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ロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドの近代化改装は2023年12月に完了する

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『タス通信』より
2023年3月2日9時41分配信
【原子力潜水艦「レオパルド」の北方艦隊への復帰は12月に計画されている】
モスクワ、3月2日/タス通信

プロジェクト971原子力潜水艦「レオパルド」は、修理及び近代化の後、2023年12月に北方艦隊の戦闘編制への復帰が計画されている。
『タス通信』『全ロシア海軍支援運動』のトップ、ウラジーミル・マリツェフより伝えられた。
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「高度な近代化及び工場試験の完了後、レオパルドの艦隊への引き渡しは2023年12月に計画されています」
彼は話した。

当初、「レオパルド」艦隊への引き渡しは2021年後半に計画されていた。

2020年12月25日、原子力潜水艦艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)の造船台から出渠した。
同社埠頭での作業を完了した後、同艦は試験へ入る。

現在、北方艦隊潜水部隊第24潜水艦師団(野獣師団)には、プロジェクト971原子力潜水艦「パンテーラ」「ヴェプリ」「ゲパルト」が在る。
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同プロジェクトの潜水艦1隻は太平洋艦隊の戦闘編制に在る。
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同プロジェクト潜水艦は静粛性の増加が特徴である。



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プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-328は、1988年10月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で起工されました。
1991年1月24日には「レオパルド」と命名され、1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更され、6月28日に進水しました。

1992年10月15日から30日まで工場航行試験が行なわれ、12月15日には国家受領試験が完了し、同年12月30日に海軍へ納入されました。
1993年1月15日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。

就役後の1993年1月29日にガジエヴォ基地へ到着し、2月5日には第24潜水艦師団「野獣師団」へ編入されました。
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1993年8月8日にはヴィクトール・チェルノムイルジン首相「レオパルド」を訪問しました。
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その後はバレンツ海北極海で哨戒任務に就きました。

1997年と、2006年~2007年にセヴェロドヴィンスクで修理が行なわれました。

2007年には有翼ミサイル3M-10(グラナート)を発射しました。
この時点でグラナートは、ロシアアメリカ核軍縮合意(海軍では弾道ミサイル潜水艦以外の核兵器は全て撤去)によりロシア海軍原潜から撤去されていたのですが、にも関わらずこのミサイルを発射したのは、おそらくは、このミサイルをベースにして開発された輸出用の巡航ミサイル「クラブ」(後にロシア海軍でも「カリブル」として採用)の試験に関連しての事でしょうか。
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2011年7月にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航され、近代化改装が始まりました。
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近代化改装の完了は、当初は2015年末の予定でしたが、その後、2018年末に延期されました。
しかし2018年末にも改装は完了しませんでした。
[アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する]
[近代化改装されるプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは2018年にロシア海軍へ復帰する]

その後、「レオパルド」に関する情報は途絶えましたが、2020年12月25日に再進水しました。
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[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは再進水した]

進水後は岸壁で艤装が進められています。

「レオパルド」ロシア海軍への復帰は2021年中に予定されていましたが、翌年に延期される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドの近代化改装は2021年後半に完了する]

「レオパルド」は2022年に洋上試験を行なう予定でしたが、結局実現には至りませんでした。
[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは2022年に洋上試験を行なう]

これにより、「レオパルド」ロシア海軍への復帰も2023年12月に延期される事になりました。

近代化改装により、「レオパルド」プロジェクト971Mにアップグレードされ、有翼ミサイル「カリブル」の運用能力が付与されます。


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『ズヴェズドーチカ』は、「レオパルド」の他に、「ヴォルク」「サマーラ」プロジェクト971Mへの近代化改装を行ないます。

この他、『ズヴェズドーチカ』傘下の艦船修理工場『ネルパ』(スネシュノゴルスク)は、「チグル」の近代化改装を行ないます。
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北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは7月31日の『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する為にクロンシュタットへ到着した

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『タス通信』より
2022年7月26日17時4分配信
【原子力潜水艦「ヴェプリ」は主要海軍パレードへ参加する為にバルト海へ到着した】
タス通信、7月26日

北方艦隊プロジェクト971「シチューカ-B」多目的原子力潜水艦「ヴェプリ」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加する為にバルト海へ到着した。
『タス通信』は市の治安機関の情報筋より伝えられた。

「原子力潜水艦ヴェプリは、主要海軍パレードへ参加する為にフィンランド湾へ到着し、樽に繋がれています。
潜水艦の乗組員は、北方からバルト海への艦隊間移動任務を成功裏に遂行し、クロンシュタット泊地でパレードへの参加準備に着手しました」

対談者は話した。

『タス通信』は、この件について公式のコメントを得ていない。

連合王国海軍が7月22日に発表した声明によると、ブリテン海軍23型対潜フリゲート「ポートランド」ヘリコプター「マーリン」の助力の下で、『海軍の日』に敬意を表したパレードへ参加する為にサンクトペテルブルクへ向かっていた北方艦隊多目的原子力潜水艦K-560「セヴェロドヴィンスク」K-157「ヴェプリ」ノルウェー海及び北海で同行した。

原子力潜水艦「セヴェロドヴィンスク」がパレードへ参加するのは初めてであり、原子力艦「ヴェプリ」は昨年にも参加している。

以前、サンクトペテルブルク及びクロンシュタット主要海軍パレードへ参加する為、北方艦隊の艦:原子力水中ロケット巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」、フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」、大型揚陸艦「イワン・グレン」が到着したと伝えられた。



プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-157は、1990年6月16日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。
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1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更されました。
1993年4月6日に「ヴェプリ」(猪)と命名されました。
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1994年12月10日に進水しました。

1995年6月29日から航行試験が始まり、同年11月3日に終了しました。

1995年11月25日に受領証書への署名が行なわれ、11月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1995年12月10日にはヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ到着し、12月29日には北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。
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1998年9月11日、ガジエヴォ基地に停泊中の「ヴェプリ」で殺人事件が発生し、8名の水兵が殺害されました。
犯人の水兵も射殺されました。

