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クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)で旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月19日3時37分配信
【クリル諸島で我々は第2次世界大戦時の日本の飛行機を発見した】
モスクワ、6月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、クリル諸島マトゥア島ドヴォイナヤ湾沿岸エリアで大祖国戦争(第2次世界大戦)時代のものと見られる日本飛行機を発見した。
東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

「翼が付いた胴体の保存状態は、かなり良好であり、それは、おそらくマトゥア島に駐留していた飛行隊に所属する第2次世界大戦時の軽戦闘機『ミツビシ・ゼロ』であると推察されます。
機体の文字は、とてもよく視認できます」
ゴルデーエフ
は説明した。

飛行機は製造番号1733を有しており、1942年に製造された。
潜水夫は湾、入り江、水中物体を調査したが、専門家はドイツ或いは日本潜水艦が居た場所の痕跡を発見していない。

200名と6隻の艦船から成る遠征隊は、5月7日にウラジオストクを出航し、5月14日にマトゥア島へ到着した。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
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以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
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[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

これと並行して旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]


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そして今回、マトゥア島を調査していたロシア国防省(ロシア海軍)調査隊は、ドヴォイナヤ湾旧日本海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を発見しました。

このゼロ戦製造番号1733で1942年に製造された機体との事です。

1942年に製造されたゼロ戦二一型(A6M2b)三二型(A6M3)ですが、おそらくは生産機数の多い二一型でしょう。

太平洋戦争中にゼロ戦千島列島へ進出した例としては、1944年春の第二〇三海軍航空隊(戦闘第三〇三飛行隊、戦闘第三〇四飛行隊)が有ります。
この頃にはゼロ戦五二型(A6M5)の配備も始まっていましたが、同航空隊のゼロ戦には古い二一型も多く混じっていました。
この時の戦闘第三〇三飛行隊長真珠湾攻撃以来のベテラン岡嶋清熊少佐(海兵63期)、戦闘第三〇四飛行隊長は、後の紫電改飛行隊長として有名な鴛淵孝大尉(海兵68期)でした。
戦闘第三〇三飛行隊には、第2次大戦時の日本のトップエース・西沢広義飛行兵曹長が居ました。

岡嶋清熊少佐
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鴛淵孝大尉
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西沢広義飛行兵曹長
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この他、第二八一海軍航空隊ゼロ戦も1943年5月に千島列島へ進出していますが、千島では敵と交戦する事は無く、同年11月にはマーシャル諸島へ移動しています。

今回発見された機体は、これらの部隊の所属機でしょうか。

ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月6日10時41分配信
【ロシア地理学協会の学術探検でクリル諸島マトゥア島の掩体壕の半分以上が調査された】
モスクワ、6月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、クリル諸島マトゥア島の86ヶ所の砲台及び機関銃座の掩体壕の内の50ヶ所を調査した。
東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは報道機関へ伝えた。

「ロシア連邦国防省と>ロシア地理学協会の学術探検において、マトゥア島の86ヶ所の砲台及び機関銃座の掩体壕の内の50ヶ所が調査されました。
また、サリチェフ火山の麓の小山の斜面では、回廊の剥き出しと倉庫の撤去が続けられています。
5つの探索グループは、ブルドーザー、パワーショベル、他の特殊車両を使用した掘削作業を行なっています」
ゴルデーエフ
は話した。

また、参加者は揚陸艦を接岸させる為のドヴォイナヤ湾海岸での準備作業を続けている。
ゴルデーエフは更に、現在、島には既に移動式飛行場複合体と排水システムが展開し、あらゆるタイプのヘリコプターの着陸の準備が完了している事を想い起した。

200名と6隻の艦船から成る遠征隊は、5月7日にウラジオストクを出航し、5月14日にマトゥア島へ到着した。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
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以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
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[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

更には、旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も始まっています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]

6月6日までに、調査対象(日本軍砲台跡など)86ヶ所の内の50ヶ所の調査が終わりました。


なお、松輪島日本軍陸上砲台は、1944年6月1日にアメリカ海軍潜水艦「へリング」(SS-233)を撃沈しています。
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ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月4日8時26分配信
【(ロシア)国防省とロシア地理学協会の学術探検においてマトゥア島の土木工事が行なわれる】
モスクワ、6月4日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、クリル諸島マトゥア島の要塞建造物の調査の為の土木工事を開始した。
東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは報道機関へ伝えた。

「サリチェフ火山の麓の小山の斜面で、撤去された倉庫から回廊(要塞や拠点の強化エリア、要塞の建物間を繋ぐための地下回廊)が見つかりました。
5つの探索グループは、ブルドーザー、パワーショベル、他の特殊車両を使用した掘削作業を行なっています」
ゴルデーエフ
は話した。

