、5月14日にボスポラス海峡を南下しました。
16-0517c.jpg

2016年5月17日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]

「ワレンチン・ピクリ」は、2016年8月17日にボスポラス海峡を北上してセヴァストーポリへ帰港しました。


それから7ヶ月ほど経過した2017年3月24日、「ワレンチン・ピクリ」ボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
ノヴォロシースクを出航したのは3月22日頃でしょう。

そして3月27日までにシリア沖へ到着しました。

「ワレンチン・ピクリ」は、2017年1月上旬からシリア沖へ派遣されていた海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]


ロシア海軍は、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


この他、現在、地中海東部には、黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、偵察艦「キルディン」、そして貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)大型揚陸艦「ヤーマル」などが派遣されています。
(大型揚陸艦「ヤーマル」は3月25日にボスポラス海峡を南下)
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]

この他、バルト艦隊工作船PM-82地中海東部へ向かいます。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう]
スポンサーサイト

北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を終えて帰路に就いた

17-0325h.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月25日14時35分配信
【大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は地中海での任務遂行を完了して大西洋へ出た】

北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、地中海ロシア海軍作戦連合部隊の一員としての任務遂行を完了してジブラルタル海峡への移動を行ない、大西洋へ出た。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月から地中海で任務を遂行し、黒海ロシア港へ寄港した。

遠距離航海中に大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は44000海里以上を航行した。

近い内に艦の乗組員は、基礎駐留地セヴェロモルスク市への移動計画に沿って大西洋での任務遂行を継続する。



北方艦隊大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(016)は、2016年5月に地中海へ派遣されました。

今回の北方艦隊広報部発表では「地中海での任務」の具体的な内容には全く触れられていませんが、黒海沿岸シリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)です。

大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月28日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

以後、ボスポラス海峡を通過(南下・北上)して黒海地中海を往復し、シリアタルトゥースへ貨物を運びました。
17-0325g.jpg
[2016年]
・6月11日南下/6月23日北上
・7月1日南下/7月中旬北上
・7月20日南下/7月28日北上
・8月6日南下/8月15日北上
・9月1日南下/9月13日北上
・9月24日南下/10月3日北上
・10月11日南下/10月18日北上
・10月29日南下/11月8日北上
・11月16日南下/11月26日北上
・12月4日南下/12月14日北上

[2017年]
・2月6日南下/2月16日北上


大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、計11回の輸送任務を遂行しました。

2017年3月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ出た後、西へ向かい、母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。

そして3月25日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。

これまで地中海には、シリア輸送任務の為、北方艦隊大型揚陸艦1隻が交代で派遣されてきましたが、現在の所、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」に代わる大型揚陸艦は派遣されていないようです。


現在、地中海東部には、黒海艦隊警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、偵察艦「キルディン」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」、バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」などが派遣されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフはシリアへ貨物を運ぶ]
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]

この他、バルト艦隊工作船PM-82地中海東部へ向かいます。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう]

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは4ヶ月間の地中海航海を終えてセヴァストーポリへ帰投した

17-0306a.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月6日11時46分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海の(ロシア)海軍常設グループへ加わった】
モスクワ、3月6日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、警備艦「スメトリーヴイ」と交代して地中海(ロシア)海軍常設グループの一員となった。
月曜日に黒海艦隊広報サービスは発表した。

「本日、黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは、地中海での任務遂行を完了し、黒海艦隊主要基地セヴァストーポリへ戻ってきました。
部隊の計画ローテーションに基づき、警備艦スメトリーヴイは地中海で黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と交代しました」

声明では、こう述べられた。

「スメトリーヴイ」が遠距離航海から戻ってきた際、セヴァストーポリでは、黒海艦隊参謀長ヴィクトール・リーン少将、水上艦連合部隊司令部、退役将兵、聖職者が出席する同艦の歓迎式典が開催された事は注目される。

警備艦「スメトリーヴイ」は、昨年(2016年)10月28日にセヴァストーポリから出航した。
10月31日から11月1日まで、ロシア艦の乗組員は、アテネピレウスで開催されたロシアギリシャの十字架年の行事へ参加した。
それは、ギリシャ王妃となり、その生涯をロシア-ギリシャ関係の発展、更には両国の外交的及び人道的な親交に捧げた大公女オリガ・コンスタンチノヴナ・ロマノヴァの生誕165周年記念に合わせて行なわれた。
17-0306b.png



黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」(1969年10月21日就役)は、2016年3月6日にセヴァストーポリを出航して地中海へ向かい、6月10日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向かった]

その後、2016年10月28日に再びセヴァストーポリを出航し、10月29日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。


10月31日から11月1日までギリシャを訪問し、ロシア皇帝家出身のギリシャ王妃オルガ(オリガ)の生誕165周年記念行事へ参加しました。

オリガ・コンスタンチノヴナ・ロマノヴァ(1851年9月3日~1926年6月18日)は、ロシア皇帝アレクサンドル2世の弟コンスタンチン大公の娘であり、1867年にギリシャ国王ゲオルギオス1世と結婚してギリシャ王妃となりました。
17-0306c.jpg

「スメトリーヴイ」ギリシャを去った後も地中海東部(シリア沖)に滞在し、ここで2017年の新年を迎えました。

2017年2月下旬には地中海東部に居るアメリカ海軍原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」を追尾しました。
ブログ『BMPD』より
【「スメトリーヴイ」は「ブッシュ」を追う】

「スメトリーヴイ」と交代する為、2017年2月27日に警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、3月2日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った]

「スメトリーヴイ」は3月5日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、3月6日にセヴァストーポリへ帰投しました。

ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは地中海へ入った


『タス通信』より
2017年3月2日20時25分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海の海軍常設連合部隊へ加わった】
モスクワ、3月2日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海へ入り、ロシア海軍地中海常設作戦グループへ合流した。
『タス通信』は、ロシア首都軍事-外交筋より伝えられた。

「3月2日午前、アドミラル・グリゴロヴィチは黒海海峡を通過してエーゲ海へ入り、同日後半(午後)には地中海の海軍常設作戦連合部隊へ合流しました」
対談者は話した。

彼は、航海計画によれば、ロシア艦は2月28日には既に地中海へ入っていなければならなかった事を想い起した。
「ですが、ほぼ2日間に渡り海峡ゾーンを強い霧が覆い、ボスポラス海峡とダーダネルス海峡の船舶航行が一時中断した事により、アドミラル・グリゴロヴィチは、この間、気象条件の回復が予測されるまでボスポラス海峡を前にして黒海に滞在していたのです」
情報提供者は指摘した。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
16-0924e.jpg

10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
16-1109e.jpg

その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループへ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
16-1115d.jpg
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
16-1219a.jpg

2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
17-0128d.jpg

『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


そして2017年にも「アドミラル・グリゴロヴィチ」は長期航海を行ないます。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年2月27日にセヴァストーポリを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

当初は非公式筋からの情報として伝えられていましたが、すぐ後に黒海艦隊広報部から正式に発表されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年2月27日15時31分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリから地中海へ出発した】

当初の予定では、2月28日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入る筈だったのですが、濃霧によりボスポラス海峡の船舶航行が2日間に渡って中断した為、海峡通航は3月2日にずれ込みました。


3たび地中海へ向かった「アドミラル・グリゴロヴィチ」ですが、今回は、有翼ミサイル「カリブル」によるシリア領内テロリストへの攻撃は計画されていないとの事です。
[シリア沖へ行くロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによる攻撃を行なう予定は無い]

シリア沖へ行くロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによる攻撃を行なう予定は無い

17-0228a.jpg
『タス通信』より
2017年2月27日17時25分配信
【情報筋:「アドミラル・グリゴロヴィチ」はシリアのテロ集団戦闘員へ「カリブル」を発射しない】
モスクワ、2月27日/タス通信

地中海へ向かった黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、この間(地中海滞在中)、シリアに位置するテロ集団戦闘員へ打撃を与える為に有翼ミサイル「カリブル」を使用する計画は無い。
『タス通信』軍事-外交筋より伝えられた。

対談者によると、同艦は火曜日の午前に黒海海峡を通過し、2月28日の夕方には海軍地中海常設グループへ加わる。

「フリゲートは、シリアのテロリストへ打撃を与える為にミサイル複合体カリブルの使用を計画しておりません」
情報提供者は話した。
彼は、ロシア航空宇宙軍の戦力と手段は、この為に充分であると説明した。

対談者は更に、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は航海中に水、燃料、食料の在庫を補充する為にシリアタルトゥース港へ寄港すると伝えた。

以前、ロシア連邦国防省が発表したように、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3度目となる遠距離航海へ出発し、この間に地中海ロシア海軍グループの一員として行動する。



[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

7月13日には黒海で戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で砲撃訓練を行なう]

8月下旬には「抜き打ち演習」へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


2016年9月24日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めての地中海航海へと出発しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャへ向かった]

地中海へ出た「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、9月28日にギリシャケルキラ(コルフ)島を訪問しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャのケルキラ(コルフ島)を訪問した]
16-0924e.jpg

10月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」ギリシャから去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはギリシャを去った]

10月7日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはセヴァストーポリへ帰投した]


それから約1ヶ月後の2016年11月3日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は再び地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖へ向かった]

11月4日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
16-1109e.jpg

その後、北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする航空打撃艦グループへ加わりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は11月11日頃までシリアタルトゥース港へ寄港して各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイルによるシリア領内のテロ組織への攻撃を準備する]

2016年11月15日、シリア領内イドリブホムスISIL(イラク・レバントのイスラム国)及びアル=ヌスラ戦線の施設への攻撃が開始されました。
16-1115d.jpg
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

攻撃へ参加したのは重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機、沿岸ミサイル「バスチオン」(本来は地対艦ミサイル)であり、この他、「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア領内のテロ組織へ巡航ミサイルを発射した]



その後もロシア海軍空母機動部隊の一員として地中海東部に居たようですが、12月中旬には機動部隊を離れて帰路に就き、12月18日にボスポラス海峡を通過して黒海へ入りました。
16-1219a.jpg

2016年12月19日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖から帰投した]

その後、12月25日に92名(アレクサンドロフ・アンサンブル団、いわゆる赤軍合唱団のメンバーを含む)を乗せてソチ空港を離陸し、黒海へ墜落したロシア軍旅客機Tu-154の捜索に参加しました。
17-0128d.jpg

『スプートニク日本語版』より
【露軍機ツポレフ154墜落】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月25日10時16分配信
【ロシア国防省のTu-154の機上滞在者リスト】


そして2017年にも「アドミラル・グリゴロヴィチ」は長期航海を行ないます。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2017年に長期航海を行なう]

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年2月27日にセヴァストーポリを出航しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

当初は非公式筋からの情報として伝えられていましたが、すぐ後に黒海艦隊広報部から正式に発表されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年2月27日15時31分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリから地中海へ出発した】

2月28日にはボスポラス海峡を通過して地中海へ入り、シリア沖へ向かいます。


3たび地中海へ向かった「アドミラル・グリゴロヴィチ」ですが、今回は、有翼ミサイル「カリブル」によるシリア領内テロリストへの攻撃は計画されていないとの事です。
16-0715b.jpg
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]