2003年7月5日~11日には、ノルウェー海フランス海軍との合同演習へ参加しました。

2004年9月には北東大西洋フランス海軍との合同演習へ参加しました。
同年9月21日から29日までフランスブレスト港を訪問しました。
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2012年には予備役となり、2013年11月20日には寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。

2014年に艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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当初、「ヴェプリ」の近代化改装は2017年末までに完了する予定でしたが、実現しませんでした。
[近代化改装される原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2017年末にロシア海軍へ復帰する]
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2020年3月19日(ロシア海軍潜水艦船員の日)、「ヴェプリ」は航行試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦ヴェプリは航行試験を開始した]

航行試験は3月26日に完了しました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリの航行試験は完了し、2020年4月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

しかし、航行試験中に何らかの不具合が発覚したらしく、それを修正する必要が生じた為、ロシア海軍への引き渡しは2020年6月末になりました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年6月末にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

そして6月中に不具合の修正は完了せず、ロシア海軍への引き渡しは2020年7月中旬に延期されました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2020年7月中旬にロシア海軍北方艦隊へ復帰する]

「ヴェプリ」は2020年8月初頭までにロシア海軍へ復帰しました。
[近代化改装された原子力巡洋潜水艦ヴェプリはロシア海軍北方艦隊へ復帰した]

2021年7月25日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットで行なわれた観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
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[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の3隻の原子力潜水艦は現地へ到着した]

2022年5月12日にはバレンツ海原子力水中巡洋艦「カザン」(2021年5月7日就役)と対戦方式の水中戦闘訓練を行ないました。
『ズヴェズダーテレビ』より
2022年5月12日15時9分配信
【北方艦隊の潜水艦はバレンツ海の「決闘」で対決した】


そして2022年7月31日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)にも、昨年に引き続き参加する事になり、7月26日に現地へ到着しました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクと原子力巡洋潜水艦ヴェプリは2022年7月31日のロシア海軍の日にクロンシュタットの観艦式へ参加する]

近代化改装により巡航ミサイル「カリブル」を搭載するロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦チグルは2023年末に復帰する

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『タス通信』より
2022年7月15日9時3分配信
【防衛産業企業体の情報筋:潜水艦「チグル」は近代化の後に複合体「カリブル」搭載艦となる】
モスクワ、7月15日/タス通信

プロジェクト971(「シチューカ-B」多目的原子力潜水艦K-154「チグル」は、2023年に近代化を完了した後にミサイル複合体「カリブル-PL」を兵装として受け取る。
『タス通信』防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「原子力潜水艦チグルは工場『ネルパ』で近代化された後に北方艦隊の戦闘編制へ復帰し、複合体カリブルで武装します」
対談者は話した。
他の情報筋は、修理と近代化の完了は、来年(2023年)末になる事を明らかにした。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、この情報について『タス通信』へコメントしなかった。

以前、原子力潜水艦「チグル」機器構成の修理の完了は今年(2022年)に計画されていると伝えられた。
艦は修理の為、艦船修理工場『ネルパ』(『統合造船業営団』へ加わっている艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の支所)へ2019年に到着した。

『ズヴェズドーチカ』と、その傘下企業は、太平洋艦隊からの2隻を含む計5隻のプロジェクト971原子力潜水艦の修理と近代化を行なっている。

北方艦隊の第24潜水艦師団(「野獣」の名が付いた潜水艦)は、プロジェクト971原子力潜水艦「パンテーラ」「ヴェプリ」「ゲパルト」で編成されている。
報じられているように、原子力潜水艦「レオパルド」は2022年、「ヴォルク」は2023年に編制へ復帰する。
従って、2023年には「野獣」は、殆ど完全に集合する。
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プロジェクト971原子力大型潜水艦K-154は、1989年9月10日にセヴェロドヴィンスク生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されました。

1991年4月1日に乗組員の編成が完了し、同年7月25日に「チグル」(タイガー)と命名されました。

1992年6月3日付で「原子力巡洋潜水艦」に分類変更されました。

1993年6月10日に『セヴマシュ』の造船台を出渠し、6月26日に進水しました。

1993年9月7日に原子炉が始動され、10月~11月に工場航行試験を実施し、11月18日~12月28日に国家試験を実施しました。
この間、11月19日に魚雷発射試験、11月24日にミサイル発射試験を行ないました。

1993年12月29日に受領-納入証書へ署名され、ロシア海軍へ納入されました。

1994年1月5日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1994年1月14日にヤーゲリナヤ湾の駐留基地ガジエヴォへ到着し、1月21日に北方艦隊第3潜水艦小艦隊第24潜水艦師団「野獣師団」へ編入されました。
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1995年4月24日から7月9日まで原子力巡洋潜水艦K-461「ヴォルク」と共に大西洋で戦闘勤務に就きました。

1996年4月から6月まで原子力巡洋潜水艦「ヴォルク」と共に大西洋で戦闘勤務に就きました。

1997年4月、戦闘訓練中にタービンエンジンが故障し、補助ディーゼルを使って基地へ戻りました。

1998年10月、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』へ回航され、2002年12月まで修理が行なわれました。
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2002年12月、北方艦隊第12潜水戦隊第24潜水艦師団へ復帰しました。
(第24潜水艦師団所属は変わらないが、その上部組織が変更された)

2003年3月から2004年1月までポリャールヌイ第10艦船修理工場で修理が行なわれました。
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2004年には北極海で新型機器の試験を兼ねた航海を行ないました。

その後も毎年バレンツ海などで行動し、2010年9月には親衛原子力巡洋潜水艦K-335「ゲパルト」と共に有翼ミサイルを発射しました。

2011年には北方艦隊潜水艦部隊第24潜水艦師団所属となりました。
(第24潜水艦師団所属は変わらないが、その上部組織が変更された)