彼によると、各作業の開始前に大気のサンプルが採取され、有害物質の存在に関する分析が行なわれた。
また、参加者は揚陸艦を接岸させる為のドヴォイナヤ湾海岸での準備作業を続けている。
ゴルデーエフは更に、現在、島には既に移動式飛行場複合体と排水システムが展開し、あらゆるタイプのヘリコプターの着陸の準備が完了している事を想い起した。
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国防省、ロシア地理学協会、東方軍管区と太平洋艦隊の200名と6隻の艦船は5月7日にウラジオストクを出航し、5月14日にマトゥア島へ到着した。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
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[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

更には、旧日本軍の地下施設の本格的な調査(重機による掘削)も始まっています。

ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月31日13時45分配信
【クリル列島で日本軍が残したヘリコプタ発着場が復元される】
ハバロフスク、5月31日-ロシア通信社ノーボスチ

クリル諸島マトゥア島で第2次世界大戦時の建築物を調査しているロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、ヘリコプター発着場を復元し、クリル諸島日本軍守備隊の旧司令官官舎の調査を開始した。
火曜日、東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。
ここには地下施設と3本の滑走路が残されている。

「参加者は、舗装を復旧する修復作業を実施し、ヘリコプター発着場の白線を引きました。
学術探検要員は、部隊の陣地が在ったと見られるアイヌ湾地域を調査しました。
探索グループは、要塞建造物、貯蔵施設、旧第2千島駐留軍司令官官舎の調査を開始しました」
ゴルデーエフ
は指摘した。

彼は更に、学術探検の参加者が、機器及び資材の荷揚の為に航行する大型揚陸艦が浜辺へ接岸する為の島の沿岸地区での準備を可能にするドヴォイナヤ湾での土木工事の実施に着手した事を指摘した。
沿岸から巨石、岩石の除去が実行される。
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また、島の風景の製図が行なわれる。

以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月1日12時13分配信
【マトゥア島で日本軍が残した飛行場の修復が始まった】
ハバロフスク、6月1日-ロシア通信社ノーボスチ

クリル諸島マトゥア島で第2次世界大戦時の建築物を調査しているロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、飛行場を復元する為の土木工事を開始した。
水曜日、東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。
ここには地下施設と3本の滑走路が残されている。
現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
前日、学術探検の参加者は、ヘリコプター発着場の白線を引いたと伝えられた。

「参加者は滑走路の工事準備の調査を実施し、航空機の飛行を保障する為の移動式飛行場複合体及び機器を展開します。
飛行場の排水システムが設置されます。
あらゆるタイプのヘリコプターの着陸の為の飛行場の発着場の準備が完了します」
ゴルデーエフ
は話した。

彼は、飛行場が長さ1200メートル以上、幅80メートル、コンクリートとアスファルト舗装の2本の滑走路を有すると説明した。

更に、東方軍管区広報サービス部長によると、要塞建造物の調査が続けられ、機器及び資材の荷揚の為に航行する大型揚陸艦が浜辺へ接岸する為の島の沿岸地区での準備の為、ドヴォイナヤ湾での土木工事が行なわれている。

以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島(日本側呼称:松輪島)へ到着しました。
以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]



そして5月末からマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。

再建される飛行場ヘリコプター発着用として使われる事になるようです。

クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月27日12時21分配信
【マトゥア島で日本軍が残した地下施設が調査される】
ハバロフスク、5月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検においては海岸線上空の調査が実施され、第2次世界大戦以来残されているクリル列島マトゥア島に建設された地下要塞の調査を開始した。
東方軍管区は金曜日に発表した。

現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
戦争時から、このクリルの島には3本の滑走路が残されており、学術探検の参加者は、飛行場と、それ(滑走路)の復活についての評価を行なう。

第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。

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「病院船イルティシュ船上から艦上ヘリコプターKa-27PSが発艦し、サリチェフ火山、島の海岸及び沿岸線、地上に建設された要塞の調査とビデオ映像の撮影を実施しました。
以前に発見された地下に建設された要塞の調査が始まりました。
地下への進入が可能な通路及び建物間の回廊の探索が行なわれます」

報道では、こう述べられた。

実験施設での研究の為、学術探検の参加者が土壌、水、空気を採取した事は注目される。
潜水夫はマトゥア島の入り江と湾内の水路調査作業を実施した。

以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。


現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

調査部隊には、数年前からナホトカでオーバーホールが行なわれ、最近に復帰した病院船「イルティシュ」も同行しています。
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マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
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『平和祈念展示資料館』公式サイトより
【千島・松輪島戦記(PDF)】

クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月27日3時4分配信
【クリル諸島のマトゥア島への太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討される】
アニワ(サハリン州)、5月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア軍は、クリル列島マトゥア島への太平洋艦隊部隊の駐留の可能性について検討する。
東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は表明した。

今、マトゥア島では、国防省及びロシア地理学協会の合同学術探検が行なわれている。
戦争時(第2次世界大戦)から、同島には3本の滑走路が残されている。

「同島への学術探検航海の主な目的は、(マトゥア島への)将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性の調査であります」
スロヴィキン
東方軍管区の定期軍事会議の席上で、こう話した。

将軍は、マトゥア島には既に野外キャンプが設置されている事を指摘した。

太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将指揮下の学術研究隊は、5月7日にウラジオストクから出発した。
現在、(マトゥア)島には約200名が滞在している。


現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、先ずサハリン南部コルサコフへ向かいました。

大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」
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サルベージ船KIL-168
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コルサコフロシア地理学協会のメンバーを乗せた後、調査部隊は5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島(2000年までロシア国境警備隊が駐留していた)へ到着しました。
5月15日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」から調査隊136名と14両の車両の上陸が完了しました。
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以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれており、既に給水・電力供給設備も設置されています。

記事中では、太平洋戦争中に旧日本海軍マトゥア島(松輪島)へ建設した飛行場(3本の滑走路)にしか触れられていませんが、将来的には補給物資供給所などの建設も考慮されています。
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クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月25日12時26分配信
【ショイグ:ロシア海軍はクリルに艦船駐留所を作成するかもしれない】
モスクワ、3月25日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍クリル諸島への艦船駐留の可能性について検討する。
ロシア国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は表明した。

現在、太平洋艦隊の主要基地はウラジオストクカムチャツカ(ヴィリュチンスク)の駐屯地である。

「4月に太平洋艦隊船員は、大クリル列島への3ヶ月間の派遣航海へと向かいます。
その主な目的は、将来的な太平洋艦隊戦力の駐留の可能性についての研究です」
ショイグ
は国防省会議において話した。

近年、国防省クリル諸島において軍の建設を積極的に進めている。
1月にショイグが表明したように、ロシア連邦軍は今年にクリル諸島、更には北極圏の島々における軍事インフラストラクチュアの形成を完了する。

クリル諸島は、ロシア日本の間の長年の領土紛争の対象となっている。
東京は、1855年の2ヶ国間の貿易及び境界線に関する国際条約を引用し、クリル列島イトゥルプ、クナシル、シコタン、そしてハボマイ群島を要求している。

東京は、島の返還が、未だ署名されていない第2次世界大戦終了に伴うロシア連邦との平和条約締結の条件であると主張している。
モスクワの見解は、南クリルは戦争終結までにソヴィエト社会主義共和国連邦の一部として加わったものであり、ロシアの主権は国際法的根拠を有しており、その所管には疑念の余地は無い。


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現在、ロシア太平洋艦隊の軍港が在るのは、沿海地方ウラジオストクフォーキノカムチャツカ半島ペトロパヴロフスク・カムチャツキーヴィリュチンスク、そしてサハリン対岸のソヴィエツカヤ・ガヴァニです。

ウラジオストクフォーキノには、主力水上艦艇通常動力潜水艦ヴィリュチンスクには原子力潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーには比較的小型の水上艦艇が駐留しています。
ソヴィエツカヤ・ガヴァニには小型対潜艦2隻と掃海艇2隻のみが駐留しています。
つまり、太平洋艦隊の艦艇の殆ど全てが沿海地方カムチャツカに分かれて配置されているわけです。

クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、現在、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

ソ連邦時代にはシムシル島北部のブロートン湾潜水艦基地が在りましたが、ソ連邦解体後に放棄されています。
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ただ、ロシア国境警備隊の艦艇基地はシコタン島に置かれています。
[シコタン島のロシア国境警備隊]

そのクリル諸島には、ロシア海軍の新たな沿岸ミサイルが配備される事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

これに続き、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及しました。
ただし、上記の新型地対艦ミサイル配備とは異なり、海軍基地建設は未だ具体的な計画すら有りません。
そもそも、クリル諸島のどの島に海軍基地を建設するのか、どの程度の規模の基地になるのかも決まっていません。

現時点で決まっているのは、今年(2016年)4月から、太平洋艦隊の艦艇が3ヶ月間に渡りクリル諸島へ派遣されるという事だけです。