2011年4月~6月には親衛原子力巡洋潜水艦「ゲパルト」と共に戦闘勤務へ就きました。

2011年末までに水中音響複合体(ソナー)の修理の為、スネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』(艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』の傘下)へ回航されました。
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2013年1月下旬までに復帰しました。
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2019年末までに再び艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、オーバーホールが始まりました。
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「チグル」のオーバーホールは2022年末までの完了が予定されていました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力巡洋潜水艦チグルのオーバーホールは2022年に完了する]

しかし、当初は予定に無かった巡航ミサイル「カリブル」の運用能力を付与する近代化も行なわれる事になり、復帰は2023年末に延期されました。

近代化改装される親衛原子力巡洋潜水艦サマーラは2023年にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する

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『イズベスチヤ』より
2022年1月17日0時1分配信
【「アクラ」(鮫)が来るべき時:潜水艦「サマーラ」は修理後に太平洋へ戻って来る】

何故プロジェクト971多目的原子力潜水艦は世界で最も危険なものの1つと考えられてるのか

鋼鉄の「鮫」太平洋艦隊へ補充される。
プロジェクト971原子力潜水艦「サマーラ」は2023年に太平洋艦隊へ復帰する。
それは修復され、小規模な近代化が行なわれる。
特に、潜水艦にはミサイル「カリブル」が登場する。
その間、同型の原子力潜水艦「ブラーツク」の修理は不適当と認められ、復帰する事は無い。
双方の潜水艦は、2010年代初めから海上へ出航していない。
2014年に「サマーラ」「ブラーツク」は特別な操作の結果、カムチャツカからセヴェロドヴィンスクの工場へ修理の為に輸送された。
専門家は、同プロジェクト潜水艦は、依然として最も危険なものの1つであると指摘した。

[「鮫」は「吠える雌牛」に非ず]
『イズベスチヤ』
軍当局の情報提供者が話したように、国防省はプロジェクト971原子力潜水艦「サマーラ」の更新された作業スケジュールに同意し、承認した。
潜水艦は来年には艦隊へ復帰する予定である。
ではあるが、対談者は、原子力潜水艦の引き渡し時期が延期される可能性を排除していない。

既存の契約の補足合意で示されているように、「サマーラ」「技術的状態に応じた修理と修理間時期の延長」を行なう事が決定されている。
潜水艦太平洋艦隊への引き渡しは、文書によると2023年に予定されている。

軍当局の対談者は、原子力潜水艦には新たな電波電子機器が設置され、更には幾つかのユニットとメカニズムが交換されると説明した。
しかしメインは、原子力潜水艦の兵器に有翼ミサイル「カリブル」が補充される事である。

一方、太平洋艦隊には、「サマーラ」の姉妹艦~原子力潜水艦「ブラーツク」は欠けたままとなるが、こちらも修理が計画されていた。
『イズベスチヤ』が閲覧できる文書によると、2013年7月26日、国防省株式会社『艦船修理センター・ズヴェズドーチカ』との間で、2隻の原子力潜水艦・514号「ブラーツク」517号「サマーラ」の近代化の契約が締結された。
しかし、「ブラーツク」の修理は、結局断念される事が決まった。
潜水艦は、2018年3月5日に追加合意が締結された後、近代化の国家契約から除かれた。

以前に『イズベスチヤ』は、修理と近代化の後、「シチューカ」は水中から発射できる有翼ミサイル「カリブル-PL」が設置される。
この事は、潜水艦の地上目標の破壊を可能にする。
このミサイルは、シリアでの対テロ作戦中の2015年12月、ディーゼル潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」から初めて発射された。

「サマーラ」「ブラーツク」プロジェクト971「シチューカ-B」に属する。
西側では、このクラスは「アクラ」と呼ばれている。
この多目的原子力潜水艦は、敵の原子力潜水艦及び航空母艦グループの捜索、探知、追跡、そして破壊の為に意図されている。
サンクトペテルブルク潜水艦船員クラブ代表イーゴリ・クルディン予備役1等海佐は『イズベスチヤ』へ話した。
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「同プロジェクト潜水艦は、非常に大きな成功を得ました」
専門家はこう考えている。
「初めて航跡探知装置が設置され、水中音響接触が始まるまでに敵を見つける事が可能となりました。
このような装置は、潜在敵の潜水艦には1つも有りません。
シチューカ-Bには大いなる近代化の余裕が有ります。
潜水艦の耐久性の有る船体は数十年に渡る勤務が考慮されています。
電子機器、兵装、電波技術複合体及び水中音響複合体を交換すれば、シチューカ-Bは更に長期間軍備として留まります。
同時にサマーラは、2023年には高度な捜索能力を持つ現代的な潜水艦となります。
それでも未だ、このような原子力潜水艦の主な任務は、敵の水中ロケット艦の探知と破壊です。
戦争が始まった場合、彼らは、我々の領土への打撃を与えるよりも前に、それを見つけ、破壊しなければなりません。
これに加え、潜水艦の近代化は、新たなものを造るよりは遥かに安価です」


「シチューカ-B」は低騒音であり、最初に敵を探知する事を可能にすると専門家は指摘した。
アメリカ人は長い間、その戦闘資質と能力を評価していた~これは、「吠える雌牛」の綽名から解放された最初のソヴィエト原子力潜水艦であった。

「ある時、このような潜水艦の艦長であり、ロシア英雄称号を受けたアレクセイ・ブリリチェフ中将は、シチューカが何時間では無く、何日もアメリカの原子力潜水艦を追跡し、気付かれる事は有りませんでした」
イーゴリ・クルディン
は想い起こした。

プロジェクト971潜水艦は、海軍の戦闘能力を保持する上で大きな役割を果たしたと軍事専門家ドミトリー・ボルテンコフ『イズベスチヤ』へ話した。
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「ポストソヴィエト時代、原子力潜水艦の中で、これらの潜水艦が最も航海へ行きました」
彼は指摘した。
「そのお陰により、各艦で海軍の為の新たな士官を維持し、教育する事が出来ました。
原子力潜水艦の運用に置いて、海上での実地経験は非常に重要です~このような技量は、世代から世代へと伝えられていきますから。
艦長は、潜水艦の行動と使用する兵器の特徴を教え、説明しなければなりません。
経験は、ここで非常に重要となります」


「シチューカ」は、第4世代多目的潜水艦プロジェクト885「ヤーセン」及び885M「ヤーセン-M」で代替されなければならない。
これらは、敵の潜水艦へより効果的に対処できると専門家は指摘した。

[北方海上航路で行った]
「ブラーツク」
「サマーラ」コムソモリスク・ナ・アムーレ造船工場で建造され、それぞれ1989年と1994年に太平洋艦隊へ組み入れられた。
双方の潜水艦には、普通では無い運命が有った。

「サマーラ」は2000年代には太平洋艦隊において、艦隊が言うように、最も「航行している」潜水艦であった~それは常に航海していた。
しかし、2013年には更新が必要となった。
「ブラーツク」は2003年にカムチャツカ『北東修理センター』へ修理の為に移管された。
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2008年には、必要な作業の為に2億5000万ルーブル以上が割り当てられた。
それが完了すると、2012年に潜水艦は係留試験を開始しなければならなかった。
しかし、2013年のセルゲイ・ショイグ国防相『北東修理センター』への訪問中、修理は行われておらず、この数年間潜水艦は作業目録の作成しか行なわず、37名に減らされた原子力艦の乗組員は、実際には何もしていない事が明らかになった。

この時に軍当局は、これらの潜水艦を国のヨーロッパ部分に位置する工場の1つへ移送する決定を下した。
2014年、セヴェロドヴィンスク工場『ズヴェズドーチカ』へ移送する操作が行なわれた。
双方の潜水艦は、ネーデルラント輸送ドック船「トランスシェルフ」へ積載され、困難な結氷環境下で北方海上航路での移動を行なった。

プロジェクト971の原型と修正版により、合計で15隻の原子力潜水艦が建造され、この内の一部は既に除籍されている。
このシリーズの潜水艦は約110メートルの全長を有し、水中最大速力-時速61キロメートル、潜航深度600メートル。乗組員73名。
このような潜水艦の兵装として、核弾頭の有翼ミサイルRK-55「グラナート」、ロケット魚雷と水中ロケットが有る。



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プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-295は、1993年11月7日にコムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で起工され、1994年7月15日に進水し、1995年7月17日にロシア海軍へ納入され、同年7月29日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。

1995年9月28日にカムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスク(クラシェニーンニコフ湾)へ到着しました。
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1995年12月29日に「ドラコン」と命名されました。
1998年9月18日にはプロジェクト627A原子力潜水艦K-133から親衛称号と親衛海軍旗を引き継ぎ、親衛原子力巡洋潜水艦となりました。
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1999年8月30日に「サマーラ」と改名されました。

2001年10月15日から2002年1月30日まで戦闘任務(洋上パトロール)を遂行しました。

2002年~2003年にも太平洋上で戦闘任務を遂行しました。

2004年に戦闘任務を遂行しました。

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2010年春にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加し、同年7月25日にはウラジオストク『ロシア海軍の日』観艦式へ参加し、同年10月~11月には日本海で同型艦「ネルパ」(インド海軍へリース)の洋上試験をサポートしました。

2013年からは修理待ちで非稼働状態となりました。


その後、「サマーラ」は、同型艦「ブラーツク」と共にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を行なう事になりました。
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで修理される]
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

2014年8月下旬、ネーデルラントドック型輸送船に載せられ、北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻は近代化改装の為に北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ送られる]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]



2隻は2014年9月25日に『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した]

しかし、他の作業が優先された為に「サマーラ」(と「ブラーツク」)の近代化改装工事は後回しにされ、『ズヴェズドーチカ』の岸壁に係留されたままとなりました。
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先延ばしされていた近代化改装工事は、2020年8月に始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦ブラーツクとサマーラの近代化改装は2020年秋に始まる]

現在の所、「サマーラ」の近代化改装工事の完了は、2023年に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦サマーラの近代化改装は2023年に完了する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦サマーラは2023年に近代化改装を完了する]


なお、「サマーラ」と一緒に『ズヴェズドーチカ』へ移送された「ブラーツク」は、近代化改装を断念して退役する事になるようです。
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ロシア海軍太平洋艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦サマーラの近代化改装の具体的な完了時期は未だ決まっていない

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『タス通信』より
2021年12月11日9時5分配信
【情報筋:「シチューカ」シリーズ潜水艦「サマーラ」のロシア連邦海軍への復帰時期は未だ定まっていない】
モスクワ、12月11日/タス通信

太平洋艦隊の一員であるプロジェクト971(コード名「シチューカ-B」)原子力潜水艦「サマーラ」が修理及び近代化の後にロシア連邦海軍へ復帰する最終的な時期は未だ定まっていない。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ置かれた後、原子力潜水艦サマーラの近代化を伴う修理が始まり、多くの機器が取り外されました。
現在、それの交換に関する追加合意の締結が予定されています。
その後でのみ、作業の完了時期についての話ができるようになります」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

2020年4月、『タス通信』は、長年修理を待っているプロジェクト971原子力潜水艦「サマーラ」「ブラーツク」は、同年にもそれを待っていると報じた。
艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)がこれらの潜水艦の中間修理と近代化へ着手したのは2020年後半であった。

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当初、「サマーラ」及び同プロジェクトの潜水艦「ブラーツク」とは、カムチャツカヴィリュチンスクに位置する『北東修理センター』での修理が計画されていたが、2013年3月にロシア国防相セルゲイ・ショイグ上級大将が同社を訪問した後潜水艦の近代化を別の実行者へ移管する決定が採択された。
このような決定の原因は、2008年の開始が予定されていた修理作業時期の遅延によるものであった。
2014年9月、「サマーラ」「ブラーツク」は、北方海上航路艀輸送船により『ズヴェズドーチカ』へ送り届けられた。

プロジェクト971「シチューカ-B」原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
「ブラーツク」は1989年、「サマーラ」は1995年に海軍の戦闘編制へ加わった。
修理及び近代化の後、潜水艦有翼ミサイル「カリブル-PL」の搭載艦となる。
更に、新たなミサイルに加え、それは現代的な電波電子兵装と有力な水中音響ステーションを得ると伝えられている。



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プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-295は、1993年11月7日にコムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で起工され、1994年7月15日に進水し、1995年7月17日にロシア海軍へ納入され、同年7月29日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
1995年12月29日に「ドラコン」と命名されました。

1998年9月18日にはプロジェクト627A原子力潜水艦K-133から親衛称号と親衛海軍旗を引き継ぎ、親衛原子力巡洋潜水艦となりました。
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1999年8月30日に「サマーラ」と改名されました。

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2010年春にはロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2010』へ参加し、同年10月~11月には同型艦「ネルパ」(インド海軍へリース)の洋上試験をサポートしました。

2013年には修理待ちで非稼働状態となりました。


その後、「サマーラ」は、同型艦「ブラーツク」と共にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』で近代化改装を行なう事になりました。
[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで修理される]
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

2014年8月下旬、ネーデルラントドック型輸送船に載せられ、北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ向かいました。
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻は近代化改装の為に北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ送られる]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]



2隻は2014年9月25日に『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の原潜ブラーツクとサマ―ラはセヴェロドヴィンスクの艦船修理工場へ到着した]

しかし、他の作業が優先された為に「サマーラ」(と「ブラーツク」)の近代化改装工事は後回しにされ、『ズヴェズドーチカ』の岸壁に係留されたままとなりました。
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先延ばしされていた近代化改装工事は、2020年8月に始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦ブラーツクとサマーラの近代化改装は2020年秋に始まる]

以前には「サマーラ」は2023年に近代化改装を終えてロシア海軍へ、即ち太平洋艦隊へ復帰すると報じられていましたが、現時点においては、未だ具体的な復帰時期は決まっていないようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦サマーラの近代化改装は2023年に完了する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦サマーラは2023年に近代化改装を完了する]

近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは2022年に洋上試験を行なう

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『タス通信』より
2021年12月9日0時52分配信
【原子力潜水艦「レオパルド」は修理と近代化の後、2022年に試験へ入る】
モスクワ、12月8日/タス通信

プロジェクト971原子力潜水艦「レオパルド」は、修理と近代化の後、2022年に試験へ入る。
『タス通信』は水曜日に艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』総取締役セルゲイ・マリチェフより伝えられた。

「レオパルドは修理と近代化の後、2022年に海上での試験へ入ります」
彼は『統合造船業営団』企業の年次代表者会議の控室で話した。

『タス通信』への情報提供者によると、修理と近代化の後のプロジェクト971原子力潜水艦の艦内の攻撃手段の弾数は以前と同様のまま~40基のミサイル及び魚雷~であるが、有翼ミサイル「カリブル-PL」を勘定に入れて拡張される。
公開出版物によれば、その最大飛翔距離は2500kmである事が知られている。

現在、『ズヴェズドーチカ』と、その傘下企業は、太平洋艦隊からの2隻を含む計5隻のプロジェクト971原子力潜水艦の近代化を行なっている。



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プロジェクト971「シチューカ-B」原子力大型潜水艦K-328は、1988年10月26日にセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で起工されました。
1991年1月24日には「レオパルド」と命名され、1992年6月3日には「原子力巡洋潜水艦」に類別変更され、6月28日に進水しました。

1992年10月15日から30日まで工場航行試験が行なわれ、12月15日には国家受領試験が完了し、同年12月30日に海軍へ納入されました。
1993年1月15日に海軍旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。

就役後の1993年1月29日にガジエヴォ基地へ到着し、2月5日には第24潜水艦師団「野獣師団」へ編入されました。
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1993年8月8日にはヴィクトール・チェルノムイルジン首相「レオパルド」を訪問しました。
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その後はバレンツ海北極海で哨戒任務に就きました。

1997年と、2006年~2007年にセヴェロドヴィンスクで修理が行なわれました。

2007年には有翼ミサイル3M-10(グラナート)を発射しました。
この時点でグラナートは、ロシアアメリカ核軍縮合意(海軍では弾道ミサイル潜水艦以外の核兵器は全て撤去)によりロシア海軍原潜から撤去されていたのですが、にも関わらずこのミサイルを発射したのは、おそらくは、このミサイルをベースにして開発された輸出用の巡航ミサイル「クラブ」(後にロシア海軍でも「カリブル」として採用)の試験に関連しての事でしょうか。
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2011年7月にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航され、近代化改装が始まりました。
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近代化改装の完了は、当初は2015年末の予定でしたが、その後、2018年末に延期されました。
しかし2018年末にも改装は完了しませんでした。
[アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する]
[近代化改装されるプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは2018年にロシア海軍へ復帰する]

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その後、「レオパルド」に関する情報は途絶えましたが、2020年12月25日に再進水しました。

[近代化改装されるロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドは再進水した]

進水後は岸壁で艤装が進められています。

「レオパルド」ロシア海軍への復帰は2021年中に予定されていましたが、翌年に延期される事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊のプロジェクト971M原子力巡洋潜水艦レオパルドの近代化改装は2021年後半に完了する]

「レオパルド」は2022年に洋上試験を行ない、その後、北方艦隊へ復帰します。

近代化改装により、「レオパルド」プロジェクト971Mにアップグレードされ、有翼ミサイル「カリブル」の運用能力が付与されます。


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『ズヴェズドーチカ』は、「レオパルド」の他に、「ヴォルク」「ブラーツク」「サマーラ」プロジェクト971Mへの近代化改装を行ないます。

この他、『ズヴェズドーチカ』傘下の艦船修理工場『ネルパ』(スネシュノゴルスク)は、「チグル」の近代化改装を行ないます。
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ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦クズバスは長期任務を終えてカムチャツカの基地へ帰投した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2021年8月24日8時41分配信
【太平洋艦隊の原子力潜水艦「クズバス」は海上での長期の任務遂行後に駐留所へ戻った】

太平洋艦隊原子力潜水艦「クズバス」は、海上での長期の任務遂行後に駐留所へ戻った。

太平洋艦隊潜水部隊の恒久駐屯所で潜水艦船員は、連合部隊司令部、本部の士官、ヴィリュチンスク市区域管理部、艦隊の退役将兵、軍事スポーツ少年団員、家族及び親類に歓迎された。

原子力潜水艦「クズバス」艦長は、乗組員は与えられた任務を遂行し、健常であり、新たな命令を実行する準備を整えていると報告した。

太平洋艦隊潜水部隊司令官臨時代行のロシア英雄ワレーリー・ワルフォロメーエフ少将は、戦闘任務を成功裏に遂行した乗組員を祝福し、伝統の下で乗組員へ子豚の丸焼きを贈った。

式典は、特に顕著な働きを見せた将兵への表彰で終わった。

潜水艦船員の故国への帰還は、更に、市庁の指導者、退役将兵、婦人評議会の代表により祝福された。

原子力潜水艦「クズバス」は、第3世代のプロジェクト971「シチューカ-B」多目的原子力潜水艦であり、高い隠密性を持ち、深度600メートルまでの潜航が可能であり、自立航行期間は100日間である。



プロジェクト971「シチューカ-B」(NATOコード名「アクラ」)原子力大型潜水艦K-419は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市レーニン共産党青年団記念造船工場(現アムール造船工場)で1991年7月28日に起工されました。

建造中にソ連邦は解体されましたが、1992年5月18日に進水し、1992年12月31日にロシア海軍へ納入されました。
この間、1992年4月28日には「原子力巡洋潜水艦」へ類別変更されました。

翌1993年1月30日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

1993年2月5日に太平洋艦隊第2潜水艦小艦隊・第45潜水艦師団へ編入され、7月10日にカムチャツカ半島ヴィリュチンスク基地へ到着しました。
1993年4月13日には「モルシュ」Моржと命名されました。

1995年10月14日から12月15日まで戦闘勤務を実施。
1996年5月5日から7月26日まで戦闘勤務を実施。
1997年7月6日から8月18日まで戦闘勤務を実施。

1998年1月29日にロシア海軍総司令官の指示で「クズバス」Кузбассと改名されました。
因みに、「クズバス」Кузбасс「クズネツク炭田」Кузнецкий угольный бассейн の略称です。

1998年5月1日、第10潜水艦師団へ転属しました。

2001年には小規模な修理を行ないました。

2007年8月には原子力巡洋潜水艦「ネルパ」(現在はインド海軍へリース)の試験の支援へ参加しました。

2007年9月から12月までボリショイ・カーメニドックで修理を実施。

2008年7月末にはウラジオストク沖でロシア海軍記念日の観艦式に参加しました。
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2009年にはボリショイ・カーメニ艦船修理工場「ズヴェズダー」へ回航され、核燃料交換などを含む大規模なオーバーホールと、部分的な近代化改装(プロジェクト971Uへのアップグレード)が始まりました。
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オーバーホール(近代化改装)は2015年秋にようやく完了しました。

2015年12月18日にはロシア連邦首相ドミトリー・メドベージェフ氏(前ロシア連邦大統領)が「クズバス」を視察しました。

当初の計画では、「クズバス」は2015年12月末までに太平洋艦隊へ復帰する筈だったのですが、数ヶ月間延びて2016年3月下旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦クズバスは2016年3月末までに復帰する]

「クズバス」は、「ロシア潜水艦乗員の日」である2016年3月19日に太平洋艦隊へ引き渡されました。
[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスは2016年3月19日にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]
[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]


復帰した「クズバス」は、2016年7月31日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクで行なわれた観艦式へ参加しました。

その後、カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクへ向かいました。
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以後の「クズバス」の動向は一切公表されていませんでしたが、2017年9月8日にはカムチャツカ沖で魚雷発射訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦クズバスはカムチャツカ沖で魚雷発射訓練を行なった]

2017年9月15日には戦略用途原子力水中巡洋艦「リャザン」と対決(決闘)方式の戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力水中巡洋艦リャザンと原子力巡洋潜水艦クズバスは『決闘』を行なった]

その後の「クズバス」の動向も全く公表されていませんが、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはペトロパブロフスク-カムチャツキーで行なわれた観艦式へ参加しました。
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『ロシア海軍の日』観艦式終了から数日後、「クズバス」オホーツク海で魚雷攻撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦クズバスはオホーツク海で魚雷発射訓練を行なった]

2019年11月21日にカムチャツカ沖魚雷発射訓練を行ないました。
「敵役」を務めたのは、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦「オムスク」です。

[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力巡洋潜水艦クズバスはカムチャツカ沖で原潜への魚雷発射訓練を行なった]

以後、「クズバス」の動向は全く公表されていませんでしたが、2021年8月24日に海上での長期任務を終えてヴィリュチンスクへ帰投しました。

「任務」の具体的な内容は一切明らかにされていませんが、オホーツク海太平洋でのパトロールでしょう。

ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で水上艦部隊への魚雷攻撃訓練を実施した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年6月18日16時5分配信
【潜水艦「ゲパルト」はバレンツ海で仮想敵艦支隊を雷撃した】

バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場における計画戦術演習の枠組みで、巡洋原子力潜水艦「ゲパルト」は、実用(練習)弾の一斉射撃実施を伴う仮想敵艦支隊への魚雷攻撃へ取り組んだ。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」救助曳船「アルタイ」で構成される北方艦隊艦船支隊が水上目標を務めた。

射撃は水中位置から数発の魚雷により実施された。
実施された戦闘訓練は成功と認められた。

射撃実施海域は民間船舶航行の為に閉鎖された。

攻撃実施後、潜水艦乗員は、反撃から回避及び離脱する操艦へ取り組んだ。



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プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-335は、1991年9月23日にセヴェロドヴィンスク市造船工場『セヴマシュ』で起工されました。
1993年2月22日付で「ゲパルト」と命名され、1997年12月4日にはプロジェクト675MKV原子力潜水艦K-22より親衛称号を受け継ぎ、親衛艦となりました。
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ソ連邦解体後の財政難で建造資金の供給が滞った為に工事は遅れ、当初は1995年に就役する予定でしたが1998年に延期され、更に就役は延びる事になりました。

起工から8年後の1999年9月17日に造船台から出され、同年12月7日に進水しました。
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1999年12月15日から2000年9月22日まで工場の岸壁で係留試験が行なわれ、同年12月10日から25日まで工場航行試験第1段階が実施されました。
2001年6月2日から16日まで工場航行試験第2段階が実施され、7月10日から26日まで工場航行試験第3段階と国家受領試験が実施されました。
洋上試験中に同艦は6150海里を航行し、この内の2376海里は潜水状態でした。
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2001年12月3日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。

2001年12月4日、ウラジーミル・プーチン大統領が出席して海軍旗掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。


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2002年2月に北方艦隊第24潜水艦師団~通称「野獣師団」へ編入され、ヤーゲリナヤ湾ガジエヴォ基地へ配備されました。
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2004年と2007年には北方艦隊最高の潜水艦と認定され、海軍総司令官から表彰されました。

2012年1月14日、第10艦船修理工場に居た「ゲパルト」で小火騒ぎが起こりました。
[ロシア原潜「ゲパルト」で火災は無かった]
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2012年2月11日夜、「ゲパルト」水雷長マクシム・ガルキン中尉が艦内で自殺しました。
『窓に!窓に!』より
【ロシア海軍北方艦隊の原潜K-355で自殺が発生】

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2013年から艦船修理工場『ネルパ』でオーバーホールが行なわれ、2015年11月27日に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
このオーバーホールにより、「ゲパルト」の寿命は10年程度延長されました。
[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはオーバーホールを終えて復帰した]

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復帰後の「ゲパルト」の動向は明らかにされていませんでしたが、2021年6月17日にはバレンツ海対潜ミサイルの発射訓練を実施しました。
「敵役」は、同型の原子力潜水艦が務めました。
対潜ミサイルの具体的なタイプには触れられていませんが、おそらくはRPK-6「ヴォドパード」(全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞)でしょう。
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[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で対潜ミサイル発射訓練を実施した]

翌6月18日には、バレンツ海ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」、救助曳船「アルタイ」から成る水上艦部隊に対する魚雷攻撃訓練を実施しました。

ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはバレンツ海で対潜ミサイル発射訓練を実施した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2021年6月17日10時0分配信
【潜水艦「ゲパルト」はバレンツ海の演習において「敵」を対潜ミサイルで撃破した】
モスクワ、6月17日、インタファクス

原子力潜水艦「ゲパルト」は、バレンツ海北方艦隊の戦闘訓練射爆場で実施された計画戦術演習の枠組みにおいて、対潜ミサイルによる水中の仮想敵の撃破へ取り組んだ。
木曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「実用(練習用)弾による射撃は、水中位置から同型潜水艦に対して実施されました」
声明では、こう述べられた。

それによると、実施された戦闘訓練は成功と認められた。

広報サービスは、射撃実施海域は前もって民間船舶航行の為に閉鎖された事を強調した。

「原子力潜水艦ゲパルトの乗組員は、攻撃に先立ち、仮想敵潜水艦の捜索及び追尾の戦術へ取り組みました」
北方艦隊
は伝えた。



プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-335は、1991年9月23日にセヴェロドヴィンスク市造船工場『セヴマシュ』で起工されました。
1993年2月22日付で「ゲパルト」と命名され、1997年12月4日にはプロジェクト675MKV原子力潜水艦K-22より親衛称号を受け継ぎ、親衛艦となりました。
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ソ連邦解体後の財政難で建造資金の供給が滞った為に工事は遅れ、当初は1995年に就役する予定でしたが1998年に延期され、更に就役は延びる事になりました。

起工から8年後の1999年9月17日に造船台から出され、同年12月7日に進水しました。
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1999年12月15日から2000年9月22日まで工場の岸壁で係留試験が行なわれ、同年12月10日から25日まで工場航行試験第1段階が実施されました。
2001年6月2日から16日まで工場航行試験第2段階が実施され、7月10日から26日まで工場航行試験第3段階と国家受領試験が実施されました。
洋上試験中に同艦は6150海里を航行し、この内の2376海里は潜水状態でした。
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2001年12月3日に受領-引渡証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されました。

2001年12月4日、ウラジーミル・プーチン大統領が出席して海軍旗掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。


2002年2月に北方艦隊第24潜水艦師団へ編入されました。

2004年と2007年には北方艦隊最高の潜水艦と認定され、海軍総司令官から表彰されました。

2012年1月14日、第10艦船修理工場に居た「ゲパルト」で小火騒ぎが起こりました。
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2012年2月11日夜、「ゲパルト」水雷長マクシム・ガルキン中尉が艦内で自殺しました。
『窓に!窓に!』より
【ロシア海軍北方艦隊の原潜K-355で自殺が発生】

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2013年から艦船修理工場『ネルパ』でオーバーホールが行なわれ、2015年11月27日に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
このオーバーホールにより、「ゲパルト」の寿命は10年程度延長されました。
[ロシア海軍北方艦隊の親衛原子力巡洋潜水艦ゲパルトはオーバーホールを終えて復帰した]

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復帰後の「ゲパルト」の動向は明らかにされていませんでしたが、2021年6月17日にはバレンツ海対潜ミサイルの発射訓練を実施しました。
「敵役」は、同型の原子力潜水艦が務めました。

対潜ミサイルの具体的なタイプには触れられていませんが、おそらくはRPK-6「ヴォドパード」(全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞)でしょう。
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インドがリースした原子力巡洋潜水艦チャクラ(ネルパ)は2020年春に爆発事故を起こした為にロシアへ返却される

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『タス通信』より
2021年6月9日9時3分配信
【情報筋:潜水艦「チャクラ」は艦内での爆発が故にインドからロシアへ戻る】
モスクワ、6月9日/タス通信

インド海軍プロジェクト971U「シチューカ-B」原子力潜水艦「チャクラ」(INSチャクラ)は、2020年春に起こった高圧空気ボンベの爆発により潜水艦の両方の船体(外殻内殻)が損傷し、インドによるリースからロシアへの期限前返却の理由となった。
『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「潜水艦チャクラ(ロシア海軍では「ネルパ」の名を付けられた)の高圧空気ボンベの爆発は、2020年春に潜水艦が航行中に起こりました。
これは、原子力潜水艦の軽量船体(外殻)と強化船体(内殻)を損傷させました」

彼は話した。
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彼によると、高圧空気ボンベは、軽量船体(外殻)強化船体(内殻)の間に在った。
「爆発の結果、船体は深刻な損傷を受けました。
被害は更に、電波電子兵装及び水中音響兵装にも及びました」

彼は説明した。

対談者は、緊急事態の後、インドの技術専門家が潜水艦の両方の船体(外殻内殻)の修理を行ない、その完了後に水上位置でロシアへ自力航行している事を指摘した。

以前、新聞『ヒンドゥスタン・タイムズ』は情報筋を引用し、2012年から10年間のリースでインドへ引き渡された潜水艦「チャクラ」ウラジオストクへ戻ると報じた。
同紙によると、潜水艦の返却は、リース期限の満了が近付いている事に関連している。

インドテレビ局NDTVによると、早過ぎる潜水艦の返却は「動力装置を含む維持の問題」によるものである。
テレビ局によると、インド人乗組員を乗せた潜水艦は、ロシアインドの艦を同伴してウラジオストクへ向かっている。
6月5日、ロシア太平洋艦隊広報サービスは、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」海洋曳船「カラル」が備蓄補充の為にシンガポールへ到着し、チャンギ海軍基地海域へ投錨の為に停止したと発表した。
『ロソボロネクスポルト』(『ロステック』へ加入)は、潜水艦の返却についての情報へのコメントを拒否した。



[最後のアクラ型原潜「ネルパ」]
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦K-152は、コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』で1993年に起工されました。

1993年4月13日に「ネルパ」と命名されました。

1997年12月4日にはプロジェクト675MK原子力大型潜水艦K-56から親衛旗親衛称号を引き継ぎ、親衛艦となりました。

しかし、資金不足により建造工事は停滞し、完成度68パーセントで放置されました。

その後、インドへのリースが決まり、建造工事が再開され、2006年6月24日に進水しました。

2006年10月には最終艤装工事の為、沿海地方ボリショイ・カーメニへ回航されました。

2007年12月20日から係留試験を開始し、2008年7月18日に完了しました。

2008年10月25日から洋上試験を開始し、10月31日には最初の潜航試験を行ないました。
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洋上試験中の2008年11月8日、自動消火システムの誤作動によりフロンガスが大量放出され、20名が死亡し、21名が入院しました。
犠牲者の大半は『アムール造船工場』の技術者でした。
[ロシア原潜、日本海で事故(ロシア連邦国防省公式サイト)]

翌2009年7月10日、「ネルパ」は洋上試験を再開しました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、再び海洋試験を開始]

2009年7月下旬に洋上試験の第1段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、再試験の第一段階終了]

2009年8月下旬に洋上試験の第2段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、海洋試験の第二段階を完了]

2009年9月下旬に洋上試験の第3段階を完了しました。
[ロシア原潜「ネルパ」、海洋試験の第三段階を完了]

2009年11月下旬から国家試験を開始しました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、最終試験へ]

2009年12月28日、「ネルパ」は仮にロシア海軍へ引き渡されました。
[原子力潜水艦「ネルパ」、ロシア海軍に就役]

2010年5月~6月に国家試験の最終段階が実施されました。

2010年6月~9月にインド海軍の乗組員の訓練が行なわれました。

2011年11月下旬から12月下旬まで最終点検の為、海上へ出ました。

2012年1月23日、ボリショイ・カーメニインド海軍へ引き渡され、「チャクラ」と命名されました。
[原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」はインド海軍に引き渡された]

2012年2月下旬にボリショイ・カーメニを出航し、インドへ向かいました。
[原潜「チャクラ」(ネルパ)は既に出港している]

2012年4月4日、正式にインド海軍へ就役しました。
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]
[原潜チャクラ(ネルパ)は10億ドルで10年間リースされる]

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その後、インド東部ヴィシャーカパトナムに駐留し、インド海軍原子力潜水艦S-72「チャクラ」として運用されました。




インド海軍へ就役してから9年以上経った2021年5月27日、「チャクラ」ヴィシャーカパトナムを出航し、6月3日にはマラッカ海峡へ入りました。
[インドがリースした原子力巡洋潜水艦ネルパはロシアへ返却される]

今後、「チャクラ」ロシア沿海地方へ向かいます。

ロシア太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」沿海地方まで「チャクラ」をエスコートします。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツはシンガポールを去った]

これまでは、「チャクラ」ロシアへ戻るのは維持(メンテナンス)の問題によるものと言われていましたが、今回、実は「チャクラ」が2020年春に高圧空気ボンベの爆発事故を起こし、船体(971は複殻型なので外殻内殻)が損傷し、更には艦首ソナーなどにも被害が出た為である事が明らかになりました。